WO2020196884A1 - 画像診断用装置、及び作動方法 - Google Patents

画像診断用装置、及び作動方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2020196884A1
WO2020196884A1 PCT/JP2020/014283 JP2020014283W WO2020196884A1 WO 2020196884 A1 WO2020196884 A1 WO 2020196884A1 JP 2020014283 W JP2020014283 W JP 2020014283W WO 2020196884 A1 WO2020196884 A1 WO 2020196884A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
imaging
unit
imaging unit
sheath
display
Prior art date
Application number
PCT/JP2020/014283
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
哲 朝井
Original Assignee
テルモ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by テルモ株式会社 filed Critical テルモ株式会社
Priority to JP2021509676A priority Critical patent/JPWO2020196884A1/ja
Publication of WO2020196884A1 publication Critical patent/WO2020196884A1/ja

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/005Flexible endoscopes
    • A61B1/01Guiding arrangements therefore
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • A61B1/045Control thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/313Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor for introducing through surgical openings, e.g. laparoscopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/12Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves in body cavities or body tracts, e.g. by using catheters

Abstract

【課題】生体管腔内に挿入された医療器具の使用状態の確認に要する術者及びオペレータの作業負担を軽減することができる画像診断用装置、及び作動方法を提供する。 【解決手段】画像診断用装置(10)は、生体内に挿入可能なシース(110)と、シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、先端部に生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニット(145)が設けられた撮像シャフト(140)と、シース(110)の基端側に配置されたハブ(160)と、を備える画像診断用カテーテル(100)と、画像診断用カテーテルのハブと接続可能であり、撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置(200)と、駆動装置及び撮像ユニットの動作制御を行う制御部(300)と、を有し、制御部は、軸方向における前進限位置(De)と後退限位置(Pe)との間において、撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、制御部は、往復動作モードにおいて、撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像(511)を撮像ユニットの後退と同期させて表示装置(400)に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像(512)を撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御を実施し、制御部は、第1表示制御を実施する場合、撮像ユニットが後退している間、撮像ユニットが後退していることを報知するための第1報知動作を実施し、第2表示制御を実施する場合、撮像ユニットが前進している間、撮像ユニットが前進していることを報知するための第2報知動作を実施する。

