JPH09328167A - 三角形状バッグインボックス - Google Patents

三角形状バッグインボックス

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JPH09328167A
JPH09328167A JP17071396A JP17071396A JPH09328167A JP H09328167 A JPH09328167 A JP H09328167A JP 17071396 A JP17071396 A JP 17071396A JP 17071396 A JP17071396 A JP 17071396A JP H09328167 A JPH09328167 A JP H09328167A
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triangular
box
bag
pouring port
resin
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JP17071396A
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Masayasu Hayashi
正保 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器としての倒立安定性に富み、臨床検査用
試薬品等の充填包装用容器として十分に機能し、使用後
においては、その廃棄処理適性を有し、燃焼廃棄処理物
として取り扱うことができ、環境破壊等の問題を引き起
こさないバッグインボックスを提供することである。 【解決手段】 外装が紙製の三角形状箱からなり、かつ
該三角形状の三角形の折り目の頂部に注出入口を係止す
る開口切れ目を有し、内装が樹脂のフィルムを折り曲げ
または重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ルして袋
状に形成し、更に上記の外装の三角形状の三角形の折り
目の頂部に設けた開口切れ目に、上記の包装袋の注出入
口のフランジ部を係止してなることを特徴とする三角形
状バッグインボックスである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三角形状バッグイ
ンボックスに関するものであり、更に詳しくは、例え
ば、臨床検査用試薬品、ジュ−ス、酒、ワイン、食品調
味料、油等の食料品、医薬品、家庭雑貨品、その他等の
液状物を充填包装するに適する三角形状バッグインボッ
クスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人の体液や組織の化学成分を分析
する臨床分析においては、種々の臨床検査用試薬品が使
用されている。而して、この臨床検査用試薬品を収納す
る容器としては、通常、硝子瓶あるいはプラスチック製
ボトル等が使用され、例えば、内容量が100ないし5
00cc位の硝子瓶あるいはプラスチック製の偏平なブ
ロ−ボトル等を使用し、この中に種々の臨床検査用試薬
品を充填包装し、これを数個ないし数十個横に並べて、
ピペット等を使用して検査項目毎にそれに合致する臨床
検査用試薬品を取り出して臨床分析が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような硝子瓶あるいはプラスチック製ボトルについて
は、その廃棄処理に問題があり、近年、環境破壊の元凶
となるとして取り上げられて、その一環として固形廃棄
物の一つとしての空硝子瓶、プラスチック製ボトル等の
使用が懸念されている。その代替え容器として、使い捨
てができる、いわゆるワンウェイ容器であるバッグイン
ボックスが注目されている。これは、紙箱、段ボ−ル箱
等を外装とし、内装にプラスチック製の薄肉内装缶また
は袋を使用するものであり、いわゆるバッグインボック
ス(bag inbox)と呼ばれるものである。すな
わち、紙とプラスチックとの複合容器にかかるものであ
り、内容物に対する耐水性、耐薬品性、ガスバリヤ−性
等は、内装であるプラスチック製の薄肉内装缶または袋
に受け持たせ、輸送上、使用上に必要な剛性等は、外装
の紙箱、段ボ−ル箱に分担させるものである。しかしな
がら、従来のバッグインボックスにおいて、外袋として
使用される紙箱、段ボ−ル箱等は、いずれも直方体形状
のものが使用されているが、このものを、そのまま臨床
検査用試薬品の充填包装用容器として使用する場合に
は、容器の倒立安定性に問題点があり、場合によって
は、倒立して高価な試薬品を台無しにするという問題点
がある。そこで、本発明は、容器としての倒立安定性に
富み、臨床検査用試薬品の充填包装用容器としては十分
に機能し、使用後においては、その廃棄処理適性を有
し、燃焼廃棄処理物として取り扱うことができ、環境破
壊等の問題を引き起こさないバッグインボックスを提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく鋭意研究した結果、バッグインボ
