JP4551553B2 - 換気孔付き台輪、換気孔無し台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構造および基礎と換気孔無し台輪の接合構造 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、土間に隣接する基礎上端に敷き込まれて、土間側を向く側面にモルタルが塗りつけられる換気孔付き台輪や換気孔無し台輪、また、それぞれの台輪と基礎との接合構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
建物、特に住宅を構築する際には、例えば、特開2000-265578号公報に記載されているように、まず布基礎を構築し、この布基礎の上端面に台輪を敷き、この台輪上に床部材や壁部材等の構造部材を設置していくといった施工法がとられている。また、前記台輪は、その側面に換気用の孔が幅方向に形成されている換気孔付き台輪であり、この換気用の孔から外気が入り込むことによって床下の防湿効果が促進されるようになっている。
ところで、玄関においては、土間床が地面に接し、あるいは地面に近い位置となるよう通常の床より一段低く設計されており、これによって布基礎と床部材や壁部材等の構造部材との接合部が土間床より上に位置している。
そして、このような玄関においては、床下から建物内に外気が入りこむことによって、建物全体の冷暖房効率が低下しないように、前記換気孔付き台輪ではなく、その側面に換気用の孔が形成されていない台輪を使用する場合がある。
すなわち、布基礎の上端面には、換気孔のない台輪が設けられており、この台輪上に床パネルの端部が設置されている。また、布基礎の側部には、打設コンクリートで形成された土間床が設けられており、この土間床は床パネルより一段低くなっている。
そして、前記布基礎の、土間床側を向く側面および台輪の側面には、モルタルが塗りつけられて、モルタル層が形成されており、このモルタル層によって、布基礎および台輪が土間側に露出しないように仕上げるとともに、布基礎と台輪との間の若干の隙間を塞いで、土間側の気密性を確保している。
【0003】
一方、前記布基礎の上端面に、換気孔が形成された換気孔付き台輪を使用する場合がある。これは、土間以外の布基礎の上端面に換気孔付き台輪を設置する場合に、土間の布基礎の上端面に換気孔のない台輪を設置しようとすると、2種類の台輪を用意しなければならず、部品点数が増加するからである。
そして、前記布基礎の上端面に、換気孔が形成された換気孔付き台輪を設置した場合、前記モルタル層によって、布基礎および台輪が土間側に露出しないように仕上げるとともに、布基礎と台輪との間の若干の隙間および台輪の換気孔を塞ぐようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、台輪は一般に、ポリプロピレンと炭酸カルシウムを主原料として形成されているので、該台輪の表面にはモルタルが付着し難い。したがって、前記布基礎の、土間床側を向く側面および台輪の側面に、モルタルを塗りつける場合に、特に台輪の側面にはより入念にモルタルを塗りつける必要があり、その塗りつけ作業に手間がかかっていた。
また、特に、換気孔付き台輪では、換気孔があるために、台輪の側面とモルタルとの付着面積が小さくなるので、さらに入念にモルタルを塗りつける必要があり、さらに塗りつけ作業に手間がかかっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、土間側を向く側面にモルタルを確実かつ容易に塗りつけることのできる換気孔付き台輪、換気孔無し台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構造および基礎と換気孔無し台輪の接合構造を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図2および図3(b)に示すように、土間2に隣接する基礎9上端に敷き込まれて、土間2側を向く側面にモルタル12が塗りつけられる換気孔付き台輪8であって、
基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体10と、
この台輪本体10の側面に形成され、該台輪本体10の幅方向に貫通する換気孔11と、
前記台輪本体10の側面に、前記換気孔11を覆うようにして接着され、表面に前記モルタル12が塗りつけられるシート材13とを備え、
このシート材13はモルタル12との付着力が前記台輪本体10より高いことを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、台輪本体10と、この台輪本体10の側面に形成される換気孔11と、この換気孔11を覆うようにして接着され、表面に前記モルタル12が塗りつけられるシート材13とを備え、このシート材13はモルタル12との付着力が前記台輪本体10より高いので、従来と異なり、前記換気孔11が形成された台輪本体10の側面にモルタル12を直接塗りつけるよりも、確実かつ容易に、台輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけることができる。
また、シート材13を介してモルタル12を塗りつける方が、台輪本体10の側面とモルタル12との付着面積が大きくなるので、確実かつ容易に台輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけることができる。
また、土間2に隣接する基礎9上端に使用する台輪として、新たに換気孔の無い台輪を形成して使用する必要がなくなり、コストの削減にもつながる。
さらに、台輪本体10の側面に形成された換気孔11を覆うようにしてシート材13が接着されているので、換気孔11から土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができる。
