JP3149689U - フック装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(特許文献1)には、「水平方向に回動可能に軸着されたフレームと、フレームの先端側に配設された水平軸に軸着され上下方向に回動可能なフックと、水平軸より上方のフレームに軸着されフックの後端部と係合する第2フックと、一端がフレームの後端側に軸着され伸縮作動することにより第2フックとフックの後端部との係合状態を解除する油圧装置と、を備えた係船用フック装置」が開示されている。(特許文献1)に開示された係船用フック装置は、油圧装置がノンリーク型の油圧シリンダであり、フックに掛けたロープを離脱させるときには、電磁弁をONにするとともにウインドラスを使って牽引することにより(段落0009)、第2フックの係止部が移動し、フックの係止片との係合状態が解除され、フックの先端を自重で落下させて、フックに掛けたロープを離脱させるものである。
また、油圧シリンダの代わりに、エアシリンダを伸縮作動させてフックの係合状態を解除させ、フックを自重で下方に回動させる曳航用のフック装置も知られている。
(1)エアシリンダで作動させる曳航用のフック装置は、タグボートのエア源の能力が決められているのでシリンダ力が小さく、そのためシリンダ出力が小さいので、エア配管等にエアの噛み込み等が生じるとシリンダロッドが伸縮し難くなるため、フックの係合状態を解除できずロープが離脱できないことが頻繁に生じていた。この場合は、ハンマ等で装置に外力を加えて、無理やりフックを回動させる作業を行なう必要があり、著しく煩雑であり、特に荒天時は危険であった。
(2)フック装置の設置工事とは別に、駆動源であるエアを伝達させるためのエア配管等を設置する付帯工事が必要になり、これらの煩雑な付帯工事に多大な工数を要するととともに、エア配管等の設置に多大なスペースを要し、狭い船内の足場を悪くし安全性に欠けるという課題を有していた。
(3)ノンリーク型の油圧シリンダを用いた場合、電磁弁をOFFにすることにより、停止状態での圧力保持が可能である。しかし、油圧シリンダを伸長させるには、電磁弁をONにするとともにウインドラスを使って牽引する必要があるため、ウインドラスとフック装置とを連結する付帯工事が必要で、これらの煩雑な付帯工事に多大な工数を要するという課題を有していた。
(4)係合状態が解除されたフックが自重で落下することにより、フックに掛けたロープが離脱されるが、次にロープを掛けるためには、落下したフックを上方に回動させて第2フックに係合させる必要がある。フックは重量が大きいため、作業員が2〜3人がかりで持ち上げなければ、フックを上方に持ち上げることができないという課題を有していた。高齢者の割合が多い作業者にとって、この作業は非常に重労働であった。
本考案の請求項1に記載のフック装置は、フレームの先端側に配設された水平軸に軸着され上下方向に回動可能なフックと、前記水平軸より上方の前記フレームに軸着され前記フックのフック後端部と係合する第一ロック部材と、一端が前記フレームの後端側に軸着され伸縮作動することにより前記第一ロック部材と前記フック後端部との係合状態を解除する第一シリンダと、を備えたフック装置であって、前記第一シリンダが、油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダであるという構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)第一シリンダが油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダなので、エア配管や油圧配管、ウインドラスとの連結等の付帯工事が不要なため設置工事を短納期化でき、エア配管等を設置するスペースも不要で、狭い船上の場所をとらず安全性に優れ、かつ装置全体をコンパクトにできる。
(2)油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダは、エアシリンダと比べてシリンダ力が2〜3.5倍と大きく出力が大きいため、第一ロック部材とフック後端部との係合状態を確実に解除することができ、ロープを確実に離脱させることができ信頼性や作業性に優れる。
