JP3957129B2 - 乗員拘束装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエビングベルトによって車両乗員の身体を拘束する乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
長尺帯状のウエビングベルトにより車両のシートに着座した乗員の身体を拘束するためのシートベルト装置のなかで、特に、一般車両の運転席用若しくは助手席用のシートベルト装置として多用されている3点式のシートベルト装置はバックル装置を備えている。このバックル装置は、運転席用ならば運転席の助手席側側方、助手席用ならば助手席の運転席側側方に設けられており、装置本体部分へ機械的に連結されたアンカプレートが車体に固定されている。
【0003】
このバックル装置の装置本体はタングプレートをその先端側から挿入可能とされている。通常、タングプレートの先端側は平面視略矩形の板状とされていると共に、厚さ方向に貫通した貫通孔が形成されており、先端側からタングプレートをバックル装置の装置本体内の所定位置まで挿入すると、装置本体内に設けられたラッチが下降してタングプレートに形成された貫通孔を貫通し、このラッチが貫通孔の内周部に干渉することでタングプレートをロックでき、このロック状態では、装置本体からのタングプレートの引き抜きが規制される。
【0004】
このタングプレートにはウエビングベルトの長手方向中間部が挿通されており、車両の座席に着座した乗員が自らの身体の前方側にウエビングベルトを引き出した状態でタングプレートをバックル装置の装置本体に挿入してロックすることでウエビングベルトの装着状態となり、ウエビングベルトによって乗員の身体が拘束される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、バックル装置の装置本体には、ロックを解除するためのボタンが装置本体内へのタングプレートの挿入方向と略同方向に変位可能に設けられており、タングプレートは、その厚さ方向に沿ってボタンに極めて近い位置で装置本体内に挿入される。しかも、通常、ボタンの一部は、タングプレートの幅方向に沿ってタングプレートを跨いでいる。
【0006】
ここで、バックル装置の装置本体内へタングプレートを挿入する際に、正規の挿入方向と、タングプレートの長手方向(タングプレートの幅方向及び厚さ方向の双方に対して直交する方向)とが一致していれば、円滑に装置本体内へタングプレートを挿入できる。
【0007】
これに対して、タングプレートの長手方向が正規の挿入方向に対してタングプレートの厚さ方向を軸方向としてこの軸周りに傾斜した方向を挿入方向として装置本体内にタングプレートを挿入しようとすると、ボタンの一部(タングプレートを跨いだ部分)がタングプレートの先端部に干渉し、これにより、装置本体内の所定位置までタングプレートを挿入できないことがある。このため、タングプレートをバックル装置の装置本体内に挿入する際には、常に正規の挿入方向と、タングプレートの長手方向とを一致させなくてはならず、ウエビングベルトの装着を煩雑にする一因となっている。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して、装着作業の簡単な乗員拘束装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の乗員拘束装置は、略板状に形成されて乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられると共に、先端側へ向けて幅寸法が漸次細幅となるテーパ部を有するタングプレートと、車両の所定位置に設けられ、幅寸法が前記タングプレートの幅寸法よりも大きく、前記タングプレートを先端側から挿入可能な本体開口部の幅方向両端が、前記タングプレートの挿入方向に沿ってスライド可能なボタンに形成されて前記タングプレートの挿入方向へ向けて漸次間隔が狭くなるように傾斜又は湾曲して前記本体開口部に挿入される前記タングプレートの両端部が当接可能なガイド部を含めて構成され、前記本体開口部を介して内部へ前記タングプレートを挿入した挿入状態で前記本体開口部への前記タングプレートの挿入方向とは反対方向への前記タングプレートの移動の規制が可能なバックル装置と、を備え、更に、前記バックル装置に対する前記タングプレートの正規の挿入方向に対して傾斜した状態で前記タングプレートが前記バックル装置に挿入された際に、前記テーパ部よりも基端側で前記タングプレートの幅方向端部が前記ガイド部に当接すると共に、前記バックル装置内の幅方向両端部近傍で前記バックル装置の一部が前記テーパ部に当接することで前記タングプレートの向きが正規の挿入方向に変えられる、ことを特徴としている。
