JP2782621B2 - 魚の船上引揚装置 - Google Patents

魚の船上引揚装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は延縄漁法において釣
り針にかかった鮪等の魚を漁船の船上に効率よく掬い取
るための船上引揚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に鮪等の延縄漁業では、船体の投縄
機から1本の幹縄にそれぞれ釣り針のついた多数の枝縄
を装着して投餌し、釣り針にかかった鮪を漁船の舷側に
引き寄せた後に船上引揚装置のアームの回動によって延
縄漁業船内へ掬い取るようにしている。
【0003】上記船上引揚装置の構成を簡単に説明する
と、船体の舷側に引き寄せた魚を掬い取る捕獲手段とし
ての載魚腕と、この載魚腕を舷側に沿って回動させる回
動手段と、載魚腕を舷側に対して直交する方向に回動さ
せる垂直回動手段を備えており、載魚腕は上部開口を有
するように形成されている。
【0004】この載魚腕を旋回アームの先端に固定し
て、各種水平旋回モータ,リフトアーム用シリンダ及び
油圧ポンプユニット等の駆動に伴って載魚腕を待機位
置、捕獲開始位置、最昇位置に回転駆動して釣魚を揚魚
用舷門から漁業船内へ掬い取り、載魚腕を待機位置に戻
す操作を繰り返して作業を継続する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の船上引揚装置は、載魚腕の駆動系が大型化し
て重量が増大し、かつ、装置の価格も高価になってしま
うという課題がある。
【0006】即ち、前記したように水平旋回モータ及び
リフトアーム用シリンダの駆動に伴って旋回アームの先
端に固定した載魚腕を大きく回転させることにより釣魚
を漁業船内へ掬い取っているため、旋回アームを回動す
るため駆動用油圧ポンプユニット等の負担が大きく、こ
れらの駆動源としても大きな容量を必要とするため、装
置自体が大型化して重量と消費エネルギーが増大するこ
とが避けられない。
【0007】本発明はこのような従来の船上引揚装置が
有している課題を解消して、装置の小型化をはかること
によって重量と消費エネルギーを減少させ、しかも操作
を容易にして乗員の疲労防止と、引揚げ作業の高効率化
をもたらす船上引揚装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1により、甲板に固着された架台上
に旋回台を設けて、該旋回台に起倒用ギヤケースと起倒
用モータを介在して起倒用腕を取付け、この起倒用腕の
船外側先端部に主柱を昇降自在に配備し、この主柱の一
方に短く形成された支持杆及び腕杆を介して載魚腕を連
結するとともに、該主柱の他方に載魚腕を変位させて魚
を船上に引揚げるための載魚腕変位用油圧シリンダを設
けた魚の船上引揚装置を基本構成とする。
【0009】請求項2により、上記載魚腕変位用油圧シ
リンダを案内板及び案内コロを介在して主柱に支持し、
前記起倒用腕上面の主柱案内部近傍に載魚腕昇降用ドラ
ムとドラム用油圧モータを配備するとともに前記載魚腕
変位用油圧シリンダのピストンロッドを曲リンクと直リ
ンクを介して主柱に連結し、載魚腕変位用油圧シリンダ
が固定された取付台の上端部に上部ワイヤロープ止めを
固着し、更に主柱下部の旋回台側に下部ワイヤロープ止
めを固着して、上部ワイヤロープと下部ワイヤロープを
載魚腕昇降用ドラムに対して反対方向に捲込んだことに
より、主柱を昇降自在とする。
【0010】かかる魚の船上引揚装置によれば、載魚腕
昇降用ドラムと上部下部ワイヤロープの動きに伴って主
柱が最適の高さに降下し、載魚腕変位用油圧シリンダの
駆動によって載魚腕の開口面を海面に水平に対向させて
待機状態から海面最適深さにまでセットし、更に載魚腕
の開口面を上方に向けて載魚して開口面が上方向きの載
魚終了状態となり、載魚腕昇降用ドラムの駆動により載
魚腕を揚魚用舷門に対向させて魚を船内に引揚げ、引揚
作業完了後は再度載魚腕昇降用ドラムと載魚腕変位用油
圧シリンダを駆動して載魚腕を待機状態に復帰させる。
作業の終了後は載魚腕最昇状態とし、起倒用油圧モータ
を駆動して起倒用ギヤケース内に内蔵されている旋回用
ウオームとウオームギヤによって主柱を船尾側に倒し、
