JP5307522B2 - バックル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートベルト装置を構成するウエビングベルトに設けられたタングが装着されるバックル装置に係り、特に、2分割されたウエビングベルトを連結するためのコネクタバックル等に好適なバックル装置に関する。
車両の後部座席用のシートベルト装置では、長尺帯状のウエビングベルトを乗員の身体に装着する部分と長手方向基端部が巻取装置等に係止された部分とに2分割し、乗員がウエビングベルトを装着する際に2分割されたウエビングベルトを連結するタイプ(一例としては、下記特許文献1を参照)がある。
このようにウエビングベルトを2分割した構成では、ウエビングベルトの連結の利便性を向上させるため、巻取装置に連結された側のウエビングベルトの先端にコネクタバックル等と称されるバックル装置を取り付け、乗員の身体に装着される側のウエビングベルトの基端部に取り付けられたタングをバックル装置に装着するだけで双方のウエビングベルトを連結できるようになっている。
また、この種のコネクタバックルは、ウエビングベルトを2分割した方がシートベルト装置を車両に搭載するに際しての組み付け性が向上する場合にも用いられている。
特開2005−75257の公報
ところで、このようなウエビングベルトを含めて構成されるシートベルト装置には、車両急減速状態等にウエビングベルトを引っ張ったり、又は、巻取装置のスプールにウエビングベルトを巻き取らせたりして乗員の身体に対するウエビングベルトの拘束力を増加させるプリテンショナが設けられている。この種のプリテンショナは、巻取装置やバックル装置、又は、ウエビングベルトの先端を保持するアンカ等に設けられている。
このようなプリテンショナが作動して、ウエビングベルトが急激に引っ張られた場合、その反動によりコネクタバックル内でタングに係合しているラッチが動く。このため、タングに対するラッチの係合が解除される向きへのラッチの移動を規制するための規制部材をコネクタバックル内に設けたり、タングにラッチが係合した状態で、上記の係合が解除される向きへのラッチの回動を抑制する慣性質量体(カウンタマス)をラッチに設けたり等、部品点数が多くなる。
さらに、上記のように、タングに対するラッチの係合が解除される向きへのラッチの移動を規制するための規制部材をコネクタバックル内に設けると、タングを抜き取るに際して規制部材によるラッチの移動規制を解除しなくてはならず、この操作を行なうため解除ボタン等の解除機構を設けなくてはならない。
本発明は、上記事実を考慮して、ラッチ等のロック部材とタングとの係合を、特別な構成を用いなくても維持でき、部品点数の増加を効果的に抑制して装置全体の小型化が可能なバックル装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るバックル装置は、長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが挿入部から挿入されると共に、車両急減速状態で前記ウエビングベルトに張力を付与する強制引張手段によって前記挿入部への前記タングの挿入方向へ引っ張られる装置本体と、前記装置本体の内部で回動可能に設けられ、前記装置本体に前記タングが入り込んだ状態で係合方向へ回動して、回動中心位置を介して前記挿入部の側とは反対側で係合部が前記タングに形成された孔部に入り込むことで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングの移動を規制すると共に、前記強制引張手段に前記装置本体が引っ張られた際の慣性回動方向が、前記孔部の内周部を前記係合部が前記挿入方向へ押圧する向きになるように重心位置が設定されたロック部材と、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るバックル装置によれば、長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが、装置本体の挿入部から装置本体に入り込むと、ロック部材が回動してロック部材の係合部がタングの孔部に入り込む。この状態で装置本体からタングを抜き取ろうとするとタングに形成された孔部の内周部にロック部材の係合部が干渉するので、装置本体からのタングの抜き取りが規制される。すなわち、この状態では、タングが取り付けられたウエビングベルトと装置本体を介してタングの挿入方向側とは反対側とが機械的に連結される。
この状態で、プリテンショナ等の強制引張手段によりタングが挿入部から装置本体内に挿入される際の挿入方向へ装置本体が急激に引っ張られると、相対的にタングが装置本体に対して挿入部の側へ移動しようとする。このように移動しようとするタングは、孔部の内周部がロック部材の係合部を挿入部の側へ押圧する。
