JP4552300B2 - 刺繍データ作成装置および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺繍ミシンに所望の動作を行なわせるための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
刺繍縫い領域を縫い目で埋める刺繍を行う場合、複数の部分刺繍領域に分割することがある。例えば、本出願人による特許公報2924257号に記載の刺繍データ作成装置においては、外部から図6(a)に示すような刺繍縫い領域90の外形線を示すデータが入力されると、これを図6(b)のようなP2、P3、P4、P5 で囲まれた領域92とP1、P6、P7、P8 で囲まれた領域94との2領域に分割した上で刺繍データを作成している。特にこの刺繍データ作成装置では、領域92の辺P32を点P2 方向に、辺P45を点P5 方向に伸ばすことにより、領域92を領域94に食い込ませている。これは、縫い上がりにおいて、領域92、94間に隙間があかないようにするためである。こうして分割されてなる刺繍縫い領域に対し針落ち点、刺繍方向などを設定することにより刺繍データが作成される。この刺繍データに従って刺繍ミシンを制御すると図6(c)のように、刺繍縫い領域90が縫い目により形成され、隙間は発生しないと期待される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の技術のように食い込みを発生させた場合に、割れが発生する場合がある。割れとは、食い込みを発生させた結果、下側の刺繍縫い領域の縫い目をなす糸が、上側の刺繍縫い領域の縫い目をなす糸によって引っ張られること等により、かき分けられ、その下にあるもの(刺繍対象(布、皮など)や、かき分けられた糸の更に下に施された刺繍)が露出してしまう現象であり、これが発生すると所望の縫い上がりパターンが得られない。そして、割れが発生するケースは、食い込んだ側の刺繍縫い領域と食い込まれた側の刺繍縫い領域との縫い方向が垂直に近いほど多くなる。また、上記公報のように食い込みを発生させたり、更にその食い込みの量を増大させたりしても、割れの防止に対しては殆ど効果がない。
【0004】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、1つの刺繍縫い領域を他の刺繍縫い領域に食い込ませた場合において、割れの発生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
かかる課題を解決するためになされた本発明の請求項1に記載の刺繍データ作成装置は、部分的な刺繍縫い領域に対応する部分刺繍データを複数記憶可能な部分刺繍データ記憶手段を備え、該複数の部分刺繍データを組み合せる事により全体の刺繍データを生成する刺繍データ作成装置において、
前記部分刺繍データ記憶手段に記憶されている部分刺繍データの中で、ある1つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域が他の1つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域に食い込んでいる場合に、該2つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域の内、どちらを先に刺繍するかを決定することにより割れが発生しないようにする刺繍順序決定手段を備えたことを特徴とする。
【0006】
このように構成された刺繍データ作成装置によれば、2つの刺繍縫い領域の刺繍順序を刺繍順序決定手段が決定するので、割れの発生を防止することができる。なお、2つの部分刺繍データは当該刺繍データ作成装置で作成しても良いし、他の刺繍データ作成装置からフレキシブルディスクなどの記録媒体経由またはデータ通信により受け取っても良い。
【0007】
また、請求項に記載の本発明は前記刺繍順序決定手段が、前記2つの部分刺繍データの各縫い方向が、互いに略垂直な場合に、どちらを先に刺繍するかを決定するものであることを特徴とする。
【0008】
前述のように、割れが発生するケースは、部分刺繍データの各縫い方向が、互いに略垂直な場合に発生しやすいので、このように構成された刺繍データ作成装置によれば、一方の刺繍縫い領域の糸が他方の刺繍縫い領域の糸を引っ張り、かき分けることにより発生する割れを、効果的に防止することができる。
【0009】
さらに、請求項に記載の本発明は前記刺繍順序決定手段が、前記2つの刺繍縫い領域の内、他方の刺繍縫い領域に食い込まれている被食い込み領域に対応する部分刺繍データのステッチ方向の幅である縫い幅に応じて、どちらを先に刺繍するかを決定するものであることを特徴とする。
