JP4551703B2 - バックル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエビングベルトの先端を車両の所定部位に対して着脱可能にするためのバックル装置に関する。
車両の運転席や助手席に着座した乗員の身体を長尺帯状のウエビングベルトで拘束する3点式のシートベルト装置は、座席の側方で車体に固定されたウエビング巻取装置を備えており、このウエビング巻取装置のスプールに長尺帯状のウエビングベルトの基端部が係止されている。
ウエビングベルトの先端は、ウエビング巻取装置の近傍で車体に固定されたアンカ部材に係止されている。また、ウエビング巻取装置の上方では、スルーアンカがセンターピラー等に取り付けられており、ウエビングベルトの巻取軸よりも先端側は上方へ引き出されてスルーアンカに形成されたスリット孔を貫通して下方へ折り返されている。
また、座席を介してウエビング巻取装置の反対側にはバックル装置が車体に固定されている。バックル装置は、スルーアンカとアンカ部材との間でウエビングベルトに設けられたタングプレートの係合が可能とされており、座席に着席した乗員がタングプレートを引っ張って巻取軸からウエビングベルトを引き出しつつ自らの身体にウエビングベルトを掛け回し、この状態でタングプレートをバックル装置に係合させてバックル装置にタングプレートを保持させることでウエビングベルトが乗員の身体に装着される構成となっている。
さらに、近年では、ワゴンやミニバンと称される車両の後部座席にも上記のような3点式のシートベルト装置が採用されるようになっている。
一方、上記のようなワゴンやミニバンと称される車両の後部座席は、シートバックをシートクッションとは反対側に大きく倒して後部座席をフラット状にしたり、また、シートバックがシートクッションに重なり合うまでシートバックを回動させたり等、乗員の人数や積載する荷物の態様等に応じた多彩なシートアレンジが可能になっている。このようなシートアレンジを行なうにあたり、後部座席対応の3点式のシートベルト装置では、スルーアンカとアンカ部材との間におけるウエビングベルトが邪魔になることがある。
このような観点から、後部座席対応のシートベルト装置では、シートアレンジを行なう場合には、ウエビングベルトの先端部をアンカ部材から切り離してウエビングベルトの先端部がスルーアンカ近傍に到達するまでウエビングベルトを巻き取ってしまう構造が考えられている。
このような構造を実現するにあたり、ウエビングベルトの中間部に設けたタングプレートとは別のタングプレートをウエビングベルトの先端部に設けると共に、上記のバックル装置とは別のコネクタバックル装置(一例として、下記特許文献1及び特許文献2を参照)をアンカ部材に取り付ける構造が考えられている。このような構造の場合、通常状態では、ウエビングベルトの先端のタングプレートをコネクタバックル装置に保持させ、シートアレンジを行なう場合には、コネクタバックル装置によるタングプレートの保持を解除させる。これにより、一時的にウエビングベルトの先端部をアンカ部材から切り離すことが可能になる
特開昭58−15807号の公報 特開昭62−97501号の公報
ところで、このようなコネクタバックル装置は、ハウジングの内部に設けたロックピース(特許文献1、2では「ラッチ部材」と称している)がタングプレートに係合することでハウジングから抜け出る方向へのタングプレートの移動を規制する構造である。さらに、タングプレートをコネクタバックル装置から取り外す際には、ハウジングの内部に設けられた解除ボタン等を押圧して移動させ、これにより、タングプレートに対するロックピースの係合を解除する。
ここで、タングプレートに対するロックピースの係合を解除する際の解除ボタンの移動方向は、タングプレートがハウジング内に挿入された際のタングプレートの近傍部分におけるウエビングベルトの長手方向に対して直交する方向に設定されている。コネクタバックル装置は鉄板等の強剛性の部材を介してアンカ部材に連結されているため、基本的には意図的に解除ボタンを押圧しない限り、解除ボタンを移動させる力が解除ボタンに付与されることがない。
しかしながら、コネクタバックル装置をウエビングベルトと同じ材質のベルト部材等、比較的柔軟な材質でアンカ部材に連結した場合には、車両走行時の振動等でコネクタバックル装置が揺れると、不用意に解除ボタンを移動させる力が作用する可能性が考えられる。
