JP3131721B2 - 設備用水中ポンプ - Google Patents

設備用水中ポンプ

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JP3131721B2 JP06091332A JP9133294A JP3131721B2 JP 3131721 B2 JP3131721 B2 JP 3131721B2 JP 06091332 A JP06091332 A JP 06091332A JP 9133294 A JP9133294 A JP 9133294A JP 3131721 B2 JP3131721 B2 JP 3131721B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マンホール等のピット
内に設置されて使用される小型で軽量な設備用水中ポン
プに関し、特に、狭小なマンホール等のピット内にて作
業員が作業することなく、容易にピット内に設置するこ
とができる設備用水中ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】下水等が通流されるマンホール内には、
マンホール内に貯留した下水を汲み上げて、再度、下水
内に通流させる設備用水中ポンプが設置されている。こ
のような設備用水中ポンプは、例えば、特開平5−12
6083号公報に開示されているように、通常、上部に
配置されたモーターと、下部に配置されたポンプケーシ
ングとを有しており、ポンプケーシング内に配置された
羽根車がモーターによって回転されて、ポンプケーシン
グ内に流体が吸引される。ポンプケーシング内に吸引さ
れた流体は、ポンプケーシングの側部に設けられた吐出
口から吐出されるようになっている。
【0003】このような設備用水中ポンプでは、狭小な
マンホール内にて作業員が作業することなくマンホール
内に設置できるように、設備用水中ポンプが、チェーン
によって吊り下げられて、マンホールの側壁に沿って上
下方向に設置されたガイドレールに沿って下降され、マ
ンホール内の所定位置に設置されるようになっている。
マンホール内には、チェーンによって吊り下げられた水
中ポンプと接続される接続管が配置されている。
【0004】マンホール内に配置される接続管は、水平
状態になっており、一方の端部に、水中ポンプに取り付
けられた連結管と係合する係合部が設けられている。接
続管の他方の端部は、上方に向かって湾曲されており、
その端部に、マンホール内に沿って配置された縦管が接
続されている。
【0005】マンホール内に水中ポンプが吊り降ろされ
ると、水中ポンプに取り付けられた連結管の係合部と、
マンホール内に配置された接続管の係合部とが、相互に
係合されて、水中ポンプの連結管が、マンホール内に設
置された接続管と自動的に連結される。
【0006】また、このような設備用水中ポンプは、小
型化および軽量化するために、羽根車が収容されるポン
プケーシングがプラスチックによって構成されており、
実開平5−75497号公報の図3に示されているよう
に、ポンプケーシングを構成するプラスチックの内部に
空間が形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、内部が空
間になったプラスチック製のポンプケーシングを有する
設備用水中ポンプでは、ポンプケーシングがマンホール
内の下水に浸漬されると、ポンプケーシングを構成する
プラスチック内の空間内の空気は外部に排出されず、そ
の空気が下水内にて浮力として機能して、水中ポンプ全
体に大きな浮力が作用する。その結果、水中ポンプの連
結管から接続管に水を吐出する際のポンプ吐出圧力によ
って、連結管が接続管から離れる方向に反力が作用し、
両者の間に間隙が形成されて漏水するおそれがある。
【0008】また、水中ポンプを長時間にわたって下水
内に浸漬しておくと、ポンプケーシング内の空間内に
は、徐々に水が浸入した状態になる。このような状態に
なると、水中ポンプを下水内から引き上げても、ポンプ
ケーシング内の空間内に浸入した水は容易に排出され
ず、ポンプケーシング内に浸入した水が、長時間にわた
って漏れ続けることになる。その結果、水中ポンプを持
ち運びする際に周囲に水がかかるおそれが長期にわたっ
て継続する。
【0009】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、マンホール等のピット内の水中に
配置した際に、ポンプ吐出圧力によって接続管との接続
