JP2000262780A - 穴かがり縫いミシン - Google Patents

穴かがり縫いミシン

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JP2000262780A
JP2000262780A JP11070447A JP7044799A JP2000262780A JP 2000262780 A JP2000262780 A JP 2000262780A JP 11070447 A JP11070447 A JP 11070447A JP 7044799 A JP7044799 A JP 7044799A JP 2000262780 A JP2000262780 A JP 2000262780A
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Japan
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buttonhole
stitch
seam
sewing
sewing machine
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JP11070447A
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English (en)
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Etsuzo Nomura
悦造 野村
Akihiro Funahashi
暁洋 舟橋
Takashi Kondo
隆 近藤
Atsushi Kamano
淳 蒲野
Itaru Shibata
到 柴田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾的な効果を有する穴かがり縫い目を形成
することのできる穴かがり縫いミシンの提供。 【解決手段】 前閂止め縫い目93及び後閂止め縫い目
94が略円形に構成された穴かがり縫い目90の柄デー
タをフロッピディスクから読み出して液晶ディスプレイ
に表示し、次の各データを設定した後、ペダルを踏み込
んで縫製を開始すれば、その柄データに対応する輪郭を
有する装飾性に優れた穴かがり縫い目90を形成するこ
とができる。すなわち、操作パネルにて、左縁かがり縫
い目91及び右縁かがり縫い目92の長さa,左縁かが
り縫い目91の幅b,右縁かがり縫い目92の幅d,前
閂止め縫い目93の長さf,後閂止め縫い目94の長さ
g,ボタン穴80の長さL等のデータを設定した後、作
業者がペダル3を踏み込むと、穴かがり縫いミシンの制
御装置は穴かがり縫い目90を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に穴かがり
縫い目を形成した後、その穴かがり縫い目間の加工布を
切断してボタン穴を形成する穴かがり縫いミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、加工布を布送りする送り台
と、上記加工布に穴かがり縫い目を形成する縫製手段
と、該縫製手段によって形成された穴かがり縫い目間の
加工布を切断してボタン穴を形成する切断手段と、を備
えた穴かがり縫いミシンが考えられている。この種の穴
かがり縫いミシンでは、送り台によって加工布を布送り
しながら縫製手段によってその加工布に穴かがり縫い目
を形成し、続いて、その穴かがり縫い目間の加工布を切
断手段によって切断することにより、ボタン穴を形成す
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の穴か
がり縫いミシンでは、図6に示す穴かがり縫い目70
(詳しくは後述する)のように矩形の輪郭を有する穴か
がり縫い目しか形成することができなかった。このた
め、穴かがり縫い目は単にボタン穴の形状を安定化する
効果のみを有し、装飾的な効果は得られなかった。
【0004】そこで、本発明は、装飾的な効果を有する
穴かがり縫い目を形成することのできる穴かがり縫いミ
シンを提供することを目的としてなされた。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達するためになされた請求項1記載の発明は、加工布
