JP4534462B2 - パンチプレス - Google Patents

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この発明は、工具支持体を交換して使用するパンチプレスに関する。
従来、複数の工具を交換使用可能としたパンチプレスとして、工具支持体をタレットとするタレット式のものが一般的である。しかし、タレットパンチプレスでは、タレット上に保持できるツールの種類,サイズが限られ、多彩な加工を行うことができない。そのため、工具支持体として次のようなカートリッジを用いるカートリッジ式のパンチプレスが提案されている(例えば特許文献1)。これは、複数のツールを搭載した矩形のカートリッジを複数準備し、これらカートリッジを直線経路のレール上でパンチ位置に出し入れすることにより、カートリッジ交換を行うものである。
しかし、上記カートリッジ式のパンチプレスは、カートリッジ内に並べられたツールの割り出しを、ラムを有するパンチ駆動部の平面移動により行うものであるため、移動する部分の重量が重くてツールの高速割り出しが難しい。カートリッジの直線移動で一方向のツール割り出しを行うものもあるが、これもカートリッジ全体の直線移動が必要なために、高速割り出しが難しい。
そこで、工具支持体として円形のカートリッジを用い、旋回動作する工具支持体交換装置によりプレスフレームに渡すものが試みられている。プレスフレームには昇降部材を設け、この昇降部材に工具支持体を結合させる。昇降部材は、工具支持体が結合可能に設けられていて、工具支持体交換装置が旋回移動する間は上昇待機させ、工具支持体交換装置の旋回割出が完了すると、下降動作させて工具支持体交換装置上の工具支持体を結合する。昇降部材を昇降させる昇降ガイド手段には、例えば直動転がり軸受等を用いる。昇降駆動には油圧シリンダを用いる。
特開2000−351028号公報
上記円形カートリッジとなる工具支持体を用いるパンチプレスにおいて、プレスフレームの上記昇降部材は、下降端で工具支持体を結合し、この下降状態で工具支持体上のパンチ工具を用いたパンチ加工が行われる。そのため、昇降部材は下降端で精度良く位置決めされる必要があり、またパンチ動作に伴う振動などによって発生する上下荷重や、横荷重を支える必要がある。
しかし、昇降ガイド手段として直動転がり軸受を用いた場合、パンチ動作で生じる振動に対して横方向の剛性を十分に得ることができない。振動等により発生する上下荷重を支えることもできない。昇降ガイド手段を滑りガイドとしても剛性等が不十分である。これを上記構成で満たそうとすると、巨大な昇降ガイド、油圧シリンダが必要となる。また、油圧を使用することにより発生する熱で、プレスフレームが熱変位を起こし、高品質な加工が行えなくなる。
この発明の目的は、簡素な昇降ガイド手段を用いても、パンチ工具を支持する工具支持体をプレスフレームに精度良結合でき、かつパンチ動作に対して高い剛性で堅固に支持することができるパンチプレスを提供することである。
この発明のパンチプレスは、パンチ工具を搭載可能な工具支持体と、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられ前記工具支持体を着脱可能に支持する昇降部材と、この昇降部材を前記工具支持体が結合されてパンチ加工が可能となる下降位置と上昇待機位置との間で昇降させる昇降機構とを備える。この昇降機構は、前記フレーム本体に対して前記昇降部材を昇降自在に支持する昇降ガイド手段と、この昇降部材を昇降させる昇降駆動手段と、前記下降位置において前記昇降部材の水平方向の位置を規制する昇降部材係合手段とを有する。この昇降部材係合手段は、例えば、前記昇降部材およびフレーム本体にそれぞれ設けられて互いに噛み合うカップリング歯とする。
この構成によると、昇降部材が待機位置から昇降ガイド手段に案内されて下降し、プレス加工が可能となる下降位置で、工具支持体を結合する。この下降位置において、昇降部材は昇降部材係合手段によって水平方向の位置が規制される。このように昇降部材係合手段を設けたため、昇降ガイド手段が簡素なものであっても、プレス加工位置となる下降位置において、昇降部材の水平方向の位置が規制されて、精度良く位置決めされ、またフレーム本体に堅固に固定状態に支持される。したがって、この昇降部材に結合される工具支持体を精度良く位置決めして高い剛性で堅固に支持することができる。
