JP4341368B2 - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス Download PDF

Info

Publication number
JP4341368B2
JP4341368B2 JP2003363960A JP2003363960A JP4341368B2 JP 4341368 B2 JP4341368 B2 JP 4341368B2 JP 2003363960 A JP2003363960 A JP 2003363960A JP 2003363960 A JP2003363960 A JP 2003363960A JP 4341368 B2 JP4341368 B2 JP 4341368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
ram
punch
rotation
tool support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003363960A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005125373A (ja
Inventor
浩二 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2003363960A priority Critical patent/JP4341368B2/ja
Publication of JP2005125373A publication Critical patent/JP2005125373A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4341368B2 publication Critical patent/JP4341368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

この発明は、工具支持体を交換して使用するパンチプレスにおいて、パンチ工具を任意の回転角度に向けてパンチ加工できる機能を持たせたパンチプレスに関する。
従来、複数の工具を交換使用可能としたパンチプレスとして、工具支持体をタレットとするタレット式のものが一般的である。しかし、タレットパンチプレスでは、タレット上に保持できるツールの種類,サイズが限られ、多彩な加工を行うことができない。そのため、工具支持体として次のようなカートリッジを用いるカートリッジ式のパンチプレスが提案されている(例えば特許文献1)。これは、複数のツールを搭載した矩形のカートリッジを複数準備し、これらカートリッジを直線経路のレール上でパンチ位置に出し入れすることにより、カートリッジ交換を行うものである。
しかし、上記カートリッジ式のパンチプレスは、カートリッジ内に並べられたツールの割り出しを、ラムを有するパンチ駆動部の平面移動により行うものであるため、移動する部分の重量が重くてツールの高速割り出しが難しい。カートリッジの直線移動で一方向のツール割り出しを行うものもあるが、これもカートリッジ全体の直線移動が必要なために高速割り出しが難しい。
そこで、工具支持体として円形のカートリッジを用い、旋回動作する工具支持体交換装置によりプレスフレームに渡すものが試みられている。
またタレットパンチプレスにおいて、パンチ工具のインデックス機能を持たせたもの、すなわちパンチ工具を工具中心回りに任意の回転角度に回転させ、長方形等の非円形のパンチ孔を、任意の角度で形成可能としたものがある。これにより、限られた工具数で各種の方向に向く長方形孔等の加工が可能になる。また、タレットパンチプレスにおいて、タレットに搭載されるパンチ工具のいずれかを、複数の単位パンチ工具を搭載したマルチツール型としたものがあり、このようなマルチツール型のタレットパンチプレスにおいて、個々の単位パンチ工具にインデックス機能を持たせたものが提案されている(例えば、特許文献2)。この提案例において、マルチツールに搭載された単位ツールを選択は、ラムにストライカを回転自在に取付け、ストライカを回転させることで行う。ストライカへの回転伝達は、マルチツールとストライカとを係脱操作することで、マルチツールの回転をストライカに伝達するようにし、ストライカの専用の回転駆動源を省略する工夫が成されている。
特開2000−351028号公報 特開2002−282960号公報
上記の円形カートリッジタイプのパンチプレスにおいて、パンチ工具に上記インデックス機能、つまり任意の回転角度に割り出す機能を持たせることで、限られた工具搭載数でより多彩な加工が行える。この場合に、特許文献2の技術を応用することを考察した。
