JP4901730B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置に関し、特に、プリテンショナーをラップアンカー部及びバックル部の少なくとも一方に備えるシートベルト装置に関する。
従来、車両衝突等の緊急時にシートベルトの弛みをとってシートベルトを緊張させ、衝突時の慣性力によって乗員が移動する量を少なくして、乗員を迅速に拘束保護するラッププリテンショナー付きシートベルト装置が知られている。
ラッププリテンショナーは、車体への取り付けを容易にするため、先端にラップアンカー部或いはバックル部のタング部材が連結されるコネクタ部を備えて、プリテンショナーとラップアンカー部或いはバックル部を分離できる構造となっている。そして、車両衝突時には、火薬を燃焼させ、高圧力のガスを発生させてピストンを作動し、ワイヤを介してコネクタ部を引き込むことで、ピストンの移動分程度のシートベルトの弛みを除去することができる。
また、従来のシートベルト装置では、プリテンショナー作動時に働く慣性力によって、コネクタ部に衝撃が加わり、車種と衝撃の加わる方向及び大きさによってはタング部材とコネクタ部との係合が解除される可能性がある。このため、このような慣性力が作用する場合にも、コネクタ部とタング部材とが不用意に離脱するのを防止する機構を備えるシートベルト装置が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特許文献1に記載のシートベルト装置では、弾性付勢部材で付勢されたラッチ部材によりラップアンカー部とコネクタ部とが係合されている。ここで、コネクタ部に車両衝突時の慣性力がコネクタ部とラップアンカー部との係合を解除する方向に作用すると、ラッチ部材が係合解除方向に移動しようとするが、ラッチ部材の係止肩部が弾性阻止部材であるラッチスプリングのラッチ保持部に当接し、ラッチ部材の係合解除方向への移動を阻止する。
また、特許文献2に記載のシートベルト装置では、板ばねによって負荷される係止爪によってタング部材がバックル部内に挿入・係合されており、釈放ボタンを押圧することで、係止爪を開放してタング部材が係合解除される。この場合、車両衝突時の慣性力が作用すると、係止爪を係止位置にとどめるようにばねに抗してキャッチが移動し、釈放ボタンが開放方向に係止爪を押圧している限り、係止爪とキャッチがロックされる。
特開2004−90667号公報 特許第2726017号公報
ところで、特許文献1及び2に記載のシートベルト装置では、コネクタ部とタング部材とが不用意に離脱するのを防止する機構を備えているが、プリテンショナー作動時に発生するあらゆる方向からの衝撃に対してもコネクタ部とタング部材との係合を安定することがさらに求められる。特に、特許文献2に記載のシートベルト装置では、衝撃の方向によってはキャッチの移動が十分でなく、釈放ボタンか開放位置に作動してしまう虞がある。
また、特許文献1に記載のシートベルト装置では、ラップアンカー部とコネクタ部との係合を解除する場合には、カバー部材を外した後に、適宜の工具で係止肩部とラッチ保持部との係合を解除する必要があり、係合解除動作が複雑であるという課題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、プリテンショナー作動時に発生するあらゆる方向からの衝撃に対してもコネクタ部とタング部材との係合を安定することができ、且つ、プリテンショナーの車体或いはシートへの取付が容易なシートベルト装置を提供することにある。
本発明の目的は、以下の構成によって達成される。
(1) 車体に固定されるラップアンカー部及びバックル部を備え、前記バックル部にはシートベルトが摺動可能に保持されるタングプレートが係合可能であり、プリテンショナーを前記ラップアンカー部及び前記バックル部の少なくとも一方に備えるシートベルト装置であって、
前記ラップアンカー部及び前記バックル部の少なくとも一方はタング部材備えられ、前記プリテンショナーは、前記タング部材と係脱可能なコネクタ部備えられており、
前記コネクタ部は、前記タング部材が前記コネクタ部と係脱するように係合方向及び係合解除方向へ移動可能な係合部材と、該係合部材を前記係合方向へ付勢する付勢部材と、前記係合部材の係合解除方向への移動を阻止する係合解除阻止部材と、該係合解除阻止部材が前記係合部材の係合解除方向への移動を阻止した状態を維持するように前記係合解除阻止部材を保持可能な保持部と、を備え、
前記係合部材は、前記係合解除方向への移動が阻止される際、前記係合解除阻止部材に係止される、前記係合解除方向に開口した係止部を有し、
初期状態における前記係合部材及び前記係合解除阻止部材は係合解除状態が維持されており、
