JP4350577B2 - 基礎パッキン - Google Patents

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Description

この発明は、基礎と土台との間に設けられる基礎パッキンに関する。特に、布基礎と木製土台との間に設けられる基礎パッキンに関する。
木造住宅等の建造物を建築する手法としては、例えば、建物を建てるべき部位の外殻部や内殻部にコンクリート製の基礎を作り、その上に木材の土台を固定して木製土台の上に柱を立て、柱の上に梁を載せるという手法がある。このような手法は、伝統的な日本建築の手法であり、木造住宅の建築において広く採用されている。
コンクリート基礎(布基礎)は、セメント、砂、水を混合して流動状にして予め組み立てた型枠に流し込み、数日放置して固化したものであるため、コンクリート基礎は水分を大量に含んでいる。従って、木製土台がコンクリート基礎に接触していると、木製土台はコンクリート基礎の水分を吸って湿り乾燥しにくくなるという問題があった。また、コンクリート基礎と木製土台との間には隙間がないので、両者の間から換気するということができないのであるが、木造住宅においては、床下の換気を行う必要があるため、一般的に、コンクリート基礎の適当な部位に、例えば、縦200mm×横400mm程度の換気穴を形成するということが行われていた。しかし、コンクリート基礎には木造住宅の荷重等に耐え得るだけの充分な強度が必要であるため、このような大きな換気穴を多数形成することは困難であり、形成可能な換気穴の数には制限があった。そのため、床下空間の換気穴から遠い隅部には湿気が滞留し易いという問題があった。
このような理由により、従来の木造住宅の床下は、換気を充分に行うことができず湿気がこもり易く、木製土台は、床下の湿気とコンクリート基礎の水分とを吸収して常に湿った状態にあった。そのため、長年の間に土台が腐朽してしまうという問題があった。また、床下においてシロアリの繁殖に好適な湿気と温度とが保たれてしまい、シロアリによって土台が喰い荒らされるという問題もあった。また、換気が悪いとシロアリの他に腐朽菌が土台や柱に繁殖し、土台や柱を腐朽させるという問題もあった。さらに、コンクリート基礎に換気穴を形成すると、木造住宅の荷重等によって、換気穴の隅部からコンクリート基礎に亀裂が入ってしまうという問題もあった。
このような問題を解決するために創案されたものが基礎パッキンである。基礎パッキンは、基礎と土台との間に設けられるものであり、長い実績を保ち現在も数多く木造住宅の建設に用いられている。なお、本出願人の先願である特許文献1〜3に、基礎パッキンの形状や材質が詳しく述べられている。
従来の基礎パッキンの一例について、図面を用いて説明する。
図7は、従来の基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図である。
基礎パッキン100は、前後辺にそれぞれ3つの窪み101を有し、長手方向端辺には突起102と窪み103とを有する。突起102と窪み103とは、雌雄嵌合可能な形状となっている。基礎パッキン100の土台と接触する面には、通気のために長手方向に伸びた溝104が形成されている。また、基礎パッキン100には、上下方向に貫通した穴105が形成されている。穴105は、コンクリート基礎から上方へ突出したアンカーボルトを挿通するためのものである。また、基礎パッキン100は、長さLが200mm、幅Wが100mm、高さHが20mm程度の大きさを有している。
一の基礎パッキン100の突起102を、他の基礎パッキン100の窪み103に嵌合すると、2枚の基礎パッキン100を長手方向に結合することができる。また、一の基礎パッキン100の突起102を、他の基礎パッキン100の窪み101に嵌合すると、2枚の基礎パッキン100をT字型に組み合わせることができる。このように、長手方向又は前後方向に基礎パッキン100を繋ぎ合わせ、コンクリート基礎の面上に並べることができる。
このような基礎パッキンを、アンカーボルトが設けられた部分のコンクリート基礎の上面に載置する。コンクリート基礎の直角の隅部では、2枚の基礎パッキンをT字型又はL字型に組み合わせて載置する。コンクリート基礎の直線部では、基礎パッキンを1枚ずつ載置することもあるが、2枚の基礎パッキンを上述したように長手方向に結合して載置することもある。そして、基礎パッキンの上面に、アンカーボルトの通し穴を穿った土台用木材を載置し、アンカーボルトにナットを螺合させて緊締することにより、コンクリート基礎と基礎パッキンと木製土台とを固定することができる。勿論、単にコンクリート基礎の上面に基礎パッキンを載置するだけの部分もある。
通常、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように基礎パッキンを載置するのではなく、一定の間隔を空けて基礎パッキンを載置し、基礎パッキンが載置されていない部分の隙間(高さ20mm程度)を換気穴として利用する。従って、基礎パッキンを用いることにより、コンクリート基礎に換気穴を形成する必要がなくなり、基礎工事を省力化することができ、コンクリート基礎の強度を充分に保つことができる。また、基礎パッキンによって木製土台の横滑りを防止して耐震性の高い構造とすることができる。さらに、水分を含むコンクリート基礎と木製土台との間に基礎パッキンが介装されるので木製土台に水分が浸潤しない。従って、木製土台の腐朽やシロアリの喰害を受け難く、木製土台の耐久性が向上して木造住宅の寿命が長くすることができる。
