JP4428018B2 - パンチプレスおよびそれに使用される工具支持体 - Google Patents

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Description

この発明は、工具支持体を交換して使用するパンチプレスおよびそれに使用される工具支持体に関する。
従来、複数の工具を交換使用可能としたパンチプレスとして、工具支持体をタレットとするタレット式のものが一般的である。しかし、タレットパンチプレスでは、タレット上に保持できるツールの種類,サイズが限られ、多彩な加工を行うことができない。そのため、工具支持体として次のようなカートリッジを用いるカートリッジ式のパンチプレスが提案されている(例えば特許文献1)。これは、複数のツールを搭載した矩形のカートリッジを複数準備し、これらカートリッジを直線経路のレール上でパンチ位置に出し入れすることにより、カートリッジ交換を行うものである。
しかし、上記カートリッジ式のパンチプレスは、カートリッジ内に並べられたツールの割り出しを、ラムを有するパンチ駆動部の平面移動により行うものであるため、移動する部分の重量が重くてツールの高速割り出しが難しい。カートリッジの直線移動で一方向のツール割り出しを行うものもあるが、これもカートリッジ全体の直線移動が必要なために、高速割り出しが難しい。
そこで、本発明者は、工具支持体として円形のカートリッジを用い、旋回動作する工具支持体交換装置によりプレスフレームに渡すものを考えた。この場合に、プレスフレームに渡したカートリッジは、精度良く位置決めして固定する必要がある。
そこで、この新たな形式のカートリッジとなる円形の工具支持体をプレスフレーム固定する構造を種々考察した。円形の工具支持体をプレスフレーム固定する従来の構造としては、例えば、単独工具を搭載した工具支持体を固定するものとして、位置決めキーに押し当てると共に、工具支持体の外周部をテーパギブにより一方向に押し当てるようにしたものがある。
特開2000−351028号公報
従来のテーパギブにより一方向に押し当てる固定構造では、クランプした工具支持体の中心がずれるという問題点がある。そのため、この固定構造を、複数の工具を搭載可能な工具支持体の固定に適用した場合、上記のように中心がずれると、工具支持体を回転させて搭載工具の向きを変えたときに、打ち抜き座標がずれることになる。したがって、回転角度に対して補正量が必要となり、制御が煩雑になる。また、固定力が働く方向と工具支持体を固定する方向とが一致しておらず、そのため所定のクランプ力を得るには大きな推力を必要とする。また、基準側の部品に非常に大きな剛性が必要となり、外径寸法が大きなものになってしまう。
この発明の目的は、工具支持体を固定するクランプ力によって生じる位置決め力が常に中心に向かい、またクランプ力が固定方向に向かう固定構造とできて、工具支持体のプレスフレームへの固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行えるパンチプレスおよびそれに使用される工具支持体を提供することである。
この発明の他の目的は、工具支持体のコンパクト化を可能とすることである。
この発明のさらに他の目的は、工具支持体を結合する引込結合手段の昇降量を短くすることができ、工具支持体の結合精度をより一層向上させることである。
この発明のパンチプレスは、パンチ工具またはダイ工具である工具を搭載可能な工具支持体と、この工具支持体を着脱自在に支持するプレスフレームとを備え、前記工具支持体は、工具を支持する工具支持部と、上面または下面の前記工具支持部の周囲に、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成した支持体側カップリング部と、この支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けられた被係合部とを有し、前記プレスフレームは、前記支持体側カップリング部のカップリング歯と噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成したフレーム側カップリング部と、前記円周方向の複数箇所に昇降自在に設けられ前記被係合部に係合して前記工具支持体をプレスフレーム側に引き込むことで、前記両カップリング部を互いに噛合させ、工具支持体をプレスフレームに結合する引込結合手段とを備えたものである。