前記タング部材が前記コネクタ部に挿入されると、前記係合部材の前記係止部に前記係合解除阻止部材が入り込むことにより、前記係合解除阻止部材は初期状態に戻らず、前記係合部材の前記係合解除方向への移動を阻止して、前記係合部材の係合状態を保持することを特徴とするシートベルト装置。
(2) 前記係合部材は、前記タング部材の挿脱方向に対して略直交する方向に移動可能であり、
前記係止部は、前記係合解除方向に開口した溝と切り欠きのいずれかであることを特徴とする(1)に記載のシートベルト装置。
(3) 前記係合部材が前記係合解除方向へ移動可能となる位置に前記係合解除阻止部材を移動させる回転解除部材をさらに備えることを特徴とする(1)または(2)に記載のシートベルト装置。
(4) 前記係合解除阻止部材は、前記係止部に係止される自由端を有するばね部材であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のシートベルト装置。
(5) 前記係合部材は、前記タング部材と摺接可能なテーパー状或いは円錐状の摺接部を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のシートベルト装置。
(6) 前記タング部材は、前記摺接部と接触可能な略三角形状或いはテーパー状の挿入口を有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のシートベルト装置。
(7) 前記タング部材は、前記挿入口の後方に前記係合部材を収容可能な窪みを有することを特徴とする(6)に記載のシートベルト装置。
本発明のシートベルト装置によれば、コネクタ部は、タング部材がコネクタ部と係脱するように係合及び係合解除方向へ移動可能な係合部材と、係合部材を係合方向へ付勢する付勢部材と、係合部材の係合解除方向への移動を阻止する係合解除阻止部材と、係合解除阻止部材が係合部材の係合解除方向への移動を阻止した状態を維持するように係合解除阻止部材を保持可能な保持部と、を備え、係合部材は、係合解除方向への移動が阻止される際、係合解除阻止部材に係止される、係合解除方向に開口した係止部を有するので、係合解除方向に慣性力等の衝撃が加わっても係合部材の移動が確実に阻止される。これにより、プリテンショナー作動時に発生するあらゆる方向からの衝撃に対してもコネクタ部とタング部材との係合が安定し、且つ、プリテンショナーの車体或いはシートへの取り付けが容易なシートベルト装置となる。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置のラッププリテンショナーを説明するための斜視図である。 図2のラッププリテンショナーのコネクトバックルとタング部材を示す分解斜視図である。 初期状態におけるコネクトバックル21にタング部材20が装着される過程を示す図である。 コネクトバックルにロックされたタング部材が離脱される過程を示す図である。 タング部材をコネクトバックルから離脱した後、再度、挿入してロックする過程を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置のラッププリテンショナーのコネクトバックルとタング部材を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 シートベルト装置
12 シート
20 タング部材
21 コネクトバックル(コネクタ部)
33 上側ベース部材
34 下側ベース部材
35 プロテクター
36 ラッチ(係合部材)
36d 切り欠き部(係止部)
37 板ばね(付勢手段)
38 ねじりコイルばね(係合解除阻止部材)
39 ホルダ(保持部)
40 スペーサー
41 カム(回転解除部材)
以下、本発明の各実施形態に係るシートベルト装置について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態のシートベルト装置10は、シート12の車体外側寄りに固定され、乗員11をシート12に拘束するシートベルト13の一端側が固着されるリトラクター部14と、シートベルト13を乗員11の肩近傍で折り返すスルーアンカ部15と、シートベルト13の他端部を車体に固定するラップアンカー部16と、シートの車体内側寄りに固定され、シートベルト13に摺動可能に支持されるタングプレート17が係合可能なバックル部18と、を含んで構成される。
ラップアンカー部16には、ラッププリテンショナー19が設けられており、シートベルト13の他端部に設けられたタング部材20がラッププリテンショナー19を介して車体に固定される。なお、リトラクター部14にもプリテンショナー(図示せず)が設けられている。
