JP3332647B2 - 水中ポンプの着脱機構 - Google Patents

水中ポンプの着脱機構

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JP3332647B2
JP3332647B2 JP08038595A JP8038595A JP3332647B2 JP 3332647 B2 JP3332647 B2 JP 3332647B2 JP 08038595 A JP08038595 A JP 08038595A JP 8038595 A JP8038595 A JP 8038595A JP 3332647 B2 JP3332647 B2 JP 3332647B2
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克則 能田
寛治 山本
修二 岩上
竜治 井谷
力 竹部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンホール等のピット
内に設置された接続管に対して着脱可能になった水中ポ
ンプの着脱機構に関する。
【0002】
【従来の技術】下水等が通流されるマンホール内には、
マンホール内に貯留した下水を汲み上げて、再度、下水
内に通流させる水中ポンプが設置されている。この水中
ポンプは、通常、上部に配置されたモーターと、下部に
配置されたポンプケーシングとを有しており、ポンプケ
ーシング内に配置された羽根車がモーターによって回転
されることにより、ポンプケーシング内に流体が吸引さ
れる。ポンプケーシング内に吸引された流体は、ポンプ
ケーシングの側部に設けられた吐出口から吐出される。
【0003】このような水中ポンプでは、狭小なマンホ
ール内にて作業員が作業することなくマンホール内に設
置できるように構成されている。すなわち、マンホール
内には、予め、垂直状態に吐出導管が設置されており、
その吐出導管の下端部に、水平状態でマンホール内に設
置された接続管が接続されている。マンホール内には、
マンホールの側壁に沿ってガイドレールが上下方向に沿
って配置されており、チェーンによってマンホール内に
吊り下げられた水中ポンプが、ガイドレールに沿って下
降されることにより、マンホール内に設置された接続管
に、水中ポンプの吐出口が自動的に接続されて、水中ポ
ンプがマンホール内に据え付けられるようになってい
る。
【0004】水中ポンプの吐出口は、側方に向かって開
口した状態になっており、マンホール内に配置される接
続管は、水中ポンプの吐出口に接続されるように、水中
ポンプの吐出口とは反対方向の側方に向かって開口して
いる。そして、水中ポンプの吐出口と接続管の導入口と
は、水中ポンプが昇降すると、着脱機構によって、自動
的に着脱されるようになっている。
【0005】水中ポンプと接続管との着脱機構は、例え
ば、特開平5−126083号公報および特開平5−1
26084号公報に開示されているように、接続管の導
入口の上部に上方に突出するように設けられたガイドリ
ブと、水中ポンプの吐出口の上部外側に設けられた着脱
部とを有している。着脱部は、ガイドリブが嵌入する溝
部が下方に向かって開口した状態で設けられている。
【0006】水中ポンプがピット内を下降すると、ピッ
ト内に設置された接続管のガイドリブに対して、水中ポ
ンプに設けられた着脱部の溝部が嵌合する。水中ポンプ
の吐出口と接続管の導入口との間にはシール部材が介在
されており、着脱機構によって接続管に対して水中ポン
プが装着されると、水中ポンプの自重によるモーメント
が、ガイドリブと着脱部との嵌合部を中心として作用
し、水中ポンプの吐出口と接続管の導入口とが、シール
部材によって水密状態で圧接される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにして、水中
ポンプが接続管に接続された状態でマンホール内に据え
付けられて、水中ポンプが駆動されると、水中ポンプは
吐出口から接続管内に流体を吐出する。このとき、吐出
口から吐出される流体の圧力によって、水中ポンプは、
ガイドリブと着脱部との嵌合部を中心として浮き上がる
方向にモーメントが作用する。水中ポンプの吐出口と接
続管の導入口とは、ガイドリブに着脱部の溝部が嵌合さ
れることによって、水密状態に接合されているにすぎな
いために、水中ポンプの吐出口と、接続管の導入口との
間の水密状態が保持されず、吐出口と接続管との間に漏
水が発生するおそれがある。
【0008】また、水中ポンプに設けられた着脱部の溝
部が、ガイドリブに対して傾斜した状態で嵌合される場
合にも、水中ポンプの吐出口と接続管の導入口とが水密
状態に接合されず、漏水のおそれがある。
【0009】さらに、水中ポンプが起動される際の反
動、水中ポンプが駆動されている間の振動等によって、