この構成によると、工具支持体およびプレスフレームに設けられたカップリング部の円周方向に並ぶカッップリング歯が相互に噛み合い、その噛み合い状態で引込結合手段が工具支持体をプレスフレーム側に引き込むことで、工具支持体がプレスフレームに結合される。そのため、固定と共に位置決めも行われる。この場合に、円周方向に並ぶカップリング歯により、引込結合手段のクランプ力で生じる位置決め力が常に中心に向かうように作用し、工具支持体がプレスフレームの工具支持体設置部位の中心に精度良く位置決めされる。また、引込結合手段は、工具支持体をプレスフレーム側に引き込むものであるため、引き込み方向と固定方向が一致し、したがって方向不一致の場合のような大きな推力や基準側の大きな剛性が要求されず、コンパクトな構成で堅固にクランプすることができる。また、工具支持体を交換する場合も、円周方向に並ぶカップリング歯のみで位置決めされているため、工具支持体の外径寸法に起因した固体誤差が非常に少ないという利点がある。このように、工具支持体のプレスフレームへの固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行える。
被係合部およびこれに対向する引込結合手段は、円周方向の複数箇所に設けることが好ましい。その場合、複数箇所でクランプ力が得られて、個々の被係合部には小さな力しか加わらず、工具支持体の局部的なひずみも非常に小さくなる。
記被係合部は、カップリング歯間の凹部に設けたため、カップリング部とは別に被係合部の形成場所を工具支持体に設ける必要がなく、カップリング部より外径側には何も設けなくて済む。このため、工具支持体をコンパクトに形成できる。凹部に被係合部を設けるため、カップリング部に被係合部を設けても、カップリング部の噛み合いの妨げとならない。
この発明において、前記プレスフレームは、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられて前記工具支持体を着脱自在に支持する昇降部材とを有するものとしても良い。その場合に、前記被係合部は、前記支持体側カップリング部のカップリング歯よりも上記昇降部材側へ上下方向に突出して設けられ、前記引込結合手段は、前記昇降部材に対して昇降自在に設けられ、前記昇降部材を前記被係合部よりも支持体側カップリング部に近接させた状態で前記被係合部に係合し引き込み動作を開始するものとしても良い。なお、引込結合手段における、前記昇降部材に対して昇降自在に設けられる部分は、例えば被係合部に係脱自在に係合する係合爪の部分とする。
この構成の場合、昇降動作する昇降部材に引込結合手段が設けられ、また被係合部が昇降部材側へ突出しており、昇降部材が上記の突出した被係合部よりも支持体側カップリング部に近接した状態で引込結合手段の引き込み動作を開始するものとしたため、引込結合手段の昇降量を少なくできて、これにより工具支持体の結合精度を向上させることができる。
この発明の工具支持体は、パンチプレスのプレスフレームに着脱自在に支持されてパンチ工具またはダイ工具である工具を搭載可能な工具支持体であって、工具を支持する工具支持部と、上面または下面の前記工具支持部の周囲に、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて設けた支持体側カップリング部と、この支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けられた被係合部とを備えることを特徴とする。
この構成によると、工具支持体のカップリング部のカップリング歯を、プレスフレームのカップリング部のカップリング歯に噛合させ、工具支持体の被係合部を、この発明のパンチプレスにおける上記引込結合手段等に係合させることで、工具支持体がプレスフレームに結合される。このため、工具支持体をその中心がプレスフレームの中心に一致するようにプレスフレームに結合できて、結合力も円周方向の全体に均等に作用し、工具支持体を高精度に位置決めでき、工具支持体をコンパクトに構成できる。また、前述のように、前記被係合部は、カップリング歯間の凹部に設けたため、カップリング部とは別に被係合部の形成場所を工具支持体に設ける必要がなく、カップリング部より外径側には何も設けなくて済む。このため、工具支持体をコンパクトに形成できる。凹部に被係合部を設けるため、カップリング部に被係合部を設けても、カップリング部の噛み合いの妨げとならない。