このように基礎パッキンを用いる工法は基礎パッキン工法と称される。基礎パッキン工法によれば、建造物の換気性を向上させ、木製土台の腐朽やシロアリの喰害を防止することができ、建造物は堅牢となり耐震性を高めることができる。また、施工が簡便となり省略化を図ることができるという利点もある。
近年では、基礎パッキンについて種々の工夫がなされており、その一つとして、長尺の基礎パッキンが存在する。長尺の基礎パッキンは、図7に示した基礎パッキン100(以下、短尺の基礎パッキンともいう)に比べて、その長さが長く、例えば、長さLが900mm程度ある。長尺の基礎パッキンによれば、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように載置しても部品点数が増大してしまうということがない。
また、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置する場合、コンクリート基礎の上面に一定の間隔を空けて短尺の基礎パッキンを載置する場合と比べて、基礎パッキンの位置合わせが不要となる。従って、施工がより簡便となり、さらなる省力化を図ることができる。
また、コンクリート基礎の上面に一定の間隔を空けて短尺の基礎パッキンを載置する場合には、施工業者の技術力等によって、位置合わせの精度にばらつきが生じるおそれがあるが、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置する場合には、位置合わせの作業が不要となり、施工の質を均一化させることができる。
さらに、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置すると、木製土台の荷重が長尺の基礎パッキンの全域に均等に掛かることになるため、木製土台に撓み等が生じるおそれもない。
このように、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置する工法には、多くの利点があり、近年では広く用いられるようになっている。
図8は、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置した様子を模式的に示す斜視図である。図中、200はコンクリート基礎、201及び202は部屋となる領域、203は玄関となる領域、302はアンカーボルトをそれぞれ示している。
図8に示すように、コンクリート基礎200の上面には、その全周域を覆うように長尺の基礎パッキン300、301が複数並べて載置されている。玄関となる領域203を囲うコンクリート基礎200の上面には、通気用の貫通穴がその側面に形成されていない中実体の基礎パッキン(以下、遮蔽型の基礎パッキンともいう)300が載置されている。
部屋となる領域201、202を囲うコンクリート基礎200の上面には、通気用の貫通孔がその側面に形成されている基礎パッキン(以下、換気型の基礎パッキンともいう)301が載置されている。
図8に示したように、コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置する工法を用いる場合には、通常、遮蔽型の基礎パッキンと換気型の基礎パッキンとの両方を使用する。これは、以下のような理由による。
すなわち、玄関となる領域203(図8参照)のように、床下がなくて室内空間と外部空間とが土台を介して両側で接する箇所(例えば、玄関、勝手口、土間部等)においては、基礎パッキンから通気させる必要はなく、通気させると却って室内空間の気密性が悪化して冷暖房効率が低下してしまうから、遮蔽型の基礎パッキンを使用しているのである。一方、他の箇所においては、換気型の基礎パッキンを使用することにより、基礎パッキン自体に換気穴としての機能を持たせているのである。
しかし、遮蔽型の基礎パッキンと換気型の基礎パッキンとの両方を、一つの建築現場で使用する場合、両者の重量差が大きいことから運搬時や施工時の取り扱いが不便であるという問題があり、より利便性に優れた基礎パッキンが要望されていた。このような要望に応えるべく、例えば、基体に中空が形成された遮蔽型の基礎パッキンが開示されている(例えば、特許文献4参照)。
次に、基体に中空が形成された遮蔽型の基礎パッキンについて図面を用いて説明する。
図9(a)は、特許文献4に開示されている基礎パッキンを示す平面図であり、(b)は、(a)に示した基礎パッキンのP−P線断面図であり、(c)は、(b)に示した基礎パッキンのQ−Q線断面図であり、(d)は、(b)に示した基礎パッキンのR−R線断面図である。
基礎パッキン400は、長手方向に2分割され、甲片401と乙片402とからなる。甲片401と乙片402とはよく似た長方形の板である。長手方向中央線に沿って分割されているからその部分に嵌合構造がある。
図9(c)に示すように、前面433及び後面434には、縦溝430が多数形成されている。この縦溝430は、モルタルとの密着性を向上させてモルタルの剥離を防止するために形成されている。また、アンカーボルト通し穴432の半分ずつが甲片401及び乙片402のそれぞれに形成されている。甲片401及び乙片402のいずれも中空が形成され、当該中空に多数の平行の補強リブ439を有する。甲片401には、筒形状の受け片437が形成されており、一方、乙片402には、筒形状の差込片438が形成される。図9(d)に示すように、差込片438を受け片437に水平方向に挿入することによって甲片401及び乙片402が接続される。基礎パッキン400によれば、補強リブ439によって区画された中空が形成されているため、軽量化して通気型の基礎パッキンとの重量差を少なくするか、又は、重量差を無くすことができる。また、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることもできる。
