JP4550842B2 - 液体貨物輸送船の貨物倉構造 - Google Patents

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Description

本発明は、液体貨物輸送船の貨物倉を囲繞する隔壁の構造に関するものである。
近年のタンカーまたはケミカルタンカーのような液体貨物の輸送船(以下、「液体貨物輸送船」という。)は、貨物の種類が多様化し、いろいろな貨物の積換えを容易なようにするとともに、貨物倉の洗浄のし易さおよび積載効率を考慮したコルゲート状に成形された鋼板(以下、「コルゲート構造」という。)の隔壁が採用されるようになってきた。
一方で、海洋汚染の観点から座礁または衝突時に燃料が海洋に流出するのを避けるため、燃料タンクを船底外板および船側外板から離して、機関室前方のバラストポンプルームおよび船首隔壁後方のバラストタンク内などに設けられるようになっている。
この従来構造の液体貨物輸送船の貨物倉構造について、その概要を、図4ないし図6を基に説明する。ここで、図4は、従来構造の液体貨物輸送船の平面図、図5は、図4のV部分平面詳細図、図6は、図5のVI矢視図、図6(a)は図5のVI矢視断面図、図6(b)は図6(a)のB−B矢視断面図、図6(c)は図6(a)のC−C矢視断面図である。
図4ないし図6に示すように、従来構造の液体貨物輸送船2は二重底構造および二重外板構造となっていて、二重底構造は船底外板11および二重内底板12により構成され、船底外板11と二重内底板12との間には船底バラストタンク51が形成されている。また、二重外板構造は船側外板13および二重船側外板14により構成され、船側外板13と二重船側外板14との間には船側バラストタンク53が形成されている。
そして、両舷の二重船側外板14、14、船首横置隔壁23および船尾横置隔壁25に囲繞された貨物倉スペースは、船体中心線に沿って略二重内底板12から立設される縦通隔壁18と、縦通隔壁18に直交し両舷の二重船側外板14、14間に亘って略二重内底板12から立設される横置隔壁20とにより、複数のブロックに分割されて貨物倉31、31、・・・が形成されている。
この縦通隔壁18および横置隔壁20は、いずれもコルゲート構造が採用されていて、縦通隔壁18の基端部には船首側から船尾側に貫通する上辺が短い略台形の縦通スツール36が設置されて縦通隔壁18は当該上辺から立設され、横置隔壁20の基端部には縦通スツール36と船側バラストタンク53とを連通する上辺が短い略台形の横通スツール38が設置されて横置隔壁20は当該上辺から立設されている。そして、これら縦通スツール36および横通スツール38は配管スペースとなっていて、その内部は貨物管および遠隔弁等が敷設されている。さらに、縦通スツール36および横通スツール38が交差する箇所には、上甲板15に開口する交通口34が設置されていて、作業員等が縦通スツール36および横通スツール38内に出入りできるようになっている。
そして、船首隔壁27と船首横置隔壁23との間には、船首バラストタンク55が設置され、さらに、この船首バラストタンク55に囲繞されるように船首燃料タンク43が設置されている。一方、船尾横置隔壁25の後方には、船首側から順に、バラストポンプ室61、バラストポンプ室61に併設される図示外の船尾バラストタンク、船尾燃料タンク45および機関室63が設置されている。
以上説明したように、従来構造の液体貨物輸送船2では、それまで二重底に設けていた燃料タンクを船首側(船首燃料タンク43)と船尾側(船尾燃料タンク45)に配置している。
ところが、燃料タンクを船首部および船尾部に設けたことにより、燃料の消費に伴って船体のトリムが大きく変わることになり、運航および貨物の積み付けに制限が加わり、運航効率が悪くなる。また、船首バラストタンク55内に船首燃料タンク43を配置しているため、船首部のバラスト量が減り、運航上、トリム調整に問題点を有していた。さらに、海洋汚染の観点から、燃料タンクを船底外板11および船側外板13から離したとはいえ、とくに、船首部などは、衝突時の破壊の確率が高く、安全性が懸念される。
