JP2022169814A - アクチュエータ及びロボットカテーテルシステム - Google Patents

アクチュエータ及びロボットカテーテルシステム Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットカテーテルシステムにおいて医療用長尺体を把持する把持力の調整が可能な新規なる構造を提供する。【解決手段】アクチュエータは、シース110を長手方向に進退移動させるロボットカテーテルシステム1に設けられ、シースを長手方向に送るローラー433、434において、ローラー433とローラー434の間隔を調整し、ローラー433、434の一方を他方に対して移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ及びロボットカテーテルシステムに関する。
近年、心臓動脈の疾患を有する患者を治療・診断する際にロボットハンドを用いてカテーテル等の操作を行う場合がある。ロボットハンドは、複数の関節を備えることによって直進移動だけでなく、関節において多自由度に回転可能であるように構成している。ロボットハンドの先端には診断用カテーテルを取付け可能なカセットが設けられる。
カセットには、ガイドワイヤを長手方向に移動可能な駆動機構と、診断用カテーテル等を移動可能な駆動機構と、を備えている。診断用カテーテルは、ホイールとローラーによって長手方向に移動可能に挟持される(特許文献1参照)。
特開2017-205546号公報
特許文献1のようにローラーとホイール等によって診断用カテーテルを挟持して診断用カテーテルを長手方向に進退移動させると、診断用カテーテルはローラーとホイールによる挟持力を受ける。このように、診断用カテーテルが長手方向と交差する断面において径方向内方に収縮する力を受けると、カテーテル内部に造影剤等の流体を流通させたり、画像診断のための光等の媒体を伝送したりする機能が損なわれるおそれがある。カテーテルのような医療用長尺体は、管状部材の内部空間に様々な部材を移動させたりすることで手技を行うことが一般的であり、上記のような課題は医療用長尺体を使用するものであれば、画像診断用カテーテル以外の医療器具にも妥当しうる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ロボットカテーテルシステムにおいて医療用長尺体を把持する把持力の調整が可能な新規なる構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、医療用長尺体を長手方向に進退移動させるロボットカテーテルシステムに設けられ、前記医療用長尺体を前記長手方向に送る一対の把持部材において、一対の前記把持部材を構成する第1把持部材と第2把持部材との間隔を調整し、前記第1把持部材及び前記第2把持部材の少なくとも一方を他方に対して移動させるアクチュエータである。
また、本発明の一態様は、上記アクチュエータを搭載したロボットカテーテルシステムである。
上記アクチュエータ及びロボットカテーテルシステムによれば、ロボットカテーテルシステムにおいて医療用長尺体を把持する把持力の調整が可能になる。
本発明の一実施形態に係るロボットカテーテルシステムを示す概略斜視図である。 ロボットカテーテルシステムを構成するカセット及び医療用長尺体を示す正面図である。 医療用長尺体を含む医療器具について説明する概略図である。 医療器具の先端部を示す側面図である。 医療器具の基端側を示す断面図である。 ロボットカテーテルシステムにおいて一対のローラーによる把持力を調節する構成について示すカセット付近の拡大図である。 ロボットカテーテルシステムにおいてカセットを構成する弾性部材の取り付けについて示す断面図である。 ロボットカテーテルシステムにおいて一対のローラーによる把持力を調節する構成について示し、カセットを一部切断した状態を示す概略斜視図である。 コンピュータを示すブロック図である。 ロボットカテーテルシステムにおける操作部を示す図である。 図8の変形例を示す概略斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るカセットを示すカセット付近の拡大図である。 図12に示す駆動ベルトと受動ベルトが図12に示す状態よりも離間した状態を示す図である。
以下、各図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。本実施形態に係るロボットカテーテルシステムは、心臓動脈の疾患を有する患者の治療を行う際に使用される経皮的冠動脈インターベンション(Percutaneous Coronary Intervention:PCI)において利用される。
図1は、本実施形態に係るロボットカテーテルシステム1の全体構成を示す概略斜視図であり、図2はロボットカテーテルシステム1を構成するカセット400及び医療器具P等を示す図である。
ロボットカテーテルシステム1は、シース110を長手方向に進退移動させる際等に使用される。図1に示すように、本実施形態に係るロボットカテーテルシステム1は、シース110(医療用長尺体に相当)を含む医療器具Pと、ベッド200と、ロボットアーム300と、を有する。ロボットカテーテルシステム1は、カセット400と、コンピュータ600と、照射装置700と、操作部800と、を有する。
(医療器具)
まず、ロボットカテーテルシステム1に取付けられる医療器具Pについて説明する。図3はロボットカテーテルシステム1に取付けられる医療器具の一例として画像診断用カテーテル(以下、画像カテーテル又はカテーテルデバイスと言う)の全体構成を示す図である。図4は画像診断カテーテル100の先端を示す図、図5は画像診断用カテーテルの基端側を示す断面図である。