実開昭54−181721号公報 実開昭54−181708号公報 特公昭55−40734号公報 特開2002−276042号公報
しかしながら、特許文献4に開示された基礎パッキンには、以下の点において改善の余地があった。すなわち、受け片437及び差込片438と、甲片401における受け片437の基部及び乙片402における差込片438の基部とには、甲片401及び乙片402の他の部分と同様に、補強リブ439によって区画された中空が形成されているため、受け片431及び差込片432の基部に割れや欠けが生じてしまうおそれがあり、接続部における基部の強度について改善の余地があった。
また、受け片437が形成された甲片401と、差込片438が形成された乙片402とには、その全域において一様に補強リブ439が配列されているため、荷重や振動、衝撃等によって座屈してしまうおそれがあり、上下方向の圧縮強度の点において改善の余地があった。なお、上下方向の圧縮強度を充分に確保するために、補強リブ439を厚くしたり、補強リブ439の数を増やしたりする方策を採り得るが、そのような方策を採った場合、軽量化して通気型の基礎パッキンとの重量差を減らすという目的を達成することができなくなる。
また、受け片437へ差込片438を挿入することによって、甲片401と乙片402とが水平方向に接続されるため、振動や衝撃によって甲片401と乙片402との接続が外れて横ズレが生じてしまうおそれがあり、甲片401と乙片402との接続強度の点において改善の余地があった。
本発明は、上述した点に鑑みてなされてものであり、その目的は、充分な軽量化を行うことにより、取り扱いの利便性を高め、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることが可能であり、その一方で、接続部の基部の強度と、上下方向の圧縮強度とを充分に確保し得る基礎パッキンを提供することにある。さらに、本発明は、2分割された基礎パッキンを構成する各部材の接続強度を充分に確保し得る基礎パッキンを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下のようなものを提供する。
(1)基礎と土台との間に設けられ、所定の厚さを有する矩形板状の樹脂製の基礎パッキンであって、
長辺方向に伸びた一対の基体と、上記一対の基体を短辺方向に接続する接続部とから構成され、
上記接続部は、それぞれの上記基体の長辺内側面から当該基体に対向する他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように、1つの底板部及び2つの側板部を有する断面視コ字状の樋形状として上記基体と一体的に形成された接続突部からなり、一方の基体の接続突部内へ他方の基体の接続突部を上下方向に嵌め込んで接続することにより、上記一対の基体を接続することができるように構成され、
上記基体の長辺外側面には、上下方向に貫通した複数の溝が形成され、
上記基体の長辺内側面のうち、上記接続部の基部以外の部分には、当該基体の長辺内側面から長辺外側面へ向かう複数の有底横孔が形成されていることを特徴とする基礎パッキン。
(1)の発明によれば、基体の長辺内側面のうち、接続部の基部以外の部分には、基体の長辺内側面から長辺外側面へ向かう複数の有底横孔が形成されるため、充分な軽量化を図ることが可能である。従って、取り扱いの利便性を高め、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることができる。その一方で、基体における接続部の基部には、有底横孔が形成されないため、上記接続部の基部の強度を充分に確保することができ、接続部の基部に割れや欠けが生じるおそれがない。
また、有底横孔は長辺内側面に形成されるため、基体の上面又は下面の面積を広く確保することができ、基礎又は土台との接触面積を広く確保して滑りや位置ズレ等を防止することができる。また、基体の長辺内側面に一様に有底横孔が形成されるのではなく、接続部の基部には有底横孔が形成されない構成を有するため、上下方向の圧縮強度を充分に確保することができ、荷重や振動、衝撃等によって座屈してしまうおそれがない。
なお、このように接続部の基部の強度と、上下方向の圧縮強度とを充分に確保し得る構成を有するから、多数の有底横孔を形成したり、大きな有底横孔を形成したりすることが可能であり、充分な軽量化を図ることができるのである。
さらに、基体の長辺外側面に、上下方向に貫通した複数の溝が形成されているため、モルタルとの密着性を向上させてモルタルの剥離を防止することができる。基体の長辺外側面に形成された複数の溝は、上下方向に貫通しているため、これらの複数の溝を介して、基礎上面に描かれた墨出し線を視認可能であり、基礎パッキンや土台の位置合わせを容易に行うことができる。
(1)の発明によれば、接続突部を上下方向に嵌め合うことにより一対の基体を接続可能であるため、接続部の上部に載置される土台の荷重によって、互いの接続突部が堅固に接続されることになる。
また、上記接続部は、それぞれの上記基体の接続突部を上下方向に嵌め合うことにより、上記一対の基体を接続することができるように構成されている。一対の基体の接続強度を充分に確保することができ、振動や衝撃によって基体同士の接続が外れて横ズレが生じてしまうことを防止することができるからである。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(2) 上記(1)の基礎パッキンであって、