部から水が漏れることによってポンプ性能が低下するお
それのない設備用水中ポンプを提供することにある。本
発明の他の目的は、水中から引き上げた際にも、ポンプ
ケーシングの空間内に浸入した水が容易に排出される設
備用水中ポンプを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の設備用水中ポン
プは、モーターによって回転駆動される羽根車を収容す
るポンプ室が内部に形成され、一体的に連結された上部
ケースおよび下部ケースからなるポンプケーシングを有
し、ピット内に設置されて使用される設備用水中ポンプ
であって、前記ポンプケーシングが、ポンプ室を形成す
る内壁面と、この内壁面とは空間を介して設けられた外
壁面と、上部ケースおよび下部ケースを一体に連結した
際に形成される内壁面と外壁面との間の空間を外部に連
通する貫通孔とを有していることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明の設備用水中ポンプでは、水中内に設置
されると、ポンプケーシングに設けられた貫通孔から、
内壁面と外壁面との間の空間内に浸入して、その空間が
水によって充填される。空間内に充填された水により浮
力が減少し、水中ポンプは、ポンプ吐出圧力によっても
接続管との接続部分から漏水するおそれがない。水中ポ
ンプが水中から引き上げられると、ポンプケーシングの
空間内に充填された水は、貫通孔を通って迅速に排出さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】図1は本発明の水中ポンプの一例を示す一
部破断側面図である。この水中ポンプは、例えば、汚
物、異物等を含む下水を汲み上げるために、マンホール
内に設置されて使用される。この水中ポンプは、内部に
羽根車11が配置された下部のポンプケーシング10
と、このポンプケーシング10の上方に配置されたモー
ター20とを有している。
【0014】モーター20は、軸心が鉛直状態になった
円筒状のステーターケーシング21と、このステーター
ケーシング21の軸心部を挿通するローターシャフト2
3に取り付けられたローター22と、ローター22を取
り囲むようにステーターケーシング21の内周面に取り
付けられたステーター24とを有している。
【0015】ステーターケーシング21下端部には、円
板状の軸受けブラケット25が嵌合されている。この軸
受けブラケット25は、ローターシャフト23の周囲に
おいて、下方のポンプケーシング10の上面とは適当な
空間が形成された状態で、ステーターケーシング21の
下端面を覆っている。ローターシャフト23は、軸受け
ブラケット25を挿通して、軸受けブラケット25とポ
ンプケーシング10との間の空間を通過し、ポンプケー
シング10の内部に延出している。ローターシャフト2
3は、軸受け26によって軸受けブラケット25に回転
可能に支持されている。
【0016】ステーターケーシング21の上側には、内
部に電気系統が収容されたヘッドカバー50が取り付け
られている。このヘッドカバー50は、電気系統が収容
されるカバー本体54と、水中ポンプを持ち運びする際
に手によって握られるようにカバー本体54の上方に直
線状に配置された平板状の把手部51とを有しており、
カバー本体54と把手部51とが一体的に形成されてい
る。把手部51の長手方向の中央部には、水平方向に把
手部51を貫通する貫通孔52が設けられている。
【0017】ポンプケーシング10は、それぞれプラス
チックによって構成された上部ケース12および下部ケ
ース13を有しており、上部ケース12および下部ケー
ス13は上下に分割可能になっている。
【0018】上部ケース12と、ステーターケーシング
21の底面に嵌合された軸受けブラケット25との間
は、ローターシャフト23の周囲の軸心部において適当
な空間が形成されており、上部ケース12の周縁部と軸
受けブラケット25の周縁部とが、ボルト29によって
連結されている。軸受けブラケット25と上部ケース1
2との間には、ローターシャフト23の周囲をシールす
るメカニカルシール27が取り付けられている。
【0019】ローターシャフト23の下端部は、上部ケ
ース12を挿通して、ポンプケーシング10の内部に進
入している。上部ケース12内に位置するローターシャ
フト23の下端部には、羽根車11が取り付けられてい
る。
【0020】上部ケース12は、羽根車11の周囲を覆
った筒状をしており、上部ケース12と一体的に連結さ
