JP4532894B2 - 梱包箱 - Google Patents
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Description
ところで、商品がトナーのような紛状体の場合には、図14(a)に示すような容器140に充填した状態で緩衝材と共に直方体状の段ボール箱(いずれも図示せず。)に収納している。
図15(a)〜(c)は容器の複写機への装着方法を示す図であり、図15(d)はトナーのリサイクルを示す図である。
複写機150のトナー交換用の扉151をユーザが開け(図15(a))、扉151に一体化したトナー収容部152から空になった容器140b(図14(b)参照)を取り外し(図15(b))、トナーが充填された容器140aを扉151のトナー収容部152内に装着する(図15(c))。
ここで、図16は図15のXVI−XVI線断面図である。
同図に示すように容器140aからトナー170が首部143、吸引機構162、および配管171を経てポンプ172で吸引される。ポンプ172で吸引されたトナー170は複写機の感光体部(図示せず)へ供給される。
1.輸送車等で搬送する場合、容器本体が収縮自在な柔軟な材料からなるのに対し、首部は硬質な材料からなっているので、直方体の梱包箱にそのまま収容したときに首部が下側になると首部が座屈するので、画像形成装置本体に装着すると不良が生じる。
図1(a)は本発明の梱包箱の一実施の形態を示す外観斜視図であり、図1(b)は図1(a)のIb−Ib線断面図であり、図1(c)〜図1(g)は図1(b)の変形例である。
第1の壁部11および第2の壁部12は、互いに対向する第4の壁部14および第5の壁部15がそれぞれ連接している。第4の壁部14と第5の壁部15とは交差線17に向かう方向に先細りになっている。交差線17の近傍には第3の壁部13に対向するように第6の壁部16が第1の壁部、第2の壁部、第4の壁部、および第5の壁部に連接している。
梱包箱10のIb−Ib線断面は図1(b)に示すように矩形であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、図1(b)に示した矩形の上側の二頂点にそれぞれ面取りがされた形状でもよく(図1(c))、図1(b)に示した矩形の下側の二頂点にそれぞれ面取りがされた形状でもよく(図1(d))、図1(b)に示した矩形の四頂点にそれぞれ面取りがされた形状でもよく(図1(e))、台形でもよく、長円形状でもよい(図1(g))。
この梱包箱100は1枚の板状部材(例えば、段ボール紙、若しくは段ボール樹脂)からなっている。
台形状の第1の壁部11は、その平行な辺のうちの短い方の辺L1に矩形状の第6の壁部16が連接し、第6の壁部16の辺L1に対向する辺L2に台形状の第2の壁部12の平行な辺のうちの短い方の辺L3が連接している。第2の壁部12の辺L3に矩形状の第3の壁部13が連接している。第2の壁部12と第3の壁部13との間の辺L3はヒンジとなって第3の壁部13が回動自在にすることができる。このため、第3の壁部13が開口可能となる。
各のりしろ23、24は、組み立てたときにのりしろ23、24の辺L20、L21が折り目21、22とほぼ一致するように形成されている。
第3の壁部13の辺L3と反対側の辺L24には、第3の壁部13から延長するように、折り曲げ自在で、差込穴25、26に組み立て時に差し込み可能な差込片28が連接している。
第1の壁部11から折曲片27に向かって組み立て時に差込穴25、26を渡ると共に折り曲げ自在に形成された開封防止片29となる逆U字形状のスリットが形成されている。
ここで、差込穴25、26はスリット状に形成されているが、開封防止片29を第1の壁部11および折曲片27から押し上げると、その開封防止片29の押し上げ後に形成される穴と差込穴25、26とが連通し、差込片28を差し込むことが可能となる。
第3の壁部13と差込片28との間の折り曲げ線L23上には開封防止片29が差し込まれる他の差込穴30が形成されている。他の差込穴30は、両端に切り欠きが形成されたスリットにほぼ半円形状(図ではほぼ半円形状であるが、半多角形状でも三角形でも半楕円形状でもよい。)の穴が連通した穴である。組み立て時に開封防止片29を差込穴30に差し込んだときに切り欠きが開封防止片29の抜けを防止し、梱包箱10(図1(a)参照)から容器140aを出すときにユーザが指で開封防止片29を押し上げる際に指に接触しやすくなっている。
第6の壁部16の辺L6から第1の壁部11と離れる方向に延長した、舌状片31となるほぼコの字形状(U字形状、半多角形状、三角形状でもよい。)のスリットが形成されている。
図3(a)は図2に示した展開図を組み立てたときの梱包箱の第6の壁部側から見た舌状片近傍を示す外観斜視図であり、図3(b)は図2に示した展開図を組み立てたときの梱包箱の第2の壁部側から見た舌状片近傍を示す外観斜視図である。