【0010】
前述した、一方の刺繍縫い領域の糸が他方の刺繍縫い領域の糸を引っ張り、かき分けることが原因で発生する割れは、前記縫い幅の大きさが影響していることが分かっている。従ってこのように構成された刺繍データ作成装置によれば、割れの発生を一層効果的に防止することができる。
【0011】
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の刺繍データ作成装置において、前記刺繍順序決定手段が、
前記被食い込み領域の縫い幅が予め定められた閾値よりも大きい場合に、該被食い込み領域を先に刺繍する、と決定するものであることを特徴とする。
【0012】
ある閾値よりも被食い込み領域の縫い幅が大きいと、その被食い込み領域をなす糸の張力が大きくなり、食い込み領域の糸をかき分け、割れを発生させる傾向がある。こうした場合には、食い込み領域の方を後に刺繍することによりその糸がかき分けられないようにするというのが、この刺繍データ作成装置の主旨である。
【0013】
従って、この刺繍データ作成装置によれば、割れの発生を防止することができ、しかも閾値と縫い幅の大小比較という簡素な処理により、どちらの刺繍縫い領域を先に縫うかを決定することができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の刺繍データ作成装置において、縫い幅の閾値を入力するための閾値入力手段を備え、
前記刺繍順序決定手段が、前記被食い込み領域の縫い幅が、前記閾値入力手段を介して入力された閾値よりも大きい場合に該被食い込み領域を先に刺繍する、と決定するものであることを特徴とする。
【0014】
このように構成された刺繍データ作成装置によれば、閾値が変更可能であるため、糸の特性や被縫製物の特性に応じて、常に最適な刺繍順序を自動的に決定させることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の刺繍データ作成装置において、前記刺繍順序決定手段が、
前記2つの刺繍縫い領域の内、他方の刺繍縫い領域に食い込まれている刺繍縫い領域のステッチ方向の幅である縫い幅を出力するための縫い幅表示手段と、
前記2つの領域の内、どちらを先に刺繍するかを入力するための刺繍順序入力手段とを備えたものであることを特徴とする。
【0015】
このように構成された刺繍データ作成装置によれば、当該刺繍データ作成装置の操作者が、縫い幅表示手段により出力された被食い込み領域の縫い幅から、食い込み領域、被食い込み領域のどちらを先に刺繍すべきかを判断し、刺繍順序入力手段により指定することができる。
【0016】
請求項に記載の本発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の刺繍データ作成装置において、部分的な刺繍縫い領域の外形を示すアウトラインデータを複数記憶可能なアウトライン記憶手段と、
該アウトライン記憶手段に記憶されたアウトラインデータから前記部分刺繍データを生成する部分刺繍データ生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
ところで、刺繍順序決定手段は、食い込み領域、被食い込み領域のどちらを先に縫うかを決定するに先んじて、任意の2つの刺繍縫い領域に関して、食い込みの有無を判定することになる。このように構成された刺繍データ作成装置によれば、アウトラインデータから食い込みを判定することができるので、食い込みの判定を容易に行なうことができる。
【0018】
なお、アウトラインデータを経ずして、前述したように他の作成装置から刺繍データ自体を当該刺繍データ作成装置が受け取った場合には、刺繍データから直接、食い込みの有無を判定しても良いし、刺繍データからアウトラインデータを逆作成して、このアウトラインデータに基づいて食い込みの有無を判定しても良い。
【0019】
請求項に記載の本発明は、請求項1からにいずれか1項に記載の刺繍データ作成装置の各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体をその要旨とする。
この記録媒体をパーソナルコンピュータなどのコンピュータシステムに読み取らせ、実行させれば、前記した各手段による効果を発揮させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施の形態を図面と共に説明する。
まず、図1は本発明を適用した刺繍データ作成装置7とミシン8の斜視図である。ミシン8には、そのミシンテーブル10上にミシンアーム12が配設され、その前端部に針棒支持ケース14が左右方向に移動可能に取り付けられている。
