JP2006257875A - 水中ポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 吸込口管を簡単な操作で着脱することが可能な水中ポンプを提供する。
【解決手段】 ケーシング11の底部に、下方へ突出する吸込口管13が備えられた吊上げ可能な水中ポンプであって、吸込口管13の上端部がケーシング11に形成された差込口に脱抜可能に差込まれ、吸込口管13に取っ手25が設けられ、ケーシング11の底部に、取っ手25を下方から支持する支持部材26が設けられ、ケーシング11の底部と支持部材26との間に、取っ手25を保持する保持部28が形成され、取っ手25は、吸込口管13を一方Aへ回動することにより、保持部28に挿入されて保持され、吸込口管13を他方Bへ回動することにより、保持部28から離脱し、取っ手25を保持部28に挿入した状態で取っ手25の離脱方向Bへの移動を阻止する突起部29が支持部材26に設けられている。
【選択図】 図5
【解決手段】 ケーシング11の底部に、下方へ突出する吸込口管13が備えられた吊上げ可能な水中ポンプであって、吸込口管13の上端部がケーシング11に形成された差込口に脱抜可能に差込まれ、吸込口管13に取っ手25が設けられ、ケーシング11の底部に、取っ手25を下方から支持する支持部材26が設けられ、ケーシング11の底部と支持部材26との間に、取っ手25を保持する保持部28が形成され、取っ手25は、吸込口管13を一方Aへ回動することにより、保持部28に挿入されて保持され、吸込口管13を他方Bへ回動することにより、保持部28から離脱し、取っ手25を保持部28に挿入した状態で取っ手25の離脱方向Bへの移動を阻止する突起部29が支持部材26に設けられている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、例えばマンホールや一般汚水揚水ポンプ場等において汚水を揚水するために使用される水中ポンプに関するものであり、下方へ突出する吸込口管がケーシングの底部に備えられ、かつ吊上げ可能な構造のものに関する。
従来、この種の水中ポンプとしては、例えば、図12,図13に示すように、ピット71の底部に据付けられ、かつ、ピット71内に設けられたガイドパイプ72に案内されて昇降可能な水中ポンプ73がある。
上記水中ポンプ73は、羽根車74を内蔵したケーシング75と、ケーシング75の上部に設けられて羽根車74を回転させるモーター76と、ケーシング75の底部に設けられて下方へ突出する円筒状の吸込口管77と、吊上用のチェン82とを具備している。上記吸込口管77は複数のボルト79によってケーシング75の底部に連結固定されている。また、ケーシング75には、吸込方向に対して直交する横方向へ流体を吐出する吐出口78が形成されている。さらに、ケーシング75の底部には複数の脚部83が設けられており、これら脚部83は吸込口管77の周囲に配設され、吸込口管77の下端は脚部83よりも下方に突出している。
ピット71の底面には汚水溜り80が形成され、上記吸込口管77は上方から汚水溜り80内に挿入されている。また、ピット71内には吐出管81が設けられ、この吐出管81は、垂直管部81aと、この垂直管部81aの下端に接続された90°エルボ状の曲管部81bとで構成されている。上記吐出口78は曲管部81bの先端に当接離間可能に当て付けられている。
尚、上記のように吸込口管77を複数のボルト79によってケーシング75の底部に連結固定した水中ポンプは下記特許文献1に示されている。
これによると、モーター76を駆動して羽根車74を回転させることにより、ピット71内の汚水が、水中ポンプ73の吸込口管77から吸込まれ、吐出口78から吐出され、吐出管81内を通ってピット71の外部へ送られる。これにより、ピット71内の汚水の量が次第に減少し、最終的には、汚水溜り80の底部に少量の汚水が残留するのみとなり、水中ポンプ73に吸込まれずにピット71内に残留してしまう汚水の量を減らすことができる。
これによると、モーター76を駆動して羽根車74を回転させることにより、ピット71内の汚水が、水中ポンプ73の吸込口管77から吸込まれ、吐出口78から吐出され、吐出管81内を通ってピット71の外部へ送られる。これにより、ピット71内の汚水の量が次第に減少し、最終的には、汚水溜り80の底部に少量の汚水が残留するのみとなり、水中ポンプ73に吸込まれずにピット71内に残留してしまう汚水の量を減らすことができる。
