JP4832202B2 - 水中ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、下水中継ポンプ槽などの水槽において撹拌用の噴流を噴出する噴出機構部を備えた自動接続型の水中ポンプ装置に関し、特に噴出機構部がポンプ本体に対して着脱可能である場合に該噴出機構部の有無に拘わらず略鉛直姿勢に吊り下げられるようにする対策に関する。
例えば、図21に示すように、下水中継ポンプ槽に連設されている固定排管100に自動接続可能な水中ポンプ装置200は、特許文献1や特許文献2などで知られているように、アイボルトなどの係止部201に昇降装置のチェーン101を連結するとともに、スライド部202をガイドパイプ102に係合させて昇降移動せしめられるようになっており、固定排管100への接続は、水中ポンプ装置200が下降移動する際に、水中ポンプ装置200の吐出部203の先端側に設けられた下向きのフック204が、固定排管100の固定側フランジ103の上縁部に引っ掛けられ、水中ポンプ装置200が自重により吐出部203のポンプ側フランジ205を固定側フランジ103に接合させることで自動的に行われるようになっている。
また、ポンプの吐出流の少なくとも一部を噴流としてポンプ槽104内に噴出する噴出機構部206を備えたものでは、ポンプ本体207の運転開始時などに、噴流をポンプ槽104内に一定時間に亘って噴出し、これにより、ポンプ槽104内の汚泥,浮遊油脂,スカムなどを巻き上げた後、それらを吸い込んで排出するようになっており、これらのことで、それら汚泥,浮遊油脂,スカムなどの堆積を防止できるようになされている。
実開平11−86号公報 特開平11−30198号公報
ところで、上記のような水中ポンプ装置において、噴出機構部206を、ポンプ本体207に対して別体に形成し、必要に応じて任意に取り付けられるようにすることが考えられる。
しかしながら、図19に誇張して示すように、ポンプ本体207に噴出機構部206が取り付けられた状態(同図の仮想線で示す状態)のときと、ポンプ本体207のみの状態(同図に実線で示す状態)のときとでは、水中ポンプ装置200の重心位置が変化することから、吊り下げられたときに傾くことになり、このために、スライド部202がガイドパイプ102に引っ掛かり、水中ポンプ装置200の円滑な昇降移動が困難になるという問題がある。
また、特に、固定排管100への接続時には、水中ポンプ装置200が傾いていると、適正な接続が行われなくなるという虞もある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり,その主な目的は、撹拌用の噴流を噴出する噴出機構部を備え、下水中継ポンプ槽などの水槽に設置される自動接続型の水中ポンプ装置において、噴出機構部をポンプ本体に対して別体化するに当り、該噴出器後部の有無に拘わらず略鉛直姿勢に吊り下げられるようにすることにある。
上記の目的を達成すべく、本発明では、噴流機構部の着脱に伴って、重心が移動することに着目し、吊り下げられる位置を移動できるようにした。
具体的には、本発明では、吊り下げられるための係止部を頂部に有していて、所定の水槽に連設されている固定排管に接続された状態で該水槽内の水を吸い込んで上記固定排管に吐出するポンプ本体と、このポンプ本体の吐出流の少なくとも一部を上記水槽内に噴流として噴出する噴出機構部とを備え、上記係止部において吊り下げられて、上記ポンプ本体が上記固定排管に接続する上記水槽内の所定位置に設置されるようにした水中ポンプ装置を前提としている。
そして、上記の噴出機構部が、上記ポンプ本体に対し着脱可能に設けられている場合に、上記の係止部が、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体から噴出機構部が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線上に位置付けられる第1の取付位置と、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体に噴出機構部が取り付けられた状態のときの重心を通る鉛直線上に位置付けられる第2の取付位置とに位置変更可能なように、上記ポンプ本体の頂部に対し着脱可能に設けられた調整部材を備えているものとする。