梱包箱100は舌状片31を有するので、第1の壁部11が下側になるように梱包箱10−1を配置し、梱包箱10−2の第1の壁部11が上側になるように(互いに第2の壁部12が重なり合うように)配置すると共に舌状片31を梱包箱10−1の第3の壁部13に引っかかるようにすることで梱包箱10−2が梱包箱10−1から滑り落ちることなく積載することができる。
第6の壁部16の大きさは、肉眼で認識可能な(例えば、フォントサイズ12ポイント以上)文字情報(例えば、トナー色や複写機の型番等)を表記できる大きさを有している。
図1に示した梱包箱100は、容器140aを第1の壁部11、第2の壁部12、第3の壁部13、第4の壁部14、第5の壁部15で容器本体141を押さえつけると共に摩擦力で固定するので、緩衝材を用いる必要がなくなり、首部142が座屈したり、しわになったりすることがなくなる。
第2の壁部12が第1の壁部11に対して傾斜していることにより、容器140aの首部143が梱包箱10の狭い方、すなわち、第6の壁部16が下向きになるように配置されることがなくなる。このため、容器140a内のトナーが肩部142付近で固化することが防止される。
第1の壁部11、第2の壁部12、および第3の壁部13の3つの壁部11〜13と連接するように第4の壁部14および第5の壁部15が設けられ、第4の壁部14および第5の壁部15が第3の壁部13から離れる方向に向かって先細りになるように形成されていることにより、製箱を自動化しやすい。また、複数の梱包箱100を並列に配置する際に交互に段差が生じるので(図7(a)参照)、複数の梱包箱100を集積した状態であっても個別に取り出すことが容易となる。また、第3の壁部13を開口した状態であっても梱包箱100を積み重ね(スタック)できるため、省スペースを実現することができる。
尚、図7(a)は図1(a)に示した梱包箱を複数個横置きした状態を示す図であり、図7(b)は図1(a)に示した梱包箱を複数個縦置きした状態を示す図である。
第4の壁部14および第5の壁部15には、第2の壁部12を第1の壁部11側に折りたたむ際のガイドとなる折り目21、22がそれぞれ設けられていることにより、容器140aと同様に、梱包箱10も薄くつぶすことができ、梱包箱10単体もしくは空の容器140b(図14(b)参照)を収容した梱包箱100をスペース効率よく回収/廃棄することができる。
第2の壁部12が上面となるように第2の壁部12の表面に表記したことで、梱包箱100を横置き(図7(a)参照)しても縦置き(図7(b)参照)しても表記に違和感が生じず、ユーザが視認しやすくなる。
第3の壁部13上の表記を第2の壁部12と第3の壁部13との間の辺L3が記第1の壁部11に対して上側となるようにしたことで、ユーザが梱包箱100を横置きすると、第3の壁部13の表記を読みやすい天地向きにすることができる。
梱包箱100は、開封防止片29と、他の差込穴30とを有することにより、気圧低下による容器140aの膨張に対しても変形し難くなり、不要な開封を低減することができる。
図8は図1に示した梱包箱の開封防止片が他の差込穴から離れた状態を示す図である。
図9は図1に示した梱包箱の折曲片、第3の壁部、および補助片が開いた状態を示す図である。
図10は図1に示した梱包箱をやや押しつぶした状態にすると共にからの容器を収納する様子を示す図である。
図11は図1に示した梱包箱を押しつぶした状態を示す図である。
図12は図1に示した梱包箱の開封防止片を差込穴に差し込む直前の状態を示す図である。
図13は図1に示した梱包箱の開封防止片を差込穴に差し込んだ後の状態を示す図である。
第3の壁部13を押し下げ、折曲片27を上方に上げ、補助片14a、15aを左右に広げる(図9)。
梱包箱10内に、空の容器140bをトナーが充填された容器140aが収納されたときと同様に首部143が先になるように収納する(図10)。
梱包箱10内に容器140bを収納した後、第3の壁部13の折り目L10を中心として第3の壁部13を第1の壁部11側に折り曲げる(図11)。
開封防止片29を差込穴30に差し込む(図12)。
開封防止片29を差込穴30に差し込むことによりテープや糊等を用いることなく梱包箱100に空の容器140bを収納し、工場に送る。このとき、予め梱包箱100に回収先の住所等を表記しておくことが好ましい(図13)。
図4は本発明の梱包箱の他の実施の形態を示す展開図である。
図2に示した実施の形態との相違点は、第1の壁部411および第2の壁部412が共に矩形状に形成されている点である。