また、シートベルト装置には、シリンダ内に急激にガスを送り込んでピストンを移動させ、移動するピストンによりウエビング巻取装置のスプールを回転させてウエビングベルトを巻き取るプリテンショナが設けられており、車両急減速状態ではプリテンショナを作動させてウエビングベルトを強制的に巻き取ることで乗員の身体に対する拘束力を増加させている。
このようなプリテンショナでは、ガスを発生させるためにガス発生剤を火薬等で急激に燃焼させる構造が採用されているが、火薬やガス発生剤が燃焼する等、プリテンショナが作動した際の衝撃によっても解除ボタンを移動させる力が作用する可能性が考えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、不用意な外力の付与によるタングプレートに対するロック手段の係合解除を防止できるバックル装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るバックル装置は車両の所定部位に機械的に連結されると共に、長尺帯状のウエビングベルトの先端部が係止されたタングプレートが先端側から挿入される装置本体と、前記装置本体の内部に設けられ、前記タングプレートに係合することで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングプレートの移動を規制して、前記装置本体に前記タングプレートを機械的に連結するロック手段と、前記装置本体の内部に設けられ、解除方向への変位により前記タングプレートに対する前記ロック手段の係合を解除すると共に前記解除方向とは反対方向に付勢された解除手段と、基端側が前記装置本体に保持されて先端側が基端側に対して前記解除方向に対して交差する方向へ付勢された棒状又は板状に形成されたばね部材により構成されて、前記ロック手段が前記タングプレートに係合した状態で前記解除手段に対して付勢力で先端側が係合して、先端側が前記解除方向への前記解除手段の変位を規制し、先端側が付勢力に抗して変位することで前記解除手段に対する変位の規制を解除する規制手段と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るバックル装置によれば、ウエビングベルトの先端側に設けられたタングプレートを先端側から装置本体に挿入すると、タングプレートにロック手段が係合する。このタングプレートに対するロック手段の係合状態では、装置本体から抜け出る方向へのタングプレートの変位がロック手段により規制される。これにより、タングプレートと装置本体とが機械的に連結され、間接的にはウエビングベルトの先端が車両の所定部位に機械的に連結される。
また、このようなウエビングベルトの先端と車両の所定部位との連結状態で、解除手段をその付勢力に抗して解除方向に変位させると、タングプレートに対するロック手段の係合が解除される。これにより、タングプレートと装置本体との機械的な連結状態が解除され、装置本体からタングプレートを抜き取ることができる。このようにしてタングプレートと装置本体との機械的な連結状態を解除することで、ウエビングベルトの先端と車両の所定部位との機械的な連結を解消できる。
ここで、本発明に係るバックル装置は、基端側が装置本体に取り付けられた棒状又は板状のばね部材により構成される規制手段を備えており、タングプレートにロック手段が係合した状態では、規制手段の先端側が規制手段自身の付勢力で解除方向に対して交差する方向から解除手段に係合している。この状態では、規制手段自身の付勢力に抗して規制手段の先端側を変位させて解除手段に対する規制手段の先端側の係合を解除するまでは解除手段を解除方向に変位させることができない。このため、車両の振動等が解除手段を解除方向に変位させるように作用しても、この振動等で規制手段自身の付勢力に抗して規制手段の先端側が解除手段との係合を解除する方向に変位することを防止又は効果的に抑制できる。これにより、不用意にタングプレートに対するロック手段の係合状態が解除されることをより一層効果的に防止できる。