しかし、上記特許文献2のものは、特定のパンチ工具しかインデックス機能を持たせることができないうという課題がある。また、マルチツールにおける複数の単位工具を搭載した工具支持体とストライカとが特定の角度関係になければ、工具支持体からストライカへの回転伝達が行えず、回転伝達を可能とするための回転動作時間が必要で、パンチ動作を開始するまでの準備時間が長くなるという課題がある。
この発明の目的は、工具支持体に搭載されたどのパンチ工具に対してもインデックス機能を持たせることができ、また多くの回転角度関係で工具支持体とストライカとを係合させることができて、その係脱動作を可能とするための余分な動作時間が不要なパンチプレスを提供することである。
この発明のパンチプレスは、複数のパンチ工具を昇降自在に支持する工具支持体と、工具支持体を保持すると共にパンチ工具の昇降方向と平行な軸を中心に回転自在な回転部材と、昇降自在なラム本体の先端に前記工具支持体の回転中心上で回転自在なラム回転部を有するラムと、前記回転部材またはラムのラム回転部を回転させる回転機構と、前記回転部材とラムのいずれか一方に設けられた円周方向複数個所の被係合部、および他方に設けられて上記被係合部に係脱可能に係合する係合部材を有し前記工具支持体とラム回転部との間で回転の伝達を行う回転伝達機構とを備え、前記ラムのラム回転部はその回転中心から偏心した位置にパンチ工具と対向するストライカを有するものである。
この構成によると、工具支持体およびストライカを共に任意の角度に回転させ、希望のパンチ工具を任意の円周位置としてパンチ動作を行わせることにより、非円形のパンチ孔を各種の方向に向けて明けることができる。そのため、限られたパンチ工具数で多彩な加工が行える。工具支持体およびストライカは、被係合部に係合部材を係合させて互いの回転伝達を可能とするため、工具支持体の回転とストライカの回転とが共通の駆動源で行えて、構成が簡易なもので済む。この場合に、工具支持体を保持した回転部材とストライカとの回転伝達を行うための被係合部が円周方向複数個所に設けられているため、多くの角度で工具支持体とストライカを係合させることができる。そのため、係脱動作を可能とするための余分な回転動作時間が不要で、パンチ加工の効率に優れる。
この発明において、前記ストライカは前記回転部材の内側に位置するものであり、前記回転ラムまたは前記ストライカに前記係合部材を径方向に移動自在に設け、前記回転部材に前記被係合部を設けても良い。
この構成の場合、ストライカと工具支持体との係脱のための構成部分が、上下寸法のコンパクトなものとできる。また、ストライカよりも外周の大きい回転部材に被係合部を設けることで、被係合部間のピッチに制限があっても、円周寸法が大きくできることから、被係合部を円周方向に多数設けることが可能となる。そのため、より多くの回転角関係で工具支持体に対してストライカを対向させることができる。
また、この発明において、前記被係合部は、パンチ工具の昇降方向と平行に延びる溝であっても良い。
被係合部が上記方向の溝であると、円筒面の母線方向の溝となるため、確実な係合を可能とできる被係合部としながら、被係合部をより細かく配列できる。例えば、被係合部である溝を360個程度に多数設けることができ、より細かい角度関係で工具支持体とストライカを係合させることができる。
この発明のパンチプレスは、複数のパンチ工具を昇降自在に支持する工具支持体と、工具支持体を保持すると共にパンチ工具の昇降方向と平行な軸を中心に回転自在な回転部材と、昇降自在なラム本体の先端に前記工具支持体の回転中心上で回転自在なラム回転部を有するラムと、前記回転部材またはラムのラム回転部を回転させる回転機構と、前記回転部材とラムのいずれか一方に設けられた円周方向複数個所の被係合部および他方に設けられて上記被係合部に係脱可能に係合する係合部材を有し前記工具支持体とラム回転部との間で回転の伝達を行う回転伝達機構とを備え、前記ラムのラム回転部はその回転中心から偏心した位置にパンチ工具と対向するストライカを有するものとしたため、工具支持体を交換して使用するパンチプレスにおいて、工具支持体に搭載されたどのパンチ工具に対してもインデックス機能を持たせることができ、また工具支持体とストライカの回転に共通の回転機構を用いて構成の簡易化を図りながら、多くの回転角度関係で工具支持体とストライカとを係合させることができて、その係脱動作を可能とするための余分な動作時間が不要となり、効率の良いパンチ加工が行える。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1に示すように、このパンチプレスは工具1,2をそれぞれ搭載可能な工具支持体3,4を、プレス位置Pでプレスフレーム5の上下の工具支持体設置部6,7にそれぞれ支持させてパンチ加工を行うものである。このパンチプレスは、ラム10、および板材送り手段11を有し、複数の工具支持体3,4を搭載した工具支持体交換装置8,9が設けられている。プレス位置Pはラム10を配置した平面位置のことである。