Description

画像診断用装置、及び作動方法
 本開示は、画像診断用装置、及び作動方法に関する。
 生体管腔に生じた狭窄部等の病変部の診断画像を取得するためのデバイスとして、超音波や光を利用して断層画像を取得する画像診断用カテーテルが知られている。
 一般的な画像診断用カテーテルは、断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、撮像シャフトが挿入されたシースと、シースの基端側に配置されたハブと、を備えている。画像診断用カテーテルを使用する場合、シースの軸方向に沿って撮像シャフトを進退移動させるための駆動力を発生させる駆動装置が用いられる(下記特許文献1を参照)。
 画像診断用カテーテル及び駆動装置の動作制御は、CPU等が実装された制御部により制御される。制御部は、撮像シャフトとともに撮像ユニットをシースの軸方向に沿って進退移動させる。制御部は、撮像シャフトを進退移動させつつ、撮像ユニットから超音波や光等の検査波を出射させることにより、シースの軸方向の所定の範囲に亘って血管等の生体管腔の断層画像を取得する。
特表2015-515918号
 術者は、画像診断用カテーテルにより取得した断層画像を確認することにより、生体管腔の状態(例えば、狭窄部や閉塞部等の病変部の状態)を確認することができる。術者は、断層画像に映し出される音響陰影を読影することにより、生体管腔の状態のみならず、各種の情報を得ることができる。このような情報の一つに、画像診断用カテーテルとともに生体管腔内に挿入されたガイドワイヤ等の医療器具の使用状態(例えば、医療器具の先端部の位置、方向、姿勢等)に関する情報が挙げられる。
 術者は、血管に形成された病変部に対してガイドワイヤを通過させる際、ガイドワイヤの先端部が病変部の目標部位に向くように、ガイドワイヤの先端部の位置や方向、ガイドワイヤの姿勢(湾曲状態)等を調整する。術者は、ガイドワイヤの位置等を調整する際に、生体管腔内においてガイドワイヤがどのような使用状態にあるのかを把握する必要がある。
 術者は、画像診断用カテーテルの操作を補助するオペレータと協働して、断層画像を取得する。術者は、さらに、断層画像上に映し出されたガイドワイヤの先端チップの位置と、断層画像上に映し出されたガイドワイヤのシャフトの位置を確認する。一般的に、ガイドワイヤの先端チップとガイドワイヤのシャフトは音響インピーダンスが異なる材料で形成されている。そのため、ガイドワイヤの先端チップとガイドワイヤのシャフトは、断層画像上で異なる輝度で表示される。術者は、断層画像上でガイドワイヤの先端チップの位置とガイドワイヤのシャフトの位置を読影することにより、ガイドワイヤの使用状態を把握する必要がある。
 そこで、本開示は、生体管腔内に挿入された医療器具の使用状態を容易に把握でき、術者及びオペレータの作業負担を軽減することができる画像診断用装置、及び作動方法を提供する。
 本発明の一の態様としての画像診断用カテーテルは、生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの前記進退移動を駆動する駆動装置と、前記駆動装置及び前記撮像ユニットの動作制御を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、前記制御部は、前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御を実施し、前記制御部は、前記第1表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが後退している間、前記撮像ユニットが後退していることを報知するための第1報知動作を実施し、前記第2表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが前進している間、前記撮像ユニットが前進していることを報知するための第2報知動作を実施する、ことを特徴とする。
 また、本発明の他の態様としての作動方法は、生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置と、を有する画像診断用装置の作動方法であって、前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御を実施し、前記第1表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが後退している間、前記撮像ユニットが後退していることを報知するための第1報知動作を実施させ、前記第2表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが前進している間、前記撮像ユニットが前進していることを報知するための第2報知動作を実施する、ことを特徴とする。
 本開示によれば、生体管腔内に挿入された医療器具の使用状態を容易に確認でき、術者及びオペレータの作業負担を軽減することができる。
実施形態に係る画像診断用装置を示す図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの先端部の断面図である。 実施形態に係る画像診断用装置の作動例及び使用手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの使用例を示す断面図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの使用例を示す斜視図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの往復動作モードを説明するための断面図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの往復動作モードを説明するための断面図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの往復動作モードを説明するための断面図である。 実施形態に係る画像診断用カテーテルの往復動作モードを説明するための断面図である。 表示装置に表示される断層画像の一例を示す図である。 表示装置に表示される断層画像の一例を示す図である。 表示装置に表示される断層画像の一例を示す図である。 表示装置に表示される断層画像の一例を示す図である。
 以下、添付した図面を参照しながら、実施形態を説明する。以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定しない。図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。本明細書において示す範囲「X~Y」は「X以上、Y以下」を意味する。
 図1は、実施形態に係る画像診断用装置10を示す図、図2は、実施形態に係る画像診断用カテーテル100の説明に供する図、図3は、実施形態に係る制御方法のフローチャートを示す図、図4~図9は、画像診断用装置10及び画像診断用カテーテル100の使用例の説明に供する図、図10~図13は、表示装置400に表示される各断層画像の一例を示す図である。
 <画像診断用装置>
 図1に示すように、画像診断用装置10は、画像診断用カテーテル100と、駆動装置200と、制御部300と、表示装置400と、を有している。
 画像診断用カテーテル100は、超音波によって断層画像(診断画像)を取得する血管内超音波検査用カテーテルにより構成している。
 駆動装置200は、血管(生体管腔に相当する)の断層画像を取得する際、画像診断用カテーテル100が備える撮像シャフト140及び撮像ユニット145をシース110の軸方向に沿って移動させる装置である。
 制御部300は、画像診断用装置10の各部の動作を統括的に制御する。制御部300の制御対象には、駆動装置200の動作制御、画像診断用カテーテル100が備える撮像ユニット145の動作制御、表示装置400の動作制御が含まれる。制御部300は、例えば、CPU、RAM、ROM等を実装した公知のマイクロコンピュータを備えることができる。制御部300と他の機器との間の通信方式は、特に限定されず、例えば、有線通信でもよいし、無線通信でもよい。
 表示装置400は、音声及び音楽の出力や静止画及び動画の表示が可能なディスプレイ401を備える公知のモニタで構成している。表示装置400は、制御部300から送信される動作指令に基づいて画像診断用カテーテル100が取得した各断層画像501、502、511、512を表示させる(図12~図13を参照)。表示装置400は、例えば、各断層画像501、502、511、512を表示可能な複数の表示装置により構成してもよい。