また、第一シリンダを第一ロック部材に連結するのではなく、第一ロック部材と係合する他のロック部材を設け、第一シリンダを該ロック部材に連結することにより、該ロック部材を移動させて、間接的に第一ロック部材とフック後端部との係合状態を解除させることもできる。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)第二シリンダを縮退作動させることにより、水平軸を中心にしてフック後端部を下方に回動させ、フック後端部と第一ロック部材とを係合させる一方、水平軸を中心にしてフックを上方に回動させることができるため、従来は作業員が2〜3人がかりで持ち上げていた重労働を無くすことができる。
この構成により、請求項2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)エア配管や油圧配管、ウインドラスとの連結等の付帯工事が不要なため設置工事を短納期化でき、エア配管等を設置するスペースも不要で、狭い船上の場所をとらず安全性に優れ、かつ装置全体をコンパクトにできる。
(2)油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダは、エアシリンダと比べてシリンダ力が2〜3.5倍と大きく出力が大きいため、フック後端部を引き寄せて第一ロック部材とフック後端部とを確実に係合させることができ信頼性に優れる。
この構成により、請求項2又は3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)第一ロック部材と係合する第二ロック部材と、第一水平軸より上方のフレームに水平に配設され第一ロック部材の長孔に挿通されたジョイントピンと、を備えているので、長孔によって第一ロック部材の回動量を制限し、第一ロック部材が第二シリンダに干渉するのを防止し、第二シリンダの伸縮動作が妨げられるのを防止する。
また、第一シリンダを第二ロック部材に連結するのではなく、第二ロック部材と係合する他のロック部材を設け、第一シリンダを該ロック部材に連結することにより、該ロック部材を移動させて、間接的に第二ロック部材と第一ロック部材との係合状態を解除させることもできる。
この構成により、請求項2又は3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)上昇した状態にあるフックを下降させる際、第二シリンダを伸長させた状態にすれば、牽引部材が第二シリンダとフック後端部との間に遊びをもたせた状態となるので、第二シリンダの油圧を抜いてフリーな状態にしなくても、牽引部材に遊びがあるので、第一ロック部材とフック後端部との係合状態を解除することによって、フックの自重でフックを下降させることができる。また、伸長させた状態にある第二シリンダを遊びの量以上に縮退させることで、牽引部材でフック後端部を引き寄せて、フックを上昇させることができる。このように、第二シリンダの油圧を抜く等の煩雑な操作を行なわなくても、第二シリンダの伸長・縮退によってフックの下降・上昇を行うことができ、操作性に優れる。
また、チェーン,ワイヤー,ロープ,ベルト等のような屈曲自在な部材だけでなく、変形し難い金属製や合成樹脂製等の剛性部材も牽引部材として用いることができる。但し、フックを上昇させた状態で第二シリンダが自在に伸長できるように、剛性部材に、第二シリンダの他端が移動可能な長孔や溝等の案内部を形成しておく必要がある。
請求項1に記載の考案によれば、
(1)第一シリンダが油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダなので、エア配管や油圧配管、ウインドラスとの連結等の付帯工事が不要なため設置工事を短納期化でき、エア配管等を設置するスペースも不要で、狭い船上の場所をとらず安全性に優れ、かつ装置全体をコンパクトにできるフック装置を提供できる。
(2)油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダは、エアシリンダと比べてシリンダ力が2〜3.5倍と大きく出力が大きいため、第一ロック部材とフック後端部との係合状態を確実に解除することができ、ロープを確実に離脱させることができ信頼性や作業性に優れたフック装置を提供できる。
(1)第二シリンダを縮退作動させることにより、水平軸を中心にしてフック後端部を下方に回動させ、フック後端部と第一ロック部材とを係合させる一方、水平軸を中心にしてフックを上方に回動させることができるため、従来は作業員が2〜3人がかりで持ち上げていた重労働を無くすことができる省力性に優れたフック装置を提供できる。