該主柱が甲板に接する格納状態となる。
【0011】本実施例によれば、主柱と載魚腕を連結す
る支持杆、腕杆を有効作動可能に短かくしたことによ
り、載魚作業が容易となって短時間で鮪等の魚を確実に
載魚し、かつ、載魚腕を直ちに上昇させて船上に引揚げ
ることができるため、魚を短時間で効率よく船内に収納
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る魚の船上引揚装置の具体的な一実施例を詳述する。図
1は本実施例を適用した船上引揚装置を船首側から見た
正面図、図2は同舷側側から見た側面図、図3は同平面
図であり、図中の1は舷側、2は揚魚用舷門、3は甲
板、3aはブルワークであり、甲板3に配備された取付
台4上に架台5が固定されており、該架台5上に旋回台
6が取付けられている。7は旋回用ハンドルである。
【0013】8は旋回台6上に取付けられた起倒用ギヤ
ケース、9は起倒用油圧モータであり、起倒用ギヤケー
ス8内には旋回用ウオームとウオームギヤが内蔵されて
いる。10は起倒用腕であり、この起倒用腕10の船外
側先端部には、案内板11,11及び案内コロ12,1
2を介在して載魚腕変位用油圧シリンダ13が支持され
ており、この載魚腕変位用油圧シリンダ13のピストン
ロッド13aが曲リンク14,14及び直リンク15,
15を介して主柱16に連結されている。また、前記起
倒用腕10の船外側先端部近傍には、載魚腕昇降用ドラ
ム17とドラム用油圧モータ18とが配備されている。
【0014】上記主柱16は、短く形成された支持杆1
9及び腕杆20を介して捕獲手段としての載魚腕21に
連結されている。この主柱16は前記案内コロ12,1
2と案内板11,11から成る主柱案内部によって上
昇,降下自在であり、前記載魚腕21を変位させて魚を
船上に引揚げる機能を有している。また、載魚腕変位用
油圧シリンダ13は油圧シリンダ取付台22に固定され
ており、この油圧シリンダ取付台22の上端部には上部
ワイヤロープ止め23が固着されている。
【0015】更に主柱16下部の旋回台6側に下部ワイ
ヤロープ止め24が固着されており、起倒用腕10上面
の主柱案内部近傍に配備された前記載魚腕昇降用ドラム
17に上部ワイヤロープ25と下部ワイヤロープ26と
が反対方向に捲込まれており、ドラム用油圧モータ18
により主柱16を昇降させるように構成されている。
【0016】上記載魚腕変位用油圧シリンダ13と主柱
16の下部とが曲リンク14で連結されており、載魚腕
変位用油圧シリンダ13と支持杆19とが直リンク15
で連結されている。
【0017】かかる構成を有する本実施例の作用を図3
〜図5に基づいて説明する。先ず、ドラム用油圧モータ
18を起動して上部ワイヤロープ25と下部ワイヤロー
プ26の動きに伴って載魚腕昇降用ドラム17を回転駆
動することにより主柱16を最適の高さまで降下させ、
載魚腕変位用油圧シリンダ13のピストンロッド13a
を伸長させて載魚腕21を船尾側に向け、かつ、開口面
を海面に水平に対向させて図4の(a)に示した位置に
舷側1に平行に離間させて待機状態とする。Sは海面を
示す。
【0018】次に釣獲した鮪等の魚を漁船の舷側1近傍
の海面下まで引き寄せ、載魚腕変位用油圧シリンダ13
のピストンロッド13aを短縮して、図4の(b)に示
したように載魚腕21を海面最適深さに垂直にセット
し、載魚開始状態とする。
【0019】そして載魚腕変位用油圧シリンダ13のピ
ストンロッド13aを短縮して載魚腕21の開口面を上
方に向けて載魚し、該載魚腕21を海面から離脱させて
図4の(c)に示したように開口面が上方向きの載魚終
了状態とする。
【0020】次に載魚腕昇降用ドラム17を駆動して載
魚腕21を揚魚用舷門2に対向させる位置まで上昇さ
せ、図4の(d)に示した引揚状態として魚を人力等に
より船内に引揚げ、魚の船上引揚作業を遂行する。
【0021】魚の船上引揚作業完了後は、載魚腕昇降用
ドラム17、載魚腕変位用油圧シリンダ13を駆動して
図4の(a)に示した待機状態に復帰する。この操作を
繰り返すことによって魚を順次船上に引き揚げることが
できる。
【0022】以上の引揚作業が終了すると、図4の
(d)の引揚げ状態の載魚腕21を載魚腕昇降用ドラム
