JP2007045550A - デッキクレーンの吊荷揺動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】母船に設置したデッキクレーンを用いて作業艇を揚降する際、作業艇の揺動を自動的に減揺する。
【解決手段】母船2に搭載したデッキクレーン1の自由端に設けた吊荷揺動制御装置20を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体22と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕23と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパ24a,24bと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段30と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具65と結合するオス型結合部25とから構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】母船2に搭載したデッキクレーン1の自由端に設けた吊荷揺動制御装置20を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体22と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕23と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパ24a,24bと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段30と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具65と結合するオス型結合部25とから構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、母船に設置したデッキクレーンを用いて作業艇を揚降する際に、作業艇の揺動を減揺するデッキクレーンの吊荷揺動制御装置に関するものである。
デッキクレーンによる小型の作業艇の揚降作業は、母船、或いは母船上に設置された構造物への接触を避けるために細心の注意を払って行われている。特に、荒天時、母船の動揺下においては、控え索のみでは一方向の振れ止めしか行えず、吊り荷である作業艇の振れ止めが困難であった。このため、作業艇が母船、或いは母船上に設置された構造物に衝突する恐れがあった。
このような問題を解消する方法として、スタビライザーが提唱されている。このスタビライザー190は、図20に示すように構成されており、ブーム106側に連結した二重滑車191と、この二重滑車191に吊り下げられて、搭載艇102の船尾側に設けた吊り手124などに連結された二重滑車192と、これらの二重滑車191,192を連結するロープ193を主体に構成され、搭載艇102は、ほぼ中央部をワイヤーロープ181で吊り下げられるとともに、船尾側とブーム106の下面をロープ193で連結し、このロープ193の長さを調節することによって吊下げ中の搭載艇102の不要な回転や揺動を防止して、母船との接触を防止するようにしている。
このため、搭載艇102側の二重滑車192は、吊り手124などと連結するためのフック195と、ロープ193の長さを任意の位置で係止するロック機構194とを備え、ロック機構194は、例えば、付勢された一対のくさび196間にロープ193を挿通したもので、ロープ193を、図20の矢印方向に引っ張ることで、任意の長さに調整する一方、張力を加えない状態では、ブーム106下面の二重滑車191から搭載艇102までのロープ193の長は、任意に保持されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−26393号公報
しかしながら、上記の方法は、搭載艇102に乗っている乗員がスタビライザー190のロープ193を操作して行うため、熟練や腕力などを必要とする。特に、荒天時、母船の動揺下においては、スタビライザー190の操作に更に高度の熟練や腕力などが必要となる。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、母船に設置したデッキクレーンを用いて作業艇を揚降する際に、人手及び追加動力を要することなく、作業艇の揺動を自動的に減揺することができるデッキクレーンの吊荷揺動制御装置を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
請求項1に記載の発明に係るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置は、母船に搭載した作業艇を揚降するデッキクレーンにおいて、該デッキクレーンの自由端に吊荷揺動制御装置を設け、該吊荷揺動制御装置を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具と結合するオス型結合部とから構成して成るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置である。