(1)エア配管や油圧配管、ウインドラスとの連結等の付帯工事が不要なため設置工事を短納期化でき、エア配管等を設置するスペースも不要で、狭い船上の場所をとらず安全性に優れ、かつ装置全体をコンパクトにできるフック装置を提供できる。
(2)油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダは、エアシリンダと比べてシリンダ力が2〜3.5倍と大きく出力が大きいため、フック後端部を引き寄せて第一ロック部材とフック後端部とを確実に係合させることができ信頼性に優れたフック装置を提供できる。
(1)第一ロック部材と係合する第二ロック部材と、第一水平軸より上方のフレームに水平に配設され第一ロック部材の長孔に挿通されたジョイントピンと、を備えているので、長孔によって第一ロック部材の回動量を制限し、第一ロック部材が第二シリンダに干渉するのを防止し、第二シリンダの伸縮動作が妨げられるのを防止して、ロープの離脱及びフックの上昇の動作が確実に行なわれる確実性に優れたフック装置を提供できる。
(1)第二シリンダの油圧を抜く等の煩雑な操作を行なわなくても、第二シリンダの伸長・縮退によってフックの下降・上昇を行うことができ、操作性に優れたフック装置を提供できる。
(実施の形態1)
図1は本考案の実施の形態1におけるフック装置の側面図であり、図2は実施の形態1におけるフック装置の平面図である。
図中、1は実施の形態1におけるフック装置、2は段差状に形成された基台、3は基台2の側壁に固定され側壁の側方に突設した突設部、4は突設部3に垂直に挿通された垂直軸、5は一端側に形成された連結孔部4aに垂直軸4が挿通され垂直軸4を中心に水平方向に回動可能に形成された連結部、5aは連結部5の他端側に水平に形成されフレーム軸挿通孔5bに挿通されたフレーム軸、6は一端側にフレーム軸5aが挿通されフレーム軸5aを中心に上下方向に回動可能に形成されるとともに、基台2の側壁の突設部3に挿通された垂直軸4を中心に水平方向に回動可能に軸着されたフレーム、7はフレーム6の先端側に配設され水平軸孔と後述するフック後端部9を有するフック、8はフレーム6の先端側のフック保持部6aに配設されフック7の水平軸孔に挿通されフック7を上下方向に回動可能に軸着する水平軸、9はフレーム6の内側に位置し水平軸8より後側のフック後端部、10はフック後端部9の端部に形成されたフック係止爪、11はフレーム6の内側に配設されフック係止爪10を係止する第一ロック部材、12は第一ロック部材11の下部側を水平軸8より上方のフレーム6に軸着する第一水平軸、13は第一ロック部材11の前側側面上部にフック後端部9のフック係止爪10と係合可能な凸起状に形成された第一ロック部材11の係止部、14は第一ロック部材11の上面に凸起状に形成された第一係止爪、15は第一水平軸12を中心とする円弧に沿って第一ロック部材11に形成された長孔、16は第一水平軸12より前側上方のフレーム6に水平に配設され長孔15に挿通されたジョイントピンである。
フック装置1のフック7にロープRを掛ける場合は、図1に示すように、第二シリンダ31のロッド31bを縮退させてフック後端部9を下降させ、フック後端部9のフック係止爪10と第一ロック部材11の係止部13とを係合させ、第一ロック部材11の第一係止爪14と第二ロック部材17の係止部19とを係合させ、さらに第一シリンダ27のロッド27bを縮退させることによって第二ロック部材17の第二係止爪20と第三ロック部材21の係止部23とを係合させた後、溝部34にエンドピン35を装着する。次いで、第一シリンダ27及び第二シリンダ31の油圧を抜いて、ロッド27b,31bをフリーな状態にする。フック7の自重でフック7が下降しフック後端部9が上昇しようとする力が作用するが、第一シリンダ27及び第二シリンダ31のロッド27b,31bを油圧でロックしなくても、フック後端部9、第一ロック部材11、第二ロック部材17及び第三ロック部材21が係合状態にあり、第三ロック部材21の後傾はエンドピン35によって阻止されるので、フック7は下降しない。
フック装置1のフック7を下降させてフック7に掛けたロープRを離脱させる場合は、まず、溝部34に装着されたエンドピン35を除去する。次いで、第一シリンダ27のロッド27bをロックに設定して油圧が作用する状態にする。次に、第一シリンダ27を作動させてロッド27bを伸長させると、図3に示すように、第三ロック部材後端部24が前方に突き出され、第三ロック部材21が後傾し、第三ロック部材21の係止部23と第二ロック部材17の第二係止爪20との係合状態が解除される。これにより、自重でフック7が下降しフック後端部9が上昇しようとする力が第一ロック部材11に作用し、フック後端部9のフック係止爪10が第一ロック部材11の係止部13を押しながら回動し、第一ロック部材11は第一係止爪14が第二ロック部材17を押し上げながら長孔15に沿って後側に回動する。第二シリンダ31のロッド31aはフリーな状態にあるため、図4に示すように、自重によるフック7の回動につれてロッド31bは自由に伸長し、フック7は基台2に当たるまで下降する。