図2に示すように、ラッププリテンショナー19は、タング部材20と係合可能なコネクタ部であるコネクトバックル21と、一端でコネクトバックル21に接続され、他端でピストン22に接続されるワイヤ23と、ピストン22及びワイヤ23の他端側を収容し、ピストン22をストローク可能に且つ気密に配置するシリンダ24と、ピストン22のストロークを許容するようにシリンダ24内に高圧ガスを供給するガスジェネレータ25
と、シリンダ24を車体或いはシート12に固定する取り付けボルト26と、を備える。また、シリンダ24内部には、作動後のピストン22の戻りを防止するクラッチ機構(図示せず)が設けられている。
このように構成されるラッププリテンショナー19では、車両衝突時に、ガスジェネレータ25が作動して、高圧ガスがシリンダ24内に送り込まれ、ピストン22がシリンダ24内をストロークする。これにより、ピストン22に接続されるワイヤ23がコネクトバックル21を引き込み、ピストン22の移動分程度のシートベルト13の弛みを除去して、乗員11を迅速に拘束保護することができる。
図3に示すように、コネクトバックル21は、互いに結合される上側ケース31及び下側ケース32を備え、これらケース31,32内には、上側ベース部材33及び下側ベース部材34と、プロテクター35と、係合部材であるラッチ36と、付勢手段である板ばね37と、係合解除阻止部材であるばね部材としてのねじりコイルばね38と、保持部であるホルダ39と、スペーサー40と、回転解除部材であるカム41等が収容されている。
上側ベース部材33と下側ベース部材34は、板状に形成され、これらの間にタング部材20が挿入できるような所定の隙間を持って略水平に配置され、一対のリベット42,43によって互いに結合される。これらベース部材33,34は、タング部材20が挿入される前方側で第1のリベット42によって互いに結合されると共に、後方側では、ベース部材33,34間にワイヤ23のワイヤアンカ44を挟み込んだ状態で、ワイヤアンカ44及びプロテクター35とともに、第2のリベット43によって結合される。さらに、上側ベース部材33と下側ベース部材34の前方側には、ラッチ36が進出可能なラッチ支持孔33a,34aがそれぞれ形成される(例えば、図4(b)参照。)。
下側ベース部材34と下側ケース32との間には、板状のホルダ39と、板ばね37が配置されており、ホルダ39は下側ベース34に嵌合支持される。ラッチ36は、タング部材20をコネクトバックル21に係脱するように係合及び係合解除方向、即ち、タング部材20の挿脱方向に対して略直交する方向に移動可能に、ホルダ39の前方側に配置される。
ラッチ36は、上側ベース部材33と下側ベース部材34に向けて進出し、上側ケースに形成された孔31b内を移動可能な上側凸部36aと、上側凸部36aの下方からタング部材20の幅方向、即ち、タング部材20の挿脱方向とラッチ36の係合及び係合解除方向とに略垂直な方向に延びて、上方にタング部材20と摺接可能なテーパー面を有する摺接部36bと、上側突部36aと反対側で、スペーサー40に設けられる挿入孔40a内に進出可能な下側凸部36cと、摺接部36bと下側凸部36cとの間で、係合解除方向に開口した係止部である切り欠き部36dとを備える。
ねじりコイルばね38は、基部38aが後方側でホルダ39に固定され、基部38aの両端である一対の自由端38bはホルダ39の面に沿って前方側に延びるように形成されている。また、一対の自由端38bの中間部には、カム41と当接可能なように湾曲された湾曲部38cがそれぞれ形成される。
また、カム41は、ねじりコイルばね38の一対の自由端38bの湾曲部38c間に配置され、ホルダ39に形成されるカム支持孔39aによって保持されるとともに、上側ケース31、プロテクター35、上側ベース部材33、及び下側ベース部材34に形成される孔(上側ケース及びプロテクターの孔31a,35aのみ図示。)から突出する角度調整部41aと、側面に一対の湾曲部38cと摺接可能なカム面41bとを備える。
また、ホルダ39には、スペーサー40の外郭形状に沿った貫通孔39bが形成されており、スペーサー40はこの貫通孔39b内を進退する。スペーサー40は、ラッチ36が板ばね37によって付勢されるように、ラッチ36の下側突部36cが進出可能な挿入孔40aを有するとともに、ラッチ36の切り欠き部36dと当接する支持部40bとを備える。
一方、コネクトバックル21内に挿脱されるタング部材20は、一端側にベルト挿通孔20aを有するとともに、他端側にラッチ36の摺接部36bと摺接可能な略三角形状の挿入孔20bと、この挿入口20bの後方にラッチ36を収容可能な窪み20cと、さらに窪み20cの後方に、タング部材が挿入されたとき第1のリベット42との緩衝を防止する逃げ溝20dを有する。
次に、図4〜図6を参照して、コネクトバックル21とタング部材20との係合・離脱について説明する。