工具1,2には上型となるパンチ工具1と、下型となるダイ工具2とがあり、上下の工具支持体3,4は、それぞれパンチ工具1を搭載可能なパンチ工具支持体3と、ダイ工具2を搭載可能なダイ工具支持体4となる。パンチ工具支持体3に対して、各パンチ工具1は、ばね部材(図示せず)により上昇復帰可能に支持されている。
パンチ工具1を搭載した工具支持体3を設置する上側の工具支持体設置部6と、ダイ工具2を搭載した工具支持体4を設置する下側の工具支持体設置部7は、互いに同心で上下に並んで設けられている。
ラム10は、工具支持体設置部6,7に設置された工具支持体3,4の上方に位置し、パンチ工具支持体3に支持されたパンチ工具1をパンチ駆動する。ラム10は、ラム昇降ガイド14によってプレス位置Pで昇降自在に支持されており、ラム昇降駆動装置15により昇降駆動される。ラム昇降駆動装置15は、例えばサーボモータ15aとその回転を往復直線運動に変換する運動変換機構15bとからなる。ラム昇降駆動装置15は油圧シリンダ等であっても良い。板材送り手段11は、テーブル12上で被加工物である板材Wを前後左右に移動させる手段であり、板材Wの縁部をワークホルダ13で把持してワークホルダ13の移動により上記板材Wの前後左右の移動を行うものとされている。
工具支持体交換装置8,9は、工具支持体設置部6,7に対して工具支持体3,4を交換する装置であり、互いに同心で上下に位置するパンチ工具用の工具支持体交換装置8とダイ工具用の工具支持体交換装置9とがある。
工具支持体交換装置8,9は、平面形状の外形が円形とされた交換装置本体16,17を有し、図6に示すように、この交換装置本体16,17の外周部における円周方向複数箇所に設けられた切欠状部分からなる工具支持体保持部18に、各工具支持体1,2が保持される。工具支持体保持部18は、内部に嵌合した工具支持体1,2を、左右両側から爪部材24で係脱自在に支持することで、着脱自在に保持する。爪部材24は、ばね部材で常時閉じ方向に付勢されており、操作部28,29介して開き動作が与えられる。開き動作は、例えば工具支持体設置部6,7に設けられた爪開開き手段(図示せず)により開閉動作させられる。
図1に示すように、交換装置本体16,17は、支持台19,20を介して水平旋回自在に支持され、割出機構21により任意の工具支持体3,4がプレス位置Pに来るように旋回させられる。割出機構21は、上下の交換装置本体16,17を、それぞれサーボモータ等の駆動源21a,21aにより伝達機構21b,21bを介して旋回駆動させるものである。
工具支持体3,4は、図4に上方から見た斜視図を、図5に下方から見た斜視図をそれぞれ示すように、いずれも平面形状が略円形に形成されている。上下の工具支持体3,4は、それぞれ工具1,2を支持する工具支持部3a,4aと、カップリング部3b,4bとを有している。工具支持部3a,4aは、工具支持体3,4の内周部に設けられ、その周囲にカップリング部3b,4bが設けられている。
図4(A)のように、パンチ側の工具支持体3のカップリング部3bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯3baを、工具支持体3の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部3bにおける隣合う各カップリング歯3ba間の凹部3bbに被係合部3cが設けられている。
図5(B)のように、 ダイ工具支持体4のカップリング部4bは、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯4baをダイ工具支持体4の外周縁に円周方向に並べて形成したものである。このカップリング部4bにおけるカップリング歯4ba間の凹部4bbに被係合部4cが設けられている。
各工具支持体3,4のカップリング歯3ba,4baは、断面形状が台形状とされており、これらに噛み合う後述のカップリング歯も断面形状が台形状とされる。
なお、上記各被係合部3c,4cは、カップリング部3b,4bに設ける代わりに、カップリング部3b,4bの付近に設けても良い。