また、水中ポンプ73を引き上げてメンテナンス作業等を行う場合、図12に示すように、先ず、クレーン等を用いてチェン82で水中ポンプ73をピット71の上方へ吊り上げる。この際、水中ポンプ73はガイドパイプ72に案内されて上昇する。次に、吊り上げられた水中ポンプ73を横方向へ移動させてピット71の隣りの床面等に下ろしている。この時、水中ポンプ73をそのまま下ろすと、吸込口管77が床面等に着床するため、水中ポンプ73は吸込口管77を介して不安定な状態で床面上に載置されてしまう。したがって、水中ポンプ73を床面等に下ろす際、先ず、複数のボルト79を全て外して、吸込口管77をケーシング75から取り外し、その後、水中ポンプ73を下ろすことにより、脚部83を床面等に着床させている。これにより、水中ポンプ73が脚部83を介して安定して床面上に載置される。
また、上記の従来形式では、ピット71の上方の吊り代を十分に確保することができず、吊り代が不足することがあった。このように吊り代が不足している場合、吊り上げた水中ポンプ73を横方向へ移動した際に、図12の仮想線で示すように、吸込口管77がピット71の内面上端部71aに衝突する恐れがあった。
このような場合は、水中ポンプ73を吊り上げた状態で、複数のボルト79を全て外し、吸込口管77をケーシング75から取り外した後、水中ポンプ73を横方向へ移動させてピット71の隣りの床面等に下ろしている。
しかしながら、上記のように吸込口管77をケーシング75から取り外すためには、複数のボルト79を全て外す必要があり、さらに、メンテナンス作業後には、ピット71の上方で、複数のボルト79を全て取付けて吸込口管77をケーシング75に連結する必要がある。このため、吸込口管77の着脱作業が行い難く手間を要するといった問題があり、また、取り外したボルト79を誤ってピット71内に落としてしまう恐れもある。
特開平11−230093
本発明は、吸込口管を簡単な操作で着脱することが可能な水中ポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明では、羽根車を内蔵したケーシングの底部に、下方へ突出する吸込口管が備えられた吊上げ可能な水中ポンプであって、上記吸込口管の上端部がケーシングに形成された差込口に脱抜可能に差し込まれ、吸込口管に係合部材が設けられ、ケーシングに、上記係合部材を上下方向において保持する保持部が設けられ、上記係合部材は、吸込口管を周方向のいずれか一方へ回動することにより、保持部に挿入されて保持され、上記吸込口管を周方向の他方へ回動することにより、保持部から離脱し、上記係合部材を保持部に挿入した状態で係合部材の離脱方向への移動を阻止する離脱阻止手段が設けられているものである。
これによると、吸込口管を周方向の他方へ回動することにより、係合部材を保持部から離脱させ、この状態で、吸込口管の上端部をケーシングの差込口から脱抜することによって、吸込口管を簡単な操作でケーシングから取り外すことができる。
また、吸込口管の上端部をケーシングの差込口に差し込み、この状態で、吸込口管を周方向の一方へ回動して、係合部材を保持部に挿入することにより、吸込口管を簡単な操作でケーシングに取付けることができる。
このようにして吸込口管をケーシングに取付けた状態では、離脱阻止手段によって、保持部に挿入された係合部材の離脱方向への移動が阻止されるため、振動等により不用意に係合部材が離脱方向へ移動して保持部から離脱するのを防止することができ、吸込口管がケーシングから脱落するのを防ぐことができる。
また、本第2発明では、ケーシングの底部に、係合部材を下方から支持する支持部材が設けられ、保持部はケーシングの底部と支持部材との間に形成されているものである。
これによると、係合部材を保持部に挿入することによって、係合部材が、下方から支持部材で支持されて、保持部に保持される。
これによると、係合部材を保持部に挿入することによって、係合部材が、下方から支持部材で支持されて、保持部に保持される。
また、本第3発明では、支持部材は一端部がケーシングの底部に取付けられた板状の弾性体からなり、離脱阻止手段として、支持部材の他端部に上方へ突出する突起部が形成され、係合部材は、支持部材の一端部と突起部との間で支持され、且つ、支持部材の他端部側から保持部に対して挿脱可能であるものである。