このようにしてタングの孔部の内周部からの押圧力を係合部が受けた際にロック部材に生じる回転力は、係合部が孔部に入り込む際の回動方向と同じ向きになるので、係合部が孔部から抜け出ることがない。このため、孔部から係合部が抜け出る方向へのロック部材の回動を規制するための特別な構成を用いなくても、強制引張手段による装置本体やタングの引っ張りに対して、ロック部材による装置本体からのタングの抜き取り規制を維持できる。
このように、タングの孔部からロック部材の係合部が抜け出る方向へのロック部材の回動を規制するための特別な構成が不要であることから、部品点数を少なくできて装置の小型化が可能になる。
一方、強制引張手段に装置本体が引っ張られるとロック部材が慣性で回動する。ここで、本発明に係るバックル装置では、このような場合のロック部材の回動方向は、ロック部材の係合部がタングの孔部の内周部を挿入方向へ押圧する向きになるようにロック部材の重心位置が設定される。
この状態では、強制引張手段の引っ張り力によって装置本体が挿入方向へ移動することでタングが装置本体から抜け出ようとしても、慣性回動しようとするロック部材の係合部がタングを挿入方向へ押圧するので、装置本体からタングが抜け出ることを防止できる。
請求項2に記載の本発明に係るバックル装置は、請求項1に記載の本発明において、前記装置本体に挿入された前記タングを介して前記ロック部材の回動中心位置とは反対側に設けられ、前記孔部を貫通した前記係合部を前記孔部の内周部が前記挿入部の側へ押圧した際に、前記挿入部の側から前記係合部に当接して前記係合方向への前記ロック部材の回動を規制すると共に、前記孔部の内周部と共に前記係合部を挟持する当接部を前記装置本体に設けている。
請求項2に記載の本発明に係るバックル装置では、ロック部材の係合部がタングの孔部に入り込んだ状態で、強制引張手段によりタングが挿入部から装置本体内に挿入される際の挿入方向とは反対側へ急激に引っ張られることで、タングの孔部の内周部にロック部材の係合部が挿入部の側へ押圧されると、装置本体の当接部が係合部よりも挿入部の側から係合部に当接する。
この係合部に対する当接部の当接によりそれ以上のロック部材の回動が規制され、更に、当接部と孔部の内周部とによってロック部材の係合部が挟持される。これにより、上記のようなウエビングベルトの引っ張りや、プリテンショナ等の強制引張手段による装置本体の引っ張りに対して、ロック部材による装置本体からのタングの抜き取り規制を更に強固に維持できる。
請求項3に記載の本発明に係るバックル装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記装置本体への前記タングの挿入方向に沿い前記係合方向への前記ロック部材の回動中心を通過する仮想線を介して前記係合部と前記孔部との係合位置とは反対側に前記ロック部材の重心位置を設定している。
請求項3に記載の本発明に係るバックル装置では、ロック部材の回動中心を通過する装置本体へのタングの挿入方向に沿った仮想線を介してロック部材のタングとの係合位置とは反対側にロック部材の重心位置が設定される。
このため、強制引張手段に装置本体が引っ張られることで生じるロック部材の慣性回動の向きがタングの孔部に係合部が入り込もうとする際のロック部材の回動方向とは反対向きになる。これにより、上述したように、慣性回動しようとするロック部材の係合部がタングを挿入方向へ押圧するので、装置本体からタングが抜け出ることを防止できる。
請求項4に記載の本発明に係るバックル装置は、長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが挿入部から挿入されると共に、車両急減速状態で前記ウエビングベルトに張力を付与する強制引張手段によって前記挿入部への前記タングの挿入方向とは反対方向へ前記タングを介して間接的に引っ張られる装置本体と、前記装置本体の内部で回動可能に設けられ、前記装置本体に前記タングが入り込んだ状態で係合方向へ回動して、回動中心位置を介して前記挿入部の側とは反対側で係合部が前記タングに形成された孔部に入り込むことで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングの移動を規制すると共に、前記強制引張手段に引っ張られた前記装置本体が急停止した際の反動による回動方向が、前記係合方向になるように重心位置が設定されたロック部材と、前記装置本体に挿入された前記タングを介して前記ロック部材の回動中心位置とは反対側で前記装置本体に設けられ、前記孔部を貫通した前記係合部を前記孔部の内周部が前記挿入部の側へ押圧した際に、前記挿入部の側から前記係合部に当接して前記係合方向への前記ロック部材の回動を規制すると共に、前記孔部の内周部と共に前記係合部を挟持する当接部と、を備えている。
請求項4に記載の本発明に係るバックル装置によれば、長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが、装置本体の挿入部から装置本体に入り込むと、ロック部材が回動してロック部材の係合部がタングの孔部に入り込む。この状態で装置本体からタングを抜き取ろうとするとタングに形成された孔部の内周部にロック部材の係合部が干渉するので、装置本体からのタングの抜き取りが規制される。すなわち、この状態では、タングが取り付けられたウエビングベルトと装置本体を介してタングの挿入方向側とは反対側とが機械的に連結される。
