JP2002155537A - 換気孔付き台輪、換気孔無し台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構造および基礎と換気孔無し台輪の接合構造 - Google Patents

換気孔付き台輪、換気孔無し台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構造および基礎と換気孔無し台輪の接合構造

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JP2002155537A JP2000354625A JP2000354625A JP2002155537A JP 2002155537 A JP2002155537 A JP 2002155537A JP 2000354625 A JP2000354625 A JP 2000354625A JP 2000354625 A JP2000354625 A JP 2000354625A JP 2002155537 A JP2002155537 A JP 2002155537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土間側を向く側面にモルタルを確実かつ容易
に塗りつけることのできる換気孔付き台輪、換気孔無し
台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構造および基礎と換
気孔無し台輪の接合構造を提供すること。 【解決手段】 換気孔付き台輪8は、基礎9上面にその
長手方向に沿って配置される台輪本体10と、この台輪
本体10の側面に形成され、該台輪本体10の幅方向に
貫通する換気孔11と、前記台輪本体10の側面に、前
記換気孔11を覆うようにして接着され、表面に前記モ
ルタル12が塗りつけられるシート材13とを備えたも
のとする。そして、前記シート材13はモルタル12と
の付着力が前記台輪本体10より高いものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土間に隣接する基
礎上端に敷き込まれて、土間側を向く側面にモルタルが
塗りつけられる換気孔付き台輪や換気孔無し台輪、ま
た、それぞれの台輪と基礎との接合構造に関するもので
ある。
【0002】
【背景の技術】建物、特に住宅を構築する際には、例え
ば、特開2000-265578号公報に記載されているように、
まず布基礎を構築し、この布基礎の上端面に台輪を敷
き、この台輪上に床部材や壁部材等の構造部材を設置し
ていくといった施工法がとられている。また、前記台輪
は、その側面に換気用の孔が幅方向に形成されている換
気孔付き台輪であり、この換気用の孔から外気が入り込
むことによって床下の防湿効果が促進されるようになっ
ている。ところで、玄関においては、土間床が地面に接
し、あるいは地面に近い位置となるよう通常の床より一
段低く設計されており、これによって布基礎と床部材や
壁部材等の構造部材との接合部が土間床より上に位置し
ている。そして、このような玄関においては、床下から
建物内に外気が入りこむことによって、建物全体の冷暖
房効率が低下しないように、前記換気孔付き台輪ではな
く、その側面に換気用の孔が形成されていない台輪を使
用する場合がある。すなわち、布基礎の上端面には、換
気孔のない台輪が設けられており、この台輪上に床パネ
ルの端部が設置されている。また、布基礎の側部には、
打設コンクリートで形成された土間床が設けられてお
り、この土間床は床パネルより一段低くなっている。そ
して、前記布基礎の、土間床側を向く側面および台輪の
側面には、モルタルが塗りつけられて、モルタル層が形
成されており、このモルタル層によって、布基礎および
台輪が土間側に露出しないように仕上げるとともに、布
基礎と台輪との間の若干の隙間を塞いで、土間側の気密
性を確保している。
【0003】一方、前記布基礎の上端面に、換気孔が形
成された換気孔付き台輪を使用する場合がある。これ
は、土間以外の布基礎の上端面に換気孔付き台輪を設置
する場合に、土間の布基礎の上端面に換気孔のない台輪
を設置しようとすると、2種類の台輪を用意しなければ
ならず、部品点数が増加するからである。そして、前記
布基礎の上端面に、換気孔が形成された換気孔付き台輪
を設置した場合、前記モルタル層によって、布基礎およ
び台輪が土間側に露出しないように仕上げるとともに、
布基礎と台輪との間の若干の隙間および台輪の換気孔を
塞ぐようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、台輪は一般
に、ポリプロピレンと炭酸カルシウムを主原料として形
成されているので、該台輪の表面にはモルタルが付着し
難い。したがって、前記布基礎の、土間床側を向く側面
および台輪の側面に、モルタルを塗りつける場合に、特
に台輪の側面にはより入念にモルタルを塗りつける必要
があり、その塗りつけ作業に手間がかかっていた。ま
た、特に、換気孔付き台輪では、換気孔があるために、
台輪の側面とモルタルとの付着面積が小さくなるので、
さらに入念にモルタルを塗りつける必要があり、さらに
塗りつけ作業に手間がかかっていた。本発明は、上記事
情に鑑みてなされたもので、土間側を向く側面にモルタ
ルを確実かつ容易に塗りつけることのできる換気孔付き
台輪、換気孔無し台輪、基礎と換気孔付き台輪の接合構
造および基礎と換気孔無し台輪の接合構造を提供するこ
とを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図2および図3(b)に
示すように、土間2に隣接する基礎9上端に敷き込まれ
て、土間2側を向く側面にモルタル12が塗りつけられ
る換気孔付き台輪8であって、基礎9上面にその長手方
向に沿って配置される台輪本体10と、この台輪本体1
0の側面に形成され、該台輪本体10の幅方向に貫通す
る換気孔11と、前記台輪本体10の側面に、前記換気