本実施形態に係る医療器具は、血管内超音波診断法(IVUS)と、光干渉断層診断法(OCT)との両方の機能を備えるデュアルタイプの画像診断カテーテル100である。ただし、外部装置500に接続可能な医療器具は上記に限定されず、例えばIVUS用カテーテル、OCT用カテーテルや、診断画像を取得する目的以外で使用されるカテーテル(例えば、治療用カテーテル等)であってもよい。
図3~図5を参照して、画像診断カテーテル100について説明する。
図3に示すように、画像診断カテーテル100は、外部装置500に接続されることによって駆動される。
図3~5に示すように、画像診断カテーテル100は、概説すると、生体の体腔内に挿入される長尺状のシース110と、シース110の基端側に設けられた外管120と、を有する。画像診断カテーテル100は、外管120内に進退移動可能に挿入される内側シャフト130と、信号を送受信する信号送受信部145を先端に有してシース110内に回転可能に設けられる駆動シャフト140と、を有する。画像診断カテーテル100は、外管120の基端側に設けられ内側シャフト130を受容するように構成されたユニットコネクタ150と、内側シャフト130の基端側に設けられたハブ160と、を有している。
明細書の説明においては、画像診断カテーテル100の体腔内に挿入される側を先端側と称し、画像診断カテーテル100に設けられたハブ160側を基端側と称し、シース110の延在方向を軸方向と称する。
図3に示すように、駆動シャフト140は、シース110とシース110の基端に接続した外管120と外管120内に挿入される内側シャフト130とを通り、ハブ160の内部まで延在している。
ハブ160、内側シャフト130、駆動シャフト140、及び信号送受信部145は、それぞれが一体的に軸方向に進退移動するように互いに接続されている。このため、例えば、ハブ160が先端側に向けて押される操作がなされると、ハブ160に接続された内側シャフト130は外管120内およびユニットコネクタ150内に押し込まれる。そして、駆動シャフト140および信号送受信部145がシース110の内部を先端側へ移動する。例えば、ハブ160が基端側に引かれる操作がなされると、内側シャフト130は、図3中の矢印a1で示すように外管120およびユニットコネクタ150から引き出される。また、ハブ160が基端側に引かれる操作がなされると、駆動シャフト140および信号送受信部145は、図3の矢印a2で示すように、シース110の内部を基端側へ移動する。
図3に示すように内側シャフト130が先端側へ最も押し込まれたときには、内側シャフト130の先端部は中継コネクタ170付近まで到達する。この際、信号送受信部145は、シース110の先端付近に位置する。中継コネクタ170はシース110と外管120とを接続するコネクタである。
図4に示すように、駆動シャフト140は、可撓性を有する管体141を備え、その内部には信号送受信部145に接続される電気信号ケーブル142および光ファイバ143が配されている。管体141は、例えば軸まわりの巻き方向が異なる多層のコイルによって構成することができる。コイルの構成材料として、例えばステンレス、Ni-Ti(ニッケル・チタン)合金、白金、イリジウム合金などが挙げられる。電気信号ケーブル142は、本実施形態では、図4に示すように後述するコネクタ部165に設けられた電極端子に接続されている。電気信号ケーブル142は、高周波電圧を送受信するために2本の信号線142a、142bを備えるように構成している。
信号送受信部145は、図4に示すように、超音波を送受信する超音波送受信部145aと、光を送受信する光送受信部145bと、を有している。
超音波送受信部145aは、振動子を備え、パルス信号に基づく超音波を体腔内に送信し、かつ、体腔内の生体組織から反射してきた超音波を受信する機能を有している。超音波送受信部145aは、電気信号ケーブル142を介して画像診断カテーテル100の基端側において電極端子(図示省略)と電気的に接続している。
超音波送受信部145aが備える振動子としては、例えば、セラミックス、水晶などの圧電材を用いることができる。
光送受信部145bは、伝送された測定光を連続的に体腔内に送信するとともに、体腔内の生体組織からの反射光を連続的に受信する。光送受信部145bは、光ファイバ143の先端に設けられ、光を集光するレンズ機能と反射する反射機能とを備えるボールレンズ(光学素子)を有する。
信号送受信部145は、図4に示すようにハウジング146の内部に収容される。ハウジング146の基端側は駆動シャフト140に接続されている。ハウジング146は、図4に示すように円筒状の金属パイプの円筒面に超音波送受信部145aが送受信する超音波および光送受信部145bが送受信する光の進行を妨げないように開口部が設けられた形状をしている。
図4に示すように、シース110は、駆動シャフト140が進退移動可能に挿入されるルーメン110aを備える。シース110の先端部には、シース110に設けられたルーメン110aに並設されて、ガイドワイヤGが挿通可能なガイドワイヤルーメン114aを備えるガイドワイヤ挿通部材114が取付けられている。シース110およびガイドワイヤ挿通部材114は、熱融着等により一体的に構成することが可能である。ガイドワイヤ挿通部材114には、X線造影性を有するマーカー115が設けられている。マーカー115は、Pt、Au等のX線不透過性の高い金属コイルから構成される。
シース110の先端部には、ルーメン110aの内部と外部とを連通する連通孔116が形成されている。また、シース110の先端部には、ガイドワイヤ挿通部材114を強固に接合・支持するための補強部材117が設けられる。補強部材117には、補強部材117より基端側に配置されるルーメン110aの内部と連通孔116とを連通する連通路117aが形成されている。なお、シース110の先端部には、補強部材117が設けられていなくてもよい。