この船体のトリムを改善する発明として、特開2002−316688号公報に開示の「貨物船」がある。この発明の概要を、図7を基に説明する。なお、図7は、この発明の実施形態を示す貨物船を示し、(a)は(b)のB−Bに沿う貨物船全体の断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う各タンクの配置状態を示す断面図である。
この特許公開公報に開示の技術は、「二重底やサイドタンクの船体外板に破損や亀裂が生じた場合でも、ディーゼル等の主機関を駆動するための燃料が海に漏洩することが無く、また、燃料タンク中の燃料に海水が浸入することによる動力源の故障等を防ぐことができるとともに、前記燃料の消費量によらず船体の安定状態を保持し、貨物の積載量を増大させることのできる貨物船を提供する」ことを目的とし、この目的を達成するために、「船体121の船底124に設けられ船体外板135cとホールド・ボットムプレート135aで囲まれた二重底バラストタンク137aと、舷側125に設けられ船体外板135cとインナーロンジ・バルクヘッド135bで囲まれたサイドタンク137bと、前記二重底バラストタンク137aと前記サイドタンク137bによって囲まれる船体121の内部で、前記複数の貨物格納用ホールド127を区画する複数の隔壁126の内部に設けられディーゼル等の主機関を駆動するための燃料を収容する燃料タンク138とを具備した」構成としている。
すなわち、貨物格納用ホールド127を船首−船尾方向に直交して立設した複数の隔壁126の内部を燃料タンク138とすることにしたものである。
特開2002−316688号公報
しかしながら、特開2002−316688号公報に開示の技術は、「貨物船」とはいえ、対象とする貨物はコンテナであり、複数の隔壁126は平鋼の一方の面をスティフナーで補強したいわゆるスティフナー構造の壁面であり、コルゲート構造の壁面を有する液体貨物輸送船2に適用することはできない。
そこで、本発明は、燃料の消費量に関係なく船体の安定状態を保持し、液体貨物の積載量を増大させ、かつ、たとえ衝突事故等により船首部などが破壊されても燃料が海に漏洩することがない液体貨物輸送船の貨物倉構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、二重内底板、上甲板、二重船側外板、縦通隔壁および横置隔壁に囲繞される液体貨物輸送船の貨物倉において、前記縦通隔壁をスティフナー構造の右舷縦通隔壁と左舷縦通隔壁からなる二重壁とし、平滑な壁面を前記貨物倉に向けた前記右舷縦通隔壁と前記左舷縦通隔壁との間の縦通二重壁空間には燃料タンクが形成され、前記縦通二重壁空間内の二重内底板近傍は該二重内底板と平行に区画されて該二重内底板上には船首側から船尾側に貫通する縦通スツールが形成され、前記横置隔壁の基端部には前記縦通スツールと前記二重船側外板および船側外板が形成する船側バラストタンクとを連通する横通スツールが形成され、前記横置隔壁は該横通スツールを貫通して前記二重内底板に固着され、前記二重船側外板をスティフナー構造とし前記横置隔壁をコルゲート構造とした、ことを特徴とする。
そして、本願請求項に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、請求項に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造であって、前記縦通二重壁空間および前記横置隔壁が交差するそれぞれの交差箇所には前記上甲板に開口し前記縦通スツールに連通する交通口が設置され、該交通口により前記燃料タンクがそれぞれ独立した水密なブロックに区画されている、ことを特徴とする。
さらに、本願請求項に係る液体貨物輸送船の貨物倉構造は、請求項1または請求項に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造であって、前記横通スツールを貫通する該横通スツール内の前記横置隔壁は軟鋼で構成される、ことを特徴とする。
本願発明は上記の構成により、以下の効果を奏する。
(1)横置隔壁をコルゲート構造とし縦通隔壁をスティフナー構造の二重壁として当該二重壁内の空間を燃料タンクとしているため、船首部および船尾部の燃料タンクは不要になる。このため、積載効率の良さというコルゲート構造の利点をそのまま継承するとともに、燃料の消費量に関係なく船体の安定状態を保持することができ、たとえ衝突事故等により船首部が破壊されても燃料が海に漏洩することがない。
