JP4541678B2 - 搭載艇揚降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巡視船、艦船等の船舶に搭載された作業艇、救命艇等の搭載艇を揚降するための搭載艇揚降装置に関するものである。
従来、水上から船舶の甲板上に搭載艇を揚収、または船舶の甲板上から搭載艇を水上へ降下するためのクレーン体を備えた搭載艇揚降装置としては、船舶の甲板上に立設されたポストの上端周面から旋回アームをポストと直交する方向に延設し、該旋回アームが前記ポストの周りを旋回できるように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、旋回アームは1つのブームから構成されており、該ブームの先端から吊索が繰入れ又は繰出しされることによって、搭載艇の揚降作業が行われるようになっている。
また、この場合、水平に延びる水平アームがその中央部において旋回アームに吊設されており、該水平アームの両端から吊索がそれぞれ吊下されている。これらの吊索の先端には、それぞれフックが設けられている。そして、これらのフックを搭載艇の前後方向に並設された2つの手摺りにそれぞれ係止し、吊索を繰入れることによってクレーン体が搭載艇を吊り上げるようにしている。
特開平9−309487号公報
しかしながら、上記従来の搭載艇揚降装置は、アームを上下方向に傾動させることができないため、搭載艇の揚収時において、アームの先端を甲板よりも下方に配置させることができず、該アームの先端から水上の搭載艇までの距離が長いものであった。したがって、揚収時において、搭載艇を水面から引き離すための水切り作業は、アームの先端から吊下されている吊索が長い状態のまま行わなければならず、この結果、搭載艇は、水切り時に作用する力によって大きく揺れることとなる。特に、悪天候時には、大波、強風等による揺れも加わり、搭載艇が極めて大きく揺れるため、搭載艇を不安定な状態で揚収しなければならなかった。
一方、揚収時において、一対の吊索先端のフックを搭載艇の一対の手摺りにそれぞれ係止する際には、フックと手摺りとの位置が対応するように搭載艇の向きを合わせる必要があった。そして、前述と同様、悪天候時には、大波、強風等の影響により、搭載艇は、その向きを合わせることが極めて困難であるため、フックを手摺りに係止する作業に長時間を要していた。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、搭載艇を安定させた状態で迅速に揚降することができる搭載艇揚降装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、船舶の甲板に設置されるとともに揚収時の吊索の繰り入れに応じて水上の搭載艇に接近するアームを備えたクレーン体と、該クレーン体に搭載艇を係合する係合体とを有する搭載艇揚降装置であって、前記係合体は、前記アームの先端に取着されるとともに、前記搭載艇に固定された艇固定枠に対して係合可能に構成されるアタッチメントを備え、前記吊索は、前記アタッチメント内を介して前記艇固定枠に掛止されるように、前記アームの先端に取着された滑車から吊り下げられ、前記アタッチメントは、前記滑車の軸と同軸上で回動可能に取着され、前記アタッチメントの内部には、前記吊索を挟むように一対のローラが上下に並設されるとともに、上側の一対のローラと下側の一対のローラとは、互いに90度異なる方向から前記吊索を挟んでいることを要旨とする。
従って、アームを搭載艇に接近させ、アームから吊下されている吊索を短くした状態で搭載艇の水切りを行うことにより、水切り時の搭載艇の揺れを小さくすることができる。このため、搭載艇を安定させた状態で揚収することができる。
求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記アームは、複数のブームを互いに傾動可能又は伸縮可能に連結して構成されていることを要旨とする。
従って、搭載艇の位置に応じてアームを柔軟に移動させることで、アームの先端を水上の搭載艇に接近させることができる。このため、搭載艇を迅速に揚収することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項に記載の発明において、前記クレーン体は、前記アームと前記搭載艇との間の吊索の張力を調整する張力調整手段を備えることを要旨とする。
従って、吊索の張力を調整することにより、搭載艇の揚収時における吊索の張力変動を抑制することができ、搭載艇を安定させた状態で揚収することができる
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項の何れか一項に記載の発明において、前記固定枠は平面視で環状に形成され、前記アタッチメントは、前記艇固定枠との係合の際に、前記艇固定枠に内挿されるガイド部を備えていることを要旨とする。
従って、艇固定枠が平面視で環状に形成されていることで、アタッチメントを艇固定枠36内に容易に挿入することができる。このため、アタッチメントと艇固定枠とを容易に係合させることができる。よって、搭載艇を安定させた状態で迅速に揚収することができる。
本発明によれば、搭載艇を安定させた状態で迅速に揚降することが可能な搭載艇揚降装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1及び図3に示すように、搭載艇揚降装置15は、巡視船、艦船等の船舶の甲板21上に設置されたクレーン体20と係合体とから構成されている。クレーン体20は、前記甲板21上に固定された固定ポスト22と、該固定ポスト22上に旋回可能に設けられた旋回ポスト23と、該旋回ポスト23の先端に上下方向に傾動可能に設けられたアーム32とを備えている。前記アーム32は、インナーブーム25、アウターブーム27及び伸縮ブーム28を備えている。
すなわち、旋回ポスト23の先端には、インナーブーム25の基端が連結されており、これらの間に設けられたインナーシリンダ24の伸縮により旋回ポスト23に対してインナーブーム25が傾動されるようになっている。
インナーブーム25の先端には、アウターブーム27の基端が連結されており、これらの間に設けられたアウターシリンダ26の伸縮によりインナーブーム25に対してアウターブーム27が傾動されるようになっている。アウターブーム27内には、伸縮ブーム28が挿入されており、図示しない伸縮シリンダにより、アウターブーム27の先端からアウターブーム27に対して伸縮ブーム28が伸縮されるようになっている。通常、インナーブーム25及びアウターブーム27は、それぞれインナーシリンダ24及びアウターシリンダ26により位置保持された状態にある。
そして、クレーン体20には、図示しない油圧回路が備えられており、該油圧回路からインナーシリンダ24、アウターシリンダ26及び伸縮シリンダへ、圧油がそれぞれ供給されるようになっている。また、前記油圧回路は、図示しない衝撃緩和手段としてのリミットバルブ等を備えている。この衝撃緩和手段は、搭載艇38が前記アーム32に接触した際に、インナーシリンダ24内またはアウターシリンダ26内の油圧を調節することにより、インナーブーム25またはアウターブーム27の位置保持状態を解除して、該搭載艇38に対する衝撃を緩和させるものである。
伸縮ブーム28の先端部には、保持部材33を介して滑車31が設けられている。アウターブーム27の基端部には、ドラム29を備えたウインチ39が装着されている。そして、ドラム29から巻出されるワイヤーロープやチェーン等の吊索30は、前記滑車31から吊下されており、該吊索30の先端には、フック35が取着されている。
また、前記ウインチ39は、前記アーム32の先端と前記搭載艇38との間の吊索30の張力を調整する張力調整手段を備えている。この張力調整手段は、吊索30の繰り入れ時に、該吊索30に所定値以上の張力が加わった場合に、一時的にドラム29を停止又は吊索30が巻出される方向に回転させて吊索30に過剰な張力が加わらないようにするものである。この場合、張力調整手段は、図示しないレバーやスイッチ等の操作により作動または停止されるようになっている。
海面37に浮かんでいる救命艇等の搭載艇38には、平面視で円環状の艇固定枠36が固定されている。前記係合体は、前記アーム32の先端に取着されたアタッチメント34と該艇固定枠36とにより構成されている。
図2(a)及び(b)に示すように、アタッチメント34は、その上端部に連結部材41を備えており、該連結部材41は、前記滑車31の軸40に対して回動可能に取着されている。すなわち、前記アーム32が上下に傾動して該アーム32の角度が変化しても、アタッチメント34は、その自重により軸40を中心に回動して、その先端が常に鉛直方向に向かうようになっている。このとき、連結部材41の一側面には、前記アタッチメント34の自重による回動速度を抑制する回動抑制機器としてのブレーキモータ44が軸40と接続するように設けられている。
前記連結部材41の両外側面には、一対の支持板45が外側方へ延びるように設けられている。連結部材41の下端部には、連結筒42が軸51を介して揺動可能に取着されている。連結筒42の内部には伸縮筒42aの一端部が挿入されている。また、伸縮筒42aの他端部は、アタッチメント34を構成する本体46の上端部に取着されている。本体46は、円筒状に形成され、内部に通路46aを備えている。そして、連結筒42と伸縮筒42aとによりガイド材53が構成されている。ガイド材53は、伸縮筒42aが連結筒42に対して移動することにより伸縮可能であり、本体46は該ガイド材53の伸縮にともなって上下動可能に構成されている。
また、アーム32の先端から吊下されている吊索30は、ガイド材53により、鉛直線上に配置された状態を保つようにガイドされている。
前記一対の支持板45の先端部には、それぞれ一対の緩衝部材としての保持シリンダ43の一端が揺動可能に取着されており、他端は、本体46の上端部に、前記ガイド材53を隔てるようにそれぞれ揺動可能に取着されている。したがって、本体46は、ガイド材53及び一対の保持シリンダ43が伸縮することにより上下に移動されるようになっている。この場合、ガイド材53は、本体46が該ガイド材53の鉛直線上に沿って上下動するように、本体46をガイドしている。なお、前記保持シリンダ43内の油圧の大きさは、調整可能となっている。
本体46は、前記艇固定枠36に対して内挿可能なガイド部47を備えており、ガイド部47は、艇固定枠36の形状に対応して平面視で円形状をなしている。ガイド部47の外周部には、該ガイド部47を艇固定枠36に内挿した際に、艇固定枠36が係合する係合凹部47aが形成されている。本体46の上端部には、前記ガイド部47を回動させるためのガイド回動機構としての回動モータ48を備えている。
本体46内の通路46aには、該通路46a内を通る吊索30を挟むように一対の上ローラ49及び一対の下ローラ50が上下方向に並設されている。このとき、一対の上ローラ49と一対の下ローラ50とは、互いに90度異なる方向から吊索30を挟んでいる。そして、前記通路46a内を通る吊索30は、前記両ローラ49,50と通路46aとによりその位置が保持されるようになっている。
さて、図3に示すように、海面37から搭載艇38を揚収する場合、まず、クレーン体20のアーム32を水平にした状態で旋回させたり、伸縮ブーム28を伸長させたり等して、該アーム32の先端を揚収位置に配置する。そして、搭載艇38を揚収位置へ移動させ、その位置で待機させる。ドラム29から吊索30を巻き出し、アーム32の先端から吊索30を繰出して、吊索30が緩んだ状態でフック35を搭載艇38の艇固定枠36に掛止する。
そして、図4に示すように、ドラム29に吊索30を巻き入れて、アーム32の先端から吊索30を繰入れることにより、吊索30の弛みを小さくする。次いでウインチ39の張力調整手段を作動させることにより、吊索30が所定の張力でドラム29に巻入れされるので、搭載艇38は、海面37の波に追従しながらアタッチメント34の直下方向に移動される。この間、搭載艇38が海面37の波の上昇によりアーム32の先端に対して接近方向に移動される時には吊索30の巻入れ方向にドラム29が回転され、搭載艇38が海面37の波の下降によりアーム32の先端に対して離隔方向に移動される時には張力調整手段により、吊索30の巻出し方向にドラム29が回転または回転停止される。したがって、アーム32の先端と搭載艇38との間の吊索30の張力は、所定値の範囲内に保たれている。
引き続き、図5に示すように、ドラム29に吊索30を巻入れて、アーム32の先端から吊索30を繰入れながら、該アーム32をゆっくりと下降させて搭載艇38に接近させる。そして、海面37の波により上下方向に揺れている搭載艇38の艇固定枠36と前記アタッチメント34とが最も接近した位置でアーム32の下降動作を停止させ、該アーム32をこの停止させた位置で保持する。なお、この場合、艇固定枠36と前記アタッチメント34とが最も接近したときのこれらの間の距離は1m以下であることが好ましく、50cm以下であることがより好ましい。このとき、海面37の波により搭載艇38は、繰り返し上下方向に揺れている。
そして、図6に示すように、海面37の波により搭載艇38が最も上昇したとき、すなわち、アタッチメント34に艇固定枠36が最も接近したときに、張力調整手段を停止する。引き続き、ドラム29に吊索30を巻入れて、アーム32の先端から吊索30を繰入れると、艇固定枠36内にアタッチメント34のガイド部47が挿入されて、艇固定枠36の上端部と係合凹部47aとが係合される。
図6及び図7に示すように、引き続き、アーム32の先端から吊索30を繰入れると、一対の保持シリンダ43が収縮されるとともに、ガイド材53が収縮される。このとき、搭載艇38が波を受けて上下に揺れているため、アーム32が該搭載艇38を海面37に押え付けることになるが、保持シリンダ43の収縮によりこの押え付けがやわらげられる。ガイド材53が収縮されると、アタッチメント34の本体46が連結筒42と接触するとともに、艇固定枠36が係合凹部47aの内面に圧接される。そして、アーム32の先端からの吊索30の繰入れが停止される。このとき、搭載艇38が海面37から完全に引き上げられた状態、すなわち、搭載艇38の水切りが完了した状態となる。
また、搭載艇38がアタッチメント34の直下方向に移動されたとき、突発的に大きな波が発生して艇固定枠36がアタッチメント34に接触する可能性がある。このとき、衝撃緩和手段によりインナーシリンダ24内またはアウターシリンダ26内の油圧が調節されて、アーム32の位置保持状態が解除され、アーム32は図6の2点鎖線で示す位置方向に上昇移動される。このため、搭載艇38に対しての、艇固定枠36とアタッチメント34との接触による衝撃が緩和される。この場合、衝撃緩和手段の作用により、ドラム29の巻入れ回転が停止されるとともに、アーム32が上昇移動されるため、アーム32がアタッチメント34を介して搭載艇38を海面37に押え付けることはない。
そして、図8及び図9に示すように、アーム32を上昇させることにより搭載艇38を上昇させる。そして、アーム32を旋回させる等して、搭載艇38を甲板21上に設置された保管台52に載せることで、搭載艇38の揚収作業が完了する。なお、このとき、回動モータ48により、ガイド部47を回動させて搭載艇38の向きを、保管台52の向きに合わせる。すなわち、ここで搭載艇38の向きが変更可能であるため、アタッチメント34と艇固定枠36との係合は、搭載艇38の向きに制限されない。特に、アタッチメント34及び艇固定枠36は、それらの形状が円と円との関係にあるため、これらの係合時における方向性に対する自由度が高い。
その後、図10に示すように、搭載艇揚降装置15は、アウターブーム27をインナーブーム25に近づけるように折曲げられるとともに、インナーブーム25を旋回ポスト23に近づけるように折曲げられて、コンパクトに折り畳まれる。このとき、アタッチメント34は、必要に応じてアーム32の先端から取り外される。
なお、搭載艇38の海面37への降下作業は、艇固定枠36とアタッチメント34とを係合させたままアーム32の先端を海面37に近づけた後、吊索30を繰り出すことによって行われる。このとき、吊索30の繰り出し量が短いので、揺れが小さく安定させた状態で搭載艇38を海面37に配置することができる。
前記実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ アーム32を搭載艇38に接近させることで、アーム32から吊下されている吊索30を短くした状態で搭載艇38の水切りを行うことができるので、水切り時の搭載艇38の揺れを小さくすることができる。このため、搭載艇38を安定させた状態で揚収することができる。
・ 搭載艇38の位置に応じてアーム32を柔軟に移動させることで、アーム32の先端を海面37上の搭載艇38に接近させることができる。このため、搭載艇38を迅速に揚収することができる。
・ 吊索30の張力を調整して波浪追従させることにより、搭載艇38の揚収時における吊索30の張力変動を抑制することができるので、搭載艇38を安定させた状態で揚収することができる。
・ アーム32が搭載艇38に接近した状態において、大波や強風等によりアーム32に搭載艇38が接触しても、該接触時にアーム32が接触方向に自動的に移動されることで、搭載艇38に作用する衝撃を緩和することができる。
・ 艇固定枠36が平面視で円環状に形成されていることで、アタッチメント34のガイド部47を、どの方向からでも該艇固定枠36内に容易に挿入することができる。このため、アタッチメント34と艇固定枠36とを容易に係合させることができる。
・ アタッチメント34の本体46は、保持シリンダ43の伸縮にともなって上下動可能に構成されているため、該保持シリンダ43により搭載艇38が水切りの際に受ける衝撃を緩和することができる。
・ アタッチメント34は、ブレーキモータ44を備えているため、アーム32が傾動してその角度が変化しても、該アタッチメント34を鉛直線上に向かって緩やかに回動させることができる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ アーム32は、前記実施形態の構成に限定されない。例えば、アウターブーム27を省略して、インナーブーム25及び伸縮ブーム28のみとしてもよい。あるいは、伸縮ブーム28を省略して、インナーブーム25及びアウターブーム27のみとしてもよい。他に、前記実施形態では、アーム32を、インナーブーム25、アウターブーム27及び伸縮ブーム28が各1本ずつの組み合わせとしたが、アウターブーム27を2本以上にしたり、伸縮ブーム28を2本以上にしたりしてもよい。
・ 張力調整手段を省略してもよい。
・ 衝撃緩和は、アーム32の位置保持状態を解除することに限らない。例えば、アタッチメント34の保持シリンダ43を衝撃緩和手段としてもよい。他に、インナーシリンダ24またはアウターシリンダ26のいずれか一方を伸長させて衝撃緩和させてもよい。また、インナーシリンダ24またはアウターシリンダ26のいずれか一方あるいは伸縮ブーム28を一時的に収縮させて衝撃緩和させてもよい。
・ 艇固定枠36は、環状であれば三角や四角の多角状としてもよい。但し、搭載艇38の係合時における方向性の自由度の向上を図るなら、角の数は多い方がよい。
・ 艇固定枠36の形状に応じてガイド部47の形状を変更してもよい。なお、艇固定枠36とガイド部47とは、必ずしも対応する形状にしなくてもよい。すなわち、ガイド部47は、艇固定枠36内に挿入可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。
・ ガイド部47を省略してもよい。
・ アタッチメント34に、艇固定枠36が係合凹部47aと係合した状態でロックするためのロック機構を設けてもよい。
・ 保持シリンダ43を1本にしてもよい。あるいは、保持シリンダ43を省略して、連結筒42と伸縮筒42aとの間に、例えば弾性部材を介装させる等して、ガイド材53に保持シリンダ43を代替する緩衝機能を持たせてもよい。
・ 回動抑制機器として、ブレーキモータ44の代りにディスクブレーキやドラムブレーキ等を用いてもよい。
・ アタッチメント34の本体46に設けられた上ローラ49及び下ローラ50を省略してもよい。
・ 図4において、ドラム29に吊索30を巻き入れて、アーム32の先端から吊索30を繰入れることにより吊索30の弛みを小さくする前に、張力調整手段を作動させてもよい。
・ 本発明の趣旨からは外れるが、アーム32にアタッチメント34を装着した状態、あるいは外した状態で、搭載艇揚降装置15を荷物等の揚降に用いてもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)前記アタッチメントは、前記ガイド部を回動させるためのガイド回動機構を備えていることを特徴とする搭載艇揚降装置。
(2)前記艇固定枠は平面視で円環状に形成されており、該艇固定枠の形状に対応して前記ガイド部は平面視で円形状に形成されていることを特徴とする搭載艇揚降装置。
実施形態の搭載艇揚降装置の正面図。 (a)は実施形態のアタッチメントの正面図、(b)は実施形態のアタッチメントの側面図。 フックを搭載艇の艇固定枠に掛止した状態を表す正面図。 搭載艇を引き寄せる状態を表す正面図。 アームを搭載艇に接近させる状態を表す正面図。 搭載艇を吊索で吊上げる状態を表す正面図。 搭載艇の水切りを行った状態を表す正面図。 搭載艇をアームで上昇させる状態を表す正面図。 搭載艇を甲板上に揚収した状態を表す正面図。 アタッチメントを取り外して搭載艇揚降装置を折り畳んだ状態を表す正面図。
符号の説明
15…搭載艇揚降装置、20…搭載艇揚降装置を構成し、衝撃緩和手段を備えたクレーン体、21…甲板、30…吊索、32…アーム、34…係合体を構成するアタッチメント、36…係合体を構成する艇固定枠、38…搭載艇、39…張力調整手段を備えたウインチ。

Claims (4)

  1. 船舶の甲板に設置されるとともに揚収時の吊索の繰り入れに応じて水上の搭載艇に接近するアームを備えたクレーン体と、該クレーン体に搭載艇を係合する係合体とを有する搭載艇揚降装置であって、
    前記係合体は、前記アームの先端に取着されるとともに、前記搭載艇に固定された艇固定枠に対して係合可能に構成されるアタッチメントを備え、
    前記吊索は、前記アタッチメント内を介して前記艇固定枠に掛止されるように、前記アームの先端に取着された滑車から吊り下げられ、
    前記アタッチメントは、前記滑車の軸と同軸上で回動可能に取着され
    前記アタッチメントの内部には、前記吊索を挟むように一対のローラが上下に並設されるとともに、上側の一対のローラと下側の一対のローラとは、互いに90度異なる方向から前記吊索を挟んでいることを特徴とする搭載艇揚降装置。
  2. 前記アームは、複数のブームを互いに傾動可能又は伸縮可能に連結して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の搭載艇揚降装置。
  3. 前記クレーン体は、前記アームと前記搭載艇との間の吊索の張力を調整する張力調整手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項に記載の搭載艇揚降装置。
  4. 前記艇固定枠は平面視で環状に形成され、
    前記アタッチメントは、前記艇固定枠との係合の際に、前記艇固定枠に内挿されるガイド部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の搭載艇揚降装置。
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