これによると、吸込口管の上端部をケーシングの差込口に差し込み、吸込口管を周方向の一方へ回動することにより、係合部材が、支持部材の他端部外側から突起部とケーシングとの間を通過して保持部に挿入され、支持部材の一端部と突起部との間で支持される。これによって、吸込口管がケーシングに取付けられる。
この際、保持部に挿入された係合部材は、支持部材の突起部に当接することによって、離脱方向へ移動することを阻止される。このため、振動等により不用意に係合部材が離脱方向へ移動して保持部から離脱するのを防止することができ、吸込口管がケーシングから脱落するのを防ぐことができる。
また、本第4発明では、離脱阻止手段として、保持部内に突入する突入位置と保持部の外部へ退避する退避位置との間で回動自在なストッパーがケーシングの底部に設けられ、保持部に挿入された係合部材が、突入位置のストッパーに対して、離脱方向から係合するものである。
これによると、吸込口管の上端部をケーシングの差込口に差し込み、ストッパーを退避位置に回動した状態で、吸込口管を周方向の一方へ回動する。これにより、係合部材が保持部に挿入されて保持される。その後、上記ストッパーを突入位置に回動することにより、上記係合部材は、ストッパーに対して離脱方向から係合するため、離脱方向へ移動することを阻止される。このため、振動等により不用意に係合部材が離脱方向へ移動して保持部から離脱するのを防止することができ、吸込口管がケーシングから脱落するのを防ぐことができる。
以上のように本発明では、吸込口管を簡単な操作でケーシングに着脱することができるため、水中ポンプをピットの上方へ吊り上げた後、吸込口管をケーシングから取り外す作業が容易に行える。これにより、吸込口管の下端が水中ポンプの脚部よりも下方に突出しているような場合でも、上記のように吸込口管を取り外すことで、吊り上げた水中ポンプを床面等に下ろす際、水中ポンプが脚部を介して安定して床面上に載置される。また、吊り代が不足している場合でも、上記のように吸込口管を取り外すことで、吊り上げた水中ポンプを横方向へ移動する際、吸込口管がピットの内面上端部に衝突するのを防止することができる。
さらに、吸込口管をケーシングに取付けた状態では、離脱阻止手段によって、保持部に挿入された係合部材の離脱方向への移動が阻止されるため、振動等により不用意に係合部材が離脱方向へ移動して吸込口管がケーシングから脱落するのを防止することができる。
以下に、本発明における第1の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、1は吊上げ可能な水中ポンプであり、例えばマンホールや汚水槽等のピット2の底部2aに据付けられている。このピット2の底部2aには汚水溜り3が形成されている。ピット2内には吐出管4が配設されており、この吐出管4は、垂直管部4aと、一端が垂直管部4aの下端に接続された90°エルボ状の曲管部4bと、曲管部4bの他端に形成された管側吐出フランジ4cとで構成されている。尚、曲管部4bは基礎ボルト5によってピット2の底部2aに据付け固定されている。
図1,図2に示すように、1は吊上げ可能な水中ポンプであり、例えばマンホールや汚水槽等のピット2の底部2aに据付けられている。このピット2の底部2aには汚水溜り3が形成されている。ピット2内には吐出管4が配設されており、この吐出管4は、垂直管部4aと、一端が垂直管部4aの下端に接続された90°エルボ状の曲管部4bと、曲管部4bの他端に形成された管側吐出フランジ4cとで構成されている。尚、曲管部4bは基礎ボルト5によってピット2の底部2aに据付け固定されている。
上記水中ポンプ1は、着脱手段6によって着脱自在に吐出管4の管側吐出フランジ4cに取付けられており、また、案内手段7によって上下方向へ案内される。上記水中ポンプ1は、羽根車10を内蔵したケーシング11と、ケーシング11の上部に設けられて羽根車10を回転させるモーター12と、ケーシング11の底部に設けられて下方へ突出する吸込口管13と、吊上用のチェン14(索体の一例)とを備えている。さらに、ケーシング11の底部には複数の脚部35が設けられており、これら脚部35は吸込口管13の周囲に配設され、吸込口管13の下端は脚部35よりも下方に突出している。