この発明において、前記昇降駆動手段が、前記昇降部材に設けられたカムフォロアが嵌まり水平なスライド方向の前後および上下に対して傾斜する傾斜カム溝部を有する進退自在なスライド部材と、このスライド部材を進退させるアクチュエータとよりなるものとしても良い。この構成の場合、簡単な構成により昇降部材を昇降させることができる。
昇降駆動手段が前記カムフォロアとスライド部材を有するものである場合に、前記スライド部材は、傾斜カム溝部の下側に連なる略水平な水平カム溝部が設けられ、この水平カム溝部にカムフォロアが位置する時に、昇降部材係合手段が係合する前記下降位置となるものとしても良い。この場合に、この昇降部材係合手段は、前記昇降部材および前記フレーム本体にそれぞれ設けられて互いに噛み合うカップリング歯としても良い。
昇降部材係合手段が上記のようにカップリング歯で構成されることで、精度の良い位置決めが行え、かつ堅固な結合が行える。この場合に、前記スライド部材は、水平カム溝部にカムフォロアが位置する時に、前記昇降部材係合手段が係合する前記下降位置となるものとしたため、昇降部材係合手段の係合力を増加させることができる。
この発明のパンチプレスは、パンチ工具を搭載可能な工具支持体と、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられ前記工具支持体を着脱可能に支持する昇降部材と、この昇降部材を前記工具支持体が結合されてパンチ加工が可能となる下降位置と上昇待機位置との間で昇降させる昇降機構とを備え、この昇降機構は、前記フレーム本体に対して前記昇降部材を昇降自在に支持する昇降ガイド手段と、この昇降部材を昇降させる昇降駆動手段と、前記下降位置において前記昇降部材の水平方向の位置を規制する昇降部材係合手段とを有するものとしたため、簡素な昇降ガイド手段を用いても、昇降部材をフレーム本体に精度良く結合でき、かつ高い剛性で支持することができて、上記昇降部材に結合される工具支持体を精度良くかつパンチ動作に対して高い剛性で堅固に支持することができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1に示すように、このパンチプレスは工具1,2をそれぞれ搭載可能な工具支持体3,4を、プレス位置Pでプレスフレーム5の上下の工具支持体設置部6,7にそれぞれ支持させてパンチ加工を行うものである。このパンチプレスは、ラム10、および板材送り手段11を有し、複数の工具支持体3,4を搭載した工具支持体交換装置8,9が設けられている。プレス位置Pはラム10を配置した平面位置のことである。
工具1,2には上型となるパンチ工具1と、下型となるダイ工具2とがあり、上下の工具支持体3,4は、それぞれパンチ工具1を搭載可能なパンチ工具支持体3と、ダイ工具2を搭載可能なダイ工具支持体4となる。パンチ工具支持体3に対して、各パンチ工具1は、ばね部材(図示せず)により上昇復帰可能に支持されている。
パンチ工具1を搭載した工具支持体3を設置する上側の工具支持体設置部6と、ダイ工具2を搭載した工具支持体4を設置する下側の工具支持体設置部7は、互いに同心で上下に並んで設けられている。
ラム10は、工具支持体設置部6,7に設置された工具支持体3,4の上方に位置し、パンチ工具支持体3に支持されたパンチ工具1をパンチ駆動する。ラム10は、ラム昇降ガイド14によってプレス位置Pで昇降自在に支持されており、ラム昇降駆動装置15により昇降駆動される。ラム昇降駆動装置15は、例えばサーボモータ15aとその回転を往復直線運動に変換する運動変換機構15bとからなる。ラム昇降駆動装置15は油圧シリンダ等であっても良い。板材送り手段11は、テーブル12上で被加工物である板材Wを前後左右に移動させる手段であり、板材Wの縁部をワークホルダ13で把持してワークホルダ13の移動により上記板材Wの前後左右の移動を行うものとされている。
工具支持体交換装置8,9は、工具支持体設置部6,7に対して工具支持体3,4を交換する装置であり、互いに同心で上下に位置するパンチ工具用の工具支持体交換装置8とダイ工具用の工具支持体交換装置9とがある。
工具支持体交換装置8,9は、平面形状の外形が円形とされた交換装置本体16,17を有し、図6に示すように、この交換装置本体16,17の外周部における円周方向複数箇所に設けられた切欠状部分からなる工具支持体保持部18に、各工具支持体1,2が保持される。工具支持体保持部18は、内部に嵌合した工具支持体1,2を、左右両側から爪部材24で係脱自在に支持することで、着脱自在に保持する。