連通孔116は、プライミング液を排出するためのプライミング液排出孔である。画像診断カテーテル100を使用する際は、シース110内の空気による超音波の減衰を減らし、超音波を効率良く送受信するため、プライミング液をシース110内に充填させるプライミング処理を行う。プライミング処理を行う際に、プライミング液を連通孔116から生体管腔に放出させて、プライミング液とともに空気等の気体をシース110の内部から排出することができる。
シース110、ガイドワイヤ挿通部材114および補強部材117は、可撓性を有する材料で形成され、その材料は、特に限定されず、例えば、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組合せたもの(ポリマーアロイ、ポリマーブレンド、積層体等)も用いることができる。なお、シース110の外表面には、湿潤時に潤滑性を示す親水性潤滑被覆層を配置することが可能である。
図5に示すように、ハブ160は、中空形状を有するハブ本体161と、ハブ本体161の基端側に接続されるコネクタケース165cと、ハブ本体161の内部に連通するポート162と、を備える。ハブ160は、外部装置500との接続を行う際にハブ160の位置(方向)決めをするための突起163a、163bと、駆動シャフト140を保持する接続パイプ164bと、を備える。ハブ160は、接続パイプ164bを回転自在に支持する軸受164cと、接続パイプ164bと軸受164cの間から基端側に向かってプライミング液が漏れるのを防止するシール部材164aと、を備える。ハブ160は、外部装置500に接続される電極端子165aおよび光コネクタ165bが内部に配置されたコネクタ部165を備える。
ハブ本体161の先端部には内側シャフト130が接続されている。駆動シャフト140は、ハブ本体161の内部において内側シャフト130から引き出されている。
ポート162には、プライミング処理を行う際に、プライミング液を注入する注入デバイスS(図3参照)が接続される。注入デバイスSは、ポート162に接続されるコネクタS1と、コネクタS1に接続されるチューブS2と、チューブS2に接続される三方活栓S3と、を備える。注入デバイスSは、三方活栓S3に接続されるとともに、プライミング液をポート162に注入可能な第1シリンジS4及び第2シリンジS5を備える。第2シリンジS5は、第1シリンジS4よりも容量が大きく、第1シリンジS4が注入するプライミング液の量が不足している場合等に、補助的に使用されるシリンジである。
接続パイプ164bは、外部装置500によって回転駆動する電極端子165aおよび光コネクタ165bの回転を駆動シャフト140に伝達するために、駆動シャフト140を保持する。接続パイプ164bの内部には電気信号ケーブル142および光ファイバ143が挿通されている。
コネクタ部165は、電気信号ケーブル142と電気的に接続される電極端子165aと、光ファイバに接続される光コネクタ165bと、を備える。超音波送受信部145aにおける受信信号は、電極端子165aを介して外部装置500に送信され、所定の処理を施されて画像として表示される。光送受信部145bにおける受信信号は、光コネクタ165bを介して外部装置500に送信され、所定の処理を施されて画像として表示される。
(外部装置)
図3を参照して、画像診断カテーテル100は、外部装置500に接続されて駆動される。
上述したように、外部装置500は、ハブ160の基端側に設けられたコネクタ部165(図5参照)に接続される。
また、外部装置500は、図3に示すように、駆動シャフト140を回転させるための動力源であるモータ500aと、駆動シャフト140を軸方向に移動させるための動力源であるモータ500bと、を有する。モータ500bの回転運動は、モータ500bに接続したボールねじ500cによって軸方向の運動に変換される。
外部装置500の動作は、これに電気的に接続した制御装置501によって制御される。制御装置501は、CPU(Central Processing Unit)501aおよびメモリを主たる構成として含む。制御装置501は、モニタ502に電気的に接続している。制御装置501は、サーバ(図示省略)と電気的に接続することができる。
(ベッド)
ベッド200は、地面に載置された台座から地面に直行する方向に配置され、およそ地面に沿って延在し、子供から成人までの患者Paを支持可能かつ平坦な面を備えるように構成している。ベッド200は、ロボットアーム300の先端に取付けられたカセット400に医療器具Pを取付け、ロボットアーム300を操作した際に医療器具Pがベッド200の上方に配置できるように構成している。ベッド200は、本実施形態において成人の体格に合わせてテーブルの大きさを構成しているが、スライド機構を搭載して患者Paの体格に合わせてテーブルの大きさを複数段階に変化可能に構成してもよい。
(ロボットアーム)
ロボットアーム300は、カセット400を保持するように構成している。ロボットアーム300は、図1に示すように第1軸310と、第2軸320と、第3軸330と、第3軸330の先端に設けられる取付け部340と、を備える垂直多関節ロボットとして構成している。第1軸310と第2軸320とは回転可能に接続され、第2軸320と第3軸330とは回転可能に接続される。第1軸310、第2軸320、及び第3軸330はサーボモータ等によって回転駆動するように構成している。ロボットアーム300は、上記のように構成することによって先端に取付けたカセット400を6自由度にて並進移動及び回転移動可能に構成している。ただし、ロボットハンドの自由度はカセット400に取付けた医療器具Pを所望の位置に並進移動及び回転移動して到達できれば、ロボットの自由度は6自由度に限定されない。なお、取付け部340についてはカセット400の説明において記載する。
(カセット)