この状態で、プリテンショナ等の強制引張手段が作動すると、強制引張手段によってタングが挿入部から装置本体内に挿入される際の挿入方向とは反対方向へ装置本体がタングを介して間接的且つ急激に引っ張られる。この状態から装置本体が急停止すると、その反動でロック部材が回動しようとする。
このように、タングの孔部からロック部材の係合部が抜け出る方向へのロック部材の回動を規制するための特別な構成が不要であることから、部品点数を少なくできて装置の小型化が可能になる。
請求項5に記載の本発明に係るバックル装置は、請求項4に記載の本発明において、前記装置本体への前記タングの挿入方向に沿い前記係合方向への前記ロック部材の回動中心を通過する仮想線よりも前記係合部と前記孔部との係合位置の側に前記ロック部材の重心位置を設定している。
請求項5に記載の本発明に係るバックル装置では、ロック部材の回動中心を通過する装置本体へのタングの挿入方向に沿った仮想線よりもロック部材のタングとの係合位置の側にロック部材の重心位置が設定される。このため、装置本体へのタングの挿入方向とは反対方向へ引っ張られた装置本体が急停止した際の慣性で回動しようとするロック部材の回動方向は、孔部に係合部が入り込もうとする際のロック部材の回動方向と同じ向きになる。したがって、上記のような反動による孔部からのロック部材の抜けを防止又は効果的に抑制でき、ロック部材による装置本体からのタングの抜き取り規制を更に強固に維持できる。
以上説明したように、本発明に係るバックル装置では、装置本体からタングが抜け出ることを防止するための特別な構成を用いなくても、ウエビングベルトが引っ張られた場合等にロック部材とタングとの係合を維持して、装置本体からタングが抜け出ることを防止又は効果的に抑制できる。しかも、上記のような特別な構成を用いなくてもよいので、部品点数の増加を効果的に抑制でき、装置全体の小型化が可能になる。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置としてのコネクタバックル10の構成の概略が断面図により示されている。この図に示されるように、コネクタバックル10は装置本体を構成するハウジング12を備えている。ハウジング12は図1の上下方向に互いに対向するロアハウジング14とアッパハウジング16とにより構成されている。ロアハウジング14とアッパハウジング16とは弾性爪片等の係合やリベット等の締結部材により一体的に連結されており、これにより、ハウジング12の内部が中空になっている。
ハウジング12の内部にはハウジング12と共に装置本体を構成するバックルボディ18が設けられている。バックルボディ18はロアハウジング14上に配置される底板20を備えている。底板20の長手方向一端側(図1の右側)には底板20の厚さ方向に貫通した孔部22が形成されている。この孔部22の近傍で底板20上にはプレート24が配置されている。プレート24には孔部22に対応した孔部26が形成されている。孔部22と孔部26とにはリベット28が貫通しており、これにより、底板20(バックルボディ18)とプレート24とが一体的に連結されている。
プレート24の一端側はハウジング12に形成された引出口30からハウジング12の外部に引き出されている。ハウジング12の外側ではプレート24に孔部32が形成されている。この孔部32にはアンカ側連結部材として拘束手段を構成する帯状のアンカ連結ベルト36の先端が通過した状態で折り返されている。このように折り返されたアンカ連結ベルト36の先端側は基端側に重ね合わされた状態で縫合され、これにより、アンカ連結ベルト36がプレート24に連結されている。このアンカ連結ベルト36の基端側は図示を省略したアンカに係止されている。アンカは作動することでアンカを介してアンカ連結ベルト36をその基端側へ向けて強制的に引っ張るプリテンショナ等の強制引張手段に連結されており、この強制引張手段を介してアンカ、ひいてはアンカ連結ベルト36が車体に連結されている。
一方、底板20の幅方向両端部からはアッパハウジング16の上底部へ向けて側壁38が立設されている(各図においては一方の側壁38のみを図示)。上記の底板20の長手方向他端側では両側壁38の間にロック部材としてのラッチ50が設けられている。ラッチ50はラッチ本体52を備えている。ラッチ本体52は底板20の幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能に両側壁38に支持されている。また、ラッチ本体52には捩じりコイルばねや圧縮コイルばね等の図示しないラッチ付勢手段が設けられている。
このラッチ付勢手段は、ラッチ本体52が底板20の幅方向を軸方向とする軸周りの一方(図1の矢印A方向)へ回動すると付勢力が増し、ラッチ本体52を特許請求の範囲で言うところの係合方向に相当する向きである軸周りの他方(図1の矢印B方向)へラッチ本体52を付勢する。