なお、第一ロック部材11の長孔15にジョイントピン16が挿通されているので、第一ロック部材11は回動角度が規制されるため、第二シリンダ31に干渉しない。
(1)第一シリンダ27,第二シリンダ31が油圧給排源28,32と一体に形成された電動油圧シリンダなので、エア配管や油圧配管、ウインドラスとの連結等の付帯工事が不要なため設置工事を短納期化でき、エア配管等を設置するスペースも不要で、狭い船上の場所をとらず安全性に優れ、かつ装置全体をコンパクトにできる。
(2)油圧給排源28と一体に形成された電動油圧シリンダは、エアシリンダと比べてシリンダ力が2〜3.5倍と大きく出力が大きいため、第三ロック部材21と第二ロック部材17との係合状態を解除させることにより、間接的に、第一ロック部材11とフック後端部9との係合状態を確実に解除することができるため、ロープRを確実に離脱させることができ信頼性や作業性に優れる。
(3)第二シリンダ31を縮退作動させることにより、水平軸8を中心にしてフック後端部9を下方に回動させ、フック後端部9と第一ロック部材11とを係合させる一方、水平軸8を中心にしてフックを上方に回動させることができ省力性に優れるため、従来は作業員が2〜3人がかりで持ち上げていた重労働を無くすことができる。
(4)第一ロック部材11と係合する第二ロック部材17と、第一水平軸12より上方のフレーム6に水平に配設され第一ロック部材11の長孔15に挿通されたジョイントピン16と、を備えているので、長孔15とジョイントピン16によって第一ロック部材11の回動量を制限し、第一ロック部材11が第二シリンダ31に干渉するのを防止し、第二シリンダ31の伸縮動作が妨げられるのを防止する。
(5)フック後端部9、第一ロック部材11、第二ロック部材17及び第三ロック部材21を係合状態とし、エンドピン35によって第三ロック部材21の後傾を阻止すると、フック7は下降できない。第一シリンダ27,第二シリンダ31が油圧給排源28,32と一体に形成された電動油圧シリンダなので、このような係合状態にあるときは、油圧を抜いてロッド27b,31bをフリーな状態にしておけば、第一シリンダ27,第二シリンダ31の制御弁等に振動や揺れ等によって過大な力が作用するのを防ぐことができる。これにより、第一シリンダ27,第二シリンダ31を長寿命化させることができる。
また、第二ロック部材17も除去し、第一ロック部材11に第一シリンダ27を連結する場合もある。この場合は、第一シリンダ27を伸縮作動することにより第一ロック部材11を回動させ、第一ロック部材11とフック後端部9との係合状態が解除されることになり、同様の作用が得られる。
また、後側シリンダピン26,30に第一シリンダ27のシリンダ部27a,第二シリンダ31のシリンダ部31aが軸着され、前側シリンダピン29,33にロッド27b,31bが軸着された場合について説明したが、後側シリンダピン26,30にロッド27b,31bが、前側シリンダピン29,33に第一シリンダ27のシリンダ部27a,第二シリンダ31のシリンダ部31aが軸着される場合もある。これらの場合も、同様の作用が得られる。
図6は本考案の実施の形態2におけるフック装置の側面図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、1aは実施の形態2におけるフック装置、40はフレーム6の底部に後述する第二シリンダ41のシリンダ部41aを軸着する後側シリンダピン、41はシリンダ部41aが駆動用電動機,油圧ポンプ等の油圧給排源42と一体に形成された電動油圧シリンダからなりフレーム6の底部内側に配設された第二シリンダ、41bは伸縮作動する第二シリンダ41のロッド、43は一端が第二シリンダ41のロッド41bに連結され他端がフック後端部9の後側側面の牽引固定用突起9aに連結されて第二シリンダ41とフック後端部9との間に介設されたチェーン,ワイヤー,ロープ,ベルト等の屈曲自在な線状体や帯状体で形成された牽引部材、44は牽引部材43の他端をフック後端部9の牽引固定用突起9aに固定する牽引部材固定部、45は第二シリンダ41のシリンダ部41aの下方のフレーム6に配設され、第二シリンダ41のロッド41bを伸長させて牽引部材43に遊びをもたせたときに、シリンダ部41aの下側が当接して第二シリンダ41が後側シリンダピン40を中心に回動して下降するのを防止する下降防止部である。