カセット400は単回使用として構成でき、ロボットアーム300における第3軸330の先端に設けられた取付け部340において取替え可能に設置し、患者Paに対する手技に用いられるガイドワイヤGと医療器具Pを移動可能に構成している。カセット400は、図2に示すように第1駆動部410と、第2駆動部430と、設置部450と、を備える。
カセット400は、図2に示す左右方向において第1駆動部410によってガイドワイヤGを進退移動可能に構成している。第1駆動部410は、ローラー411~422を備える。ローラー411~422は、奇数の符号で示すローラーをガイドワイヤGに対して一方の側、すなわち図2においてガイドワイヤGに対して上側に配置している。ローラー411~422は、ガイドワイヤGに対して他方の側、すなわち図2においてガイドワイヤGに対して下側に偶数の符号で示すローラーを配置している。ローラー411~420は、奇数又は偶数の符号で示すローラーをモータ等によって駆動ローラーとし、他方を従動ローラーとして構成している。第1駆動部410における駆動ローラーはモータ等のアクチュエータ(図示省略)によって回転可能に構成している。
第2駆動部430は、上述した画像診断カテーテル等の医療器具Pを長手方向に進退移動可能に構成している。第2駆動部430は、図6に示すようにローラー431~434と、第1アーム435と、第2アーム436と、回転軸437、438、439と、弾性部材441と、を備える。また、ロボットアーム300の取付け部340は、ギア341、342と、ギア343、344と、モータ345、346と、を備える。ここでローラー433、434は一対の把持部材に相当する。また、ローラー434は第1把持部材に相当し、ローラー433は第2把持部材に相当する。また、モータ345は第1駆動部に相当し、モータ346は第2駆動部に相当する。また、第1アーム435は第1設置部材に相当し、第2アーム436は第2設置部材に相当する。また、弾性部材441は付勢部材に相当する。また、モータ345、ギア341、342及び第1アーム435は、ロボットカテーテルシステム1においてシース110を含む医療器具Pを長手方向に送るローラー433、434においてローラー433、434の間隔を調整する。モータ345、ギア341、342及び第1アーム435はアクチュエータに相当する。
ローラー431~434は、ローラー411~422と同様に奇数の符号で示すローラーを医療器具Pに対して一方の側、図2において医療器具Pの上側に配置している。ローラー431~434は、偶数の符号で示すローラーを医療器具Pに対して他方の側、すなわち図2において医療器具Pに対して下側に配置するように構成している。ローラー431~434は、奇数の符号で示すローラーをモータ等によって駆動ローラーとし、他方を従動ローラーとなるように構成している。医療器具Pは、第2駆動部430によって、長手方向と交差する方向において挟持されながら、長手方向に進退移動可能に構成している。
第1アーム435は、ローラー433、434の間隔を調整し、ローラー434をローラー433に対して移動させる。第1アーム435はモータ345によって回転可能に構成され、回転軸437においてローラー434を回転可能に取付けている。第1アーム435はカセット400において回転軸438によって回転可能に支持されている。このように構成することによって、ローラー434がローラー433に接近離間可能になり、ローラー433とローラー434との相対的な間隔が調節される。すなわち、第1アーム435が回転軸438を中心に図6において時計回りに回転すれば、ローラー433とローラー434とが接近する。反対に、第1アーム435が回転軸438を中心に反時計周りに回転すれば、ローラー434がローラー433に対して離間する。第1アーム435には弾性部材441を取付け可能な取付け部435aを備える。取付け部435aは、図7に示すように後述する弾性部材441を取付けられるように中空の円筒形状に構成している。
第2アーム436は、モータ345によって回転可能であって、回転軸438に支持される。第2アーム436は、第1アーム435と同様に弾性部材441を取付け可能な取付け部436aを備える。取付け部436aは、図7に示すように取付け部435aの内部空間に挿入可能に構成している。これにより、第1アーム435と第2アーム436は回転軸438の周りにおける回転方向において接近離間可能に構成される。モータ345による第1アーム435及び第2アーム436の操作、即ち回転角度の設定は、後述する操作部800によって行われる。
回転軸439は、ローラー433、434において駆動ローラーにあたるローラー434を回転可能に支持するためにカセット400に設けられる。
弾性部材441は、第1アーム435の取付け部435aと第2アーム436の取付け部436aに取付け可能に設けられる。弾性部材441は、第1アーム435と第2アーム436の回転方向において第1アーム435に対して第2アーム436を付勢可能な圧縮ばね等を使用するように構成している。これにより、ローラー433、434によって医療器具Pに一定の挟持力が付与され、医療器具Pの滑りを防止又は抑制する。また、シース110の外径が一様でなく、変化している場合にはシース110において径が変わる部分にローラー433、434が達した時点で弾性部材441が作用し、わずかな応力変化のみでシース110に過剰な挟持力がかからないように構成している。
ギア341は従動側である回転軸438を回転させるためにロボットアーム300の取付け部340に設けられる。ギア341は、図8に示すようにモータ345から導出され、回転軸438と交差する軸に回転可能に取付けられている。ギア342は、カセット400における回転軸438に回転可能に設けている。ギア341とギア342とは噛み合うことによってモータ345からの回転を回転軸438の回転に変換可能に構成している。ギア341、342は、本実施形態においていわゆるベベルギアとして構成している。