このラッチ本体52からは係合部54が延出されている。ラッチ50の初期状態では係合部54がラッチ本体52からロアハウジング14の底部側へ延びている。この初期状態で係合部54はラッチ50の回動中心Kよりもハウジング12における引出口30の側に位置している。さらに、初期状態におけるラッチ50の係合部54に対応して、バックルボディ18の底板20には、その内周部が当接部とされた孔部56が形成されている。ラッチ50の初期状態では係合部54が孔部56に入り込んでおり、ラッチ付勢手段の付勢力によって孔部56の内周部に圧接している。また、図2に示されるように、係合部54は、ハウジング12の引出口30が形成された側とは反対側に形成された挿入部としてのタング挿入口58からハウジング12の内側に入り込んだタング60が当接できる。
図2に示されるように、係合部54に先端が当接したタング60は、更にハウジング12内に入り込むことで係合部54を押圧し、ラッチ付勢手段の付勢力に抗して図1の矢印B方向へラッチ50を回動させる。また、図2に示されるように、タング60にはその厚さ方向に貫通した孔部62が形成されており、ラッチ付勢手段の付勢力に抗して回動したラッチ50は係合部54の先端が孔部62と対向することでラッチ付勢手段の付勢力で回動して図4に示されるように係合部54が孔部62に入り込む。
この状態でタング60をハウジング12から抜け出る方向(図1の矢印D方向)へ移動させようとすると、孔部62の内周部に係合部54が干渉する。これにより、タング60はハウジング12から抜け出ることができないようになっている。しかも、図3に示されるように、タング60の孔部62にラッチ50の係合部54が入り込んだ状態でもラッチ50の係合部54の先端側はラッチ付勢手段の付勢力によって孔部56の内周部に圧接している。
ハウジング12の外側ではタング60に孔部64が形成されている。この孔部64には、上記のアンカ連結ベルト36と共に拘束手段を構成するウエビングベルト66の先端が通過した状態で折り返されている。このように折り返されたウエビングベルト66の先端側は基端側に重ね合わされた状態で縫合され、これにより、ウエビングベルト66がタング60に連結されている。
一方、上記のラッチ本体52からは概ねアッパハウジング16の上底側へ向けて解除レバー82が延出されている。この解除レバー82に対応してアッパハウジング16には図示しない孔部が形成されており、この孔部から解除片等を挿し込んで解除レバー82を押圧すれば、ラッチ付勢手段の付勢力に抗してラッチ50を回動させることができるようになっている。以上の構成のラッチ50は、その全体的な重心位置Gは、ハウジング12へのタング60の挿し込み方向に平行で、且つ、ラッチ50の回動中心Kを通過する仮想線Lを介してハウジング12内に挿し込まれたタング60とは反対側になるように、ラッチ50の形状等が設定されている。
また、図1に示されるように、ラッチ50よりも引出口30の側ではロアハウジング14に孔部92が設けられている。孔部92の内側にはスライダ94がロアハウジング14の長手方向に沿ってスライド自在に配置されている。また、スライダ94よりも引出口30の側では孔部92の内側に圧縮コイルばね96が配置されており、スライダ94をタング挿入口58の側へ付勢している。
図4に示されるように、孔部62に係合部54が入り込むまでハウジング12の内側にタング60が入り込んだ状態では、タング60の先端がスライダ94を押圧して圧縮コイルばね96の付勢力に抗してスライダ94が引出口30の側へ所定ストロークスライドしている。この状態では、圧縮コイルばね96がスライダ94、タング60を介して孔部62の内周部が孔部62に入り込んだ係合部54を孔部56の内周部のタング挿入口58側に押し付ける。これにより、タング60やラッチ50のがたつきの発生が防止又は抑制される。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本コネクタバックル10では、ウエビングベルト66とアンカ連結ベルト36とを連結するに際して、タング60がタング挿入口58からハウジング12内に挿し込まれる。ハウジング12に挿し込まれたタング60は、図2に示されるように、その先端で係合部54を押圧する。タング60に押圧された係合部54はラッチ50を付勢するラッチ付勢手段の付勢力に抗してラッチ50の回動中心K周りに図1の矢印A方向へ回動する。このようにラッチ50が回動すると係合部54はタング60上に乗り上がる(図3参照)。
この状態で更にタング60がハウジング12の内側に入り込むと、タング60の先端がスライダ94に当接し、圧縮コイルばね96の付勢力に抗してスライダ94を引出口30の側へスライドさせる。このようにしてタング60がハウジング12の内側に入り込むことで、係合部54が孔部62上に位置すると、ラッチ付勢手段の付勢力でラッチ50が図1の矢印B方向に回動し、係合部54が孔部62内に入り込むと共に係合部54の先端が再度孔部56内に入り込む。
