JPH11293706A - 油圧パイロット操作装置 - Google Patents

油圧パイロット操作装置

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JPH11293706A
JPH11293706A JP10430398A JP10430398A JPH11293706A JP H11293706 A JPH11293706 A JP H11293706A JP 10430398 A JP10430398 A JP 10430398A JP 10430398 A JP10430398 A JP 10430398A JP H11293706 A JPH11293706 A JP H11293706A
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JP
Japan
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reaction force
hydraulic
operation lever
pilot
hydraulic pilot
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Application number
JP10430398A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Kasuya
博嗣 糟谷
Hidetoshi Satake
英敏 佐竹
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧パイロット操作装置において、旋回ジャー
キングが問題とならない状態においてはオペレータにレ
バー操作の操作感を損なわせずに、旋回ジャーキングが
問題となる状態でのみ旋回ジャーキングを抑えることが
できるようにする。 【解決手段】油圧パイロット操作装置は、操作レバー5
の操作方向とは逆方向の反力を操作レバー5に付与する
反力シリンダ7a,7bと、反力シリンダ7a,7bに
供給される圧油の圧力を減圧する電磁比例減圧弁8と、
ブーム31a、アーム31b、バケット31cの各回動
角度を検出する角度センサ81a〜81cと、角度セン
サ81a〜81cの検出信号からフロント装置31の慣
性モーメントを演算し、この慣性モーメントから反力シ
リンダ7a,7bの目標反力を演算し、これを電磁比例
減圧弁8に出力するコントローラ80とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
油圧建設機械に設けられる油圧パイロット操作装置に係
わり、特に、上部旋回体を下部走行体に対して旋回させ
る油圧モータを操作する油圧パイロット操作装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の油圧パイロット操作装置を
旋回用油圧回路と共に示す。この旋回用油圧回路は油圧
ショベルに搭載されるものであり、油圧ショベルは上部
旋回体130とフロント装置131とを有し、上部旋回
体130は図示しない下部走行体に旋回可能に搭載さ
れ、フロント装置131は上下方向にそれぞれ回動可能
なブーム131a、アーム131b、バケット131c
により構成されている。上部旋回体130は油圧モータ
103により旋回駆動され、ブーム131a、アーム1
31b、バケット131cはそれぞれ油圧シリンダ10
3a〜103cにより上下方向に回転駆動される。
【0003】旋回用油圧回路は、油圧ポンプ101と、
油圧ポンプ101から油圧モータ103に供給される圧
油の流量及び方向を制御する方向切換弁102とを有し
ている。
【0004】油圧パイロット操作装置は、操作レバー1
05と、この操作レバー105により切り換え操作さ
れ、方向切換弁102を切り換える指令パイロット圧を
発生するパイロット弁104とを有している。パイロッ
ト弁104は、上下方向に移動可能なプッシャ106
a,106bと、このプッシャ106a,106bによ
り操作される減圧弁104a,104bとを有し、減圧
弁104a,104bには油圧パイロットポンプ140
から吐出した圧油が管路141を介して供給されてい
る。
【0005】操作レバー105を図示A方向に傾ける
と、プッシャ106aが減圧弁104aのスプリング1