請求項1に記載の発明に係るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置は、母船に搭載した作業艇を揚降するデッキクレーンにおいて、該デッキクレーンの自由端に吊荷揺動制御装置を設け、該吊荷揺動制御装置を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具と結合するオス型結合部とから構成して成るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置である。
請求項2に記載の発明に係るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置は、前記揺動モータ式の減揺手段を、揺動モータと、該揺動モータにホースを介して接続する略U字状の油路と、該油路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブと、前記油路と接続するアキュームレータとから構成して成る請求項1記載のデッキクレーンの吊荷揺動制御装置である。
請求項3に記載の発明に係るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置は、前記揺動モータを、前記吊荷揺動制御装置本体に設け、前記揺動モータの回転軸を前記デッキクレーンの自由端に設けたシーブ支持用の固定軸に結合して成る請求項2記載のデッキクレーンの吊荷揺動制御装置である。
上記のように、請求項1に記載の発明は、母船に搭載した作業艇を揚降するデッキクレーンにおいて、該デッキクレーンの自由端に吊荷揺動制御装置を設け、該吊荷揺動制御装置を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具と結合するオス型結合部とから構成したので、前記吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕と吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパによって作業艇の一方向の揺動、例えば、左右方向の揺動を減揺することができる。
他方、前記吊荷揺動制御装置本体に設けた揺動モータ式の減揺手段によって前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動、例えば、前後方向の揺動を減揺することができる。
しかも、本発明にあっては、作業艇の揚降に際して、吊荷揺動制御装置本体の下部に設けたオス型結合部と、作業艇に設けたメス型連結具とを強固に結合させるので、作業艇の揺動を、より一層、抑制することができる。
しかも、本発明にあっては、作業艇の揚降に際して、吊荷揺動制御装置本体の下部に設けたオス型結合部と、作業艇に設けたメス型連結具とを強固に結合させるので、作業艇の揺動を、より一層、抑制することができる。
その結果、母船の動揺下においても、作業艇を母船、あるいは母船上に設置された構造物に衝突させることなく、安全に、且つ、速やかに揚降させることが可能となった。
請求項2に記載の発明は、前記揺動モータ式の減揺手段を、揺動モータと、該揺動モータにホースを介して接続する略U字状の油路と、該油路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブと、前記油路と接続するアキュームレータとから構成したので、比較的簡単な構造でありながら、油圧回路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブを用いて作業艇の揺動を速やかに減揺することが可能になった。
請求項2に記載の発明は、前記揺動モータ式の減揺手段を、揺動モータと、該揺動モータにホースを介して接続する略U字状の油路と、該油路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブと、前記油路と接続するアキュームレータとから構成したので、比較的簡単な構造でありながら、油圧回路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブを用いて作業艇の揺動を速やかに減揺することが可能になった。
請求項3に記載の発明は、前記揺動モータを、前記吊荷揺動制御装置本体に設け、前記揺動モータの回転軸を前記デッキクレーンの自由端に設けたシーブ支持用の固定軸に結合したので、前記揺動モータを用いて前記吊荷揺動制御装置本体の揺動を、直接、減揺することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明に係る吊荷揺動制御装置を備えたデッキクレーンの側面図、図2はその正面図である。
図1は本発明に係る吊荷揺動制御装置を備えたデッキクレーンの側面図、図2はその正面図である。
このデッキクレーン1は、図1に示すように、母船2の甲板3に立設したベース4と、ベース4に旋回自在に設けたポスト5と、ポスト5に俯仰自在に設けたインナーブーム7とアウターブーム6及びアウターブーム6内部から伸縮するエキステンションブーム9により構成されている。
