JP4530649B2 - 引戸用レール - Google Patents

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Description

本発明は、引戸の開閉方向に延在し、引戸の例えば上縁の一部分を内方に収容して引戸の開閉を案内する引戸用レールに関し、さらに詳しくは、既製レールの加工を行わずに任意のレール数の多重引きレールを精度よく連結可能にした引戸用レールに関する。
例えば学校等の建物は、内部空間が間仕切りによって仕切られ、複数の教室が形成される。この間仕切りには固定式の固定間仕切り、移動可能な移動間仕切りがある。図9に示すように、これらの間仕切り1には、引戸3や、欄間障子5が設けられることがある。引戸3と欄間障子5とは、略同一の引戸用レール構造であるので、以下、引戸3の場合を例に説明する。
引戸3は、下縁3aの下面に図示しない戸車を少なくとも一対備え、この戸車を敷居7に沿って転動させることで、開口部9を開閉可能にしている。
一方、引戸3の上縁3bは、例えば木材からなる開口枠11の上枠11aに設けられた図10に示す引戸用レール13によって案内される。従来、この引戸用レール13は、上枠11aに固定される基板13aと、基板13aの幅方向両端に垂設されるガイド板13b,13bと、基板13aの幅方向中央部でガイド板13bと平行に垂設される中央のガイド板13cとによって断面略E字形状に形成される。したがって、ガイド板13b,13b,13cとの間には平行な二つの収容部15,17が形成され、この二つの収容部15,17で二枚の引戸3,3の各上縁3bが案内される。
引戸3の上縁3bには芯材19が配設され、芯材19は引戸3の上端面に表出する。引戸3の上端面に表出した芯材19には樹脂材からなる摺接板21が固定され、摺接板21は低摩擦でガイド板13b,13b,13cに接触して、引戸3の開閉力を軽減可能としている。
ところで、間仕切りには、隣接する居室空間を大きな開口部によって連結させ、大空間を得るために、二つ以上の多数の引戸3で、開口部を開閉自在にする多重引戸が設けられることがある。例えば図11に示すように、三枚の引戸3,3,3からなる多重引戸を設ける場合、従来では既製レールである二連の引戸用レール13を、中央のガイド板13cを残して施工現場にて略半分に切断し、この切断引戸用レール23を引戸用レール13に並べた状態で上枠11aに固定し、三枚の引戸3,3,3を案内可能とした多重引きレール25を形成していた。
「Pre−Wall−学校用間仕切プレウォール」、文化シヤッター株式会社、平成14年6月、No.863、第5版CA681−5DN、p.8、42
しかしながら、従来の多重引きレールは、奇数枚の引戸を案内する場合、既製レールを切断加工しなければならず、製造が困難となった。また、既製レールに対し、切断されたレールを突き合わせるのみで上枠にネジ固定していたため、連結されるレール同士の間で固定ネジの締め付けトルクに差異が生じれば、ガイド板の下端位置がずれ、見栄えを低下させていた。さらに、切断レールを突き合わせて連結するため、隣接レールの中心ピッチに精度の低下が生じ易く、引戸間に亘って施錠の行われる例えば鎌錠の掛かり代がバラツキ、間仕切り毎に施錠装置の施錠操作力が変動する、或いは、施錠装置の取り付けが困難となる場合があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、任意のレール数の多重引きレールを見栄えよくかつ容易に構成でき、しかも、隣接レールの中心ピッチが高精度に設定されて、施錠装置の動作信頼性を高めることができる引戸用レールを得ることにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の参考例に係る引戸用レール55は、引戸35の開閉方向に延在し、前記引戸35の上縁43及び又は下縁の一部分を内方に収容して該引戸35の開閉を案内する引戸用レール55であって、
基準レール59と、該基準レール59に平行に連結されるとともに相互同士が任意の数で平行に連結される増設レール71とを具備し、
前記基準レール59は、基板61と、該基板61の両端で同方向に垂設された一対のガイド板63,63とによって断面略コ字形状に形成され、
前記増設レール71は、基板61と、該基板61の一端に垂設されたガイド板63とによって断面略L字形状に形成され、
前記基準レール59の基板61の両端には連結用凹部69,69が形成され、
前記増設レール71の基板61の一端には連結用凹部69が形成されるとともに他端には連結用凸条73が形成されたことを特徴とする。
この引戸用レール55では、基準レール59の連結用凹部69に増設レール71の連結用凸条73が嵌合され、増設レール71の連結用凹部69に他の増設レール71の連結用凸条73が嵌合されて行くことで、任意の数のレール同士が、木枠等の取り付け面に対して垂直な方向に位置規制されながら、任意のレール数の多重引きレールとして構成される。また、完成品の基準レール59と増設レール71とが連結されるので、既製レールの切断加工や、切断レールの連結が不要になる。