ックスを構成する外装としての紙箱等を三角形状とし、
かつ該三角形状の三角形の折り目の頂部に開口切れ目を
設け、該開口切れ目に、内装が樹脂のフィルムを折り曲
げまたは重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ルして
袋状に形成し、かつ注出入口を備えてなる包装袋の該注
出入口のフランジ部を係止して、三角形状のバッグイン
ボックスを製造したところ、容器としての倒立安定性に
優れ、臨床検査用試薬品の充填包装用容器としては十分
に機能し、使用後においては、その廃棄処理適性を有
し、燃焼廃棄処理物として取り扱うことができ、環境破
壊等の問題を引き起こさないバッグインボックスを提供
し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、外装が紙製の三角形
状箱からなり、かつ該三角形状箱の三角形の折り目の頂
部に注出入口を係止する開口切れ目を有し、他方、内装
が樹脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせてその外
周端部をヒ−トシ−ルして袋状に形成し、かつ注出入口
を備えてなる包装袋からなり、更に上記の外装の三角形
状箱の三角形の折り目の頂部に設けた開口切れ目に、上
記の内装を構成する包装袋に設けた注出入口のフランジ
部を係止してなることを特徴とする三角形状バッグイン
ボックスに関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、バッグインボックスを
構成する外装としての紙箱等を三角形状とすることによ
って、容器としての倒立安定性を保持し、また、該紙箱
等の三角形状の三角形の折り目の頂部に開口切れ目を設
け、該開口切れ目に、単に、内装が樹脂のフィルムを折
り曲げまたは重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ル
して袋状に形成し、かつ注出入口を備えてなる包装袋の
該注出入口のフランジ部を係止して三角形状のバッグイ
ンボックスを製造していることから、使用後、外装と内
装とを簡単に取り外して分離することができ、これによ
って、各々分別して廃棄処理することができ、かつこれ
らは、いずれも、燃焼廃棄処理物として取り扱うことが
できるから、環境破壊等の問題を誘因することがないも
のである。
【0007】上記の本発明について更に詳しく説明す
る。まず、上記の本発明において、本発明にかかる三角
形状バッグインボックスの構成について図面を用いて説
明すると、図1は、外装としての三角形状紙箱を構成す
る紙ブランク板の構造を示す平面図であり、図2は、図
1に示す紙ブランク板を使用して組み立てた三角形状紙
箱の構造を示す斜視図であり、図3は、内装としての樹
脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせてその外周端
部をヒ−トシ−ルして袋状に形成し、更に注出入口を備
えてなる包装袋の構造を示す一部切り欠き断面を有する
平面図であり、図4は、上記の外装の三角形状箱の三角
形の折り目の頂部に設けた開口切れ目に、上記の内装を
構成する包装袋に設けた注出入口のフランジ部を係止し
てなる三角形状バッグインボックスの構造を示す平面図
であり、図5は、図4のA−A′における切断断面図で
ある。
【0008】まず、図1に示すように、本発明にかかる
三角形状紙箱を構成する紙ブランク板Xは、横折線a、
b、cを介して、前板1と後板2とを連接し、更に該前
板1に前底板3、該後板2に後底板4をそれぞれ連接し
て設け、更に三角形状紙箱の三角形の折り目の頂部に注
出入口を係止する開口切れ目5を設けてなるものであ
る。更に上記の前板1の左右に縦折線d、eを介して、
右側板6、左側板7をそれぞれ連接し、更に該右側板6
および左側板7に、斜折線、f、gを介して、右貼着板
8、左貼着板9をそれぞれ設け、更にまた、上記の右側
板6および左側板7に横折線h、iを介して、右底板1
0、左底板11をそれぞれ設けて、本発明にかかる紙ブ
ランク板を構成するものである。なお、図中、12、1
3は、前板1および後板2に設けた切れ線を表し、これ
は、後述する注出入口を開口切れ目5に挿入すにとき
に、該開口切れ目5を拡げるために設けられるものであ
り、必ずしも、必要とするものでもない。
【0009】次に、本発明において、上記の紙ブランク
板Xを用いて三角形状紙箱Yを組み立てる方法について
説明すると、図2に示すように、まず、横折線bを介し
て前板1と後板2とを折り重ね、次いで上記の後板2の
両外側の端部の内面に、右側板6と左側板7に連接して
いる右貼着板8および左貼着板9を、縦折線d、eと斜
折線f、gを介して内側に折り込んで重ね合わせて、そ
の両者を糊、接着剤等を使用して貼り合わせて側壁を構
成し、しかる後上記の右側板6と左側板7に連接してい