れる下部ケース13とともに、内部にポンプ室19を形
成している。上部ケース12と下部ケース13とは、パ
ッキング18を間に挟んだ状態で、複数のボルトおよび
ナット(図示せず)によって、一体的に連結されてい
る。
【0021】上部ケース12および下部ケース13に
は、ポンプ室19から外方に直線状に延出した吐出管路
部12aおよび13aがそれぞれ設けられており、各吐
出管路部12aおよび13a内には、ポンプ室19に連
通する吐出管路14が形成されている。
【0022】下部ケース13の底面には、ローターシャ
フト23に対向して、吸引口15が形成されており、ま
た、周方向の3箇所には、下部ケース13の底面を持ち
上げる複数の脚部17が設けられている。
【0023】図2(a)は上部ケース12の平面概略
図、図2(b)はその底面概略図、図3は下部ケース1
3の底面図である。図2に示すように、上部ケース12
の吐出管路部12aには、上面に向かって開口する吐出
口12bが設けられている。この吐出口12bは、吐出
管路部12a内の吐出管路14に連通している。吐出管
路部12aに設けられた吐出口12bの周囲には、フラ
ンジ部12cが形成されており、このフランジ部12c
に連結管30の一方の端面が、パッキン41(図1参
照)を介して取り付けられている。
【0024】この連結管30は、ほぼ90度にわたって
湾曲した湾曲管が使用されていて、一方の端面開口が吐
出口12bに対向するように、吐出管路部12aに取り
付けられており、他方の端面開口が、モーター20とは
反対側に向かって開口するように垂直状態で配置されて
いる。そして、この垂直状態になった開口端面の周囲に
は、フランジ31が設けられており、このフランジ31
の上端部には、外方に延出して下方に屈曲された係合部
31aが形成されている。
【0025】この係合部31aは、水中ポンプが設置さ
れるマンホールの底面に水平状態で配置された接続管7
2(図4参照)の端部に係合されるようになっている。
【0026】上部ケース12は、ポンプケーシング10
の外周面を構成する外壁面12dと、ポンプ室19を形
成するようにこの外壁面12dに対して適当な間隔をあ
けて配置された内壁面12eとを有している。外壁面1
2dと内壁面12eとは、上端面同士を連結する上面部
12gによって覆われた状態になっており、外壁面12
dと内壁面12eとの間には空間が形成されている。外
壁面12dと内壁面12eとの間は、周方向に適当な間
隔をあけて配置された多数の補強リブ12fによって分
割されている。
【0027】上部ケース12の上面部12gには、ポン
プ室19の周囲において周方向に等しい間隔をあけて3
つのボルト孔12kが設けられている。また、吐出口1
2bの周囲に設けられたフランジ部12cにも、吐出口
12bを挟んで2対のボルト孔12mが設けられてい
る。
【0028】そして、上部ケース12における上面部1
2gには、各補強リブ12f間に位置するように、多数
の長孔状の貫通孔12hが形成されている。また、吐出
口12bの周囲に設けられたフランジ部12cの一方の
外周縁部には、周方向に等しい間隔を開けて、円形状を
した4つの貫通孔12nが設けられている。各貫通孔1
2nは、上部ケース12の外周面12dを通って外部に
連通した状態になっている。
【0029】上部ケース12に設けられた各貫通孔12
hは、外観性を考慮して、長孔状になっており、また、
相互に適当な間隔をあけて配置されている。
【0030】下部ケース13は、図3に示すように、上
部ケース12の外壁面12dと内壁面12eとの間に形
成された空間を閉塞する上面部13cを有しており、上
面部13cの外周縁には、上部ケース12の外壁面12
dと面一になる外壁面13dが、下方に垂下した状態で
設けられている。下部ケース13における外壁面13d
と、ポンプ室19および吐出管路14を形成する部分の
外周面との間には、多数の補強リブ13eが、適当な間
隔をあけて配置されている。そして、下部ケース13の
上面部には、上部ケース12に設けられた各ボルト孔1
2kに対向する3つのボルト孔13kが設けられてお
り、また、吐出管路部13aにも、上部ケース12のフ
ランジ部12cに設けられた一対のボルト孔12mに対
向した一対のボルト孔13mが設けられている。
【0031】下部ケース13における上面部13aに
は、補強リブ13e間に、多数の円形状の貫通孔13f
が設けられている。上部ケース12と下部ケース13と
は、パッキン18(図1参照)を挟んで、ボルトおよび