61aを圧縮しながら下がり、操作レバー105の操作
量に応じた指令パイロット圧が生成され、これがパイロ
ット管路121aを介して方向切換弁102の油圧駆動
部102aに与えられ、方向切換弁102が図示a位置
に切り換えられる。一方、操作レバー105を図示B方
向に傾けると、プッシャ106bが減圧弁104bのス
プリング161bを圧縮しながら下がり、操作レバー1
05の操作量に応じた指令パイロット圧が生成され、こ
れがパイロット管路121bを介して方向切換弁102
の油圧駆動部102bに与えられ、方向切換弁102が
図示b位置に切り換えられる。方向切換弁102が図示
a位置に切り換えられると、油圧モータ103は図示C
方向に指令パイロット圧に応じた速度で回転駆動され、
方向切換弁102が図示b位置に切り換えられると、油
圧モータ103は図示D方向に指令パイロット圧に応じ
た速度で回転駆動され、油圧ショベルの上部旋回体13
0は油圧モータ103によりそれぞれの方向に旋回動作
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような油圧ショ
ベルの旋回動作において、フロント装置131が縮んだ
状態、即ちブーム131aが上がり、アーム131b及
びバケット131cがクラウドした状態では、フロント
装置131が伸びた状態に比べてフロント装置131の
慣性モーメントが小さくなるため、油圧モータ103に
供給される圧油の量が同じでも油圧モータ103は加速
しやすくなる。特に上部旋回体が小さく構成されている
小旋回型の油圧ショベルにおいては、そのような現象が
顕著に現れる。この場合には、上部旋回体130の運転
室内のオペレータも体を振られやすくなり、操作レバー
105を操作する手も一緒に振られるため、油圧モータ
103への圧油の供給量を決定する方向切換弁102の
位置が定まらず、その結果上部旋回体130の旋回動作
そのものに悪影響を及ぼす「旋回ジャーキング」と呼ば
れる現象が生じやすくなる。
【0007】このような現象を防止する方法としては、
パイロット弁104の減圧弁104a,104bに設け
られているスプリング161a,161bを、旋回以外
の他の動作に用いる油圧パイロット操作装置のパイロッ
ト弁に設けられているスプリングに比べ堅くすること
で、プッシャ106a,106bを動きにくくすること
等が考えられる。
【0008】しかし、スプリング161a,161bを
堅くすると、旋回ジャーキングが起こることがほとんど
ないフロント装置131が伸びた状態においても操作レ
バー105が重くなるため、オペレータにとっては旋回
以外の他の動作に用いる操作レバーと操作感が違い、旋
回用の操作レバー105のみが重く感じられ、操作性が
低下する。
【0009】本発明の目的は、旋回ジャーキングが問題
とならない状態においてはオペレータにレバー操作の操
作感を損なわせずに、旋回ジャーキングが問題となる状
態でのみ旋回ジャーキングを抑えることができる油圧パ
イロット操作装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、上下方向に回動可能なブームを含
む複数のフロント部材により構成されるフロント装置
と、このフロント装置を上下方向に回動可能に支持する
上部旋回体と、この上部旋回体を旋回可能に搭載する下
部走行体と、前記複数のフロント部材を上下方向に回動
させる複数の油圧シリンダと、前記上部旋回体を下部走
行体に対して旋回させる油圧モータとを備えた油圧建設
機械に設けられ、操作レバーと、この操作レバーにより
切り換え操作され、指令パイロット圧を発生するパイロ
ット弁とを有し、前記指令パイロット圧により方向切換
弁を切り換え操作し、油圧ポンプから前記油圧モータに
供給される圧油の流量を制御する油圧パイロット装置に
おいて、前記フロント装置の姿勢を検出する姿勢検出手
段と、前記操作レバーの操作方向とは逆方向の反力を発
生し、この反力を操作レバーに付与する反力アクチュエ
ータと、前記姿勢検出手段からの信号を入力し、前記フ
ロント装置の姿勢に応じて前記操作レバーに付与される
反力を増減するよう前記反力アクチュエータを制御する
制御手段とを備える構成とする。
【0011】このように姿勢検出手段と反力アクチュエ
ータと制御手段を設けることにより、フロント装置が旋
回ジャーキングが起こりやすい姿勢にあるときは、その
ことが姿勢検出手段の信号から分かり、制御手段は操作