る右底板10および左底板11を横折線h、iを介して
内側に折り込み、更に前板1および後板2に連接してい
る前底板3と後底板4を、横折線a、cを介して順次に
内側に折り込んで重ね合わせて糊、接着剤等を使用して
貼り合わせて底壁を形成して、本発明にかかる三角形状
紙箱Yを組み立てることができるものである。上記にお
いて、三角形状紙箱Yの三角形状としては、任意の形の
ものを使用することができ、例えば、正三角形状のも
の、二等辺三角形状のもの等、いずれのものでもよく、
本発明においては、三角形状の頂部の折り目部分に開口
切れ目を有し、ここに注出入口を設けることができる形
状であれば、いずれの形状でもよい。また、本発明にお
いては、三角形状紙箱Yの底面は、バッグインボックス
の倒立安定性等を保持するために、四角形状の底面を構
成することが好ましい。
【0010】他方、本発明において、内装としての樹脂
のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせてその外周端部
をヒ−トシ−ルして袋状に形成し、更に注出入口を備え
てなる包装袋について説明すると、かかる包装袋Zは、
図3に示すように、樹脂のフィルム12を折り曲げる
か、あるいは樹脂のフィルム12、12を二枚用意して
これを重ね合わせて、その外周の周辺端部をヒ−トシ−
ルしてシ−ル部13を形成して袋体を形成し、更にその
シ−ル部13の一部において注出入口14を介在させ,
該注出入口14の下端部の筒状部15に上記の樹脂のフ
ィルム12をヒ−トシ−ルして取り付け、更にキャップ
16を上記の注出入口14のネジ部に螺合させた構成か
らなるものである。上記において、注出入口14は、袋
体のシ−ル部13の位置に設けているが、その位置は、
そこだけに限定されるものではなく、袋体のいずれの位
置に設けてもよい。また、注出入口14の形状は、図示
のものに限定されるものではなく、ワンピ−スタイプ、
2ピ−スタイプ等のいずれのものでもよく、また、ヒン
ジ付キャップ、その他等の公知のものを使用することが
できる。また、上記において、袋体の底部のシ−ル部1
3が斜め状態に設けられているが、これは、検査用試薬
品をピペット等を使用して取り出す場合、該検査用試薬
品が最後には一箇所に集まり、全てを使用して残液等が
存在しないようにするためのものである。なお、本発明
においては、図6の平面図に示すような傾斜面20を有
する紙製の台座Q等を三角形状紙箱Yの底部の内部に挿
入して、袋体の底部を斜め状態にしてもよい。
【0011】次に、本発明において、上記の外装として
の三角形状紙箱の三角形の折り目の頂部に設けた開口切
れ目に、上記の内装としての包装袋に設けた注出入口の
フランジ部を係止してなる三角形状バッグインボックス
について説明すると、かかる三角形状バッグインボック
スTは、図4および図5に示すように、前述の三角形状
紙箱Yを組み立てる際に、底壁を形成する前に、その底
部から、前述の内装としての注出入口14を有する包装
用袋Zを挿入し、更に該包装袋Zが有する注出入口14
を、三角形状紙箱Yの三角形の頂部の横折線bに設けた
開口切れ目5に下から挿入し、該注出入口14を三角形
状紙箱Yの外部に突出させて、該注出入口14のフラン
ジ部17が、三角形状紙箱Yの三角形の頂部の横折線b
に設けた開口切れ目5部分の先端部分18に当接させ
て、内装としての包装袋Zを外装としての三角形状紙箱
Yが保持し、更に前述のように三角形状紙箱Yの底壁を
形成し、該底壁に上記の包装用袋Zの底部を当接させる
ことによっても、内装としての包装袋Zを外装としての
三角形状紙箱Yが保持して、本発明にかかる三角形状バ
ッグインボックスTを構成するものである。而して、本
発明においては、上記の三角形状バッグインボックスT
の注出入口14から検査用試薬品19を充填し、次いで
該キャップ16を上記の注出入口14のネジ部に螺合さ
せて、内容物を充填包装した包装製品を得ることができ
るものである。
【0012】上記で図示した例は、本発明にかかる三角
形状バッグインボックスの一例を示すものであり、本発
明は、これによって限定されるものではない。次に、上
記の本発明について、本発明にかかる三角形状バッグイ
ンボックスを構成する材料について説明すると、まず、
三角形状紙箱を構成する紙材としては、外装としての強
度、剛性等を保持しなければならないものであることか
ら、例えば、坪量100g/m2 ないし600g/m2
位、好ましくは、坪量200g/m2 ないし400g/
2 位の各種の板紙、加工紙等を使用することができ
る。
【0013】次に、上記の本発明において、内装として
の包装袋を構成する材料としては、内容物を、例えば、
光、熱、水、薬品類、ガス、水蒸気等から保護する保護
適性等を有するものでなければならないことから、例え
ば、ヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、強度を有