この発明のパンチプレスは、パンチ工具またはダイ工具である工具を搭載可能な工具支持体と、この工具支持体を着脱自在に支持するプレスフレームとを備え、前記工具支持体は、工具を支持する工具支持部と、上面または下面の前記工具支持部の周囲に形成した支持体側カップリング部と、この支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けられた被係合部とを有し、前記プレスフレームは、前記支持体側カップリング部と噛合可能なフレーム側カップリング部と、前記円周方向の複数箇所に昇降自在に設けられ前記被係合部に係合して前記工具支持体をプレスフレーム側に引き込むことで、前記両カップリング部を互いに噛合させ、工具支持体をプレスフレームに結合する引込結合手段とを備えるものとしたため、工具支持体を固定するクランプ力で生じる位置決め力が常に中心に向かい、またクランプ力が固定方向に向かう固定構造とできて、工具支持体のプレスフレームへの固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行える。
前記被係合部、前記支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けたため、工具支持体をコンパクトに形成できる。
前記プレスフレームが、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられて前記工具支持体を着脱自在に支持する昇降部材とを有し、前記被係合部は、前記支持体側カップリング部のカップリング歯よりも上記昇降部材側へ上下方向に突出して設けられ、前記引込結合手段は、前記昇降部材に対して昇降自在に設けられ、前記昇降部材を前記被係合部よりも支持体側カップリング部に近接させた状態で前記被係合部に係合し引き込み動作を開始するものとした場合は、引込結合手段の昇降量を少なくでき、これにより工具支持体の結合精度を向上させることができる。
この発明の工具支持体は、上記構成のものであるため、工具支持体を固定するクランプ力で生じる位置決め力が常に中心に向かい、またクランプ力が固定方向に向かう固定構造とできて、工具支持体のプレスフレームへの固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行える。また、前記被係合部は、前記支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けたため、工具支持体をコンパクトに形成できる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1に示すように、このパンチプレスは工具1,2をそれぞれ搭載可能な工具支持体3,4を、プレス位置Pでプレスフレーム5の上下の工具支持体設置部6,7にそれぞれ支持させてパンチ加工を行うものである。このパンチプレスは、ラム10、および板材送り手段11を有し、複数の工具支持体3,4を搭載した工具支持体交換装置8,9が設けられている。プレス位置Pはラム10を配置した平面位置のことである。
工具1,2には上型となるパンチ工具1と、下型となるダイ工具2とがあり、上下の工具支持体3,4は、それぞれパンチ工具1を搭載可能なパンチ工具支持体3と、ダイ工具2を搭載可能なダイ工具支持体4となる。パンチ工具支持体3に対して、各パンチ工具1は、ばね部材(図示せず)により上昇復帰可能に支持されている。
パンチ工具1を搭載した工具支持体3を設置する上側の工具支持体設置部6と、ダイ工具2を搭載した工具支持体4を設置する下側の工具支持体設置部7は、互いに同心で上下に並んで設けられている。
ラム10は、工具支持体設置部6,7に設置された工具支持体3,4の上方に位置し、パンチ工具支持体3に支持されたパンチ工具1をパンチ駆動する。ラム10は、ラム昇降ガイド14によってプレス位置Pで昇降自在に支持されており、ラム昇降駆動装置15により昇降駆動される。ラム昇降駆動装置15は、例えばサーボモータ15aとその回転を往復直線運動に変換する運動変換機構15bとからなる。ラム昇降駆動装置15は油圧シリンダ等であっても良い。板材送り手段11は、テーブル12上で被加工物である板材Wを前後左右に移動させる手段であり、板材Wの縁部をワークホルダ13で把持してワークホルダ13の移動により上記板材Wの前後左右の移動を行うものとされている。
工具支持体交換装置8,9は、工具支持体設置部6,7に対して工具支持体3,4を交換する装置であり、互いに同心で上下に位置するパンチ工具用の工具支持体交換装置8とダイ工具用の工具支持体交換装置9とがある。