尚、上記の構成において、係止部がアイボルトである場合には、調整部材における第2の取付位置に相当する部位に、そのアイボルトが螺合される雌ねじを形成することができる。また、シャックルを係止部に連結して吊り下げる場合には、調整部材における第2の取付位置に相当する部位に、シャックルを挿入する孔を形成することができる。
さらに、上記のように係止部の取付位置を変更することに代えて、係止部の取付位置は変えず、その係止部における掛止位置を変更するようにすることもできる。つまり、水中ポンプ装置がチェーンにより吊り下げられる場合には、そのチェーンの下端が係止する係止部上の位置(係止位置)を変更するということである。
本発明では、撹拌用の噴流を噴出する噴出機構部を備え、下水中継ポンプ槽などの水槽に設置される自動接続型の水中ポンプ装置において、噴出機構部をポンプ本体に対して別体化するに当り、噴出機構部の着脱に起因する重心位置の移動に伴い、吊り下げられる位置をその重心を通る鉛直線上に位置付けることができるので、噴出機構部の有無に拘わらず略鉛直姿勢に吊り下げることができ、よって、吊下げ姿勢が傾くことに起因する不具合の発生を回避することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る水中ポンプ装置が設置されてなる下水中継ポンプ設備の全体構成を示しており、水中ポンプ装置は、水槽としての下水中継ポンプ槽に設置されて使用される。
図1において、1は、流入口5およびマンホール11を有する下水中継ポンプ槽であり、2は、ポンプ本体3に噴出機構部としてのジェットバルブ4が取り付けられてなる水中ポンプ装置である。上記ポンプ本体3は、電動モータ(図示せず)を収容するモータケーシング3aと、その電動モータに駆動されるポンプ機構を収容するポンプケーシング3bとを有しており、ポンプ槽1内に流入口5より流入した下水は、その水位が所定の運転レベル以上になると、所定の停止レベルに水位が低下するまで、上記モータの作動による水中ポンプ装置2の運転により該水中ポンプ装置2に吸い込まれた後にポンプ槽1の固定排管6から排出される。この水中ポンプ装置2の運転制御のために、ポンプ槽1内には、水位検出用の水圧センサ8と、異常水位検知用のフロートスイッチ9が配置されており、ポンプ槽1の上方には制御盤10が設けられている。
水中ポンプ装置2は、ポンプ槽1のマンホール11を経由し、ガイドパイプ12を伝って槽内底部に下ろされ、接続機構部13により固定排管6に接続される。水中ポンプ装置2の昇降のために、マンホール11の蓋14とポンプ本体3とは、昇降用チェーン15によって連結されている。ポンプ本体3は、上記電動モータを収容するモータケーシング3aと、このモータケーシング3aの下方に配置されていて該電動モータに駆動されるポンプ機構を収容するポンプケーシング3bとを有する。そして、ポンプ本体3のモータケーシング3aの頂部には、係止部としてのアイボルト70が螺着されており、昇降用チェーン15の先端は、そのアイボルト70に連結されている。
上記の接続機構部13は、水中ポンプ装置2を固定排管6に自動的に接続させるものであり、この接続により水中ポンプ装置2が固定排管6に支持されるようになっている。すなわち、接続機構部13は、ポンプ槽1側に設けられた固定側接続部と、水中ポンプ装置2側に設けられたポンプ側接続部22とからなっている。具体的には、上記の固定側接続部は、固定排管6の基端部両側に立設された1対のガイドパイプ12,12と、固定排管6の基端部に設けられた固定側接続フランジ18と、この固定側接続フランジ18の上縁に設けられた係合片18aとからなっている。一方、ポンプ本体3のポンプケーシング3bの側部には、図2〜図5に示すように、側方(同各図の左方)に向かって突出するように設けられた吐出部25が一体に形成されており、上記のポンプ側接続部22は、その突出部25の先端側に設けられたポンプ側接続フランジ16と、フック17と、上記のガイドパイプに摺動可能に係合する1対のスライド凹部23とからなっている。
フック17は、ポンプ側接続フランジ16の上部との間に下方に開口した凹部をなす状態に形成されており、このフック17の凹部が固定側接続フランジ18の係合片18aに掛止されることで水中ポンプ装置2が固定排管6に支持され、また、水中ポンプ装置2の自重によりポンプ側接続フランジ16が固定排管6の固定側接続フランジ18に隙間無く圧接した状態に接続されるようになっている。フック17および係合片18aの互いの係合面には、上記嵌合を案内するとともに、上記接続フランジ16,18同士を密に接続するためのテーパが形成されている。