請求項2に記載の本発明に係るバックル装置は、請求項1に記載の本発明において、前記解除方向側に開口する切欠部を前記タングプレートに形成すると共に、前記装置本体に対する前記タングプレートの挿入方向に対して前記解除方向側に傾斜し、前記挿入方向に前記ロック手段と対向する斜面部を前記タングプレートに形成し、前記装置本体に前記タングプレート挿入されることで前記ロック手段に当接した前記斜面部が、前記解除手段を付勢する付勢力に抗して前記ロック手段と共に前記解除手段を前記解除方向に変位させ、更に、前記解除手段を付勢する前記付勢力により前記解除手段と共に前記ロック手段を、前記タングプレートにおいて前記解除方向側に開口するように形成された切欠部の内側へ入り込ませて前記装置本体から抜け出る方向への前記タングプレートの移動を前記ロック手段に規制させる、ことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明に係るバックル装置によれば、装置本体に対するタングプレートの挿入方向に対して解除方向側に傾斜して挿入方向にロック手段と対向する斜面部がタングプレートに形成されており、装置本体にタングプレートを挿入すると、斜面部がロック手段に当接して挿入方向に対して解除方向に傾斜した向きに押圧する。このようにロック手段が斜面部に押圧されると、ロック手段が付勢力に抗して解除方向に変位する。
これにより、不用意にタングプレートに対するロック手段の係合状態が解除されることをより一層効果的に防止できる。
以上説明したように、本発明に係るバックル装置では、解除手段に対して不用意に外力が付与されても、解除手段が解除方向に変位することを防止でき、これにより、タングプレートに対するロック手段の不用意な係合解除を防止できる。
<本実施の形態の構成>
図1には本発明の一実施の形態に係るバックル装置10の構成が分解斜視図によって示されている。この図に示されるように、バックル装置10は装置本体を構成するハウジング12を備えている。ハウジング12は、ロアハウジング14とアッパハウジング16とにより構成されている。
ロアハウジング14は底板18を備えている。底板18の幅方向両端部には側壁20が形成されている。また、底板18の幅方向及び厚さ方向の双方に対して直交する側の一端からは舌片状の鍔部22が形成されている。
これに対して、アッパハウジング16は上記の底板18の厚さ方向に沿って底板18と対向する上壁24を備えている。上壁24は底板18に対して略相似形状とされており、その幅方向両端には側壁26が形成されている。ハウジング12は、底板18の厚さ方向にロアハウジング14とアッパハウジング16とを組み付けることで形成され、組付状態では側壁20の先端と側壁26の先端とが互いに当接する。
また、上壁24の幅方向及び厚さ方向の双方に対して直交する側の一端からは舌片状の鍔部28が形成されている。鍔部28は鍔部22に対して略相似形状に形成されており、上記のようにアッパハウジング16をロアハウジング14に組み付けた際には、底板18及び上壁24の厚さ方向に両鍔部22、28が互いに対向する。
さらに、上壁24の鍔部28が形成された側とは反対側の端部には縦壁30が形成されている。縦壁30はロアハウジング14にアッパハウジング16を組み付けた状態で、鍔部22が形成された側とは反対側の底板18の端部に当接する。また、縦壁30の略中央には略矩形の開口部32が形成されており、タングプレート34の入り込みが可能とされている。
タングプレート34は基部36を備えている。基部36は底板18の幅方向に長手とされたブロック状に形成されている。また、基部36にはその長手方向に沿って長手とされた挿通孔38が形成されている。挿通孔38には図示しないウエビングベルトの先端部が挿通される。挿通孔38に挿通されたウエビングベルトは挿通孔38にて折り返された後、挿通孔38よりもウエビングベルトの基端側の部分に縫合等により接合されている。これにより、ウエビングベルトの先端はタングプレート34の基部36に係止される。
また、基部36の幅方向一端部における長手方向中間部からは挿込片42が延出されており、この挿込片42が、基部36とは反対側の端部から開口部32に挿入される。
一方、ハウジング12の内部には、ハウジング12と共に装置本体を構成するバックルボディ44が設けられている。バックルボディ44は一対のガイドプレート46、48を備えている。
ガイドプレート46は厚さ方向が底板18及び上壁24の各厚さ方向に沿った板状に形成されている。ガイドプレート46の縦壁30側の端部からは突片50が突出形成されている。
突片50は上壁24の内面から突出形成されたバーサポート52(図2参照)の透孔54に嵌入されており、これにより、縦壁30側へのガイドプレート46の変位を規制し、組み付け時においてはハウジング12内におけるガイドプレート46の位置決めを成している。
