JP4626949B2 - 基礎パッキン - Google Patents
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Description
図10は、基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図である。
基礎パッキン100は、前後辺にそれぞれ3つの窪み101を有し、長手方向端辺には突起102と窪み103とを有する。突起102と窪み103とは、雌雄嵌合可能な形状となっている。基礎パッキン100の土台と接触する面には、通気のために長手方向に伸びた溝104が形成されている。また、基礎パッキン100には、上下方向に貫通した穴105が形成されている。穴105は、コンクリート基礎から上方へ突出したアンカーボルトを挿通するためのものである。また、基礎パッキン100は、長さLが200mm、幅Wが100mm、高さHが20mm程度の大きさを有している。
また長尺の基礎パッキンを用いると、位置合わせの作業が不要となるため、施工の質を均一化させることができ、木製土台の荷重が長尺の基礎パッキンの全域に均等に掛かることになるため、木製土台に撓み等が生じるおそれもない。
部屋となる領域201、202を囲うコンクリート基礎200の上面には、通気用の貫通孔がその側面に形成されている基礎パッキン(以下、換気型の基礎パッキンともいう)301が載置されている。
また、コンクリート基礎の幅が、製品にないような幅であった場合には、そのコンクリート基礎に好適に用いられる基礎パッキンが存在しないという問題もあった。
(1)基礎と土台との間に設けられ、所定の厚さを有する矩形板状の基礎パッキンであって、
長辺方向に伸びた一対の基体と、上記一対の基体を短辺方向に接続するとともに、上記一対の基体間の距離を所定値に保つ接続部とから構成され、
上記接続部には、上記基体間の距離を調節可能とする基体距離調節機構が設けられていることを特徴とする基礎パッキン。
(2) 上記(1)記載の基礎パッキンであって、
上記基体距離調節機構は、貫通孔と該貫通孔に嵌挿可能な接続突部とから構成され、
上記接続突部を上記貫通孔に嵌挿した際の嵌挿深さを調節することにより、
上記基体間の距離を調節可能としていることを特徴とする。
また、接続突部を貫通孔に嵌挿した際の嵌挿深さを調節することにより、上記基体間の距離を調節可能としているので、容易に基礎パッキンの幅を調節することができる。
(3) 上記(1)記載の基礎パッキンであって、
上記基体距離調節機構は、一方の基体の長辺内側面から他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように形成された接続突部と、他方の基体の接続部に形成された貫通孔とから構成されていることを特徴とする。
(4) 上記(2)記載の基礎パッキンであって、
上記接続部には、基体とは別体で形成された接続部材が配設され、
上記基体距離調節機構は、一対の基体の接続部に形成された貫通孔と、
上記接続部材に形成された貫通孔に嵌挿が可能な2つの接続突部とから構成されていることを特徴とする。
(5) 上記(4)に記載の基礎パッキンであって、
上記接続部には、基体とは別体で形成された接続部材が配設され、
上記基体距離調節機構は、上記接続部材に形成された貫通孔と、
一対の基体の長辺内側面から他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように形成された接続突部とから構成されていることを特徴とする。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかに記載の基礎パッキンであって、
その長辺外側面には、水平方向に突出したモルタル止め部が設けられていることを特徴とする。
さらに、モルタルをモルタル止め部材より上に形成することはないので、換気型の基礎パッキンを用いた場合、長尺、短尺に限らず、通気孔による通気を確実に確保することができる。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載の基礎パッキンであって、
上記基体の下面には、下方に突出するパッキン位置決め用突出部が設けられていることを特徴とする。
(8) 上記(1)〜(6)のいずれかに記載の基礎パッキンであって、
上記基体の上面には、上方に突出する木製土台位置決め用突出部が設けられていることを特徴とする。
勿論、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。
[第1実施形態]