図4は、初期状態におけるコネクトバックル21にタング部材20が装着される過程を示す。図4(a)及び(b)に示すように、コネクトバックル21の初期状態において、ラッチ36は板ばね37によって係合方向に付勢され、ラッチ36の上側凸部36aが上側ベース部材33のラッチ支持孔33aから突出し、摺動部36bが上側ベース部材33と下側ベース部材34との間に位置される。
また、この初期状態では、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ホルダ39から僅かに上方に突出したスペーサー40の側面40cに当接して広がった状態に保持されており、ラッチ36のロック解除状態が維持されている。なお、スペーサー40の側面40cには、ねじりコイルばね38の自由端38bを保持するように溝が形成されてもよい。
この初期状態において、図4(c)及び(d)に示すように、タング部材20が上側及び下側ベース部材33,34間に挿入されると、ラッチ36の摺動部36bとタング部材20のテーパー状の挿入口20bが当接し、ラッチ36が押し下げられる。このようにラッチ36が押し下げられると、スペーサー40もホルダ39の貫通孔39b内を下方に押し下げられ、同時に板ばね37を押圧する。このため、ねじりコイルばね38の自由端38bは、スペーサー40の側面40cからラッチ36の摺動部36bと下側ベース部材34の下面との間の隅に、ばね力によって移動する。
さらにタング部材20がコネクトバックル21内に挿入され、タング部材20の窪み20cがラッチ36と係合する位置に達すると、図4(e)及び(f)に示すように、ラッチ36は板ばね37の付勢力によって瞬時に押し戻され、上側凸部36aが上側ベース部材33のラッチ保持孔33aに進出する。ねじりコイルばね38の自由端38bは、ラッチ36が上方に戻る際、ラッチ36の外側面に沿ってラッチ36の切り欠き部36dに入り込んで、ラッチ36が上側ベース部材33に突き当たって戻りきったときにできる、ラッチ36の切り欠き部36dとスペーサー40との間に位置される。
これにより、ねじりコイルばね38は初期状態に戻らないため、スペーサー40が元の位置に戻るのを規制する。また、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ホルダ39の貫通孔39bに対してラッチ36が入り込まないように梁として作用し、ラッチ36の係合解除方向への移動を阻止してロック状態を保持する。従って、ホルダ39は、ねじりコイルばね38がラッチ36の係合解除方向への移動を阻止した状態を保持するようにねじりコイルばね38を保持している。
なお、上記ロック動作を行う際には、カム41の回転を保持しておくことが望ましく、ロックが確認された時点で、保持を解除するようにしてもよい。
このようにしてタング部材20が初期状態のコネクトバックル21にロックされることで、プリテンショナー作動時に発生するあらゆる方向からの衝撃に対してもラッチ36が外れることがなく、コネクトバックル21とタング部材20との係合を安定することができる。
図5は、コネクトバックル21にロックされたタング部材20が離脱される過程を示す。図5(a)及び(b)に示すロック状態から、図5(c)及び(d)に示すように、上側ケース31の孔31aに臨むカム41の角度調整部41aを工具(図示せず)で回転することで、カム面41bにねじりコイルばね38の湾曲部38cを当接させながら、一対の自由端38bの開度を広げる。このため、ねじりコイルばね38bの自由端38bはラッチ36とホルダ39との間から移動して、ロックが解除される。
さらに、図5(e)及び(f)に示すように、カム41の回転によってロックが解除された状態で、上側ケース31の孔31bからラッチ36の上側凸部36aをホルダ39側に向けて押し、タング部材20の板厚分ストロークさせると、タング部材20とラッチ36との係合が解除される。この状態で、タング部材20は、板ばね37から分岐した排出用板ばね37a(図1参照。)により、自動的に押し出される。
タング部材20がコネクトバックル21から離脱された後、ラッチ36の上側突部36aの押圧をやめてカム21を回転させると、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ラッチ36が上側ベース部材33に突き当たって戻りきった状態時にできる、ラッチ36とホルダ39との間の隙間に入り込む。これにより、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ホルダ39の貫通孔39bに対してラッチ36が入り込まないように梁として作用し、ラッチ36の係合解除方向への移動を阻止して、タング非挿入時におけるロック状態を保持する。