し、かつ耐光性、耐熱性に富む樹脂のフィルム、ガスバ
リヤ−性を有する樹脂のフィルムおよび水蒸気バリヤ−
性を有する樹脂のフィルム、その他の樹脂のフィルムな
いしシ−ト等を使用し、これらを積層してなる積層体、
あるいはこれらを単に重ね合わせてなる多重体等を使用
することができる。具体的には、例えば、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル
酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテン系樹
脂、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニ
ル−塩化ビニリデン共重合体、ポリアクリル系またはポ
リメタクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、セルロ−
ス系樹脂、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−
トの一種ないしそれ以上を任意に組み合わせて使用する
ことができる。その他、例えば、セロハン等のフィル
ム、合成紙等も使用することができる。本発明におい
て、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸方向
ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも
使用することができる。また、その厚さは、任意である
が、数μmから300μm位の範囲から選択して使用す
ることができる。更に、本発明においては、フィルムと
しては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−テ
ィング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
【0014】而して、本発明において、ヒ−トシ−ル性
を有する樹脂のフィルムとしては、主に、袋体を構成す
るときに、内面どうしのフィルムないしシ−トを対向さ
せてヒ−トシ−ルして袋体を製造するために使用するも
のであり、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エ
チレン−アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステ
ル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸
共重合体、メチルペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等のフィルムないしシ−
ト等を使用することができる。
【0015】また、本発明において、強度を有し、かつ
耐光性、耐熱性等に富む樹脂のフィルムとしては、上記
に挙げたフィルムないしシ−トの中から強度に優れ、耐
光性、耐熱性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性等の諸堅牢
性に富むフィルム、例えば、ポリプロピレン、ポリアミ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂、アセタ−ル系樹脂、その他等の樹脂のフィルムない
しシ−トを選択して使用することができる。本発明で
は、上記のフィルムは、包装袋の基材フィルムとしての
機能を奏するものである。なお、本発明においては、こ
れらのフィルムには、例えば、ガスバリヤ−性等を賦与
するためにポリ塩化ビニリデン系樹脂を含む組成物をコ
−ティングしてなるフィルム等も使用することができ
る。
【0016】また、本発明において、ガスバリヤ−性を
有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、フッ素系
樹脂等の樹脂を選択して、そのフィルムないしシ−トを
使用することができる。その他、ガスバリヤ−性の包装
材料としては、例えば、アルミニュウム箔あるいはその
蒸着膜を有する樹脂のフィルム、、あるいは酸化珪素、
酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有するフ
ィルム等も使用することができる。
【0017】また、本発明において、水蒸気バリア−性
を有する樹脂のフィルムとしては、上記に挙げた樹脂か
ら、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポ
リオレフィン系樹脂を選択して、そのフィルムないしシ
−トを使用することができる。
【0018】なお、本発明においては、上記のような樹
脂のフィルムないしシ−トの他に、例えば、隠蔽性、遮
光性等を有して内容物を外部から透視することができな
い程度に着色されている着色樹脂のフィルム、あるいは
包装袋体の補強材層を構成する樹脂のフィルム、その他
等を任意に選択して使用することができる。