を布送りする送り台と、上記加工布に穴かがり縫い目を
形成する縫製手段と、該縫製手段によって形成された穴
かがり縫い目間の加工布を切断してボタン穴を形成する
切断手段と、を備えた穴かがり縫いミシンであって、上
記穴かがり縫い目に与えられた柄データを記憶する柄デ
ータ記憶手段と、該柄データ記憶手段に記憶された柄デ
ータに基づいて上記縫製手段を制御し、その柄データに
対応する輪郭を有する穴かがり縫い目を形成させる縫製
制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0006】このように構成された本発明では、柄デー
タ記憶手段は穴かがり縫い目に与えられた柄データを記
憶し、縫製制御手段は、その記憶された柄データに基づ
いて縫製手段を制御して、その柄データに対応する輪郭
を有する穴かがり縫い目を形成させる。このため、本発
明では、柄データ記憶手段に記憶された柄データに対応
する輪郭を有する穴かがり縫い目を加工布等に形成する
ことができ、延いては、装飾的な効果を有する穴かがり
縫い目を形成することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記柄データに対応する輪郭が、少なくとも
一部に、上記ボタン穴と直交も平行もしない斜線部また
は曲線部を有することを特徴としている。本発明では、
上記柄データに対応する輪郭が、少なくとも一部に、上
記ボタン穴と直交も平行もしない斜線部または曲線部を
有している。このため、上記輪郭は従来の矩形の輪郭を
有するものとは一層異なるものとなり、穴かがり縫い目
の装飾性が一層向上する。
【0008】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加えて、装飾的な効果を一層良好に有する穴か
がり縫い目を形成することができるといった効果が生じ
る。請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構
成に加え、上記切断手段がボタン穴を形成する位置を、
上記穴かがり縫い目間の任意の位置に設定する切断位置
設定手段を、更に備えたことを特徴としている。
【0009】本発明では、切断位置設定手段が、切断手
段がボタン穴を形成する位置を上記穴かがり縫い目間の
任意の位置に設定する。このため、本発明では、穴かが
り縫い目の輪郭を変化させることのみならず、ボタン穴
の形成位置を任意の位置に変化させることによっても穴
かがり縫い目の装飾性を向上させることができる。
【0010】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、装飾的な効果を一層良好に有
する穴かがり縫い目を形成することができるといった効
果が生じる。請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記縫製手段が形成した穴かがり縫
い目を、閂止め縫い目と縁かがり縫い目とに識別する識
別手段を、更に備え、上記切断手段が、上記識別手段に
より縁かがり縫い目と判断された穴かがり縫い目間にの
みボタン穴を形成することを特徴としている。
【0011】穴かがり縫い目は、通常、ボタン穴を挟ん
で配置される一対の縁かがり縫い目を備え、更に、その
縁かがり縫い目の両端に閂止め縫い目を備えている。本
発明では、識別手段により、縫製手段が形成した穴かが
り縫い目を閂止め縫い目と縁かがり縫い目とに識別する
ことができ、これに応じて、切断手段は、識別手段によ
って縁かがり縫い目と判断された穴かがり縫い目間にの
みボタン穴を形成する。このため、穴かがり縫い目の輪
郭をどのように設定しても、切断手段によって閂止め縫
い目を切断してしまうことを良好に防止することができ
る。
【0012】従って、本発明では、請求項1または2記
載の発明の効果に加えて、穴かがり縫い目の輪郭の自由
度を増大させて装飾的な効果を一層良好に有する穴かが
り縫い目を形成することができると共に、閂止め縫い目
が切断されるのを防止してボタン穴を一層安定して形成
することができるといった効果が生じる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の構成に加え、上記切断手段が、上記加工
布の切断を複数回行うことにより、1回の切断で形成可
能なボタン穴よりも大きいボタン穴を形成することを特
徴としている。本発明では、上記切断手段が、加工布の