図1に示すように、交換装置本体16,17は、支持台19,20を介して水平旋回自在に支持され、割出機構21により任意の工具支持体3,4がプレス位置Pに来るように旋回させられる。割出機構21は、上下の交換装置本体16,17を、それぞれサーボモータ等の駆動源21a,21aにより伝達機構21b,21bを介して旋回駆動させるものである。
工具支持体3,4は、図4に上方から見た斜視図を、図5に下方から見た斜視図をそれぞれ示すように、いずれも平面形状が略円形に形成されている。上下の工具支持体3,4は、それぞれ工具1,2を支持する工具支持部3a,4aと、カップリング部3b,4bとを有している。工具支持部3a,4aは、工具支持体3,4の内周部に設けられ、その周囲にカップリング部3b,4bが設けられている。
なお、これらカップリング部3b,4bは、後に説明する昇降部材の位置規制用のカップリング部とは別のものである。
図4(A)のように、パンチ側の工具支持体3のカップリング部3bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯3baを、工具支持体3の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部3bにおける隣合う各カップリング歯3ba間の凹部3bbに被係合部3cが設けられている。
図5(B)のように、 ダイ工具支持体4のカップリング部4bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯4baをダイ工具支持体4の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部4bにおけるカップリング歯4ba間の凹部4bbに被係合部4cが設けられている。
各工具支持体3,4のカップリング歯3ba,4baは、断面形状が台形状とされており、これらに噛み合うカップリング歯も断面形状が台形状とされる。
なお、上記各被係合部3c,4cは、カップリング部3b,4bに設ける代わりに、カップリング部3b,4bの付近に設けても良い。
図2に示すように、上下の工具支持体設置部6,7は、対応する工具支持体3,4におけるカップリング部3b,4bと噛合可能なカップリング部42a,43aと、引込結合手段36,37とを有する。引込結合手段36,37は、前記被係合部3c,4cに係合し、対応する工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7側に引き込むことで、両カップリング部3b,4b,42a,43aを互いに噛合させる手段である。この噛合状態で引き込むことで、工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7に結合する。
上側の上記カップリング部42aと引込結合手段36とで、後述の昇降部材40にパンチ側の工具支持体3を把持させる把持手段46が構成される。また、上記カップリング部43aと引込結合手段37とで、後述の昇降部材41にダイ側の工具支持体4を把持させる把持手段47が構成される。
上下の工具支持体設置部6,7は、パンチ加工時は工具支持体1,2を上下動不能に固定するものであり、中央にラム10の昇降する空間S、およびスラグが通過する空間S’をそれぞれ有し、工具支持体3,4の外周部を保持するものとされている。これら工具支持体設置部6,7は、具体的には円筒状の昇降部材40,41と、これら昇降部材40,41の内周に軸受93,94を介して回転のみ自在に支持された円筒状の回転部材42,43とを有し、回転部材42,43で工具支持体3,4を保持する。
上側の回転部材42の下端に上記カップリング部42aが設けられ、下側の回転部材43の上端に上記カップリング部43aが設けられている。これらカップリング部42a,43aは、それぞれ対応する工具支持体3,4のカップリング部4bのカップリング歯4baと噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成したものである。