この状態で、タング60をハウジング12に挿し込むためにタング60に付与した図1の矢印C方向への力を解除すると、圧縮コイルばね96の付勢力でスライダ94がタング60の先端をタング挿入口58の側(図1の矢印D方向)へ押圧する。このように、スライダ94からの押圧力を受けたタング60はハウジング12から抜け出る方向(図1の矢印D方向)へ所定ストロークスライドし、係合部54の先端側を孔部56の内周部のタング挿入口58の側へ押し付ける。これにより、タング60がラッチ50、ひいては本コネクタバックル10に連結される(図4図示状態)。これにより、ウエビングベルト66がアンカ連結ベルト36に連結される。
この状態で、アンカ連結ベルト36及びウエビングベルト66の何れかの一方が他方とは反対側へ引っ張られると、タング60がタング挿入口58の側へ移動しようとする。タング60の孔部62にはラッチ50の係合部54が入り込んでいるので、タング挿入口58の側へ移動しようとするタング60は、孔部62の内周部でラッチ50の係合部54をタング挿入口58の側へ押圧する。
ここで、本コネクタバックル10では、ハウジング12へのタング60の挿入方向に沿って、ラッチ50の係合部54はラッチ50の回動中心Kを介してタング挿入口58とは反対側に位置している。このため、上記のようにタング60の孔部62の内周部からの押圧力を係合部54が受けた際にラッチ50において生じる回転力の向きは、係合部54が孔部62に入り込む際の回動方向と同じ向きになるので、係合部54が孔部62から抜け出ることがない。
しかも、タング60の孔部62を通過したラッチ50の係合部54は、底板20(バックルボディ18)に形成されている孔部56に入り込んでいる。このため、係合部54がタング60の孔部62の内周部に押圧されることでラッチ50が回動しようとしても、孔部56の内周部が係合部54に当接してラッチ50の回動を規制する。
さらに、このように孔部56の内周部が係合部54に当接した状態でタング60の孔部62の内周部が係合部54を押圧することで、係合部54が孔部56の内周部と孔部62の内周部とにより強く挟持される。これにより、孔部62から係合部54が抜け出る方向へのラッチ50の回動を規制するための特別な構成を用いなくても、プリテンショナ等の強制引張手段によるアンカ連結ベルト36の急激な引っ張りが作用した場合等、アンカ連結ベルト36及びウエビングベルト66の何れか一方が他方から離れるような引っ張りに対して、ラッチ50によるハウジング12からのタング60の抜き取り規制を維持できる。
このように、孔部62から係合部54が抜け出る方向へのラッチ50の回動を規制するための特別な構成が不要であることから、部品点数を少なくできてコネクタバックル10の小型化が可能になる。
一方、コネクタバックル10によりアンカ連結ベルト36とウエビングベルト66とが繋がった状態でアンカ側に設けられたプリテンショナ等の強制引張手段が作動すると、アンカ及びアンカ連結ベルト36を介して本コネクタバックル10が図4の矢印C方向へ引っ張られる。このように強制引張手段によってコネクタバックル10が急激に引っ張られると、ラッチ50は慣性で図4の矢印A方向へ回動しようとする。次いで、アンカ側へ急激に移動したコネクタバックル10が急停止すると、コネクタバックル10内のラッチ50は反動で上記の慣性回動方向とは反対向き、すなわち、図4の矢印B方向に回動しようとする。
ここで、本コネクタバックル10ではラッチ50の重心位置Gが、ハウジング12へのタング60の挿し込み方向(図1の矢印C方向)に平行で、且つ、ラッチ50の回動中心Kを通過する仮想線Lを介してハウジング12内に挿し込まれたタング60とは反対側(更に言えば、タング60において係合部54が入り込む孔部62の位置とは反対側)になるように、ラッチ50の形状等が設定されている。
このため、先ず、強制引張手段がコネクタバックル10を急激に引っ張った際に生じるラッチ50の慣性回動の向きは、重心位置Gがアッパハウジング16の上底の側へ移動する向き、すなわち、図4の矢印A方向となる。したがって、このような回転力が生じたラッチ50は係合部54が孔部62の内周部を引出口30の側へ押圧することになる。このため、ラッチ50の回動を効果的に抑制できると共に、仮に、上記のような急激な引っ張り力がコネクタバックル10に作用し、その反動でタング60がハウジング12から抜け出ようとしても、ラッチ50の係合部54がハウジング12から抜け出ようとするタング60に抗するように押圧する。このため、ハウジング12とタング60との連結、ひいては、ウエビングベルト66とアンカ連結ベルト36との連結を良好に維持できる。
また、上記のようにタング60の孔部62に係合部54が入り込んだ状態では、ラッチ50の係合部54の先端側はラッチ付勢手段の付勢力によって孔部56の内周部に圧接する。このため、これ以上、図4の矢印B方向へラッチ50は回動することができない。したがって、強制引張手段に引っ張られたコネクタバックル10が急停止し、その反動でラッチ50が上記の慣性回動方向とは反対向き、すなわち、図4の矢印B方向に回動しようとしても、この回動は規制されるのでタング60の孔部62に入り込んだラッチ50の係合部54が、タング60をタング挿入口58の側(図4の矢印D方向)へ押圧することもなければ、図4の矢印B方向へラッチ50が回動して孔部62から係合部54が抜け出ることもない。