上記ポンプ本体3は遠心ポンプであり、そのポンプケーシング3bは、図6に示すように、羽根車(図示せず)を収容しかつ上記の吐出部25に連通するポンプ室27を内有する渦巻形をなしている。ポンプケーシング3bの下部には、吸込口30が開口されている。また、ポンプケーシング3bの側部における上記吐出部25の上流側の部位には、上記ジェットバルブ4を取り付けるための取付部28が設けられている。この取付部28の開口は、ジェットバルブ4が取り外されるときには、ポンプケーシング3bに取付ボルト41でもって取り付けられる蓋部材40により水密状に閉じられるようになっている。
上記ジェットバルブ4は、水中ポンプ装置2の運転開始時、ポンプ本体3の吐出流の少なくとも一部をジェット流として槽1内に噴出させるものである。図7に示すように、そのジェットバルブ4のケーシング31は、ポンプ本体3のポンプケーシング3bに上記取付部28において取り付けられるケーシング本体45と、その下側に結合されたダイヤフラムカバー46とからなっており、ケーシング本体45の上側には保護カバー47が設けられている。
上記ケーシング31の内部は、下部ダイヤフラムにより上下2つの空間が区画形成されている。上部は、ボール状の弁体49を収容する弁収容部51であり、下部は、弁収容部51の下方に位置していて、作動流体としてのオイルを収容する下部オイル室52である。下部ダイヤフラム48は例えばゴム製のものであり、その周縁部は、ケーシング本体45とダイヤフラムカバー46との間に挟持されている。
一方、ケーシング本体45の頂部には、凹部が形成されている。この凹部の周縁部と保護カバー47との間には、例えばゴムなどからなる上部ダイヤフラム53の周縁部が挟持されており、これらケーシング本体45の凹部と上部ダイヤフラム53とによって上部オイル室54が形成されている。保護カバー47は上部ダイヤフラム53を保護するものである。
下部オイル室52と上部オイル室54とは、ケーシング本体45,ダイヤフラムカバー46および下部ダイヤフラム48に形成されたオイル通路55によって連通しており、ダイヤフラムカバー46には、オイル通路55のオイル流量を調整する調整弁56が取り付けられている。
ケーシング本体45の上部には、ポンプ本体3のポンプケーシング3bにおける取付部28の開口から吐出された噴流を該ケーシング本体45内部に導入するための流入部32が設けられている。ケーシング本体45はポンプ本体3のポンプケーシング3aに対し、ケーシング本体45の流入部32上流端に形成したフランジ32aを取付部28に締結することで取り付けられる。そして、流入部32の内部には、ポンプ本体3のポンプ室27と弁収容部51とを連通させる噴流用通路57が形成されており、この噴流用通路57を介して、ポンプ本体3のポンプケーシング3aから弁収容部51へ噴流が流入する。
一方、ケーシング本体45の上部における流入部32とは反対の側には、該流入部32から流入した噴流を外部に流出させる吐出部33が設けられている。この吐出部33は、内部を流れる噴流によってエジェクタ効果を発生させるエジェクタ機構34と、このエジェクタ機構34を通過した噴流をポンプ槽1内に吐出する吐出口36を有するノズル35とを備えており、このノズル35はエジェクタ機構34の下流端に取り付けられている。
エジェクタ機構34には、弁収容部51に通じて該弁収容部51から噴流を流出させる流出孔58が形成されており、この流出孔58の上流端には上記の弁体49が着座可能な弁座59が設けられている。このように構成されたエジェクタ機構34は、弁収容部51内の噴流が内部を通過することによって噴流の流速が増大し且つ静圧が低下する。
ダイヤフラムカバー46はケーシング31の底壁を構成し、この底壁は下部ダイヤフラム48を底壁に沿わせて収めるべく下方へ突出した凸曲面状に形成されている。そうして、該底壁の周囲に、当該ジェットバルブ4を平坦面上で自立させるための3つの脚部62,62が設けられている。