【0010】
上記構成の乗員拘束装置によれば、座席に着座した乗員の身体の前方側にウエビングベルトが引き回された状態で、このウエビングベルトに取り付けられたタングプレートがその先端側からバックル装置に挿入され、更に、この状態で、例えば、バックル装置に設けられたロック手段等がタングプレートをロックすることにより、バックル装置へのタングプレートの挿入方向とは反対方向へのタングプレートの移動(すなわち、バックル装置からのタングプレートの抜き取り)が規制される。これにより、ウエビングベルトの装着状態となり、ウエビングベルトによって乗員の身体が拘束される。
【0011】
また、本乗員拘束装置では、バックル装置の本体開口部の幅寸法がタングプレートの幅寸法よりも大きいためバックル装置内部へタングプレートを挿入しやすい。
【0012】
しかしながら、本体開口部の幅寸法がタングプレートの幅寸法よりも大きいことで少なくともバックル装置内の所定の挿入位置までタングプレートを挿入するまでは、タングプレートの幅方向端部が本体開口部若しくはバックル装置内の幅方向端部へ当接するまでタングプレートが変位でき、また、タングプレートの幅方向一端部が本体開口部若しくはバックル装置内の幅方向一端部に当接し、タングプレートの幅方向他端部が本体開口部若しくはバックル装置内の幅方向他端部に当接するまでタングプレートは本体開口部内で回動もできる。
【0013】
ここで、本乗員拘束装置では、バックル装置内へのタングプレートの挿入方向に沿ったタングプレートの中間部よりも先端側に、先端側へ向けて幅寸法が小さくなるテーパ部が形成されている。このため、このテーパ部よりも基端側でタングプレートの幅方向端部を本体開口部の幅方向両端を構成するボタンのガイド部に当接させた状態で、バックル装置内の幅方向両端側においてタングプレートに当接するバックル装置の一部はタングプレートの先端に当接せずにテーパ部に当接する(以下、バックル装置内の幅方向両端側においてタングプレートに当接するバックル装置の一部を便宜上「干渉部」と称する)。
【0014】
テーパ部自体はその形状から端部がタングプレートの幅方向外方に対してタングプレートの先端側へ傾斜した方向へ向いているため、テーパ部と干渉部との対向方向はタングプレートの挿入方向に対して傾斜した方向となる。これにより、テーパ部よりも基端側でタングプレートの幅方向端部をボタンのガイド部に当接させると共にテーパ部を干渉部に当接させた状態で更にタングプレートを本体開口部内へ挿入しようとすると、テーパ部に干渉する干渉部が漸次タングプレートの向き(挿入方向)を本体開口部の開口方向、すなわち、正規の挿入方向へ変向させる。
【0015】
これにより、本体開口部へのタングプレートの挿入時にタングプレートの挿入方向が正規の挿入方向に対して傾いていたとしても、正しく且つ容易にタングプレートを本体開口部へ挿入できる。
【0016】
請求項2記載の乗員拘束装置は、請求項1記載の本発明において、前記本体開口部の幅方向一方の端部に前記タングプレートの幅方向一方の端部が当接し、前記本体開口部の幅方向他方の端部に前記タングプレートの幅方向他方の端部が当接した状態で、前記本体開口部の幅方向若しくは前記本体開口部の幅方向に対して前記タングプレートの先端側へ傾斜した方向へ前記タングプレートのテーパ部が向くように前記テーパ部の傾斜角度を設定したことを特徴としている。
【0017】
上記構成の乗員拘束装置では、本体開口部の幅方向一方の端部にタングプレートの幅方向一方の端部が当接し、本体開口部の幅方向他方の端部にタングプレートの幅方向他方の端部が当接した状態、すなわち、本体開口部へのタングプレートの正規の挿入方向に対してタングプレートの挿入方向が最も回動している状態で、タングプレートのテーパ部が本体開口部の幅方向へ向くか、若しくは、本体開口部の幅方向に対してタングプレートの先端側へ傾斜した方向へ向くようにテーパ部の傾斜角度が設定される。
【0018】
このため、干渉部とテーパ部とがタングプレートの挿入方向に対向することはなく、したがって、テーパ部に干渉する干渉部がタングプレートの向き(挿入方向)を確実に正規の挿入方向へ変向させる。
【0019】