針棒支持ケース14は5本の針棒16を上下動可能に支持しており、各針棒16の下端には針18が取り付けられている。各針18にはそれぞれ、図示しない糸供給源から針棒支持ケース14上の糸調子器20および天秤22を経て種類の異なる糸が供給される。針棒支持ケース14はミシンアーム12に取り付けられた針選択モータ24により駆動されて移動し、5本の針棒16および針18のいずれかを使用位置に位置決めする。使用位置に位置決めされた針棒16は図示しない動力伝達機構を介してミシンモータ26に連結され、上下方向に往復動させられる。使用位置にある針棒16に対向する位置にミシンテーブル10からミシンベッド28が突設されており、そのミシンベッド28に針18と共同して被縫製物である加工布Wに縫目を形成するための糸輪捕捉器(図示省略)が設けられている。
【0021】
ミシンテーブル10の両側方には2個のY方向移動枠30(図1では一方のみ図示)が矢印Yの方向に移動可能に設けられており、図示しないY軸駆動モータにより正逆両方向に任意の距離だけ移動される。両Y方向移動枠30間には支持枠32が掛け渡されており、その支持枠32によりX方向移動枠34が矢印Xの方向に移動可能に支持されている。X方向移動枠34は、図示しないX軸駆動モータにより正逆両方向に任意の距離だけ移動させられるとともに、加工布Wを着脱可能に保持する加工布保持枠36が取り付けられており、加工布保持枠36はX方向移動枠34、Y方向移動枠30の移動によりX−Y平面上の任意の位置へ移動することができる。Y方向移動枠30、Y軸駆動モータ、X方向移動枠34、X軸駆動モータ、加工布保持枠36等が加工布送り装置38を構成している。
【0022】
刺繍データ作成装置7には、主制御装置42および入力装置44が接続されている。入力装置44は、キーボード46、マウス48、ライトペン50、およびCCD方式のイメージリーダ51から構成されている。キーボード46から入力されたデータ、主制御装置42において作成されたデータ、ミシン8から送られたデータ等も表示装置52に表示される。主制御装置42には外部記憶装置54が接続されている。この外部記憶装置54はフレキシブルディスク駆動装置およびハードディスク装置で構成される。
【0023】
主制御装置42の概要を示すブロック図を図2に示す。本図に示すように主制御装置42は、CPU60、ROM62およびRAM64がバスで接続されて成るコンピュータを主体とするものであり、CPU60には入出力ポート66が接続されている。入出力ポート66には駆動回路68、70、72を介して針選択モータ24、ミシンモータ26、加工布送り装置38がそれぞれ接続されている。CPU60にはまた、入力制御回路74を介して入力装置44が接続され、データが入力されるとともに、表示制御回路76を介して表示装置52が接続され、表示を制御するようにされている。
【0024】
RAM64内の記憶エリアの振り分けについて図3(a)に示す。RAM64は、外形線データエリア80、分割未済スタックエリア82、分割済みスタックエリア84、隣接刺繍領域データエリア86、刺繍データエリア88等がワーキングエリアと共に設けられている。また、ROM62には、図4に示す刺繍順序決定処理や、刺繍データ作成処理、刺繍領域分割処理等、刺繍データの作成および刺繍に必要な種々のルーチンが格納されている。
【0025】
ここで、入力装置44を介して、図3(b)のようなアウトラインデータ1、2が刺繍データ作成装置7に入力されたとする。これらは一旦、外形線データエリア80に記憶されるが、分割が必要なものについては分割未済スタックエリア82に移され、分割が終了すると分割済みスタックエリア84に移される。入力した時点で既に分割されているものについては分割済みスタックエリア84に直接記憶される。この例ではアウトラインデータ1、2はこれらにそれぞれ対応する刺繍縫い領域3、4の内、一方の刺繍縫い領域3が他方の刺繍縫い領域4に食い込んだ状態になっているので、分割未済スタックエリア82を経ず、外形線データエリア80から分割済みスタックエリア84に直接記憶される。
【0026】
そして分割済みスタックエリア84に格納されたアウトラインデータからそれぞれ部分刺繍データが作成され、刺繍データエリア88に記憶される。但し、2つのアウトラインデータの一方が他方に食い込んでいる場合は、隣接刺繍領域データエリア86に記憶される。すなわち、分割済みスタックエリア84が本発明のアウトライン記憶手段に対応し、ここから部分刺繍データを生成する処理が本発明の部分刺繍データ生成手段に対応し、隣接刺繍領域データエリア86および刺繍データエリア88が本発明の部分刺繍データ記憶手段に対応する。
【0027】