 画像診断用装置10は、駆動装置200、制御部300、及び表示装置400がユニットとして一体的に組み合わされた装置構成を備える。ただし、画像診断用装置10は、少なくとも、画像診断用カテーテル100と、駆動装置200と、制御部300と、を備えていればよい。例えば、表示装置400は、画像診断用装置10に組み込まれていない他の装置(例えば、携帯型端末装置等)で構成してもよい。
 <画像診断用カテーテル>
 画像診断用カテーテル100は、図1、図2に示すように、生体内に挿入可能なシース110と、シース110の軸方向に沿って進退移動可能であり、血管Bの断層画像を取得するための撮像ユニット145が先端部に設けられた撮像シャフト140と、シース110の基端側に配置されたハブ160と、を備えている。
 明細書の説明においては、画像診断用カテーテル100の血管Bに挿入される側を先端側と称し、画像診断用カテーテル100のハブ160が配置された側を基端側と称する。シース110の延在方向を軸方向と称する。シース110の軸方向は、図2の矢印X1-X2で示す。
 図1、図2に示すように、シース110のルーメン110aは、シース110の基端部まで延びている。シース110のルーメン110aは、ハブ160の内部空間(図示省略)と連通している。シース110のルーメン110aに挿入された撮像シャフト140は、ハブ160の基端部に設けられた接続部(図示省略)が駆動装置200と接続されることにより、駆動装置200と電気的に接続される。
 シース110のルーメン110aは、ハブ160の内部空間を介して、ハブ160のポート162と連通している。
 シース110のルーメン110a内へのプライミング液の供給は、ハブ160のポート162を介して行うことができる。ハブ160のポート162には、プライミング処理を行う際に、プライミング液を注入する注入デバイスH(図1参照)が接続される。注入デバイスHは、例えば、プライミング液を供給するためのシリンジと、シリンジとハブ160のポート162を接続するコネクタ及びチューブと、により構成することができる。
 図2に示すように、シース110には、観察用窓部119が形成されている。観察用窓部119は、シース110のルーメン110a内に配置された撮像ユニット145の信号送受信部145aから出射された超音波を透過可能に構成している。超音波が透過可能とは、画像診断用カテーテル100を使用して取得される診断画像の画質が大きく損なわれない程度に屈折率が低い(透過率が高い)ことを意味する。
 観察用窓部119の軸方向に沿う長さは、例えば、撮像ユニット145の前進限位置Deと撮像ユニット145の後退限位置Peとの間の距離と同一の長さに形成することができる。前進限位置Deは、駆動装置200により撮像ユニット145をシース110の軸方向に最も前進させた際の位置である。前進限位置Deは、例えば、シース110に配置された補強部材117の基端部と軸方向において重なる位置である。撮像ユニット145は、撮像ユニット145の先端部146(ハウジング145bの先端部)が補強部材117と突き当たる位置まで前進することができる。後退限位置Peは、駆動装置200により撮像ユニット145をシース110の軸方向に最も後退させた際の位置である。後退限位置Peは、例えば、画像診断用カテーテル100のシース110の長さ及び駆動装置200の製品仕様に応じて決定することができる。
 図2に示すように、シース110の先端部にはシース110のルーメン110aに並設されたガイドワイヤ挿通部114が配置されている。ガイドワイヤ挿通部114は、画像診断用カテーテル100を血管B内の所望の位置まで導くために使用されるガイドワイヤW1が挿通可能なガイドワイヤルーメン114aを備えている。
 図2に示すように、シース110の先端部にはガイドワイヤ挿通部114を支持及び補強するための補強部材117が設けられている。補強部材117には、補強部材117よりも基端側に位置するシース110のルーメン110aの内部と連通する連通路117aが形成されている。補強部材117の先端部には、連通路117aとシース110のルーメン110aの外部とを連通する連通孔116が形成されている。
 連通孔116は、シース110のルーメン110a内に充填されるプライミング液(超音波伝達液)を排出するために設けられている。画像診断用カテーテル100を使用して断層画像を取得する際、シース110のルーメン110a内にはプライミング液が充填される。連通孔116は、シース110のルーメン110a内にプライミング液が十分に充填されると、余剰なプライミング液をシース110のルーメン110aの外部へ排出させる。プライミング液には、例えば、生理食塩水を用いることができる。
 プライミング液をシース110のルーメン110a内に充填させた状態でシース110を血管B内に挿入すると、信号送受信部145aと血管Bの内壁との間にプライミング液が介在するようになる。この状態で信号送受信部145aから超音波を出射させることにより、超音波がプライミング液を介して血管Bの内壁まで良好に伝達され、さらに血管Bの内壁から反射して戻ってくる。
 図1に示すように、画像診断用カテーテル100は、内側シャフト130と、内側シャフト130が挿入可能な外管120と、を備えている。内側シャフト130、撮像シャフト140、及びハブ160は、それぞれが一体的に軸方向に進退移動するように互いに接続されている。駆動装置200が作動してハブ160が先端側に向けて押される操作がなされると、ハブ160に接続された内側シャフト130は外管120内に押し込まれ、撮像シャフト140および撮像ユニット145がシース110のルーメン110a内を先端側へ向けて前進する。駆動装置200が作動してハブ160が基端側に引かれる操作がなされると、内側シャフト130は、外管120から基端側へ引き出される。この際、撮像シャフト140及び撮像ユニット145は、シース110のルーメン110a内を基端側へ向けて後退する。
 図2に示すように、撮像シャフト140は、長尺状の管体141と、管体141の内部に挿通された信号線142と、を有している。管体141は、例えば、軸周りの巻き方向が異なる多層のコイルによって構成することができる。コイルの構成材料としては、例えば、ステンレス、Ni-Ti(ニッケル・チタン)合金を用いることができる。
 撮像ユニット145は、超音波を送受信する信号送受信部145aと、信号送受信部145aが配置されたハウジング145bと、を有している。信号送受信部145aは、電圧をかけることにより圧電効果を生じて超音波を発生させる超音波振動子で構成している。信号線142は、信号送受信部145aと駆動装置200に接続されており、両者の間での電気信号の通信を可能にする。信号線142は、例えば、ツイストペアケーブルや同軸ケーブルにより構成することができる。
 術者は、画像診断用カテーテル100を使用する際、ハブ160を駆動装置200に接続する。術者は、ハブ160を駆動装置200に接続することにより、駆動装置200から撮像シャフト140及び撮像ユニット145へ駆動力を供給させることが可能になる。撮像シャフト140及び撮像ユニット145は、駆動装置200から供給された駆動力により、シース110の軸方向に沿って進退移動しつつ、回転(ラジアル走査)し、血管Bを360度の方向で撮像する。
 <駆動装置>
 駆動装置200は、撮像シャフト140を回転させるための動力源である第1モータ200aと、撮像シャフト140を軸方向に移動させるための動力源である第2モータ200bと、を有する。第2モータ200bが出力した回転運動は、第2モータ200bに接続した直動変換機構200cによって軸方向の運動に変換される。直動変換機構200cは、例えば、ボールねじやラックアンドピニオン機構で構成することができる。
 次に、画像診断用装置10の使用例及び制御部300の制御方法を説明する。以下では、主に、制御部300が動作制御する「往復動作モード」について説明する。
 図3には、画像診断用装置10の使用手順及び制御手順に関するフローチャートを示している。
 術者や、画像診断用装置10の操作を補助するオペレータは、画像診断用装置10の使用に際し、往復動作モードに関する各種の設定を行う(ステップS11)。術者やオペレータは、例えば、画像診断用装置10に付属するコントローラ、指示内容を入力するための入力デバイス、外部機器等を使用して上記の設定を行うことができる。術者やオペレータが上記の設定を行うタイミングは特に限定されない。術者やオペレータは、例えば、画像診断用装置10を使用した手技を開始する前に往復動作モードの設定を行ってもよいし、画像診断用装置10を使用した手技を実施している最中に往復動作モードの設定を行ってもよい。
 往復動作モードは、シース110の軸方向における前進限位置Deと後退限位置Peとの間において、撮像ユニット145を1回以上後退及び1回以上前進させる動作モードである。
 往復動作モードの設定項目には、例えば、前進限位置De及び後退限位置Pe(往復距離)、往復動作を開始させる際の撮像ユニット145の初期位置、往復回数、撮像ユニット145の移動速度、前進限位置De及び後退限位置Peでの停止時間が含まれる。