レバーに付与される反力を増大するよう反力アクチュエ
ータを制御する。これにより操作レバーの操作感が重く
なって操作量が抑えられる。このため、油圧モータの加
速が制限され、上部旋回体の旋回加速度が抑えられる結
果、操作レバーが振られることがなくなり、旋回ジャー
キングが防止される。一方、フロント装置が旋回ジャー
キングが起こりにくい姿勢にあるときは、そのことが姿
勢検出手段の信号から分かり、制御手段は操作レバーに
付与される反力を減らすよう反力アクチュエータを制御
する。これにより、オペレータは操作レバーが重く感じ
ることがなくなり、旋回以外の他の動作に用いる操作レ
バーと同様の操作感で操作でき、レバー操作の操作感が
損なわれることはない。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記制御手段は、前記姿勢検出手段で検出したフロント
装置の姿勢からフロント装置の慣性モーメントを演算
し、この慣性モーメントが小さくなるに従って前記操作
レバーに付与される反力が大きくなるよう前記反力アク
チュエータを制御する。
【0013】このように制御手段でフロント装置の慣性
モーメントを演算することにより、フロント装置が旋回
ジャーキングが起こりやすい姿勢にあるかどうかが分か
り、その慣性モーメントが小さくなるに従って操作レバ
ーに付与される反力が大きくなるよう反力アクチュエー
タを制御することにより、旋回ジャーキングが防止され
る。
【0014】(3)また、上記(1)において、前記制
御手段は、前記姿勢検出手段で検出したフロント装置の
姿勢から前記ブームの先端のリーチを演算し、このリー
チが小さくなるに従って前記操作レバーに付与される反
力が大きくなるよう前記反力アクチュエータを制御して
もよい。
【0015】このように制御手段でブームの先端のリー
チを演算しても旋回ジャーキングが起こりやすい姿勢に
あるかどうかが分かり、このリーチが小さくなるに従っ
て操作レバーに付与される反力が大きくなるよう反力ア
クチュエータを制御することにより、旋回ジャーキング
が防止される。また、ブームの先端のリーチを演算する
だけであるので、姿勢検出手段としてアームやバケット
に関するものは不要であり、センサの数が少なくなると
共に、演算処理が簡素化される。
【0016】(4)更に、上記(1)において、好まし
くは、前記姿勢検出手段は、前記複数のフロント部材の
少なくとも1つの角度を検出する手段である。
【0017】(5)また、上記(1)において、前記姿
勢検出手段は、前記複数の油圧シリンダの少なくとも1
つのストロークを検出する手段であってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。まず、本発明の第1の実施形態を図1
及び図2を用いて説明する。図1において、本発明が係
わる油圧ショベルは上部旋回体30とフロント装置31
とを有し、上部旋回体30は図示しない下部走行体に旋
回可能に搭載され、フロント装置31は上下方向にそれ
ぞれ回動可能なブーム31a、アーム31b、バケット
31cにより構成されている。上部旋回体30は油圧モ
ータ3により旋回駆動され、ブーム31a、アーム31
b、バケット31cはそれぞれ油圧シリンダ3a〜3c
により上下方向に回転駆動される。
【0019】油圧モータ3は油圧ポンプ1から吐出され
る圧油により駆動され、油圧ポンプ1からの圧油は方向
切換弁2により流量及び方向が制御されて油圧モータ3
に供給される。
【0020】本実施形態の油圧パイロット操作装置は、
操作レバー5と、この操作レバー5により切り換え操作
され、方向切換弁2を切り換える指令パイロット圧を発
生するパイロット弁4と、油圧パイロットポンプ40か
らの圧油により駆動し、操作レバー5の操作方向とは逆
方向の反力を発生し、この反力を操作レバー5に付与す
る反力シリンダ7a,7bと、油圧パイロットポンプ4
0から反力シリンダ7a,7bに供給される圧油の圧力
を減圧する電磁比例減圧弁8と、ブーム31a、アーム
31b、バケット31cの回動支点にそれぞれ設けら
れ、各回動角度を検出する角度センサ81a〜81c
と、角度センサ81a〜81cの検出信号を入力し、こ
の検出信号から反力シリンダ7a,7bの目標反力を演
算し、この目標反力を電流信号として電磁比例減圧弁8
に出力するコントローラ80とを有している。