図6は、タング部材20をコネクトバックル21から離脱した後、再度、タング部材20を挿入してロックする過程を示す。図6(a)及び(b)に示すように、タング部材20の非挿入時においてロック状態を保持するコネクトバックル21は、図6(c)及び(d)に示すように、工具(図示せず)でカム41を回転させることで、ねじりコイルばね38の自由端38bを広げ、ロック状態を解除する。
そして、カム41の回転を保持してロックの解除を保持したまま、タング部材20を上側及び下側ベース部材33,34間に挿入すると、図6(e)及び(f)に示すように、ラッチ36の摺動部36bとタング部材20のテーパー状の挿入口20cが当接し、ラッチ36が押し下げられる。このようにラッチ36が押し下げられると、スペーサー40もホルダ39の挿通孔40a内を下方に押し下げられ、同時に板ばね37を押圧する。このため、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ラッチ36の摺動部36bと下側ベース部材34の下面との間の隅に位置される。
さらにタング部材20がコネクトバックル21内に挿入され、タング部材20の窪み20cがラッチ36と係合する位置に達すると、図6(g)及び(h)に示すように、ラッチ36は板ばね37の付勢力によって瞬時に押し戻され、上側凸部36aが上側ベース部材33のラッチ保持孔33aに進出する。ねじりコイルばね38は、ラッチ36が上方に戻る際、ラッチ36の外側面に沿ってラッチ36の切り欠き部36dに入り込んで、ラッチ36が上側ベース部材33に突き当たって戻りきったときにできる、ラッチ36の切り欠き部36dとスペーサー40との間に位置される。
これにより、ねじりコイルばね38は初期状態に戻らないため、スペーサー40が元の位置に戻るのを規制する。また、ねじりコイルばね38の自由端38bは、ホルダ39の挿通孔39bに対してラッチ36が入り込まないように梁として作用し、ラッチ36の係合解除方向への移動を阻止してロック状態を保持する。
なお、上記ロック動作を行う際にも、カム41の回転を保持しておくことが望ましく、ロックが確認された時点で、保持を解除するようにしてもよい。
従って、本実施形態のシートベルト装置10によれば、コネクトバックル21は、タング部材20がコネクトバックル21と係脱するように係合及び係合解除方向へ移動可能なラッチ36と、ラッチ36を係合方向へ付勢する板ばね37と、ラッチ36の係合解除方向への移動を阻止するねじりコイルばね38と、ねじりコイルばね38がラッチ36の係合解除方向への移動を阻止した状態を維持するようにねじりコイルばね38を保持可能なホルダ39と、を備え、ラッチは、係合解除方向への移動が阻止される際ねじりコイルばね38に係止される、係合解除方向に開口した切り欠き部36dを有するので、係合解除方向に衝撃が加わってもラッチ36の移動が確実に阻止される。これにより、プリテンショナー作動時に発生するあらゆる方向からの衝撃に対してもコネクトバックル21とタング部材20との係合が安定し、且つ、プリテンショナー16の車体或いはシート12への取り付けが容易なシートベルト装置10となる。
また、ラッチ36が係合解除方向へ移動可能となる位置にねじりコイルばね38を移動させるカム41を備えるので、工具等を用いてカム41を回転させることで、容易にタング部材20をコネクトバックル21から離脱させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置について、図7を参照して説明する。なお、第1実施形態と同等部分については同一符号を付し、説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態のシートベルト装置におけるコネクトバックル50では、上側ベース部材33’と下側ベース部材34’は、単一の部材からなり、これらベース部材33’,34’間に形成される連結部51を折り曲げることによって構成される。
また、板ばね37’は、タング排出用板ばね37a’を、ホルダ39の側面に沿うように90度折り曲げ、このばね37a’の先端は、タング部材20の自動排出機能を有するように、上側ベース部材33’と下側ベース部材34’との間に入り込むようにして曲げられている。
従って、本実施形態のシートベルト装置によれば、コネクトバックル50の上側ベース部材33’と下側ベース部材34’は単一の部材を折り曲げることによって形成されるので、第1のリベットが不要となり、より部品点数を削減することができる。
また、板ばね37’のタング排出用板ばね37a’はホルダ39の側面に沿って曲げられているので、板ばね37’の幅寸法を小さくすることができ、コネクトバックル50を小型化することができる。
なお、本実施形態のコネクトバックル50では、係合解除阻止部材として略U字状のばね部材38’が用いられており、ばね部材38’は、第1実施形態同様、ホルダ39に支持される基部38aと、一対の自由端38bと湾曲部38cとを備える。