切断を複数回行うことにより、1回の切断で形成可能な
ボタン穴よりも大きいボタン穴を形成する。従来は、形
成したいボタン穴の大きさに応じてカッタ等の切断手段
を取り替えていたが、本発明では、切断手段としてのカ
ッタ等を取り替えることなく種々の大きさのボタン穴を
形成することができる。よって、穴かがり縫いミシンの
操作性が一層向上する。
【0014】従って、本発明では、請求項1〜4のいず
れかに記載の発明の効果に加えて、切断手段の取り替え
等の作業を省略して操作性を一層向上させることができ
るといった効果が生じる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明が適用された穴かがり
縫いミシンMの外観を表す斜視図である。なお、本実施
の形態の穴かがり縫いミシンMは、図示しない加工布に
穴かがり縫い目70(図6参照)等を形成し、その穴か
がり縫い目70の縁かがり縫い目71,72の間を切断
してボタン穴80を形成するいわゆるボタン穴用の穴か
がり縫いミシンである。
【0016】図1に示すように、穴かがり縫いミシンM
には、ミシンテーブル1に、ミシンモータ2,そのミシ
ンモータ2を起動または停止するためのペダル3,穴か
がり縫い目70及びボタン穴80を形成するための種々
のデータを入力するための操作パネル4,及び後述の各
部の駆動制御を行う制御装置5等が設けられている。な
お、操作パネル4には、図示しないフロッピディスクに
記憶された後述の柄データを読み取るフロッピディスク
ドライブ4aが設けられている。
【0017】穴かがり縫いミシンMは、ベッド部6と脚
柱部7とアーム部8とを有し、ミシンテーブル1上に
は、柄データを編集するための液晶ディスプレイ9が配
設されている。また、穴かがり縫いミシンMは、図2に
示すように、加工布に穴かがり縫い目70を形成する縫
製手段としての縫製機構10と、加工布を布送りする送
り台11と、送り台11を布送り方向へ駆動する送り台
駆動機構12(図3参照)と、加工布の穴かがり縫い目
70の縁かがり縫い目71,72間の加工布を切断して
ボタン穴80を形成する切断手段としてのカッタ13
と、カッタ13を上下に駆動するカッタ駆動機構14
(図4参照)とを備えている。
【0018】図2に示すように、縫製機構10は、アー
ム部8の頭部8aに設けられた針棒15及び針棒15の
下端部に着脱自在に装着された縫い針16と、針棒15
を上下に往復駆動し左右に揺動駆動する針棒駆動機構1
7(図5参照)と、ベッド部6に設けられ縫い針16と
共働して穴かがり縫い目を形成するルーパ(図示略)と
を備えている。そして、送り台11で加工布を布送りし
ながらこの縫製機構10を駆動することにより、例え
ば、図6に示す一般的な穴かがり縫い目70を形成する
ことができる。図6に示すように、穴かがり縫い目70
は、左縁かがり縫い目71と右縁かがり縫い目72とを
有し、更に、その前端部には前閂止め縫い目73を、後
端部には後閂止め縫い目74を、それぞれ有している。
なお、通常の縫製時には、前閂止め縫い目73の一部、
左縁かがり縫い目71、後閂止め縫い目74、右縁かが
り縫い目72、前閂止め縫い目73の残りの部分の順で
縫い目が形成される。また、図6に示す長さg,a,f
等は操作パネル4にて設定されるデータである。
【0019】次に、前述の送り台11と送り台駆動機構
12について説明する。図2,図3に示すように、送り
台11は前後に長い板状に形成され、その前端部には、
穴かがり縫い目70及びボタン穴80を形成するための
長孔11aが形成されている。ベッド部6の上面部分に
は左右一対の案内板20がはめ込まれており、それらの
案内板20の間に、送り台11が前後に移動可能にガイ
ド支持されている。
【0020】送り台駆動機構12は、送り台11の後端
部下面側に固定された可動部材21と、前後に長い連結
ロッド23により可動部材21に固定的に連結された可
動部材22と、可動部材22を次に述べる機構によって
前後に駆動するステッピングモータ24とを備えてい
る。
【0021】連結ロッド23は、可動部材21,22の
左端部(図3の奥手側)を挿通して延び、可動部材2
1,22の前後両側において一対の軸受25を介してミ
シン機枠に前後に移動可能にガイド支持されている。ま
た、連結ロッド23の右側には、前後に長いロッド26
が固定的に設けられ、このロッド26に可動部材22の