【0021】パイロット弁4は、上下方向に移動可能な
プッシャ6a,6bと、このプッシャ6a,6bにより
操作される減圧弁4a,4bとを有し、減圧弁4a,4
bには油圧パイロットポンプ40から吐出した圧油が管
路41を介して供給されている。
【0022】操作レバー5を図示A方向に傾けると、プ
ッシャ6aが減圧弁4aのスプリング61aを圧縮しな
がら下がり、操作レバー5の操作量に応じた指令パイロ
ット圧が生成され、これがパイロット管路21aを介し
て方向切換弁2の油圧駆動部2aに与えられ、方向切換
弁2が図示a位置に切り換えられる。一方、操作レバー
5を図示B方向に傾けると、プッシャ6bが減圧弁4b
のスプリング61bを圧縮しながら下がり、操作レバー
5の操作量に応じた指令パイロット圧が生成され、これ
がパイロット管路21bを介して方向切換弁2の油圧駆
動部2bに与えられ、方向切換弁2が図示b位置に切り
換えられる。方向切換弁2が図示a位置に切り換えられ
ると、油圧モータ3は図示C方向に指令パイロット圧に
応じた速度で回転駆動され、方向切換弁2が図示b位置
に切り換えられると、油圧モータ3は図示D方向に指令
パイロット圧に応じた速度で回転駆動され、油圧ショベ
ルの上部旋回体30は油圧モータ3によりそれぞれの方
向に旋回動作する。
【0023】反力シリンダ7a,7bは、パイロット弁
4の上端部にそれぞれ設けられており、操作レバー5が
図1に示す中立位置の時には、反力シリンダ7aのピス
トン9aの上部は操作レバー5の図示左端底部に当接
し、反力シリンダ7bのピストン9bの上部は操作レバ
ー5の図示右端底部に当接しており、この状態から、操
作レバー5を図示A方向に傾けると、ピストン9bの上
部が操作レバー5から離れ、ピストン9aのみが操作レ
バー5に当接し、操作レバー5を図示B方向に傾ける
と、ピストン9aの上部が操作レバー5から離れ、ピス
トン9bのみが操作レバー5に当接する。
【0024】また、電磁比例減圧弁8で減圧された油圧
パイロットポンプ40からの圧油は管路43を介して反
力シリンダ7a,7bのボトム側に導かれ、反力シリン
ダ7a,7bのピストン9a,9bを伸長方向に動か
す。この結果、操作レバー5が図示A方向に傾けられる
と、ピストン9aのみが操作レバー5に作用して図示A
方向と逆方向の反力を操作レバー5に付与し、操作レバ
ー5が図示B方向に傾けられると、ピストン9bのみが
操作レバー5に作用して図示B方向と逆方向の反力を操
作レバー5に付与する。
【0025】電磁比例減圧弁8は、ソレノイド部8aに
コントローラ80からの出力電流がないときには、油圧
パイロットポンプ40から反力シリンダ7a,7bに供
給される圧油を遮断する位置にあり、ソレノイド部8a
にコントローラ80からの出力電流があるときには、油
圧パイロットポンプ40から反力シリンダ7a,7bに
圧油を供給する位置から切り換わり、出力電流が大きく
なるにしたがって反力シリンダ7a,7bに供給される
圧油の圧力が高くなるように設定されている。
【0026】次に、コントローラ80の制御機能につい
て、図2を用いて以下に説明する。図2において、コン
トローラ80は、フロント重心リーチ演算部80aと、
慣性モーメント演算部80bと、反力演算部80cと、
出力電流演算部80dとを有している。
【0027】フロント重心リーチ演算部80aは、角度
センサ81a〜81cの検出値に基づいて上部旋回体3
0の旋回中心からフロント装置31の重心位置までのリ
ーチ(以下、フロント装置31の重心リーチ)を求め
る。
【0028】慣性モーメント演算部80bは、フロント
重心リーチ演算部80aで求めたフロント装置31の重
心リーチと予め設定されてメモリに記憶されているフロ
ント装置31の重量とからフロント装置31の慣性モー
メントmを求める。
【0029】反力演算部80cは、慣性モーメント演算
部80bで求めたフロント装置31の慣性モーメントm
を入力し、図示のような慣性モーメントmと目標反力h
との関係を持つ変換特性に従って反力シリンダ7a,7
bの目標反力hを演算する。ここで、図示の変換特性
は、慣性モーメントmが所定値m0以上では目標反力h
がゼロであり、慣性モーメントmがm0以下では慣性モ
ーメントmが小さくなるに従って比例的に大きくなるよ
うに設定されている。
【0030】出力電流演算部80dは、反力演算部80
cで求めた目標反力hを電流に変換して電磁比例減圧弁