請求項記載の引戸用レール91は、上吊り引戸95の開閉方向に延在し、前記上吊り引戸95の支持ローラ109を内方に収容して該上吊り引戸95の開閉を案内する引戸用レール91であって、
基準レール115と、該基準レール115に平行に連結されるとともに相互同士が任意の数で平行に連結される増設レール117とを具備し、
前記基準レール115及び前記増設レール117は、基板119と、該基板119の両端で同方向に垂設された一対のガイド板121,121と、該一対のガイド板121,121の下端で前記基板119と平行に折曲された軌道板123,123とによって断面略C字形状に形成され、
前記基準レール115の基板119の両端には連結用凹部69,69が形成され、
前記増設レール117の基板119の一端には連結用凹部69が形成されるとともに他端には連結用凸条73が形成されたことを特徴とする。
この引戸用レール91では、基準レール115の連結用凹部69に増設レール117の連結用凸条73が嵌合され、増設レール117の連結用凹部69に他の増設レール117の連結用凸条73が嵌合されて行くことで、任意の数のレール同士が、木枠等の取り付け面に対して垂直な方向に位置規制されながら、任意のレール数の多重引きレールとして構成される。この際、特にこの引戸用レール91では、軌道板123が支持ローラ109の支持面となるので、上吊り引戸95の吊り下げ位置が高精度に定められる。また、完成品の基準レール115及び増設レール117とが連結されるので、既製レールの切断加工や、切断レールの連結が不要になる。
請求項1記載の引戸用レール91は、前記増設レール117の基板119の一端には、前記基準レールの基板に接する所定形状、例えば四角形の中空部125を形成する離間部127が連設され、該離間部127の他端に前記基準レールの基板の前記連結用凹部に連結される前記連結用凸条73が形成され、前記基準レールと前記増設レールとが前記中空部を形成する離間部を介して互いに連接された状態において、前記離間部の下部空間が、基準レールと増設レールとにより互いに平行に上吊り開閉される上吊り引戸95間の厚み方向の間隔とされていることを特徴とする。
この引戸用レール91では、基準レール115と増設レール117とが連結される場合、或いは増設レール117同士が連結されて行く場合に、必ずレール同士の間に離間部127が介在する。したがって、レール同士の間に、離間部127分の間隙が確保される。これにより、引戸95の厚みがレールの幅より大きい場合、レールからはみ出す引戸95の厚み方向の部分が離間部127によって吸収され、引戸95同士の干渉が回避される。なお、この離間部127は、引戸95の厚みがレールの幅より小さい場合には省略可能となる。
本発明の参考例に係る引戸用レールによれば、断面略コ字形状の基準レールと、断面L字形状の基準レールとを備え、基準レールの基板の両端には連結用凹部を形成し、増設レールの基板の一端には連結用凹部を形成するとともに他端には連結用凸条を形成したので、多重引きレールを構成する場合において、基準レールの連結用凹部に、増設レールの連結用凸条を嵌合し、増設レールの連結用凹部に他の増設レールの連結用凸条を嵌合して行くことで、任意のレール数の多重引きレールを容易に構成することができる。そして、連結用凹部と連結用凸条とを嵌合させて連結を行うので、基準レールと増設レール、或いは増設レール同士が、木枠等の取り付け面に対して垂直な方向に位置ずれせず、全てのガイド板下端を同一位置に揃えて、上取り付けの多重引きレールを下から見た場合の見栄えをよくすることができる。また、二連の既製レールを半分に切断加工し、これを増設のレールとして既製レールに連結した従来の多重引きレールに比べ、切断加工や切断部の連結を不要にできるので、隣接レールの中心ピッチを精度よく設定でき、引戸間に亘って施錠される例えば鎌錠の掛かり代を一定にして、施錠装置の動作信頼性を高めることができる。
請求項記載の引戸用レールによれば、断面略C字形状の基準レール及び増設レールを備え、基準レールの基板の両端には連結用凹部を形成し、増設レールの基板の一端には連結用凹部を形成するとともに他端には連結用凸条を形成したので、多重引きレールを構成する場合において、基準レールの連結用凹部に、増設レールの連結用凸条を嵌合し、増設レールの連結用凹部に他の増設レールの連結用凸条を嵌合して行くことで、任意のレール数の多重引きレールを容易に構成することができる。そして、連結用凹部と連結用凸条とを嵌合させて連結を行うので、基準レールと増設レール、或いは増設レール同士が、木枠等の取り付け面に対して垂直な方向に位置ずれせず、全ての軌道板を同一位置に揃えて、上吊りの多重引きレールを下から見た場合の見栄えをよくすることができる。また、基準レールに増設レールを連結し、増設レールには他の増設レールを連結して行くので、切断加工や切断部の連結を不要にし、隣接レールの中心ピッチを精度よく設定でき、引戸間に亘って施錠される例えば鎌錠の掛かり代を一定にして、施錠装置の動作信頼性を高めることができる。