右端部が軸受22aを介して前後に移動自在にガイド支
持されている。
【0022】ステッピングモータ24の出力軸には駆動
プーリ27が固着され、駆動プーリ27の後方には図示
しない従動プーリがミシン機枠に固定的に設けられ、こ
れら両プーリに無端状のベルト28が掛け渡されてい
る。このベルト28の一部に前述の可動部材22が固定
され、ステッピングモータ24が駆動されると、可動部
材22,21と共に送り台11が前後に駆動される。
【0023】ところで、可動部材22には、前端部に布
押え31を取り付けた押え腕30の後端部が、左右方向
向きの軸心回りに回動可能に連結されている。この布押
え31は、図示しない付勢部材により押え腕30を介し
て下方へ付勢されており、布押え31で送り台11上に
加工布を押圧固定できるようになっている。また、カッ
タ13は、次に説明するカッタ駆動機構14により上下
動されるカッタ取付軸40下端のカッタホルダ41に、
ビス41aを介して取り付けられている。
【0024】図4は、カッタ駆動機構14の構成を表す
斜視図である。図4に示すように、カッタ13は縫い針
16よりも僅かに後方において前述のようにカッタ取付
軸40に取り付けられており、このカッタ取付軸40
は、カッタ駆動用ソレノイド45のプランジャ45aに
カッタ作動腕46等を介して連結されている。カッタ作
動腕46は後端側が上方に屈曲した略L字型に形成さ
れ、その中央部が、左右方向に伸びる枢支軸46aを介
してミシン機枠に揺動可能に支持されている。カッタ作
動腕46の前端部はカッタ取付軸40に連結され、カッ
タ作動腕46の後上端部は、カッタ駆動用ソレノイド4
5から後方へ突出したプランジャ45aにリンク47を
介して連結されている。また、カッタ作動腕46の前端
部分は、バネ部材48により上方へ付勢されている。
【0025】このため、カッタ駆動用ソレノイド45の
プランジャ45aを突出/退避させることによって、カ
ッタ取付軸40を介してカッタ13を上下動させること
ができる。なお、カッタ駆動用ソレノイド45は、通電
状態に応じてプランジャ45aを突出方向へも退避方向
へも駆動することができるいわゆる双方向ソレノイドで
ある。このため、バネ部材48はカッタ取付軸40から
カッタ13に至る機構の重量を補償する程度のものであ
ればよく、省略することも可能である。
【0026】次に、図5は、針棒駆動機構17の構成を
表す斜視図である。図5に示すように、この針棒駆動機
構17では、前述の針棒15は、アーム部8に揺動自在
に設けられた針棒台51に上下方向に摺動可能に支持さ
れている。また、この針棒15には、所定の位置に針棒
抱き52が固定されている。
【0027】一方、一端53aが鉛直面内の円Cに沿っ
て円運動する針棒連竿53の他端53bは、角コマ54
を介して針棒抱き52に接続されている。なお、針棒抱
き52の角コマ54側には、左右方向に断面矩形に形成
された案内溝52aが形成され、角コマ54はこの案内
溝52aに左右方向に移動自在に係合する。また、針棒
連竿53の他端53bの角コマ54を設けた側と反対側
には、角コマ55が設けられている。この角コマ55が
針棒連竿案内56の垂直溝56aに係合することによっ
て、針棒連竿53の他端53bは垂直方向にのみ移動可
能に案内される。更に、針棒台51の側面には平板状の
針棒案内57が固定されている。この針棒案内57に
は、針棒15に沿って伸びる長穴57aが形成され、こ
の長穴57aには、針棒抱き52の側面から突出した突
起52bが係合している。また、針棒台51の下端に
は、ステッピングモータ61の出力軸61aと一体に揺
動する揺動レバー62の先端が、角コマ63を介して接
続されている。
【0028】このように構成された針棒駆動機構17で
は、ミシンモータ2によって回転駆動される上軸64か
ら針棒連竿53に加わる力を、角コマ54を介して針棒
15に伝達し、それによって針棒15を上下動させるこ
とができる。また、ステッピングモータ61から揺動レ
バー62に加わる力を、角コマ63を介して針棒台51
に伝達し、それによって針棒15を左右に揺動させるこ
とができる。そして、この両者の共働により、前述の穴
かがり縫い目70等の縫製を実行することが可能とな
る。また、ステッピングモータ61の振り幅を制御する
ことにより、後述のように穴かがり縫い目の幅を変化さ
せることができる。