上記一方の基体の接続突部の側板部の外側面には上下方向に伸びた突条が形成され、上記他方基体の接続突部の側板部の内側面には上記突条に対応する箇所に上下方向に伸びた溝条が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(3) 上記(1)又は(2)の基礎パッキンであって、
上記基体における上記接続部の基部であり、かつ、上記有底横孔が形成されていない部分では、当該基体の上面又は下面に有底縦孔が形成されていることを特徴とする。
(3)の発明によれば、基体における接続部の基部であり、かつ、上記有底横孔が形成されていない部分では、基体の上面又は下面に有底縦孔が形成されるため、さらなる軽量化を図ることが可能となる。また、基体における接続部の基部に有底縦孔が形成されても、基体と接続部との境界には、有底横孔又は有底縦孔が及ぶことはなく、当該境界が面状に保たれるため、接続部の基部の強度を充分に確保することができる。
また、基体には、その長辺内側面に有底横孔が形成される部分と、その上面又は下面に有底縦孔が形成される部分とが混在することになるため、基体の上面又は下面に有底縦孔が形成されても、基体に一様に有底孔が形成される場合と比べて上下方向の圧縮強度が低下することはない。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1の基礎パッキンであって、
上記基体の上面及び下面における内側の領域には、当該基体の長辺方向に伸びた気密用弾性材が設けられていることを特徴とする。
(4)の発明によれば、気密用弾性体が設けられているため、外部空間と内部空間との間の通気を確実に防止することができる。従って、室内空間の気密性を確保して冷暖房効率の低下を防止することが可能になる。また、気密用弾性材が滑り止めとしての機能も有するため、より確実に横ズレを防止することができる。さらに、気密用弾性材は、基体の上面及び下面における内側の領域に設けられているため、万一、基礎パッキンに横ズレが生じたとしても、気密用弾性材と基礎又は土台との接触を確保することができ、外部空間と内部空間との間の通気を確実に防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(5) 上記(4)に記載の基礎パッキンであって、
上記基体の上面及び下面における内側の領域には、凹部が形成されており、
上記気密用弾性材は、上記凹部に設けられていることを特徴とする。
(5)の発明によれば、気密用弾性材は、基体の上面及び下面の内側の領域に形成された凹部に設けられているため、基体と基礎又は土台とによって気密用弾性材が経年的に圧縮されても、凹部によってその圧縮は緩和され、弾性力が保持されることになる。従って、長期的に外部空間と内部空間と間の通気を確実に防止することができる。また、凹部に気密用弾性材が設けられているため、気密用弾性材の位置ズレや剥離等を防止することができる。
さらに、本発明は、以下のようなものを提供する。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれか1の基礎パッキンであって、
建造物の布基礎と木製土台との間の全周域を覆うように設けられる基礎パッキンであり、かつ、上記建造物の外部空間と内部空間との通気を遮蔽する遮蔽型の基礎パッキンとして用いられることを特徴とする。
(6)の発明によれば、充分な軽量化が図られているから、建造物の布基礎と木製土台との間の全周域を覆うように設けられる基礎パッキン、例えば、長尺の基礎パッキンとして好適である。また、基体を横方向に貫く貫通孔が形成されていないことから、建造物の外部空間と内部空間との通気を遮蔽する遮蔽型の基礎パッキンとして好適に用いることができる。
本発明によれば、充分な軽量化を行うことにより、取り扱いの利便性を高め、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることが可能であり、その一方で、接続部の基部の強度と、上下方向の圧縮強度とを充分に確保し得る基礎パッキンを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
図1は、本発明の基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示した基礎パッキンをA方向(下面側)から見た様子を示す斜視図である。
基礎パッキン10は、所定の厚さを有する矩形板状であり、長さ910mm、幅120mm、高さ20mmである。基礎パッキン10は、長辺方向に伸びた一対の基体20、40と、一対の基体20、40を短辺方向に接続する接続部11とから構成される。基体20、40は、それぞれ長さ910mm、幅35mm、高さ20mmの四角柱形状を有している。基体20、40は、平行に配置されており、基体20の長辺内側面25と、基体40の長辺内側面45とは対向している。
接続部11は、基体20と一体的に形成された4つの接続突部21と、基体40と一体的に形成された4つの接続突部41とからなる。接続突部21と接続突部41とは対向する位置に形成されて対をなしている。
基体20、40及び接続突部21、41によって囲まれた空間が、アンカーボルトを挿通するためのボルト挿通孔となる。当該ボルト挿通孔は、基礎パッキン10を反転させた際に基礎パッキン10の長辺方向の全域に及ぶような位置及び形状を有している。
接続突部21は、基体20の長辺内側面25から基体40の長辺内側面45へ向けて50mm突出するように形成されており、図2に示すように、断面視コ字状の樋形状を有している。