請求項の引戸用レールによれば、増設レールの基板の一端に離間部を連設し、この離間部の他端に連結用凸条を形成したので、基準レールと増設レールとを連結する場合、或いは増設レール同士を連結して行く場合において、必ずレール同士の間に離間部が介在することになり、例えば引戸の厚みがレールの幅より大きい場合、レールからはみ出す引戸厚み方向の部分を離間部によって吸収し、厚みの大きい引戸の多重引きを可能にすることができる。
以下、本発明に係る引戸用レールの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態の引戸用レールは、本願の参考例である。
図1は本発明に係る第1の実施の形態の引戸用レールを採用した下車式引戸の縦断面図、図2は図1に示した引戸用レールの拡大斜視図、図3は図2に示した引戸用レールの基準レールと増設レールとを連結した多重引きレールの縦断面図、図4は図1に示した引戸用レールを引戸及び欄間に採用した間仕切りの縦断面図である。
図1に示すように、間仕切り31には例えば木質材からなる開口枠33が設けられている。間仕切り31は、固定間仕切り又は移動間仕切りのいずれであってもよい。
開口枠33には下車式の引戸35が開閉自在に取り付けられている。引戸35は、下縁37の芯材39に、戸車41が設けられ、上縁43の芯材45に、従来同様の樹脂材からなる摺接板21が固定されている。
開口枠33は、四角枠状に形成され、下部が、上記の戸車41を案内する敷居47となっている。この敷居47は、フロアー面49に対して落とし込まれるような枠体51で構成され、フロアー面49との段差は僅かとなるよう構成される。
なお、間仕切り31が移動間仕切りとして構成される場合には、例えばフランス落としなどによってフロアー面49に固定される。
開口枠33の上框53には下方に向かって開口する引戸用レール55が固定される。すなわち、上框53の下面には下方に向かって開口する断面略コ字形状のレール収容溝57が形成され、このレール収容溝57に、少なくとも図2に示す引戸用レール55の基準レール59がネジ固定される。
図1に示す引戸35は片引き戸の構成であるため、引戸用レール55は基準レール59のみが用いられ構成される。基準レール59は、基板61と、基板61の両端で同方向に垂設された一対のガイド板63,63とによって断面略コ字形状に形成されている。ガイド板63,63の下端には厚肉部65が形成され、厚肉部65はガイド板63,63の強度を高めている。また、ガイド板63,63の垂下方向略中央部には板厚を厚くした外れ止部67が形成されている。外れ止部67は、ガイド板63,63と引戸35の摺接板21との間隙を小さくすることで、引戸上縁43を引戸用レール55から容易に外れ難くしている。
基準レール59の基板61の両端には、図2及び図3の左右方向に開口する連結用凹部69,69が形成されている。連結用凹部69,69は、基準レール59の長手方向に沿って溝状に形成される。本実施の形態による引戸用レール55は、この基準レール59に、任意の数の増設レール71を連結可能に備えて成る。
増設レール71は、図2に示すように、基板61と、この基板61の一端に垂設されたガイド板63とによって断面略L字形状に形成されている。増設レール71の基板61の一端には連結用凹部69が形成されるとともに、他端には連結用凸条73が形成されている。増設レール71に形成される連結用凹部69は、基準レール59に形成される連結用凹部69と略同形状となっている。また、増設レール71に形成される連結用凸条73は、図3に示すように、基準レール59の連結用凹部69或いは増設レール71の連結用凹部69に嵌合されるようになっている。
これら基準レール59及び増設レール71は、それぞれの断面形状と同形状の開口を有した口金(金型)を用いるアルミ押出し成形により製造することができる。すなわち、これら2種の金型で所望の数で構成する多重の引戸用レール55を得ることが可能となる。
図2には基準レール59の左右に、二つの増設レール71,71を示しているが、これらの増設レール71は、逆向きで示したもので同一のものである。
基準レール59と、増設レール71との連結順は任意である。また、図3に示すように、基準レール59を右端に配置し、必要数の増設レール71を、基準レール59の左方に連結するものであってもよい。
基準レール59及び増設レール71の基板61には、略幅方向の中央に長手方向に沿って、図示しない浅いガイド溝が形成され、基準レール59及び増設レール71は、このガイド溝をタッピングネジ等によって貫通螺着し開口枠33の上框53に固定される。
この引戸用レール55では、基準レール59の連結用凹部69に増設レール71の連結用凸条73が嵌合され、増設レール71の連結用凹部69に他の増設レール71の連結用凸条73が嵌合されて行くことで、任意の数のレール同士が、上框53の取り付け面(レール収容溝57の底面)に対して垂直な方向に位置規制されながら、すなわち取り付け面から浮くことなく、任意のレール数の多重引きレールとして構成される。また、完成品の基準レール59と増設レール71とが連結されるので、施工現場での既製レールの切断加工や、切断レールの連結が不要になる。