上記3つの脚部62,62のうちの1つの脚部62の内側には、該脚部62の上部と凸曲面状底壁との間に亘って延びかつ下方へ膨出する膨出部が形成され、当該脚部62と膨出部とによって上記調整弁56の取付部63が形成されている。すなわち、当該脚部62の外面から膨出部へ延びる調整弁用取付孔が形成されており、この取付孔に調整弁56がねじ込まれている。
そして、本実施形態では、上記のアイボルト70は、図2および図3に示すように、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3からジェットノズル4が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線L1上の位置において吊り下げられる第1の取付位置と、図4および図5に示すように、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられた状態のときの重心を通る鉛直線L2上の位置において吊り下げられる第2の取付位置とにそれぞれ位置変更可能とされている。
具体的には、図8〜図10に示すように、ポンプ本体3のモータケーシング3aの頂部の略中央は、平面D字状に盛り上がった隆起部3cとされており、この隆起部3cにおいて、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3にジェットノズル4が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線L1上の位置には、アイボルト70を取り付けるためのボルト穴71が設けられている。そして、ジェットノズル4が取り外されているときは、このボルト穴71にアイボルト70が取り付けられる。
一方、ジェットノズル4が取り付けられているときは、アイボルト70の取付位置を変更するために、調整部材72を用いる。この調整部材72は略直方体をなしており、その底面には、上記の隆起部3cが嵌入可能な凹部72aが形成されている。また、調整部材72の上面側略中央には、該調整部材72をモータケーシング3aに取り付けるためのボルト挿通孔73が設けられており、このボルト挿通孔73に通した取付用ボルト74の軸部を上記のボルト穴71に螺合させることで、モータケーシング3aに取り付けられるようになっている。
この調整部材72には、該調整部材72がモータケーシング3aに取り付けられた状態における上記鉛直線L2上の位置に、アイボルト70を取り付けるための雌ねじとしてのボルト穴75が設けられている。つまり、ジェットノズル4が取り付けられるときには、ポンプケーシング3aから一旦アイボルト70を取り外し、その代りに調整部材72を取り付け、この調整部材72のボルト穴75に上記のアイボルト70を再び取り付けることとなる。
ここで、上記のように構成された水中ポンプ装置2が吊り下げられるときの作用を、図11を参照しつつ説明する。
先ず、ポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられていないとき、つまり、吊り下げられるのがポンプ本体3のみであるときは、アイボルト70は、水中ポンプ装置2におけるポンプ本体3のポンプケーシング3aのボルト穴71に取り付けられる。そして、昇降装置のチェーン15は、このアイボルト70に係止される。このとき、アイボルト70は、鉛直姿勢にある水中ポンプ装置2の重心を通る鉛直線L2上に位置しているので、図11に実線で示すように、ポンプ本体3のみの水中ポンプ装置2は略鉛直姿勢の状態に吊り下げられる。
一方、ポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられているとき、つまり、吊り下げられるのがポンプ本体3およびジェットノズル4であるときは、アイボルト70は、水中ポンプ装置2におけるポンプ本体3のポンプケーシング3aの頂部に、調整部材72を介して取り付けられる。つまり、アイボルト70の取付位置は、上記ボルト穴71から調整部材72上のボルト穴75に変更され、そのアイボルト70に昇降装置のチェーン15が係止される。このとき、アイボルト70は、鉛直姿勢にある水中ポンプ装置2の重心を通る鉛直線L1上に位置しているので、図11に仮想線で示すように、ポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられた状態の水中ポンプ装置2は略鉛直姿勢の状態に吊り下げられる。