ナットによって一体的に連結されているが、パッキン1
8には、下部ケース13の上面部13cに設けられた各
貫通孔13fに対向して円形状の貫通孔18a(図1参
照)がそれぞれ設けられている。
【0032】このような構成の設備用水中ポンプは、下
水等を汲み上げる際に、適当なマンホール内に配置され
て使用される。図4は、マンホール内での水中ポンプの
設置状態を示す概略図である。マンホール内に設置する
場合には、ヘッドカバー50の上部に設けられた把手部
51の貫通孔52内に、チェーン71の一端部に係止さ
れたシャックル60が取り付けられて、チェーン71に
よって設備用水中ポンプ全体が吊り下げられた状態で、
マンホール内に降ろされる。マンホールの壁面には、上
下方向に沿ってガイドレールが設置されており、設備用
水中ポンプは、このガイドレールに沿って下降される。
【0033】マンホール内には、予め、接続管72が設
置されている。この接続管72は、一方の開口端面72
aが垂直状態になって、水中ポンプの設置側に開口され
た状態になっている。他方の開口端面72bは、その開
口端面72b近傍の端部が上方に向かって湾曲されて、
水平状態で上方に向かって開口している。
【0034】各開口端面72aおよび72bの周囲に
は、フランジ72cおよび72dがそれぞれ設けられて
おり、水中ポンプの設置側に配置された垂直状態になっ
た開口端面72aの周囲のフランジ72cの上部に係合
部72eが設けられている。この係合部72eは、水中
ポンプに取り付けられた連結管30のフランジ31に設
けられた係合部31aが係合するようになっている。接
続管72の水平状態になった他方の開口端面72bのフ
ランジ72dには、マンホール内を挿通する縦管(図示
せず)が連結されている。
【0035】設備用水中ポンプは、チェーン71によっ
て吊り下げられた状態になると、把手部51の貫通孔5
2の位置での一点にて支持された状態になる。このよう
な状態では、水中ポンプは、連結管30が設けられた側
部側に重心が偏った状態になっているために、連結管3
0が設けられた側部が下がった傾斜状態になる。
【0036】水中ポンプは、このような傾斜状態で、マ
ンホール内に配置された接続管72の係合部72e側を
連結管30の係合部31aに対向させて、マンホール内
のガイドレールに沿って吊り降ろされる。水中ポンプは
連結管30側が下がった傾斜状態では、図4に示すよう
に、連結管30のフランジ31に設けられた係合部31
aが、接続管72側に延出して、係合部31aが大きく
下方に向かって開口した状態になっているために、水中
ポンプの下降にともなって、連結管30のフランジ31
に設けられた係合部31aが、接続管72のフランジ部
72cに設けられた係合部72eに円滑に係合される。
【0037】水中ポンプにおける連結管30の係合部3
1aと、マンホール内に設置された接続管72の係合部
72eとが相互に係合された状態になると、さらに、水
中ポンプが下降される。そして、さらに、水中ポンプが
下降されることにより、水中ポンプにおける連結管30
の係合部31aと、マンホール内に設置された接続管7
2の係合部72eとが相互に係合された状態を保持し
て、水中ポンプは、連結管30側が下側になった傾斜状
態を順次、解消して、マンホールの水中内に所定の垂直
姿勢で設置される。このとき、水中ポンプの連結管30
とマンホール内に設置された接続管72とは強固に連結
された状態になっている。
【0038】このようにしてマンホール内に水中ポンプ
が設置されると、ポンプケーシング10内の上部ケース
12の外壁面12dおよび内壁面12e内の空間内に、
上部ケース12および下部ケース13に設けられた各貫
通孔12h、12nおよび13fから水が流入して、上
部ケース12の外壁面12dおよび内壁面12e内の空
間内に水が充填される。上部ケース12の空間内に水が
充填されると、空間内の空気が排出される。
【0039】マンホール内に設置された設備用水中ポン
プは、モーター20が駆動され、ローターシャフト23
の下端部に取り付けられてポンプケーシング10内に配
置された羽根車11が、ローターシャフト23と一体に
なって回転される。これにより、吸引口15からポンプ
ケーシング10の周囲の流体がポンプ室19内に流入
し、ポンプ室19内を渦流となって通過して、吐出路1
4および吐出口12bを通って連結管30に吐出され
る。さらに、流体は、連結管30から接続管72を通っ
て、この接続管72に連結された縦管に吐出される。