17の駆動によって(e)に示す最昇状態とし、図1に
示す起倒用油圧モータ9を駆動して起倒用ギヤケース8
内に内蔵された旋回用ウオームとウオームギヤによって
主柱16を船尾側に倒し、旋回用ハンドル7の回転操作
によって載魚腕21を旋回させて主柱16を甲板3に接
する格納状態とする。
【0023】本実施例の船上引揚装置は従来の装置と異
なり、載魚腕21の支持杆19及び腕杆20が大幅に短
縮されていることが特徴であり、これによって載魚腕の
変位・上昇の操作が簡易化され、載魚作業を容易にして
魚の引揚作業の高効率化と作業員の疲労軽減をはかるこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の船上引揚装
置によれば、旋回台上の起倒用ギヤケースを介在して起
倒用腕の船外側先端部に配備された主柱を最適の高さに
降下してから載魚腕変位用油圧シリンダの駆動によって
載魚腕を待機状態から海面最適深さにまでセットし、更
に載魚腕の開口面を上方に向けて載魚して載魚を行い、
魚を船内に引揚げた後に載魚腕昇降用ドラムと載魚腕変
位用油圧シリンダの駆動に伴って載魚腕を待機状態に復
帰させ、作業の終了後は載魚腕を最昇状態として起倒用
ギヤケースの作用によって主柱を船尾側に倒し、甲板に
接する格納状態にすることができる。
【0025】特に載魚腕の支持杆と腕杆を大幅に短縮し
たことによって載魚腕の変位・上昇過程は最小限とな
り、装置自体の小型化がはかれて重量が減少され、か
つ、載魚腕変位用油圧シリンダとか載魚腕昇降用ドラム
等の負担が軽減されるので、駆動源の容量は小さくてす
み、消費エネルギーを低減することができる。
【0026】また、装置の操作は簡単であるから載魚作
業は容易となって魚引揚げ作業の高効率化と作業員の疲
労を防止するという大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる魚の船上引揚装置を船首側か
ら見た正面図。
【図2】本実施例の装置を取付けた状態を舷側側から見
た側面図。
【図3】本実施例の装置を取付けた状態を示す平面図。
【図4】本実施例の載魚腕の変位状態図。
【図5】載魚腕格納時の主柱状態図。
【符号の説明】
1…舷側 2…揚魚用舷門 3…甲板 4…取付台 5…架台 6…旋回台 7…旋回用ハンドル 8…起倒用ギヤケース 9…起倒用油圧モータ 10…起倒用腕 11…案内板 12…案内コロ 13…載魚腕変位用油圧シリンダ 14…曲リンク 15…直リンク 16…主柱 17…載魚腕昇降用ドラム 18…ドラム用油圧モータ 19…支持杆 20…腕杆 21…載魚腕 22…油圧シリンダ取付台 23…上部ワイヤロープ止め 24…下部ワイヤロープ止め 25…上部ワイヤロープ 26…下部ワイヤロープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲板に固着された架台上に旋回台を設け
    て、該旋回台に起倒用ギヤケースと起倒用モータを介在
    して起倒用腕を取付け、この起倒用腕の船外側先端部に
    主柱を昇降自在に配備し、この主柱の一方に短く形成さ
    れた支持杆及び腕杆を介して載魚腕を連結するととも
    に、該主柱の他方に載魚腕を変位させて魚を船上に引揚
    げるための載魚腕変位用油圧シリンダを設けたことを特
    徴とする魚の船上引揚装置。
  2. 【請求項2】 上記載魚腕変位用油圧シリンダを案内板
    及び案内コロを介在して主柱に支持し、前記起倒用腕上
    面の主柱案内部近傍に載魚腕昇降用ドラムとドラム用油
    圧モータを配備するとともに前記載魚腕変位用油圧シリ
    ンダのピストンロッドを曲リンクと直リンクを介して主
    柱に連結し、載魚腕変位用油圧シリンダが固定された取
    付台の上端部に上部ワイヤロープ止めを固着し、更に主
    柱下部の旋回台側に下部ワイヤロープ止めを固着して、
    上部ワイヤロープと下部ワイヤロープを載魚腕昇降用ド
    ラムに対して反対方向に捲込んだことにより、主柱を昇
    降自在とした請求項1記載の魚の船上引揚装置。
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