 前進限位置Deは、例えば、撮像シャフト140の移動可能な範囲内における最先端の位置(補強部材117に撮像ユニット145の先端部146が接触する位置)に設定することができる。後退限位置は、例えば、撮像シャフト140の移動可能な範囲内における最基端の位置(内側シャフト130が外管120から最も引き出される位置)に設定することができる。ただし、往復動作モードにおける前進限位置De及び後退限位置Peは、撮像シャフト140が移動可能な範囲内における任意の位置に設定することができる。つまり、前進限位置Deは、駆動装置200の製品仕様及びシース110の軸方向の長さにより決定される移動範囲内における最先端の位置でなくてもよい。同様に、後退限位置Peは、駆動装置200の製品仕様及びシース110の軸方向の長さにより決定される移動範囲内における最基端の位置でなくてもよい。
 前進限位置Deと後退限位置Peとの間の距離(撮像ユニット145の往復距離)は、例えば、1.5mm~10mmに設定することができる。制御部300は、撮像ユニット145を上記の往復距離で移動させる場合、駆動装置200の動作距離(直動変換機構200cにより駆動される軸方向の距離)を5mm~100mmの範囲で制御する。
 一般的なガイドワイヤは、先端チップとシャフトが異なる材料(例えば、異なる金属材料)で形成される。そのため、画像診断用カテーテル100により取得される断層画像上では、先端チップの音響陰影とシャフトの音響陰影は輝度が異なるように映し出される。後述するように、画像診断用装置10を使用した手技では、断層画像上において、術者が目視によりガイドワイヤの先端チップとガイドワイヤのシャフトを区別する。先端チップは、ガイドワイヤの先端側から5mmの範囲内に配置されるのが一般的である。そのため、撮像ユニット145の往復距離を上記のように5mm~10mmに設定することにより、術者は、画像診断用装置10に往復動作モードを実施させた際に、ガイドワイヤW2の先端チップW2cと、先端チップW2cよりも基端側に位置するシャフトW2sを断層画像上において確認することができる。
 初期位置は、撮像ユニット145が移動可能な範囲内の任意の位置に設定することができる。ただし、後述するように、往復動作モードを実施した際、ガイドワイヤW2の先端チップW2cと、先端チップW2cよりも基端側に位置するシャフトW2sを断層画像上において確認し易くするために、初期位置は、例えば、前進限位置Deに設定することが好ましい。
 往復回数は、例えば、1回~3回に設定することができる。往復回数は、1回以上であれば特に限定されない。ただし、往復回数を過剰に多く設定すると、手技の円滑な進行を妨げる可能性がある。そのため、往復回数は、上記のような範囲で設定することが好ましい。
 撮像ユニット145の移動速度は、例えば、0.1mm/s~10mm/sに設定することができる。撮像ユニット145の移動速度が速すぎると、術者が断層画像を確認することが困難になる。一方で、撮像ユニット145の移動速度が遅すぎると、術者にとってストレスとなる。これらの点を考慮して、移動速度は、上記のような範囲で設定することが好ましい。
 前進限位置De及び後退限位置Peでの停止時間は、例えば、0.5秒~3秒である。停止時間は、撮像ユニット145が前進限位置De又は後退限位置Peに到達した後、制御部300が動作指令を駆動装置200に送信し、撮像ユニット145が実際に移動を再開させるまでの時間である。撮像ユニット145の停止時間が長過ぎると、術者にとってストレスとなる。このような点を考慮して、停止時間は、上記のような範囲で設定することが好ましい。
 制御部300は、往復動作モードにおいて、撮像ユニット145が後退している間に取得した第1断層画像511(図11を参照)を撮像ユニット145の後退と同期させて表示装置400に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニット145が前進している間に取得した第2断層画像512(図13を参照)を撮像ユニット145の前進と同期させて表示装置400に表示させる第2表示制御を実施する。上記の「同期させて表示する」とは、撮像ユニット145が移動している間に取得した断層画像を、撮像ユニット145の移動と連動させて表示装置400にライブ表示させることを意味する。
 術者やオペレータは、往復動作モードの設定を行う際、表示装置400の表示内容を設定することができる。術者やオペレータは、例えば、制御部300が第1断層画像511及び第2断層画像512の一方のみを表示するように表示装置400へ動作指令を送信するように設定することもできる。つまり、制御部300は、往復動作モードを実施する際、撮像ユニット145は往復動作させつつ、断層画像の表示は、第1断層画像511及び第2断層画像512の一方のみを表示するように制御することができる。
 本実形態では、制御部300は、撮像ユニット145が前進限位置Deに到達した際の断層画像501(図10を参照)及び撮像ユニット145が後退限位置Peに到達した際の断層画像502(図12を参照)も表示装置400に表示させるように動作指令を送信する。ただし、術者やオペレータは、上記の各断層画像501、502の表示を省略するように動作設定を行ってもよい。
 制御部300は、第1表示制御を実施する場合(第1断層画像511を表示装置400に表示させる場合)、撮像ユニット145が後退している間、撮像ユニット145が後退していることを報知するための第1報知動作を画像診断用装置10に実施させることができる。制御部300は、例えば、図11に示すように、第1報知動作として表示装置400に撮像ユニット145が後退している旨の画像511aを表示させることができる。画像511aは、術者が目視により確認した際、撮像ユニット145が後退している最中であることを把握できれば特に限定されないが、例えば、「Proximal」の文字で構成することができる。第1報知動作は、表示装置400に画像を表示する形態に限定されず、例えば、表示装置400の一部の色を変更させたり、表示装置400から音や音声を発生させたりする動作であってもよい。
 制御部300は、第2表示制御を実施する場合(第2断層画像512を表示装置400に表示させる場合)、撮像ユニット145が前進している間、撮像ユニット145が前進していることを報知するための第2報知動作を画像診断用装置10に実施させることができる。制御部300は、例えば、図13に示すように、第2報知動作として表示装置400に撮像ユニット145が前進している旨の画像512aを表示させることができる。画像512aは、術者が目視により確認した際、撮像ユニット145が前進している最中であることを把握できれば特に限定されないが、例えば、「Distal」の文字で構成することができる。第2報知動作は、表示装置400に画像を表示する形態に限定されず、例えば、表示装置400の一部の色を変更させたり、表示装置400から音や音声を発生させたりする動作であってもよい。
 制御部300は、例えば、図10に示すように、撮像ユニット145が前進限位置Deに位置するときに、撮像ユニット145が前進限位置Deに位置することを報知する旨の画像501aを表示装置400に表示させることができる。画像501aは、例えば、「Distal end」の文字で構成することができる。上記の報知動作は、表示装置400に画像を表示する形態に限定されず、例えば、表示装置400の一部の色を変更させたり、表示装置400から音や音声を発生させたりする動作であってもよい。
 制御部300は、例えば、図12に示すように、撮像ユニット145が後退限位置Peに位置するときに、撮像ユニット145が後退限位置Peに位置することを報知する旨の画像502aを表示装置400に表示させることができる。画像502aは、例えば、「Proximal end」の文字で構成することができる。上記の報知動作は、表示装置400に画像を表示する形態に限定されず、例えば、表示装置400の一部の色を変更させたり、表示装置400から音や音声を発生させたりする動作であってもよい。
 制御部300は、往復動作モードの初期設定が行われた後、往復動作の初期位置まで撮像ユニット145を移動させる(ステップS12)。制御部300は、初期位置まで撮像ユニット145を移動させた後、撮像ユニット145の往復動作を開始させる。制御部300は、往復動作を実施しつつ、図10~図13に示す各断層画像501、502、511、512を取得する。制御部300は、初期設定の内容に従って各断層画像501、502、511、512及び各画像501a、502a、511a、512aを表示装置400に表示させる(ステップS13)。
 図4~図9を参照して、画像診断用装置10を使用した手技手順の一例を説明する。図4及び図5には、血管Bに形成された病変部(CTO病変)Sに対して画像診断用カテーテル100を通過させた後、病変部Sの別の部位からの通過を試みる際の様子を示している。
