JP4986652B2 - 揚艇装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶に搭載された救命艇や作業艇などの揚艇装置に関するものである。
船舶に搭載された救命艇、作業艇など(以下、ボートと総称する)の揚艇装置において、ボートを吊り上げる際、ボートが波(例えば、上下の振幅が最大で1.7m、周期は不確定な複雑な波)によって持ち上げられることがある。このため、ボートが波の山に乗っている間はボートを吊り上げているワイヤロープが弛み、その後、波が落ちる(ボートが波の谷間に位置する)と、ボートも落下して揚艇装置及びボートにショックを与えることになる。
このようなワイヤロープの弛みを防止するために、救命艇を揚収するワイヤロープが巻かれたウインチを駆動する油圧モータの巻取り側と繰出し側に、その吐出圧が電磁弁付きリリーフ弁によってそれぞれ制御された作動油を供給する2台のポンプを有し、アンロード時において巻取り側に供給するポンプの吐出圧を、繰出し側に作動油を供給するポンプの吐出圧より高くしてワイヤロープに常時低張力を付与するようにした救命艇等の揚収装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−67788号公報(第4−6頁、図1)
特許文献1に記載の発明は、ボートの上下動に追従してワイヤロープの巻取り、繰出し作業を行いながらボートを揚収できるので、水切り時のショックを吸収することができ、水切り後に高圧アキュムレータに蓄圧した油量で一気に揚収できるため、ボートの底部が水に叩かれるのを防止することができるという顕著な効果を奏するが、次のような問題があった。
クレードルによりボートを吊り上げ又は吊り下げる際、ワイヤロープが船体の動揺などで舷側側に振れた場合は、振れ方向が先端部の案内シーブの円周方向となるので、ワイヤロープはスムーズに案内シーブに巻き取られ又は繰り出される。しかしながら、ワイヤロープが船体の前後方向(先端部の案内シーブの軸方向)へ振れた場合は、ワイヤロープが先端部の案内シーブのガイド溝の壁面に擦れた状態で巻き取られ又は繰り出されるため大きな負荷がかかり、ワイヤロープがダメージを受ける。
また、例えば海上のボートを吊り上げるために、ワイヤロープをボートに向けて繰り出す際、ワイヤロープの先端部に設けたフックが軽量であったり、ワイヤロープを繰り出す経路が複雑で途中に多数の案内シーブが設けられている場合は、フックの自重だけでは下降しないことがあり、またこのような場合は、ワイヤロープが案内シーブから外れることがある。
さらに、ボートを吊り上げているワイヤロープが水平方向に振れた場合(特に、ボートが波の山に位置した状態)においては、先端部の案内シーブからワイヤロープが外れることがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ワイヤロープを確実に巻取り、繰り出すことが出来ると共に、ワイヤロープがダメージを受けたり案内シーブから外れたりすることのない揚艇装置を提供することを目的としたものである。
本発明に係る揚艇装置は、ワイヤロープが掛けられた複数の案内シーブを備え、船舶の甲板上に回動可能に設置されたクレードルを有し、該クレードルの先端部又はその近傍に案内シーブを有する支持装置を回動可能に取付けてなり、
前記支持装置に、前記案内シーブを回転駆動する駆動手段を設けると共に、前記案内シーブに近接して、揺動部材駆動手段により前記案内シーブにガイドされるワイヤロープを該案内シーブに押付ける押付けシーブを備えたワイヤロープの操出し装置を設け、
前記操出し装置を、前記支持装置の先端部又はその近傍にほぼ中央部が回動可能に支持された揺動部材を有し、該揺動部材の一方の側に前記案内シーブと対向して押付けシーブを設けると共に、前記揺動部材の他方の側を揺動部材駆動手段に連結して構成したものである。
上記の支持装置に、ワイヤロープに設けたストッパを保持するストッパ押えを設けた。
本発明の揚艇装置によれば、クレードルの先端部又はその近傍に、先端部に案内シーブを有する支持装置を回動可能に取付け、この案内シーブに掛けられたワイヤロープが船体の動揺等により船体の前後方向に振れるとこれに追従して回動するようにしたので、ワイヤロープが案内シーブのガイド溝の壁面に擦れてダメージを受けたり、案内シーブから外れたりすることがない。
また、上記の支持装置に、案内シーブを回転駆動する駆動手段を設けると共に、案内シーブに近接して案内シーブに掛けられたワイヤロープを案内シーブに押付ける押付けシーブを備えたワイヤロープの繰出し装置を設けて、ワイヤロープを強制的に繰り出すようにしたので、ワイヤロープに設けたフックが軽量な場合などにおいても、ワイヤロープを確実に繰り出すことができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る揚艇装置の全体構成を示す説明図である。