ガイドリブに嵌合された着脱部が、ガイドリブに対して
傾いた状態になり、水中ポンプの吐出口と接続管の導入
口との水密状態が保持されず、これにより漏水するおそ
れもある。
【0010】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、マンホール等のピット内に設置さ
れた接続管の導入口と、水中ポンプの吐出口とを、水中
ポンプの昇降によって確実に着脱することができ、しか
も、水中ポンプの駆動による振動等によっても、吐出口
と接続管の導入口との間を確実にシール状態に保持する
ことができる水中ポンプの着脱機構を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、水中ポンプが
ピット内を昇降することにより、ピット内に設置された
接続管の側方に向かって開口する導入口に対して、水中
ポンプの側方に向かって開口する吐出口が着脱される水
中ポンプの着脱機構において、水中ポンプの吐出口の上
部外側に設けられ、下方に向かって開口する溝部を内部
に有する着脱部と、水中ポンプの吐出口の下方に設けら
れ、接続管の導入口に向かって開口した嵌合溝を有する
位置決め部材と、接続管の導入口の上部に設けられ、上
方に向けて突出するガイドリブと、接続管の導入口の下
方に設けられ、水中ポンプの吐出口に向かって突出する
係合リブと、を具備し、ガイドリブに着脱部の溝部が嵌
合される際、係合リブに位置決め部材の嵌合溝が嵌合さ
れることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明の水中ポンプの着脱機構では、水中ポン
プをピット内に下降させて、ピット内に配置された接続
管のガイドリブに、水中ポンプの着脱部に設けられた溝
部を嵌合させると、水中ポンプにおける吐出口の下方に
設けられた位置決め部材の嵌合溝が、接続管の導入口の
下方に設けられた係合リブに嵌合される。これにより、
水中ポンプの吐出口と接続管の導入口とが整合状態で接
合される。また、整合状態で接合された水中ポンプの吐
出口と接続管の導入口とは、位置決め部材と係合リブと
が係合状態になっていることにより、水中ポンプの駆動
時の振動等によって位置ずれするおそれもない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明の着脱機構を有する水中ポン
プの一例を示す一部破断側面図である。この水中ポンプ
Aは、例えば、汚物、異物等を含む下水を汲み上げるた
めに、マンホール内に設置されて使用される。水中ポン
プAは、内部に羽根車11が配置されたポンプケーシン
グ10と、このポンプケーシング10の上方に配置され
たモーター20とを有している。
【0015】モーター20は、軸心が鉛直状態になった
円筒状のステーターケーシング21と、このステーター
ケーシング21の軸心部を挿通するローターシャフト2
3に取り付けられたローター22と、ローター22を取
り囲むようにステーターケーシング21の内周面に取り
付けられたステーター24とを有している。
【0016】ステーターケーシング21下端部には、円
板状の軸受けブラケット25が嵌合されている。この軸
受けブラケット25は、ローターシャフト23の周囲に
おいて、下方のポンプケーシング10の上面とは適当な
空間を形成した状態で、ステーターケーシング21の下
端面を覆っている。ローターシャフト23の下端部は、
軸受けブラケット25を挿通して、軸受けブラケット2
5とポンプケーシング10との間のオイルが充填された
オイル室28を通過し、ポンプケーシング10の内部に
延出している。ローターシャフト23は、軸受け26に
よって軸受けブラケット25に回転可能に支持されてい
る。
【0017】ステーターケーシング21の上側には、内
部に電気系統が収容されたヘッドカバー50が取り付け
られている。このヘッドカバー50の上部には、水中ポ
ンプAを持ち運びする際に手によって握られるように、
水平方向に直線状に延びる平板を厚さ方向が水平方向に
なるように垂直状態で配置した把手部51が設けられて
いる。そして、把手部51の中央部には、水平方向に貫
通する貫通孔52が形成されており、この貫通孔52内
に、水中ポンプAをつり下げるチェーン(図示せず)の
下端部が係止されるようになっている。
【0018】ポンプケーシング10は、プラスチックに
よって形成されており、上下に分割可能になっている。
ポンプケーシング10と軸受けブラケット25との間の
オイル室28内に位置するローターシャフト23の周囲
は、メカニカルシール27によってシールされている。
【0019】ローターシャフト23の下端部は、ポンプ
ケーシング10の内部に進入しており、その下端部には
羽根車11が取り付けられている。ポンプケーシング1
0の羽根車11が収容された内部は、ポンプ室19にな