【0019】本発明にかかる包装袋は、その中に充填す
る内容物の種類、包装目的、包装形態、包装方法、流通
形態、販売形態、その他等の条件を考慮して包装材料を
設計し、而して、それらに合うフィルムないしシ−トを
選択し、それらを組み合わせて重ね合わせて積層してな
る積層体、あるいはそれらを組み合わせて単に重ね合わ
せてなる多重体等として使用することができる。而し
て、本発明では、上記の積層体または多重体を折り曲げ
るか、あるいは重ね合わせてその外周の周辺端部をヒ−
トシ−ルして、包装袋体を構成するものである。なお、
上記に挙げたヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルム、
強度を有し、かつ耐光性、耐熱性に富む樹脂のフィル
ム、ガスバリヤ−性を有する樹脂のフィルムおよび水蒸
気バリヤ−性を有する樹脂のフィルム等の樹脂のフィル
ムは、基本的には、上記に挙げた樹脂のフィルムをその
まま使用することができるが、場合によっては、このフ
ィルムないしシ−トに他の機能を賦与すべく他の樹脂の
フィルムを任意に積層して使用することもできる。例え
ば、上記に挙げた強度を有し、かつ耐熱性に富む樹脂の
フィルム、ガスバリヤ−性を有する樹脂のフィルムおよ
び水蒸気バリヤ−性を有する樹脂のフィルム等の樹脂の
フィルムは、それ自身でヒ−トシ−ル性を有する場合
は、そのまま使用することができるが、それ自身でヒ−
トシ−ル性に劣るか、あるいは有しない場合は、これら
のフィルムにヒ−トシ−ル性を付与し、しかる後それら
を重ね合わせて積層体または多重体を構成し、次いで、
その四周の外周端部をヒ−トシ−ルして、内装としての
包装袋を製造することができる。
【0020】なお、本発明において、上記に挙げた樹脂
のフィルムないしシ−トを組み合わせて重ね合わせて積
層する方法としては、通常の方法、例えば、ウエットラ
ミネ−ト法、ドライラミネ−ト法、押し出しラミネ−ト
法、共押し出しコ−ティングラミネ−ト法、Tダイ共押
し出し成形法等を採用することができる。その際、イソ
シアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、
ポリブタジエン系、有機チタン系等のアンカ−コ−ト
剤、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリアクリル系、
ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、その
他等のラミネ−ト系接着剤等の公知のアンカ−コ−ト
剤、接着剤等を使用することができる。
【0021】次に、本発明にかかる注出入口について説
明すると、かかる注出入口としては、主に、内容物の充
填包装、あるいは内容物の取り出し等に使用するもので
あり、而して、それを設ける位置としては、例えば、包
装袋体のシ−ル部の一部、あるいは包装袋体の一部を開
口して、その開口部にヒ−トシ−ル等によって備えつけ
るものである。従って、本発明において、注出入口を構
成する材料としては、包装袋体を構成する樹脂のフィル
ムとヒ−トシ−ル性を有する樹脂で成形してなる注出入
口を使用することが好ましく、例えば、ポリエチレン系
樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リカ−ボネ−ト系樹脂等の樹脂を使用し、これを射出成
形して製造してなるワンピ−スタイプ、2ピ−スタイ
プ、またはヒンジ付キャップ等の公知の注出入口および
キャップ等を使用することができる。
【0022】本発明において、内装としての包装袋は、
それに充填包装される内容物、充填包装目的、充填包装
法、流通形態、販売形態、用途等によって、任意に包装
設計し、それによって、任意に材料を選定して種々の形
態の包装袋を製造することができるものであり、上記に
挙げた例によって本発明を限定するものではない。
【0023】次に、本発明において、三角形状バッグイ
ンボックス内に内容物を充填包装する方法について説明
すると、かかる方法としては、従来公知の方法で行うこ
とができ、例えば、まず、上記で得た三角形状のバッグ
インボックの注出入口のキャップを取り外し、これより
内容物をを計量して充填し、しかる後上記の注出入口に
キャップを被せ密閉して、充填包装体を製造することが
できる。なお、上記の充填包装に際し、必要ならば、包
装用三角形状バッグインボックスを滅菌処理等を施した
後に、内容物を充填包装してもよい。上記において、内
容物としては、例えば、臨床検査用試薬品を始めとし
て、その他、ジュ−ス、酒、ワイン、食品調味料、油等
の食料品、医薬品、家庭雑貨品、その他等の液状物を充
填包装することがでのる。
【0024】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に具体
的に説明する。 実施例1 坪量300g/m2 の板紙を使用し、図1に示すよな二
等辺三角形状になるようにブランク板を製造し、更にこ