【0029】続いて、このように構成された穴かがり縫
いミシンMの制御系の構成及びその制御について説明す
る。図7に示すように、制御装置5はCPU5a,RO
M5b,RAM5cを主要部とするマイクロコンピュー
タによって構成され、図示しないコネクタを介して接続
されるマウス69、及び前述の操作パネル4から信号が
入力される入力インタフェース5dと、ミシンモータ
2,ステッピングモータ24,ステッピングモータ6
1,及びカッタ駆動用ソレノイド45に図示しない駆動
回路を介して駆動信号を出力すると共に、液晶ディスプ
レイ9及び操作パネル4へも表示状態等の制御信号を出
力する出力インタフェース5eとを備え、それらをバス
5fにて接続して構成されている。
【0030】本実施の形態の穴かがり縫いミシンMで
は、フロッピディスクドライブ4aに所望の柄データを
記憶したフロッピディスクを挿入し、その柄データを読
み出して縫製を行うことにより、穴かがり縫い目70の
ような矩形以外の穴かがり縫い目を形成することができ
る。例えば、図8に例示するように、前閂止め縫い目9
3及び後閂止め縫い目94が略円形に構成された穴かが
り縫い目90の柄データをフロッピディスクから読み出
して液晶ディスプレイ9に表示し、次の各データを設定
した後、ペダル3を踏み込んで縫製を開始すれば、その
柄データに対応する輪郭を有する装飾性に優れた穴かが
り縫い目90を形成することができる。
【0031】すなわち、操作パネル4にて、左縁かがり
縫い目91及び右縁かがり縫い目92の長さa,左縁か
がり縫い目91の幅b,右縁かがり縫い目92の幅d,
前閂止め縫い目93の長さf,後閂止め縫い目94の長
さg,ボタン穴80の長さL等のデータを設定した後、
作業者がペダル3を踏み込むと、制御装置5は図9のフ
ローチャートに示す処理を実行して穴かがり縫い目90
を形成する。
【0032】図9に示すように、処理を開始すると制御
装置5は、先ず、S1(Sはステップを表す:以下同
様)にて、上記データ設定後の柄データをRAM5cの
所定領域に読み込み、続くS3では、その柄データに対
応する針落ち点を算出する。次に、S5にてボタン穴8
0に関わるボタン穴データをRAM5cの所定領域に読
み込み、続くS7ではカッタ13を駆動すべきカッタ駆
動位置を算出する。
【0033】ここで、穴かがり縫い目90は、前閂止め
縫い目93の一部、左縁かがり縫い目91、後閂止め縫
い目94、右縁かがり縫い目92、前閂止め縫い目93
の残りの部分の順で縫い目が形成される。そこで、右縁
かがり縫い目92を縫い終わって図8にpで表す位置ま
で縫製が終了した時点でカッタ13を駆動すれば、図8
に示すようなボタン穴80を形成することができる。S
7では、このようにしてカッタ駆動位置を算出するので
ある。
【0034】続くS11では、S3にて算出した各針落
ち点に縫い目を形成する処理を実行する。具体的には、
カウンタにて何針目かを計数しながら送り台11及び針
棒台51を駆動し、所望の針落ち点で針棒15を上下動
させる。一針分の縫い目を形成すると次のS13へ移行
する。S13では、右縁かがり縫い目92を形成する右
縁かがり縫いの実行中であるか否かを判断する。最初は
前閂止め縫い目93の一部を形成するので、否定判断し
てS15へ移行する。S15では、縫製処理が終了した
か否かを判断するが、最初は否定判断してS11へ復帰
する。このようにして、S11〜S15の処理を繰り返
しながら縫製を実行し、右縁かがり縫いの実行にかかる
と(S13:YES)S17へ移行する。
【0035】S17では、S7にて算出したカッタ駆動
位置まで縫製が終了したか否かを判断する。そして、カ
ッタ駆動位置でない場合は(S17:NO)そのままS
15へ移行して前述のように穴かがり縫い目90の縫製
を続行し、カッタ駆動位置まで縫製が終了したときは
(S17:YES)、S19にてカッタ13を駆動して
ボタン穴80を形成し、S15へ移行する。そして、こ
のようにして穴かがり縫い目90の縫製を終了すると、
S15にて肯定判断して処理を終了する。
【0036】このように、本実施の形態の穴かがり縫い
ミシンMでは、フロッピディスクドライブ4aを介して
所望の柄データをフロッピディスクから読み込み、対応
する輪郭を有する穴かがり縫い目90を形成することが
できる。しかも、図8に例示した穴かがり縫い目90の
輪郭は、ボタン穴80と直交も平行もしない曲線部を有