図3,図6,図7に示すように、上記吸込口管13は、円筒状の直管部13aと、この直管部13aの下端に形成された円錐台状の吸込口部13bとで構成されており、上方から汚水溜り3内に挿入されている。吸込口管13の上端部には差込部17が形成されており、差込部17には、直管部13aの外周面から径方向外側へ突出した突部18が全周にわたり形成されている。
また、ケーシング11は底部に筒状のボス部11aを有しており、このボス部11aには差込口19が形成されている。この差込口19は、上部奥方に、全周にわたり径方向内側へ突出した段付部20を有している。さらに、段付部20の上部奥方にはケーシング側吸込口21が形成されている。上記吸込口管13の差込部17は、下方から、差込口19に脱抜可能に差し込まれており、ケーシング側吸込口21に連通している。また、差込部17にはOリング22が外嵌されており、差込部17の外周面と差込口19の内周面との間をシールしている。尚、Oリング22は、突部18と段付部20とによって上下方向に位置決めされており、上下への変移が規制され脱落が防止されている。
図3〜図6に示すように、上記吸込口管13の直管部13aの外周面の一箇所には、径方向外側へ突出する平板状の取っ手25(係合部材の一例)が設けられている。ケーシング11の底部には、取っ手25を下方から支持する支持部材26が設けられている。この支持部材26は、板ばね(板状の弾性体の一例)からなり、一端部がボルト27によってケーシング11の底部に連結固定されている。上記支持部材26とケーシング11の底部との上下間には、取っ手25を上下方向において保持する保持部28が形成されている。上記取っ手25は、図4,図5の実線で示すように、吸込口管13を周方向のいずれか一方Aへ回動することにより、保持部28に挿入されて保持され、図4,図5の仮想線で示すように、吸込口管13を周方向の他方Bへ回動することにより、保持部28から離脱する。
上記支持部材26の他端部には、上方へ突出する山形状の突起部29が屈曲形成されている。この突起部29は、取っ手25を保持部28に挿入した状態で取っ手25の離脱方向Bへの移動を阻止する離脱阻止手段の一例である。突起部29の上端はケーシング11の底部に当接しており、支持部材26の他端部が下方に湾曲することにより、取っ手25が支持部材26の他端部側から突起部29とケーシング11の底部との間を通過して保持部28に挿脱可能となっている。
図1,図2に示すように、上記ケーシング11には、吸込方向に対して直交する横方向へ流体を吐出する吐出口33と、ポンプ側吐出フランジ34とが形成されている。また、上記着脱手段6はポンプ側吐出フランジ34の上端部に設けられたフック状の係止体6aからなり、この係止体6aは下向きに突出する突起部6bを有している。突起部6bとポンプ側吐出フランジ34との間に、下方が開放された係合凹部6cが形成されている。この係合凹部6cに管側吐出フランジ4cの上部が挿入されることによって、ポンプ側吐出フランジ34が管側吐出フランジ4cに接合し、水中ポンプ1が吐出管4の管側吐出フランジ4cに取付けられる。
また、上記案内手段7は、ピット2内に上下方向に設けられたパイプ材からなる左右一対の案内部材7aと、上記係止体6aに形成された案内孔7bとで構成されている。一対の案内部材7aは案内孔7bに挿通されている。
また、上記吊上用のチェン14は、一端が水中ポンプ1の上端部に連結され、他端がピット2の上端開口部2bの付近に設けられたチェン止め用フック(図示せず)に引掛けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
通常時、図6に示すように、吸込口管13の差込部17がケーシング11の差込口19に差し込まれ、図5の実線で示すように、取っ手25が保持部28に挿入されて保持される。これにより、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材26で支持され、吸込口管13がケーシング11に取付けられる。
通常時、図6に示すように、吸込口管13の差込部17がケーシング11の差込口19に差し込まれ、図5の実線で示すように、取っ手25が保持部28に挿入されて保持される。これにより、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材26で支持され、吸込口管13がケーシング11に取付けられる。