隣接刺繍領域データエリア86に記憶された2つの部分刺繍データの縫い方向が互いに垂直になっている場合(垂直に近い場合も含む)に、刺繍データ作成装置7の主制御装置42は図4に示す刺繍順序決定処理を実行する。刺繍順序決定処理が起動されると、まずS100にて食い込まれている方の刺繍縫い領域4(図4では被食い込み領域と記載。以下これに倣う。これに対し刺繍縫い領域3を食い込み領域3と言う)の縫い幅wを求める。縫い幅wは、図5(b)に示すように被食い込み領域4のステッチ方向の幅である。
【0028】
続くS110にて、この縫い幅wが予め定められた閾値(例えばw=5mm)より大きいか否かを判定する。大きいと判定された時にはS120に進み、食い込み領域3を後に刺繍する領域(後方縫製領域)、被食い込み領域4を先に刺繍する領域(先行縫製領域)と設定する。逆に、縫い幅wが閾値より小さいと判定された時にはS120に進み、食い込み領域3を後に刺繍する領域(後方縫製領域)、被食い込み領域4を先に刺繍する領域(先行縫製領域)と設定する。こうして先行縫製領域、先行縫製領域の設定が終了すると本処理を終了する。なお、前記閾値は、縫う糸の種類、布の種類等の諸条件によって変動し、前記諸条件を勘案して予め設定される。
【0029】
つまり刺繍順序決定処理は、本発明の刺繍順序決定手段に相当するもので、被食い込み領域4の縫い幅wが閾値より広い時には被食い込み領域4を先に縫い、被食い込み領域4の縫い幅wが閾値以下の時には食い込み領域3を先に縫う、と決定する処理となっている。このようにすることにより、被食い込み領域4の縫い幅が閾値よりも広い、という食い込み領域3に割れが発生し易い状況においては、食い込み領域3を後から刺繍するので割れの発生を防止することができる。
一方、被食い込み領域4の縫い幅が閾値以下という割れが発生しにくい状況においては、食い込み領域3を先に縫うので、食い込み部分(図5(a)参照)は被食い込み領域4によって覆い隠される。従って美しい縫い上がりとなる。
【0030】
なお、刺繍縫い領域が3以上ある場合には、それらの内の2者について同様の処理を繰り返すことにより、刺繍順序を決定することができる。
以上、本発明を適用した一実施の形態について説明してきたが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく様々な態様で実施しうる。
【0031】
例えば、被食い込み領域(図3(b)、図5(a)に示したものに限らない)の縫い幅wを刺繍データ作成装置7の操作者に報知し、どちらを先に縫うかを操作者に選択させるようにしても良い。これについて図5(b)に示す。図5(b)はこの態様において、表示装置52に表示された画面の一例を示したものである。即ちこの態様では、被食い込み領域の縫い幅wが画面の上方Pの位置に表示される。この例では縫い幅wが例えば前記閾値より若干大きい5.5mmである旨が表示されている。この表示を行う処理が本発明の縫い幅表示手段に相当する。この表示を見て操作者が、食い込み領域、被食い込み領域のどちらを先に縫うかをマウス48(本発明の刺繍順序入力手段に相当)を操作してラジオスイッチ5を指定し、OKのアイコン6をクリックすることにより決定する。本図では「食い込み領域を先に縫う」と設定した様子である。
【0032】
この設定は、図4の刺繍順序決定処理による処理結果とは逆になっている。すなわち、刺繍順序決定処理が実行されれば、縫い幅wが5.5mmの場合、S110でYESと判定されて被食い込み領域が先行縫製領域となる筈である。図5(b)の態様によれば、刺繍順序決定処理のように自動的に刺繍順序を決定することができない反面、操作者の判断を優先させて刺繍順序を決定することができる。判断とは例えば「5.5mm程度の縫い幅wであれば、割れは発生しない可能性が高い。だから縫い上がりの美しさを優先するために食い込み領域を先に刺繍させよう」とか「縫い幅wは閾値を下回っているが、あえて被食い込み領域を先に刺繍させ、縫い領域が重なっている事を明示することにより造形的な演出をしよう」といったものである。
【0033】
閾値を前記諸条件に応じて任意に変更できるようにしても良い。この場合には例えば、閾値を入力するためのメニュー画面が表示装置52に表示され、キーボード46等を操作して閾値を入力するようにすることが考えられる。こうして閾値を設定すると、以降、刺繍順序決定処理では、その閾値よりも被食い込み領域の縫い幅が大きい場合に被食い込み領域を先に縫う、と決定するようにする。このように閾値を変更可能にすることにより、糸の特性や被縫製物の特性に応じて閾値の変更が必要な時にも、常に最適な刺繍順序を自動的に決定させることができる。なおここではキーボード46が本発明の閾値入力手段に相当する。