【0007】
前記台輪本体10は、例えば、主原料がポリプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げられる。
前記シート材13には、例えば、ゴムアス製シート等が挙げられる。このゴムアス製シートとは、ゴム分を混合して、低温における柔軟性を増大し、軟化点を上げたアスファルトからなるシート状のもので、防水用として使用することができる。
【0008】
請求項2の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1記載の換気孔付き台輪8において、
前記台輪本体10の側面と前記シート材13との間には、前記換気孔11を塞ぐ蓋部材18が設けられており、この蓋部材18に前記シート材13が接着されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、前記台輪本体10の側面と前記シート材13との間には、前記換気孔11を塞ぐ蓋部材18が設けられており、この蓋部材18に前記シート材13が接着されているので、前記換気孔11が形成された台輪本体10の側面に直接シート材13を接着させるよりも、蓋部材18を介してシート材13を接着させる方が、シート材13と蓋部材18との付着面積が大きくなり、より確実に台輪本体10の側面にシート材13を設けることができる。
また、この蓋部材18は前記換気孔11を塞いでいるので、請求項1に比して、この換気孔11から土間2側に外気が入り込むのを確実に防ぐことができる。
【0010】
前記蓋部材18には、例えば、樹脂製のものが挙げられる。また、この蓋部材18は、台輪本体10の側面とシート材13との間以外に、例えば、台輪本体10の土間2側を向く側面と反対側の側面に設けても良い。この場合、より確実に土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2に示すように、請求項1または2記載の換気孔付き台輪8において、
前記シート材13は、前記台輪本体10より下方に延出する延出部16を備えており、この延出部16の裏面には、前記基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる接着面16aが設けられるとともに、この接着面16aに剥離紙17が剥離可能に貼り付けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、前記シート材13は、前記台輪本体10より下方に延出する延出部16を備えており、この延出部16の裏面には、前記基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる接着面16aが設けられているので、この延出部16が基礎9に接着されることによって、基礎9と台輪本体10との間に生じる隙間がなくなり、基礎9と台輪本体10との間の気密性を確保することができる。
また、前記延出部16の裏面に設けられた接着面16aには、剥離紙17が剥離可能に貼り付けられているので、基礎9上端に敷き込んでこの延出部16を基礎9に接着させる際に、この剥離紙17を剥がすまで接着面16aは剥離紙17によって、塵埃や汚れの付着から防止される。したがって、接着面16aの密着性が良好となる。
また、接着面16aに剥離紙17が貼り付けられているシート材13の方が、接着面16aが露出されているシート材に比べて、剥離紙17を基礎9に当接させてから、剥離紙17を剥がして接着面16aを基礎9に接着させることができるので、接着面16aがずれた状態で接着されずに、外観良くかつ容易に前記シート材13を基礎9に接着させることができる。
【0013】
請求項4の発明は、例えば、図3(a)に示すように、土間2に隣接する基礎9上端に請求項1〜3のいずれかに記載の換気孔付き台輪8が敷き込まれてなる基礎9と換気孔付き台輪8の接合構造であって、
前記基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれており、
前記換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12が、前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれており、前記換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12が、前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられているので、前記換気孔付き台輪8と前記基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪8とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0015】
前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔付き台輪8の上面には、例えば、土間2の側方における内壁7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框部6を構成する床パネル22等が設置される。(図1、図3、図4参照)
【0016】
請求項5の発明は、例えば、図5および図6に示すように、土間2に隣接する基礎9上端に敷き込まれて、土間2側を向く側面にモルタル12が塗りつけられる換気孔無し台輪24であって、
基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体25と、