8のソレノイド部8aに出力する。
【0031】以上のように構成した本実施形態におい
て、上部旋回体30の旋回操作を行うべく、オペレータ
が操作レバー5を例えば図示A方向に操作すると、操作
レバー5の操作量に応じたパイロット圧が方向切換弁2
の油圧駆動部2aに与えられ、方向切換弁2が中立位置
からa方向に切り換えられ、油圧モータ3がC方向に回
転して上部旋回体30が旋回する。
【0032】このとき、角度センサ81a〜81cの検
出値がコントローラ80に送られ、コントローラ80で
は、その検出値からフロント装置31の重心リーチを求
め、フロント装置31の重心リーチ及び予め記憶されて
いる重量からフロント装置31の慣性モーメントmを求
め、この慣性モーメントmから反力シリンダ7a,7b
の目標反力hを求め、この目標反力hが電流信号として
電磁比例減圧弁8のソレノイド8aへ出力される。
【0033】ここで、ブーム31aが上がり、アーム3
1bがクラウドしたフロント装置31が縮んだ状態にあ
るときは、フロント装置31の重心リーチは短くなるの
で、フロント装置31の慣性モーメントmは小さくな
り、この慣性モーメントmに応じた反力シリンダ7a,
7bの目標反力hが生成される。そして、電磁比例減圧
弁8のソレノイド8aにはその目標反力hに応じた電流
信号が出力され、電磁比例減圧弁8は図示位置から切り
換わり、その電流値に応じたパイロット圧が生成され、
この圧力が反力シリンダ7a,7bのボトム側に供給さ
れ、ピストン9aが伸長して操作レバー5には反力が付
与される。したがって、オペレータは操作レバー5が重
く感じられ、フロント装置31が旋回ジャーキングが起
こりやすい姿勢であることを感知できると共に、操作レ
バー5の操作量が抑えられるため、油圧モータ3の加速
が制限され、上部旋回体30の旋回加速度が抑えられる
結果、操作レバー5が振られることがなくなり、旋回ジ
ャーキングが防止され、これにより車体の振動が防止さ
れ、車体の安定性が向上する。
【0034】一方、ブーム31aが下がり、アーム31
bがダンプしたフロント装置31が伸びた状態にあると
きは、フロント装置31の重心リーチは長くなるので、
フロント装置31の慣性モーメントmは大きくなり、反
力シリンダ7a,7bの目標反力hはゼロであり、この
ため電磁比例減圧弁8のソレノイド8aには電流信号が
出力されず、電磁比例減圧弁8は図示位置のままであ
り、操作レバー5には反力が付与されない。したがっ
て、オペレータは操作レバー5が重く感じることがなく
なり、旋回以外の他の動作に用いる操作レバーと同様の
操作感で操作でき、レバー操作の操作感が損なわれるこ
とはない。
【0035】以上のように本実施形態によれば、フロン
ト装置31の慣性モーメントを演算することにより、フ
ロント装置31が旋回ジャーキングが起こりやすい姿勢
にあるかどうかが分かり、旋回ジャーキングが起きにく
い姿勢にあるときはオペレータにレバー操作の操作感を
損なわせずに、旋回ジャーキングが起きやすい姿勢にあ
るときのみ操作レバー5に反力を与えることにより、旋
回ジャーキングが抑えられる。
【0036】本発明の第2の実施形態を図3及び図4を
用いて説明する。図中、図1及び図2に示すものと同等
の部材、機能には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。図3において、本実施形態の油圧パイロット操作装
置は、図1において角度センサ81a〜81cの代わり
に油圧シリンダ3a〜3cのストロークを検出するスト
ロークセンサ82a〜82cを備え、コントローラ80
の代わりに制御機能の異なるコントローラ80Aを備え
ている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
【0037】コントローラ80Aは、図4に示すよう
に、ストロークセンサ82a〜82cの検出値からフロ
ント装置31の重心リーチを求めるフロント重心リーチ
演算部80Aaを有しており、その他の構成は図2で示
したものと同様である。
【0038】本実施形態においても、第1の実施形態と
同様に、旋回ジャーキングが起きにくい姿勢にあるとき
はオペレータにレバー操作の操作感を損なわせずに、旋
回ジャーキングが起きやすい姿勢にあるときのみ操作レ
バー5に反力を与えることにより、旋回ジャーキングが
抑えられる。
【0039】本発明の第3の実施形態を図5及び図6を