(2)さらに、船首部および船尾部の燃料タンクは不要になったことから、船首横置隔壁は船首側に移動し、船尾横置隔壁は船首側に移動することになるので、両舷の二重船側外板、船首横置隔壁および船尾横置隔壁で囲繞される貨物倉スペースの容量は増大し、その結果、貨物倉自体の積載容量も増大する。
(3)また、コルゲート構造の横置隔壁は、横通スツールを貫通して二重内底板に固着され、上甲板と二重内底板とに支持されているので、柔構造のコルゲート構造であっても確実に隔壁として貨物倉の水密性を維持することができるばかりでなく、横置隔壁の基端部は横通スツールで被包されることにより、貨物倉の液体貨物による横置隔壁の撓みを軽減することができるとともに、横置隔壁と横通スツールとの交差部分の亀裂を防止することができる。
(4)そして、二重壁空間における横置隔壁が交差するそれぞれの交差箇所には、上甲板に開口し縦通スツールに連通する交通口が設置され、該交通口により当該燃料タンクがそれぞれ独立した水密なブロックに区画されていて、一の燃料タンクに対しては、両舷側の貨物倉のみが隣接することになるため、たとえば、燃料を満たした燃料タンクに隣接する貨物倉に積載することが禁じられている液体貨物の場合には、当該一の燃料タンクのみを空にすることにより対処することができる。
(5)さらに、横通スツールを貫通する該船側配管スペース内の横置隔壁は軟鋼で構成することとしている。従来構造の液体貨物輸送船では、貨物倉の壁面を構成する二重船側外板、縦通隔壁、横置隔壁、縦通スツールおよび横通スツールは、いずれもステンレス鋼製であるが、貨物倉の液体貨物に直接接することのない船側配管スペース内の横置隔壁を軟鋼製とすることにより船舶建造費の低減を図ることができる。
以下、本願発明を実施するための最良の形態に係る実施例について、図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図1は、実施例に係る液体貨物輸送船の平面図、図2は、図1のII部分平面詳細図、図3は、図2のIII矢視図、図3(a)は図2のIII矢視断面図、図3(b)は図3(a)のB−B矢視断面図、図3(c)は図3(a)のC−C矢視断面図である。
図1ないし図3において、符号1は実施例に係る液体貨物輸送船、符号11は船底外板、符号12は二重内底板、符号13は船側外板、符号14は二重船側外板、符号15は上甲板、符号17は縦通隔壁、符号17aは左舷縦通隔壁、符号17bは右舷縦通隔壁、符号19は横置隔壁、符号23は船首横置隔壁、符号25は船尾横置隔壁、符号27は船首隔壁、符号31は貨物倉、符号33は交通口、符号35は縦通スツール、符号37は横通スツール、符号41は燃料タンク、符号51は船底バラストタンク、符号53は船側バラストタンク、符号55は船首バラストタンク、符号61はバラストポンプ室、符号63は機関室である。
なお、従来例の液体貨物輸送船について図4ないし図6で説明した要素と同一の要素については、図1ないし図3においても同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
図1ないし図3に示すように、実施例に係る液体貨物輸送船1は、従来構造の液体貨物輸送船2と同様に、二重底構造および二重外板構造となっている。
そして、4面を両舷の二重船側外板14、14、船首横置隔壁23および船尾横置隔壁25に囲繞された貨物倉スペースは、船体中心線に沿って二重内底板12から立設される縦通隔壁17と、縦通隔壁17に直交し両舷の二重船側外板14、14間に亘って二重内底板12から立設される横置隔壁19とにより、複数のブロックに分割されて貨物倉31、31、・・・が形成されている。
なお、図1では複数のブロックに分割された貨物倉31について、左舷側の貨物倉31に対して、船首側から順に#1a、#2a、・・・・・#8aの番号を付し、右舷側の貨物倉31に対して、船首側から順に#1b、#2b、・・・・・#8bの番号を付している。
縦通隔壁17は、左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁となっているとともに、平滑な壁面を貨物倉31に向け、右舷縦通隔壁17aおよび左舷縦通隔壁17bが対面する側は、スティフナーで補強されたスティフナー構造となっている。