っており、ポンプ室19には、外方に向かって直線状に
延出する吐出管路14が接続されている。
【0020】ポンプケーシング10の底面には、ロータ
ーシャフト23に対向して、吸引口15が形成されてお
り、また、周方向の複数箇所には、ポンプケーシング1
0の底面を持ち上げる複数の脚部17が設けられてい
る。
【0021】ポンプケーシング10に設けられた吐出管
路14は、先端部が上方に向かって湾曲されており、そ
の先端面に、上方に向かって開口する接続口14aが設
けられている。この接続口14aには、パッキン18介
して、連結管路30が取り付けられている。
【0022】連結管路30は、基端部を除いて水平状態
になっており、基端部が90度にわたって下方に向かっ
て湾曲されている。基端部の端面開口には、下方に向か
って開口した開口部31が設けられており、その開口部
31が、吐出管路14の接続口14aに、パッキン18
を間に挟んだ状態で、一体的に取り付けられている。連
結管路30の先端面には、外方に向かって開口する吐出
口32が設けられている。この吐出口32の周囲は、フ
ランジ部33になっており、このフランジ部33の上端
部には、外方に突出した状態で着脱部35が設けられて
いる。フランジ部33の内部には、外側および内周側に
開口した凹溝33aが設けられており、その凹溝33a
内に弾性ゴム等によって構成された環状のシール部材3
4が設けられている。
【0023】水中ポンプAは、マンホールの底面に水平
状態で配置された接続管41の端部に、本発明の着脱機
構によって着脱されるようになっており、水中ポンプA
の着脱部35が、着脱機構の一部を構成している。接続
管41は、支持台40上に水平状態で支持されており、
一方の端部が上方に向かって湾曲している。そして、そ
の湾曲した端部に、上方に向かって開口した導出口41
aが設けられており、その導出口41aに、マンホール
の周面に沿って垂直に配置された吐出導管61の下端部
が接続されている。
【0024】支持台40上に水平状態で支持された接続
管41の他方の端面には、側方に向かって開口した導入
口41bが設けられており、この導入口41bの周縁部
の端面が、水中ポンプAにおける連結管路30の吐出口
32の周囲に配置されたシール部材34に圧接されるよ
うになっている。
【0025】水中ポンプAにおける連結管路30には、
マンホール内に垂直に支持されたガイドレール62に係
合してスライドするスライダー部(図示せず)が設けら
れており、このスライダー部がガイドレール62に沿っ
てスライドすることにより、水中ポンプAがマンホール
内を昇降するようになっている。そして、ガイドレール
に沿って水中ポンプAが下降されると、本発明の着脱機
構によって、マンホールの底部に設けられた接続管41
に、水中ポンプAの吐出口32が自動的に接続される。
【0026】図2は、水中ポンプAにおける連結管路3
0の吐出口32および接続管41の導入口41bの拡大
断面図である。着脱部35は、連結管路30の軸心方向
とは直交する方向に長く延びており、その内部には、そ
の方向に沿って延びる溝部35bが、下方に向かって開
口した状態で設けられている。この溝部35bの上部内
周面は円弧状に湾曲している。溝部35bの外側の内側
面における各端部には、ビス35cがそれぞれ設けられ
ている。各ビス35cの頭部は、支点用突起として溝部
35b内に突出した状態になっており、各ビス35cの
頭部が、接続管41に装着された水中ポンプAの回動支
点になる。
【0027】接続管41における導入口41bの上側に
は、水中ポンプAの着脱部35における溝部35b内に
嵌入するように上方に突出したガイドリブ42が設けら
れている。このガイドリブ42は、溝部35bの長手方
向に沿って長く延びており、上端部が、上側になるにつ
れて先細り状になっている。そして、ガイドリブ42の
上面が水平な平坦面になっている。
【0028】支点用突起になる各ビス35cに対向する
ガイドリブ42の側面は、接続管41の上面から一定の
傾斜角度で傾斜する傾斜面になっており、この傾斜面お
よび水平な上面が、金属製のガイド板43によって覆わ
れた状態になっている。
【0029】ガイド板43は、ビス44によってガイド
リブ42の上面に取り付けられている。ガイド板43の
傾斜面における各端部には、着脱部35の溝部35b内
に設けられた一対のビス35cの各頭部がそれぞれ圧接
されるようになっている。
【0030】図3は図2のA−A線における断面図、図
4は接続管41から連結管路30を取り外した状態の概
略側面図である。連結管路30における吐出口32を取
り囲むフランジ部33の下部には、下方に突出する一対
のガイド部39aを有する位置決め部材39が設けられ
ている。位置決め部材39の各ガイド部39aは、連結