 図5に示す例では、術者は、ガイドワイヤW1を使用して画像診断用カテーテル100を病変部Sに対して通過させた後、別のガイドワイヤW2を血管B内に挿入している。術者は、ガイドワイヤW2の先端チップW2cが誤った目標部位F1を向いているために、通過を希望する目標部位T1にガイドワイヤW2の先端チップW2cの向きや位置を合わせる作業を行う。術者は、この作業を実施するにあたり、ガイドワイヤW2の使用状態(先端部の向き、位置、ガイドワイヤW2の姿勢等)を把握する必要がある。この際、術者は、画像診断用装置10が往復動作モードを実施した際に取得される各断層画像501、502に基づいて、ガイドワイヤW2の使用状態を確認することができる。
 図6には、撮像ユニット145が往復動作モードを開始する際の様子が示されている。撮像ユニット145は、前進限位置Deに配置されている。図10には、図6に示す位置で撮像ユニット145が取得した断層画像501を概略的に示している。図10で示す符号Sは病変部であり、符号Loは血管Bの外膜、符号Lmは血管Bの中膜、符号Liは血管Bの内膜、符号Baは血管Bの内腔である。
 術者は、図10に示す断層画像501を目視することにより、ガイドワイヤW2の先端チップW2cが軸直交断面(シース110の軸方向と交差する方向の断面)上のどのような位置に配置されているかを把握することができる。
 図7には、往復動作モードにおいて撮像ユニット145が後退している際の様子を示している。図11には、撮像ユニット145が後退している際に取得した第1断層画像511を示している。
 撮像ユニット145は、後退することにより、ガイドワイヤW2のシャフトW2sと軸方向において重なる位置へ移動する。そのため、図11の第1断層画像511には、ガイドワイヤW2のシャフトW2sの音響陰影が映し出される。術者は、図11の第1断層画像511を目視することにより、ガイドワイヤW2の先端チップW2c側からシャフトW2s側(ガイドワイヤW2の先端側から基端側)に至るガイドワイヤW2の向きや姿勢を把握することができる。また、図11の第1断層画像511が表示装置400に表示される際、画像511aも表示装置400に表示される。そのため、術者は、撮像ユニット145が後退していることを容易に把握することができる。図11に示す矢印及び符号W2cは、ガイドワイヤW2の先端チップW2cからシャフトW2sに至るガイドワイヤW2の位置の変化をわかり易くするために付した例示である。
 制御部300は、前進限位置Deを初期位置として、前進限位置Deから基端側へ向けて撮像ユニット145の往復動作を開始させる。術者は、前進限位置Deで取得された断層画像501上に映し出されるガイドワイヤW2の先端チップW2cの音響陰影と、前進限位置Deよりも後退した位置で取得された第1断層画像511上に映し出されるガイドワイヤW2のシャフトW2sの音響陰影との差異を目視により経時的に観測することができる。したがって、術者は、軸直交断面上でのガイドワイヤW2の先端チップW2cの位置とガイドワイヤW2のシャフトW2sの位置との違いを容易に把握することができる。
 図8には、撮像ユニット145が後退限位置Peまで移動した際の様子を示している。図12には、図8に示す位置で撮像ユニット145が取得した断層画像502を示している。術者は、図12に示す断層画像を目視することにより、ガイドワイヤW2のシャフトW2sの先端チップW2cからより基端側に離れた部分が軸直交断面上のどのような位置に配置されているかを把握することができる。
 制御部300は、撮像ユニット145が後退限位置Peまで移動すると、0.5秒~3秒の間、撮像ユニット145の移動を停止させる。そのため、術者は、同一の断層画像502が所定の時間に亘って表示装置400に表示されていることを確認することにより、撮像ユニット145が前進を開始する前の直前の状態であることを容易に把握することができる。図12に示す矢印及び符号W2sは、ガイドワイヤW2のシャフトW2sの軸方向での位置の変化をわかり易くするために付した例示である。
 図9には、撮像ユニット145が前進している最中の様子を示している。図13には、撮像ユニット145が前進している最中に取得された第2断層画像512を示している。
 撮像ユニット145は、前進することにより、ガイドワイヤW2の先端チップW2cと軸方向において重なる位置へ移動する。そのため、図13に示す第2断層画像512には、ガイドワイヤW2の先端チップW2cの音響陰影が映し出される。術者は、図13の第2断層画像512を目視することにより、ガイドワイヤW2のシャフトW2s側から先端チップW2c側(ガイドワイヤW2の基端側から先端側)に至るガイドワイヤW2の向きや姿勢を把握することができる。また、図13の第2断層画像512が表示装置400に表示される際、画像512aが表示されることにより、術者は、撮像ユニット145が前進している最中であることを容易に把握することができる。図13に示す矢印は、ガイドワイヤW2のシャフトW2sから先端チップW2cに至るガイドワイヤW2の位置の変化をわかり易く示すために付した例示である。
 術者は、往復動作モードで取得された第1断層画像511及び第2断層画像512を目視で確認することにより、例えば、図5に示すように、ガイドワイヤW2の先端チップW2cの向き、位置、及び姿勢、ガイドワイヤW2のシャフトW2sの向き、位置、及び姿勢といった使用状態に関する情報を得ることができる。術者は、ガイドワイヤW2が図5に示すような状態にあることを確認できた場合、所望の目標部位T1に向けてガイドワイヤW2を通過させるために、ガイドワイヤW2を手元の操作で持ち上げるなどして、矢印Rで示すようにガイドワイヤW2を時計回りに回転させる。術者は、このようにガイドワイヤW2を操作することにより、ガイドワイヤW2の先端部の位置、方向、姿勢を適切に整えることができる。
 本実施形態に係る画像診断用装置10及び制御方法の作用効果を説明する。
 画像診断用装置10は、血管B内に挿入可能なシース110と、シース110の軸方向に沿って進退移動可能であり、血管Bの断層画像を取得するための撮像ユニット145が先端部に設けられた撮像シャフト140と、シース110の基端側に配置されたハブ160と、を備える画像診断用カテーテル100と、画像診断用カテーテル100のハブ160と接続可能であり、撮像シャフト140の進退移動を駆動する駆動装置200と、駆動装置200及び撮像ユニット145の動作制御を行う制御部300と、を有している。制御部300は、軸方向における前進限位置Deと後退限位置Peとの間において、撮像ユニット145を1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施する。制御部300は、往復動作モードにおいて、撮像ユニット145が後退している間に取得した第1断層画像511を撮像ユニット145の後退と同期させて表示装置400に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニット145が前進している間に取得した第2断層画像512を撮像ユニット145の前進と同期させて表示装置400に表示させる第2表示制御を実施する。制御部300は、第1表示制御を実施する場合、撮像ユニット145が後退している間、撮像ユニット145が後退していることを報知するための第1報知動作を実施し、第2表示制御を実施する場合、撮像ユニット145が前進している間、撮像ユニット145が前進していることを報知するための第2報知動作を実施する。
 画像診断用装置10によれば、画像診断用カテーテル100の往復動作は制御部300により制御される。そのため、術者及びオペレータは、画像診断用カテーテル100の往復動作を実施する際、術者側からオペレータ側へ指示を出したり、互いに声を掛け合ったりする必要がない。したがって、画像診断用装置10は、往復動作を実施させる際の術者及びオペレータの作業負担を軽減させることができる。制御部300は、第1報知動作及び第2報知動作を実施する。そのため、術者は、往復動作モードが実施されている間、撮像ユニット145が後退している最中なのか、前進している最中なのかを容易に把握することができる。オペレータは、撮像ユニット145が後退している最中なのか、前進している最中なのかを術者に知らせる必要がないため、往復動作モードを実施する際の作業負担が軽減する。
 制御部300は、第1報知動作として表示装置400に撮像ユニット145が後退している旨の画像511aを表示させる。制御部300は、第2報知動作として表示装置400に撮像ユニット145が前進している旨の画像512aを表示させる。そのため、術者は、表示装置400の表示内容を目視により確認することにより、往復動作モードが実施されている間、撮像ユニット145が後退している最中なのか、前進している最中なのかを容易に把握することができる。