この台輪本体25の側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモルタル12が入り込んで食いつく食付部26とを備え、
前記食付部26は、複数の縦溝であることを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明によれば、台輪本体25と、この台輪本体25の側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモルタル12が入り込んで食いつく食付部26とを備えているので、この食付部26にモルタル12が食いつくことによってモルタル12が保持され、側面が平らな台輪に比べて、確実かつ容易にモルタル12を台輪本体25に塗りつけることができる。
したがって、モルタル12を塗りつける作業に手間がかからず、施工期間の短縮化を図ることができる。
【0018】
前記台輪本体25は、例えば、主原料がポリプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げられる。
【0019】
請求項6の発明は、例えば、図6に示すように、土間2に隣接する基礎9上端に請求項5記載の換気孔無し台輪24が敷き込まれてなる基礎9と換気孔無し台輪24の接合構造であって、
前記基礎9の上端に前記換気孔無し台輪24が敷き込まれており、
前記換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明によれば、前記基礎9の上端に前記換気孔無し台輪24が敷き込まれており、前記換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられているので、前記換気孔無し台輪24と前記基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪24とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0021】
前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔無し台輪24の上面には、例えば、土間2の側方における内壁7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框部6を構成する床パネル22等が設置される。(図1および図6参照)
【0022】
請求項7の発明は、例えば、図9および図10に示すように、土間2に隣接する基礎上端9に換気孔付き台輪33が敷き込まれてなる基礎9と換気孔付き台輪33の接合構造であって、
前記換気孔付き台輪33は、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体34と、この台輪本体34の側面に形成され、該台輪本体4の幅方向に貫通する換気孔35とを備えており、
前記基礎9の上端に前記換気孔付き台輪33が敷き込まれ、
前記換気孔付き台輪33の側面にモルタル12が前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられており、かつ、前記換気孔付き台輪33の側面に塗りつけられたモルタル12の一部が前記換気孔35に侵入していることを特徴とする。
【0023】
請求項7の発明によれば、前記換気孔付き台輪33は、台輪本体34と、この台輪本体34の側面に形成される換気孔35とを備えており、前記基礎9の上端に前記換気孔付き台輪33が敷き込まれ、前記換気孔付き台輪33の側面にモルタル12が前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられているので、前記換気孔付き台輪33と前記基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪33とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
さらに、前記換気孔付き台輪33の側面に塗りつけられたモルタル12の一部が前記換気孔35に侵入しているので、この換気孔付き台輪33によってモルタル12を確実に保持することができる。
また、請求項1に比して、シート材18を使用せずに、換気孔35にモルタル12を侵入させて塗りつけるので、施工作業をより簡略化することができるとともにコストの削減につながる。
【0024】
前記台輪本体34は、例えば、主原料がポリプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げられる。
また、この台輪本体34の側面に形成された換気孔35のうち、土間2側と反対側の換気孔35に、例えば、前記蓋部材18を設けても良い。この場合、蓋部材18によって換気孔35が塞がれるので、この換気孔35から土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができるとともに、換気孔35に侵入したモルタル12が換気孔付き台輪33外に飛び出すことなく、モルタル12をきちんと収めることができる。(図9参照)
【0025】
前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔付き台輪33の上面には、例えば、土間2の側方における内壁7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框部6を構成する床パネル22等が設置される。(図1および図10参照)
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1〜第3の実施の形態を示すためのもので住宅の一階の間取りを示す平面図である。
この住宅1では、玄関土間2の奥側に玄関ホール3が設けられており、この玄関土間2と玄関ホール3とに隣接するように居間4と居室5が配設されている。