すなわち、本コネクタバックル10では、不用意なラッチ50の回動を効果的に防止又は抑制でき、不用意なラッチ50の回動によるラッチ50とタング60との係合の解消を防止できる。しかも、これまでに説明したように、不用意なラッチ50の回動を防止又は抑制するための特別な機構が不要であるので、部品点数の増加を極めて効果的に抑制でき、本コネクタバックル10全体の小型化が可能になる。
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図5には本実施の形態に係るバックル装置としてのコネクタバックル130の構成の概略が、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10を説明した図4に対応する断面図により示されている。
この図に示されるように、本コネクタバックル130の構成は基本的に前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10と同じである。但し、図4と図5を比べてわかるように、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10ではプレート24にアンカ連結ベルト36が繋げられていたのに対し、本コネクタバックル130ではプレート24にウエビングベルト66が繋がっている。また、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10ではタング60にウエビングベルト66が繋がっていたのに対し、本コネクタバックル130ではタング60にアンカ連結ベルト36が繋がっており、アンカ連結ベルト36を介してタング60がアンカに繋がっている。
また、本コネクタバックル130は、ラッチ50を備えておらず、代わりにロック部材としてのラッチ132を備えている。ラッチ132は基本的な構成及び機能は前記第1の実施の形態におけるラッチ50と同じであるが、前記第1の実施の形態におけるラッチ50の全体的な重心位置Gが仮想線Lを介してハウジング12内に挿し込まれたタング60とは反対側になるように設定されていたのに対し、ラッチ132の全体的な重心位置Gは仮想線Lよりもタング60の側(タング60とラッチ132との係合部分の側)になるようにラッチ132の形状等が設定されている。
なお、図4と図5とを比較すると、タング60の孔部62にラッチ132の係合部54が入り込む際の回動方向と、タング60の孔部62にラッチ50の係合部54が入り込む際の回動方向とが反対である。しかしながら、図5に示されるコネクタバックル130が、そもそも図4に示されるコネクタバックル10とは左右反対の構造であるため、ラッチ132の回動方向に関しては前記第1の実施の形態におけるラッチ50の回動方向と同じである。
<第2の実施の形態の作用、効果>
次に本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本コネクタバックル130では、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10と同様に、タング挿入口58からハウジング12内に挿し込まれたタング60の孔部62にラッチ132の係合部54が入り込むことでタング60と本コネクタバックル130との連結状態、ひいては、ウエビングベルト66がアンカ連結ベルト36との連結状態になる。
この状態でアンカ連結ベルト36及びウエビングベルト66の何れかの一方が他方とは反対側へ引っ張られた場合には、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10と同様の作用が本コネクタバックル130でも奏する。このため、本コネクタバックル130においても孔部62から係合部54が抜け出る方向へのラッチ132の回動を規制するための特別な構成を用いなくても、プリテンショナ等の強制引張手段によるアンカ連結ベルト36の急激な引っ張りが作用した場合等、アンカ連結ベルト36及びウエビングベルト66の何れか一方が他方から離れるような引っ張りに対して、ラッチ132によるハウジング12からのタング60の抜き取り規制を維持できる等の前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
一方、アンカ側のプリテンショナ等の強制引張手段が作動し、これにより、アンカ連結ベルト36と共にタング60が急激に引っ張られると、このタング60にラッチ132、ひいてはコネクタバックル130がアンカ側に急激に引っ張られる。このようにアンカ側に急激に引っ張られて移動したタング60が急停止した場合、コネクタバックル130は慣性でアンカの側へ移動しようとする。この場合のタング60とコネクタバックル130との相対関係はタング60がタング挿入口58からハウジング12内に挿し込まれる際の相対関係と同じでタング60がコネクタバックル130の内側に押し込まれる。