用いて説明する。一般にフロント装置31を構成するブ
ーム31a、アーム31b、バケット31cの中でブー
ム31aが最も長く重いため、ブーム31aの作動がフ
ロント装置31の慣性モーメントの大小に最も影響し、
ブーム先端リーチが小さいとフロント装置31の慣性モ
ーメントも概ね小さくなり、ブーム先端リーチが大きい
とフロント装置31の慣性モーメントも概ね大きくな
る。
【0040】そこで本実施形態では、フロント装置31
の慣性モーメントを演算する代わりに簡易的にブーム先
端リーチを演算し、このブーム先端リーチに基づいて反
力シリンダ7a,7bの目標反力を求め、反力シリンダ
7a,7bを制御する。図中、図1及び図2に示すもの
と同等の部材、機能には同じ符号を付し、その説明を省
略する。
【0041】図5において、本実施形態の油圧パイロッ
ト操作装置は、図1において角度センサ81b,81c
を削除し、かつコントローラ80の代わりに制御機能の
異なるコントローラ80Bを備えている。その他の構成
は第1の実施形態と同様である。なお、角度センサ81
aの代わりに図3で示したストロークセンサ82aを用
いてもよい。
【0042】コントローラ80Bは、図6に示すよう
に、ブーム先端リーチ演算部80fと、反力演算部80
gと、図2で示したものと同じ出力電流演算部80dと
を有している。ブーム先端リーチ演算部80fは、角度
センサ81aの検出値に基づいて上部旋回体30の旋回
中心からブーム31aの先端までのリーチ(以下、ブー
ム先端リーチ)bを求める。
【0043】反力演算部80gは、ブーム先端リーチ演
算部80fで求めたブーム先端リーチbを入力し、図示
のようなブーム先端リーチbと目標反力hとの関係を持
つ変換特性に従って反力シリンダ7a,7bの目標反力
hを演算する。ここで、図示の変換特性は、ブーム先端
リーチbが所定値b0以上では目標反力hがゼロであ
り、ブーム先端リーチbがb0以下ではブーム先端リー
チbが小さくなるに従って比例的に大きくなるように設
定されている。
【0044】フロント装置31が縮んだ状態にあるとき
は、ブーム先端リーチbは短くなるので、コントローラ
80Bではそのブーム先端リーチbに応じた反力シリン
ダ7a,7bの目標反力hが生成され、電磁比例減圧弁
8にはその目標反力hに応じた電流信号が出力され、操
作レバー5に反力が付与される。一方、フロント装置3
1が伸びた状態にあるときは、ブーム先端のリーチbは
長くなるので、コントローラ80Bで生成される反力シ
リンダ7a,7bの目標反力hはゼロであり、電磁比例
減圧弁8には電流信号は出力されず、操作レバー5には
反力が付与されることはない。
【0045】本実施形態においては、ブーム先端リーチ
を演算することにより、フロント装置31が旋回ジャー
キングが起こりやすい姿勢にあるかどうかが分かり、第
1の実施形態と同様に、旋回ジャーキングが起きにくい
姿勢にあるときはオペレータにレバー操作の操作感を損
なわせずに、旋回ジャーキングが起きやすい姿勢にある
ときのみ操作レバー5に反力を与えることにより、旋回
ジャーキングが抑えられる。
【0046】また、本実施形態では、ブーム先端リーチ
bに応じて反力シリンダ7a,7bを制御するので、フ
ロント装置31の姿勢を検出する手段としてはブーム3
1aに関するものだけあればよく、アーム31b及びバ
ケット31cに関するものは不要であり、センサの数が
少なくなると共に、慣性モーメントを演算する場合に比
べてコントローラ80Bの演算処理が簡素化される。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、旋回ジャーキングが起
きにくい姿勢にあるときはオペレータにレバー操作の操
作感を損なわせずに、旋回ジャーキングが起きやすい姿
勢にあるときのみ操作レバーに反力を与えることによ
り、旋回ジャーキングを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における油圧パイロッ
ト操作装置を旋回用油圧回路と共に示した図である。
【図2】図1に示すコントローラの制御機能を示す機能
ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における油圧パイロッ
ト操作装置を旋回用油圧回路と共に示した図である。
【図4】図3に示すコントローラの制御機能を示す機能
ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施形態における油圧パイロッ
ト操作装置を旋回用油圧回路と共に示した図である。
【図6】図5に示すコントローラの制御機能を示す機能
ブロック図である。
【図7】従来における油圧パイロット操作装置を旋回用
油圧回路と共に示した図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 方向切換弁 3a,3b,3c 油圧シリンダ 4 パイロット弁 5 操作レバー 6a,6b プッシャ 7a,7b 反力シリンダ(反力アクチュエータ) 8 電磁比例減圧弁(制御手段) 30 上部旋回体 31 フロント装置 31a ブーム 31b アーム 31c バケット 80,80A,80B コントローラ(制御手段) 81a,81b,81c 角度センサ(姿勢検出手段) 82a,82b,82c ストロークセンサ(姿勢検出
手段) 80a,80Aa フロント重心リーチ演算部 80b 慣性モーメント演算部 80c 反力演算部 80d 出力電流演算部 80f ブーム先端リーチ演算部 80g 反力演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に回動可能なブームを含む複数の
    フロント部材により構成されるフロント装置と、このフ
    ロント装置を上下方向に回動可能に支持する上部旋回体
    と、この上部旋回体を旋回可能に搭載する下部走行体
    と、前記複数のフロント部材を上下方向に回動させる複
    数の油圧シリンダと、前記上部旋回体を下部走行体に対
    して旋回させる油圧モータとを備えた油圧建設機械に設
    けられ、 操作レバーと、この操作レバーにより切り換え操作さ
    れ、指令パイロット圧を発生するパイロット弁とを有
    し、前記指令パイロット圧により方向切換弁を切り換え
    操作し、油圧ポンプから前記油圧モータに供給される圧
    油の流量を制御する油圧パイロット装置において、 前記フロント装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、 前記操作レバーの操作方向とは逆方向の反力を発生し、
    この反力を操作レバーに付与する反力アクチュエータ
    と、 前記姿勢検出手段からの信号を入力し、前記フロント装
    置の姿勢に応じて前記操作レバーに付与される反力を増
    減するよう前記反力アクチュエータを制御する制御手段
    とを備えることを特徴とする油圧パイロット操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧パイロット操作装置に
    おいて、前記制御手段は、前記姿勢検出手段で検出した
    フロント装置の姿勢からフロント装置の慣性モーメント
    を演算し、この慣性モーメントが小さくなるに従って前
    記操作レバーに付与される反力が大きくなるよう前記反
    力アクチュエータを制御することを特徴とする油圧パイ
    ロット操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の油圧パイロット操作装置に
    おいて、前記制御手段は、前記姿勢検出手段で検出した
    フロント装置の姿勢から前記ブームの先端のリーチを演
    算し、このリーチが小さくなるに従って前記操作レバー
    に付与される反力が大きくなるよう前記反力アクチュエ
    ータを制御することを特徴とする油圧パイロット操作装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の油圧パイロット操作装置に
    おいて、前記姿勢検出手段は、前記複数のフロント部材
    の少なくとも1つの角度を検出する手段であることを特
    徴とする油圧パイロット操作装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の油圧パイロット操作装置に
    おいて、前記姿勢検出手段は、前記複数の油圧シリンダ
    の少なくとも1つのストロークを検出する手段であるこ
    とを特徴とする油圧パイロット操作装置。
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