管路30の軸心を含む垂直面を中心として、左右に等し
い間隔をあけて配置されており、両ガイド部39aの間
には、嵌合溝39bが形成されている。各ガイド部39
aは下端部の内面が、下側になるにつれて相互に離れる
ように傾斜したテーパー面39cになっており、また、
接続管41側の端部も接続管41側になるにつれて相互
に離れるように傾斜したテーパー面39dになってい
る。
【0031】接続管41を支持する支持台40には、接
続管41の導入口41bを形成する端部の下方にて、連
結管路30に設けられた位置決め部材39の嵌合溝39
b内に嵌合する係合リブ49が設けられている。この係
合リブ49は上下方向に沿って延びており、連結管路3
0側の側面が、上側になるにつれて連結管路30側に順
次突出するように傾斜している。そして、この係合リブ
49の上端部が、連結管路30に設けられた位置決め部
材39における各ガイド部39a間の嵌合溝39b内
に、圧接状態で嵌合されるようになっている。
【0032】このような構成の水中ポンプAをマンホー
ル内に設置する場合には、ヘッドカバー50の上部に設
けられた把手部51の貫通孔52内に、チェーンの下端
部が取り付けられる。そして、チェーンによって水中ポ
ンプA全体が吊り下げられて、マンホールの壁面に設け
られたガイドレール62に沿って下降される。
【0033】このとき、水中ポンプAは、モーター20
が重いために、連結管路30の吐出口32が上方に位置
するように傾斜した状態になる。従って、着脱部35に
おける溝部35bの下方に向かって開口した開口部は、
外側の上方に向かって傾斜した状態で下降する。
【0034】水中ポンプAが下降すると、水中ポンプA
の連結管路30に設けられた着脱部35の溝部35b
が、マンホールの底部に設置された接続管41のガイド
リブ42に嵌合した状態になる。このとき、水中ポンプ
Aは、吐出口32が上方に位置するように傾斜した状態
になっているために、着脱部35の溝部35bの下方に
向かって開口した開口部も同じ方向に傾斜した状態にな
っており、溝部35bは、接続管41のガイドリブ42
の先端部に容易に嵌合される。
【0035】その後、さらに水中ポンプAが下降される
と、着脱部35の溝部35b内に、接続管41のガイド
リブ42が完全に嵌入した状態になる。このとき、着脱
部35の溝部35b内に突出するビス35cの頭部は、
ガイドリブ35の外側の傾斜面を覆うガイド板43の傾
斜部に圧接された状態でスライドする。その結果、着脱
部35は、ガイドリブ42に対して振動することなく、
確実に嵌合される。
【0036】このようにして、水中ポンプAが完全に下
降した状態になると、水中ポンプAの自重によるモーメ
ントが、ガイド板43における傾斜部の下端部に圧接し
たビス35cの頭部を支点として、図2に矢印Xで示す
方向に作用する。各ビス35cの頭部は、着脱部35に
おける溝部35bの外側の内面に設けられているため
に、水中ポンプAの重心から遠方に位置した状態になっ
ており、ビス35cの頭部には、水中ポンプAにより大
きなモーメントが加わる。その結果、連結管路30の吐
出口32を覆うシール部材34が、接続管41の導入口
41bの周囲の端面に水密状態で圧接される。
【0037】このとき、連結管路30が矢印Xで示す方
向に回動されると、管路30における吐出口32の下側
に設けられた位置決め部材39の各ガイド部39aにお
けるテーパー面39d内に、接続管41を支持する支持
台40に設けられた係合リブ49の上端部が嵌合され
る。そして、さらに、連結管路30が矢印Xで示す方向
に回動されると、各ガイド部39aのテーパー面39d
は、係合リブ49の上端部を各ガイド部39a間の嵌合
溝39b内に案内する。そして、着脱部35内にガイド
リブ42が確実に嵌合された状態になると、位置決め部
材39の嵌合溝39b内に係合リブ49が完全に嵌合さ
れた状態になる。
【0038】位置決め部材39の各ガイド部39a間に
嵌入した係合リブ49は各ガイド部39aに遊嵌された
状態になっており、係合リブ49に対して位置決め部材
39が位置決めされて固定される。従って、着脱部35
は、ガイドリブ42に対して傾斜することなく嵌合され
る。
【0039】このようにして、マンホール内に水中ポン
プAが設置されると、水中ポンプAのモーター20が駆
動されて、ポンプケーシング10内に配置された羽根車
11が、ローターシャフト23と一体になって回転され
る。これにより、吸引口15からポンプケーシング10
の周囲の流体がポンプ室19内に流入し、ポンプ室19
内を渦流となって通過して、吐出管部14を通って連結
管路30内に流入する。連結管路30内に流入した流体
は、吐出口32から吐出されて接続管41内に流入し、
この接続管41に連結された吐出導管61内に吐出され
る。
【0040】この場合、吐出口32の下方の位置決め部