下降防止部45は、下降防止部45に当接した第二シリンダ41のロッド41bが、後側シリンダピン40と牽引部材固定部44とを結ぶ直線上に位置するような場所に配設される。46はフレーム6,6間のフック7の後端面側に配設固定され第一ロック部材11とフック後端部9との係合状態が解除されてフック7が下降したときに、フック7の後側側面が当接してそれ以上のフック7の回動を阻止するストッパである。
図7、図8はフック装置のフックを下方に回動させてロープを離脱させる場合の動作を示す側面図である。
フック装置1aのフック7を下降させてフック7に掛けたロープRを離脱させる場合は、まず、図7に示すように、第二シリンダ41のロッド41bを十分に伸長させて、牽引部材43を弛ませて遊びをもたせた状態にする。次いで、溝部34に装着されたエンドピン35を除去する。次に、第一シリンダ27のロッド27bをロックに設定して油圧が作用する状態にする。次いで、第一シリンダ27を作動させてロッド27bを伸長させると、図8に示すように、第三ロック部材後端部24が前方に突き出され、第三ロック部材21が後傾し、第三ロック部材21の係止部23と第二ロック部材17の第二係止爪20との係合状態が解除される。これにより、自重でフック7が下降しフック後端部9が上昇しようとする力が第一ロック部材11に作用するため、フック後端部9のフック係止爪10が第一ロック部材11の係止部13を押しながら回動し、第一ロック部材11は第一係止爪14が第二ロック部材17を押し上げながら長孔15に沿って後側に回動する。第二シリンダ41のロッド41aに連結された牽引部材43は遊びをもたせた状態にあったため、図8に示すように、フック7は自重によって回動し、フック7はストッパ46に当たるまで下降する。
(1)上昇した状態にあるフック7を下降させる際、第二シリンダ41を伸長させた状態にすれば、牽引部材43が第二シリンダ41とフック後端部9との間に遊びをもたせた状態となるので、第二シリンダ41の油圧を抜いてロッド41bをフリーな状態にしなくても、牽引部材43に遊びがあるので、第一ロック部材11とフック後端部9との係合状態を解除することによって、フック7の自重でフック7を下降させることができる。
(2)伸長させた状態にある第二シリンダ41のロッド41bを遊びの量以上に縮退させることで、牽引部材43でフック後端部9を引き寄せて、フック7を上昇させることができる。このように、第二シリンダ41の油圧を抜く等の煩雑な操作を行なわなくても、第二シリンダ41の伸長・縮退によってフック7の下降・上昇を行うことができ、操作性に優れる。
(3)第二シリンダ41のシリンダ部41aの下方のフレーム6に下降防止部45が配設されているので、第二シリンダ41のロッド41bを伸長させて牽引部材43に遊びをもたせたときに、第二シリンダ41が後側シリンダピン40を中心に回動してロッド41bの先端が基台2に衝突するのを防止でき、第二シリンダ41の破損を防止できる。
(4)フレーム6,6間のフック7の後端面側にストッパ46が配設固定されているので、第一ロック部材11とフック後端部9との係合状態が解除されてフック7が下降したときに、フック7の後側側面が当接してそれ以上のフック7の回動が阻止されるため、フック7が衝突することによって基台2が受ける衝撃を緩和し、基台2の損傷や衝撃音等を抑制できる。
図9は本考案の実施の形態3におけるフック装置の側面図である。なお、実施の形態1及び2で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図中、1bは実施の形態3におけるフック装置、47は金属製や合成樹脂製等の剛性部材で長尺状に形成された牽引部材、48は牽引部材47の後側に長孔や溝等で形成された案内部、49はロッド41bの先端に固定されて案内部48に掛着されロッド41bの伸長・縮退によって案内部48内を移動可能な案内ピン、50は牽引部材47をフック後端部9の後側側面の牽引固定用突起9aに軸着する前側ピンである。