玄関ホール3の玄関土間2側の端辺部は、玄関土間2と玄関ホール3とを仕切る上がり框部6となっている。つまり、玄関土間2の床面は玄関ホール3の床面よりも一段低くなっている。
また、玄関土間2の側方には、居間4および居室5を構成している内壁7が設けられている。
【0027】
なお、図1に示す住宅1は、パネル工法により構築されており、パネル工法とは、予め工場等で製造された木質パネルを現場で基礎に組み付けていくことにより、住宅の床、壁、屋根等を構築するものである。前記木質パネルとは、例えば、框材を矩形状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材を縦横に組み付けて枠体を構成し、この枠体の一方の面に合板などの面材が設けられてなる。
【0028】
図2は、本発明の第1の実施の形態を示すための換気孔付き台輪の斜視図、図3(a)は、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示すための縦断面図、図3(b)は、図3(a)の要部を示す斜視図、図4は、玄関土間の上がり框部における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示すための縦断面図である。
【0029】
図2に示すように、本発明の第1の実施の形態の換気孔付き台輪8は、土間2に隣接する基礎9上端に敷き込まれるものであり、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体10と、この台輪本体10の長手方向両側面に形成され、該台輪本体10の幅方向に貫通する換気孔11と、台輪本体10の側面に、換気孔11を覆うようにして接着され、表面にモルタル12が塗りつけられるシート材13とを備えている。
【0030】
前記台輪本体10は、ポリプロピレンと炭酸カルシウムを主原料として形成され、長尺板状に形成されている。そして、台輪本体10の中央部には、長手方向に沿って所定間隔にアンカーボルト21挿通用の矩形状の孔14が複数形成され、台輪本体10の長手方向両側には換気孔付き台輪8,8どうしを接続するための接続部15が設けられている。
【0031】
前記換気孔11は、台輪本体10の両側面に所定間隔で設けられており、断面形状が四角形状をなしている。
前記シート材13は、モルタル12付着力の高いゴムアス製シートである。そして、このシート材13は、土間2側を向く台輪本体10の側面に接着剤によって接着されている。
また、このシート材13は、台輪本体10より下方に延出する延出部16を備えており、この延出部16の裏面には、基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる接着面16aが設けられている。この接着面16aには、剥離紙17が剥離可能に貼り付けられている。
【0032】
また、台輪本体10の長手方向両側面に設けられた換気孔11には、該換気孔11を塞ぐ蓋部材18が備えられており、この蓋部材18のうち、土間2側を向く蓋部材18の側面に前記シート材13が接着剤によって接着されている。
前記蓋部材18は、板状をなす樹脂製のものである。
【0033】
ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7における、前記換気孔付き台輪8と土間2に隣接する基礎9との接合構造について説明する。
図3(a),(b)に示すように、基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれており、換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12が、基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられている。
前記シート材13の延出部16は、基礎9に延出しており、この延出部16に設けられた裏面の接着面16aが剥離紙17が剥がされて基礎9に接着されている。
また、前記換気孔付き台輪8の上面には、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面には、壁パネル20が設置されている。
そして、これら基礎9、換気孔付き台輪8、土台19および壁パネル20とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21がそれぞれ換気孔付き台輪8、土台19、壁パネル20に挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されることによって固定されている。
【0034】
次に、図1に示す玄関土間2の上がり框部6における、前記換気孔付き台輪8と土間2に隣接する基礎9との接合構造について説明する。
図4に示すように、基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれており、換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12が、基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられている。
前記シート材13の延出部16は、基礎9に延出しており、この延出部16に設けられた接着面16aが前記剥離紙17が剥がされて基礎9に接着されている。
また、前記換気孔付き台輪8の上面のうちの内側半分に、床パネル22の端部が設置されており、外側半分に、長尺な桟材である半土台23が設置されている。
【0035】