このように、タング60がコネクタバックル130の内側に押し込まれると、それまでタング挿入口58とは反対側からラッチ132の係合部54に当接(干渉)していた孔部62の内周部が係合部54から離間する。それまでラッチ132の係合部54は、タング60の孔部62の内周部と底板20(バックルボディ18)の孔部56の内周部とに挟まれることで回動が規制されていたが、上記のように孔部62の内周部が係合部54から離間することでラッチ132の回動が可能になる。
また、上記のようにアンカ側のプリテンショナ等の強制引張手段によって引っ張られたタング60が急停止した場合には、ラッチ132の係合部54が反動でアンカ側へ変位するようにラッチ132が回動しようとする(すなわち、ラッチ132が図5の矢印B方向へ回動しようとする)。
ここで、本実施の形態では、ラッチ132の全体的な重心位置Gは仮想線Lよりもタング60の側(タング60とラッチ132との係合部分の側)になるようにラッチ132の形状等が設定される。このため、上記のように一時的にラッチ132の回動が可能な状態になり、上記のようにラッチ132が反動で回動しようとすると、前記第1の実施の形態において図4の矢印B方向へ回動しようとするラッチ50と同様に、底板20の孔部56の内周部に係合部54が干渉される。これにより、図5の矢印B方向へのラッチ132の回動が規制される。
このため、タング60の孔部62に入り込んだラッチ132の係合部54が、タング60をタング挿入口58の側(すなわち、図5の矢印C方向)へ押圧することがない。しかも、ラッチ132は反動で図5の矢印B方向へ回動しようとするので、その反対方向、すなわち、図5の矢印A方向にラッチ132が回動して係合部54が孔部62から抜け出ることもない。これにより、上記のように一時的にラッチ132が回動可能な状態になっても、ラッチ132とタング60との係合を良好に維持できるので、ハウジング12とタング60との連結、ひいては、ウエビングベルト66とアンカ連結ベルト36との連結を良好に維持できる。
すなわち、本コネクタバックル130においても、不用意なラッチ132の回動を効果的に防止又は抑制でき、不用意なラッチ132の回動によるラッチ132とタング60との係合の解消を防止できる。しかも、これまでに説明したように、不用意なラッチ132の回動を防止又は抑制するための特別な機構が不要であるので、部品点数の増加を極めて効果的に抑制でき、本コネクタバックル130全体の小型化が可能になる。
<補足事項>
なお、第1の実施の形態ではプレート24とアンカとを帯状のアンカ連結ベルト36により連結し、第2の実施の形態ではタング60とアンカとを帯状のアンカ連結ベルト36により連結した構成であった。しかしながら、プレート24やタング60とアンカとを連結するためのアンカ側連結部材の構成が、アンカ連結ベルト36のような帯状の部材に限定されるものではなく、ワイヤやケーブルのような紐状の長尺部材であってもよい。
さらに、上記の各実施の形態では、底板20の幅方向両端部から側壁38が立設された正面視で上方へ向けて開口した凹形状のバックルボディ18が用いられている。しかしながら、バックルボディ18の構造や、ロアハウジング14、アッパハウジング16の構造がこれまでに説明した本実施の形態の形状等に限定されるものではない。例えば、平板を引出口30の側へ向けて開口した断面U字形状に湾曲させ、その底部側にタング60の挿入口を形成したバックルボディを上記のバックルボディ18に代えて適用してもよい。
また、上記の各実施の形態は、何れもアンカ側にプリテンショナ等の強制引張手段が設けられている構成であった。しかしながら、このような強制引張手段はアンカ側に設けられているものに限定されるものではなく、例えば、ウエビングベルト66をその長手方向基端側から巻き取って収納するウエビング巻取装置の巻取軸に対し、車両急減速状態にウエビングベルト66を巻き取る際の巻取方向への急激な回転力を付与するプリテンショナを強制引張手段としてもよい。また、座席を介してアンカやコネクタバックル10、130とは反対側に設けられて、上記のタング60とは別にウエビングベルト66の長手方向中間部に設けられたタングが装着されるバックル装置(コネクタバックル10、130とは別のバックル装置)を車両急減速状態に急激に引っ張るプリテンショナを強制引張手段としてもよい。
但し、ラッチ50、132の重心位置Gの設定(すなわち、ラッチ50とラッチ132のどちらを適用するか)は、あくまでも、強制引張手段がコネクタバックル10を介してタング60を引っ張る構成であるか、タング60を介してコネクタバックル130を引っ張る構成であるかで決まる。