図2の展開図200に基づく梱包箱は、その外形形状がほぼ角錐台形状であるが、第1の壁部411および第2の壁部412が先細りではなく平行となる。このため、図1に示した梱包箱10とほぼ同様の効果が得られる。但し、図2に示した展開図200に基づく梱包箱を図7(a)に示すように配置した場合には高さが全て同一となり、梱包箱を個別に取り出すのに多少時間がかかる。
図2に示した実施の形態との相違点は、第6の壁部16(図2参照)および舌状片31が無い点である。
図5の展開図500に基づく梱包箱600は、その外形形状が楔形状である。このため、図1に示した梱包箱100とほぼ同様の効果が得られる。但し、舌状片31が無いので、2つの梱包箱100を上下に重ねたときの滑り止めがなく、梱包箱100を縦置きしたときに掴むための指かかりが無い。
尚、本実施の形態では、内容物がトナーの場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、気体、液体、紛状体等に適用してもよい。
12 第2の壁部
13 第3の壁部
14 第4の壁部
15 第5の壁部
16 第6の壁部
17 交差線
29 開封防止片
30 差込穴
100 梱包箱
141a 容器
Claims (2)
- 1枚の折り曲げられた板状部材からなり内容物が充填された収縮自在な容器を収容する梱包箱において、
前記容器の外面と当接する第1の壁部(11)と、
前記第1の壁部(11)に対向し、前記容器の外面と当接する第2の壁部(12)と、
前記第1の壁部(11)の延長面と前記第2の壁部(12)の延長面とが交差する交差線(17)側と反対側から前記容器を取り出し可能とする開口部を形成すると共に、該開口部を開放または閉塞可能に回動する第3の壁部(13)と、
前記第1の壁部(11)における前記交差線(17)と反対側の辺から延長され、折り曲げ自在で、折り曲げ線上に第1及び第2の差込穴(25、26)が形成され、前記第1の壁部(11)から同じ方向且つ共に同じ辺上で折り曲げられる、開封防止片(29)となる逆U字形状のスリットが形成された折曲片(27)と、
前記第3の壁部(13)の前記第2の壁部(12)との間の辺と反対側の辺から延長され、折り曲げ自在で、前記折曲片(27)を折り曲げた状態において前記開封防止片(29)を前記第1の壁部(11)および前記折曲片(27)から押し上げると、その開封防止片(29)の押し上げ後に形成される穴と前記第1及び第2の差込穴(25、26)とが連通して形成される第3の差込穴に差し込み可能な差込片(28)と、
前記第3の壁部(13)と前記差込片(28)との間の辺(L24)上に設けられ、前記差込片(28)が前記辺(L24)上の第3の差込穴(30)に差し込まれた状態において前記開封防止片(29)が第4の差込穴(30)に差し込まれた状態において、該開封防止片(29)の一部を露出する半円形状の穴と、
を有し、
前記板状部材を組み立てたときに前記第3の壁部(13)に対向する第6の壁部(16)を有し、
前記第3の壁部(13)は、前記板状部材を、少なくとも前記第1の壁部(11)、前記第2の壁部(12)、および前記第3の壁部(13)の3つの壁部と連接するように設けられた第4の壁部(14)及び第5の壁部(15)の折り目(21、22)に沿って押しつぶしたときに、予め前記第4の壁部(14)及び前記第5の壁部(15)に貼り付けられたのりしろ(23、24)と、前記第4の壁部(14)から連接する補助片(14a)と、前記第5の壁部(15)から連接する他の補助片(15a)と、前記折曲片(27)と、(L10)と、前記第3の壁部(13)と、で形成する開口部を塞ぐために前記第3の壁部(13)を折り畳むための折り目(L10)を有し、
前記差込片(28)を、前記第3の差込穴とに挿入するとともに、前記開封防止片(29)を前記第3の壁部(13)の前記第4の差込穴(30)に挿入することで押しつぶした状態を保持することを特徴とする梱包箱。 - 1枚の折り曲げられた板状部材からなり、少なくとも前記第1の壁部、前記第2の壁部、および前記第3の壁部の3つの壁部と連接するように第4の壁部および第5の壁部が設けられ、前記第4の壁部および前記第5の壁部が前記第3の壁部から離れる方向に向かって先細りになるように形成され、
前記梱包箱を板状部材に展開したときに少なくとも前記第1の壁部(11)、前記第2の壁部(12)、および前記第3の壁部(13)が順次連接し、前記第1の壁部(11)の両側に前記第4の壁部(14)および前記第5の壁部(15)が連接し、前記第2の壁部(12)の両側にそれぞれ前記第4の壁部(14)および前記第5の壁部(15)に貼り合わせるためののりしろ(23、24)が連接し、各のりしろ(23、24)は、組み立てたときに該のりしろ(23、24)の辺が前記第4の壁部(14)及び前記第5の壁部(15)の折り目とほぼ一致するように形成されていることを特徴とする請求項1項記載の梱包箱。
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