本発明の第1の実施の形態の換気孔付き台輪8によれば、台輪本体10と、この台輪本体10の側面に形成される換気孔11と、この換気孔11を覆うようにして接着され、表面にモルタル12が塗りつけられるシート材13とを備え、このシート材13はモルタル12との付着力が台輪本体10より高いので、確実かつ容易に、台輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけることができる。また、シート材13を介してモルタル12を塗りつける方が、台輪本体10の側面とモルタル12との付着面積が大きくなるので、確実かつ容易に台輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけることができる。
また、土間2に隣接する基礎9上端に使用する台輪として、新たに換気孔の無い台輪を形成して使用する必要がなくなり、コストの削減にもつながる。
【0036】
前記台輪本体10の側面とシート材13との間には、換気孔11を塞ぐ蓋部材18が設けられており、この蓋部材18にシート材13が接着されているので、換気孔11が形成された台輪本体10の側面に直接シート材13を接着させるよりも、蓋部材18を介してシート材13を接着させる方が、シート材13と蓋部材18との付着面積が大きくなり、より確実に台輪本体10の側面にシート材13を設けることができる。
また、換気孔11は、蓋部材18およびシート材13によって覆われているので、換気孔11から土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができる。
さらに、蓋部材18は、台輪本体10の側面とシート材13との間以外に、台輪本体10の土間2側を向く側面と反対側の側面にも設けられているので、より確実に土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができる。
【0037】
前記シート材13は、台輪本体10より下方に延出する延出部16を備えており、この延出部16の裏面には、基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる接着面16aが設けられているので、この延出部16が基礎9に接着されることによって、基礎9と台輪本体10との間に生じる隙間がなくなり、基礎9と台輪本体10との間の気密性を確保することができる。
また、延出部16の裏面に設けられた接着面16aには、剥離紙17が剥離可能に貼り付けられているので、基礎9上端に敷き込んでこの延出部16を基礎9に接着させる際に、この剥離紙17を剥がすまで接着面16aは剥離紙17によって、塵埃や汚れの付着から防止される。したがって、接着面16aの密着性が良好となる。
また、接着面16aに剥離紙17が貼り付けられているシート材13の方が、接着面16aが露出されているシート材に比べて、剥離紙17を基礎9に当接させてから、剥離紙17を剥がして接着面16aを基礎9に接着させることができるので、接着面16aがずれた状態で接着されずに、外観良くかつ容易にシート材13を基礎9に接着させることができる。
【0038】
本発明の第1の実施の形態の基礎9と換気孔付き台輪8の接合構造によれば、基礎9の上端に換気孔付き台輪8が敷き込まれており、換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12が、基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられているので、換気孔付き台輪8と基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪8とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0039】
図5は、本発明の第2の実施の形態を示すための換気孔無し台輪の斜視図、図6は、玄関土間の内壁における基礎と換気孔無し台輪の接合構造を示すための縦断面図、図7および図8は、食付部の形状の異なる換気孔無し台輪の平面図である。
図5に示すように、換気孔無し台輪24は、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体25と、この台輪本体25の長手方向両側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモルタル12が入り込んで食いつく食付部26とを備えている。
前記台輪本体25は、ポリプロピレンと炭酸カルシウムを主原料として形成され、長尺板状に形成されている。そして、台輪本体25の中央部には、長手方向に沿って所定間隔にアンカーボルト21挿通用の矩形状の孔27が複数形成され、台輪本体25の長手方向両側には換気孔無し台輪24,24どうしを接続するための接続部28が設けられている。
【0040】
前記食付部26は、平断面視において略台形状の複数の縦溝であり、長手方向に沿って連続して形成されている。
ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7における、前記換気孔無し台輪24と土間2に隣接する基礎9との接合構造について説明する。
図6に示すように、基礎9の上端に換気孔無し台輪24が敷き込まれている。そして、換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられ、モルタル12は食付部26に入り込み食いつくことによって、換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が接着されている。
【0041】
また、前記換気孔無し台輪24の上面には、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面には、壁パネル20が設置されている。