ギア343は、駆動側であるローラー433を回転させるためにロボットアーム300の取付け部340に設けられる。ギア343はモータ346から導出され、回転軸439と交差する軸に回転可能に取付けられている。ギア344は、カセット400におけるローラー434の回転軸439に回転可能に設けている。ギア343とギア344とが噛み合うことによって、モータ346からの回転をローラー433の回転に変換可能に構成している。ギア343、344は上記と同様にベベルギアによって構成することができる。
モータ345は、第1アーム435を第2アーム436に対して相対的に接近又は離間させる駆動力を付与する。モータ346は、回転軸439の周りにローラー433を回転させるために設けられる。モータ345、モータ346は、公知のモータによって構成できる。
設置部450は、第1駆動部410、第2駆動部430及びガイドワイヤG及び医療器具Pを挿通させる医療デバイスを設置するように構成している。設置部450は、図2に示すように第1設置部451と、第2設置部452と、第3設置部453と、第4設置部454と、を備える。
第1設置部451は、図2に示す全体の外周を硬質プラスチック等の樹脂にて形成するように構成している。第1設置部451は、ガイドワイヤGや医療器具Pを挿通可能な状態でヒンジ等によりガイドワイヤGや医療器具Pを収容するカバーを設けることができる。第2設置部452は、第1設置部451の中でも第1駆動部410を構成するローラー411~418を動作可能に設置する壁面を備える。第2設置部452は、第1設置部451に対してガイドワイヤGの長手方向(図2における左右方向)を回転軸として不図示のモータやギア対により回転可能に構成できる。
第3設置部453は、第1駆動部410を構成するローラー419~422及び第2駆動部430を構成するローラー431~434を動作可能に設置する壁面を備える。
第4設置部454は、カセット400に取付けるガイドワイヤG及び医療器具Pを挿通するコネクタCを取付け可能な部位として構成している。第4設置部454に設置するコネクタCは、本実施形態においてY字状に形成されたコネクタとして構成している。第3設置部は、本実施形態において上記コネクタを取付け可能な凹凸形状又は凹凸状の溝によって構成している。
(コンピュータ)
コンピュータ600は、図9に示すようにサーバ650とクライアント610とを備える。クライアント610は、記憶部620と制御部630とを備える。記憶部620は、操作部800と電気的に接続され、シース110に対してローラー433、434が把持する把持力に関するデータを記憶するように構成している。記憶部620はROM等によって構成できる。制御部630は操作部800における使用者Pbの選択に応じて記憶部620に記憶されたデータのいずれかを選択してローラー433、434を動作させる命令を行う。制御部630はCPU等のプロセッサやRAM等によって構成できる。記憶部620に記憶されるデータはサーバ650との通信によって更新可能に構成している。サーバ650は、クライアントに設けられたネットワークカード等によって制御部630又は記憶部620と通信可能に構成している。
(照射装置)
照射装置700は、ガイドワイヤGに設けられたマーカー等によって生体内に進入させたガイドワイヤGの先端位置を把握するために用いられる。照射装置700は、ベッド200の付近において移動可能に設けられ、X線等の放射線を照射する部位と、照射したX線を受信することによって撮像画像を形成する部位と、を備える。
(操作部)
操作部800は、使用者Pbによって操作可能であって、ローラー433、434による医療器具Pの把持力を調整可能に構成している。操作部800は、図10に示すようにスクリーン810と、把持部820.830.840と、押下部850と、を備える。
操作部800は、ロボットカテーテルシステム1における各部を操作可能に構成している。操作部800は、ロボットアーム300、カセット400、照射装置700と電気的に接続され、各部の動作を操作可能に構成している。スクリーン810は、操作部800による各種操作を使用者Pbに視覚的に認識可能に構成している。スクリーン810は、各種操作を画面への手指の接触によって行うタッチスクリーンとして構成することもできる。スクリーン810の使用例として、使用者Pbが画面上において使用する医療器具Pのメーカー名、製品名等を選択すると、シース110の材質や外径等の情報を表示するように構成できる。
把持部820、830は、使用者Pbの手指によって操作可能に構成される。把持部820は、使用者Pbの左手の手指によって把持し、把持部830は使用者Pbの右手の手指によって把持可能に構成している。把持部820、830は、使用者Pbの手からの押圧力によって周方向においていずれかの角度位置に倒すことが可能なスティックとして構成できる。把持部820、830の操作によって医療器具Pを患者Paの生体管腔に進退移動させることができる。
把持部840は、把持部820、830と同様に構成できる。把持部840の操作によってカセット400にセットされたガイディングカテーテルを進退移動させることができる。押下部850は、把持部820、830、840等の操作が、万が一効かなくなった場合に医療器具P及び/又はガイドワイヤGの操作を緊急停止可能なボタンとして構成している。
(使用例)
次にロボットカテーテルシステム1を用いた手技について説明する。
術者はハブ160を最も基端側に引いた状態でプライミング液を注入するデバイスをポート162に接続し、プライミング液をシース110のルーメン110aに注入する。
プライミング液をルーメン110aの内部に注入すると、連通路117a及び連通孔116を介してプライミング液がシース110の外部に放出される。これにより、プライミング液とともに空気等の気体をシース110の内部から外部に排出することができる。