フック装置1bのフック7を下降させてフック7に掛けたロープRを離脱させる場合は、まず、第二シリンダ41のロッド41bを十分に伸長させて、案内ピン49を案内部48の前側に移動させ牽引部材47に遊びをもたせた状態にする。次いで、溝部34に装着されたエンドピン35を除去する。次に、第一シリンダ27のロッド27bをロックに設定して油圧が作用する状態にする。次いで、第一シリンダ27を作動させてロッド27bを伸長させると、第三ロック部材後端部24が前方に突き出され、第三ロック部材21が後傾し、第三ロック部材21の係止部23と第二ロック部材17の第二係止爪20との係合状態が解除される。これにより、自重でフック7が下降しフック後端部9が上昇しようとする力が第一ロック部材11に作用し、フック後端部9のフック係止爪10が第一ロック部材11の係止部13を押しながら回動し、第一ロック部材11は第一係止爪14が第二ロック部材17を押し上げながら長孔15に沿って後側に回動する。第二シリンダ41のロッド41aに連結された牽引部材47は遊びをもたせた状態にあったため、案内ピン49が案内部48内を移動して、フック7はロッド41bに規制されることなく自重によって回動し、フック7はストッパ46に当たるまで下降する。
(1)牽引部材47が弛まない金属製や合成樹脂製等の剛性部材で形成されているので、牽引部材が絡まったり伸びたりするおそれがない。
2 基台
3 突設部
4 垂直軸
4a 連結孔部
5 連結部
5a フレーム軸
5b フレーム軸挿通孔
6 フレーム
6a フック保持部
7 フック
8 水平軸
9 フック後端部
9a 牽引固定用突起
10 フック係止爪
11 第一ロック部材
12 第一水平軸
13 係止部
14 第一係止爪
15 長孔
16 ジョイントピン
17 第二ロック部材
18 第二水平軸
19 係止部
20 第二係止爪
21 第三ロック部材
22 第三水平軸
23 係止部
24 第三ロック部材後端部
25 フレーム突設部
26 後側シリンダピン
27 第一シリンダ
27a シリンダ部
27b ロッド
28 油圧給排源
29 前側シリンダピン
30 後側シリンダピン
31 第二シリンダ
31a シリンダ部
31b ロッド
32 油圧給排源
33 前側シリンダピン
34 溝部
35 エンドピン
36 ローラ
40 後側シリンダピン
41 第二シリンダ
41a シリンダ部
41b ロッド
42 油圧給排源
43 牽引部材
44 牽引部材固定部
45 下降防止部
46 ストッパ
47 牽引部材
48 案内部
49 案内ピン
50 前側ピン
R ロープ
Claims (5)
- フレームの先端側に配設された水平軸に軸着され上下方向に回動可能なフックと、前記水平軸より上方の前記フレームに軸着され前記フックのフック後端部と係合する第一ロック部材と、一端が前記フレームの後端側に軸着され伸縮作動することにより前記第一ロック部材と前記フック後端部との係合状態を解除する第一シリンダと、を備えたフック装置であって、
前記第一シリンダが、油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダであることを特徴とするフック装置。 - 一端が前記フレームの後端側に軸着され他端が前記フック後端部に連結され縮退作動することにより前記フックを上昇させ前記フック後端部と前記第一ロック部材とを係合させる第二シリンダを備えていることを特徴とする請求項1に記載のフック装置。
- 前記第二シリンダが、油圧給排源と一体に形成された電動油圧シリンダであることを特徴とする請求項2に記載のフック装置。
- 前記第一ロック部材に形成された第一係止爪と、前記第一係止爪と係合する係止部が形成され前記第一シリンダの伸縮作動により前記第一係止爪と前記係止部との係合状態が解除される前記フレームに軸着された第二ロック部材と、前記フレームに前記第一ロック部材を軸着する第一水平軸を中心とする円弧に沿って前記第一ロック部材に形成された長孔と、前記第一水平軸より上方の前記フレームに水平に配設され前記長孔に挿通されたジョイントピンと、を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のフック装置。
- 前記第二シリンダと前記フック後端部との間に、前記フックの上昇時かつ前記第二シリンダの伸長時に、遊びをもたせた状態で配設された牽引部材を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のフック装置。
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