図2において、上下の昇降部材40,41は、それぞれ昇降機構22,23により昇降移動させられる。これら昇降機構22,23は、プレスフレーム5の固定部分からなるフレーム本体5aに対して昇降部材40,41を昇降自在に支持する昇降ガイド手段44,45と、昇降部材40,41の昇降の駆動を行う昇降駆動手段56,64と、昇降部材40,41に工具支持体3,4を把持させる上記把持手段46,47とを備える。パンチ側の昇降機構22は、さらに昇降部材40の下降位置において昇降部材40の水平方向の位置を規制する昇降部材係合手段92を有している。
上下の昇降機構22,23における昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41に設けられたガイド突条44a,45aと、フレーム本体5aに設置された直動軸受等のガイド部材44b,45bとでなる。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41の円周方向複数箇所、例えば4か所に設けられている。
上側の昇降駆動手段56は、後に詳述するが、駆動源89とその駆動を伝達する手段とで構成される。下側の昇降駆動手段64は、サーボモータ69と、その駆動を伝達するカム機構61およびリンク機構63とで構成される。
下側の回転部材43は、回転機構39により任意の角度に回転させられる。回転機構39は、サーボモータ等の回転駆動源83と、その回転を回転部材43の外周のギヤ部43bに伝達するギヤ84等からなる伝達機構を有する。
図7に示すように、上側の回転部材42は回転機構38により任意の角度に回転させられる。この回転機構38は、昇降部材40の上端部に設けられたモータ等の回転駆動源81と、回転部材42の上端に設けられたギヤ部42bに噛合して回転駆動源81の回転を回転部材42に伝えるギヤ82とでなる。
回転機構38による回転部材42の回転は、他の回転伝達機構85により、ラム10に設けられたラム回転部10bに選択的に伝達される。ラム回転部10bは、ラム10のラム本体10aの下端にラム中心回りで回転自在に設けられたものであり、下面の偏心位置にストライカ10cが設けられている。上記回転伝達機構85は、図3に示すように、回転部材42の内周に円周方向に沿って複数設けられたキー溝86と、ラム回転部10bに設けられて上記キー溝86にキーを係脱自在に係合させるキー係脱機構87とでなる。
図8に拡大して示すように、上側の昇降駆動手段56につき説明すると、昇降部材40にカムフォロア57が設けられていて、上側の昇降駆動手段56は、上記カムファロア57が嵌まり水平なスライド方向Aの前後および上下に対して傾斜する傾斜カム溝部58aおよびこの傾斜カム溝58aの下側に連なる水平カム溝部58bを有する前後移動自在なスライド部材58と、このスライド部材58を前後移動させるアクチュエータ59で構成される。傾斜カム溝58aの下端付近の部分は、他の部分よりも次第に緩傾斜となって水平カム溝部58bに続く。
カムフォロア57は、図9に平面図で示すように、スライド部材58の移動方向の前後左右の4箇所に対応して配置される。スライド部材58は、フレーム本体5に対してスライドガイド手段60を介してスライド自在に支持されている。
スライドガイド手段60は、図8のようにフレーム本体5に設置されたガイド突条60aと、スライド部材58に設けられた直動転がり軸受等のガイド部材60bとでなる。アクチュエータ59は、フレーム本体5に設けられたモータ等の回転する駆動源89と、スライド部材58に設けられたボールナット90と、このボールナット90に螺合し前記回転駆動源89で回転駆動されるボールねじ91とでなる。アクチュエータ59は、エアシリンダや油圧シリンダで構成しても良い。
図3または図7に拡大して示すように、上側の昇降機構22における上記昇降部材係合手段92は、昇降部材40が下降位置に来たときにプレスフレーム5のフレーム本体5aに対し係合して、昇降部材40の水平方向の位置を規制する手段である。この昇降部材係合手段92は噛合カップリングからなり、昇降部材40の下端に設けられたカップリング部92aと、このカップリング部92aに下方から対向するようにフレーム本体5aに設けられ前記カップリング部92aに噛み合うカップリング部92bとを有する。図9に示すように、カップリング部92a,92bの対は、円筒状の昇降部材40の周囲の円周方向の複数箇所(ここでは4箇所)に配置されている。