図2に示すように、上下の工具支持体設置部6,7は、対応する工具支持体3,4におけるカップリング部3b,4bと噛合可能なカップリング部42a,43aと、引込結合手段36,37とを有する。引込結合手段36,37は、前記被係合部3c,4cに係合し、対応する工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7側に引き込むことで、両カップリング部を互いに噛合させる手段である。この噛合状態で引き込むことで、工具支持体3,4を工具支持体設置部6,7に結合する。
上下の工具支持体設置部6,7は、パンチ加工時は工具支持体1,2を上下動不能に固定するものであり、中央にラム10の昇降する空間S、およびスラグが通過する空間S’をそれぞれ有し、工具支持体3,4の外周部を保持するものとされている。これら工具支持体設置部6,7は、具体的には円筒状の昇降部材40,41と、これら昇降部材40,41の内周に軸受93,94を介して回転のみ自在に支持された円筒状の回転部材42,43とを有し、回転部材42,43で工具支持体3,4を保持する。
上側の回転部材42の下端に上記カップリング部42aが設けられ、下側の回転部材43の上端に上記カップリング部43aが設けられている。これらカップリング部42a,43aは、それぞれ対応する工具支持体3,4のカップリング部4bのカップリング歯4baと噛合可能な、上下方向に凹凸する複数のカップリング歯を円周方向に並べて形成したものである。
図2において、昇降部材40,41は、フレーム本体5に対して昇降ガイド手段44,45を介して昇降自在に支持されている。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41に設けられたガイド突条44a,45aと、プレスフレーム5の固定部分からなるフレーム本体5aに設置された直動軸受等のガイド部材44b,45bとでなる。昇降ガイド手段44,45は、昇降部材40,41の円周方向複数箇所、例えば4か所に設けられている。
昇降部材40,41は、それぞれ昇降機構22,23により昇降移動させられる。上側の工具支持体昇降駆動機構22は、サーボモータ89とその駆動を伝達する駆動伝達手段58とで構成される。下側の昇降機構23は、サーボモータ69とその駆動を伝達するカム機構61、およびリンク機構63とで構成される。
下側の回転部材43は、回転機構39により任意の角度に回転させられる。回転機構39は、サーボモータ等の回転駆動源83と、その回転を回転部材43の外周のギヤ部43bに伝達するギヤ84等からなる伝達機構を有する。
図3に示すように、上側の回転部材42は回転機構38により任意の角度に回転させられる。この回転機構38は、昇降部材40の上端部に設けられたモータ等の回転駆動源81と、回転部材42の上端に設けられたギヤ部42bに噛合して回転駆動源81の回転を回転部材42に伝えるギヤ82とでなる。
回転機構38による回転部材42の回転は、ラム10のラム回転部10bに、他の回転伝達機構85を介して選択的に伝達される。ラム回転部10bは、ラム10のラム本体10aの下端にラム中心回りで回転自在に設けられたものであり、下面の偏心位置にストライカ10cが設けられている。ストライカ10cは、回転部材42の内側に位置する。
図7(A)に示すように、回転伝達機構85は、回転部材42の内周に円周方向に沿って配列された複数の被係合部であるキー溝86と、ラム回転部10bの外周に設けられた係合部材であるキー87とでなる。キー溝86はパンチ工具1の昇降方向と平行に延びる溝であり、このキー溝86にキー部材87が係脱可能に係合する。キー溝86は、回転部材42の円周方向に、例えば図7(C)のように回転角1°刻みに360個並べて設けられている。キー部材87は進退駆動源98により、ラム回転部10bの径方向に移動自在とされている。進退駆動源98には、エアシリンダが用いられている。キー部材87は、ラム回転部10bの円周方向の複数個所、例えば回転角180°を隔てた2箇所に配置される。
図7(A),(B)のように、キー部材87のエアシリンダからなる進退駆動源98には、外部からラム10内に配管される第1のエア供給路99を経て圧縮空気が供給される。また、同図(B)のように、ラム回転部10bにはパンチ工具1の昇降方向と平行に上下に貫通する原点確認孔96が設けられ、外部からラム10内に配管される第2のエア供給路97を経て、圧縮空気がラム回転部10bの上面における原点確認孔96の周回経路上の原点相当位置に供給される。ストライカ10cが原点位置にあるときに、第2のエア供給路97の吐出口が前記原点割出孔96に整合して、第2のエア供給路97から供給される圧縮空気が原点割出孔96を経て下方に吹き出す。このとき、第2のエア供給路97の背圧が低下し、この背圧低下を検出する図示しない原点センサにより、ストライカ10cが原点位置にあることが検出される。