している。このため、穴かがり縫い目90の輪郭は従来
の穴かがり縫い目70とは一層異なるものとなり、極め
て良好な装飾性が得られる。
【0037】また、穴かがり縫いミシンMでは、右縁か
がり縫いの実行中にのみカッタ13の駆動を許可してお
り(S13)、これによって、カッタ13が前閂止め縫
い目93または後閂止め縫い目94を切断してしまうこ
とを防止している。このため、左縁かがり縫い目91と
右縁かがり縫い目92との間にボタン穴80を安定して
形成することができると共に、穴かがり縫い目の輪郭の
自由度を増大させて装飾的な効果を一層良好に有する穴
かがり縫い目を形成することができる。
【0038】例えば、図10(A)に例示するように、
左縁かがり縫い目101及び右縁かがり縫い目102の
輪郭にも曲線部を有する穴かがり縫い目100や、図1
0(B)に例示するように前閂止め縫い目113にのみ
菱形の輪郭(斜線部)を有し、他の部分は従来の穴かが
り縫い目70と同様に形成した穴かがり縫い目110
等、種々の形態の輪郭を有する穴かがり縫い目を形成す
ることができる。
【0039】また、穴かがり縫いミシンMでは、S7に
て算出されるカッタ駆動位置が複数であってもよい。例
えば、図11(A)に示すように、穴かがり縫い目10
0に大きいボタン穴80を形成したい場合、図にa,
b,cで示すカッタ駆動位置においてカッタ13を駆動
することにより、ボタン穴80a,80b,80cをそ
れぞれ形成することができる。そして、これらのボタン
穴80a〜80cが一連の穴となることにより、カッタ
13の刃渡りよりも長いボタン穴80を形成することが
できる。従って、形成したいボタン穴80の大きさに応
じてカッタ13を取り替える必要がなく、穴かがり縫い
ミシンMの操作性が一層向上する。
【0040】また、ボタン穴80の位置は、液晶ディス
プレイ9への表示中にマウス69でドラッグすること等
によって自由に移動できるようにしてもよい。この場
合、例えば図11(B)に例示するように、ボタン穴8
0を後閂止め縫い目114側に偏らせることもでき、装
飾的な効果を一層良好に有する穴かがり縫い目110を
形成することができる。更に、この場合、従来の穴かが
り縫い目70においてボタン穴80の位置を移動させた
だけでも装飾的効果が発生する可能性がある。
【0041】なお、このようにボタン穴80の位置を移
動させた場合、S7にて算出されるカッタ駆動位置が変
化し、ボタン穴80を左右方向に移動させた場合は、前
述の幅b,dの設定値を自動的に変更する処理がなされ
る。以上説明した実施の形態において、RAM5cの上
記所定領域が柄データ記憶手段に、S11の処理を実行
するCPU5a及びその処理を記憶したROM5bの記
憶領域が縫製制御手段に、マウス69,S7の処理を実
行するCPU5a,及びその処理を記憶したROM5b
の記憶領域が切断位置設定手段に、S13の処理を実行
するCPU5a及びその処理を記憶したROM5bの記
憶領域が識別手段に、それぞれ相当する。また、本発明
は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施すること
ができる。例えば、異なる色の上糸が縫い針16に挿通
された複数の針棒15を頭部8aに設けると共に、上記
柄データの中に上糸の色データを含め、上糸の色を変化
させながら穴かがり縫い目を形成するように構成しても
よい。また、本発明は、XYテーブルによって加工布を
移動させる穴かがり縫いミシンや、いわゆる鳩目のボタ
ン穴を形成するための穴かがり縫いミシンにも適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した穴かがり縫いミシンの外観
を表す斜視図である。
【図2】 そのミシンの縫製機構の要部構成を表す右側
面図である。
【図3】 上記ミシンの送り台駆動機構の構成を表す斜
視図である。
【図4】 上記ミシンのカッタ駆動機構の構成を表す斜
視図である。
【図5】 上記ミシンの針棒駆動機構の構成を表す斜視
図である。
【図6】 一般的な穴かがり縫い目の構成を表す説明図
である。
【図7】 上記ミシンの制御系の構成を表す説明図であ
る。
【図8】 柄データに応じた穴かがり縫い目の構成を例
示する説明図である。
【図9】 上記制御系で実行される処理を表すフローチ
ャートである。
【図10】 穴かがり縫い目の他の形態を例示する説明