図10にさらに拡大して示すように、この昇降部材係合手段92の昇降部材40側のカップリング部92aはその下面にカップリング歯92aaを有し、フレーム本体5a側のカップリング部92bはその上面に前記カップリング歯92aに噛合可能なカップリング凹部92baを有する。昇降部材40が下降位置にきたときに、同図(B)のようにカップリング歯92aaがカップリング凹部92baに噛み合うことで、昇降部材40の水平方向の位置が規制される。なお、各カップリング歯92aaは、昇降部材40の中心回りの円周方向に並んでいて、その円周方向に歯厚方向が沿うように設けられる。
上記構成の動作を説明する。図6に示すように、工具支持体交換装置8,9の交換装置本体16,17の円周方向複数箇所に設けられた各工具支持体保持部18には、種々の工具1,2を支持した工具支持体3,4が保持され、爪部材24で抜け止めされている。希望の工具支持体3,4を使用するには、交換装置本体16,17を旋回させてその工具支持体保持部18をプレス位置Pに位置させる。
このとき、図2のパンチ側の工具支持体設置部6の昇降部材40は、回転部材42と共に上方に、またダイ側の工具支持体設置部7の昇降部材41は回転部材43と共に下方に退避していて、工具支持体3,4がプレス位置Pに旋回移動することの妨げとなることが防止される。
希望の工具支持体3,4を保持した工具支持体保持部18がプレス位置Pに来ると、上側(パンチ側)の昇降部材40の下降、および下側(ダイ側)の昇降部材41の上昇を昇降機構22,23が行う。
このときの上側の昇降機構22の動作を、図8と共に説明する。図8(A)は、昇降部材40が既に下降した状態を示している。昇降部材40の上昇状態では、カムフォロア57は、図8(B)に示すように、傾斜カム溝58aの上部に位置する。昇降部材40を下降させるときは、同図(B)の状態から、駆動源89がボールねじ91を回転駆動することでスライド部材58を前方に移動させる。これにより昇降部材40に設けられたカムフォロア57がスライド部材58の傾斜カム溝部58aにガイドされて下降し、昇降部材40の全体が下降する。カムフォロア57は傾斜カム溝部58aからさらに水平カム溝部58bまで移動し(図8(A)の状態)、これにより昇降部材40が下降位置に規制される。
また、昇降部材40が下降端まで下降したときに、図9のように複数個所に設けたられた昇降部材係合手段92は、図10(B)のように昇降部材40側のカップリング部92aが、フレーム本体5a側のカップリング部92aに噛み合う。この噛み合いにより、昇降部材40の水平方向の位置がフレーム本体5aに対して規制される。この場合に、スライド部材58の傾斜カム溝部58aは、水平カム溝部58bの近傍部分が緩傾斜となっていて、昇降部材40が下降位置(加工位置)の間際まで近づくときに、カムフォロア57を押し下げる推力が増大する。この増大した推力により、昇降部材40が下降位置に下降したときに昇降部材係合手段92が強く押し付けられ、水平カム溝部58bにカムフォロア57が位置するときは、上記の強い押し付け力が維持される。そのため、下降位置での昇降部材40に大きな横剛性と上下剛性が付与されることになる。
なお、下側の昇降機構23の動作については、説明を省略する。
このように、希望の工具支持体3,4を保持した工具支持体保持部18(図6)がプレス位置Pに来ると、上側の昇降部材40の下降、および下側の昇降部材41の上昇が、昇降機構22,23により行われる。このとき、昇降部材40,41の昇降に伴い、上側の回転部材42が下降し、下側の回転部材43が上昇する。これにより、図2のように、回転部材42,43のカップリング部42a,43aと工具支持体3,4のカップリング部3b,4bとの噛み合いが行われる。また、上下の引込結合手段36,37が工具支持体3,4の被係合部3c,4cに係合し、工具支持体3,4を回転部材42,43に引き込んで結合させる。
このように、工具支持体3,4、およびプレスフレーム5の回転部材42,43に設けられた噛み合い式のカップリング部3b,4bが噛み合った状態で引込結合手段36,37が工具支持体3,4をプレスフレーム5側に引き込むため、工具支持体3,4が回転部材42,43に対して固定と共に位置決めも行われ、精度良く位置決めされる。