インナーブーム7の俯仰動作は、ポスト5とインナーブーム7との間に架橋したインナーシリンダ8により行い、アウターブーム6の中折れ動作は、インナーブーム7とアウターブーム6との間に架橋したアウターシリンダ10により行い、エキステンションブーム9の伸縮動作は、エキステンションブーム上方に配置したエキステンションシリンダ11により行うようになっている。
上記アウターブーム6は、その下方にウインチ12を有し、このウインチ12から引き出したワイヤーロープ13は、後述する吊荷揺動制御装置20の中を貫通し、その先端にリング14を有している。
上記デッキクレーン1は、その先端部(自由端)に設けた本発明の吊荷揺動制御装置20によって小型の複合型作業艇(以下、作業艇と称する。)60の前後方向、即ち、二頭矢印x方向の揺動(図1参照)、及び左右方向、即ち、二頭矢印y方向の揺動(図2参照)を抑制するようになっている。
作業艇60は、図3及び図5に示すように、剛性を有する船体61と、その船首部から船尾部にわたって設けた略U字型の可撓性を有する浮体62から構成され、船尾には、船外機63が取り付けられている。
この作業艇60は、船体61上に取り付けたヤグラ64の頂部にメス型の連結部65を設けている。このメス型の連結部65は、図4に示すように、上下2段に設けたリング66と、その外側に設けた複数本の支持体67と、この支持体67を装着する基板68とから形成され、基板68には、上記リング66と略同径の穴69が設けられている。また、作業艇60のヤグラ64には、クイックリリースフック70を設けている(図2参照。)。
吊荷揺動制御装置20は、図6に示すように、角筒状の縦長の本体22と、本体22の側面に設けた左右のブラケット27に取り付けた左右一対の横腕23と、横腕23と本体22との間に略V字状に架橋した左右揺れ止め用の一対の油圧式ショックダンパ24a,24bと、本体22に設けた前後揺れ止め用の揺動モータ式の減揺手段30と、本体22の下部に設けられ、且つ、作業艇60のメス型連結具65と結合するオス型結合部25とから構成されている。
吊荷揺動制御装置20の本体22は、図1に示すように、縦長伸縮ブーム9の最先端に着脱自在に装着したシーブ・ブーム15のブラケット28に軸支され、支持軸16を中心にして前後方向(二頭矢印xの方向)に揺動するようになっている。
図6に戻って説明すると、上記油圧式ショックダンパ24a,24bは、左右一対の横腕23の先端と、横腕23の下方に位置して上記本体22に設けたブラケット26との間に略V字状に架橋され、作業艇60の左右方向の揺動を減揺するようになっている。
この油圧式ショックダンパ24a,24bは、デッキクレーン1を二頭矢印Yの方向に旋回させたり(図2参照)、あるいは、母船2がピッチング又はローリングすると、荷重が加わるようになっており、ショックダンパ24a,24bに与えられた荷重は、ダンパ内部の圧油がオリフィス(図示せず)を通じて噴出することにより衝撃エネルギを吸収するようになっている。
従って、デッキクレーン1を旋回させたり、或いは母船2がピッチング又はローリングすることにより作業艇60が、二頭矢印yのように、左右に揺動した場合には、左右の油圧式ショックダンパ24a及び24bが交互に作動して衝撃エネルギを吸収することから、作業艇60の左右方向の揺動が次第に減揺される。
他方、前後揺れ止め用の揺動モータ式減揺手段30は、図6に示すように、揺動モータ31と、スロットルチェックバルブ32と、リリーフバルブ33と、アキュームレータ34により構成されている。
揺動モータ31は、図6に示すように、上記本体22に設けた左側のブラケット27の側面に取り付けられ、揺動モータ31の回転軸29は、図8に示すように、上記シーブ・ブーム15のブラケット28に固定したシーブ支持軸16に直結されている。このシーブ支持軸16には、シーブ21が回転自在に設けられている。
また、揺動モータ31は、図9に示すように、仕切り壁71を持つモータ本体72内に、翼体73を有する回転軸29が回転自在に設けられている。更に、前記仕切り壁71の両側に、仕切り壁71及び前記翼体73によって仕切られた部屋74,75に連通する出入口76,77を有している。
従って、モータ本体72が矢印aの方向に回動すると、出入口76から作動油が矢印b’の方向に吐出し、モータ本体72が矢印bの方向に回動すると、出入口77から作動油が矢印a’の方向に吐出する。
上記スロットルチェックバルブ32及びリリーフバルブ33は、図6に示すように、右側の横腕23に設けられている。更に、揺動モータ31とリリーフバルブ33は、可撓性のホース35及び36により接続されている。
更に詳しく説明すると、この揺動モータ式の減揺手段30は、図10に示すように、揺動モータ31と、揺動モータ31に接続するU字状の油路37と、U字状の油路37の両側に設けた一対のリリーフバルブ33a,33bと、同じくU字状の油路37の両側に設けた一対のスロットルチェックバルブ(逆止弁付き流量調整弁)32a,32bと、油路37と接続するアキュームレータ34とから構成されている。