接続突部41は、基体40の長辺内側面45から基体20の長辺内側面25へ向けて32mm突出するように形成されている。接続突部41は、接続突部21と同様に断面視コ字状の樋形状を有しているが、接続突部21より小さく、接続突部41内へ接続突部21を上下方向に嵌め込むことが可能な形状を有している。すなわち、接続部11を構成する接続突部21、41は、互いに上下方向に嵌合可能な雌雄嵌合構造を有しているのである。図1、図2は、接続突部41内へ接続突部21を上下方向に嵌め込んだ様子を示している。なお、接続部11の構造については、後で図面を用いて詳述することとする。
基体20の長辺外側面22には、上下方向に貫通した複数の溝23が形成されている。また、基体40の長辺外側面42には、上下方向に貫通した複数の溝43が形成されている。溝23、43は、深さ6mmの蟻溝形状を有している。溝23、43によって、長辺外側面22、42に塗布されるモルタルの密着性を向上させてモルタルの剥離を防止することができる。また、溝23、43を介して、基礎(図示せず)に描かれた墨出し線が視認可能となるため、基礎パッキン10や土台(図示せず)の位置合わせを容易に行うことができる。
図1に示すように、基体20の長辺内側面25のうち、接続部11を構成する接続突部21の基部31以外の部分には、基体20の長辺内側面25から長辺外側面22へ向かう複数の有底横孔29が一定間隔をあけて形成されている。有底横孔29は、四角柱形状を有しており、2つの接続突部21の間に8個形成されている。
また、図2に示すように、基体40の長辺内側面45のうち、接続部11を構成する接続突部41の基部51以外の部分には、基体40の長辺内側面45から長辺外側面42へ向かう複数の有底横孔49が一定間隔をあけて形成されている。有底横孔49は、四角柱形状を有しており、2つの接続突部41の間に10個形成されている。
図2に示すように、基体20の下面30と、基体40の下面50とには、それぞれ複数の有底縦孔28、48が形成されている。
すなわち、基体20における接続突部21の基部31(図1参照)であり、かつ、有底横孔29(図1参照)が形成されていない部分では、基体20の下面30に3つの有底縦孔28が形成されている(図2参照)。また、基体40における接続突部41の基部51であり、かつ、有底横孔49が形成されていない部分では、基体40の下面50に2つの有底縦孔が形成されている(図2参照)。有底縦孔28、48は、四角柱形状を有している。基体20、40の下面30、50に有底縦孔28、48が形成されているため、有底縦孔28、48内に水滴が溜まるということがない。また、上面27、47と土台(図示せず)との接触面積を広く確保して土台の滑りや横ズレを防止することができる。
上述したように、基体20には、長辺方向に向けて、接続突部21の基部31と基部31以外の部分とが交互に配置され、基部31が位置する部分には複数の有底縦孔28が形成され、基部31以外の部分には複数の有底横孔29が形成されている。有底孔の位置関係に着目すれば、基体20では、長辺方向へ向けて、複数の有底縦孔28が形成された部分と、複数の有底横孔29が形成された部分とが、交互に配置されているのである。
また、基体40についても基体20と同様であり、長辺方向へ向けて、接続突部41の基部51と基部31以外の部分とが交互に配置され、基部51が位置する部分には複数の有底縦孔48が形成され、基部51以外の部分には複数の有底横孔49が形成されている。有底孔の位置関係に着目すれば、基体40では、長辺方向へ向けて、複数の有底縦孔28が形成された部分と、複数の有底横孔49が形成された部分とが、交互に配置されているのである。
このように、基体20、40では、複数の有底縦孔28、48が形成された部分と、複数の有底横孔29、49が形成された部分とが交互に配置されているが、全体として見れば、複数の有底孔(有底縦孔28、48及び有底横孔29、49)が基体20、40の全域に形成されており、充分な軽量化がなされている。従って、基礎パッキン10は、取り扱いの利便性に優れ、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることができるのである。
また、基体20、40における接続突部21、41の基部には、有底横孔29、49は形成されず、有底縦孔28、48が形成される。従って、基体20と接続突部21との境界、及び、基体40と接続突部41との境界には、有底横孔29、49及び有底縦孔28、48が及ぶことはなく、当該境界が面状に保たれる。その結果、基礎パッキン10によれば、有底孔が一様に配列された基礎パッキン(例えば、図9に示した従来の基礎パッキン等)と比べて、接続部の基部の強度を充分に確保することができ、接続部の基部に割れや欠けが生じるおそれがない。
さらに、基体20、40では、複数の有底縦孔28、48が形成された部分と、複数の有底横孔29、49が形成された部分とが交互に配置されているため、有底孔が一様に配列された基礎パッキン(例えば、図9に示した従来の基礎パッキン等)と比べて、上下方向の圧縮強度を充分に確保することができ、荷重や振動、衝撃等によって座屈してしまうおそれがない。
また、有底縦孔28、48及び有底横孔29、49が形成された基体20、40の肉厚はどの部分においても4mm程度であり、樋形状を有する接続突部21、41の肉厚も4mm程度である。このように、基礎パッキン10は、有底縦孔28、48及び有底横孔29、49が形成されているにも拘わらず、どの部分においても肉厚が均一であるため、局所的に応力が集中してしまうおそれがなく、割れや欠けの発生を防止することができる。