そして、これら基礎9、換気孔無し台輪24、土台19および壁パネル20とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21がそれぞれ換気孔無し台輪24、土台19、壁パネル20に挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されることによって固定されている。
【0042】
本発明の第2の実施の形態の換気孔無し台輪24によれば、台輪本体25と、この台輪本体25の側面には、この側面に塗りつけられたモルタル12が入り込んで食いつく食付部26が形成されているので、この食付部26にモルタル12が食いつくことによってモルタル12が保持され、側面が平らな台輪に比べて、確実かつ容易にモルタル12を台輪本体25に塗りつけることができる。
したがって、モルタル12を塗りつける作業に手間がかからず、施工期間の短縮化を図ることができる。
【0043】
本発明の第2の実施の形態の基礎9と換気孔無し台輪24の接合構造によれば、基礎9の上端に換気孔無し台輪24が敷き込まれており、換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられているので、換気孔無し台輪24と基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪24とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0044】
なお、前記換気孔無し台輪24の食付部26は、平面視において台形状をなすものであったが、例えば、図7および図8に示すような形状の食付部30,32としても良い。すなわち、図7の換気孔無し台輪29の食付部30は、平面視において略正方形状のもので、図8の換気孔無し台輪31の食付部32は、平面視において刺状のものである。また、その他の構成は前記換気孔無し台輪24と同様のため、その説明を省略する。
【0045】
図9は、本発明の第3の実施の形態を示す換気孔付き台輪の斜視図、図10は、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示すための縦断面図である。
図9に示すように、換気孔付き台輪33は、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体34と、この台輪本体34の長手方向両側面に形成され、該台輪本体34の幅方向に貫通する換気孔35とを備えている。
前記換気孔35のうち、土間2側と反対側の換気孔35には、上述した蓋部材18が設けられ、これによって換気孔35が塞がれている。
なお、前記台輪本体34および前記換気孔35は、本発明の第1の実施の形態で説明したものと同様のため、その説明を省略する。
【0046】
ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7における、前記換気孔付き台輪33と土間2に隣接する基礎9との接合構造について説明する。
図10に示すように、基礎9の上端に換気孔付き台輪33が敷き込まれている。そして、換気孔付き台輪33の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられており、かつ、換気孔付き台輪33の側面に塗りつけられたモルタル12の一部が換気孔35に侵入している。
前記モルタル12の表面には、タイル36が所定間隔で貼られている。
【0047】
また、前記換気孔付き台輪33の上面には、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面には、壁パネル20が設置されている。
そして、これら基礎9、換気孔付き台輪33、土台19および壁パネル20とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21がそれぞれ換気孔付き台輪33、土台19、壁パネル20に挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されることによって固定されている。
【0048】
本発明の第3の実施の形態によれば、換気孔付き台輪33は、台輪本体34と、この台輪本体34の側面に形成される換気孔35とを備えており、基礎9の上端に換気孔付き台輪33が敷き込まれ、換気孔付き台輪33の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられているので、換気孔付き台輪33と基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台輪33とが土間2側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
さらに、換気孔付き台輪33の側面に塗りつけられたモルタル12の一部が換気孔35に侵入しているので、この換気孔付き台輪33によってモルタル12を確実に保持することができる。
また、本発明の第1の実施の形態の換気孔付き台輪8に比して、シート材18を使用せずに、換気孔35にモルタル12を侵入させて塗りつけるので、施工作業をより簡略化することができるとともにコストの削減につながる。
【0049】
また、換気孔付き台輪33は、台輪本体34の側面に形成された換気孔35のうち、土間2側と反対側の換気孔35に該換気孔35を塞ぐようにして蓋部材18が設けられているので、この換気孔35から土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができるとともに、換気孔35に侵入したモルタル12が換気孔付き台輪33外に飛び出すことなく、モルタル12をきちんと収めることができる。
【0050】
なお、本発明の第2および第3の実施の形態において、上がり框部7における基礎9と換気孔無し台輪24の接合構造および基礎9と換気孔付き台輪33の接合構造について、その説明を省略したが、本発明の第1の実施の形態の上がり框部7における基礎9と換気孔付き台輪8の接合構造と同様に、換気孔付き台輪8の代わりに、換気孔無し台輪24および換気孔付き台輪33を使用して同様の接合構造を適用することができる。