【0034】
また刺繍データ作成装置7で作成された刺繍データではなく、他の作成装置で作成された刺繍データをフレキシブルディスクやデータ通信で刺繍データ作成装置7にロードして、刺繍順序決定処理を行なうようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である刺繍データ作成装置7およびミシン8を示す斜視図である。
【図2】 刺繍データ作成装置7の主制御装置42の構成を示すブロック図である。
【図3】 主制御装置42の主体を成すコンピュータのRAM64にデータが記憶されている様子を模式的に示した図および一方が他方に食い込まれた刺繍縫い領域3、4の一例を示す説明図である。
【図4】 主制御装置42のCPU60によって実行される刺繍順序決定処理のフローチャートである。
【図5】 CPU60によって作成された刺繍データの模式図および本発明の別の実施形態を示す説明図である。
【図6】 従来の刺繍データ作成装置において、刺繍縫い領域90が分割されてなる部分刺繍縫い領域を重ね合せ、それを刺繍した様子を示す説明図である。
【符号の説明】
3…刺繍縫い領域(食い込み領域)
4…刺繍縫い領域(被食い込み領域)
7…刺繍データ作成装置 8…ミシン
10…ミシンテーブル 12…ミシンアーム
14…針棒支持ケース 16…針棒
18…針 24…針選択モータ
26…ミシンモータ 28…ミシンベッド
42…主制御装置 44…入力装置
46…キーボード 48…マウス

Claims (6)

  1. 部分的な刺繍縫い領域に対応する部分刺繍データを複数記憶可能な部分刺繍データ記憶手段を備え、該複数の部分刺繍データを組み合せる事により全体の刺繍データを生成する刺繍データ作成装置において、
    前記部分刺繍データ記憶手段に記憶されている部分刺繍データの中で、ある1つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域が他の1つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域に食い込んでいる場合に、該2つの部分刺繍データにより示される刺繍縫い領域の内、どちらを先に刺繍するかを決定することにより割れが発生しないようにする刺繍順序決定手段を備え
    前記刺繍順序決定手段は、
    前記2つの部分刺繍データの各縫い方向が、互いに略垂直な場合に、どちらを先に刺繍するかを決定するとともに、
    前記2つの刺繍縫い領域の内、他方の刺繍縫い領域に食い込まれている被食い込み領域に対応する部分刺繍データのステッチ方向の幅である縫い幅に応じて、どちらを先に刺繍するかを決定する
    ことを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 前記刺繍順序決定手段が、
    前記被食い込み領域の縫い幅が予め定められた閾値よりも大きい場合に、該被食い込み領域を先に刺繍する、と決定するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成装置。
  3. 縫い幅の閾値を入力するための閾値入力手段
    を備え、前記刺繍順序決定手段が、
    前記被食い込み領域の縫い幅が、前記閾値入力手段を介して入力された閾値よりも大きい場合に該被食い込み領域を先に刺繍する、と決定するもの
    であることを特徴とする請求項2に記載の刺繍データ作成装置。
  4. 前記刺繍順序決定手段が、
    前記2つの刺繍縫い領域の内、他方の刺繍縫い領域に食い込まれている刺繍縫い領域のステッチ方向の幅である縫い幅を出力するための縫い幅表示手段と、
    前記2つの領域の内、どちらを先に刺繍するかを入力するための刺繍順序入力手段とを備えたもの
    であることを特徴とする請求項に記載の刺繍データ作成装置。
  5. 部分的な刺繍縫い領域の外形を示すアウトラインデータを複数記憶可能なアウトライン記憶手段と、
    該アウトライン記憶手段に記憶されたアウトラインデータから前記部分刺繍データを生成する部分刺繍データ生成手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の刺繍データ作成装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の刺繍データ作成装置の各手段としてコンピュータシステムを機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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