図1(a)は、第1実施形態に係る本発明の基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)に示した基礎パッキンの平面図であり、(c)は、上記基礎パッキンの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
基体11、12の寸法は限定されるものではないが、例えば、長さは500〜2000mm、幅20〜70mm、高さ10〜30mmである。なお、連結部17a、17bに相当する部分は、切り欠きや溝が形成されておらず、平坦であってよい。
基体11、12及び接続部13a、13bによって囲まれた空間が、アンカーボルトを挿通するためのボルト挿通孔である。
基礎パッキン10の幅の調節範囲は特に限定されるものではないが、例えば、100〜180mmである。
接続突部と貫通孔16との関係は、以下に記載する他の実施形態に係る基礎パッキンにおいても同様である。
第1実施形態に係る基礎パッキン10では、充分な軽量化がなされているので、取り扱いの利便性に優れ、材料の使用量を節減してコストダウンを図ることができる。なお、基礎パッキンは、長尺に限られず、長さLが200mm、高さHが20mm程度の短尺の基礎パッキンであってもよい。
本発明の基礎パッキンには、モルタル止め部が形成されていてもよい。
図3(a)は、モルタル止め部を有する第2実施形態に係る基礎パッキンを模式的に示した斜視図であり、(b)は、そのA−A線断面図である。
このモルタル止め部14の幅は、15〜20mmが望ましい。基礎の外表面に基礎化粧モルタルを形成する際、その厚さが15〜20mmであり、モルタルをこの厚みとする際に基準となるからである。
すなわち、建造物の施工工程においては、図4に示すように、モルタル止め部材14を有する基礎パッキン30を、コンクリート基礎200の上端の外側面からモルタル止め部14が水平に突出した状態となるように載置する。
上記工程の後、基礎化粧モルタル220を形成するために、モルタルを塗布する。この際、基礎200の上端から基礎パッキン30のモルタル止め部14が突出し、その幅は、モルタルの厚さと略同じ、15〜20mmであるため、モルタルの表面がモルタル止め部14の先端部と略同じとなり、その上端がモルタル止め部14の下面となるようにモルタルを形成すればよい。従って、容易に基礎化粧モルタル220を形成することができる。
本発明の基礎パッキンには、モルタル止め部及びパッキン位置決め用突出部が形成されていてもよい。
図5は、モルタル止め部及びパッキン位置決め用突出部を有する第3実施形態に係る基礎パッキンを用いた建造物の基礎の施工の様子を示す断面図である。
さらに、基体11とは異なる基体12の下面にも、その外側面19aが基体12の長辺外側面12aとほぼ同一面を形成するように下方に突出する矩形板形状のパッキン位置決め用突出部19が設けられている。
すなわち、コンクリート基礎200の上面に基礎パッキン40を載置する際、基礎200の外側面及び内側面に、パッキン位置決め用突出部18、19の内側面が接触するように、基礎パッキン40の幅を調節し、基礎200の上に基礎パッキン40を載置すればよい。従って、コンクリート基礎200の上に基礎パッキン40を載置する際、ごく簡単に基礎パッキン40を載置することができる。
本発明の基礎パッキンには、木製土台位置決め用突出部が形成されていてもよい。
図6は、木製土台位置決め用突出部を有する第4実施形態に係る基礎パッキンを用いた建造物の基礎の施工の様子を示す断面図である。
すなわち、コンクリート基礎200の上面に基礎パッキン50を載置した後、木製土台110を載置する際、木製土台位置決め用突出部58、59の間に木製土台110を嵌め込むように木製土台110を載置すればよい。簡単に木製土台110を載置することができる。
基礎パッキン50は、木製土台位置決め用突出部58のみが形成されたものであってもよく、木製土台位置決め用突出部59のみが形成されたものであってもよい。
図7(a)は、第5実施形態に係る本発明の基礎パッキンの一例を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)に示した基礎パッキンの平面図であり、(c)は、上記基礎パッキンの長手方向に垂直な断面を示すA−A線断面図である。
なお、接続部材63による接続部分は、4箇所に限られず、3箇所でも、5箇所以上でもよい。
基体61、62の寸法は限定されるものではないが、例えば、長さは500〜2000mm、幅20〜70mm、高さ10〜30mmである。なお、連結部67a、67bに相当する部分は、切り欠きや溝が形成されておらず、平坦であってよい。
基体61、62及び接続部材63によって囲まれた空間が、アンカーボルトを挿通するためのボルト挿通孔である。
基礎パッキン60の幅の調節範囲は特に限定されるものではないが、例えば、100〜180mmである。