また、ガイドプレート46には底板18の幅方向に沿って長手方向とされた矩形のガイド孔56が形成されている。さらに、縦壁30とは反対側のガイドプレート46の端部にはアンカプレート58が形成されている。
アンカプレート58は上記の鍔部22、28に対応して形成されており、ロアハウジング14に対するアッパハウジング16の組み付け状態では、アンカプレート58が鍔部22と鍔部28との間に挟み込まれる。アンカプレート58には底板18の幅方向に沿って長手方向とされた挿通孔60が形成されている。
この挿通孔60に対応して鍔部22には挿通孔60に対して略相似形状の挿通孔62が形成され、鍔部28には挿通孔60、62に対して略相似形状の挿通孔64が形成されている。挿通孔60〜64には、例えば、ウエビングベルトと同じ材質の図示しないベルト部材が挿通される。
ベルト部材は挿通孔60〜64にて折り返された後に縫合等で折り返し前の部分と折り返し後の部分とが接合される。これにより、ベルト部材の一端がアンカプレート58に係止される。アンカプレート58に係止された側とは反対側のベルト部材の端部は金属等により形成されたプレート部材に係止されている。プレート部材はボルト等の締結手段により車体の所定部位に係止される。これにより、アンカプレート58が車体に間接的に係止される。
一方、ガイドプレート48は上記の挿込片42の厚さ寸法よりも大きな間隔でガイドプレート46よりも上壁24側に設けられており、底板18の幅方向一方の側におけるガイドプレート48の端部とガイドプレート46の端部とが接続片68を介して一体的に接続されている。
ガイドプレート48にも突片50及びガイド孔56が底板18の厚さ方向に沿ってガイドプレート46の突片50及びガイド孔56に対向するように形成されている。但し、ガイドプレート48にはアンカプレート58が形成されておらず、代わりに、ガイドプレート48の縦壁30とは反対側の端部にはスライドガイド70が形成されている。
スライドガイド70はガイドプレート48から延出された板状部で、その幅方向(底板18の幅方向と同方向)中間部には、底板18の幅方向及び厚さ方向の双方に対して直交する方向に沿って長手とされたスリット状のガイド孔72が形成されている。
一方、ガイドプレート46とガイドプレート48との間にはイジェクタ74が設けられている。イジェクタ74は底板18の幅方向に沿って長手方向とされたブロック状のイジェクタ本体76を備えている。イジェクタ本体76の厚さ寸法はガイドプレート46とガイドプレート48との間隔よりも僅かに小さく、これにより、底板18の厚さ方向に沿ったイジェクタ本体76の変位はガイドプレート46、48によって規制されている。
また、イジェクタ本体76の上壁24の端面にはガイド片78が形成されている。ガイド片78は幅寸法が上記のガイド孔72の開口幅よりも僅かに小さく形成されており、ガイド孔72に入り込んでいる。これにより、イジェクタ本体76の変位方向はガイド孔72の長手方向にのみ制限されている。
イジェクタ本体76の縦壁30側の端面には平面視で略直角三角形状の突起80が突出形成されている。突起80の斜面82は、挿込片42の幅方向他端側に形成された斜面部84に対応しており、開口部32を貫通してハウジング12の内部に入り込んだ挿込片42は、ガイドプレート46、48間に入り込み、その先端が斜面82の側方でイジェクタ本体76の縦壁30側の端面に当接すると共に、斜面部84が斜面82に当接する。
また、イジェクタ本体76の縦壁30とは反対側にはスプリング支持片86が設けられている。スプリング支持片86は底板18の幅方向に長手のブロック状に形成されており、ガイドプレート46上でバックルボディ44に固定されている。
スプリング支持片86にはイジェクタ本体76側へ向けてスプリング係止突起88が突出形成されており、圧縮コイルスプリングであるイジェクトスプリング90の一端側からイジェクトスプリング90の内側に嵌挿されてイジェクトスプリング90を保持している。
このスプリング係止突起88に対向するように、イジェクタ本体76のスプリング支持片86側の端面からはスプリング係止突起92が突出形成されている。スプリング係止突起92はイジェクトスプリング90の他端側からイジェクトスプリング90の内側に嵌挿されてイジェクトスプリング90を保持している。上記のようにスプリング支持片86はバックルボディ44に固定されているため、イジェクトスプリング90はイジェクタ74を縦壁30側へ付勢している。