この構成のパンチプレスによると、パンチ側の昇降部材40は、上記のように下降位置に達したときに、昇降部材係合手段92により水平方向の位置が規制される。そのため、昇降ガイド手段44が剛性の弱い直動転がり軸受等のような簡素なものであっても、プレス加工位置となる下降位置において、回転部材40の水平方向の位置が精度良く位置決めされ、またフレーム本体5aに高い剛性で堅固に支持される。したがって、プレスフレーム5の上側部分にあって位置決めおよび固定の難しいパンチ側の昇降部材40を、簡素な構成で堅固に精度良く固定することができる。これにより、昇降部材40に結合されるパンチ側の工具支持体3を、精度良く位置決めして、高い剛性で堅固に支持することができる。
また、パンチ側の昇降部材40を昇降させる昇降駆動手段56は、昇降部材40に設けられたカムフォロア57が嵌まる傾斜カム溝部58aの形成されたスライド部材58と、このスライド部材58を前後移動させるアクチュエータ59とよりなるものとしたため、簡単な構成で昇降部材40を昇降させることができる。
この場合に、スライド部材58は、傾斜カム溝部58aの下側に連なる水平カム溝部58bが設けられ、この水平カム溝部58bにカムフォロア57が位置する時に、昇降部材係合手段92が係合する前記下降位置となるものとしたため、水平カム溝部58bで昇降部材係合手段92を強く押し付けることができて、係合力を増加させることができる。昇降部材係合手段92は、昇降部材40およびプレスフレーム5の非昇降部分であるフレーム本体5aに設けられて互いに噛み合うカップリング部92a,92bとしたため、より精度の良い位置決めが行え、かつ堅固な結合が行える。
この発明の一実施形態にかかるパンチプレスの破断側面図である。 同パンチプレスの拡大破断正面図である。 同パンチプレスの上半部を示す拡大破断正面図である。 (A)はそのパンチ工具支持体を上方から見た斜視図、(B)はそのダイ工具支持体を上方から見た斜視図である。 (A)はパンチ工具支持体を下方から見た斜視図、(B)はダイ工具支持体を下方から見た斜視図である。 工具支持体交換装置本体の工具支持体支持状態の平面図である。 プレスフレームとパンチ工具側の工具支持体交換装置の関係を示す破断側面図である。 (A),(B)は同昇降機構のスライド構造における昇降部材下降状態および上昇状態をそれぞれ示す破断側面図である。 同昇降機構の平面図である。 (A)は昇降部材係合手段の係合解除状態を示す断面図、(B)は同係合手段の係合状態を示す断面図である。
符号の説明
1…パンチ工具
3…パンチ側の工具支持体
4…ダイ側の工具支持体
5…プレスフレーム
5a…フレーム本体
6,7…工具支持体設置部
22…昇降機構
40…昇降部材
44…昇降ガイド手段
46…把持手段
56…昇降駆動手段
57…カムフォロア
58…スライド部材
58a…傾斜カム溝部
58b…水平カム溝部
59…アクチュエータ
89…駆動源
92…昇降部材係合手段
92a,92b…カップリング部

Claims (3)

  1. パンチ工具を搭載可能な工具支持体と、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられ前記工具支持体を着脱可能に支持する昇降部材と、この昇降部材を前記工具支持体が結合されてパンチ加工が可能となる下降位置と上昇待機位置との間で昇降させる昇降機構とを備え、
    この昇降機構は、前記フレーム本体に対して前記昇降部材を昇降自在に支持する昇降ガイド手段と、この昇降部材を昇降させる昇降駆動手段と、前記下降位置において前記昇降部材の水平方向の位置を規制する昇降部材係合手段とを有することを特徴とするパンチプレス。
  2. 前記昇降駆動手段は、前記昇降部材に設けられたカムフォロアが嵌まり水平なスライド方向の前後および上下に対して傾斜する傾斜カム溝部を有する進退自在なスライド部材と、このスライド部材を進退させるアクチュエータとよりなる請求項1記載のパンチプレス。
  3. 前記スライド部材は、傾斜カム溝部の下側に連なる略水平な水平カム溝部が設けられ、この水平カム溝部にカムフォロアが位置する時に、前記昇降部材を、前記昇降部材係合手段が係合する前記下降位置とするものとし、昇降部材係合手段は、前記昇降部材および前記フレーム本体にそれぞれ設けられて互いに噛み合うカップリング部を有するものとした請求項2記載のパンチプレス。
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