請求項3記載の本発明は、乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられ、バックル装置に形成された本体開口部へ先端側から挿入可能な板状のタングプレートであって、少なくとも前記装置本体への挿入方向に沿った方向の中間部よりも前記先端側に先端側へ向けて幅寸法が小さくなるように形成され、前記本体開口部又は前記バックル装置の内側の幅方向端部近傍で当接可能なテーパ部が形成され、前記テーパ部が前記本体開口部又は前記バックル装置の内側の幅方向端部近傍に当接することで前記バックル装置への挿入方向が正規の挿入方向に変えられる、ことを特徴としている。
【0020】
上記構成のタングプレートでは、座席に着座した乗員の身体の前方側にウエビングベルトを引き回した状態で先端側からタングプレートをバックル装置に挿入し、更に、この状態で、例えば、バックル装置に設けられたロック手段等がタングプレートをロックすることにより、バックル装置へのタングプレートの挿入方向とは反対方向へのタングプレートの移動(すなわち、バックル装置からのタングプレートの抜き取り)が規制される。これにより、ウエビングベルトの装着状態となり、ウエビングベルトによって乗員の身体が拘束される。
【0021】
また、本タングプレートでは、その幅寸法が本体開口部の幅寸法よりも小さいため本体開口部からバックル装置の内部へタングプレートを挿入しやすい。
【0022】
しかしながら、タングプレートの幅寸法がバックル装置の本体開口部の幅寸法よりも小さいことで少なくともバックル装置内の所定の挿入位置までタングプレートを挿入するまでは、タングプレートの幅方向端部が本体開口部若しくはバックル装置の内部の幅方向端部へ当接するまでタングプレートを変位させることができ、また、タングプレートの幅方向一端部が本体開口部若しくはバックル装置の内部の幅方向一端部に当接し、タングプレートの幅方向他端部が本体開口部若しくはバックル装置の内部の幅方向他端部に当接するまでタングプレートを回動させることもできる。
【0023】
ここで、本タングプレートでは、本体開口部への挿入方向に沿った中間部よりも先端側に、先端側へ向けて幅寸法が小さくなるテーパ部が形成されているため、本体開口部内の幅方向端部近傍に設けられた部材等が本体開口部からバックル装置内部へ挿入されたタングプレートに干渉するにしても、タングプレートの先端部には干渉せず、テーパ部に干渉することになる(以下、本体開口部内の幅方向端部近傍に設けられて本体開口部に挿入されたタングプレートのテーパ部に干渉する部材、部位を便宜上「干渉部」と称する)。
【0024】
テーパ部自体はその形状から端部がタングプレートの幅方向外方に対してタングプレートの先端側へ傾斜した方向へ向いているため、テーパ部と干渉部との対向方向はタングプレートの挿入方向に対して傾斜した方向となる。これにより、テーパ部と干渉部との接触状態で更にタングプレートをバックル装置内部へ挿入しようとすると、テーパ部に干渉する干渉部によって漸次タングプレートの向き(挿入方向)を本体開口部の開口方向、すなわち、正規の挿入方向へ変向させられる。
【0025】
これにより、本体開口部への挿入時に挿入方向が正規の挿入方向に対して傾いていたとしても、正しく且つ容易に本体開口部へ挿入できる。
【0026】
請求項4記載の本発明は、請求項3記載のタングプレートにおいて、幅方向一方の端部が前記本体開口部の幅方向一方の端部に当接し、幅方向他方の端部が前記本体開口部の幅方向他方の端部に当接した状態で、前記本体開口部の幅方向若しくは前記本体開口部の幅方向に対して前記先端側へ傾斜した方向へ向くように前記テーパ部の傾斜角度を設定したことを特徴としている。
【0027】
上記構成のタングプレートでは、幅方向一方の端部が本体開口部若しくはバックル装置の内部の幅方向一方の端部に当接し、幅方向他方の端部が本体開口部若しくはバックル装置の内部の幅方向他方の端部が当接した状態、すなわち、本体開口部への正規の挿入方向に対して実際の挿入方向が最も回動している状態で、テーパ部は本体開口部の幅方向へ向くか、若しくは、本体開口部の幅方向に対してタングプレートの先端側へ傾斜した方向へ向くようにテーパ部の傾斜角度が設定される。
【0028】
このため、干渉部とテーパ部とが実際の挿入方向に対向することはなく、したがって、テーパ部に干渉する干渉部が挿入方向を確実に正規の挿入方向へ変向させる。
【0029】
【発明の実施の形態】
<本実施の形態の構成>
(バックル装置11の構成)
図1には本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置としてのシートベルト装置10を構成するバックル装置11の分解斜視図が示されており、図2にはバックル装置11の適宜位置での断面図が示されている。
【0030】