プライミング処理後、術者は、図3に示すように、外部装置500を画像診断カテーテル100のコネクタ部165に接続する。そして、術者は、ハブ160をユニットコネクタ150の基端に当接するまで押し込み、信号送受信部145を先端側に移動させる。
次に、術者は、不図示のガイドワイヤを生体の心臓の冠動脈(冠状動脈)入り口付近まで挿入する。そして、ガイドワイヤに沿わせてガイディングカテーテルを目的部位に挿入する。次に、術者は上記ガイドワイヤを抜去し、カセット400における第1設置部451のカバーを開く。そして、第4設置部454に設置するY字状のコネクタCにガイディングカテーテルを取り付ける。次に、上記とは別のガイドワイヤGを医療器具Pのガイドワイヤ挿通部材114に挿通させ、コネクタCをカセット400の第4設置部454に取付ける。
そして、ガイドワイヤGを第1駆動部410のローラー411~422に挟持させる。そして、医療器具Pを第2駆動部430のローラー431~434に挟持させる。ガイドワイヤGと医療器具Pをセットできたら、第1設置部451のカバーを閉じる。
次に、術者は操作部800を操作して、第1駆動部410によりカセット400に装着したガイドワイヤGを病変部まで挿入する。次に、術者は操作部800を操作し、ガイドワイヤGに沿って、第2駆動部430により画像診断カテーテル100を病変部まで挿入する。医療器具Pは、操作部800により選択され、第1アーム435と第2アーム436により規定されたローラー433、434の間隔において進退移動する。
次に、画像診断カテーテル100を進退移動させて、ガイディングカテーテルの先端開口部から突出させる。その後、ガイドワイヤルーメンにガイドワイヤGを挿通させながら、ガイドワイヤGに沿って画像診断カテーテル100をさらに押し進めて血管内の目的の位置に挿入する。なお、ガイディングカテーテルとしては、シリンジ(図示省略)を接続可能なポート(図示省略)を基端部に備える公知のガイディングカテーテルを使用することができる。
次に、血管内の血液を造影剤などのフラッシュ液で血管内の血液を一時的にフラッシュ液で置換する。前述したプライミング処理と同様にフラッシュ液が入ったシリンジをガイディングカテーテルのポートに接続し、シリンジの押し子を押してフラッシュ液をガイディングカテーテルのルーメンの内部に注入する。フラッシュ液は、ガイディングカテーテルのルーメン内を通り、その先端開口部を介して血管内に導入される。導入されたフラッシュ液により、シース110の先端部の周りの血液が押し流されて、シース110の先端部の周囲にフラッシュ液が充満された状態となる。なお、IVUSのみによって断層画像を取得するモードの際は、上述のフラッシュ液で置換する工程を省略することができる。
血管内の目的の位置で断層画像を得る際、信号送受信部145は、駆動シャフト140とともに回転しつつ基端側へと移動する(プルバック操作)。プルバック操作と同時に、超音波送受信部145aは超音波を血管壁に向けて送信するとともに、血管壁において反射された超音波を受信する。また、光送受信部145bも、同時に、測定光を血管壁に向けて送信し、血管壁において反射された反射光を受信する。なお、前述したように、超音波送受信部145aから送信される超音波と光送受信部145bから送信される測定光が交差するため、生体内において超音波によって検査される領域と、光によって検査される領域を重ねることができる。
駆動シャフト140の回転および移動操作は、制御装置501によって制御される。ハブ160内に設けたコネクタ部165は、外部装置500に接続された状態で回転され、これに連動して、駆動シャフト140が回転する。
また、制御装置501から送られる信号に基づき、信号送受信部145は体内に超音波および光を送信する。信号送受信部145が受信した反射波および反射光に対応する信号は、駆動シャフト140および外部装置500を介して制御装置501に送られる。制御装置501は、信号送受信部145から送られてくる信号に基づき生体管腔の断層画像を生成し、生成した画像をモニタ502に表示する。
以上説明したように本実施形態に係る、シース110を長手方向に進退移動させるロボットカテーテルシステム1はアクチュエータを備える。アクチュエータは、シース110を長手方向に送る一対のローラー433、434においてローラー433、434の間隔を調整し、ローラー434をローラー433に対して移動させる。
アクチュエータを上記のように構成することによって、ローラー433とローラー434との間隔を調整してロボットカテーテルシステム1におけるシース110を把持する把持力の調整が可能になる。
また、アクチュエータは、モータ345と、第1アーム435と、を備える。モータ345はローラー434をローラー433に対して相対的に接近又は離間させる駆動力を生成する。第1アームはモータ345によって回転可能に構成され、ローラー434を取付け可能に構成している。アクチュエータを上記のように構成することによって、ローラー434をローラー433に対して接近又は離間させてローラー433、434によるシース110の把持力を調整できる。
また、第1アーム435は、回転軸438の周りに回転することによってローラー434のローラー433に対する相対的な間隔を調整する。アクチュエータは、上記に加えて第2アーム436と、弾性部材441と、を備える。第2アーム436は回転軸438において回転可能に設置される。弾性部材441は、第1アーム435と第2アーム436に設けられ、第1アーム435と第2アーム436の回転方向において第2アーム436を第1アーム435に対して付勢するように構成している。このように構成することによって、ローラー433、434によるシース110の挟持力が低下しすぎない程度に当該挟持力を調整できる。また、シース110の外径が変化する場合には弾性部材441が作用することによってシース110の外面に挟持力が過剰に作用しないようにできる。