ラム10のラム本体10aとラム回転部10bとの間には、図7(B)に示すように、角度保持機構95が設けられている。角度保持機構95は、ラム本体10aに対するラム回転部10bの回転角度が不測に変わらないように保持する機構であり、所定の回転力以上の力が加わることで回転可能となるものとされ、原点角度でラム回転部10bの回転角度を保持するように設けられている。角度保持機構95は、ラム本体10aに設けられたボールプランジャと、そのボールが嵌まるように回転ラム10bの上面に設けられた係合凹部100(図7(C))とで構成される。
上記構成の動作を説明する。図6に示すように、工具支持体交換装置8,9の交換装置本体16,17の円周方向複数箇所に設けられた各工具支持体保持部18には、種々の工具1,2を支持した工具支持体3,4が保持され、爪部材24で抜け止めされている。希望の工具支持体3,4を使用するには、交換装置本体16,17を旋回させてその工具支持体保持部18をプレス位置Pに位置させる。
このとき、図2のパンチ側の工具支持体設置部6の昇降部材40は、回転部材42と共に上方に、またダイ側の工具支持体設置部7の昇降部材41は回転部材43と共に下方に退避していて、工具支持体3,4がプレス位置Pに旋回移動することの妨げとなることが防止される。
希望の工具支持体3,4を保持した工具支持体保持部18(図6)がプレス位置Pに来ると、上側の昇降部材40の下降、および下側の昇降部材41の上昇が、昇降機構22,23により行われる。昇降部材40,41の昇降に伴い、上側の回転部材42が下降し、下側の回転部材43が上昇する。これにより、図2のように、回転部材42,43のカップリング部42a,43aと工具支持体3,4のカップリング部3b,4bとの噛み合いが行われる。この噛み合い状態で、上下の引込結合手段36,37が工具支持体3,4の被係合部3c,4cに係合して引き込み動作を行い、工具支持体3,4を上下の工具支持体設置部6,7の回転部材42,43に結合する。このときに、円周方向にカップリング歯が並ぶカップリング部3b,4b,42a,43aが噛み合うため、工具支持体3,4が精度良く位置決めされる。この結合状態で、上下の工具交換装置16,17における爪部材24が開き動作し、工具支持体3,4は工具交換装置16,17から支持が開放されて自由に回転が可能となる。
このように工具支持体3,4の割り出しが完了した後、工具支持体3,4における希望の工具1,2を割出し、パンチ加工を行う。この工具割出動作を説明する。
基本として、ラム10のストライカ10cは図3,図8(A)に示す位置が原点位置であり、通常はここにある。ラム回転部10bの外周に設けられたキー部材87を回転部材42の内周のキー溝86(図7)から係合解除させた状態で、回転部材42を回すと、工具支持体3が回り、この回転により希望のパンチ工具1が図8(B),(C)のようにストライカ10cでパンチできる位置に割り出される。すなわち、回転部材42を回転角α1だけ時計回りに回転させると、同図のパンチ工具1A,1B…のうちのパンチ工具1Bがストライカ10cの原点位置に割り出される。回転部材42をさらにα2だけ時計回りに回転させるとパンチ工具1Cが原点位置に割り出される。下側の回転部材43は上側の回転部材42と個別に回転制御可能であるが、上側の回転部材42と同期して回転させることで、対応するダイ工具2も原点位置に割り出される。
インデックスモードの場合、つまり希望の工具1,2をストライカ10cの原点位置とは異なる所望の回転角度に配置して斜め方向のパンチ孔を加工するには、まず図8(C)のように希望のパンチ工具1Cがストライカ10cの原点位置に来るように回転部材42を上記のように回転させる。この後、キー部材87をキー溝86に係合させ、回転部材42をパンチ孔傾け方向に対応する所望の回転角度β1だけラム回転部10bと一体に回す(図8(D))。これにより、希望のパンチ工具1Cが所望の回転角度β1に配置されるとともに、そのパンチ工具1に対向する位置にストライカ10cが位置する。このとき下側の回転部材43も、上側の回転部材42と同じ回転角度だけ回させる。これにより、所望の斜め方向のパンチ孔の加工が行える。
また、図8(A)のようにストライカ10cが原点位置にあり、かつ希望のパンチ工具1Aも原点位置にあるときは、キー部材87をキー溝86に係合させてから図8(E)のように所望の回転角度β2だけラム回転部10bと一体に回転部材42を回す。これにより希望の工具1Aを所望の回転角度β2に配置してストライカ10cによりパンチ工具1Aをパンチすることができる。