 制御部300は、撮像ユニット145がシース110内の前進限位置Deに配置された状態から往復動作モードを開始する。そのため、術者は、前進限位置Deで取得された断層画像501上に映し出されるガイドワイヤW2の先端チップW2cの音響陰影と、前進限位置Deよりも後退した位置で取得された第1断層画像511上に映し出されるガイドワイヤW2のシャフトW2sの音響陰影との相違を目視により経時的に観測することができ、ガイドワイヤW2の先端チップW2cの位置とガイドワイヤW2のシャフトW2sの位置との違いを容易に把握することができる。
 前進限位置De及び後退限位置Peは、シース110の軸方向に沿う任意の範囲で設定可能である。そのため、術者やオペレータは、観察対象となる医療器具(ガイドワイヤ)の構造や種類、製品仕様に応じて、往復距離を適切に設定することができる。
 画像診断用カテーテル100は、血管内超音波検査用カテーテルである。そのため、術者は、血管B等の生体管腔内に挿入したガイドワイヤW2の先端チップW2cの音響陰影及びシャフトW2sの音響陰影の相違に基づいて、ガイドワイヤW2の使用状態を各断層画像511、512に基づいて容易に把握することができる。
 制御部300は、往復動作モードにおいて、前進限位置De及び後退限位置Peに撮像ユニット145が到達した際、0.5秒~3秒の間、撮像ユニット145の移動を停止させる。そのため、術者は、断層画像を目視することにより、撮像ユニット145が前進限位置De及び後退限位置Peに到達したことを容易に把握することができる。
 制御方法は、血管B内に挿入可能なシース110と、シース110の軸方向に沿って進退移動可能であり、血管B内の断層画像を取得するための撮像ユニット145が先端部に設けられた撮像シャフト140と、シース110の基端側に配置されたハブ160と、を備える画像診断用カテーテル100の動作を制御する制御方法である。制御方法は、軸方向における前進限位置Deと後退限位置Peとの間において、撮像ユニット145を1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施させ、往復動作モードにおいて、撮像ユニット145が後退している間に取得した第1断層画像511を撮像ユニット145の後退と同期させて表示装置400に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニット145が前進している間に取得した第2断層画像512を撮像ユニット145の前進と同期させて表示装置400に表示させる第2表示制御を実施させ、第1表示制御を実施する場合、撮像ユニット145が後退している間、撮像ユニット145が後退していることを報知するための第1報知動作を実施させ、第2表示制御を実施する場合、撮像ユニット145が前進している間、撮像ユニット145が前進していることを報知するための第2報知動作を実施させる。
 制御方法によれば、術者及びオペレータは、画像診断用カテーテル100の往復動作を実施する際、術者側からオペレータ側へ指示を出したり、互いに声を掛け合ったりする必要がない。したがって、往復動作を実施させる際の術者及びオペレータの作業負担を軽減させることができる。術者は、往復動作モードが実施されている間、撮像ユニット145が後退している最中なのか、前進している最中なのかを容易に把握することができる。オペレータは、撮像ユニット145が後退している最中なのか、前進している最中なのかを術者に知らせる必要がないため、往復動作モードを実施する際の作業負担が軽減する。
 画像診断用装置10は、血管B内に挿入可能なシース110と、シース110の軸方向に沿って進退移動可能であり、血管Bの断層画像を取得するための撮像ユニット145が先端部に設けられた撮像シャフト140と、シース110の基端側に配置されたハブ160と、を備える画像診断用カテーテル100と、画像診断用カテーテル100のハブ160と接続可能であり、撮像シャフト140の進退移動を駆動する駆動装置200と、駆動装置200及び撮像ユニット145の動作制御を行う制御部300と、を有している。制御部300は、軸方向における前進限位置Deと後退限位置Peとの間において、撮像ユニット145を1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施する。制御部300は、往復動作モードにおいて、撮像ユニット145が後退している間に取得した第1断層画像511を撮像ユニット145の後退と同期させて表示装置400に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニット145が前進している間に取得した第2断層画像512を撮像ユニット145の前進と同期させて表示装置400に表示させる第2表示制御の一方のみを実施するように構成してもよい。このように構成した場合においても、術者及びオペレータは、画像診断用装置10を使用した手技において、血管B内に挿入されたガイドワイヤWの使用状態を容易に確認することが可能になる。
 制御方法は、血管B内に挿入可能なシース110と、シース110の軸方向に沿って進退移動可能であり、血管B内の断層画像を取得するための撮像ユニット145が先端部に設けられた撮像シャフト140と、シース110の基端側に配置されたハブ160と、を備える画像診断用カテーテル100の動作を制御する制御方法である。制御方法は、軸方向における前進限位置Deと後退限位置Peとの間において、撮像ユニット145を1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施させ、往復動作モードにおいて、撮像ユニット145が後退している間に取得した第1断層画像511を撮像ユニット145の後退と同期させて表示装置400に表示させる第1表示制御、及び、撮像ユニット145が前進している間に取得した第2断層画像512を撮像ユニット145の前進と同期させて表示装置400に表示させる第2表示制御の一方のみを実施させるようにしてもよい。このように制御する場合においても、術者及びオペレータは、画像診断用装置10を使用した手技において、血管B内に挿入されたガイドワイヤWの使用状態を容易に確認することが可能になる。
 以上、実施形態を通じて本開示に係る画像診断用装置及び作動方法を説明したが、本開示に係る画像診断用装置及び制御方法は明細書に開示した内容のみに限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更してもよい。
 例えば、実施の形態では、本開示に係る画像診断用カテーテルとして血管内超音波検査用カテーテルに適用した例を説明したが、本開示に係る画像診断用カテーテルは、光干渉断層診断法(OCT:Optical Coherence Tomography)などの光を利用して画像を取得する画像診断用カテーテルに適用したり、超音波診断法及び光干渉断層診断法の両方を使用可能なデュアルタイプの画像診断用カテーテル等に適用したりしてもよい。
 画像診断用カテーテルを使用した手技対象となる生体管腔は、血管以外であってもよく、例えば、胆管、気管、食道、尿道、耳鼻内腔等であってもよい。
 画像診断用カテーテルを使用した具体的な手技の内容は限定されない。例えば、ガイドワイヤを血管の側枝に挿入する際に、ガイドワイヤの使用状態を確認するために本開示に係る画像診断用装置及び制御方法を使用してもよい。画像診断用カテーテルにより使用状態を把握する対象となる医療器具は、ガイドワイヤに限定されない。
 画像診断用カテーテル、駆動装置、表示装置、画像診断用装置の具体的な構成は、明細書において説明した内容に限定されない。各部材の構成材料の変更、各部材の配置、付加的な部材の省略、付加的な部材の追加等は任意に行うことができる。
 本出願は、2019年3月28日に出願された日本国特許出願第2019-65039号に基づいており、その開示内容は、参照により全体として引用されている。
10 画像診断用装置、
100 画像診断用カテーテル、
110 シース、
110a シースのルーメン、
114 ガイドワイヤ挿通部、
114a ガイドワイヤルーメン、
119 観察用窓部、
140撮像シャフト、
141 管体、
142 信号線、
145 撮像ユニット、
145a 信号送受信部、
145b ハウジング、
146 撮像ユニットの先端部、
160 ハブ、
200 駆動装置、
300 制御部、
400 表示装置、
401 ディスプレイ、
511 第1断層画像、
512 第2断層画像、
B 血管(生体管腔)、
De 前進限位置、
Pe 後退限位置、
T1 目標部位、
S 病変部、
W1 ガイドワイヤ、
W2 ガイドワイヤ、
W2c ガイドワイヤの先端チップ、
W2s ガイドワイヤのシャフト。