これらの図に示されるように、バックル装置11は略箱状のケース12を備えている。ケース12は合成樹脂材により形成されており、その長手方向一方の端部にはケース12の幅方向に沿って長手のスリット孔14が形成され、他方の端部に開口16が形成されている。
【0031】
ケース12の内部にはバックル本体20が収容されている。このバックル本体20はアンカプレート26を備えている。アンカプレート26は、例えば、板材の長手方向中央部を略U字形状に折り曲げることで形成されており、U字状に折り曲げた状態での開口端がスリット孔14へ向くようにケース12の内側に収容されている。
【0032】
また、ケース12の収容状態でケース12の高さ方向に対向するアンカプレート26の上板28と下板30との間は挿入部34とされていると共に、U字状に折り曲げられたアンカプレート26の底部、すなわち、アンカプレート26の開口16側の端部にはアンカプレート26の幅方向に沿って長手方向とされたスリット状の挿入孔32が形成されている。
【0033】
これに対して、U字状に折り曲げられたアンカプレート26の開口端側、すなわち、アンカプレート26のスリット孔14側からは上板28と下板30との間に板状の取付片22の一端側が入り込んでいる。この取付片22は他端が車両の室内に設けられた座席(例えば、運転席や助手席)の側方で車両に固定されており、上板28と下板30との間に入り込んだ取付片22の一端側がリベット24によって上板28及び下板30の少なくとも何れか一方へ締結固定されることでアンカプレート26が車両へ取り付けられる。
【0034】
また、このアンカプレート26の内側には、イジェクタ38がアンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能に収容されている。イジェクタ38と取付片22との間にはイジェクトスプリング40が配置されており、イジェクタ38を挿入孔32に向かって(図1及び図2の矢印Aとは反対方向へ向けて)付勢している。
【0035】
イジェクタ38の幅方向両端からは、取付片22に向かう一対の角片42が突設されている。イジェクトスプリング40の付勢力に抗してイジェクタ38が取付片22へ向かって移動した場合に、角片42の長手方向略中央に形成された突起44が後述するボタン50に突設された突起(図示省略)を押圧するように所定の位置に形成されている。
【0036】
また、イジェクタ38のスライドは、角片42の先端近傍に形成された当接部46にアンカプレート26から挿入部34内に突出された突起(図示省略)が干渉することで一定範囲に制限するようになっている。
【0037】
さらに、アンカプレート26の上板28上にはボタン50が配置されている。ボタン50は平面視にて略四角形の枠状に形成されており、押圧操作用の操作部52、この操作部52の幅方向両端近傍から突出された一対の平行な外板54、及び、外板54よりも幅方向内側から突出された一対の平行な内板58を有している。
【0038】
図1、詳細には図7に示されるように、ボタン50の操作部52の外面は開口16側へ向いており、開口16側から操作部52をスリット孔14側へ向けて押圧操作できるようになっている。また、この操作部52の下端部には下方へ向けて開口した本体開口部としての凹部56が形成されている。
【0039】
この凹部56は上述した挿入孔32に対応して形成されており、正面視(図7図示状態)では凹部56と挿入孔32とが重なる。また、この凹部56の開口幅方向両端側には、一対のガイド部60が形成されている。このガイド部60は外面が凹部56の開口幅方向内方側へ湾曲し、且つ、スリット孔14側へ向けて両ガイド部60の間隔が狭くなる斜面若しくは湾曲面とされている。
【0040】
このボタン50の外板54には内側に向かう爪片62が形成されている。この爪片62がアンカプレート26の上板28と下板30との間にアンカプレート26の外側から係合して、ボタン50をアンカプレート26に対して離脱不能で、且つ、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能としている。
【0041】
内板58の内面にはストッパ64が形成されており、後述するロック部材としてのラッチ84へ下側からストッパ64が当接することでラッチ84の下降移動、すなわち、係合方向への移動を制限できるようになっていると共に、ラッチ84の当接片86の上面にストッパ64が当接することで、ラッチ84の上昇移動、すなわち、係合解除方向への移動を制限できるようになっている。
【0042】