図1及び図2に示すように、基体20の上面27及び下面30の内側の領域には、基体20の長辺方向に伸びた凹部24が形成されている。また、基体40の上面47及び下面30の内側の領域には、基体20の長辺方向に伸びた凹部44が形成されている。
凹部24、44には、それぞれ気密用弾性材26、46が嵌め込まれている。気密用弾性材26、46は、その全部が凹部24、44に埋没するのではなく、一部が凹部24、44に埋まっているが、残部は凹部24、44から露出している。従って、基体20、40と、図示しない基礎又は土台とによって、気密用弾性材26、46が経年的に圧縮されても、凹部24、44によってその圧縮は緩和され、弾性力が保持される。
また、基体20の上面27及び基体40の上面47と、接続突部21、41の上面とには、基礎パッキン10と土台(図示せず)との滑りを防止するために、シボ加工が施されている。
図3(a)は、接続部11の分解斜視図であり、図3(b)は、接続部11の接続した状態を示す斜視図である。
図3(a)に示すように、接続突部21は、1つの底板部210と2つの側板部211とが一体的に形成され、断面視コ字状の樋形状を有している。また、接続突部41は、1つの底板部410と2つの側板部411とが一体的に形成され、断面視コ字状の樋形状を有している。
接続突部21の側板部211の外側面には、上下方向に伸びた突条212が形成されている。その一方で、接続突部41の側板部411の内側面には、突条212に対応する箇所に、上下方向に伸びた溝条412が形成されている。また、接続突部21の側板部211の外側面には、係止片213が形成されている。その一方で、接続突部41の側板部411の内側面には、係止片213に対応する箇所に矩形凹部413が形成されている。さらに、接続突部21の側板部211には凸状体214が一体的に形成されている。凸状体214は、接続突部21と接続突部41とを接続した際に、接続突部41の底板部410に当接する位置に形成されている。
溝条412に突条212を挿入することにより、接続突部41内へ接続突部21を上下方向(図中、二点鎖線で示す矢印の方向)に嵌め込むことができる(図3(b)参照)。
接続突部41内へ接続突部21を嵌め込むと、係止片213が矩形凹部413に係止され、凸状体214は底板部410に当接する。
基礎パッキン10によれば、接続突部21、41を上下方向に嵌め合うことにより一対の基体20、40を接続可能であるため、接続部11の上部に載置される土台(図示せず)の荷重によって、互いの接続突部21、41が堅固に接続されることになる。従って、一対の基体20、40の接続強度を充分に確保することができ、振動や衝撃によって基体20、40の接続が外れて横ズレが生じてしまうことを防止することができる。なお、基体20、40の横ズレは、突条212と溝条412との係止、係止片213と矩形凹部との係止、及び、凸状体214と底板部410との当接によっても防止される。
なお、本実施形態では、接続部11を構成する接続突部21、41を上下方向に嵌め合う基礎パッキン10について説明したが、本発明において、接続部は、左右方向に嵌合可能なように構成されていてもよい。
左右方向に嵌合可能な接続部としては、特に限定されるものではないが、例えば、それぞれの基体の長辺内側面から当該基体に対向する他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように、上記基体と一体的に形成された接続突部からなり、一方の接続突部が、筒状体であり、他方の接続突部が、上記一方の接続突部に嵌め込むことが可能な形状の筒状体又は棒状体である接続部等を挙げることができる。
次に、基礎パッキン10を構成する基体20、40について詳述することとする。
図4(a)は、基体20を長辺内側面25側から見た側面図であり、(b)は、基体20の平面図であり、(c)は、基体20を長辺外側面22側から見た側面図であり、(d)は、基体20の底面図である。
基体20は、長さ910mm、幅35mm、高さ20mmの四角柱形状を有している。
基体20の長辺内側面25には、断面視コ字状の樋形状を有する4つの接続突部21が、所定間隔をあけて設けられている。接続突部21は、基体20の長辺内側面25から50mm突出する形状を有している。なお、4つの接続突部21は基体20と一体的に形成されている。
基体20の長辺外側面22には、上下方向に貫通した複数の溝23が形成されている。溝23は、深さ6mmの蟻溝形状を有している。基体20の長辺内側面25のうち、接続突部21の基部31以外の部分には、基体20の長辺内側面25から長辺外側面22へ向かう複数の有底横孔29が一定間隔をあけて形成されている。基体20における接続突部21の基部31であり、かつ、有底横孔29が形成されていない部分では、基体20の下面30に3つの有底縦孔28が形成されている。
上面27及び下面30の長辺内側面25側の領域には、長辺方向に伸びた凹部24が形成されている。凹部24は、気密用弾性材26(図示せず)を設けるためのものである。また、基体20の上面27と、接続突部21の上面とには、シボ加工が施されている。
図5(a)は、基体40を長辺外側面42側から見た側面図であり、(b)は、基体40の平面図であり、(c)は、基体40を長辺内側面45側から見た側面図であり、(d)は、基体40の底面図である。
基体40は、基体20と同様に、長さ910mm、幅35mm、高さ20mmの四角柱形状を有している。基体40の長辺内側面45には、断面視コ字状の樋形状を有する4つの接続突部41が、所定間隔をあけて設けられている。接続突部41は、基体40の長辺内側面45から32mm突出する形状を有している。なお、4つの接続突部41は基体40と一体的に形成されている。