【0051】
また、本発明の実施の形態では、玄関土間2の内壁7における基礎9と台輪8,24,33との接合構造および玄関土間2の上がり框部6における基礎9と換気孔付き台輪8との接合構造について説明したが、気密性を確保する必要のある箇所ならどこでも、これらの接合構造を適用でき、例えば、住宅における勝手口の土間に隣接する基礎と台輪においても同様の接合構造を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、台輪本体と、この台輪本体の側面に形成される換気孔と、この換気孔を覆うようにして接着され、表面に前記モルタルが塗りつけられるシート材とを備え、このシート材はモルタルとの付着力が前記台輪本体より高いので、従来と異なり、前記換気孔が形成された台輪本体の側面にモルタルを直接塗りつけるよりも、確実かつ容易に、台輪本体の側面にモルタルを塗りつけることができる。
また、シート材を介してモルタルを塗りつける方が、台輪本体の側面とモルタルとの付着面積が大きくなるので、確実かつ容易に台輪本体の側面にモルタルを塗りつけることができる。
また、土間に隣接する基礎上端に使用する台輪として、新たに換気孔の無い台輪を形成して使用する必要がなくなり、コストの削減にもつながる。
さらに、台輪本体の側面に形成された換気孔を覆うようにしてシート材が接着されているので、換気孔から土間側に外気が入り込むのを防ぐことができる。
【0053】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記台輪本体の側面と前記シート材との間には、前記換気孔を塞ぐ蓋部材が設けられており、この蓋部材に前記シート材が接着されているので、前記換気孔が形成された台輪本体の側面に直接シート材を接着させるよりも、蓋部材を介してシート材を接着させる方が、シート材と蓋部材との付着面積が大きくなり、より確実に台輪本体の側面にシート材を設けることができる。
また、この蓋部材は前記換気孔を塞いでいるので、請求項1に比して、この換気孔から土間側に外気が入り込むのを確実に防ぐことができる。
【0054】
請求項3の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記シート材は、前記台輪本体より下方に延出する延出部を備えており、この延出部の裏面には、前記基礎に接着する接着剤が塗布されてなる接着面が設けられているので、この延出部が基礎に接着されることによって、基礎と台輪本体との間に生じる隙間がなくなり、基礎と台輪本体との間の気密性を確保することができる。
また、前記延出部の裏面に設けられた接着面には、剥離紙が剥離可能に貼り付けられているので、基礎上端に敷き込んでこの延出部を基礎に接着させる際に、この剥離紙を剥がすまで接着面は剥離紙によって、塵埃や汚れの付着から防止される。したがって、接着面の密着性が良好となる。
また、接着面に剥離紙が貼り付けられているシート材の方が、接着面が露出されているシート材に比べて、剥離紙を基礎に当接させてから、剥離紙を剥がして接着面を基礎に接着させることができるので、接着面がずれた状態で接着されずに、外観良くかつ容易に前記シート材を基礎に接着させることができる。
【0055】
請求項4の発明によれば、前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれており、前記換気孔付き台輪のシート材の表面にモルタルが、前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗り付けられているので、前記換気孔付き台輪と前記基礎との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタルを塗りつけることによって、基礎と換気孔付き台輪とが土間側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0056】
請求項5の発明によれば、台輪本体と、この台輪本体の側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモルタルが入り込んで食いつく食付部とを備えているので、この食付部にモルタルが食いつくことによってモルタルが保持され、側面が平らな台輪に比べて、確実かつ容易にモルタルを台輪本体に塗りつけることができる。
したがって、モルタルを塗りつける作業に手間がかからず、施工期間の短縮化を図ることができる。
【0057】
請求項6の発明によれば、前記基礎の上端に前記換気孔無し台輪が敷き込まれており、前記換気孔無し台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗り付けられているので、前記換気孔無し台輪と前記基礎との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタルを塗りつけることによって、基礎と換気孔付き台輪とが土間側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
【0058】
請求項7の発明によれば、前記換気孔付き台輪は、台輪本体と、この台輪本体の側面に形成される換気孔とを備えており、前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれ、前記換気孔付き台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗りつけられているので、前記換気孔付き台輪と前記基礎との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。