孔11を覆うようにして接着され、表面に前記モルタル
12が塗りつけられるシート材13とを備え、このシー
ト材13はモルタル12との付着力が前記台輪本体10
より高いことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、台輪本体10
と、この台輪本体10の側面に形成される換気孔11
と、この換気孔11を覆うようにして接着され、表面に
前記モルタル12が塗りつけられるシート材13とを備
え、このシート材13はモルタル12との付着力が前記
台輪本体10より高いので、従来と異なり、前記換気孔
11が形成された台輪本体10の側面にモルタル12を
直接塗りつけるよりも、確実かつ容易に、台輪本体10
の側面にモルタル12を塗りつけることができる。ま
た、シート材13を介してモルタル12を塗りつける方
が、台輪本体10の側面とモルタル12との付着面積が
大きくなるので、確実かつ容易に台輪本体10の側面に
モルタル12を塗りつけることができる。また、土間2
に隣接する基礎9上端に使用する台輪として、新たに換
気孔の無い台輪を形成して使用する必要がなくなり、コ
ストの削減にもつながる。さらに、台輪本体10の側面
に形成された換気孔11を覆うようにしてシート材13
が接着されているので、換気孔11から土間2側に外気
が入り込むのを防ぐことができる。
【0007】前記台輪本体10は、例えば、主原料がポ
リプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げら
れる。前記シート材13には、例えば、ゴムアス製シー
ト等が挙げられる。このゴムアス製シートとは、ゴム分
を混合して、低温における柔軟性を増大し、軟化点を上
げたアスファルトからなるシート状のもので、防水用と
して使用することができる。
【0008】請求項2の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項1記載の換気孔付き台輪8において、前記
台輪本体10の側面と前記シート材13との間には、前
記換気孔11を塞ぐ蓋部材18が設けられており、この
蓋部材18に前記シート材13が接着されていることを
特徴とする。
【0009】請求項2の発明によれば、前記台輪本体1
0の側面と前記シート材13との間には、前記換気孔1
1を塞ぐ蓋部材18が設けられており、この蓋部材18
に前記シート材13が接着されているので、前記換気孔
11が形成された台輪本体10の側面に直接シート材1
3を接着させるよりも、蓋部材18を介してシート材1
3を接着させる方が、シート材13と蓋部材18との付
着面積が大きくなり、より確実に台輪本体10の側面に
シート材13を設けることができる。また、この蓋部材
18は前記換気孔11を塞いでいるので、請求項1に比
して、この換気孔11から土間2側に外気が入り込むの
を確実に防ぐことができる。
【0010】前記蓋部材18には、例えば、樹脂製のも
のが挙げられる。また、この蓋部材18は、台輪本体1
0の側面とシート材13との間以外に、例えば、台輪本
体10の土間2側を向く側面と反対側の側面に設けても
良い。この場合、より確実に土間2側に外気が入り込む
のを防ぐことができる。
【0011】請求項3の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項1または2記載の換気孔付き台輪8におい
て、前記シート材13は、前記台輪本体10より下方に
延出する延出部16を備えており、この延出部16の裏
面には、前記基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる
接着面16aが設けられるとともに、この接着面16aに
剥離紙17が剥離可能に貼り付けられていることを特徴
とする。
【0012】請求項3の発明によれば、前記シート材1
3は、前記台輪本体10より下方に延出する延出部16
を備えており、この延出部16の裏面には、前記基礎9
に接着する接着剤が塗布されてなる接着面16aが設け
られているので、この延出部16が基礎9に接着される
ことによって、基礎9と台輪本体10との間に生じる隙
間がなくなり、基礎9と台輪本体10との間の気密性を
確保することができる。また、前記延出部16の裏面に
設けられた接着面16aには、剥離紙17が剥離可能に
貼り付けられているので、基礎9上端に敷き込んでこの
延出部16を基礎9に接着させる際に、この剥離紙17
を剥がすまで接着面16aは剥離紙17によって、塵埃
や汚れの付着から防止される。したがって、接着面16
aの密着性が良好となる。また、接着面16aに剥離紙1
7が貼り付けられているシート材13の方が、接着面1
6aが露出されているシート材に比べて、剥離紙17を
基礎9に当接させてから、剥離紙17を剥がして接着面
16aを基礎9に接着させることができるので、接着面
16aがずれた状態で接着されずに、外観良くかつ容易
に前記シート材13を基礎9に接着させることができ
る。
【0013】請求項4の発明は、例えば、図3(a)に示
すように、土間2に隣接する基礎9上端に請求項1〜3
のいずれかに記載の換気孔付き台輪8が敷き込まれてな
る基礎9と換気孔付き台輪8の接合構造であって、前記
基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれてお
り、前記換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモル
タル12が、前記基礎9の土間2側を向く側面と連続し
て塗り付けられていることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明によれば、前記基礎9の上
端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれており、前記換
気孔付き台輪8のシート材13の表面にモルタル12
が、前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗り付