また、スペーサー40’はラッチ36の下側凸部36cの幅と略等しい幅を有する挿入孔40aを有し、スペーサー40のような支持部40bを有しない構成である。
その他の構成及び作用は、第1実施形態のものと同様である。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上側ベース部材33と下側ベース部材34の一方に、タング部材20の幅より広い位置に折り曲げ部を形成し、他方に設けた孔にこの折り曲げ部を直接差し込んで、加締めるようにすることで、第1実施形態のような第1のリベット42を不要として、同時に、逃げ溝20cもタング部材20に形成しなくてもよい。
また、ねじりコイルばね38の自由端38bを広げた状態でカム41の回転を停止する機構を設け、この機構で初期状態のねじりコイルばね38を保持するようにすることで、スペーサー40を不要としてもよい。
また、ホルダ39をプロテクター35側に配置し、同時にねじりコイルばね38とカム41をホルダ39と上側ベース部材33との間に移動させ、上側ベース部材33より突出するラッチ36の上側突部36aの部分に、ねじりコイルばね38の自由端38bが嵌まる溝を設けることで、プロテクター35を不要としても、上記実施形態と同様にロック状態を保持することができる。
さらに、本実施形態では、プリテンショナー19をラップアンカー部16に備える場合を示したが、プリテンショナー19はバックル部18に備えるようにしてもよく、或いは両方に備えてもよい。
本出願は、2005年6月10日出願の日本特許出願(特願2005−171100)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims (7)

  1. 車体に固定されるラップアンカー部及びバックル部を備え、前記バックル部にはシートベルトが摺動可能に保持されるタングプレートが係合可能であり、プリテンショナーを前記ラップアンカー部及び前記バックル部の少なくとも一方に備えるシートベルト装置であって、
    前記ラップアンカー部及び前記バックル部の少なくとも一方はタング部材備えられ、前記プリテンショナーは、前記タング部材と係脱可能なコネクタ部備えられており、
    前記コネクタ部は、前記タング部材が前記コネクタ部と係脱するように係合方向及び係合解除方向へ移動可能な係合部材と、該係合部材を前記係合方向へ付勢する付勢部材と、前記係合部材の係合解除方向への移動を阻止する係合解除阻止部材と、該係合解除阻止部材が前記係合部材の係合解除方向への移動を阻止した状態を維持するように前記係合解除阻止部材を保持可能な保持部と、を備え、
    前記係合部材は、前記係合解除方向への移動が阻止される際、前記係合解除阻止部材に係止される、前記係合解除方向に開口した係止部を有し、
    初期状態における前記係合部材及び前記係合解除阻止部材は係合解除状態が維持されており、
    前記タング部材が前記コネクタ部に挿入されると、前記係合部材の前記係止部に前記係合解除阻止部材が入り込むことにより、前記係合解除阻止部材は初期状態に戻らず、前記係合部材の前記係合解除方向への移動を阻止して、前記係合部材の係合状態を保持することを特徴とするシートベルト装置。
  2. 前記係合部材は、前記タング部材の挿脱方向に対して略直交する方向に移動可能であり、
    前記係止部は、前記係合解除方向に開口した溝と切り欠きのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 前記係合部材が前記係合解除方向へ移動可能となる位置に前記係合解除阻止部材を移動させる回転解除部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシートベルト装置。
  4. 前記係合解除阻止部材は、前記係止部に係止される自由端を有するばね部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシートベルト装置。
  5. 前記係合部材は、前記タング部材と摺接可能なテーパー状或いは円錐状の摺接部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシートベルト装置。
  6. 前記タング部材は、前記摺接部と接触可能な略三角形状或いはテーパー状の挿入口を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシートベルト装置。
  7. 前記タング部材は、前記挿入口の後方に前記係合部材を収容可能な窪みを有することを特徴とする請求項6に記載のシートベルト装置。
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