一方、ハウジング12の内側には、解除手段としての解除片94が設けられている。解除片94は一対の解除プレート96、98を備えている。解除プレート96は、底板18の幅方向に沿って長手方向の細幅板状に形成されており、底板18とガイドプレート46との間で底板18の幅方向にスライド可能に配置されている。これに対して、解除プレート98も解除プレート96と同様に底板18の幅方向に沿って長手方向の細幅板状に形成されており、ガイドプレート48と上壁24との間で底板18の幅方向にスライド可能に配置されている。
これらの解除プレート96、98は各々の長手方向一端部が押圧片100により一体的に接続されている。押圧片100に対応して上記の側壁26には略矩形の開口部102が形成されている。さらに、これらの解除プレート96、98には、互いに対向するように開口した略矩形の保持孔104が形成されている。
これらの保持孔104は上記のガイド孔56に対応して形成されており、底板18の厚さ方向に保持孔104とガイド孔56とが互いに対向する。これらの保持孔104の間には、ロック手段としてのロックピース106が設けられている。
ロックピース106は底板18の厚さ方向に沿って長手で、底板18の幅方向に沿って幅方向のブロック状に形成されている。ロックピース106は、その長手方向中間部でガイドプレート46、48の各ガイド孔56を貫通している。
ここで、上記の保持孔104は、底板18の幅方向に沿った開口寸法が、ガイド孔56の長手寸法よりも十分に短い。このため、解除片94を底板18の厚さ方向一端側(押圧片100が形成された側とは反対側)に移動させると、保持孔104の内壁に押圧されたロックピース106がガイド孔56に案内されつつ解除片94と共に底板18の厚さ方向一端側に変位する。
また、イジェクトスプリング90の付勢力以外の外力がイジェクタ74に作用していない状態で、上記の突起80は解除片94の変位に伴うロックピース106の変位軌跡上に位置しており、斜面82とは別の端面である干渉面108がロックピース106の幅方向押圧片100側の端部に当接して、押圧片100側へのロックピース106の変位を規制する。
さらに、ロックピース106に対応して、上記の挿込片42の幅方向他端部には略矩形の切欠部110が形成されている。切欠部110の開口幅寸法はロックピース106の厚さ寸法よりも大きく、ロックピース106は切欠部110の内側に入り込める。このように、ロックピース106が切欠部110の内側に入り込んだ状態では、挿込片42がハウジング12から抜け出ようとすると、ロックピース106が切欠部110の内壁に干渉し、ハウジング12から抜け出る方向への挿込片42の移動を規制する。
また、切欠部110の底部は、上記の干渉面108よりも押圧片100側に位置しており、干渉面108からの干渉が解消されて切欠部110に入り込んだロックピース106はロックスプリング112の付勢力で干渉面108よりも押圧片100側に変位する。
一方、上記の押圧片100の接続片68側の面からはスプリング係止突起92が形成されている。さらに、押圧片100と接続片68との間には圧縮コイルスプリングにより構成されたロックスプリング112が配置されている。ロックスプリング112の一端からはスプリング係止突起112が嵌挿されており、ロックスプリング112を保持している。
ロックスプリング112は、他端が接続片68に圧接しており、押圧片100を接続片68から離間させる方向に押圧片100(すなわち、解除片94)を付勢している。このロックスプリング112の付勢力に抗する程度の外力が解除片94に作用していない状態では、保持孔104の間に設けられたロックピース106が、開口部32を通過した挿込片42の挿込方向に沿って斜面部84と対向するように保持孔104の位置が設定されている。
さらに、解除片94の縦壁30とは反対側で且つ押圧片100よりも接続片68側の底板18上には保持部116が立設されている。保持部116は平面視略矩形の枠状で、その内側にはばね部材として規制手段を構成する規制片118の長手方向基端部が挿し込まれて保持されている。
図5に示されるように、規制片118は薄肉で細幅板状の板ばねにより形成されており、その先端側は解除片94へ接近して解除プレート96の縦壁30とは反対側の端部に圧接するように適宜に湾曲又は屈曲されている。この規制片118の先端に対応して解除プレート96の縦壁30とは反対側の端部には係合部120が形成されている。