工具支持体交換装置8,9は、平面形状の外形が円形とされた交換装置本体16,17を有し、図6に示すように、この交換装置本体16,17の外周部における円周方向複数箇所に設けられた切欠状部分からなる工具支持体保持部18に、各工具支持体1,2が保持される。工具支持体保持部18は、内部に嵌合した工具支持体1,2を、左右両側から爪部材24で係脱自在に支持することで、着脱自在に保持する。
図1に示すように、交換装置本体16,17は、支持台19,20を介して水平旋回自在に支持され、割出機構21により任意の工具支持体3,4がプレス位置Pに来るように旋回させられる。割出機構21は、上下の交換装置本体16,17を、それぞれサーボモータ等の駆動源21a,21aにより伝達機構21b,21bを介して旋回駆動させるものである。
工具支持体3,4は、図4に上方から見た斜視図を、図5に下方から見た斜視図をそれぞれ示すように、いずれも平面形状が略円形に形成されている。上下の工具支持体3,4は、それぞれ工具1,2を支持する工具支持部3a,4aと、カップリング部3b,4bとを有している。工具支持部3a,4aは、工具支持体3,4の内周部に設けられ、その周囲にカップリング部3b,4bが設けられている。
図4(A)のように、パンチ側の工具支持体3のカップリング部3bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯3baを、工具支持体3の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部3bにおける隣合う各カップリング歯3ba間の凹部3bbに被係合部3cが設けられている。この被係合部3cは、カップリング歯3baよりも上方向に突出して設けられている。
図5(B)のように、 ダイ工具支持体4のカップリング部4bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯4baをダイ工具支持体4の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部4bにおけるカップリング歯4ba間の凹部4bbに被係合部4cが設けられている。この被係合部4cは、カップリング歯4baよりも下方向に突出して設けられている。
各工具支持体3,4のカップリング歯3ba,4baは、断面形状が台形状とされており、これらに噛み合う後述のカップリング歯も断面形状が台形状とされる。
図2に示すように、上下の工具支持体設置部6,7は、対応する工具支持体3,4におけるカップリング部3b,4bと噛合可能なカップリング部42a,43aと、引込結合手段36,37とを有する。引込結合手段36,37は、前記被係合部3c,4cに係合し、対応する工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7側に引き込むことで、両カップリング部を互いに噛合させる手段である。この噛合状態で引き込むことで、工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7に結合する。
上下の工具支持体設置部6,7は、パンチ加工時は工具支持体1,2を上下動不能に固定するものであり、中央にラム10の昇降する空間S、およびスラグが通過する空間S’をそれぞれ有し、工具支持体3,4の外周部を保持するものとされている。これら工具支持体設置部6,7は、具体的には円筒状の昇降部材40,41と、これら昇降部材40,41の内周に軸受93,94を介して回転のみ自在に支持された円筒状の回転部材42,43とを有し、回転部材42,43で工具支持体3,4を保持する。
上側の回転部材42の下端に上記カップリング部42aが設けられ、下側の回転部材43の上端に上記カップリング部43aが設けられている。これらカップリング部42a,43aは、それぞれ対応する工具支持体3,4のカップリング部4bのカップリング歯4baと噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯42aa,43aa(図7,図10参照)を円周方向に並べて形成したものである。
各工具支持体3,4および昇降部材40,41のカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaは、いずれも断面形状が台形状とされている。