また、本実施形態は上記アクチュエータにおけるモータ345を設置可能であって、複数の関節を備え、多自由度で移動及び回転可能なロボットアーム300と、カセット400と、を有するロボットカテーテルシステム1を含む。カセット400は、ロボットアーム300の先端に設けられた取付け部340に取替え可能に設置され、ローラー433、434及び第1アーム435を回転可能に設けている。このように構成することによって、ローラー433、434によるシース110の挟持力を調整して医療器具Pを良好に動作させることができる。
また、ロボットカテーテルシステム1は、操作部800と、コンピュータ600に設けられる記憶部620と制御部630と、を備える。操作部800は、使用者Pbによって操作可能であって、ローラー433、434による把持力を調整可能に構成している。記憶部620は、操作部800と電気的に接続され、シース110に対してローラー433、434が把持する把持力に関するデータを記憶する。制御部630は、操作部800における使用者Pbの選択に応じて記憶部620に記憶されたデータのいずれかを選択してローラー433、434を動作させるように構成している。これにより、医師などの医療従事者自身が医療器具Pを使用せずにロボットカテーテルシステム1によって医療器具Pに対する挟持力を調整したうえで患者Paに対する手術を実施できる。
また、コンピュータ600は本実施形態において記憶部620及び制御部630の少なくともいずれかと通信可能なサーバ650を備えるように構成している。記憶部620に記憶されるデータは、サーバ650との通信によって更新可能に構成している。そのため、使用する医療器具Pの仕様に応じてローラー433、434による挟持力をより適切に調整したり、時の経過により上市(販売)された新たな医療器具Pの仕様に対応して挟持力を調整したりできる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。図11は図8の変形例を示す斜視図である。上記ではローラー433を駆動させるモータ346において回転軸439とモータ346との間にギア343、344を設ける実施形態について説明した。しかし、これに限定されず、回転軸439とモータ346の間には図11に示すようにギア343、344に加えてシース110を進退移動させる際にシース110を進退移動させるトルクの変化を検出する検出部347を設けてもよい。
ローラー433、434によって医療器具Pを挟持した状態で医療器具Pを長手方向に進退移動させる場合、医療器具Pにおけるローラー433、434との摩擦抵抗は単純に一様と考えることができる。ただし、シース110の先端側の表面には潤滑性等を考慮して親水性のコーティングが施される一方で、手元側には親水性コーティングが施されていない場合がある。
これに対して検出部347を設置した場合、シース110の表面が非親水性から親水性に移行する場合には検出部347の検出する負荷トルクが小さくなる。これを受けて、第1アーム435と第2アーム436による回転位置を調整し、ローラー434をローラー433に接近させる。これにより、シース110を長手方向に移動させる際にローラー433、434とシース110との摩擦抵抗が変化し、進退移動の対象となるシース110等の医療用長尺体がスリップすることを効果的に抑制又は防止できる。
上記と反対にローラー433、434を通過するシース110の表面が親水性から非親水性に移行する場合には検出部347が検出する負荷トルクが大きくなる。これを受けて第1アーム435と第2アーム436による回転角度を調整し、ローラー434をローラー433から離間させることでシース110が変形することを抑制できる。
また、ロボットカテーテルシステム1のカセット400に取付ける医療器具Pを構成する医療用長尺体は画像診断カテーテル100のシース110である実施形態について説明した。しかし、生体内に挿入可能な長尺状のものであれば、医療器具Pを構成する医療用長尺体は上記以外にもバルーンカテーテルやステントデリバリ用のカテーテル等、本発明の目的に適った各種カテーテルに適用可能である。
図12、13は本発明の他の実施形態に係るカセット400aを示す図である。次に、本発明の他の好適な実施形態を以下に示す。すなわち、以下に示す形態ではシース110の表面に親水性コーティングが形成されている場合に、シースと接触する部位をローラー以外のシース110との接触面積が比較的大きいもので構成することによってシースのスリップをより強固に抑制又は防止する。なお、カセット400aを構成する第1駆動部410と設置部450はカセット400の同一符号で示す各々の構成と同様であるため、説明を省略する。
第2駆動部430aは、図12、13に示すように駆動ベルト431a、受動ベルト431b、駆動プーリ432a、受動プーリ433a、433b、433c、支持部材435b、弾性部材436b、及びピニオンギア437aを備える。
本形態では、シースのスリップをより強固に抑制又は防止する手段として、ローラーの代わりにベルト及びプーリを用い、ベルトでシース110の軸方向と交差する方向においてシース110を把持する。具体的には、図12に示すように、駆動ベルト431aと受動ベルト431bをカセット400aに回転可能に固定する。図12において、駆動ベルト431aは駆動軸である駆動プーリ432a、受動プーリ433aによって回転可能に支持される。受動ベルト431bは受動プーリ433b、433cによって回転可能に支持される。受動ベルト431bは、支持部材435bと回転可能に連結するように構成している。すなわち、受動ベルト431bには、ベルトの幅方向中央付近において支持部材435bを挿通させる貫通路を全周に形成している。