基体40の長辺外側面42には、上下方向に貫通した複数の溝43が形成されている。溝43は、深さ6mmの蟻溝形状を有している。基体40の長辺内側面45のうち、接続突部41の基部51以外の部分には、基体40の長辺内側面45から長辺外側面42に向かう複数の有底横孔49が一定間隔をあけて形成されている。基体40における接続突部41の基部51であり、かつ、有底横孔49が形成されていない部分では、基体40の下面50に2つの有底縦孔48が形成されている。
上面47及び下面50の長辺内側面45側の領域には、長辺方向に伸びた凹部44が形成されている。凹部44は、気密用弾性材46(図示せず)を設けるためのものである。また、基体40の上面47と、接続突部41の上面とには、シボ加工が施されている。
基体20、40を接続部11により接続すると、基礎パッキン10の幅は、120mmとなるが、接続部11を構成する接続突部21又は接続突部41の長さ(長辺内側面25又は長辺内側面45から突出する長さ)を変更することにより、基礎パッキン10の幅を変更することができる。例えば、接続突部21の長さを50mmから32mmに変更することにより、基礎パッキン10の幅を102mmに縮小することができる。また、接続突部21の長さを50mmから70mmに変更することにより、基礎パッキン10の幅を140mmに拡大することができる。このように、基体20の接続突部21の長さを変更すれば、基体40に変更を加えなくても、基礎パッキン10の幅を変更することができる。
従って、幅の異なる複数種類の基礎パッキン10を製造する場合、基体20の金型を複数種類製造しておけば、基体40の金型は1種類で足りるため、製造コストを低減することができる。また、接続突部21の金型を入子式とすれば、接続突部21の金型を複数種類製造することにより、基体20の金型も1種類で足りることになり、さらに製造コストを低減することができる。このように、基礎パッキン10は、基体20、40が接続部11により接続された構成、すなわち、前後に2分割された構成を有しているため、幅の異なる複数種類の基礎パッキン10を製造する場合に、製造コストを抑えることができるという利点もある。
図6(a)は、図4(b)のB−B線断面図であり、(b)は、図5(b)のC−C線断面図である。
図6(a)に示すように、基体20の上面27及び下面30には、気密用弾性材26(図示せず)が設けられる凹部24が形成されている。接続突部21は、底面部210と側面部211とからなる。基体20の下面30に形成された有底縦孔28は、その一部が下面30の凹部24の裏側にまで及んでいる。また、図6(b)に示すように、基体40の上面47及び下面50には、気密用弾性材46(図示せず)が設けられる凹部44が形成されている。接続突部41は、底面部410と側面部411とからなる。基体40の下面50に形成された有底縦孔48は、その一部が下面50の凹部44の裏側にまで及んでいる。
図6に示すように、凹部の裏側にまで及ぶ有底縦孔を形成することにより、さらなる軽量化を図ることができ、また、基体の肉厚を均一化して局所的な応力集中を防止することができる。なお、凹部の裏側にまで及び有底縦孔を形成する方法としては、金型内にスライドコア(金型の開閉に伴い、金型内部でスライドする部分)を設けておけばよい。スライドコアについては、従来公知のものであるから、ここでの説明は省略する。
以上、基礎パッキン10について説明したが、基礎パッキン10は、上述したように充分な軽量化が図られているから、建造物の布基礎と木製土台との間の全領域を覆うように設けられる基礎パッキン、例えば、長尺の基礎パッキンとして好適である。
また、基体20、40を横方向に貫く貫通孔が形成されていないことから、建造物の外部空間と内部空間との通気を遮蔽する遮蔽型の基礎パッキンとして好適に用いることができる。特に、長尺の基礎パッキンでは、遮蔽型の基礎パッキンと通気型の基礎パッキンとの重量差が顕著に生じることとなるが、本発明によれば、充分な軽量化が図られているため、通気型の基礎パッキンとの重量差が少ない、又は、重量差がない遮蔽型の基礎パッキンとすることができる。
次に、本発明の基礎パッキンの材料について説明する。本発明の基礎パッキンの材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料等を挙げることができる。金属材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、鋳鉄等を挙げることができる。セラミックを用いることとしてもよい。樹脂材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、ポリ塩化ビニル、ナイロン等を挙げることができる。また、樹脂材料として、例えば、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等のゴム材料を挙げることができる。これらの材料は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
基礎パッキンの材料として樹脂材料を用いた場合には、アンカーボルトの位置にあわせて建築現場において容易に接続突部を切断することが可能となるため、アンカーボルトの位置に拘わらず、基礎パッキンを使用することができるという利点がある。