インデックスモードによるパンチ加工の後に、ストライカ10cを原点位置に戻す場合は、キー部材87をキー溝86に係合させた状態で、回転部材43と一体にストライカ10cを原点位置に戻す。これにより、使用されたパンチ工具1も原点位置に戻される。ストライカ10cを原点位置に戻すと、図7(B)のように第2のエア供給路97から供給される圧縮空気がラム回転部10bの原点割出孔96から吹き出すので、これによりストライカ10cが原点位置にあることを確認できる。
この構成のパンチプレスによると、パンチ側の工具支持体3およびストライカ10cを共に任意の角度に回転させ、希望のパンチ工具1を任意の円周位置としてパンチ動作を行わせることにより、非円形のパンチ孔を各種の方向に向けて明けることができる。そのため、限られたパンチ工具数で多彩な加工が行える。工具支持体3およびストライカ10cは、被係合部となるキー溝86に係合部材であるキー87を係合させて互いの回転伝達を可能とするため、工具支持体3の回転とストライカ10cの回転とが共通の回転駆動源81で行えて、構成が簡易なもので済む。この場合に、工具支持体3を保持した回転部材40とストライカ10cとの回転伝達を行うためのキー溝86が円周方向複数個所に設けられているため、多くの角度で工具支持体3とストライカ10cを係合させることができる。そのため、係脱動作を可能とするための余分な回転動作時間が不要で、パンチ加工の効率に優れる。
また、ストライカ10cは回転部材40の内側に位置させ、回転ラム10bにキー87を径方向に移動自在に設け、回転部材40に被係合部となるキー溝86を設けたため、ストライカ10cと工具支持体3との係脱のための構成部分が、上下寸法のコンパクトなものとできる。また、ストライカ10cよりも外周の大きい回転部材40に被係合部であるキー溝86を設けるため、キー溝86間のピッチに制限があっても、円周寸法が大きくできることから、キー溝86を円周方向に多数設けることが可能となる。そのため、より多くの回転角関係で工具支持体3に対してストライカ10cを対向させることができる。
また、被係合部をパンチ工具1の昇降方向と平行に延びるキー溝86としたため、円筒面の母線方向の溝となり、そのため確実な係合を可能とできる被係合部としながら、被係合部をより細かく配列できる。例えば、キー溝86を360個程度に多数設けることができ、より細かい角度関係で工具支持3体とストライカ10cを係合させることができる。
この発明の一実施形態にかかるパンチプレスの破断側面図である。 同パンチプレスの拡大破断正面図である。 同パンチプレスの上半部の破断側面図である。 (A)はそのパンチ工具支持体を上方から見た斜視図、(B)はそのダイ工具支持体を上方から見た斜視図である。 (A)はパンチ工具支持体を下方から見た斜視図、(B)はダイ工具支持体を下方から見た斜視図である。 工具支持体交換装置本体の工具支持体支持状態の平面図である。 (A)は回転部材とラム回転部の間の回転伝達機構を示す断面図、(B)は同機構への給気系を示す断面図、(C)は同機構の部分平面図である。 パンチ工具選択動作の説明図である。
符号の説明
1…パンチ工具
3…パンチ工具支持体
10…ラム
10a…ラム本体
10b…ラム回転部
10c…ストライカ
38…回転機構
40…昇降部材
42…回転部材
85…回転伝達機構
86…キー溝(被係合部)
87…キー部材(係合部材)

Claims (3)

  1. 複数のパンチ工具を昇降自在に支持する工具支持体と、工具支持体を保持すると共にパンチ工具の昇降方向と平行な軸を中心に回転自在な回転部材と、昇降自在なラム本体の先端に前記工具支持体の回転中心上で回転自在なラム回転部を有するラムと、前記回転部材またはラムのラム回転部を回転させる回転機構と、前記回転部材とラムのいずれか一方に設けられた円周方向複数個所の被係合部および他方に設けられて上記被係合部に係脱可能に係合する係合部材を有し前記工具支持体とラム回転部との間で回転の伝達を行う回転伝達機構とを備え、前記ラムのラム回転部はその回転中心から偏心した位置にパンチ工具と対向するストライカを有するパンチプレス。
  2. 前記ストライカは前記回転部材の内側に位置するものであり、前記ラム回転部または前記ストライカに前記係合部材を径方向に移動自在に設け、前記回転部材に前記被係合部を設けた請求項1記載のパンチプレス。
  3. 前記被係合部は、パンチ工具の昇降方向と平行に延びる溝である請求項1または請求項2記載のパンチプレス。