図8(a)は、第6実施形態に係る本発明の基礎パッキンの一例を模式的に示す平面図であり、(b)は、上記基礎パッキンの長手方向に垂直な断面を示す断面図である。
基体71、72の寸法は限定されるものではないが、例えば、長さは500〜2000mm、幅20〜70mm、高さ10〜30mmである。なお、連結部77a、77bに相当する部分は、切り欠きや溝が形成されておらず、平坦であってよい。
基体71、72及び接続部材73によって囲まれた空間が、アンカーボルトを挿通するためのボルト挿通孔である。
基礎パッキン70の幅の調節範囲は特に限定されるものではないが、例えば、100〜180mmである。
本発明の第7実施形態に係る基礎パッキン80では、第6実施形態に係る本発明の基礎パッキン70とは逆に、図8(c)に示すように、接続部材83の両側に四角柱状の接続突部83a、83bが形成されており、基体81、82に接続突部83a、83bを嵌挿させるための貫通孔86が形成されている。このような構成でも、第6実施形態に係る本発明の基礎パッキン70と同様に、接続部材83の接続突部83a、83bを基体81、82の貫通孔86に嵌挿した際の嵌挿深さを調節することにより、基体81、82間の距離(基礎パッキン80の幅)を調節することができる。
図9(a)は、第8実施形態に係る本発明の基礎パッキンを構成する各部品を模式的に示す斜視図であり、(b)は、(a)に示した各部品を用いて組み立てられた基礎パッキンを示す平面図であり、(c)、(d)は、この基礎パッキンの組み立て方法を示した断面図である。
なお、基体91、92及び接続部材98によって囲まれた空間が、アンカーボルトを挿通するためのボルト挿通孔である。
基礎パッキン90の幅の調節範囲は特に限定されるものではないが、例えば、100〜180mmである。
11、12、61、62、71、72、81、82、91、92 基体
11a、12a、61a、62a、71a、72a 外側面
13 接続部
13a、13b、71c、72c、73a、73b、83a、83b 接続突部
14 モルタル止め部
15、65、75 通気孔
16、56、68、69、86 貫通孔
17(17a:17b)、67(67a:67b) 結合部
18、19 パッキン位置決め用突出部
58、59 木製土台位置決め用突出部
63、73、83、98 接続部材
64、66、83a、83b、84a、84b 有底孔
73c 貫通孔
88a 接続部
110 土台
130 目盛り
200 コンクリート基礎
220 基礎化粧モルタル
Claims (8)
- 基礎と土台との間に設けられ、所定の厚さを有する矩形板状の基礎パッキンであって、
長辺方向に伸びた一対の基体と、
前記一対の基体を短辺方向に接続するとともに、前記一対の基体間の距離を所定値に保つ接続部とから構成され、
前記接続部は、前記基体間の距離を調節可能とする基体距離調節機構を備えていることを特徴とする基礎パッキン。 - 前記基体距離調節機構は、貫通孔と該貫通孔に嵌挿可能な接続突部とから構成され、
前記接続突部を前記貫通孔に嵌挿した際の嵌挿深さを調節することにより、
前記基体間の距離を調節可能としている請求項1記載の基礎パッキン。 - 前記基体距離調節機構は、一方の基体の長辺内側面から他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように形成された接続突部と、他方の基体の接続部に形成された貫通孔とから構成されている請求項2記載の基礎パッキン。
- 前記接続部には、基体とは別体で形成された接続部材が配設され、
前記基体距離調節機構は、一対の基体の接続部に形成された貫通孔と、
前記接続部材に形成された貫通孔に嵌挿が可能な2つの接続突部とから構成されている請求項2記載の基礎パッキン。 - 前記接続部には、基体とは別体で形成された接続部材が配設され、
前記基体距離調節機構は、前記接続部材に形成された貫通孔と、
一対の基体の長辺内側面から他方の基体の長辺内側面へ向けて突出するように形成された接続突部とから構成されている請求項2記載の基礎パッキン。 - 長辺外側面には、水平方向に突出したモルタル止め部が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の基礎パッキン。
- 前記基体の下面には、下方に突出するパッキン位置決め用突出部が設けられている請求項1〜6のいずれかに記載の基礎パッキン。
- 前記基体の上面には、上方に突出する木製土台位置決め用突出部が設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の基礎パッキン。
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