モーター12を駆動して羽根車10を回転させることにより、ピット2内の汚水(流体の一例)が、吸込口管13から吸込まれ、吐出口33から吐出され、吐出管4内を通ってピット2の外部へ送られる。これにより、ピット2内の汚水の量が次第に減少し、最終的には、汚水溜り3の底部に少量の汚水が残留するのみとなる。
また、保持部28に挿入された取っ手25は、突起部29に当接することによって、離脱方向Bへ移動することを阻止される。このため、モーター12等の振動等により不用意に取っ手25が離脱方向Bへ移動して保持部28から離脱するのを防止することができ、吸込口管13がケーシング11から脱落するのを防ぐことができる。
また、水中ポンプ1を引き上げてメンテナンス作業等を行う場合、先ず、クレーン等を用いてチェン14で水中ポンプ1をピット2の上方へ吊り上げる。これにより、図2の仮想線で示すように、係止体6aの係合凹部6cが管側吐出フランジ4cに対して上方へ離脱し、水中ポンプ1が、管側吐出フランジ4cから取り外され、案内部材7aに案内されて上昇する。この際、ピット2の上端部よりも僅かに下方の所で、案内部材7aが係止体6aの案内孔7b(図1参照)から脱抜されるため、案内部材7aによる案内が解除され、水中ポンプ1が横方向へ移動自在となる。
水中ポンプ1を吊り上げた際、ピット2の上方の吊り代が十分に確保されており、水中ポンプ1の吸込口管13の下端がピット2の上端部よりも上方にある場合は、そのまま水中ポンプ1をピット2の隣りの床面等の上方まで横方向へ移動させ、この状態で、図4の仮想線で示すように取っ手25を掴んで吸込口管13を他方Bへ回動することにより、取っ手25を、保持部28から突起部29とケーシング11の底部との間を通過させて、支持部材26の他端部外方へ離脱させる。
そして、図7に示すように、取っ手25を下動して、吸込口管13の差込部17をケーシング11の差込口19から下方に脱抜する。これにより、非常に簡単な操作で吸込口管13を水中ポンプ1から取り外すことができる。その後、図8の仮想線(ロ)で示すように、水中ポンプ1を床面等に下ろし、メンテナンス作業等を行う。この際、水中ポンプ1は脚部35を介して安定して床面上に載置されるため、メンテナンス作業が容易に行え、作業の安全性が向上する。
また、上記吊り代が不足して、水中ポンプ1を横方向へ移動させる際、図8の仮想線(イ)で示すように吸込口管13がピット2の内面上端部2cに接触する場合は、図8の実線で示すように水中ポンプ1をピット2の上方へ吊り上げ、この状態で、上記と同様な手順で吸込口管13を水中ポンプ1から取り外し、その後、図8の仮想線(ロ)で示すように、水中ポンプ1を横方向へ移動させてピット2の隣りの床面等に下ろし、メンテナンス作業等を行う。上記水中ポンプ1を横方向へ移動させる際、吸込口管13は水中ポンプ1から取り外されているため、吸込口管13がピット2の内面上端部2cに衝突するのを防止することができる。
メンテナンス作業後、水中ポンプ1をピット2の底部2aに据付けるには、水中ポンプ1を床面の上方に吊り上げた状態で、図6に示すように、吸込口管13の差込部17を下方からケーシング11の差込口19に差し込む。そして、図4の実線で示すように、取っ手25を掴んで吸込口管13を一方Aへ回動することにより、取っ手25を支持部材26の他端部外方から突起部29とケーシング11の底部との間を通過させて保持部28に挿入する。これにより、取っ手25が保持部28に保持され、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材26で支持されるため、非常に簡単な操作で吸込口管13をケーシング11に取付けることができる。
また、吊り代が不足している場合は、吸込口管13を取り外したままの状態で水中ポンプ1を床面の上方に吊り上げてピット2の上方まで横方向へ移動させ、その後、上記と同様にして吸込口管13をケーシング11に取付けている。