基礎パッキンの材料として、樹脂材料を用いる場合には、無機材料を添加して用いることが望ましい。剛性が高くなり建築材料として好適な硬さとすることができ、光による樹脂材料の脆性化を防止し、さらに、耐水性や耐熱性等を向上させることができるからである。無機材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、炭酸カルシウム、含水珪酸マグネシウム、石粉、コンクリート粉体、高炉スラグ、フライアッシュ等を挙げることができる。樹脂材料と無機材料との配合重量比は、1:0.1〜1:3であることが好ましい。また、例えば、フタル酸エステル、ジブチルフタレート等の可塑剤を添加してもよい。
気密用弾性材の材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、上述した樹脂材料やゴム材料等を挙げることができる。気密用弾性材を基体の上面及び下面に設ける場合、接着剤により両者を接着してもよく、基体の上面及び下面に凹部が形成されている場合には接着剤を用いずに気密用弾性材を当該凹部に嵌合してもよい。また、気密用弾性材として、例えば、ゴムテープ、ウレタンテープ、発泡樹脂テープ等を用いることとしてもよい。
本発明の一例である基礎パッキン10を模式的に示す斜視図である。 基礎パッキン10をA方向から見た様子を示す斜視図である。 (a)は、接続部11の分解斜視図であり、(b)は、接続部11の接続した状態を示す斜視図である。 (a)は、基体20を長辺内側面25側から見た側面図であり、(b)は、基体20の平面図であり、(c)は、基体20を長辺外側面22側から見た側面図であり、(d)は、基体20の底面図である。 (a)は、基体40を長辺外側面42側から見た側面図であり、(b)は、基体40の平面図であり、(c)は、基体40を長辺内側面45側から見た側面図であり、(d)は、基体40の底面図である。 (a)は、図4(b)のB−B線断面図であり、(b)は、図5(b)のC−C線断面図である。 従来の基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図である。 コンクリート基礎の上面の全周域を覆うように長尺の基礎パッキンを載置した様子を模式的に示す斜視図である。 (a)は、特許文献4に開示されている基礎パッキンを示す平面図であり、(b)は、(a)に示した基礎パッキンのP−P線断面図であり、(c)は、(b)に示した基礎パッキンのQ−Q線断面図であり、(d)は、(b)に示した基礎パッキンのR−R線断面図である。
符号の説明
10 基礎パッキン
11 接続部
20 基体(雄側)
21 接続突部(雄側)
22、42 長辺外側面
23、43 溝
24、44 凹部
25、45 長辺内側面
26、46 気密用弾性体
27、47 上面
28、48 有底縦孔
29、49 有底横孔
30、50 下面
40 基体(雌側)
41 接続突部(雌側)
100 基礎パッキン
101、103 窪み
102 突起
104 溝
105 穴
200 コンクリート基礎
201、202 部屋となる領域
203 玄関となる領域
210、410 底板部
211、411 側板部
212 突条
213 係止片
214 凸状体
300 遮蔽型の基礎パッキン
301 換気型の基礎パッキン
302 アンカーボルト
400 基礎パッキン
401 甲片
402 乙片
412 溝条
413 矩形凹部
430 縦溝
432 アンカーボルト通し穴
433 前面
434 後面
437 受け片
438 差込片
439 補強リブ

Claims (6)

  1. 基礎と土台との間に設けられ、所定の厚さを有する矩形板状の樹脂製の基礎パッキンであって、
    長辺方向に伸びた一対の基体と、前記一対の基体を短辺方向に接続する接続部とから構成され、
    前記接続部は、それぞれの前記基体の長辺内側面から当該基体に対向する他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように、1つの底板部及び2つの側板部を有する断面視コ字状の樋形状として前記基体と一体的に形成された接続突部からなり、一方の基体の接続突部内へ他方の基体の接続突部を上下方向に嵌め込んで接続することにより、前記一対の基体を接続することができるように構成され、
    前記基体の長辺外側面には、上下方向に貫通した複数の溝が形成され、
    前記基体の長辺内側面のうち、前記接続部の基部以外の部分には、当該基体の長辺内側面から長辺外側面へ向かう複数の有底横孔が形成されていることを特徴とする基礎パッキン。
  2. 前記一方の基体の接続突部の側板部の外側面には上下方向に伸びた突条が形成され、前記他方基体の接続突部の側板部の内側面には前記突条に対応する箇所に上下方向に伸びた溝条が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基礎パッキン。
  3. 前記基体における前記接続部の基部であり、かつ、前記有底横孔が形成されていない部分では、当該基体の上面又は下面に有底縦孔が形成されている請求項1又は2に記載の基礎パッキン。
  4. 前記基体の上面及び下面における内側の領域には、当該基体の長辺方向に伸びた気密用弾性材が設けられている請求項1〜3のいずれか1に記載の基礎パッキン。
  5. 前記基体の上面及び下面における内側の領域には、凹部が形成されており、
    前記気密用弾性材は、前記凹部に設けられている請求項4に記載の基礎パッキン。
  6. 建造物の布基礎と木製土台との間の全周域を覆うように設けられる基礎パッキンであり、かつ、前記建造物の外部空間と内部空間との通気を遮蔽する遮蔽型の基礎パッキンとして用いられる請求項1〜5のいずれか1に記載の基礎パッキン。
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