また、ストッパ64よりも操作部52側には、操作部52に向かうに従って次第にアンカプレート26から離間する方向に傾斜したボタンスロープ66が形成されている。ボタンスロープ66は、ロック状態でボタン50がロック解除方向(図1及び図2の矢印A方向)に移動すると、この押圧力を、ラッチ84を係合解除方向(図1及び図2の矢印Bとは反対方向)に移動させる力に変換して、当接片86をその下面側から押す。これによって、ラッチ84が上昇、すなわち、係合解除方向に移動する。
【0043】
さらに、ラッチ84は、正面視にて略U字状に形成されると共に、上端からは、幅方向外側に向かって当接片86が延出されている。また、ラッチ84の幅方向中央からは、アンカプレート26側へ向けて係合片90が延出されている。係合片90は、ラッチ84が下降することでアンカプレート26の上板28に形成された貫通孔92を貫通して、更に、下板30に形成された貫通孔94(図1参照)も貫通する。
【0044】
一方、上板28上でボタン50の外板54よりも内側の位置には、内板58を跨ぐように保持ブロック80が配置されている。この保持ブロック80は平行な一対の保持板82を有しており、この保持板82の間に上述したラッチ84が配置されている。保持板82は、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)へのラッチ84の移動を阻止し、係合方向及び係合解除方向(図1及び図2の矢印B方向及びその反対方向)へは移動可能としている。
【0045】
また、保持ブロック80からは、一対の板ばね片96がボタン50の操作部52に向かって突設されており、ボタン50を図1及び図2の矢印Aとは反対方向へ付勢している。これにより、操作部52を押圧したときに適度な抵抗が生じる。
【0046】
さらに、図7及び図8に示されるように、保持ブロック80の開口16側には下方へ向けて一対の突起88が形成されている。これらの突起88は、保持ブロック80の底部の幅方向両端側(アンカプレート26の幅方向両端部近傍)にて上板28よりも下板30側へ突出している。
【0047】
これらの突起88に対応してアンカプレート26の底部(すなわち、U字形状に折り曲げられた部分)には、開口16側へ向けて開口した凹部36が形成されており、各突起88は対応する凹部36に係合している。このように、凹部36に突起88が係合することで、アンカプレート26に対する保持ブロック80のスリット孔14側への相対変位を制限している。
【0048】
一方、ボタン50の内板58のスリット孔14側からは、下方へ向けて脚部68が突出形成されている。脚部68は上板28に形成された長孔70を貫通して上板28と下板30との間に位置している。長孔70はボタン50のスライド移動方向に沿って長手とされており、ボタン50がスライドすることで脚部68が長孔70に沿って移動し、また、脚部68が長孔70に沿って移動することでボタン50がスライドする。
【0049】
さらに、ボタン50には板ばね状のロックスプリング98の一端が取り付けられている。ロックスプリング98の他端は、ラッチ84の上面に当接しており、ラッチ84を係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に付勢している。
【0050】
(タングプレート110の構成)
次に、本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置としてのシートベルト装置10を構成するタングプレート110(本発明の一実施の形態に係るタングプレート110)について説明する。
【0051】
図3に示されるように、タングプレート110は金属等の硬質の板材によって略板状に形成された基部112を備えている。この基部112には合成樹脂材等によって形成された被覆部114により被覆されている。この被覆部114及び基部112には、スリット状の挿通孔116が形成されており、タングプレート110やバックル装置11と共にシートベルト装置10を構成する長尺帯状のウエビングベルト118の長手方向中間部が挿通されている。
【0052】
また、基部112からは連続して挿入板部120が形成されている。この挿入板部120も基部112と同様に板状に形成されている。但し、この挿入板部120の厚さは、上述したアンカプレート26の挿入孔32の幅寸法(詳細には、上板28と下板30との対向方向に沿った挿入孔32の寸法)よりも薄く、且つ、幅寸法が挿入孔32の長手寸法よりも短くなるように形成されており、挿入板部120の先端側(すなわち、基部112とは反対側)から挿入孔32を貫通させて挿入部34へ入り込むことができるようになっている。
【0053】