材39は、接続管41の下方の係合リブ49に係合して
位置決めされているために、水中ポンプAの駆動時の振
動等によって、吐出口32が接続管41の導入口41b
に対して左右方向にずれてシール部材34による水密状
態がはずれるおそれもない。
【0041】従って、連結管路30の吐出口32を覆う
シール部材34は、接続管41の導入口41bの周囲の
端面に圧接された状態を確実に保持し、連結管路30の
吐出口32から吐出される流体が外部に漏出するおそれ
がない。
【0042】水中ポンプAを保守点検する場合には、チ
ェーンが引き上げられることにより、水中ポンプA全体
がマンホールから引き上げられる。水中ポンプAがチェ
ーンによって引き上げられる際には、ビス35cを回動
支点として、水中ポンプAの連結管路30が、矢印Yで
示す方向に回動される。これにより、吐出口32の下方
の位置決め部材39から係合リブ49の上端部が円滑に
離脱されるとともに、着脱部35の溝部35bは、嵌合
状態になったガイドリブ42から円滑に離脱される。そ
して、位置決め部材39が係合リブ49から離脱される
とともに、着脱部35の溝部35bがガイドリブ42か
ら離脱した状態になると、水中ポンプAは、ガイドレー
ル62に沿ってマンホール内を引き上げられる。
【0043】
【発明の効果】本発明の水中ポンプの着脱機構は、この
ように、接続管の導入口の上部に設けられたガイドリブ
に対して、水中ポンプにおける吐出口の上部外側に設け
られた着脱部の溝部が嵌合される際に、吐出口の下方に
設けられた位置決め部材が、接続管の導入口の下方に設
けられた係合リブに嵌合されて位置決めされるために、
着脱部の溝部とガイドリブとが傾斜状態で嵌合されるそ
れがなく、従って、水中ポンプの吐出口と接続管の導入
口との間が確実に水密状態に保持される。また、水中ポ
ンプの駆動時における反動、振動等によっても、吐出口
と接続管の導入口とが位置ずれするおそれがなく、水中
ポンプの吐出口と接続管の導入口との間が確実に水密状
態に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着脱機構によって接続管に装着された
水中ポンプを示す一部破断正面図である。
【図2】その着脱機構の縦断面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図4は接続管から連結管路を取り外した状態の
概略側面図である。
【符号の説明】
A 水中ポンプ 10 ポンプケーシング 11 羽根車 14 吐出管路 15 吸引口 19 ポンプ室 20 モーター 22 ローター 23 ローターシャフト 24 ステーター 30 連結管路 32 吐出口 33 フランジ部 34 シール部材 35 着脱部 35b 溝部 35c ビス 39 位置決め部材 39a ガイド部 39b 嵌合溝 41 接続管 41b 導入口 42 ガイドリブ 43 ガイド板 49 係合リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹部 力 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社 産機システム事業部内 審査官 田澤 英昭 (56)参考文献 特開 昭59−165898(JP,A) 特開 平8−219078(JP,A) 実開 昭53−22302(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 13/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中ポンプがピット内を昇降することに
    より、ピット内に設置された接続管の側方に向かって開
    口する導入口に対して、水中ポンプの側方に向かって開
    口する吐出口が着脱される水中ポンプの着脱機構におい
    て、水中ポンプの吐出口の上部外側に設けられ、下方に
    向かって開口する溝部を内部に有する着脱部と、水中ポ
    ンプの吐出口の下方に設けられ、接続管の導入口に向か
    って開口した嵌合溝を有する位置決め部材と、接続管の
    導入口の上部に設けられ、上方に向けて突出するガイド
    リブと、接続管の導入口の下方に設けられ、水中ポンプ
    の吐出口に向かって突出する係合リブと、を具備し、ガ
    イドリブに着脱部の溝部が嵌合される際、係合リブに位
    置決め部材の嵌合溝が嵌合されることを特徴とする水中
    ポンプの着脱機構。
JP08038595A 1995-04-05 1995-04-05 水中ポンプの着脱機構 Expired - Lifetime JP3332647B2 (ja)

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