図2において、昇降部材40,41は、プレスフレーム5の固定部分からなるフレーム本体5aに対して昇降ガイド手段44,45を介して昇降自在に支持されている。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41に設けられたガイド突条44a,45aと、フレーム本体5aに設置された直動軸受等のガイド部材44b,45bとでなる。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41の円周方向複数箇所、例えば4か所に設けられている。
昇降部材40,41は、それぞれ昇降機構22,23により昇降移動させられる。上側の昇降機構22は、サーボモータ89とその駆動を伝達する駆動伝達手段58とで構成される。下側の昇降機構23は、サーボモータ69とその駆動を伝達するカム機構61、およびリンク機構63とで構成される。
下側の回転部材43は、回転機構39により任意の角度に回転させられる。回転機構39は、サーボモータ等の回転駆動源83と、その回転を回転部材43の外周のギヤ部43bに伝達するギヤ84等からなる伝達機構を有する。
図7に示すように、上側の回転部材42は回転機構38により任意の角度に回転させられる。この回転機構38は、昇降部材40の上端部に設けられたモータ等の回転駆動源81と、回転部材42の上端に設けられたギヤ部42bに噛合して回転駆動源81の回転を回転部材42に伝えるギヤ82とでなる。
回転機構38による回転部材42の回転は、他の回転伝達機構85により、ラム10に設けられたラム回転部10bに選択的に伝達される。ラム回転部10bは、ラム10のラム本体10aの下端にラム中心回りで回転自在に設けられたものであり、下面の偏心位置にストライカ10cが設けられている。上記回転伝達機構85は、回転部材42の内周に円周方向に沿って複数設けられたキー溝86と、ラム回転部10bに設けられて上記キー溝86にキーを係脱自在に係合させるキー係脱機構87とでなる。
図8に拡大して示すように、パンチ側の工具支持体3を上側の工具支持体設置部6に結合する引込結合手段36は、昇降部材40に支持された回転部材42の下端に設けられた複数の係合爪48Aと、回転部材42内に昇降自在に設けられた操作ロッド49Aと、ばね部材50Aと、結合解除駆動源51Aとで構成される。複数の係合爪48Aは、工具支持体3の被係合部3cと対応させて設けられ、互いに開閉自在なように傾動自在に設置されている。操作ロッド49Aは、上昇位置にあって係合爪4Aを開き姿勢とし、下降位置にあって係合爪48Aを閉じ姿勢とするものであり、上記ばね部材50Aによって上昇位置側、つまり係合爪48Aの閉じ側に付勢されている。係合解除駆動源51Aは、操作ロッド49Aをばね部材50Aの付勢力に抗して下降位置に押し下げる手段である。
この引込結合手段36は、工具支持体3の各被係合部3cに対応させて工具支持体設置部6の円周方向複数箇所に設けられる。結合解除駆動源51Aは、昇降部材41と同心状に配置されて前記各操作ロッド49Aの上端に接触するリング体52Aと、このリング体52Aを昇降させるアクチュエータ53Aとからなる。アクチュエータ53Aは例えばエアシリンダからなる。
図9にダイ側の工具支持体4を上側の工具支持体設置部7に結合する引込結合手段37を拡大して示す。この引込結合手段37は、パンチ側の引込結合手段36と同様であり、次のように構成されている。この引込結合手段37は、昇降部材41に支持された回転部材43の上端に設けられた複数の係合爪48Bと、回転部材43内に昇降自在に設けられた操作ロッド49Bと、ばね部材50Bと、結合解除駆動源51Bとで構成される。複数の係合爪48Bは、工具支持体4の被係合部4cと対応させて設けられ、互いに開閉自在なように傾動自在に設置されている。操作ロッド49Bは、上昇位置にあって係合爪48Bを開き姿勢とし、下降位置にあって係合爪48Bを閉じ姿勢とするものであり、上記ばね部材50Bによって下降位置側、つまり係合爪48Bの閉じ側に付勢されている。係合解除駆動源51Bは、操作ロッド49Bをばね部材50Bの付勢力に抗して上昇位置に押し上げる手段である。
この引込結合手段37は、工具支持体4の被係合部4cに対応させて工具支持体設置部7の円周方向複数箇所に設けられる。結合解除駆動源51は、昇降部材41と同心状に配置されて前記操作ロッド49Bの下端に接触するリング体52Bと、このリング体52Bを昇降させるアクチュエータ53Bとからなる。アクチュエータ53Bは例えばエアシリンダからなる。