係合部120は解除プレート96の縦壁30とは反対側の端部から延出された細幅の板状部で、干渉面108がロックピース106に干渉した状態では、係合部120に規制片118の先端側が当接し、また、切欠部110の内側にロックピース106が入り込むことで、切欠部110の底部がロックスプリング112の付勢力に抗してロックピース106の押圧片100側への変位を規制している状態では、係合部120よりも解除プレート96の先端側で規制片118の先端側が解除プレート96に当接して解除プレート96の長手方向に沿って規制片118の先端側と係合部120が互いに対向するように、解除プレート96の長手方向に沿った係合部120の長さが設定されている。
また、規制片118の先端部に対応して上壁24には矩形の透孔122が形成されている。透孔122の内側には規制片118の先端部が入り込んでおり、縦壁30とは反対側の透孔122の内壁に当接するまで規制片118を弾性変形させることができる構造になっている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本バックル装置10の作用並びに効果について説明する。
本バックル装置10では、図2に示されるように、タングプレート34がハウジング12から離脱した状態から、挿込片42が開口部32を貫通してハウジング12内に挿し込まれると、挿込片42がガイドプレート46、48間に挿入される。ガイドプレート46、48間に挿入された挿込片42は、斜面部84がロックピース106に当接する。
この当接状態で更に挿込片42をハウジング12内に挿し込むと、底板18の幅方向に沿って押圧片100とは反対側へ斜面部84がロックピース106を押圧する。この押圧力がロックスプリング112の付勢力に抗すると、ロックピース106が解除片94を伴い底板18の幅方向に沿って押圧片100とは反対側へ変位し、これにより、ロックピース106は干渉面108からの干渉が解消される。
次いで、この状態から更に挿込片42をハウジング12内に挿し込むと、図3に示されるように、ロックピース106はロックスプリング112の付勢力で挿込片42の幅方向一端に圧接し、更に、挿込片42がハウジング12内に挿し込まれて、底板18の幅方向に沿って挿込片42の切欠部110とロックピース106とが対向すると、図4に示されるように、ロックスプリング112の付勢力で解除片94が変位してロックピース106が切欠部110に入り込む。
これにより、挿込片42がハウジング12から抜け出る方向へのタングプレート34の移動が規制され、ウエビングベルトの先端部が本バックル装置10を介して車両の所定部位に連結される。
また、上記のように、斜面部84がロックピース106に当接した状態で更に挿込片42をハウジング12内に挿し込むと、挿込片42の先端がイジェクタ本体76に当接する。この状態で更に挿込片42がハウジング12内に挿し込まれると、イジェクタ74が縦壁30とは反対側へスライドする。これにより、イジェクトスプリング90が圧縮され、イジェクタ74を縦壁30側に付勢する付勢力が増大する。
ここで、以上のロックピース106によるタングプレート34の移動規制状態では、ロックピース106が切欠部110の底部に当接するまで切欠部110に入り込んでいる。この状態では、ロックピース106が干渉面108に干渉されていた状態よりも解除片94はロックスプリング112の付勢方向側へ変位している。したがって、この状態では、規制片118の先端は係合部120よりも解除プレート96の先端側で解除プレート96に当接しており、解除プレート96の長手方向に沿って規制片118と係合部120とが対向している。
このため、この状態で仮にロックスプリング112の付勢力に抗する程度の外力(例えば、車両走行時の振動等)が解除片94に作用し、解除片94がロックスプリング112の付勢力に抗して変位しようとすると、規制片118が係合部120に干渉して解除片94の変位が規制される。
一方、タングプレート34をハウジング12から抜き取る際には、先ず、透孔122よりも小径の棒状又は細幅板状の第1解除部材(図示省略)を透孔122に挿入し、第1解除部材を規制片118の先端に係合させる。この状態で、図5に示されるように、規制片118の弾性に抗して規制片118の先端側へ変位させ、ロックスプリング112の付勢力により解除片94が変位する際の係合部120の移動軌跡上から規制片118を離脱させる。
次いで、係合部120の移動軌跡上から規制片118を離脱させた状態を維持しつつ、開口部102よりも小径又は細幅板状の第2解除部材を開口部102から挿入し、ロックスプリング112の付勢力に抗して押圧片100を押圧する。