【0040】水中ポンプから接続管72に水が吐出され
ると、その吐出水の圧力に対する反力によって、水中ポ
ンプ全体が連結管30に対して離れるように上方へと回
動しようとするが、ポンプケーシング10の外壁面12
dと内壁面12eの間の空間内に水が充填されているた
めに、連結管30に対する水中ポンプの回動が防止さ
れ、水中ポンプの連結管30と接続管72との間に間隙
が形成されてその部分から漏水するというおそれがな
い。
【0041】水中ポンプを保守点検する場合には、チェ
ーン71が引き上げられることにより、水中ポンプ全体
が水中から引き上げられる。水中ポンプがマンホール内
の水中から引き上げられると、ポンプケーシング10に
おける上部ケース12の外壁面12dと内壁面12e内
に充填された水が、各貫通孔12h、12nおよび13
fから迅速に流出する。その結果、マンホール内から引
き上げられた水中ポンプを持ち運ぶ際にも、水中ポンプ
から滴る水が周囲にかかるおそれがない。
【0042】なお、上記実施例では、プラスチック製の
ポンプケーシングを有する水中ポンプについて説明した
が、アルミニウム等によって構成されたポンプケーシン
グを有する水中ポンプにも本発明は適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ポンプケ
ーシングが、ポンプ室を形成する内壁面と、この内壁面
とは空間を介して設けられた外壁面と、上部ケースおよ
び下部ケースを一体に連結した際に形成される内壁面と
外壁面との間の空間を外部に連通する貫通孔とを有して
いることにより、ポンプケーシングが水中に浸漬される
と、内壁面と外壁面との間の空間に貫通孔を通して水が
流入する結果、水中ポンプは、ポンプの吐出圧力に対す
る反力によって、接続間との接続部に間隙が形成されて
漏水することがない。また、水中ポンプを水中から引き
上げた際、空間に流入した水は貫通孔を通って迅速に排
出されるため、水中ポンプを持ち運ぶ際に周囲に水がか
かることを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設備用水中ポンプの一例を示す一部破
断正面図である。
【図2】(a)は本発明の設備用水中ポンプに設けられ
たポンプケーシングにおける上部ケースの平面図、
(b)はその底面図である。
【図3】本発明の設備用水中ポンプに設けられたポンプ
ケーシングにおける下部ケースの底面図である。
【図4】本発明の設備用水中ポンプがマンホール内に設
置された状態を示す正面図である。
【符号の説明】
10 ポンプケーシング 11 羽根車 12 上部ケース 12a 吐出管路部 12b 吐出口 12c フランジ部 12d 外壁面 12e 内壁面 12f 補強リブ 12g 上面部 12h 貫通孔 12n 貫通孔 13 下部ケース 13a 吐出管路部 13d 外壁面 13e 補強リブ 13f 貫通孔 14 吐出管路 15 吸引口 19 ポンプ室 20 モーター 22 ローター 23 ローターシャフト 23a 小径部 24 ステーター 30 連結管 31 フランジ 31a 係合部 50 ヘッドカバー 51 把手部 52 貫通孔 53 スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能田 克則 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明 和工業株式会社 開発技術本部内 (56)参考文献 実開 昭57−49597(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 13/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーターによって回転駆動される羽根車
    を収容するポンプ室が内部に形成され、一体的に連結さ
    れた上部ケースおよび下部ケースからなるポンプケーシ
    ングを有し、ピット内に設置されて使用される設備用水
    中ポンプであって、前記ポンプケーシングが、ポンプ室
    を形成する内壁面と、この内壁面とは空間を介して設け
    られた外壁面と、上部ケースおよび下部ケースを一体に
    連結した際に形成される内壁面と外壁面との間の空間を
    外部に連通する貫通孔とを有していることを特徴とする
    設備用水中ポンプ。
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