したがって、本実施形態によれば、吊り下げられるためのアイボルト70を頂部に有していて、下水中継ポンプ槽1に連設されている固定排管6に接続された状態で該ポンプ槽1内の下水を吸い込んで固定排管6に吐出するポンプ本体3と、このポンプ本体3の吐出流の少なくとも一部をポンプ槽1内にジェット流として噴出するジェットノズル4とを備え、上記のアイボルト70において吊り下げられて、ポンプ本体3が固定排管6に接続するポンプ槽1内の所定位置に設置されるようにした水中ポンプ装置2において、上記のジェットノズル4をポンプ本体3に対して別体化する場合に、アイボルト70を、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3からジェットノズル4が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線L1上に位置付けられる第1の取付位置と、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられた状態のときの重心を通る鉛直線L2上に位置付けられる第2の取付位置とにそれぞれ位置変更可能に設けるようにしたので、ジェットノズル4の有無に拘わらず、水中ポンプ装置2を略鉛直姿勢に吊り下げることができる。よって、吊り下げられたときに傾くことに起因して、スライド凹部23がガイドパイプ12に引っ掛かって水中ポンプ装置2の円滑な昇降移動が困難になるという事態や、そのような傾きに起因して固定排管6に対する水中ポンプ装置2の適正な接続が困難になるという事態を回避することができる。
(実施形態2)
図12〜図15は、本発明の実施形態2に係る水中ポンプ装置の全体構成を示しており、この水中ポンプ装置2も、実施形態1の場合と同じく、下水中継ポンプ槽1内に設置されて下水中継ポンプ設備を構成するために使用される。
本実施形態では、水中ポンプ装置2は、図12および図13に示すように、該水中ポンプ装置2を吊り下げるための把手型の係止部80を備えている。具体的には、ポンプ本体3のモータケーシング3aの頂部には、各々、上方に向かって突出する2つの突出部3d,3dが設けられており、各突出部3dの上面側にはそれぞれボルト穴81(図17参照)が設けられている。また、これら2つの突出部3d,3d間には、把手状の係止部材82が横架されている。この係止部材82は、両端側部分が互いに下向きに略直角に折り曲げられ、さらにその端部が側方に向かって略直角に折り曲げられており、各端部には、ボルト挿通孔(図示せず)が設けられている。この係止部材82は、2本の取付用ボルト83を上記ボルト挿通孔に挿通させ、その各軸部を突出部3dのボルト穴81に螺着することでモータケーシング3aに取り付けられている。また、係止部材82の長さ方向略中央部分は、上方に向かって突出する逆V字状に形成されており、その頂部において昇降用のチェーン15が連結されるようになっている。つまり、この頂部により,本発明における第1の係止位置が構成されている。
そして、本実施形態では、上記の係止部80は、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3からジェットバルブ4が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線L1上の位置において吊り下げられる第1の係止位置(図12および図13参照)と、図14および図15に示すように、鉛直姿勢に配置されたポンプ本体3にジェットバルブ4が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線L2上の位置において吊り下げられる第2の係止位置とを有する。
具体的には、係止部80の係止位置を第1の係止位置から第2の係止位置に変更するときには、図16および図17に示す調整部材85を用いる。この調整部材85は、モータケーシング3aの2つの突出部3d,3d間に横設される横設部分と、この横設部分における一方の端部側(同各図の左方の端部側)において側方(図16の下方)に向かって張り出すように設けられた張出部分とからなっている。横設部分の両端部には、それぞれ、ボルト挿通孔86が設けられており、2本の取付用ボルト87をそれぞれボルト挿通孔86に挿通し、各軸部を突出部3dのボルト穴81に螺着することで調整部材85がポンプケーシング3aに取り付けられるようになっている。そして、調整部材85の張出部分には、ボルト孔88が設けられており、このボルト孔88にアイボルト89を取り付けることにより上記第2の係止位置が構成されるようになっている。尚、本実施形態のその他の構成は実施形態1の場合と同じであるので、説明は省略する。