けられているので、前記換気孔付き台輪8と前記基礎9
との間が隙間なく接合された状態となり、より気密性に
優れた構造とすることができる。したがって、建物内の
冷暖房効率の低下を防ぐことができる。また、モルタル
12を塗りつけることによって、基礎9と換気孔付き台
輪8とが土間2側から見えることがないので、外観を向
上させることができる。
【0015】前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔付き
台輪8の上面には、例えば、土間2の側方における内壁
7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框部
6を構成する床パネル22等が設置される。(図1、図
3、図4参照)
【0016】請求項5の発明は、例えば、図5および図
6に示すように、土間2に隣接する基礎9上端に敷き込
まれて、土間2側を向く側面にモルタル12が塗りつけ
られる換気孔無し台輪24であって、基礎9上面にその
長手方向に沿って配置される台輪本体25と、この台輪
本体25の側面に形成されて、この側面に塗りつけられ
たモルタル12が入り込んで食いつく食付部26とを備
えていることを特徴とする。
【0017】請求項5の発明によれば、台輪本体25
と、この台輪本体25の側面に形成されて、この側面に
塗りつけられたモルタル12が入り込んで食いつく食付
部26とを備えているので、この食付部26にモルタル
12が食いつくことによってモルタル12が保持され、
側面が平らな台輪に比べて、確実かつ容易にモルタル1
2を台輪本体25に塗りつけることができる。したがっ
て、モルタル12を塗りつける作業に手間がかからず、
施工期間の短縮化を図ることができる。
【0018】前記台輪本体25は、例えば、主原料がポ
リプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げら
れる。
【0019】請求項6の発明は、例えば、図6に示すよ
うに、土間2に隣接する基礎9上端に請求項5記載の換
気孔無し台輪24が敷き込まれてなる基礎9と換気孔無
し台輪24の接合構造であって、前記基礎9の上端に前
記換気孔無し台輪24が敷き込まれており、前記換気孔
無し台輪24の側面にモルタル12が前記基礎9の土間
2側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特
徴とする。
【0020】請求項6の発明によれば、前記基礎9の上
端に前記換気孔無し台輪24が敷き込まれており、前記
換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が前記基礎9
の土間2側を向く側面と連続して塗り付けられているの
で、前記換気孔無し台輪24と前記基礎9との間が隙間
なく接合された状態となり、より気密性に優れた構造と
することができる。したがって、建物内の冷暖房効率の
低下を防ぐことができる。また、モルタル12を塗りつ
けることによって、基礎9と換気孔付き台輪24とが土
間2側から見えることがないので、外観を向上させるこ
とができる。
【0021】前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔無し
台輪24の上面には、例えば、土間2の側方における内
壁7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框
部6を構成する床パネル22等が設置される。(図1お
よび図6参照)
【0022】請求項7の発明は、例えば、図9および図
10に示すように、土間2に隣接する基礎上端9に換気
孔付き台輪33が敷き込まれてなる基礎9と換気孔付き
台輪33の接合構造であって、前記換気孔付き台輪33
は、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪
本体34と、この台輪本体34の側面に形成され、該台
輪本体4の幅方向に貫通する換気孔35とを備えてお
り、前記基礎9の上端に前記換気孔付き台輪33が敷き
込まれ、前記換気孔付き台輪33の側面にモルタル12
が前記基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけ
られており、かつ、前記換気孔付き台輪33の側面に塗
りつけられたモルタル12の一部が前記換気孔35に侵
入していることを特徴とする。
【0023】請求項7の発明によれば、前記換気孔付き
台輪33は、台輪本体34と、この台輪本体34の側面
に形成される換気孔35とを備えており、前記基礎9の
上端に前記換気孔付き台輪33が敷き込まれ、前記換気
孔付き台輪33の側面にモルタル12が前記基礎9の土
間2側を向く側面と連続して塗りつけられているので、
前記換気孔付き台輪33と前記基礎9との間が隙間なく
接合された状態となり、より気密性に優れた構造とする
ことができる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下
を防ぐことができる。また、モルタル12を塗りつける
ことによって、基礎9と換気孔付き台輪33とが土間2
側から見えることがないので、外観を向上させることが
できる。さらに、前記換気孔付き台輪33の側面に塗り
つけられたモルタル12の一部が前記換気孔35に侵入
しているので、この換気孔付き台輪33によってモルタ
ル12を確実に保持することができる。また、請求項1
に比して、シート材18を使用せずに、換気孔35にモ
ルタル12を侵入させて塗りつけるので、施工作業をよ
り簡略化することができるとともにコストの削減につな
がる。
【0024】前記台輪本体34は、例えば、主原料がポ
リプロピレンと炭酸カルシウム等からなるものが挙げら
れる。また、この台輪本体34の側面に形成された換気
孔35のうち、土間2側と反対側の換気孔35に、例え
ば、前記蓋部材18を設けても良い。この場合、蓋部材