上記構成の動作を説明する。図6に示すように、工具支持体交換装置8,9の交換装置本体16,17の円周方向複数箇所に設けられた各工具支持体保持部18には、種々の工具1,2を支持した工具支持体3,4が保持され、爪部材24で抜け止めされている。希望の工具支持体3,4を使用するには、交換装置本体16,17を旋回させてその工具支持体保持部18をプレス位置Pに位置させる。
このとき、図2のパンチ側の工具支持体設置部6の昇降部材40は、回転部材42と共に上方に、またダイ側の工具支持体設置部7の昇降部材41は回転部材43と共に下方に退避していて、工具支持体3,4がプレス位置Pに旋回移動することの妨げとなることが防止される。図10(A)は、このときのダイ側の工具支持体4と昇降部材41および回転部材43の位置関係を示す。
また、このとき、図8(A)および図9(A)にそれぞれ示すように、上下の引込結合手段36,37は係合爪48A,48Bを開いた状態に保持している。
図8(A)において、結合解除駆動源51Aのアクチュエータ53Aは、リング体52Aを下方に押し下げた状態にあり、これにより操作ロッド49Aがばね部材50Aの復元力に抗して押し下げられ、操作ロッド49Aの先端で係合爪48Aが開かれた状態にある。図9(A)のダイ側の引込結合手段37は、操作ロッド49Bがパンチ側と上下対称の動作となるが、係合爪48Bの開閉動作は同様であり、係合爪48Bを開いた状態に保持している。
希望の工具支持体3,4を保持した工具支持体保持部18(図6)がプレス位置Pに来ると、上側の昇降部材40の下降、および下側の昇降部材41の上昇が、昇降機構22,23により行われる。昇降部材40,41の昇降に伴い、上側の回転部材42が下降し、下側の回転部材43が上昇する。これにより、図8(B),図9(B)のように、回転部材42,43のカップリング部42a,43aと工具支持体3,4のカップリング部3b,4bとの噛み合いが行われる。
このとき、各引込結合手段36,37の係合爪48A,48Bは、図8(B),図9(B)の状態にはまだなっておらず、工具支持体3,4の被係合部3c,4cに開き状態で対向するが、このカップリング噛み合い状態で、上の引込結合手段36は、図8(B),図9(B)のように結合駆動源51A,5Bによる操作ロッド49A,49Bの押し込みを解除する。これにより、ばね部材50A,50Bの復元力で操作ロッド49が係合爪48A,48Bに対して引き込み移動し、操作ロッド49A,49Bによる係合爪48A,48Bの開き姿勢が解除される。これにより、図8(B),図9(B)のように係合爪48A,48Bが工具支持体3,4の被係合部3c,4cに係合する。
この構成によると、工具支持体3,4、およびプレスフレーム5の回転部材42,43に設けられたカップリング部3b,4bの円周方向に並ぶ台形状のカッップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaが相互に噛み合い、その噛み合い状態で引込結合手段36,37が工具支持体3,4をプレスフレーム5側に引き込むことで、工具支持体3,4が回転部材42,43に結合される。そのため、固定と共に位置決めも行われる。この場合に、円周方向に並ぶカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaにより、引込結合手段36,37のクランプ力で生じる位置決め力が常にラム中心に向かうように作用し、工具支持体3,4がプレスフレーム5の工具支持体設置部6,7の中心に精度良く位置決めされる。また、引込結合手段36,37は、工具支持体3,4を回転部材42,43側に引き込むものであるため、引き込み方向と固定方向が一致し、したがって方向不一致の場合のような大きな推力や基準側の大きな剛性が要求されず、コンパクトな構成で堅固にクランプすることができる。
工具支持体3,4を交換する場合も、円周方向に並ぶカップリング歯3ba,4ba,42aa,43aaのみで位置決めされているため、工具支持体3,4の外径寸法に起因した固体誤差が非常に少ないという利点がある。このように、工具支持体3,4のプレスフレーム5への固定が精度良く、かつコンパクトな構成で行うことができる。また、複数箇所で所定のクランプ力を得ているため、個々の被係合部3c,4cには小さな力しか加わらず、工具支持体3,4の局部的なひずみも非常に小さくなる。