右舷縦通隔壁17aと左舷縦通隔壁17bとが形成する二重壁空間の二重内底板12の近傍は二重内底板12と平行にかつ水密に上下に区画されて、二重壁空間の下部は船首側から船尾側まで貫通する縦通スツール35が形成され、縦通隔壁17と横置隔壁19のそれぞれの交差部には、平面が略正方形の交通口33が形成され、この交通口33は上甲板15と縦通スツール35を連通している。したがって、この二重壁空間の縦通スツール35の上部は、交通口33により個々に独立した空間となっていて、この個々に独立し水密に形成された空間が複数個の燃料タンク41、41、・・・となっている。
なお、図2では複数個の燃料タンク41、41、・・・に対して、船首側から順に#1、#2、・・・・・#8の番号を付していて、そのうち、#5および#6の燃料タンク41が図示されている。
横置隔壁19はコルゲート構造の1枚壁であって、平面から見て、横置隔壁19は縦通隔壁17と二重船側外板14とを連結していて、その基端部は二重内底板12に固着され、その上端部は上甲板15の裏面に固着されている。
そして、横置隔壁19の基端部には断面形状を上辺が狭まった台形とする横通スツール37が形成されていて、この横通スツール37は、縦通スツール35と船側バラストタンク53とを連通している。すなわち、縦通スツール35および横通スツール37は、交通口33を介して上甲板15上に開口していて、作業員等が縦通スツール35および横通スツール37に上甲板15から出入りできるようになっている。
したがって、正面から見て矩形の横置隔壁19は、構造的にはその四辺が二重内底板12、上甲板15、二重船側外板および左舷縦通隔壁17aあるいは右舷縦通隔壁17bに支持されることになる。
なお、通常、貨物倉31の壁面を構成する二重船側外板14、横置隔壁19、19、左舷縦通隔壁17aあるいは右舷縦通隔壁17b、および横通スツール37は、液体貨物に接するためステンレス鋼製としているが、横通スツール37内の横置隔壁19については、経済性の観点から、価格の高いステンレス鋼に変えて価格の安い軟鋼としても良い。この場合であっても、上部のステンレス鋼製の横置隔壁19および下部の軟鋼製の横置隔壁19は構造的に一体のものとなっている。
なお、液体貨物輸送船1の船首側と船尾側の構成について、図1を基に説明する。
液体貨物輸送船1では、船首横置隔壁23と船首隔壁27との間には船首バラストタンク55が設置されているが、液体貨物輸送船2における船首燃料タンク43(図4参照)に相当する燃料タンクが設置されていない。また、船尾横置隔壁25の船尾側にはバラストポンプ室61、バラストポンプ室61に併設される図示外の船尾バラストタンクおよび機関室63が設置されているが、液体貨物輸送船2における船尾燃料タンク45(図4参照)が設置されていない。
実施例に係る液体貨物輸送船1によれば、すべての燃料タンク41を左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁内に設置することにより、二重底構造の内部および二重外板構造の内部、船首部および船尾部を液体貨物輸送船1の喫水の調整や横傾斜を調整するために海水を収容するバラストタンク、すなわち、船底バラストタンク51、船側バラストタンク53、船首バラストタンク55およびバラストポンプ室61に併設する図示外の船尾バラストタンク、としている。したがって、液体貨物輸送船1が万一衝突や座礁等を起こして船底外板11や二重内底板12に破損や亀裂が生じ、あるいは、船首部分に破損や亀裂が生じても、主機関を駆動するための燃料が海に漏洩することが無い。
また、船底外板11や二重内底板12、あるいは、船首部分に破損や亀裂が生じても、燃料タンク41中の燃料に海水が浸入することがないので、これに起因する主機関の故障等を防ぐことができる。
そして、上述したように、二重底構造の内部および二重外板構造の内部、船首部分および船尾部分をバラストタンクとすることができるので、燃料の消費量に係わらず液体貨物輸送船1の安定状態を保持することが極めて容易となる。
さらに、実施例に係る液体貨物輸送船1では、従来構造の液体貨物輸送船2に在った船首部および船尾部の燃料タンクが不要になったため、船首横置隔壁23は液体貨物輸送船2よりも船首側に移動し、船尾横置隔壁25は液体貨物輸送船2よりも船首側に移動することになるので、貨物倉31自体の積載容量が増大し運搬効率を高めることができる。
その上、コルゲート構造の横置隔壁19は、横通スツール37を貫通して二重内底板12に直接溶着されていて、上甲板15と二重内底板12とに支持されるので、柔構造のコルゲート構造であっても確実に隔壁として貨物倉31の水密性を維持することができるばかりでなく、横置隔壁19の基端部に設置される横通スツール37がクッションとなって、貨物倉31の液体貨物による横置隔壁19の撓みを軽減することができるとともに、横置隔壁19と横通スツール37との溶着部分の亀裂を防止することができる。
また、左舷縦通隔壁17aと右舷縦通隔壁17bとからなる二重壁空間における横置隔壁19が交差するそれぞれの交差箇所には、上甲板に開口し縦通スツール35に連通する交通口33が設置され、この交通口33により燃料タンク41がそれぞれ独立した水密なブロックに区画されている。このため、たとえば、#6の燃料タンク41に対しては、両舷側の#6aおよび#6bの貨物倉31、31のみが隣接することになり、燃料を満たしたタンクに隣接する貨物タンクに積載することが禁じられている液体貨物を#6aあるいは#6bの貨物倉31に積載した場合には、#6の燃料タンク41のみを「空」とすることにより容易に対処することができる。
図1は、実施例に係る液体貨物輸送船の平面図である。 図2は、図1のII部分平面詳細図である。 図3は、図2のIII矢視図であり、図3(a)は図2のIII矢視断面図、図3(b)は図3(a)のB−B矢視断面図、図3(c)は図3(a)のC−C矢視断面図である。 図4は、従来構造の液体貨物輸送船の平面図である。 図5は、図4のV部分平面詳細図である。 図6は、図5のVI矢視図であり、図6(a)は図5のVI矢視断面図、図6(b)は図6(a)のB−B矢視断面図、図6(c)は図6(a)のC−C矢視断面図である。 図7は、特開2002−316688号公報に開示の技術の実施形態を示す貨物船を示し、(a)は(b)のB−Bに沿う貨物船全体の断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う各タンクの配置状態を示す断面図である。
符号の説明
1 実施例に係る液体貨物輸送船
11 船底外板
12 二重内底板
14 二重船側外板
15 上甲板
17 縦通隔壁
17a 左舷縦通隔壁
17b 右舷縦通隔壁
19 横置隔壁
31 貨物倉
33 交通口
35 縦通スツール
37 横通スツール
41 燃料タンク

Claims (3)

  1. 二重内底板、上甲板、二重船側外板、縦通隔壁および横置隔壁に囲繞される液体貨物輸送船の貨物倉において、
    前記縦通隔壁をスティフナー構造の右舷縦通隔壁と左舷縦通隔壁からなる二重壁とし、
    平滑な壁面を前記貨物倉に向けた前記右舷縦通隔壁と前記左舷縦通隔壁との間の縦通二重壁空間には燃料タンクが形成され、
    前記縦通二重壁空間内の二重内底板近傍は該二重内底板と平行に区画されて該二重内底板上には船首側から船尾側に貫通する縦通スツールが形成され、
    前記横置隔壁の基端部には前記縦通スツールと前記二重船側外板および船側外板が形成する船側バラストタンクとを連通する横通スツールが形成され、
    前記横置隔壁は該横通スツールを貫通して前記二重内底板に固着され、
    前記二重船側外板をスティフナー構造とし前記横置隔壁をコルゲート構造とした、ことを特徴とする液体貨物輸送船の貨物倉構造。
  2. 前記縦通二重壁空間および前記横置隔壁が交差するそれぞれの交差箇所には前記上甲板に開口し前記縦通スツールに連通する交通口が設置され、該交通口により前記燃料タンクがそれぞれ独立した水密なブロックに区画されている、ことを特徴とする請求項1に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造。
  3. 前記横通スツールを貫通する該横通スツール内の前記横置隔壁は軟鋼で構成される、ことを特徴とする請求項1または請求項に記載の液体貨物輸送船の貨物倉構造。
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