れを図2に示すように組み立てて、外装としての二等辺
三角形状の紙箱を製造した。他方、直鎖状低密度ポリエ
チレンを使用して、押し出し法にて、厚さ15μmの延
伸ポリアミドフィルムの片面に直鎖状低密度ポリエチレ
ンを押し出しして、下記の構成からなる積層体を製造し
た。延伸ポリアミドフィルム・15μm/直鎖状低密度
ポリエチレンフィルム・60μm次に、上記で製造した
積層体を二枚用意し、その直鎖状低密度ポリエチレンフ
ィルム面を対向して重ね合わせ、その外周の端部を四周
にわたってヒ−トシ−ルし、その際に、シ−ル部の一端
にポリエチレ製の注出入口をヒ−トシ−ルして取り付け
て、内装としてのバッグインボックス用包装袋を製造し
た。次に、上記で製造した二等辺三角形状の紙箱の底部
から、上記で製造した内装としてのバッグインボックス
用包装袋を挿入し、上記の二等辺三角形状の紙箱の三角
形状の折り目の頂部に設けた開口切れ目に、バッグイン
ボックス用包装袋に取り付けたポリエチレン製の注出入
口を外側に突出させて、しかる後二等辺三角形状の紙箱
の底板を糊剤で固着して底壁を形成して、三角形状バッ
グインボックスを製造した。次に、上記で製造した三角
形状バッグインボックスの注出入口から、臨床検査用試
薬品を計量して充填し、しかる後該注出入口のネジ部
に、ポリエチレン製のキャップを螺合して、内容物を充
填包装した包装体を製造した。上記の包装体は、底面が
四角形をなして、倒立安定性に極めて優れていた。ま
た、使用後、外装としての三角形状紙箱と内装としての
バッグインボックス用包装袋を簡単に取り外して分別す
ることができ、それぞれ燃焼廃棄物として処理すること
ができた。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、バッグインボックスを構成する外装としての紙箱等
を三角形状とし、かつ該三角形状の三角形の折り目の頂
部に開口切れ目を設け、該開口切れ目に、内装としての
樹脂のフィルムを折り曲げまたは重ね合わせてその外周
端部をヒ−トシ−ルして袋状に形成し、かつ注出入口を
備えてなる包装袋の該注出入口のフランジ部を係止し
て、三角形状のバッグインボックスを製造するというも
のである。而して、かかる三角形状のバッグインボック
スは、容器としての倒立安定性に優れ、臨床検査用試薬
品、その他等の内容物の充填包装用容器としては十分に
機能し、使用後においては、外装としての三角形状紙箱
と、内装としての包装袋を簡単に取り外して分別するこ
とができ、これによって、それぞれを分別廃棄すること
ができ、その廃棄処理適性を有し、しかも、それぞれを
燃焼廃棄処理物として取り扱うことができ、環境破壊等
の問題を引き起こさないバッグインボックスを提供し得
ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】外装としての三角形状紙箱を構成する紙ブラン
ク板の構造を示す平面図である。
【図2】図1に示す紙ブランク板を使用して組み立てた
三角形状紙箱の構造を示す斜視図である。
【図3】内装としての樹脂のフィルムを折り曲げまたは
重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−ルして袋状に形
成し、更に注出入口を備えてなる包装袋の構造を示す一
部切り欠き断面を有する平面図である。
【図4】外装の三角形状箱の三角形の折り目の頂部に設
けた開口切れ目に、内装の包装袋に設けた注出入口のフ
ランジ部を係止してなる三角形状バッグインボックスの
構造を示す平面図である。
【図5】図4のA−A′における切断断面図である。
【図6】紙製の台座を表す断面図である。
【符号の説明】
X 紙ブランク板 Y 三角形状紙箱 Z 包装袋 T 三角形状バッグインボックス Q 台座 5 開口切れ目 12 樹脂のフィルム 14 注出入口 17 フランジ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装が紙製の三角形状箱からなり、かつ
    該三角形状箱の三角形の折り目の頂部に注出入口を係止
    する開口切れ目を有し、他方、内装が樹脂のフィルムを
    折り曲げまたは重ね合わせてその外周端部をヒ−トシ−
    ルして袋状に形成し、かつ注出入口を備えてなる包装袋
    からなり、更に上記の外装の三角形状箱の三角形の折り
    目の頂部に設けた開口切れ目に、上記の内装を構成する
    包装袋に設けた注出入口のフランジ部を係止してなるこ
    とを特徴とする三角形状バッグインボックス。
JP17071396A 1996-06-11 1996-06-11 三角形状バッグインボックス Withdrawn JPH09328167A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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