Claims (9)

  1.  生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、
     前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置と、
     前記駆動装置及び前記撮像ユニットの動作制御を行う制御部と、を有し、
     前記制御部は、前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、
     前記制御部は、前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御を実施し、
     前記制御部は、前記第1表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが後退している間、前記撮像ユニットが後退していることを報知するための第1報知動作を実施し、前記第2表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが前進している間、前記撮像ユニットが前進していることを報知するための第2報知動作を実施する、画像診断用装置。
  2.  前記制御部は、前記第1報知動作として前記表示装置に前記撮像ユニットが後退している旨の画像を表示させ、
     前記制御部は、前記第2報知動作として前記表示装置に前記撮像ユニットが前進している旨の画像を表示させる、請求項1に記載の画像診断用装置。
  3.  前記制御部は、前記撮像ユニットが前記シース内の前記前進限位置に配置された状態から前記往復動作モードを開始する、請求項1または請求項2に記載の画像診断用装置。
  4.  前記前進限位置及び前記後退限位置を前記シースの前記軸方向に沿う任意の範囲で設定可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像診断用装置。
  5.  前記画像診断用カテーテルは、血管内超音波検査用カテーテルである、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像診断用装置。
  6.  前記制御部は、前記往復動作モードにおいて、前記前進限位置及び前記後退限位置に前記撮像ユニットが到達した際、0.5秒~3秒の間、前記撮像ユニットの移動を停止させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像診断用装置。
  7.  生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、
     前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置と、
     前記駆動装置及び前記撮像ユニットの動作制御を行う制御部と、を有し、
     前記制御部は、前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、
     前記制御部は、前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御の一方のみを実施する、画像診断用装置。
  8.  生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置と、を有する画像診断用装置の作動方法であって、
     前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施し、
     前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御を実施し、
     前記第1表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが後退している間、前記撮像ユニットが後退していることを報知するための第1報知動作を実施し、前記第2表示制御を実施する場合、前記撮像ユニットが前進している間、前記撮像ユニットが前進していることを報知するための第2報知動作を実施する、作動方法。
  9.  生体管腔内に挿入可能なシースと、前記シースの軸方向に沿って進退移動可能であり、前記生体管腔の断層画像を取得するための撮像ユニットが先端部に設けられた撮像シャフトと、前記シースの基端側に配置されたハブと、を備える画像診断用カテーテルと、前記画像診断用カテーテルの前記ハブと接続可能であり、前記撮像シャフトの進退移動を駆動する駆動装置と、を有する画像診断用装置の作動方法であって、
     前記軸方向における前進限位置と後退限位置との間において、前記撮像ユニットを1回以上後退及び1回以上前進させる往復動作モードを実施させ、
     前記往復動作モードにおいて、前記撮像ユニットが後退している間に取得した第1断層画像を前記撮像ユニットの後退と同期させて表示装置に表示させる第1表示制御、及び、前記撮像ユニットが前進している間に取得した第2断層画像を前記撮像ユニットの前進と同期させて表示装置に表示させる第2表示制御の一方のみを実施する、作動方法。
PCT/JP2020/014283 2019-03-28 2020-03-27 画像診断用装置、及び作動方法 WO2020196884A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021509676A JPWO2020196884A1 (ja) 2019-03-28 2020-03-27