JP2003363960A 2003-10-24 2003-10-24 パンチプレス Expired - Fee Related JP4341368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003363960A JP4341368B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 パンチプレス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003363960A JP4341368B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 パンチプレス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005125373A JP2005125373A (ja) 2005-05-19
JP4341368B2 true JP4341368B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=34643091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003363960A Expired - Fee Related JP4341368B2 (ja) 2003-10-24 2003-10-24 パンチプレス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4341368B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11234868B2 (en) 2003-02-12 2022-02-01 The Procter & Gamble Company Comfortable diaper

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL3213835T3 (pl) * 2013-05-27 2019-07-31 Salvagnini Italia S.P.A. Urządzenie wykrawające
CN109226466A (zh) * 2018-10-22 2019-01-18 贵州长通电气有限公司 一种三工位汇流排母线加工机定位装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11234868B2 (en) 2003-02-12 2022-02-01 The Procter & Gamble Company Comfortable diaper

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005125373A (ja) 2005-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2659679B2 (ja) タレットパンチプレス
EP1447154B1 (en) Punch press
JP3357493B2 (ja) タレットパンチプレス
JP4341368B2 (ja) パンチプレス
JPH11319988A (ja) タレットパンチプレス
JP3558755B2 (ja) タレットパンチプレスのタッピング装置
JP4098412B2 (ja) タレットパンチプレス
JP2008023575A (ja) パンチプレス
JP4147961B2 (ja) パンチプレス
JP4428018B2 (ja) パンチプレスおよびそれに使用される工具支持体
JP4457562B2 (ja) パンチプレス
JP3334729B2 (ja) 自動交換可能なタッピング装置
JP4356258B2 (ja) パンチプレス
JPH06126533A (ja) タレットパンチプレス
JP4534462B2 (ja) パンチプレス
JPH0753777Y2 (ja) タレットパンチプレスの金型交換装置
JPH0788573A (ja) パンチングマシン
JPH09141349A (ja) タレットパンチプレスにおけるダイ交換方法およびタレットパンチプレス
JP4341367B2 (ja) パンチプレス
JPH06344234A (ja) パンチングマシン
JP4370875B2 (ja) パンチプレス
JP2005125371A (ja) 工具支持体保持装置
JP3454872B2 (ja) パンチングマシン
JP2005125374A (ja) アンローダ付きパンチプレス
JP2507521B2 (ja) パンチプレス機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090629

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4341368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees