JP6313613B2 - クレーン装置及び作業船 - Google Patents

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Description

本発明は、クレーン装置及び作業船に関し、特に、洋上風力発電設備のメンテナンス等の作業に適したクレーン装置及び作業船に関する。
洋上風力発電設備は、海底に着床した浮体に風車を配置した着床式のものと、海底に着床せずに海洋上に浮遊する浮体上に風車を配置した浮遊式ものものとがある。ここで、浮遊式の洋上風力発電設備は、波や風によって動揺しやすいことから、かかる洋上風力発電設備の設置に際して、船上クレーンを用いることが一般的である(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、浮体構造物を作業船により把持した状態で、船上クレーンにより風車を設置する方法が開示されている。かかる方法により、浮体構造物と作業船との動揺による相対移動を低減し、洋上で安定した作業を行うことができる。また、特許文献2には、船上クレーンの吊り治具に動揺を低減するマスダンパを配置し、浮体に動揺を制御するコントロールモーメントジャイロを配置する方法が開示されている。かかる方法により、吊り荷と浮体の動揺を低減し、洋上で安定した作業を行うことができる。
特開2012−25272号公報 特開2012−201219号公報
しかしながら、上述した特許文献1及び特許文献2に記載された発明では、一般的な船上クレーンを使用していることから、洋上風力発電設備の部品(タワー、ブレード等)をワイヤにより吊り下げた状態で移動させている。したがって、船上クレーンを有する作業船が波や風によって動揺した場合には、少なからず吊り荷は作業船に対して異なる位相の揺れを生じ、洋上での作業性が低下してしまうという問題があった。
この吊り荷の揺れを抑制するためには、作業船を着床させて動揺しないようにする必要がある。この場合、波による吊り荷と作業船との揺れは抑制することができるものの風による揺れについては効果が少ない。また、浮体を作業船に固定するか、着床させない限り、浮体と吊り荷との相対的な揺れを抑制することはできない。さらに、近年の洋上風力発電設備の大型化により水深の深い海域に設置されることが多く、作業船や浮体を着床させることが困難であり、水深の浅い海域まで浮体を移動させなければならないこともある。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、少なくともクレーン装置に対する移動対象部品の揺れを抑制することができ、安定した作業を行うことができる、クレーン装置及び作業船を提供することを目的とする。
本発明によれば、基台上に配置されるクレーン装置において、前記基台上に略水平方向に回転可能に配置される本体部と、該本体部に傾動可能に配置されたジブと、略鉛直方向に延伸し上部が前記ジブの先端に接続されたガイドリーダと、一端が前記本体部に接続され他端が前記ガイドリーダの下部に接続された伸縮可能なキャッチフォークと、前記ガイドリーダに沿って移動可能に配置されたフックと、を有する、ことを特徴とするクレーン装置が提供される。
前記ガイドリーダは、前記ジブ及び前記キャッチフォークに対して略鉛直方向に移動可能に構成されていてもよい。また、前記ガイドリーダを垂直に支持する際に前記キャッチフォークの先端を水平よりも下方に傾斜した状態に保持するようにしてもよい。
また、本発明によれば、洋上で作業するためのクレーン装置を設置するための基台を備えた作業船において、前記クレーン装置は、前記基台上に略水平方向に回転可能に配置される本体部と、該本体部に傾動可能に配置されたジブと、略鉛直方向に延伸し上部が前記ジブの先端に接続されたガイドリーダと、一端が前記本体部に接続され他端が前記ガイドリーダの下部に接続された伸縮可能なキャッチフォークと、前記ガイドリーダに沿って移動可能に配置されたフックと、を有する、ことを特徴とする作業船が提供される。
前記ガイドリーダは、前記ジブ及び前記キャッチフォークに対して略鉛直方向に移動可能に構成されていてもよい。また、前記ガイドリーダを垂直に支持する際に前記キャッチフォークの先端を水平よりも下方に傾斜した状態に保持するようにしてもよい。また、前記作業船は、洋上風力発電設備を固定する拘束手段を有していてもよい。
上述した本発明に係るクレーン装置及び作業船によれば、移動対象部品を把持するフックがガイドリーダに沿って移動可能に配置されていることから、クレーン装置の動揺時にフックがクレーン装置に対して相対的に揺れることがない。したがって、クレーン装置が動揺を生じる洋上等に存在している場合であっても、クレーン装置に対する移動対象部品の揺れを抑制することができ、安定した作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係るクレーン装置を備えた作業船を示す全体構成図である。 図1に示したクレーン装置の動作を示す説明図であり、(A)はフック移動時状態、(B)はガイドリーダ移動状態、を示している。 図1に示したクレーン装置の動作を示す説明図であり、(A)はガイドリーダ前傾状態、(B)はガイドリーダ後傾状態、を示している。 本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は洋上風力発電設備の拘束状態、(B)は作業船の部分平面図、を示している。 本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は荷積み状態、(B)は移動対象部品の移動状態、を示している。 本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は荷下ろし状態、(B)は作業船の離脱状態、を示している。
以下、本発明の実施形態に係るクレーン装置を備えた作業船について、図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係るクレーン装置を備えた作業船を示す全体構成図である。図2は、図1に示したクレーン装置の動作を示す説明図であり、(A)はフック移動時状態、(B)はガイドリーダ移動状態、を示している。図3は、図1に示したクレーン装置の動作を示す説明図であり、(A)はガイドリーダ前傾状態、(B)はガイドリーダ後傾状態、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、ワイヤロープを一点鎖線で図示している。
本発明の実施形態に係るクレーン装置1を備えた作業船2は、洋上で作業するためのクレーン装置1を設置するための基台21を備え、クレーン装置1は、基台21上に略水平方向に回転可能に配置される本体部11と、本体部11に傾動可能に配置されたジブ12と、略鉛直方向に延伸し上部がジブ12の先端に接続されたガイドリーダ13と、一端が本体部11に接続され他端がガイドリーダ13の下部に接続された伸縮可能なキャッチフォーク14と、ガイドリーダ13に沿って移動可能に配置されたフック15と、を有している。
作業船2は、例えば、洋上風力発電設備が設置されている海域まで移動可能な船舶である。作業船2は、自走式であってもよいし、曳航式であってもよい。甲板22上には、クレーン装置1を設置するための基台21が配置されている。基台21は、接続されるクレーン装置1の本体部11を略水平方向に回転させる駆動手段(図示せず)を有している。また、図示しないが、作業船2は、居住区、ヘリポート、海底に着床可能な複数の昇降式の脚部等の設備を有していてもよい。
本体部11は、例えば、基台21に接続される支柱部11aと、ジブ12やフック15等を操作する駆動手段が配置される機械室11bと、作業員が搭乗する操縦室11cと、ジブ12を支持するためのガントリーフレーム11dと、を有している。また、本体部11の上部には、ジブ12及びキャッチフォーク14の一端が回動可能に接続されている。ガントリーフレーム11dは、例えば、トラス構造体の縦材及び斜材により構成されており、必要に応じてワイヤロープを掛け回すシーブが配置される。
ジブ12は、一端が本体部11の上部に回動可能に接続され他端がガイドリーダ13に接続されたトラス構造体である。ジブ12は、ガイドリーダ13を支持する部品である。ジブ12の先端部には、ジブ12を支持するワイヤロープ12aが接続されている。ワイヤロープ12aは、ガントリーフレーム11dに配置されたシーブを介して機械室11bに配置された駆動手段12bに接続されている。駆動手段12bは、例えば、ワイヤロープ12aを巻き取るドラムと、ドラムを回転させる駆動モータと、により構成される。なお、ワイヤロープ12aは、一般に、ジブ12の左右両側に配置される。
ジブ12を上方に回動させる場合には、駆動手段12bを作動させてワイヤロープ12aを巻き取り、ジブ12を下方に回動させる場合には、駆動手段12bを作動させてワイヤロープ12aを巻き戻す。また、ジブ12を回動させない場合には、駆動手段12bのドラムにブレーキをかけ、必要に応じて安全爪を係止する。
また、ジブ12は、ガイドリーダ13に接続されるスライダ12cを有している。スライダ12cは、ジブ12の先端部に回動可能に接続されるとともに、ガイドリーダ13に配置されたレール(図示せず)に沿って上下方向に相対移動可能に接続される。
キャッチフォーク14は、一端が本体部11の上部に回動可能に接続され他端がガイドリーダ13に接続された直動式のアクチュエータである。キャッチフォーク14は、例えば、油圧シリンダや電動シリンダにより構成される。なお、キャッチフォーク14は、ガイドリーダ13の左右両側に二本配置されていてもよいし、中央部に一本のみ配置されていてもよい。
また、キャッチフォーク14は、ガイドリーダ13に接続されるヘッダ14aを有している。ヘッダ14aは、キャッチフォーク14の先端部に回動可能に接続されるとともに、ガイドリーダ13に配置されたレール(図示せず)に沿って上下方向に相対移動可能に接続される。また、ヘッダ14aには、キャッチフォーク14を支持するワイヤロープ14bが接続されている。ワイヤロープ14bは、ジブ12やガントリーフレーム11dに配置されたシーブを介して機械室11bに配置された駆動手段14cに接続されている。駆動手段14cは、例えば、ワイヤロープ14bを巻き取るドラムと、ドラムを回転させる駆動モータと、により構成される。
キャッチフォーク14を上方に回動させる場合には、駆動手段14cを作動させてワイヤロープ14bを巻き取り、キャッチフォーク14を下方に回動させる場合には、駆動手段14cを作動させてワイヤロープ14bを巻き戻す。また、キャッチフォーク14を回動させない場合には、駆動手段14cのドラムにブレーキをかけ、必要に応じて安全爪を係止する。
ここで、ガイドリーダ13を垂直に支持する場合、ガイドリーダ13の重心位置の関係から、キャッチフォーク14に圧縮荷重がかかることから、キャッチフォーク14を水平より上方に傾斜した状態に保持すると、圧縮荷重によりキャッチフォーク14が上方に逃げてしまう可能性がある。そこで、ガイドリーダ13を垂直に支持する際にキャッチフォーク14の先端を水平よりも下方に傾斜した状態に保持することが好ましい。このとき、キャッチフォーク14の傾斜度を計測する傾斜計やセンサをキャッチフォーク14や本体部11に設置するようにしてもよい。
ガイドリーダ13は、上部がジブ12に接続され下部がキャッチフォーク14に接続されたトラス構造体である。図示したように、ガイドリーダ13は、略鉛直方向に延伸するように支持される。ガイドリーダ13は、フック15の移動を案内する部品である。ガイドリーダ13の背面には、延伸方向にレール(図示せず)が敷設されており、このレールにジブ12のスライダ12c及びキャッチフォーク14のヘッダ14aが摺動可能に接続されている。なお、ガイドリーダ13は、トラス構造体に限定されるものではなく、フック15を移動可能に支持できる構造体であればよい。
また、ガイドリーダ13の中間部には、ガイドリーダ13を支持するワイヤロープ13aが接続されている。ワイヤロープ13aは、ジブ12及びガントリーフレーム11dに配置された複数のシーブを介して機械室11bに配置された駆動手段13bに接続されている。駆動手段13bは、例えば、ワイヤロープ13aを巻き取るドラムと、ドラムを回転させる駆動モータと、により構成される。なお、ワイヤロープ13aは、一般に、ガイドリーダ13の左右両側に配置される。
ガイドリーダ13を上昇させる場合には、駆動手段13bを作動させてワイヤロープ13aを巻き取り、ガイドリーダ13を降下させる場合には、駆動手段13bを作動させてワイヤロープ13aを巻き戻す。また、ガイドリーダ13を昇降させない場合には、駆動手段13bのドラムにブレーキをかけ、必要に応じて安全爪を係止する。
フック15は、ガイドリーダ13の延伸方向に移動可能に接続された台車15a上に配置されている。フック15は、メンテナンス等のために洋上風力発電設備の部品(例えば、ブレード、ナセル等)を固縛する部品である。フック15は、一端が台車15aに回動可能に接続されており、中間部にフック15を傾動させる駆動手段15bが接続されている。なお、フック15の構成は、図示した構成に限定されるものではなく、移動対象部品の形状等に応じて他の構成であってもよい。
ガイドリーダ13の正面には、延伸方向にレール(図示せず)が敷設されており、このレールに台車15aが移動可能に接続されている。台車15aには、台車15aを牽引するワイヤロープ15cが接続されている。ワイヤロープ15cは、ガイドリーダ13、ジブ12及びガントリーフレーム11dに配置された複数のシーブを介して機械室11bに配置された駆動手段15dに接続されている。駆動手段15dは、例えば、ワイヤロープ15cを巻き取るドラムと、ドラムを回転させる駆動モータと、により構成される。
フック15(台車15a)を上昇させる場合には、駆動手段15dを作動させてワイヤロープ15cを巻き取り、フック15(台車15a)を降下させる場合には、駆動手段15dを作動させてワイヤロープ15cを巻き戻す。また、フック15(台車15a)を昇降させない場合には、駆動手段15dのドラムにブレーキをかけ、必要に応じて安全爪を係止する。
次に、上述したクレーン装置1の動作について説明する。図2(A)に示したように、フック15は、ガイドリーダ13の延伸方向に沿って上下方向に移動可能に構成されている。例えば、フック15を降下させたい場合には、駆動手段15dを作動させてワイヤロープ15cを巻き戻すことにより、台車15aを自重によりガイドリーダ13に沿って下方に移動させる。また、フック15を上昇させたい場合には、駆動手段15dを作動させてワイヤロープ15cを巻き取ることにより、台車15aを張力によりガイドリーダ13に沿って上方に移動させる。
このように、フック15をガイドリーダ13に沿って移動可能に配置したことにより、クレーン装置1及び作業船2が波や風によって動揺した場合であっても、フック15がクレーン装置1及び作業船2に対して相対的に揺れることがない。したがって、クレーン装置1が動揺を生じる洋上に存在している場合であっても、クレーン装置1に対する移動対象部品の揺れを抑制することができ、安定した作業を行うことができる。
図2(B)に示したように、ガイドリーダ13は、ジブ12及びキャッチフォーク14に対して略鉛直方向に移動可能に構成されている。例えば、ガイドリーダ13を降下させたい場合には、駆動手段13bを作動させてワイヤロープ13aを巻き戻すことにより、ガイドリーダ13を自重によりジブ12のスライダ12c及びキャッチフォーク14のヘッダ14aに沿って下方に移動させる。また、ガイドリーダ13を上昇させたい場合には、駆動手段13bを作動させてワイヤロープ13aを巻き取ることにより、ガイドリーダ13を張力によりジブ12のスライダ12c及びキャッチフォーク14のヘッダ14aに沿って上方に移動させる。なお、ガイドリーダ13の上昇や降下に応じて、ワイヤロープ15cに弛みや張りが生じる場合には、駆動手段15dを作動させてワイヤロープ15cの張力を調整すればよい。
このように、ガイドリーダ13を昇降可能に構成することにより、例えば、移動対象部品を甲板22上に荷下ろす場合や高所で荷積みするような場合に、ジブ12を作動させることなく、ガイドリーダ13とクレーン装置1との距離を維持したままガイドリーダ13のみを昇降させることができ、小回りを効かせることができる。
図3(A)及び(B)に示したように、ガイドリーダ13は、前方及び後方に傾動可能に構成されている。例えば、ガイドリーダ13を前方に傾動(前傾)させたい場合には、図3(A)に示したように、キャッチフォーク14を短縮させてガイドリーダ13の下部を本体部11側に引き込むことにより、ガイドリーダ13の上部を前方に傾動させることができる。また、ガイドリーダ13を後方に傾動(後傾)させたい場合には、図3(B)に示したように、キャッチフォーク14を伸張させてガイドリーダ13の下部を本体部11から遠ざけることにより、ガイドリーダ13の上部を後方に傾動させることができる。なお、キャッチフォーク14の短縮や伸張に応じて、ワイヤロープ14bに弛みや張りが生じる場合には、駆動手段14cを作動させてワイヤロープ14bの張力を調整すればよい。
また、キャッチフォーク14を伸縮させずに、ジブ12を前方又は後方に傾動させることにより、ガイドリーダ13を前方又は後方に傾動させることもできる。この場合、駆動手段12bを作動させてワイヤロープ12aを巻き取り又は巻き戻すようにすればよい。
また、図示しないが、ガイドリーダ13の全体を前方に移動させたい場合には、駆動手段12bを作動させてワイヤロープ12aを巻き戻してジブ12を前傾させるとともに、キャッチフォーク14を伸張させるようにすればよい。また、ガイドリーダ13の全体を後方に移動させたい場合には、駆動手段12bを作動させてワイヤロープ12aを巻き取ってジブ12を後傾させるとともに、キャッチフォーク14を短縮させるようにすればよい。
上述した、フック15の昇降、ガイドリーダ13の昇降、傾動及び前後移動に加えて、フック15の回動及びクレーン装置1の旋回を適宜組み合わせることにより、フック15を所定の場所に移動させることができ、フック15に固定された移動対象部品を所定の場所に搬送することができる。
なお、上述した説明では、クレーン装置1を作業船2に設置した場合について説明したが、本実施形態にかかるクレーン装置1は、作業船2に設置した場合に限定されるものではなく、例えば、洋上に浮遊又は着床される船舶以外の浮体構造物に設置してもよいし、用途によっては岸壁等の地上に設置するようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法について、図4〜図6を参照しつつ説明する。ここで、図4は、本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は洋上風力発電設備の拘束状態、(B)は作業船の部分平面図、を示している。図5は、本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は荷積み状態、(B)は移動対象部品の移動状態、を示している。図6は、本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法を示す説明図であり、(A)は荷下ろし状態、(B)は作業船の離脱状態、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、クレーン装置1の図を簡略化してある。
本発明の実施形態に係る洋上風力発電設備の作業方法は、クレーン装置1を備えた作業船2を用いて洋上風力発電設備3の設置又は保守を含む作業を洋上で行うための洋上風力発電設備3の作業方法であって、クレーン装置1の移動対象部品を把持するフック15は、作業船2の動揺時にクレーン装置1に対して相対的に揺れないように構成されており、洋上風力発電設備3を作業船2に固定した状態で保守等の作業を行うようにしたものである。具体的には、例えば、図1〜図3に示したクレーン装置1を備えた作業船2を用いることにより、フック15がクレーン装置1及び作業船2に対して相対的な揺れを生じないことから、洋上風力発電設備3を作業船2に固定することにより、フック15と洋上風力発電設備3との相対移動を抑制することができ、作業性を向上させることができる。
図4(A)に示したように、洋上風力発電設備3は、例えば、喫水近傍に浮遊するフランジ部31と、フランジ部31から水中に延設されたコラム部32と、コラム部32に配置されたバラスト部33と、フランジ部31の上部に配置された支柱34と、支柱34の上端に設置されたナセル35と、ナセル35の先端部に回転可能に設置された複数のブレード36と、を有している。
図4(B)に示したように、作業船2の先端部は、洋上風力発電設備3のコラム部32を収容可能な凹部23を有している。凹部23は、例えば、コラム部32よりも僅かに大きな径を有する湾曲部23aと、コラム部32の侵入を誘導するためのテーパ部23bと、を有している。なお、図4(B)において、説明の便宜上、洋上風力発電設備3の図を一点鎖線で図示している。
また、作業船2は、洋上風力発電設備3を固定する拘束手段24を有している。拘束手段24は、例えば、甲板22上に配置され洋上風力発電設備3のフランジ部31を下方から支持するジャッキアップ装置24aと、洋上風力発電設備3のフランジ部31を上方から支持する支持手段24bと、を有している。支持手段24bは、例えば、フランジ部31の上面に配置されるアーム24cと、アーム24cをフランジ部31の上面に移動させる駆動手段と、により構成される。アーム24cの移動は、スライド式であってもよいし、回動式であってもよい。なお、作業船2の甲板22及び凹部23に、洋上風力発電設備3との接触を考慮して緩衝部材を配置するようにしてもよい。
図4(A)に示したように、作業船2に洋上風力発電設備3を固定するためには、まず、洋上風力発電設備3のバラストを調整して、フランジ部31が作業船2の甲板22よりも上方に位置するように喫水を制御する。次に、作業船2を洋上風力発電設備3に接近させて、コラム部32を凹部23に収容する。続いて、洋上風力発電設備3のバラストを調整して、フランジ部31の下面が作業船2の甲板22に接触又は近接した状態となるように喫水を制御する。その後、ジャッキアップ装置24aを作動させてフランジ部31を下方から支持し、支持手段24bのアーム24cをフランジ部31の上方に移動させる。さらに、ジャッキアップ装置24aを作動させて、フランジ部31をアーム24cとジャッキアップ装置24aとにより挟持する。かかる動作により、洋上風力発電設備3が作業船2に固定される。
以下、メンテナンス作業の一例として、洋上風力発電設備3のブレード36を交換する場合について説明する。図5(A)に示したように、作業船2に固定した洋上風力発電設備3に対して、クレーン装置1を操作してフック15をブレード36に接近させ、ブレード36を洋上風力発電設備3から取り外してフック15に固定する。このとき、ブレード36は、例えば、図示したように、長手方向を横向きにした状態でフック15に固定するようにしてもよいし、長手方向を縦向きにした状態でフック15に固定するようにしてもよい。
その後、図5(B)に示したように、クレーン装置1を操作してブレード36を甲板22上の所定の場所に搬送する。そして、図6(A)に示したように、ブレード36をフック15から取り外し、甲板22上に載置する。また、ブレード36の搬送が終了し、クレーン装置1の使用が終了した場合には、図示したように、クレーン装置1を退避させる。
取り外したブレード36を陸上や洋上の中継地点に搬送する場合には、拘束手段24のアーム24cをフランジ部31の上方から退避させるとともに、ジャッキアップ装置24aをフランジ部31の下方から退避させ、洋上風力発電設備3の拘束を解除する。次に、洋上風力発電設備3のバラストを調整して、フランジ部31の下面が作業船2の甲板22から離隔した状態となるように喫水を制御する。その状態で作業船2を後退させることにより、図6(B)に示したように、洋上風力発電設備3のコラム部32を凹部23から離脱させる。
作業船2は、陸上又は洋上の中継地点にブレード36を搬送し、新品のブレード36と交換したり、ブレード36を修理したりして、新しいブレード36を載置して再び洋上風力発電設備3に接近する。その後は、上述した説明と同様にして、洋上風力発電設備3を作業船2に固定し、クレーン装置1を用いてブレード36の取り付け作業を行う。なお、ブレード36の交換に関し、一時的に作業船2を離脱させずに、作業船2に予め交換用のブレード36を搭載しておき、ブレード36の取り外しと取り付けを一連の作業として行うようにしてもよい。
上述したメンテナンス作業は、単なる一例であり、ブレード36の交換に限定されるものではなく、例えば、ナセル35やナセル35に収容された部品等のメンテナンスであってもよい。また、本発明を用いた作業は、洋上風力発電設備3のメンテナンスに限定されるものではなく、その他の洋上浮体設備の設置や保守等の作業であってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、浮遊式及び着床式の洋上風力発電設備の両方に適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 クレーン装置
2 作業船
3 洋上風力発電設備
11 本体部
11a 支柱部
11b 機械室
11c 操縦室
11d ガントリーフレーム
12 ジブ
12a ワイヤロープ
12b 駆動手段
12c スライダ
13 ガイドリーダ
13a ワイヤロープ
13b 駆動手段
14 キャッチフォーク
14a ヘッダ
14b ワイヤロープ
14c 駆動手段
15 フック
15a 台車
15b 駆動手段
15c ワイヤロープ
15d 駆動手段
21 基台
22 甲板
23 凹部
23a 湾曲部
23b テーパ部
24 拘束手段
24a ジャッキアップ装置
24b 支持手段
24c アーム
31 フランジ部
32 コラム部
33 バラスト部
34 支柱
35 ナセル
36 ブレード

Claims (5)

  1. 基台上に配置されるクレーン装置において、
    前記基台上に略水平方向に回転可能に配置される本体部と、
    該本体部に傾動可能に配置されたジブと、
    略鉛直方向に延伸し上部が前記ジブの先端に接続されたガイドリーダと、
    一端が前記本体部に接続され他端が前記ガイドリーダの下部に接続された伸縮可能なキャッチフォークと、
    前記ガイドリーダに沿って移動可能に配置されたフックと、を有する、
    ことを特徴とするクレーン装置。
  2. 前記ガイドリーダは、前記ジブ及び前記キャッチフォークに対して略鉛直方向に移動可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置。
  3. 前記ガイドリーダを垂直に支持する際に前記キャッチフォークの先端を水平よりも下方に傾斜した状態に保持する、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置。
  4. 洋上で作業するためのクレーン装置を設置するための基台を備えた作業船において、
    前記クレーン装置は、請求項1〜3の何れか一項に記載されたクレーン装置である、ことを特徴とする作業船。
  5. 前記作業船は、洋上風力発電設備を固定する拘束手段を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の作業船。
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