図において、1は船舶、70は船舶1に搭載されたボートである。10はボート70の揚艇装置で、甲板2上のボート70の吊り点部には、側面ほぼC字状の一対のクレードル11(図には一方のクレードルだけが示してある)が設けられており、両クレードル11の下部は甲板2上に設けた支持部3にそれぞれ回動可能に支持されている。
12は下端部が甲板2上に設けた支持部4に回動可能に支持され、その作動桿の先端部が両クレードル11にそれぞれ連結された一対の油圧シリンダで、この油圧シリンダ12の作動桿の伸縮によりクレードル11は支持部3を軸に回動し、ボート70の振出し、格納を行う。
13は甲板2上に設置されたウインチで、そのウインチドラムに巻かれたワイヤロープ14は、クレードル11に設けた複数の案内シーブ15a〜15dに掛けられており、先端部及びその近傍にはフック17(図8参照)及びストッパ18が設けられている。
30はクレードル11の先端部又はその近傍に設けられた案内シーブ15d(以下、先端シーブという)の支持装置で、図2、図3に示すように、クレードル11に固定された軸受台31と、この軸受台31に回動自在に支持された回動軸32と、回動軸32に固定されて先端シーブ15dを支持する支持フレーム33とからなっている。
軸受台31は、図4に示すように、軸方向に貫通穴312を有する本体部311、本体部311の外周の上下に設けたフランジ313a,313b、両フランジ313a,313bの外周を覆う外壁板314からなり、貫通穴312の上下は拡径されてブシュ315が装着される。
回動軸32は、図5に示すように、軸受台31の貫通穴312に回動自在に嵌入される軸部321と、軸部321の上端部が軸受台31の本体部311とほぼ同径に拡径されて、その上面に設けられた四角形の取付台322とからなり、取付台322の中心部には凹部323が設けられている。324は軸部321の下端部に突設された軸部321より小径のおねじである。
支持フレーム33は、図6に示すように、回動軸32の取付台322に固定される基板331の上面には、所定の間隔(この間隔は、先端シーブ15dの厚みより若干広い)を隔てて、支持板333a,333bと先端シーブ15dのガイド板334a,334bからなる一対の支持体332a,332bが前面側(図の右側)に傾斜して立設されており、支持板333a,333bの外面側には中心部に軸受穴336を有する軸受板335a,335bが設けられている(この軸受穴336は、ガイド板334a,334bの中心部に位置する)。
337a,337bは支持体332a,332bの前面側上部に設けられた一対のストッパ受け、338は支持体332a,332bの前面側下部に設けられて、後述のストッパ押え340が固定される取付板である。
ストッパ押え340は、図8に示すように、取付板338に固定される固定板341と、ほぼ爪状の一対の押え部342a,342bとからなっている。
次に、上記のような各部からなる支持装置30のクレードル11への取付手順の一例について説明する。
先ず、クレードル11の先端部又はその近傍に軸受台31をボルト、溶接等により取付ける。取付けにあたっては、図3に示すように、本体部311の貫通穴312に嵌入された回動軸32の軸部321の軸方向の中心線が、支持フレーム33に装着した先端シーブ15dへのワイヤロープ14の当接始端Pと交差するか又はその近傍になるように、傾けて取付けられる。
ついで、ブシュ315が装着された軸受台31の貫通穴312に、回動軸32の軸部321を嵌入し、その大径部を軸受台31の上端部に当接する。そして、軸受台31の本体部311の下端から突出したおねじ部324に、座金316を介してナットを螺合し、回動軸32を回動自在に支持させる。
次に、支持フレーム33の基板331を回動軸32の取付台322上に載置し、その突出部331aを凹部323に嵌入して位置決めし、ボルトにより固定する。そして、支持フレーム33の取付板338にストッパ押え340の固定板341を当接し、ボルトにより固定する。なお、ストッパ押え340は、あらかじめ取付板338に固定しておいてもよい。
以上により、支持装置30のクレードル11への取付けが終了する。
次に、このようにしてクレードル11に取付けた支持装置30の支持フレーム33の支持体332a,332bの間に先端シーブ15dを挿入し、その中心穴に一方の軸受板(例えば、335b)の軸受穴336から挿入した支持軸345を挿入して他方の軸受板335aの軸受穴336に挿入し、キー346で固定して、両支持体332a,332bの間に回転自在に支持する。