また、この挿入板部120には厚さ方向に貫通した略矩形状の係合孔122が形成されている。この係合孔122は上述したラッチ84の貫通が可能な大きさとされており、上板28と下板30との対向方向に沿って係合孔122と貫通孔92、94が対向した状態では、下降して上板28に形成された貫通孔92を貫通したラッチ84が係合孔122を貫通する。
【0054】
さらに、上述した脚部68は、挿入部34内におけるタングプレート110の移動軌跡上に位置しており、所定の位置までタングプレート110が達することに伴ってイジェクタ38が移動して脚部68に当接し、更にこの状態でタングプレート110がスライドすることで脚部68はイジェクタ38に押圧されて移動するようになっている。
【0055】
また、挿入板部120にはテーパ部124が形成されている。このテーパ部124は挿入板部120の長手方向(より正確には、挿入部34への挿入方向)の中間部から先端部へかけて形成されており、このテーパ部124とされている部分では、挿入板部120の幅寸法が先端側へ向けて漸次短く、先細となっている。
【0056】
このテーパ部124の側端部は、挿入板部120の他の部分における側端部に比較して挿入板部120の幅方向外側に対して挿入板部120の先端側へ向けて傾斜している。但し、このテーパ部124における側端部の傾斜角度は、挿入板部120の他の部分における幅方向一方の端部が一方のガイド部60の外面に当接すると共に、挿入板部120の他の部分における幅方向他方の端部が他方のガイド部60の外面に当接した状態でテーパ部124の一方の側端部が上述した突起88に当接でき、しかも、突起88とテーパ部124の一方の側端部との当接部分におけるテーパ部124の側端部が、スリット孔14側に対して挿入板部120若しくはアンカプレート26の幅方向外方へ傾斜した方向へ向くように設定されている(すなわち、スリット孔14及び開口16の開口方向に沿ってテーパ部124の側端部と突起88とが対向して接触することはない)。
【0057】
さらに、挿入板部120(テーパ部124)の先端部における幅方向両端側は、更にその先端側(すなわち、挿入部34に挿入板部120が入り込んだ状態ではスリット孔14側)へ向けて張り出すように湾曲した湾曲凸部126とされている。図6に示されるように、これらの湾曲凸部126に対応して上述したイジェクタ38の開口16側の端部の幅方向両端側には、開口16側へ向けて開口した凹形状の湾曲凹部128が形成されている。これらの湾曲凹部128と湾曲凸部126とは互いに曲率が略等しく、湾曲凸部126は湾曲凹部128の内側へ嵌まり込むことができる。
【0058】
なお、本実施の形態における挿入板部120と挿入板部が平面視矩形状に形成された従来のタングプレートとを比べた場合、係合孔122から先端部までの寸法が従来のタングプレートよりも本タングプレート110の方が長い。これにより、挿入板部120にテーパ部124を形成しても挿入板部120の強度が従来のタングプレートの挿入板部と略同等になる。
【0059】
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の特徴的な作用並びに効果を説明するに先立ち、バックル装置11及びタングプレート110の動作の概略について簡単に説明する。
【0060】
(バックル装置11及びタングプレート110の動作)
上記構成の本バックル装置11では、挿入部34にタングプレート110の挿入板部120が挿入されていない状態では、ラッチ84の当接片86に、ボタン50のストッパ64が下側から当接しているので、ロックスプリング98の付勢力によってラッチ84が係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動してしまうことはない。
【0061】
挿入部34に挿入板部120を挿入すると挿入板部120の先端部(すなわち、テーパ部124の先端部)がイジェクタ38を押圧し、イジェクタ38をイジェクトスプリング40の付勢力に抗してスライドさせる。さらに、イジェクタ38が所定の位置までスライドするとイジェクタ38がボタン50の脚部68に当接して脚部68を押圧して移動させる。
【0062】
脚部68が移動することでボタン50のストッパ64がラッチ84の当接片86から離間するため、ラッチ84はロックスプリング98の付勢力を受けて係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動し、図2に示されるように、ラッチ84の係合片90が上板28の貫通孔92を貫通して挿入板部120の係合孔122に係合する。ボタン50は板ばね片96に押されて図1及び図2の矢印Aと反対の方向に移動してロック状態となり、ボタン50のストッパ64がラッチ84の当接片86に上側から当接して、ラッチ84の係合解除方向(図2の矢印Bとは反対方向)の移動を阻止している。このロック状態では、挿入部34からの(ケース12からの)挿入板部120の抜き取りがラッチ84の係合片90により規制される。