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019065039 2019-03-28
JP2019-065039 2019-03-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2020196884A1 true WO2020196884A1 (ja) 2020-10-01

Family

ID=72608829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2020/014283 WO2020196884A1 (ja) 2019-03-28 2020-03-27 画像診断用装置、及び作動方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2020196884A1 (ja)
WO (1) WO2020196884A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017185364A (ja) * 2017-07-20 2017-10-12 アシスト・メディカル・システムズ,インコーポレイテッド 機器の係合をモニタするシステムおよび方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017185364A (ja) * 2017-07-20 2017-10-12 アシスト・メディカル・システムズ,インコーポレイテッド 機器の係合をモニタするシステムおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2020196884A1 (ja) 2020-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9585634B2 (en) Ultrasound catheter with rotatable transducer
EP3182920B1 (en) Device for crossing occlusions
US10238271B2 (en) Traction balance adjustment mechanism, manipulator and manipulator system
JP6378787B2 (ja) 血管内カテーテルのための設計及び方法
EP3697315B1 (en) Digital rotational patient interface module
WO2021065311A1 (ja) アクチュエータ及びロボットカテーテルシステム
JP7173968B2 (ja) 画像診断用カテーテル
WO2020196884A1 (ja) 画像診断用装置、及び作動方法
JP2017093506A (ja) 画像診断用カテーテル
JP2015181788A (ja) 断層像撮影装置およびその制御方法
JP3730745B2 (ja) 処置具
CN109350324B (zh) 远端可弯曲的支架植入装置
US11406356B2 (en) Image diagnosis catheter
JP2014176429A (ja) 経体腔式焼灼デバイス
JP2023515596A (ja) 多機能カテーテル
JP2021145860A (ja) 医療器具
RU2795943C2 (ru) Беспроводное управление для чреспищеводной эхокардиографии
JP2019146706A (ja) 医療器具、および医療システム
JP7227052B2 (ja) 画像診断装置、画像診断システム及びプライミング方法
JP7245704B2 (ja) カテーテル及びカテーテルを分解する方法
JP7179943B2 (ja) 画像診断用カテーテル
WO2021199901A1 (ja) 画像取得用医療デバイス及び医療システム
WO2022181361A1 (ja) 画像診断用カテーテル
WO2022071157A1 (ja) 駆動シャフト及び画像診断用カテーテル
JP6949579B2 (ja) 画像診断用カテーテル

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 20777180

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2021509676

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 20777180

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1