次に、上記のように構成された水中ポンプ装置2が吊り下げられるときの作用を、図18を参照しながら説明する。
先ず、ポンプ本体3からジェットノズル4が取り外されているとき、つまり、吊り下げられるのがポンプ本体3のみであるときは、ポンプケーシング3aの突出部3dには、係止部材82が取り付けられる。そして、昇降装置のチェーン15は、係止部材82の長さ方向中央位置(逆V字状の頂部の位置)に係止される。このとき、水中ポンプ装置2に対するチェーン15の係止位置は、鉛直姿勢にある水中ポンプ装置2の重心を通る鉛直線L1上に位置しているので、図18に実線で示すように、ポンプ本体3のみの水中ポンプ装置2は略鉛直姿勢の状態に吊り下げられる。
一方、ポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられているとき、つまり、吊り下げられるのがポンプ本体3およびジェットノズル4であるときは、水中ポンプ装置2におけるポンプ本体3のポンプケーシング3aの頂部には、アイボルト89が調整部材85を介して取り付けられる。つまり、チェーン15の係止位置は、係止部材82の長さ方向中央から、調整部材85上のアイボルト89に変更される。このとき、水中ポンプ装置2に対するチェーン15の係止位置、つまりアイボルト89の位置は、鉛直姿勢にある水中ポンプ装置2の重心を通る鉛直線L2上であるので、図18に仮想線で示すように、ポンプ本体3にジェットノズル4が取り付けられた状態の水中ポンプ装置2は略鉛直姿勢の状態に吊り下げられる。
したがって、本実施形態によっても、実施形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
尚、上記の実施形態では、チェーン15の先端を水中ポンプ装置2の1箇所のみに係止(連結)するようにしているが、2箇所において係止するようにしてもよい。
(実施形態3)
図19および図20は、本発明の実施形態3に係る水中ポンプ装置の要部を示しており、本実施形態では、実施形態2の調整部材85とは異なる調整部材85aを用いており、そのことで、アイボルト89を用いなくて済みようにしている。
具体的には、調整部材85aは、実施形態2の場合と同じく、横設部分と張出部分とからなっている。張出部分上には、略台形状の突起片が上方に向かって突出する状態に設けられており、この突起片には、横設部分の延びる方向に直交する水平方向に貫通する係止孔90が設けられている。この係止孔90は、図示は種略するが、昇降用チェーン15の先端に取り付けられたシャックルのボルトが挿通可能なように形成されており、ポンプ本体3にジェットバルブ4が取り付けられているときには、昇降用チェーン15を調整部材85に連結するに当り、上記シャックルのボルトが挿通されるようになっている。
したがって、本実施形態においても、実施形態2の場合と同様に効果を得ることができる。
尚、上記の各実施形態では、ポンプ本体3からジェットバルブ4を取り外すときには調整部材72,85,85aを使用せず、ポンプ本体3にジェットバルブ4を取り付けるときに調整部材72,85,85aを使用するようにしているが、逆に、ポンプ本体3からジェットバルブ4を取り外すときに調整部材を使用し、ポンプ本体3にジェットバルブ4を取り付けるときにはその調整部材を使用しないようにしてもよい。
図1は、本発明の実施形態1に係る水中ポンプ装置が設置されてなる下水中継ポンプ設備の全体構成を模式的に示す断面図である。 図2は、ポンプ本体からジェットノズルが取り外されたときの水中ポンプ装置の全体構成を示す側面図である。 図3は、図2の平面図である。 図4は、ポンプ本体にジェットノズルが取り付けられたときの水中ポンプ装置の全体構成を示す図である。 図5は、図4の平面図である。 図6は、ポンプ本体における吐出流路を示す横断面図である。 図7は、図4のVII−VII線断面図である。 図8は、ポンプ本体の頂部を示す平面図である。 図9は、図8のIX−IX線断面図である。 