また、モルタルを塗りつけることによって、基礎と換気孔付き台輪とが土間側から見えることがないので、外観を向上させることができる。
さらに、前記換気孔付き台輪の側面に塗りつけられたモルタルの一部が前記換気孔に侵入しているので、この換気孔付き台輪によってモルタルを確実に保持することができる。
また、請求項1に比して、シート材を使用せずに、換気孔にモルタルを侵入させて塗りつけるので、施工作業をより簡略化することができるとともにコストの削減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3の実施の形態を示すためのもので、住宅の一階の間取りを示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すためのもので、換気孔付き台輪の斜視図である。
【図3】同、(a)は、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示す縦断面図、(b)は、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造の要部を示す斜視図である。
【図4】同、玄関土間の上がり框部における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すためのもので、換気孔無し台輪の斜視図である。
【図6】同、玄関土間の内壁における基礎と換気孔無し台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【図7】同、換気孔無し台輪の平面図である。
【図8】同、換気孔無し台輪の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すためのもので、換気孔付き台輪の斜視図である。
【図10】同、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 土間
8,33 換気孔付き台輪
9 基礎
10,25,34 台輪本体
11,35 換気孔
12 モルタル
13 シート材
16 延出部
16a 接着面
17 剥離紙
18 蓋部材
24,29,31 換気孔無し台輪
26,30,32 食付部
Claims (7)
- 土間に隣接する基礎上端に敷き込まれて、土間側を向く側面にモルタルが塗りつけられる換気孔付き台輪であって、
基礎上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体と、
この台輪本体の側面に形成され、該台輪本体の幅方向に貫通する換気孔と、
前記台輪本体の側面に、前記換気孔を覆うようにして接着され、表面に前記モルタルが塗りつけられるシート材とを備え、
このシート材はモルタルとの付着力が前記台輪本体より高いことを特徴とする換気孔付き台輪。 - 請求項1記載の換気孔付き台輪において、
前記台輪本体の側面と前記シート材との間には、前記換気孔を塞ぐ蓋部材が設けられており、この蓋部材に前記シート材が接着されていることを特徴とする換気孔付き台輪。 - 請求項1または2記載の換気孔付き台輪において、
前記シート材は、前記台輪本体より下方に延出する延出部を備えており、この延出部の裏面には、前記基礎に接着する接着剤が塗布されてなる接着面が設けられるとともに、この接着面に剥離紙が剥離可能に貼り付けられていることを特徴とする換気孔付き台輪。 - 土間に隣接する基礎上端に請求項1〜3のいずれかに記載の換気孔付き台輪が敷き込まれてなる基礎と換気孔付き台輪の接合構造であって、
前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれており、
前記換気孔付き台輪のシート材の表面にモルタルが、前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特徴とする基礎と換気孔付き台輪の接合構造。 - 土間に隣接する基礎上端に敷き込まれて、土間側を向く側面にモルタルが塗りつけられる換気孔無し台輪であって、
基礎上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体と、
この台輪本体の側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモルタルが入り込んで食いつく食付部とを備え、
前記食付部は、複数の縦溝であることを特徴とする換気孔無し台輪。 - 土間に隣接する基礎上端に請求項5記載の換気孔無し台輪が敷き込まれてなる基礎と換気孔無し台輪の接合構造であって、
前記基礎の上端に前記換気孔無し台輪が敷き込まれており、
前記換気孔無し台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特徴とする基礎と換気孔無し台輪の接合構造。 - 土間に隣接する基礎上端に換気孔付き台輪が敷き込まれてなる基礎と換気孔付き台輪の接合構造であって、
前記換気孔付き台輪は、基礎上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体と、この台輪本体の側面に形成され、該台輪本体の幅方向に貫通する換気孔とを備えており、
前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれ、
前記換気孔付き台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗りつけられており、かつ、前記換気孔付き台輪の側面に塗りつけられたモルタルの一部が前記換気孔に侵入していることを特徴とする基礎と換気孔付き台輪の接合構造。
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