このようにして吸込口管13をケーシング11に取付けた後、図2に示すように、水中ポンプ1をチェン14で吊った状態でピット2の上方からピット2の底部2aへ下ろす。この際、案内部材7aを下方から係止体6aの案内孔7bに挿通することによって、水中ポンプ1は案内部材7aにより案内されながら下降する。ピット2の底部2aまで下降した際、管側吐出フランジ4cの上部が下方から係止体6aの係合凹部6cに挿入され、これにより、ポンプ側吐出フランジ34が管側吐出フランジ4cに接合し、水中ポンプ1が吐出管4の管側吐出フランジ4cに取付けられる。その後、チェン14の他端を、クレーンから外し、ピット2内のチェン止め用フック(図示せず)に引掛けておく。
上記のように、吸込口管13の取付け取外しが非常に容易に行え、この際、特別な工具も不要であるため、作業が小人数で迅速かつ確実に行え、コストも低減できる。また、吸込口管13を水中ポンプ1に取付ける場合、図6に示すように、吸込口管13の差込部17を下方からケーシング11の差込口19に差し込むことにより、吸込口管13とケーシング11のケーシング側吸込口21との中心を合わせることができる。さらに、Oリング22によって、上記吸込口管13の差込部17とケーシング11の差込口19との間の水密性を確保することができる。
上記第1の実施の形態では、図4に示すように、取っ手25と支持部材26とをそれぞれ1個ずつ設けているが、複数個ずつ設けてもよい。例えば2個ずつ設ける場合は、取っ手25を吸込口管13の周方向に180°振り分けて設け、同様に、支持部材26を差込口19の周囲に180°振り分けて設ければよい。また、シール材の一例としてOリング22を用いたが、Oリング22の代わりにパッキン等を用いてもよい。
次に、本発明における第2の実施の形態を図9〜図11に基づいて説明する。
ケーシング11の底部11bには、取っ手25を下方から支持する支持部材41が設けられている。この支持部材41は、横板部41aと、横板部41aの一端から立ち上がってケーシング11の底部11bに連設された縦板部41bとで構成されている。保持部28は支持部材41の横板部41aとケーシング11の底部との上下間に形成されている。
ケーシング11の底部11bには、取っ手25を下方から支持する支持部材41が設けられている。この支持部材41は、横板部41aと、横板部41aの一端から立ち上がってケーシング11の底部11bに連設された縦板部41bとで構成されている。保持部28は支持部材41の横板部41aとケーシング11の底部との上下間に形成されている。
また、離脱阻止手段の一例としてストッパー42が設けられており、このストッパー42はボルト43と蝶ナット44とで構成されている。上記ボルト43は、基端部がケーシング11の底部11bに設けられた横軸45に支持され、横軸45を中心に上下方向へ回動自在に連結されている。また、上記支持部材41の横板部41aには切欠部46が形成されている。尚、上記ボルト43は、図10に示すように下向きの状態で切欠部46に挿入されて保持部28内に突入する突入位置Paと、図9に示すように切欠部46から脱抜されて保持部28の外側へ退避する退避位置Pbとの間で回動可能である。
図10に示すように、上記保持部28に挿入された取っ手25は、支持部材41の縦板部41bと突入位置Paのボルト43との間で保持され、このボルト43に対して、離脱方向Bから係合する。尚、上記蝶ナット44はボルト43の遊端部に螺合されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
通常時、図11に示すように、吸込口管13の差込部17がケーシング11の差込口19に差し込まれ、図10に示すように取っ手25が保持部28に挿入されて保持される。これにより、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材41で支持され、吸込口管13がケーシング11に取付けられる。
通常時、図11に示すように、吸込口管13の差込部17がケーシング11の差込口19に差し込まれ、図10に示すように取っ手25が保持部28に挿入されて保持される。これにより、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材41で支持され、吸込口管13がケーシング11に取付けられる。