18によって換気孔35が塞がれるので、この換気孔3
5から土間2側に外気が入り込むのを防ぐことができる
とともに、換気孔35に侵入したモルタル12が換気孔
付き台輪33外に飛び出すことなく、モルタル12をき
ちんと収めることができる。(図9参照)
【0025】前記基礎9上端に敷き込まれた換気孔付き
台輪33の上面には、例えば、土間2の側方における内
壁7を構成する壁パネル20や土間2における上がり框
部6を構成する床パネル22等が設置される。(図1お
よび図10参照)
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1〜第3の実
施の形態を示すためのもので住宅の一階の間取りを示す
平面図である。この住宅1では、玄関土間2の奥側に玄
関ホール3が設けられており、この玄関土間2と玄関ホ
ール3とに隣接するように居間4と居室5が配設されて
いる。玄関ホール3の玄関土間2側の端辺部は、玄関土
間2と玄関ホール3とを仕切る上がり框部6となってい
る。つまり、玄関土間2の床面は玄関ホール3の床面よ
りも一段低くなっている。また、玄関土間2の側方に
は、居間4および居室5を構成している内壁7が設けら
れている。
【0027】なお、図1に示す住宅1は、パネル工法に
より構築されており、パネル工法とは、予め工場等で製
造された木質パネルを現場で基礎に組み付けていくこと
により、住宅の床、壁、屋根等を構築するものである。
前記木質パネルとは、例えば、框材を矩形状に組み立て
るとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材を縦横に
組み付けて枠体を構成し、この枠体の一方の面に合板な
どの面材が設けられてなる。
【0028】図2は、本発明の第1の実施の形態を示す
ための換気孔付き台輪の斜視図、図3(a)は、玄関土間
の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示す
ための縦断面図、図3(b)は、図3(a)の要部を示す斜視
図、図4は、玄関土間の上がり框部における基礎と換気
孔付き台輪の接合構造を示すための縦断面図である。
【0029】図2に示すように、本発明の第1の実施の
形態の換気孔付き台輪8は、土間2に隣接する基礎9上
端に敷き込まれるものであり、基礎9上面にその長手方
向に沿って配置される台輪本体10と、この台輪本体1
0の長手方向両側面に形成され、該台輪本体10の幅方
向に貫通する換気孔11と、台輪本体10の側面に、換
気孔11を覆うようにして接着され、表面にモルタル1
2が塗りつけられるシート材13とを備えている。
【0030】前記台輪本体10は、ポリプロピレンと炭
酸カルシウムを主原料として形成され、長尺板状に形成
されている。そして、台輪本体10の中央部には、長手
方向に沿って所定間隔にアンカーボルト21挿通用の矩
形状の孔14が複数形成され、台輪本体10の長手方向
両側には換気孔付き台輪8,8どうしを接続するための
接続部15が設けられている。
【0031】前記換気孔11は、台輪本体10の両側面
に所定間隔で設けられており、断面形状が四角形状をな
している。前記シート材13は、モルタル12付着力の
高いゴムアス製シートである。そして、このシート材1
3は、土間2側を向く台輪本体10の側面に接着剤によ
って接着されている。また、このシート材13は、台輪
本体10より下方に延出する延出部16を備えており、
この延出部16の裏面には、基礎9に接着する接着剤が
塗布されてなる接着面16aが設けられている。この接
着面16aには、剥離紙17が剥離可能に貼り付けられ
ている。
【0032】また、台輪本体10の長手方向両側面に設
けられた換気孔11には、該換気孔11を塞ぐ蓋部材1
8が備えられており、この蓋部材18のうち、土間2側
を向く蓋部材18の側面に前記シート材13が接着剤に
よって接着されている。前記蓋部材18は、板状をなす
樹脂製のものである。
【0033】ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7に
おける、前記換気孔付き台輪8と土間2に隣接する基礎
9との接合構造について説明する。図3(a),(b)に示す
ように、基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込
まれており、換気孔付き台輪8のシート材13の表面に
モルタル12が、基礎9の土間2側を向く側面と連続し
て塗りつけられている。前記シート材13の延出部16
は、基礎9に延出しており、この延出部16に設けられ
た裏面の接着面16aが剥離紙17が剥がされて基礎9
に接着されている。また、前記換気孔付き台輪8の上面
には、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面
には、壁パネル20が設置されている。そして、これら
基礎9、換気孔付き台輪8、土台19および壁パネル2
0とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21が
それぞれ換気孔付き台輪8、土台19、壁パネル20に
挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されることに
よって固定されている。
【0034】次に、図1に示す玄関土間2の上がり框部
6における、前記換気孔付き台輪8と土間2に隣接する
基礎9との接合構造について説明する。図4に示すよう
に、基礎9の上端に前記換気孔付き台輪8が敷き込まれ
ており、換気孔付き台輪8のシート材13の表面にモル
タル12が、基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗
りつけられている。前記シート材13の延出部16は、
基礎9に延出しており、この延出部16に設けられた接
着面16aが前記剥離紙17が剥がされて基礎9に接着
されている。また、前記換気孔付き台輪8の上面のうち
の内側半分に、床パネル22の端部が設置されており、