図10は、図8X−X線断面図である。 図11は、ジェットバルブが取り外されたときおよび取り付けられたときの各水中ポンプ装置の吊り下げられた状態を併せて示す側面図である。 図12は、本発明の実施形態2に係る水中ポンプ装置においてポンプ本体からジェットノズルが取り外されたときの全体構成を示す図2相当図である。 図13は、図12の平面図である。 図14は、ポンプ本体にジェットノズルが取り付けられたときの水中ポンプ装置の全体構成を示す図4相当図である。 図15は、図14の平面図である。 図16は、ポンプ本体の頂部を示す図8相当図である。 図17は、図16のXVII−XVII線断面図である。 図18は、ジェットバルブが取り外されたときおよび取り付けられたときの各水中ポンプ装置の吊り下げられた状態を併せて示す図11相当図である。 図19は、本発明の実施形態3に係る水中ポンプ装置の要部を拡大して示す側面図である。 図20は、図19のXX−XX線断面図である。 図21は、従来の水中ポンプ装置においてジェットバルブを着脱式にした場合に該ジェットバルブが取り外されたときおよび取り付けられたときの各水中ポンプ装置の吊り下げられた状態を併せて示す図11相当図である。
符号の説明
1 下水中継ポンプ槽(水槽)
2 水中ポンプ装置
3 ポンプ本体
4 ジェットバルブ(噴出機構部)
6 固定排管
70 アイボルト(係止部)
72 調整部材
75 ボルト穴(雌ねじ)
80 係止部
82 係止部材
85 調整部材
85a 調整部材
88 アイボルト
90 挿通孔(シャックル挿入用孔)
L1 (ジェットバルブ無しのときの重心を通る)鉛直線
L2 (ジェットバルブ有りのときの重心を通る)鉛直線

Claims (4)

  1. 吊り下げられるための係止部を頂部に有し、所定の水槽に連設されている固定排管に接続された状態で該水槽内の水を吸い込んで上記固定排管に吐出するポンプ本体と、上記ポンプ本体の吐出流の少なくとも一部を上記水槽内に噴流として噴出する噴出機構部とを備え、上記係止部において吊り下げられて、上記ポンプ本体が上記固定排管に接続する上記水槽内の所定位置に設置されるようにした水中ポンプ装置であって、
    上記噴出機構部は、上記ポンプ本体に対し着脱可能に設けられ、
    上記係止部が、鉛直姿勢に配置された上記ポンプ本体から上記噴出機構部が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線上に位置付けられる第1の取付位置と、鉛直姿勢に配置された上記ポンプ本体に上記噴出機構部が取り付けられた状態のときの重心を通る鉛直線上に位置付けられる第2の取付位置とに位置変更可能なように、上記ポンプ本体の頂部に対し着脱可能に設けられた調整部材を備えていることを特徴とする水中ポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の水中ポンプ装置において、
    調整部材における第2の取付位置に相当する部位に、アイボルトが螺合される雌ねじが形成されていることを特徴とする水中ポンプ装置。
  3. 請求項1に記載の水中ポンプ装置において、
    調整部材における第2の取付位置に相当する部位に、シャックルを挿入する孔が形成されていることを特徴とする水中ポンプ装置。
  4. 吊り下げられるための係止部を頂部に有し、所定の水槽に連設されている固定排管に接続された状態で該水槽内の水を吸い込んで上記固定排管に吐出するポンプ本体と、上記ポンプ本体の吐出流の少なくとも一部を上記水槽内に噴流として噴出する噴出機構部とを備え、上記係止部において吊り下げられて、上記ポンプ本体が上記固定排管に接続する上記水槽内の所定位置に設置されるようにした水中ポンプ装置であって、
    上記噴出機構部は、上記ポンプ本体に対し着脱可能に設けられ、
    上記係止部は、鉛直姿勢に配置された上記ポンプ本体から上記噴出機構部が取り外された状態のときの重心を通る鉛直線上の位置において吊り下げられる第1係止位置と、鉛直姿勢に配置された上記ポンプ本体に上記噴出機構部が取り付けられた状態のときの重心を通る鉛直線上の位置において吊り下げられる第2係止位置とを有することを特徴とする水中ポンプ装置。



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