この際、ボルト43は蝶ナット44によって突入位置Paに固定されており、取っ手25が縦板部41bとボルト43との間で保持されているため、上記取っ手25はボルト43に対して離脱方向Bから係合し、これにより、離脱方向Bへ移動することを阻止される。したがって、モーター12等の振動等により不用意に取っ手25が離脱方向Bへ移動して保持部28から離脱するのを防止することができ、吸込口管13がケーシング11から脱落するのを防ぐことができる。
また、水中ポンプ1を引き上げてメンテナンス作業等を行う際、吊り代が十分に確保されている場合、水中ポンプ1を吊り上げてそのままピット2の隣りの床面等の上方まで横方向へ移動させ、この状態で、蝶ナット44を緩めて、ボルト43の固定を解除する。そして、図9に示すように、ボルト43を突入位置Paから退避位置Pbへ回動し、この状態で、取っ手25を掴んで吸込口管13を他方Bへ回動することにより、取っ手25を保持部28から支持部材41の他端部外方へ離脱させる。
その後、取っ手25を下動して、吸込口管13の差込部17をケーシング11の差込口19から下方に脱抜する。これにより、非常に簡単な操作で吸込口管13を水中ポンプ1から取り外すことができる。その後、水中ポンプ1を床面等に下ろし、メンテナンス作業等を行う。この際、水中ポンプ1は脚部35を介して安定して床面上に載置されるため、メンテナンス作業が容易に行え、作業の安全性が向上する。
また、吊り代が不足している場合、水中ポンプ1をピット2の上方へ吊り上げ、この状態で、上記と同様な手順で吸込口管13を水中ポンプ1から取り外し、その後、水中ポンプ1を横方向へ移動させてピット2の隣りの床面等に下ろし、メンテナンス作業等を行う。上記水中ポンプ1を横方向へ移動させる際、吸込口管13は水中ポンプ1から取り外されているため、吸込口管13がピット2の内面上端部2cに衝突するのを防止することができる。
メンテナンス作業後、水中ポンプ1をピット2の底部2aに据付ける際、吸込口管13の差込部17を下方からケーシング11の差込口19に差し込む。そして、ボルト43を退避位置Pbへ回動した状態で、取っ手25を掴んで吸込口管13を一方Aへ回動することにより、取っ手25を支持部材41の他端部外方から保持部28に挿入する。これにより、取っ手25が保持部28に保持され、吸込口管13の荷重が取っ手25を介して下方から支持部材41で支持される。
その後、図10に示すように、上記ボルト43を退避位置Pbから突入位置Paへ回動し、蝶ナット44を締め付けて横板部41aの下面に押し付ける。これにより、ボルト43は、切欠部46に挿入されて保持部28内に突入し、蝶ナット44によって突入位置Paに固定される。上記取っ手25は縦板部41bとボルト43との間で保持され、これにより、吸込口管13がケーシング11から脱落するのを防ぐことができる。
上記第2の実施の形態では、取っ手25と支持部材41とストッパー42とをそれぞれ1個ずつ設けているが、複数個ずつ設けてもよい。例えば2個ずつ設ける場合は、取っ手25を吸込口管13の周方向に180°振り分けて設け、同様に、支持部材41とストッパー42とをそれぞれ差込口19の周囲に180°振り分けて設ければよい。
上記第1の実施の形態では、支持部材26とケーシング11の底部との間に保持部28を形成し、第2の実施の形態では、支持部材41の横板部41aとケーシング11の底部11bとの間に保持部28を形成しているが、支持部材26とケーシング11の底部との間或いは横板部41aとケーシング11の底部11bとの間に限定されるものではなく、例えば、保持部28をケーシング11の側面や脚部35等に設けてもよい。
上記各実施の形態では、索体の一例であるチェン14を用いて水中ポンプ1を吊上げているが、チェン14の代わりにワイヤー等を用いてもよい。
1 水中ポンプ
10 羽根車
11 ケーシング
11b 底部
13 吸込口管
19 差込口
25 取っ手(係合部材)
26 支持部材
28 保持部
29 突起部(離脱阻止手段)
41 支持部材
42 ストッパー(離脱阻止手段)
A 一方
B 他方
Pa 突入位置
Pb 退避位置
10 羽根車
11 ケーシング
11b 底部
13 吸込口管
19 差込口
25 取っ手(係合部材)
26 支持部材
28 保持部
29 突起部(離脱阻止手段)
41 支持部材
42 ストッパー(離脱阻止手段)
A 一方
B 他方
Pa 突入位置
Pb 退避位置
Claims (4)
- 羽根車を内蔵したケーシングの底部に、下方へ突出する吸込口管が備えられた吊上げ可能な水中ポンプであって、