【0063】
一方、この状態からボタン50の操作部52を押圧して図2の矢印A方向へボタン50をケース12の内側へ押し込むと、先ず、ストッパ64と当接片86との対向状態が解除される。また、ストッパ64と当接片86との対向状態が解除されると、ボタンスロープ66に当接している当接片86がボタンスロープ66からの押圧力によりロックスプリング98からの付勢力に抗してボタンスロープ66に案内されつつ上方、すなわち、挿入板部120のから離間する方向へ当接片86が移動する。これにより、先ず、この当接片86の移動によりラッチ84が係合孔122から抜け出る。
【0064】
ラッチ84が係合孔122から抜け出ると、挿入板部120は挿入部34から抜け出ることが可能、すなわち、挿入板部120のロック解除状態となり、この状態でイジェクトスプリング40の付勢力を受けているイジェクタ38が挿入板部120を押圧することで、挿入板部120が挿入部34から抜け出る。さらに、この状態でボタン50の操作部52に対して付与した押圧力を解除すると、ボタン50は板ばね片96の付勢力で押圧力が付与される前の位置に戻る。これにより、再びラッチ84の当接片86にボタン50のストッパ64が下側から当接してラッチ84が保持される。
【0065】
(本実施の形態の特徴的な作用、効果)
ところで、挿入板部120を挿入部34へ挿入する際には、挿入板部120の挿入方向がスリット孔14及び開口16の開口方向と同方向であることが理想であることは言うまでもない。
【0066】
しかしながら、挿入板部120の幅寸法は両ガイド部60の外面間の距離及び挿入孔32の開口幅(挿入孔32をスリットとみた場合の長手寸法)よりも短いため、図4に示されるように、挿入板部120の幅方向一方の側端部が一方のガイド部60の外面に当接して挿入板部120の幅方向他方の側端部が他方のガイド部60の外面に当接するまで、上板28と下板30との対向方向を軸方向としてこの軸周りに挿入板部120の挿入方向をスリット孔14及び開口16の開口方向に対して傾けることが可能である。さらに、上記のように挿入板部120の挿入方向がスリット孔14及び開口16の開口方向に対して傾いた状態で挿入板部120を挿入部34へ一定量挿入すると、テーパ部124の一方の側端部が上述した突起88に当接する。
【0067】
ここで、本実施の形態では、上述したように、テーパ部124の側端部の傾斜角度は、突起88とテーパ部124の一方の側端部との当接部分におけるテーパ部124の側端部が、スリット孔14側に対して挿入板部120若しくはアンカプレート26の幅方向外方へ傾斜した方向へ向くように設定されており、これにより、スリット孔14及び開口16の開口方向に沿ってテーパ部124の側端部と突起88とが対向して接触することがない。このため、このまま挿入板部120を更に挿入しようとした場合には、テーパ部124の側端部が突起88を押圧した際の突起88からの押圧反力でテーパ部124(すなわち、挿入板部120)が他方の突起88に接近する如く挿入方向が傾けられる。
【0068】
したがって、この状態で挿入板部120を挿入部34内に挿入しつづけると、図5に示されるように、テーパ部124に接触する突起88によって漸次挿入方向が正規の挿入方向(すなわち、スリット孔14及び開口16の開口方向)となるように変化させられて、図6に示されるように、テーパ部124の両側端部が両突起88よりもスリット孔14側に位置するまで挿入板部120が挿入部34へ挿入された状態では、両突起88と挿入板部120とが挿入板部120の幅方向に沿って対向する。これにより、この状態で仮に突起88が挿入板部120に干渉しても、挿入部34内への挿入板部120の挿入を両突起88が大きく妨げることはない。
【0069】
このように、本実施の形態では、挿入板部120に突起88が干渉しても、基本的に円滑に挿入板部120(すなわち、タングプレート110)の挿入操作を行なうことができる。このため、タングプレート110の挿入操作、すなわち、ウエビングベルト118の装着操作に際して、挿入方向を無理に正規の挿入方向になるように調整しなくてもよく、これによって、ウエビングベルト118の装着操作が簡単になる。
【0070】