図である。
【図11】 ボタン穴の他の形態を例示する説明図であ
る。
【符号の説明】
2…ミシンモータ 4…操作パネル 4a…フ
ロッピディスクドライブ 5…制御装置 9…液晶ディスプレイ 10…
縫製機構 12…送り台駆動機構 13…カッタ 14…
カッタ駆動機構 17…針棒駆動機構 45…カッタ駆動用ソレノイ
ド 69…マウス 70,90,100,110
…穴かがり縫い目 80…ボタン穴 M…穴かがり縫いミシン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 隆 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 蒲野 淳 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 柴田 到 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 Fターム(参考) 3B150 AA16 AA24 BA06 CB02 CB14 DB03 EB03 EE03 EE08 GF02 GF03 GG04 JA07 JA11 LA07 LA16 LA67 LA68 LA76 LB03 MA03 NA07 NA15 NA28 NA62 NA63 NA64 NB02 NB09 NB12 NC06 NC11 PA01 QA01 QA02 QA06 QA07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工布を布送りする送り台と、 上記加工布に穴かがり縫い目を形成する縫製手段と、 該縫製手段によって形成された穴かがり縫い目間の加工
    布を切断してボタン穴を形成する切断手段と、 を備えた穴かがり縫いミシンであって、 上記穴かがり縫い目に与えられた柄データを記憶する柄
    データ記憶手段と、 該柄データ記憶手段に記憶された柄データに基づいて上
    記縫製手段を制御し、その柄データに対応する輪郭を有
    する穴かがり縫い目を形成させる縫製制御手段と、 を備えたことを特徴とする穴かがり縫いミシン。
  2. 【請求項2】 上記柄データに対応する輪郭が、少なく
    とも一部に、上記ボタン穴と直交も平行もしない斜線部
    または曲線部を有することを特徴とする請求項1記載の
    穴かがり縫いミシン。
  3. 【請求項3】 上記切断手段がボタン穴を形成する位置
    を、上記穴かがり縫い目間の任意の位置に設定する切断
    位置設定手段を、 更に備えたことを特徴とする請求項1または2記載の穴
    かがり縫いミシン。
  4. 【請求項4】 上記縫製手段が形成した穴かがり縫い目
    を、閂止め縫い目と縁かがり縫い目とに識別する識別手
    段を、 更に備え、 上記切断手段が、上記識別手段により縁かがり縫い目と
    判断された穴かがり縫い目間にのみボタン穴を形成する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の穴かがり縫い
    ミシン。
  5. 【請求項5】 上記切断手段が、上記加工布の切断を複
    数回行うことにより、1回の切断で形成可能なボタン穴
    よりも大きいボタン穴を形成することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の穴かがり縫いミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006326019A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Juki Corp 穴かがりミシン
JP2006325624A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Juki Corp 穴かがりミシン

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JP2006325624A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Juki Corp 穴かがりミシン
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