図10において、左右のリリーフバルブ33a,33bのバイパス路38a,38bは、たすき掛けになっている。更に、アキュームレータ34に設けた配管39は、可撓性のホース40を介してゲージブロック41のPポートに接続している。このPポートに接続しているゲージブロック41内の油路42は、油路37のUターン部43に接続している。また、油路34のUターン部43に接続している別の油路44は、ゲージブロック41のTポートに達している。
また、上記油路37のAポートは、既に説明した可撓性のホース35を介して揺動モータ31に接続し、上記油路37のBポートは、同様に可撓性のホース36を介して揺動モータ31に接続している。
そして、ブーム6の俯仰作業(二頭矢印X方向の俯仰作業)、或いは母船2のローリングなどによって作業艇60が、二頭矢印xのように、前後に動揺した場合には(図1参照)、上記シーブ・ブーム15に固定したシーブ支持軸16に固定されている揺動モータ31の回転軸29を軸にして揺動モータ31が時計方向及び反時計方向に回転する。
すると、図10に示すように、ゲージブロック41のA又はBポートの圧力が交互に上昇し、その都度、油は、スロットルチェックバルブ32a又は32bを通って循環し、再び、揺動モータ31へ戻る。なお、衝撃など過度な圧力上昇が発生した場合は、リリーバルブ33a,33bが開き、油圧回路の保護を行なっている。
即ち、吊荷揺動制御装置20の本体22が矢印aの方向に揺動した場合には、作動油が矢印a’の方向に流れ、これとは逆に、吊荷揺動制御装置20の本体22が矢印bの方向に揺動した場合には、作動油が矢印b’の方向に流れる。これを繰り返すことにより、二頭矢印xで示すような前後方向の作業艇60の揺動が減揺されることになる。
また、図6に戻って説明すると、本体22の下部に設けたフランジ45の下面には、作業艇60に装着したメス型の連結部65に嵌合するオス型の嵌合部25が取り付けられている。このオス型の嵌合部25は、図6及び図7に示すように、円環状の連結板46と、この連結板46より小径のリング47と、両者の間に放射状に設けた4枚のフック状のガイド板48により形成されている。このガイド板48は、斜め下向きの傾斜面49と、この傾斜面49の上端に位置する鉤形のストッパ50を有している。
次に、本発明に係る吊荷揺動制御装置を備えたデッキクレーンによる作業艇の投入方法について説明する。
デッキクレーンを用いて作業艇を海上に投入する場合には、図12に示すように、先ず、デッキクレーン1の先端に吊荷揺動制御装置20を装備する。
デッキクレーンを用いて作業艇を海上に投入する場合には、図12に示すように、先ず、デッキクレーン1の先端に吊荷揺動制御装置20を装備する。
吊荷揺動制御装置20は、シーブ・ブーム15と一体構造となっているため、作業艇の揚降に際しては、伸縮ブーム(図示せず)の先端に装着されている通常のシーブ・ブーム55と交換する。
(1) 図11(a)に示すように、通常のシーブ・ブーム55の固定ピン56を抜いてフック57を取り外す。
(2) 次に、シーブ59からワイヤーロープ13及びワイヤーロープ外れ止め用シーブ21を取り外す。
(2) 次に、シーブ59からワイヤーロープ13及びワイヤーロープ外れ止め用シーブ21を取り外す。
(3) 次に、シーブ・ブーム55の固定ピン58を外す。
(4) 次に、通常のシーブ・ブーム55を伸縮ブーム(図示せず)の先端から取り外した後、図11(b)に示すように、吊荷揺動制御装置20を装備したシーブ・ブーム15を伸縮ブーム(図示せず)に装着する。
(4) 次に、通常のシーブ・ブーム55を伸縮ブーム(図示せず)の先端から取り外した後、図11(b)に示すように、吊荷揺動制御装置20を装備したシーブ・ブーム15を伸縮ブーム(図示せず)に装着する。
(5) 次に、ワイヤーロープ13を通す。
(6) 最後に、ワイヤーロープ外れ止め用のシーブ21をシーブ・ブーム15に装着する。
(6) 最後に、ワイヤーロープ外れ止め用のシーブ21をシーブ・ブーム15に装着する。
次に、図13に示すように、デッキクレーン1を母船2の甲板3上に搭載されている作業艇60の位置に旋回させる。
次に、図14に示すように、吊荷揺動制御装置20の下部に設けたオス型の連結部25を、作業艇60のヤグラ64に設けたメス型の連結具65と勘合させる。このとき、リング14は、作業艇60に設けたクイックリリースフック70と係合している。
次に、図14に示すように、吊荷揺動制御装置20の下部に設けたオス型の連結部25を、作業艇60のヤグラ64に設けたメス型の連結具65と勘合させる。このとき、リング14は、作業艇60に設けたクイックリリースフック70と係合している。
次に、図15に示すように、デッキクレーン1を投入位置まで旋回させる。このときの作業艇60の前後方向の動揺は、揺動モータ式の減揺手段30によって吸収され、左右方向の動揺は、一対の油圧式のショックダンパ24a,24bによって吸収される。
次に、図16に示すように、ウインチ12のワイヤーロープ13を海面Sから約1m程度の位置まで繰り出す。
最後に、図17に示すように、クレーンフック14を作業艇60に設けたクイックリリースフック70から離脱させて作業艇60を海面Sに投入する(リング14との離脱は、作業艇乗艇員が操作する。)。
最後に、図17に示すように、クレーンフック14を作業艇60に設けたクイックリリースフック70から離脱させて作業艇60を海面Sに投入する(リング14との離脱は、作業艇乗艇員が操作する。)。