外側半分に、長尺な桟材である半土台23が設置されて
いる。
【0035】本発明の第1の実施の形態の換気孔付き台
輪8によれば、台輪本体10と、この台輪本体10の側
面に形成される換気孔11と、この換気孔11を覆うよ
うにして接着され、表面にモルタル12が塗りつけられ
るシート材13とを備え、このシート材13はモルタル
12との付着力が台輪本体10より高いので、確実かつ
容易に、台輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけ
ることができる。また、シート材13を介してモルタル
12を塗りつける方が、台輪本体10の側面とモルタル
12との付着面積が大きくなるので、確実かつ容易に台
輪本体10の側面にモルタル12を塗りつけることがで
きる。また、土間2に隣接する基礎9上端に使用する台
輪として、新たに換気孔の無い台輪を形成して使用する
必要がなくなり、コストの削減にもつながる。
【0036】前記台輪本体10の側面とシート材13と
の間には、換気孔11を塞ぐ蓋部材18が設けられてお
り、この蓋部材18にシート材13が接着されているの
で、換気孔11が形成された台輪本体10の側面に直接
シート材13を接着させるよりも、蓋部材18を介して
シート材13を接着させる方が、シート材13と蓋部材
18との付着面積が大きくなり、より確実に台輪本体1
0の側面にシート材13を設けることができる。また、
換気孔11は、蓋部材18およびシート材13によって
覆われているので、換気孔11から土間2側に外気が入
り込むのを防ぐことができる。さらに、蓋部材18は、
台輪本体10の側面とシート材13との間以外に、台輪
本体10の土間2側を向く側面と反対側の側面にも設け
られているので、より確実に土間2側に外気が入り込む
のを防ぐことができる。
【0037】前記シート材13は、台輪本体10より下
方に延出する延出部16を備えており、この延出部16
の裏面には、基礎9に接着する接着剤が塗布されてなる
接着面16aが設けられているので、この延出部16が
基礎9に接着されることによって、基礎9と台輪本体1
0との間に生じる隙間がなくなり、基礎9と台輪本体1
0との間の気密性を確保することができる。また、延出
部16の裏面に設けられた接着面16aには、剥離紙1
7が剥離可能に貼り付けられているので、基礎9上端に
敷き込んでこの延出部16を基礎9に接着させる際に、
この剥離紙17を剥がすまで接着面16aは剥離紙17
によって、塵埃や汚れの付着から防止される。したがっ
て、接着面16aの密着性が良好となる。また、接着面
16aに剥離紙17が貼り付けられているシート材13
の方が、接着面16aが露出されているシート材に比べ
て、剥離紙17を基礎9に当接させてから、剥離紙17
を剥がして接着面16aを基礎9に接着させることがで
きるので、接着面16aがずれた状態で接着されずに、
外観良くかつ容易にシート材13を基礎9に接着させる
ことができる。
【0038】本発明の第1の実施の形態の基礎9と換気
孔付き台輪8の接合構造によれば、基礎9の上端に換気
孔付き台輪8が敷き込まれており、換気孔付き台輪8の
シート材13の表面にモルタル12が、基礎9の土間2
側を向く側面と連続して塗り付けられているので、換気
孔付き台輪8と基礎9との間が隙間なく接合された状態
となり、より気密性に優れた構造とすることができる。
したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことがで
きる。また、モルタル12を塗りつけることによって、
基礎9と換気孔付き台輪8とが土間2側から見えること
がないので、外観を向上させることができる。
【0039】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
ための換気孔無し台輪の斜視図、図6は、玄関土間の内
壁における基礎と換気孔無し台輪の接合構造を示すため
の縦断面図、図7および図8は、食付部の形状の異なる
換気孔無し台輪の平面図である。図5に示すように、換
気孔無し台輪24は、基礎9上面にその長手方向に沿っ
て配置される台輪本体25と、この台輪本体25の長手
方向両側面に形成されて、この側面に塗りつけられたモ
ルタル12が入り込んで食いつく食付部26とを備えて
いる。前記台輪本体25は、ポリプロピレンと炭酸カル
シウムを主原料として形成され、長尺板状に形成されて
いる。そして、台輪本体25の中央部には、長手方向に
沿って所定間隔にアンカーボルト21挿通用の矩形状の
孔27が複数形成され、台輪本体25の長手方向両側に
は換気孔無し台輪24,24どうしを接続するための接
続部28が設けられている。
【0040】前記食付部26は、平断面視において略台
形状をなしており、長手方向に沿って連続して形成され
ている。ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7におけ
る、前記換気孔無し台輪24と土間2に隣接する基礎9
との接合構造について説明する。図6に示すように、基
礎9の上端に換気孔無し台輪24が敷き込まれている。
そして、換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が基
礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけられ、モ
ルタル12は食付部26に入り込み食いつくことによっ
て、換気孔無し台輪24の側面にモルタル12が接着さ
れている。
【0041】また、前記換気孔無し台輪24の上面に
は、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面に
は、壁パネル20が設置されている。そして、これら基
礎9、換気孔無し台輪24、土台19および壁パネル2
0とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21が
それぞれ換気孔無し台輪24、土台19、壁パネル20
に挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されること
によって固定されている。
【0042】本発明の第2の実施の形態の換気孔無し台
輪24によれば、台輪本体25と、この台輪本体25の
側面には、この側面に塗りつけられたモルタル12が入
り込んで食いつく食付部26が形成されているので、こ
の食付部26にモルタル12が食いつくことによってモ
ルタル12が保持され、側面が平らな台輪に比べて、確
実かつ容易にモルタル12を台輪本体25に塗りつける
ことができる。したがって、モルタル12を塗りつける
作業に手間がかからず、施工期間の短縮化を図ることが
できる。
【0043】本発明の第2の実施の形態の基礎9と換気
孔無し台輪24の接合構造によれば、基礎9の上端に換
気孔無し台輪24が敷き込まれており、換気孔無し台輪
24の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向く側
面と連続して塗り付けられているので、換気孔無し台輪
24と基礎9との間が隙間なく接合された状態となり、
より気密性に優れた構造とすることができる。したがっ
て、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができる。ま
た、モルタル12を塗りつけることによって、基礎9と
換気孔付き台輪24とが土間2側から見えることがない
ので、外観を向上させることができる。
【0044】なお、前記換気孔無し台輪24の食付部2
6は、平面視において台形状をなすものであったが、例
えば、図7および図8に示すような形状の食付部30,
32としても良い。すなわち、図7の換気孔無し台輪2
9の食付部30は、平面視において略正方形状のもの
で、図8の換気孔無し台輪31の食付部32は、平面視
において刺状のものである。また、その他の構成は前記
換気孔無し台輪24と同様のため、その説明を省略す
る。
【0045】図9は、本発明の第3の実施の形態を示す
換気孔付き台輪の斜視図、図10は、玄関土間の内壁に
おける基礎と換気孔付き台輪の接合構造を示すための縦
断面図である。図9に示すように、換気孔付き台輪33
は、基礎9上面にその長手方向に沿って配置される台輪
本体34と、この台輪本体34の長手方向両側面に形成
され、該台輪本体34の幅方向に貫通する換気孔35と
を備えている。前記換気孔35のうち、土間2側と反対
側の換気孔35には、上述した蓋部材18が設けられ、
これによって換気孔35が塞がれている。なお、前記台
輪本体34および前記換気孔35は、本発明の第1の実
施の形態で説明したものと同様のため、その説明を省略
する。
【0046】ここで、図1に示す玄関土間2の内壁7に
おける、前記換気孔付き台輪33と土間2に隣接する基
礎9との接合構造について説明する。図10に示すよう
に、基礎9の上端に換気孔付き台輪33が敷き込まれて
いる。そして、換気孔付き台輪33の側面にモルタル1
2が基礎9の土間2側を向く側面と連続して塗りつけら
れており、かつ、換気孔付き台輪33の側面に塗りつけ
られたモルタル12の一部が換気孔35に侵入してい
る。前記モルタル12の表面には、タイル36が所定間
隔で貼られている。
【0047】また、前記換気孔付き台輪33の上面に
は、土台19が設置され、さらにこの土台19の上面に
は、壁パネル20が設置されている。そして、これら基
礎9、換気孔付き台輪33、土台19および壁パネル2
0とは、基礎9に予め埋設されたアンカーボルト21が
それぞれ換気孔付き台輪33、土台19、壁パネル20
に挿通されて、壁パネル20の下端部に止着されること
によって固定されている。
【0048】本発明の第3の実施の形態によれば、換気
孔付き台輪33は、台輪本体34と、この台輪本体34
の側面に形成される換気孔35とを備えており、基礎9
の上端に換気孔付き台輪33が敷き込まれ、換気孔付き
台輪33の側面にモルタル12が基礎9の土間2側を向
く側面と連続して塗りつけられているので、換気孔付き
台輪33と基礎9との間が隙間なく接合された状態とな
り、より気密性に優れた構造とすることができる。した
がって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができ
る。また、モルタル12を塗りつけることによって、基
礎9と換気孔付き台輪33とが土間2側から見えること
がないので、外観を向上させることができる。さらに、
換気孔付き台輪33の側面に塗りつけられたモルタル1
2の一部が換気孔35に侵入しているので、この換気孔
付き台輪33によってモルタル12を確実に保持するこ
とができる。また、本発明の第1の実施の形態の換気孔
付き台輪8に比して、シート材18を使用せずに、換気
孔35にモルタル12を侵入させて塗りつけるので、施
工作業をより簡略化することができるとともにコストの
削減につながる。
【0049】また、換気孔付き台輪33は、台輪本体3
4の側面に形成された換気孔35のうち、土間2側と反
対側の換気孔35に該換気孔35を塞ぐようにして蓋部
材18が設けられているので、この換気孔35から土間
2側に外気が入り込むのを防ぐことができるとともに、
換気孔35に侵入したモルタル12が換気孔付き台輪3
3外に飛び出すことなく、モルタル12をきちんと収め
ることができる。
【0050】なお、本発明の第2および第3の実施の形
態において、上がり框部7における基礎9と換気孔無し
台輪24の接合構造および基礎9と換気孔付き台輪33
の接合構造について、その説明を省略したが、本発明の
第1の実施の形態の上がり框部7における基礎9と換気
孔付き台輪8の接合構造と同様に、換気孔付き台輪8の
代わりに、換気孔無し台輪24および換気孔付き台輪3
3を使用して同様の接合構造を適用することができる。
【0051】また、本発明の実施の形態では、玄関土間
2の内壁7における基礎9と台輪8,24,33との接
合構造および玄関土間2の上がり框部6における基礎9