しかも、基本的には、挿入板部120にテーパ部124を形成することで上述した効果を得ることができるため、従来のバックル装置やタングプレートに対する設計変更が簡単である。
【0071】
さらには、特別に部品点数が増加したり、また、テーパ部124の形成以外は各部品に特別な加工を施さずにすむため、従来の構造と同等のコストで実現可能であり、したがって、安価なコストで操作性のよいシートベルト装置10を提供できる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、挿入方向に特に注意しなくても容易にタングプレートをバックル装置へ装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置を構成するバックル装置及びタングプレートの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置を構成するバックル装置及びタングプレートの断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置を構成するタングプレートの平面図である。
【図4】バックル装置内へのタングプレート挿入開始時の状態を示すボタンの底面図である。
【図5】図5の状態からバックル装置内へのタングプレートが挿入された状態を示すボタンの底面図である。
【図6】図5の状態から更にバックル装置内へタングプレートが挿入された状態を示すボタンの底面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る乗員拘束装置を構成するバックル装置の正面図である。
【図8】ボタンを取り除いた状態での図7に対応した正面図である。
【符号の説明】
10 シートベルト装置(乗員拘束装置)
11 バックル装置
56 凹部(本体開口部)
110 タングプレート
118 ウエビングベルト
124 テーパ部
Claims (2)
- 略板状に形成されて乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられると共に、先端側へ向けて幅寸法が漸次細幅となるテーパ部を有するタングプレートと、
車両の所定位置に設けられ、幅寸法が前記タングプレートの幅寸法よりも大きく、前記タングプレートを先端側から挿入可能な本体開口部の幅方向両端が、前記タングプレートの挿入方向に沿ってスライド可能なボタンに形成されて前記タングプレートの挿入方向へ向けて漸次間隔が狭くなるように傾斜又は湾曲して前記本体開口部に挿入される前記タングプレートの両端部が当接可能なガイド部を含めて構成され、前記本体開口部を介して内部へ前記タングプレートを挿入した挿入状態で前記本体開口部への前記タングプレートの挿入方向とは反対方向への前記タングプレートの移動の規制が可能なバックル装置と、
を備え、更に、前記バックル装置に対する前記タングプレートの正規の挿入方向に対して傾斜した状態で前記タングプレートが前記バックル装置に挿入された際に、前記テーパ部よりも基端側で前記タングプレートの幅方向端部が前記ガイド部に当接すると共に、前記バックル装置内の幅方向両端部近傍で前記バックル装置の一部が前記テーパ部に当接することで前記タングプレートの向きが正規の挿入方向に変えられる、
ことを特徴とする乗員拘束装置。 - 前記本体開口部の幅方向一方の端部に前記タングプレートの幅方向一方の端部が当接し、前記本体開口部の幅方向他方の端部に前記タングプレートの幅方向他方の端部が当接した状態で、前記本体開口部の幅方向若しくは前記本体開口部の幅方向に対して前記タングプレートの先端側へ傾斜した方向へ前記タングプレートのテーパ部が向くように前記テーパ部の傾斜角度を設定したことを特徴とする請求項1記載の乗員拘束装置。
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JP2002347575A JP2002347575A (ja) | 2002-12-04 |
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Family Applications (1)
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- 2001-05-25 JP JP2001157659A patent/JP3957129B2/ja not_active Expired - Fee Related
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