なお、作業艇の揚収は、作業艇の投入方法の手順を逆行すればよいので、詳しい説明を省略する。
以上の説明では、作業艇60の左右方向の揺動を左右一致のショックダンパ24a,24bによって減揺し、作業艇60の前後方向の揺動を揺動モータを含む減揺手段30によって減揺する場合について説明したが、これに限らず、例えば、作業艇60の左右方向の揺動を揺動モータを含む減揺手段30によって減揺し、作業艇60の前後方向の揺動を前後一致のショックダンパ24a,24bによって減揺しても同様の効果を得ることができる。
また、所望により、作業艇60の前後左右の揺動を前後左右に配した4本のショックダンパによって減揺することも可能である。更に、作業艇60の前後左右の揺動を揺動モータを含む2組みの減揺手段30によって減揺することも可能である。
更に、作業艇60に設けた距離センサーによって作業艇60と海面Sとの間隔を測定し、ワイヤーロープ13の出し入れを制御するようにしてもよい。
(実施例)
次に、性能確認試験の概要について説明する。
(1)試験用機材
・デッキクレーン本体:PK18080(搭載能力:1.8tm)
・模擬作業艇:1800kg
・測定機器:角度センサ(角度センサにより模擬作業艇の揺れ角度を取得し、 減揺効果を確認する。)
(2)性能確認試験容量
揺動制御装置を装備し、デッキクレーンにて左右旋回及びブーム俯仰を繰り返し作動させ、揺動制御装置の減揺効果を確認する。
・左右旋回速度:0.5rpm
・俯仰反復速度:約7秒往復にて実施した。
(3)旋回作動(左右)による性能確認試験結果
揺動制御装置を装備した場合、図18(b)に示すように、模擬作業艇の動揺角度が約1/3まで抑制され、振動減衰時間は7秒であった。尚、図18(a)は、揺動制御装置なしの場合である。
(4)ブーム俯仰作動による性能確認試験結果
揺動制御装置を装備した場合、図19(b)に示すように、模擬作業艇の動揺角度が約1/2まで抑制され、振動は発生しなかった。尚、図19(a)は、揺動制御装置なしの場合である。
次に、性能確認試験の概要について説明する。
(1)試験用機材
・デッキクレーン本体:PK18080(搭載能力:1.8tm)
・模擬作業艇:1800kg
・測定機器:角度センサ(角度センサにより模擬作業艇の揺れ角度を取得し、 減揺効果を確認する。)
(2)性能確認試験容量
揺動制御装置を装備し、デッキクレーンにて左右旋回及びブーム俯仰を繰り返し作動させ、揺動制御装置の減揺効果を確認する。
・左右旋回速度:0.5rpm
・俯仰反復速度:約7秒往復にて実施した。
(3)旋回作動(左右)による性能確認試験結果
揺動制御装置を装備した場合、図18(b)に示すように、模擬作業艇の動揺角度が約1/3まで抑制され、振動減衰時間は7秒であった。尚、図18(a)は、揺動制御装置なしの場合である。
(4)ブーム俯仰作動による性能確認試験結果
揺動制御装置を装備した場合、図19(b)に示すように、模擬作業艇の動揺角度が約1/2まで抑制され、振動は発生しなかった。尚、図19(a)は、揺動制御装置なしの場合である。
1 デッキクレーン
2 母船
20 吊荷揺動制御装置
22 吊荷揺動制御装置本体
23 横腕
24a,24b 油圧式ショックダンパ
25 オス型結合部
30 揺動モータ式の減揺手段
60 作業艇
65 作業艇のメス型連結具
2 母船
20 吊荷揺動制御装置
22 吊荷揺動制御装置本体
23 横腕
24a,24b 油圧式ショックダンパ
25 オス型結合部
30 揺動モータ式の減揺手段
60 作業艇
65 作業艇のメス型連結具
Claims (3)
- 母船に搭載した作業艇を揚降するデッキクレーンにおいて、該デッキクレーンの自由端に吊荷揺動制御装置を設け、該吊荷揺動制御装置を、前記デッキクレーンの自由端に揺動自在に設けた縦長の吊荷揺動制御装置本体と、該吊荷揺動制御装置本体から突出させた一対の横腕と、該横腕と前記吊荷揺動制御装置本体との間に略V字状に架橋した油圧式ショックダンパと、前記吊荷揺動制御装置本体に設けられ、且つ、前記横腕の突出方向と交差する方向の揺動を吸収する揺動モータ式の減揺手段と、前記吊荷揺動制御装置本体の下部に設けられ、且つ、前記作業艇のメス型連結具と結合するオス型結合部とから構成して成るデッキクレーンの吊荷揺動制御装置。
- 前記揺動モータ式の減揺手段を、揺動モータと、該揺動モータにホースを介して接続する略U字状の油路と、該油路に設けた一対のリリーフバルブ並びに一対のスロットルチェックバルブと、前記油路と接続するアキュームレータとから構成して成る請求項1記載のデッキクレーンの吊荷揺動制御装置。
- 前記揺動モータを、前記吊荷揺動制御装置本体に設け、前記揺動モータの回転軸を前記デッキクレーンの自由端に設けたシーブ支持用の固定軸に結合して成る請求項2記載のデッキクレーンの吊荷揺動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005229649A JP2007045550A (ja) | 2005-08-08 | 2005-08-08 | デッキクレーンの吊荷揺動制御装置 |
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