したがって、例えば、前記第1の実施の形態に係るコネクタバックル10のように、アンカ連結ベルト36をプレート24(すなわち、コネクタバックル10)に連結した構成で且つウエビング巻取装置やコネクタバックル10とは別のバックル装置に設けられたプリテンショナを強制引張手段とした構成では、仮想線Lよりもタング60の側(タング60とラッチ132との係合部分の側)に全体的な重心位置Gが位置するラッチ132を適用することになる。
これに対し、例えば、前記第2の実施の形態に係るコネクタバックル130のように、アンカ連結ベルト36をタング60に連結した構成で且つウエビング巻取装置やコネクタバックル10とは別のバックル装置に設けられたプリテンショナを強制引張手段とした構成では、仮想線Lを介してハウジング12内に挿し込まれたタング60とは反対側に全体的な重心位置Gが位置するラッチ50を適用することになる。
本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置の構成の概略を示す断面図である。 装置本体内に入り込んだタングがロック部材に当接して押圧する状態を示す図1に対応した断面図である。 装置本体内に入り込んだタングにロック部材が乗り上がった状態を示す図1に対応した断面図である。 装置本体内に入り込んだタングにロック部材が係合した状態を示す図1に対応した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバックル装置の構成の概略を示す図4に対応した断面図である。
符号の説明
10 コネクタバックル(バックル装置)
12 ハウジング(装置本体)
18 バックルボディ(装置本体)
36 アンカ連結ベルト(拘束手段)
66 ウエビングベルト(拘束手段)
50 ラッチ(ロック部材)
54 係合部
56 孔部(当接部)
60 タング
62 孔部
130 コネクタバックル(バックル装置)
132 ラッチ(ロック部材)
G 重心位置
K 回動中心

Claims (5)

  1. 長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが挿入部から挿入されると共に、車両急減速状態で前記ウエビングベルトに張力を付与する強制引張手段によって前記挿入部への前記タングの挿入方向へ引っ張られる装置本体と、
    前記装置本体の内部で回動可能に設けられ、前記装置本体に前記タングが入り込んだ状態で係合方向へ回動して、回動中心位置を介して前記挿入部の側とは反対側で係合部が前記タングに形成された孔部に入り込むことで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングの移動を規制すると共に、前記強制引張手段に前記装置本体が引っ張られた際の慣性回動方向が、前記孔部の内周部を前記係合部が前記挿入方向へ押圧する向きになるように重心位置が設定されたロック部材と、
    を備えるバックル装置。
  2. 前記装置本体に挿入された前記タングを介して前記ロック部材の回動中心位置とは反対側に設けられ、前記孔部を貫通した前記係合部を前記孔部の内周部が前記挿入部の側へ押圧した際に、前記挿入部の側から前記係合部に当接して前記係合方向への前記ロック部材の回動を規制すると共に、前記孔部の内周部と共に前記係合部を挟持する当接部を前記装置本体に設けた請求項1に記載のバックル装置。
  3. 記装置本体への前記タングの挿入方向に沿い前記係合方向への前記ロック部材の回動中心を通過する仮想線を介して前記係合部と前記孔部との係合位置とは反対側に前記ロック部材の重心位置を設定した請求項1又は請求項2に記載のバックル装置。
  4. 長尺帯状のウエビングベルトを含めて構成された拘束手段に取り付けられたタングが挿入部から挿入されると共に、車両急減速状態で前記ウエビングベルトに張力を付与する強制引張手段によって前記挿入部への前記タングの挿入方向とは反対方向へ前記タングを介して間接的に引っ張られる装置本体と、
    前記装置本体の内部で回動可能に設けられ、前記装置本体に前記タングが入り込んだ状態で係合方向へ回動して、回動中心位置を介して前記挿入部の側とは反対側で係合部が前記タングに形成された孔部に入り込むことで前記装置本体から抜け出る方向への前記タングの移動を規制すると共に、前記強制引張手段に引っ張られた前記装置本体が急停止した際の反動による回動方向が、前記係合方向になるように重心位置が設定されたロック部材と、
    前記装置本体に挿入された前記タングを介して前記ロック部材の回動中心位置とは反対側で前記装置本体に設けられ、前記孔部を貫通した前記係合部を前記孔部の内周部が前記挿入部の側へ押圧した際に、前記挿入部の側から前記係合部に当接して前記係合方向への前記ロック部材の回動を規制すると共に、前記孔部の内周部と共に前記係合部を挟持する当接部と、
    を備えるバックル装置。
  5. 記装置本体への前記タングの挿入方向に沿い前記係合方向への前記ロック部材の回動中心を通過する仮想線よりも前記係合部と前記孔部との係合位置の側に前記ロック部材の重心位置を設定した請求項に記載のバックル装置。
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