また、工具支持体3,4のカップリング歯3ba,4ba間の凹部3bb,4bbに被係合部3c,4cを設けているため、カップリング部3b,4bとは別に被係合部3c,4cの形成場所を工具支持体3,4に設ける必要がなくて、カップリング部3b,4bより外径側には何も設けなくて済み、工具支持体3,4をコンパクトに形成できる。凹部3bb,4bbに被係合部3c,4cを設けるため、カップリング部3b,4bに被係合部3c,3cを設けても、カップリング部3c,4cの噛み合いの妨げとならない。
さらに、昇降部材41,42と共に昇降する回転部材42,43に引込結合手段36,37が設けられ、また工具支持体3,4の被係合部3c,4cが回転部材42,43側へ突出しており、回転部材42,43が上記の突出した被係合部3c,4cよりも支持体側カップリング部3b,4bに近接した状態で引込結合手段36,37の引き込み動作が開始される。そのため、引込結合手段36,37の昇降量を少なくできて、これにより工具支持体3,4の結合精度を向上させることができる。
この発明の一実施形態にかかるパンチプレスの破断側面図である。 同パンチプレスの拡大破断正面図である。 同パンチプレスの下半部を示す切欠斜視図である。 (A)はそのパンチ工具支持体を上方から見た斜視図、(B)はそのダイ工具支持体を上方から見た斜視図である。 (A)はパンチ工具支持体を下方から見た斜視図、(B)はダイ工具支持体を下方から見た斜視図である。 工具支持体交換装置本体の平面図である。 パンチ側の昇降機構の破断側面図である。 (A),(B)はパンチ側の結合引込手段の各動作状態をそれぞれ示す拡大断面図である。 (A),(B)はダイ側の結合引込手段の各動作状態をそれぞれ示す拡大断面図である。 (A),(B)はダイ側の工具支持体と昇降機構の各動作状態をそれぞれ示す破断正面図である。
符号の説明
1…パンチ工具
2…ダイ工具
3…パンチ工具支持体
3a…工具支持部
3b…支持体側カップリング部
3ba…カップリング歯
3bb…凹部
3c…被係合部
4…ダイ工具支持体
4a…工具支持部
4b…支持体側カップリング部
4ba…カップリング歯
4bb…凹部
4c…被係合部
5…フレーム本体
6,7…工具支持体設置部
36,37…引込結合手段
40,41…昇降部材
42a,43a…フレーム側カップリング部

Claims (3)

  1. パンチ工具またはダイ工具である工具を搭載可能な工具支持体と、この工具支持体を着脱自在に支持するプレスフレームとを備え、
    前記工具支持体は、工具を支持する工具支持部と、上面または下面の前記工具支持部の周囲に、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成した支持体側カップリング部と、この支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けられた被係合部とを有し、
    前記プレスフレームは、前記支持体側カップリング部のカップリング歯と噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成したフレーム側カップリング部と、前記円周方向の複数箇所に昇降自在に設けられ前記被係合部に係合して前記工具支持体をプレスフレーム側に引き込むことで、前記両カップリング部を互いに噛合させ、工具支持体をプレスフレームに結合する引込結合手段とを備えるパンチプレス。
  2. 前記プレスフレームは、フレーム本体と、このフレーム本体に対して昇降自在に設けられて前記工具支持体を着脱自在に支持する昇降部材とを有し、前記被係合部は、前記支持体側カップリング部のカップリング歯よりも上記昇降部材側へ上下方向に突出して設けられ、前記引込結合手段は、前記昇降部材に対して昇降自在に設けられ、前記昇降部材を前記被係合部よりも支持体側カップリング部に近接させた状態で前記被係合部に係合し引き込み動作を開始するものとした請求項1記載のパンチプレス。
  3. パンチプレスのプレスフレームに着脱自在に支持されてパンチ工具またはダイ工具である工具を搭載可能な工具支持体であって、
    工具を支持する工具支持部と、上面または下面の前記工具支持部の周囲に、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて設けた支持体側カップリング部と、この支持体側カップリング部におけるカップリング歯間の凹部に設けられた被係合部とを備えることを特徴とする工具支持体。
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