と換気孔付き台輪8との接合構造について説明したが、
気密性を確保する必要のある箇所ならどこでも、これら
の接合構造を適用でき、例えば、住宅における勝手口の
土間に隣接する基礎と台輪においても同様の接合構造を
適用することができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、台輪本体と、
この台輪本体の側面に形成される換気孔と、この換気孔
を覆うようにして接着され、表面に前記モルタルが塗り
つけられるシート材とを備え、このシート材はモルタル
との付着力が前記台輪本体より高いので、従来と異な
り、前記換気孔が形成された台輪本体の側面にモルタル
を直接塗りつけるよりも、確実かつ容易に、台輪本体の
側面にモルタルを塗りつけることができる。また、シー
ト材を介してモルタルを塗りつける方が、台輪本体の側
面とモルタルとの付着面積が大きくなるので、確実かつ
容易に台輪本体の側面にモルタルを塗りつけることがで
きる。また、土間に隣接する基礎上端に使用する台輪と
して、新たに換気孔の無い台輪を形成して使用する必要
がなくなり、コストの削減にもつながる。さらに、台輪
本体の側面に形成された換気孔を覆うようにしてシート
材が接着されているので、換気孔から土間側に外気が入
り込むのを防ぐことができる。
【0053】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記台輪本
体の側面と前記シート材との間には、前記換気孔を塞ぐ
蓋部材が設けられており、この蓋部材に前記シート材が
接着されているので、前記換気孔が形成された台輪本体
の側面に直接シート材を接着させるよりも、蓋部材を介
してシート材を接着させる方が、シート材と蓋部材との
付着面積が大きくなり、より確実に台輪本体の側面にシ
ート材を設けることができる。また、この蓋部材は前記
換気孔を塞いでいるので、請求項1に比して、この換気
孔から土間側に外気が入り込むのを確実に防ぐことがで
きる。
【0054】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前
記シート材は、前記台輪本体より下方に延出する延出部
を備えており、この延出部の裏面には、前記基礎に接着
する接着剤が塗布されてなる接着面が設けられているの
で、この延出部が基礎に接着されることによって、基礎
と台輪本体との間に生じる隙間がなくなり、基礎と台輪
本体との間の気密性を確保することができる。また、前
記延出部の裏面に設けられた接着面には、剥離紙が剥離
可能に貼り付けられているので、基礎上端に敷き込んで
この延出部を基礎に接着させる際に、この剥離紙を剥が
すまで接着面は剥離紙によって、塵埃や汚れの付着から
防止される。したがって、接着面の密着性が良好とな
る。また、接着面に剥離紙が貼り付けられているシート
材の方が、接着面が露出されているシート材に比べて、
剥離紙を基礎に当接させてから、剥離紙を剥がして接着
面を基礎に接着させることができるので、接着面がずれ
た状態で接着されずに、外観良くかつ容易に前記シート
材を基礎に接着させることができる。
【0055】請求項4の発明によれば、前記基礎の上端
に前記換気孔付き台輪が敷き込まれており、前記換気孔
付き台輪のシート材の表面にモルタルが、前記基礎の土
間側を向く側面と連続して塗り付けられているので、前
記換気孔付き台輪と前記基礎との間が隙間なく接合され
た状態となり、より気密性に優れた構造とすることがで
きる。したがって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐこ
とができる。また、モルタルを塗りつけることによっ
て、基礎と換気孔付き台輪とが土間側から見えることが
ないので、外観を向上させることができる。
【0056】請求項5の発明によれば、台輪本体と、こ
の台輪本体の側面に形成されて、この側面に塗りつけら
れたモルタルが入り込んで食いつく食付部とを備えてい
るので、この食付部にモルタルが食いつくことによって
モルタルが保持され、側面が平らな台輪に比べて、確実
かつ容易にモルタルを台輪本体に塗りつけることができ
る。したがって、モルタルを塗りつける作業に手間がか
からず、施工期間の短縮化を図ることができる。
【0057】請求項6の発明によれば、前記基礎の上端
に前記換気孔無し台輪が敷き込まれており、前記換気孔
無し台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間側を向く側
面と連続して塗り付けられているので、前記換気孔無し
台輪と前記基礎との間が隙間なく接合された状態とな
り、より気密性に優れた構造とすることができる。した
がって、建物内の冷暖房効率の低下を防ぐことができ
る。また、モルタルを塗りつけることによって、基礎と
換気孔付き台輪とが土間側から見えることがないので、
外観を向上させることができる。
【0058】請求項7の発明によれば、前記換気孔付き
台輪は、台輪本体と、この台輪本体の側面に形成される
換気孔とを備えており、前記基礎の上端に前記換気孔付
き台輪が敷き込まれ、前記換気孔付き台輪の側面にモル
タルが前記基礎の土間側を向く側面と連続して塗りつけ
られているので、前記換気孔付き台輪と前記基礎との間
が隙間なく接合された状態となり、より気密性に優れた
構造とすることができる。したがって、建物内の冷暖房
効率の低下を防ぐことができる。また、モルタルを塗り
つけることによって、基礎と換気孔付き台輪とが土間側
から見えることがないので、外観を向上させることがで
きる。さらに、前記換気孔付き台輪の側面に塗りつけら
れたモルタルの一部が前記換気孔に侵入しているので、
この換気孔付き台輪によってモルタルを確実に保持する
ことができる。また、請求項1に比して、シート材を使
用せずに、換気孔にモルタルを侵入させて塗りつけるの
で、施工作業をより簡略化することができるとともにコ
ストの削減につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3の実施の形態を示すための