上記の支持装置30のクレードル11への取付手順、支持装置30への先端シーブ15dの取付手順はその一例を示すもので、これに限定するものではない。
次に、上記のように構成した本実施の形態の作用について説明する。
図8はクレードル11を船舶1の甲板2上に格納した状態を示すもので、油圧シリンダ12の作動桿を後退させることにより、クレードル11を支持部3を軸に回動させ、ほぼ直立状態にしたものである。このとき、案内シーブ15a〜15dに掛けられたワイヤロープ14はウインチ13に巻き取られ、先端部近傍に設けたストッパ18は、図9に示すように、支持装置30のストッパ受け337a,337bに当接又はその近傍に位置し、その下端がストッパ押え340により保持されている。
海上のボート70を吊り上げるために、油圧シリンダ12の作動桿を前進させると、図1に示すように、クレードル11は支持部3を軸に回動し、海側に傾動する。これにより、先端シーブ15dのワイヤロープ14の繰り出し側の位置が変るため、図3に示すように、ストッパ押え340はストッパ18から離れる。
この状態でウインチ13を駆動し、ワイヤロープ14を繰り出してフック17を下降させ、フック17を海上のボート70に設けた吊り金具に連結する。
ついで、ウインチ13を駆動してワイヤロープ14を巻取り、ボート70をクレードル11の先端部付近まで吊り上げる。
この間、船体の動揺などで、ワイヤロープ14が舷側方向に振れても、振れ方向が先端シーブ15dの円周方向なので、ワイヤロープ14はスムーズに先端シーブ15dの案内溝16に沿って巻き取られる。
また、ワイヤロープ14が船体の前後方向(先端シーブ15dの軸方向)に振れると、先端シーブ15dを支持する支持装置30の回動軸32が、ワイヤロープ14に引かれて回動し、先端シーブ15dがワイヤロープ14の振れ方向に回動するので、ワイヤロープ14はスムーズに巻き取られ、ガイド溝16の壁面を擦ったり先端シーブ15dから外れたりすることがない。
ボート70が吊り上げられると、油圧シリンダ12の作動桿を後退させてクレードル11を船体1内に回動し、図10に示すように、ボート70を甲板2上に設けた格納台5上に載置し、ロープ等により緊締する。このとき、ストッパ18の下部は、図9に示すように、ストッパ押え340により支持される。これにより、ボート70の吊り上げ、格納が終了する。
上記の説明では、海上のボート70をクレードル11により吊り上げる場合について説明したが、前述の作用は、図10に示すように甲板2上に格納されたボート70を海上に吊り下げる場合も同様で、ワイヤロープ14が船体の動揺などで前後方向に振れてもワイヤロープ14のダメージや外れを防止することができる。
なお、支持装置30にストッパ押え340を設けてストッパ18を支持する場合を示したが、ストッパ押え340を省略し、他の手段によりストッパ18を支持するようにしてもよい。
上記のように構成した本実施の形態によれば、クレードル11の先端部又はその近傍に回動可能な支持装置30を固定し、この支持装置30に先端シーブ15dを装着して、先端シーブ15dに掛けられたワイヤロープ14が、船体1の前後方向に振れると支持装置30の回動軸32が回動し、先端シーブ15dがワイヤロープ14の振れに追従するようにしたので、ワイヤロープ14が先端シーブ15dの案内溝16の壁面に擦れることがなく、ワイヤロープ14のダメージや先端シーブ15dからの外れを防止することができる。
また、クレードル11に固定した支持装置30の回動軸321の軸方向の中心線を、支持装置30に装着した先端シーブ15dへのワイヤロープ14の接触始端Pと交差させ又はその近傍になるようにしたので、先端シーブ15dへの入側のワイヤロープ14の振れ量を最小限にしながら先端シーブ15dを回転させることができる。
[実施の形態2]
図11は本発明の実施の形態2に係る揚艇装置の要部を示す断面図、図12は図11の側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し説明を省略する。
図において、42は油圧源に接続されて支持装置30の支持フレーム33に取付けられた先端シーブ15dの駆動源である油圧モータで、その出力軸43にはキー41により先端シーブ15dが固定され、油圧モータ42に駆動されて回転しうるようになっている。
50は支持装置30の支持フレーム33の一方の支持体332aの上部から、横方向に水平に張出した基台45上に設けられたワイヤロープ14の繰出し装置で、51は繰出し装置50を構成する揺動部材である。この揺動部材51は、図13、図15に示すように、上面板52の一端(先端シーブ15d側)の下面には、下面が開口された支持枠53が設けられており、その前面板54aと後面板54bの下部には軸受部55a,55bが設けられている。