上記吸込口管の上端部が、ケーシングに形成された差込口に、脱抜可能に差し込まれ、
吸込口管に係合部材が設けられ、
ケーシングに、上記係合部材を上下方向において保持する保持部が設けられ、
上記係合部材は、吸込口管を周方向のいずれか一方へ回動することにより、保持部に挿入されて保持され、上記吸込口管を周方向の他方へ回動することにより、保持部から離脱し、
上記係合部材を保持部に挿入した状態で係合部材の離脱方向への移動を阻止する離脱阻止手段が設けられていることを特徴とする水中ポンプ。 - ケーシングの底部に、係合部材を下方から支持する支持部材が設けられ、
保持部はケーシングの底部と支持部材との間に形成されていることを特徴とする請求項1記載の水中ポンプ。 - 支持部材は一端部がケーシングの底部に取付けられた板状の弾性体からなり、
離脱阻止手段として、支持部材の他端部に上方へ突出する突起部が形成され、
係合部材は、支持部材の一端部と突起部との間で支持され、且つ、支持部材の他端部側から保持部に対して挿脱可能であることを特徴とする請求項2記載の水中ポンプ。 - 離脱阻止手段として、保持部内に突入する突入位置と保持部の外部へ退避する退避位置との間で回動自在なストッパーがケーシングの底部に設けられ、
保持部に挿入された係合部材が、突入位置のストッパーに対して、離脱方向から係合することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の水中ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005072118A JP2006257875A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 水中ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005072118A JP2006257875A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 水中ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006257875A true JP2006257875A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37097435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005072118A Pending JP2006257875A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 水中ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006257875A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016135968A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | 株式会社川本製作所 | 着脱装置及び排水装置 |
JP2018178482A (ja) * | 2017-04-11 | 2018-11-15 | 株式会社荏原製作所 | ポンプ装置、悪臭防止型排水設備、ポンプ |
JP2019206836A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社荏原製作所 | ポンプシステム |
JP2019206838A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | 株式会社荏原製作所 | ポンプシステム |
-
2005
- 2005-03-15 JP JP2005072118A patent/JP2006257875A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP7162447B2 (ja) | 2018-05-29 | 2022-10-28 | 株式会社荏原製作所 | ポンプシステム |
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