受動ベルト431bは、弾性部材436bと支持部材435bの可動部435dによりシース110を変形させない程度の一定応力で駆動ベルト431aに対して押付けられる。支持部材435bは、長尺状に構成しており、可動部435dは支持部材435bの長手方向の端部に設けている。弾性部材436bは、支持部材435bの可動部435dに挿通する弦巻ばねなどで構成できる。このように構成することによって受動ベルト431bには弾性部材436bによって弾性力(付勢力)が付与される。
アクチュエータを構成するピニオンギア437aは駆動モータ(図示省略)により動作する。主な機構は前記したようにベベルギア等を用いることで、モータの回転をカセット400a内のピニオンギア437aに伝達することが可能となる。ラック435cは支持部材435bに設けられ、ピニオンギア437aの歯とかみ合い可能に構成している。これにより、ピニオンギア437aの回転は、ラック435cによって受動ベルト431bのベルト面に交差する方向に対する支持部材435bの略直線的な接近離間移動に変換される。すなわち、図12、13の実施形態では図8のモータ345、ギア341、342と同様のモータ及びギアと、ピニオンギア347aと、ラック345cを備える支持部材345bと、弾性部材346bとがアクチュエータを構成する。
シース110の表面の親水性コーティングの作用でカテーテルの摩擦抵抗が非常に小さい場合には、アクチュエータを構成する支持部材435bのラック435cとピニオンギア437aの動作で、シース110への応力を調整できる。ピニオンギア437aを回転させ、支持部材435bのラック435cがシース110側に変位すると、弾性部材436bによる押付け荷重が大きくなる。これにより、ベルト駆動時にシースのスリップを防止又は抑制できる。一方、支持部材435bのラック435cがシース110と反対側に変位すると、弾性部材436bによる押付け荷重が小さくなるため、シース110の変形を抑制できる。
また、上記したアクチュエータの作用により、図13に示すように、駆動ベルト431aと受動ベルト431bとの間隔を大きくでき、医療従事者等のオペレーターはシース110等の医療用長尺体を容易に着脱することが可能となる。
これらの構造により、駆動ベルト431aの駆動プーリ432aが動作することでシース110との接触面積を比較的多く取ることができ、シース110を長手方向に進退移動可能な程度でシース110のスリップをより強固に防止又は抑制できる。
1 ロボットカテーテルシステム、
110 シース(医療用長尺体)、
300 ロボットアーム(アーム)、
341、342 ギア(アクチュエータ)、
345 モータ(第1駆動部、アクチュエータ)、
346 モータ(第2駆動部)、
347 検出部、
400 カセット、
433 ローラー(一対の把持部材、第2把持部材)、
434 ローラー(一対の把持部材、第1把持部材)、
435 第1アーム(第1設置部材、アクチュエータ)、
436 第2アーム(第2設置部材、アクチュエータ)、
438 回転軸、
441 弾性部材(付勢部材、アクチュエータ)、
600 コンピュータ、
620 記憶部、
630 制御部、
650 サーバ、
800 操作部。

Claims (7)

  1. 医療用長尺体を長手方向に進退移動させるロボットカテーテルシステムに設けられ、前記医療用長尺体を前記長手方向に送る一対の把持部材において、一対の前記把持部材を構成する第1把持部材と第2把持部材との間隔を調整し、前記第1把持部材及び前記第2把持部材の少なくとも一方を他方に対して移動させるアクチュエータ。
  2. 前記第1把持部材を前記第2把持部材に対して相対的に接近又は離間させる駆動力を生成する第1駆動部と、
    前記第1駆動部によって回転可能に構成され、前記第1把持部材を取付け可能な第1設置部材と、を備える請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記第1設置部材は、回転軸の回りに回転することによって前記第1把持部材の前記第2把持部材に対する相対的な前記間隔を調節し、
    前記回転軸に回転可能に設置される第2設置部材と、
    前記第1設置部材と前記第2設置部材とに設けられ、前記第1設置部材と前記第2設置部材の回転方向において前記第2設置部材を前記第1設置部材に対して付勢する付勢部材と、をさらに備える請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. 前記第2把持部材は、回転可能なローラーを備え、
    前記ローラーを回転させる第2駆動部と、前記医療用長尺体を進退移動させる際において前記医療用長尺体を進退移動させるトルクの変化を検出する検出部と、をさらに備える請求項1~3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 請求項2に記載のアクチュエータにおける前記第1駆動部を設置可能であって、複数の関節を備え、多自由度で移動及び回転可能なアームと、
    前記アームの先端に取替え可能に設置され、一対の前記把持部材及び前記第1設置部材を回転可能に設けたカセットと、を有するロボットカテーテルシステム。
  6. 使用者によって操作可能であって、一対の前記把持部材による把持力を調整する操作部と、
    前記操作部と電気的に接続され、前記医療用長尺体に対応して一対の前記把持部材が把持する把持力に関するデータが記憶された記憶部と、
    前記操作部における使用者の選択に応じて前記記憶部に記憶された前記データのいずれかを選択して一対の前記把持部材を動作させる制御部と、をさらに有する請求項5に記載のロボットカテーテルシステム。
  7. 前記記憶部及び前記制御部の少なくともいずれかと通信可能なサーバをさらに有し、
    前記記憶部に記憶される前記データは、前記サーバとの通信によって更新可能に構成される請求項6に記載のロボットカテーテルシステム。
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