そして、支持枠53の軸受部55a,55bに挿通固定された固定軸56には、外周に押付け溝58を有する押付けシーブ57が、軸受59を介して回転自在に支持されている。なお、この押付けシーブ57は、先端シーブ15dの案内溝16の底部付近まで挿入しうるように、幅狭(薄く)に形成されている。
また、支持枠53を除く上面板52の下面には、上面板52と直交して支持板60が設けられており、この支持板60のほぼ中央部には、下方に延設されて基台45に設けたブラケット46に、軸47により回動可能に連結される連結部61が設けられている。62は後述の油圧シリンダ63の作動桿64の連結穴である。
63は基台45上に設置された揺動部材51の駆動手段である油圧シリンダで、その作動桿64は揺動部材51の支持板60に設けた連結穴62に連結されており、油圧シリンダ63の作動桿64を伸縮することにより、揺動部材51は軸47を中心に矢印a又はb方向に傾動する。先端シーブ15dと押付けシーブ57との正面関係を図14に示す。
上記のように構成した揺動部材51は、その連結部61が軸47により基台45に設けたブラケット46に回動可能に支持され、また、基台45上に設置した油圧シリンダ63の作動桿64が支持板60の連結穴62に連結されて、支持装置30の先端部に取付けられる。このとき、支持枠53に設けた押付けシーブ57は、図14に示すように、支持部材3に設けた先端シーブ15dと対向する。なお、図示してないが、甲板2上に設けた油圧ユニットからクレードル11に沿って、油圧モータ42及び油圧シリンダ63に作動油を供給する配管が設けられており、油圧モータ42及び油圧シリンダ63はウインチ13と共に遠隔操作しうるようになっている。
上記のように構成した繰出し装置50において、常時は図15に示すように、油圧シリンダ63の作動桿64を後退させて揺動部材51を軸47を中心に矢印b方向に傾動させ、押付けシーブ57を上方に移動させてワイヤロープ14から離脱させておく。これにより、ワイヤロープ14は押付けシーブ57に干渉されることなく、先端シーブ15dにガイドされて繰り出される。
また、油圧シリンダ63の作動桿64を前進させると、図11及び図16に示すように、揺動部材51は軸47を中心に矢印a方向に傾動する。これにより、押付けシーブ57の外周が先端シーブ15dのガイド溝16内に侵入し、ワイヤロープ14を先端シーブ15dのガイド溝16と押付けシーブ57の溝58との間に挟んで押し付ける。
そして、油圧モータ42を駆動して先端シーブ15dを矢印方向に回転させることにより、ワイヤロープ14は両者の摩擦力により矢印c方向に繰り出される。なお、油圧シリンダ63の作動桿64の前進ストロークを調整することにより、揺動部材51の傾動角度、したがって、押付けシーブ57の押付け力を調整することができる。
上記のように構成した本実施の形態において、ボート70を吊り上げ又は吊り下げる際に、ワイヤロープ14が船体1の前後方向に振れた場合の支持装置30及びこれに装着された先端シーブ15dの作用は、実施の形態1の場合と同様である。
海上のボート70を吊り上げるために、ウインチ13を駆動してワイヤロープ14を繰り出してフック17を下降させる際に、例えばフック17が軽量のために、その自重だけではワイヤロープ14を円滑に繰り出すことができない場合は、繰出し装置50の油圧シリンダ63の作動桿64を前進させて揺動部材51を矢印a方向に傾動し、押付けシーブ57を下降させてワイヤロープ14を先端シーブ15dのガイド溝16に押付けると共に、油圧モータ40を駆動して先端シーブ15dを回転させ、ワイヤロープ14を強制的に繰り出せばよい。
この場合、ウインチ13を駆動してワイヤロープ14を繰り出すと同時に、油圧モータ42及び繰出し装置50の油圧シリンダ63を駆動し、ウインチ13と油圧モータ42及び繰出し装置50を連動して作動させるようにしてもよい。
このように構成した本実施の形態によれば、油圧シリンダ63の作動桿64を前進させて揺動部材51を傾動させると、図16に示すように、ワイヤロープ14が押付けシーブ57により案内シーブ15dに押付けられるので、案内シーブ15dによるワイヤロープ14の摩擦力が増大し、確実にワイヤロープ14を繰り出すことができる。
上記の説明では、繰出し装置50の支持枠53に1個の押付けシーブ57を設けた場合を示したが、図17、図18に示すように、支持枠53に先端シーブ15dの外径より若干狭い間隔で、2個の押付けシーブ57a,57bを設けてもよい。