もので、住宅の一階の間取りを示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すためのもの
で、換気孔付き台輪の斜視図である。
【図3】同、(a)は、玄関土間の内壁における基礎と換
気孔付き台輪の接合構造を示す縦断面図、(b)は、玄関
土間の内壁における基礎と換気孔付き台輪の接合構造の
要部を示す斜視図である。
【図4】同、玄関土間の上がり框部における基礎と換気
孔付き台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すためのもの
で、換気孔無し台輪の斜視図である。
【図6】同、玄関土間の内壁における基礎と換気孔無し
台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【図7】同、換気孔無し台輪の平面図である。
【図8】同、換気孔無し台輪の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すためのもの
で、換気孔付き台輪の斜視図である。
【図10】同、玄関土間の内壁における基礎と換気孔付
き台輪の接合構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 土間 8,33 換気孔付き台輪 9 基礎 10,25,34 台輪本体 11,35 換気孔 12 モルタル 13 シート材 16 延出部 16a 接着面 17 剥離紙 18 蓋部材 24,29,31 換気孔無し台輪 26,30,32 食付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 AA13 BA01 2E001 DB02 DC02 DD02 FA21 GA10 GA12 GA24 GA73 GA76 HA01 HA22 HD11 HE01 HE03 HF07 LA16 LA17 MA01 MA04 NA07 NB01 NC01 ND01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土間に隣接する基礎上端に敷き込まれ
    て、土間側を向く側面にモルタルが塗りつけられる換気
    孔付き台輪であって、 基礎上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体
    と、 この台輪本体の側面に形成され、該台輪本体の幅方向に
    貫通する換気孔と、 前記台輪本体の側面に、前記換気孔を覆うようにして接
    着され、表面に前記モルタルが塗りつけられるシート材
    とを備え、 このシート材はモルタルとの付着力が前記台輪本体より
    高いことを特徴とする換気孔付き台輪。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の換気孔付き台輪におい
    て、 前記台輪本体の側面と前記シート材との間には、前記換
    気孔を塞ぐ蓋部材が設けられており、この蓋部材に前記
    シート材が接着されていることを特徴とする換気孔付き
    台輪。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の換気孔付き台輪
    において、 前記シート材は、前記台輪本体より下方に延出する延出
    部を備えており、この延出部の裏面には、前記基礎に接
    着する接着剤が塗布されてなる接着面が設けられるとと
    もに、この接着面に剥離紙が剥離可能に貼り付けられて
    いることを特徴とする換気孔付き台輪。
  4. 【請求項4】 土間に隣接する基礎上端に請求項1〜3
    のいずれかに記載の換気孔付き台輪が敷き込まれてなる
    基礎と換気孔付き台輪の接合構造であって、 前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれてお
    り、 前記換気孔付き台輪のシート材の表面にモルタルが、前
    記基礎の土間側を向く側面と連続して塗り付けられてい
    ることを特徴とする基礎と換気孔付き台輪の接合構造。
  5. 【請求項5】 土間に隣接する基礎上端に敷き込まれ
    て、土間側を向く側面にモルタルが塗りつけられる換気
    孔無し台輪であって、 基礎上面にその長手方向に沿って配置される台輪本体
    と、 この台輪本体の側面に形成されて、この側面に塗りつけ
    られたモルタルが入り込んで食いつく食付部とを備えて
    いることを特徴とする換気孔無し台輪。
  6. 【請求項6】 土間に隣接する基礎上端に請求項5記載
    の換気孔無し台輪が敷き込まれてなる基礎と換気孔無し
    台輪の接合構造であって、 前記基礎の上端に前記換気孔無し台輪が敷き込まれてお
    り、 前記換気孔無し台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間
    側を向く側面と連続して塗り付けられていることを特徴
    とする基礎と換気孔無し台輪の接合構造。
  7. 【請求項7】 土間に隣接する基礎上端に換気孔付き台
    輪が敷き込まれてなる基礎と換気孔付き台輪の接合構造
    であって、 前記換気孔付き台輪は、基礎上面にその長手方向に沿っ
    て配置される台輪本体と、この台輪本体の側面に形成さ
    れ、該台輪本体の幅方向に貫通する換気孔とを備えてお
    り、 前記基礎の上端に前記換気孔付き台輪が敷き込まれ、 前記換気孔付き台輪の側面にモルタルが前記基礎の土間
    側を向く側面と連続して塗りつけられており、かつ、前
    記換気孔付き台輪の側面に塗りつけられたモルタルの一
    部が前記換気孔に侵入していることを特徴とする基礎と
    換気孔付き台輪の接合構造。
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