上記のように、この状態では、係合部120の移動軌跡上から規制片118を離脱しているため、係合部120が規制片118に干渉されることがない。これにより、第2解除部材に押圧された押圧片100(解除片94)は、ロックスプリング112の付勢力に抗して移動する。
このように、解除片94が移動すると、解除片94と共にロックピース106が移動してロックピース106が切欠部110から抜け出る。ロックピース106が切欠部110から抜け出ると、タングプレート34はロックピース106による移動規制が解消され、イジェクタ74を介して受けるイジェクトスプリング90の付勢力により挿込片42は、ハウジング12から抜け出る方向に押圧されて移動する。
これにより、ウエビングベルトの先端部と車両の所定部位との機械的な連結が解消され、例えば、図示しないウエビング巻取装置にウエビングベルトが巻き取られる。
ここで、本バックル装置10では、上記のように、ロックピース106によってタングプレート34の移動が規制されている状態では、仮にロックスプリング112の付勢力に抗する程度の外力(例えば、車両走行時の振動等)が解除片94に作用し、解除片94がロックスプリング112の付勢力に抗して変位しようとしても、規制片118が係合部120に干渉して解除片94の変位が規制される。このため、ロックピース106によるタングプレート34の移動規制が不用意に解除されることを確実に防止できる。
本発明の一実施の形態に係るバックル装置の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るバックル装置の要部の平面断面図である。 タングプレートが装置本体内に挿入されはじめた状態を示す図2に対応した断面図である。 タングプレートが装置本体内に挿入された状態を示す図2に対応した断面図である。 本発明の一実施の形態に係るバックル装置の要部の側面断面図である。
符号の説明
10 バックル装置
12 ハウジング(装置本体)
34 タングプレート
44 バックルボディ(装置本体)
94 解除片(解除手段)
106 ロックピース(ロック手段)
118 規制片(規制手段、ばね部材)

Claims (2)

  1. 車両の所定部位に機械的に連結されると共に、長尺帯状のウエビングベルトの先端部が係止されたタングプレートが先端側から挿入される装置本体と、
    前記装置本体の内部に設けられ、前記タングプレートに係合することで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングプレートの移動を規制して、前記装置本体に前記タングプレートを機械的に連結するロック手段と、
    前記装置本体の内部に設けられ、解除方向への変位により前記タングプレートに対する前記ロック手段の係合を解除すると共に前記解除方向とは反対方向に付勢された解除手段と、
    基端側が前記装置本体に保持されて先端側が基端側に対して前記解除方向に対して交差する方向へ付勢された棒状又は板状に形成されたばね部材により構成されて、前記ロック手段が前記タングプレートに係合した状態で前記解除手段に対して付勢力で先端側が係合して、先端側が前記解除方向への前記解除手段の変位を規制し、先端側が付勢力に抗して変位することで前記解除手段に対する変位の規制を解除する規制手段と、
    を備えるバックル装置。
  2. 前記解除方向側に開口する切欠部を前記タングプレートに形成すると共に、前記装置本体に対する前記タングプレートの挿入方向に対して前記解除方向側に傾斜し、前記挿入方向に前記ロック手段と対向する斜面部を前記タングプレートに形成し、前記装置本体に前記タングプレート挿入されることで前記ロック手段に当接した前記斜面部が、前記解除手段を付勢する付勢力に抗して前記ロック手段と共に前記解除手段を前記解除方向に変位させ、更に、前記解除手段を付勢する前記付勢力により前記解除手段と共に前記ロック手段を、前記タングプレートにおいて前記解除方向側に開口するように形成された切欠部の内側へ入り込ませて前記装置本体から抜け出る方向への前記タングプレートの移動を前記ロック手段に規制させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のバックル装置。
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