また、案内シーブ15dの駆動手段に油圧モータ42を用いた場合を示したが、エアモータ又は電動モータを用いてもよく、また、揺動部材51の駆動手段に油圧シリンダ63を用いた場合を示したが、エアシリンダ又はソレノイドを用いてもよい。
本実施の形態によれば実施の形態1の場合と同様の効果が得られるばかりでなく、さらに、繰出し装置50により押付けシーブ57を先端シーブ15dに押付けてワイヤロープ14の摩擦力を増大させ、油圧モータ42により先端シーブ15dを回転させて、ワイヤロープ14を強制的に繰り出すようにしたので、ワイヤロープ14を確実に繰り出すことができる。
また、常時は押付けシーブ57がワイヤロープ14の繰り出しに干渉せず、必要に応じて押付けシーブ57を下降させ、先端シーブ15dとの間にワイヤロープ14を挟んで先端シーブ15dに押付けるようにしたので、ワイヤロープ14に曲り癖がつくことがなく、ワイヤロープ14のダメージを軽減し寿命を延長することができる。
また、油圧シリンダ63によりワイヤロープ14の押付け力を調整しうるようにしたので、押付力の範囲が拡大し、硬いワイヤロープ14でも軟かいワイヤロープ14でも短時間で対応することができる。
さらに、繰出し装置50の押付けシーブ57によりワイヤロープ14を先端シーブ15dに押付けるようにしたので、ワイヤロープ14が先端シーブ15dから外れるのを防止することができる。
また、繰出し装置50は遠隔操作が可能なので、クレードル11の高所に取付けることができるなど、取付位置の自由度を大幅に拡大できるばかりでなく、ウインチ13と繰出し装置50を連動して作動させることができる。
上記の説明では、2基のクレードル11を有する揚艇装置10のクレードル11にそれぞれ支持装置30又は支持装置30と繰出し装置50を設けた場合を示したが、1基のクレードル11からなる揚艇装置にも、同様にして支持装置30又は支持装置30と繰出し装置50を設けることができる。また、クレードルも図示の構造に限定するものではなく、例えば、下端部が支持部を軸に回動するものではなく、船幅方向に前後に移動するクレードルなど、各種の構造のクレードルにも本発明を実施することができる。
本発明の実施の形態1に係る揚艇装置の全体構成を示す説明図である。 図1の揚艇装置の要部の断面図である。 図2の側面図である。 図2の支持装置の軸受台の平面図、側面図、縦断面図である。 図2の支持装置の回動軸の平面図及び正面図である。 図2の支持装置の支持フレームの正面図及び側面図である。 図6の支持フレームに取付けるストッパ押えの平面図及び正面図である。 実施の形態1に係る揚艇装置の作用説明図である。 実施の形態1に係る揚艇装置の作用説明図である。 実施の形態1に係る揚艇装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態2に係る揚艇装置の要部の断面図である。 図11の側面図である。 図11の繰出し装置の説明図である。 案内シーブと繰出し装置の関係を示す説明図である。 繰出し装置の作用説明図である。 繰出し装置の作用説明図である。 繰出し装置の他の側の説明図である。 図17の繰出し装置の作用説明図である。
符号の説明
1 船舶、2 甲板、10 揚艇装置、11 クレードル、12 油圧シリンダ、13 ウインチ、14 ワイヤロープ、15a〜15d 案内シーブ、18 ストッパ、30 支持装置、31 軸受台、32 回動軸、33 支持フレーム、337 ストッパ受、340 ストッパ押え、42 油圧モータ(先端シーブの駆動手段)、50 繰出し装置、51 揺動部材、57 押付けシーブ、63 油圧シリンダ(揺動部材駆動手段)、70 ボート。

Claims (2)

  1. ワイヤロープが掛けられた複数の案内シーブを備え、船舶の甲板上に回動可能に設置されたクレードルを有し、該クレードルの先端部又はその近傍に案内シーブを有する支持装置を回動可能に取付けてなり、
    前記支持装置に、前記案内シーブを回転駆動する駆動手段を設けると共に、前記案内シーブに近接して、揺動部材駆動手段により前記案内シーブにガイドされるワイヤロープを該案内シーブに押付ける押付けシーブを備えたワイヤロープの操出し装置を設け、
    前記操出し装置を、前記支持装置の先端部又はその近傍にほぼ中央部が回動可能に支持された揺動部材を有し、該揺動部材の一方の側に前記案内シーブと対向して押付けシーブを設けると共に、前記揺動部材の他方の側を揺動部材駆動手段に連結して構成したことを特徴とする揚艇装置。
  2. 前記支持装置に、ワイヤロープに設けたストッパを保持するストッパ押えを設けたことを特徴とする請求項1に記載の揚艇装置。
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