この引戸用レール55は、図4に示す引き違い引戸75や、引き違い引戸75の上部に設けられる欄間障子77の引戸用レール55としても用いることができる。すなわち、この間仕切り79の場合には、引き違い引戸75の設けられる開口枠81の鴨居となる上框83と、欄間障子77の設けられる開口枠85の上框87の双方に、基準レール59と一つの増設レール71とからなる二重引きの引戸用レール55が設けられている。
したがって、この引戸用レール55によれば、多重引きレールを構成する場合において、基準レール59の連結用凹部69に、増設レール71の連結用凸条73を嵌合し、増設レール71の連結用凹部69に他の増設レール71の連結用凸条73を嵌合して行くことで、任意のレール数の多重引きレールを容易に構成することができる。
そして、連結用凹部69と連結用凸条73とを嵌合させて連結を行うので、基準レール59と増設レール71、或いは増設レール71同士が、木枠等の取り付け面に対して垂直な方向に位置ずれせず、全てのガイド板63の下端を同一位置に揃えて、上取り付けの多重引きレールを下から見た場合の見栄えをよくすることができる。
また、二連の既製レールを半分に切断加工し、これを増設のレールとして既製レールに連結した従来の多重引きレールに比べ、切断加工や切断部の連結を不要にできるので、隣接レールの中心ピッチP(図2参照)を精度よく設定でき、引戸間に亘って施錠される例えば鎌錠の掛かり代を一定にして、施錠装置の動作信頼性を高めることができる。
次に、本発明に係る引戸用レールの第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態の引戸用レールは、本願の実施の形態である。
図5は本発明に係る第2の実施の形態の引戸用レールを備えた間仕切りの縦断面図、図6は図5に示した引戸用レールの拡大断面図、図7は図5に示した引戸用レールの分解斜視図、図8は図7に示した引戸用レールの基準レールと増設レールとを連結した多重引きレールの縦断面図である。なお、図1〜図4に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態による引戸用レール91は、間仕切り93に用いられる上吊り引戸95の案内支持に好適に用いられる。上吊り引戸95は、図6に示すように、上吊り引戸95の上縁97の芯材99に、断面略コ字形状のチャンネル材101が固定され、チャンネル材101には上方へ突出するボルト103が螺着される。このボルト103の上端には軸受板105が固定される。軸受板105にはローラ軸107が貫通支持され、ローラ軸107の両端には一対の支持ローラ109,109が回動自在に固定されている。
本実施の形態による引戸用レール91は、この支持ローラ109を転動自在に支持し、上吊り引戸95を開閉自在に吊り持ちする。したがって、この上吊り引戸95の場合には、敷居の不要な戸車111が下縁113に設けられる。
引戸用レール91は、図7に示すように、基準レール115と、増設レール117とからなる。基準レール115は、基板119と、基板119の両端で同方向に垂設された一対のガイド板121,121と、一対のガイド板121,121の下端で基板119と平行に折曲された軌道板123,123とによって断面略C字形状に形成されている。
基準レール115の基板119の両端には図8の左右方向に開口する連結用凹部69、69が形成されている。連結用凹部69、69は、基準レール115の長手方向に沿って溝状に形成される。本実施の形態による引戸用レール91は、この基準レール115に、任意の数の増設レール117を連結可能に備えて成る。
増設レール117は、基本的に、基準レール115と略同様の形状となるが、連結用凹部69が両端には設けられていない。すなわち、増設レール117は、基板119と、基板119の両端で同方向に垂設された一対のガイド板121、121と、一対のガイド板121,121の下端で基板119と平行に折曲された軌道板123,123とによって断面略C字形状に形成されるが、基板119の一端に連結用凹部69が形成されるとともに他端には連結用凸条73が形成されている。
本実施の形態による増設レール117は、基板119の一端に、略四角形の中空部125を形成する離間部127が連設されている。このため、連結用凸条73は、離間部127の他端に形成されている。増設レール117は、離間部127が設けられることで、基準レール115と増設レール117とが連結される場合、或いは増設レール117同士が連結されて行く場合、図8に示すように、必ずレール同士の間に離間部127が介在される。したがって、レール同士の間に、離間部127分の間隙が確保される。これにより、上吊り引戸95の厚みがレールの幅より大きい場合、レールからはみ出す上吊り引戸95の厚み方向の部分が離間部127によって吸収され、上吊り引戸95同士の干渉が回避される。なお、この離間部127は、上吊り引戸95の厚みがレールの幅より小さい場合には省略可能となる。
増設レール117に形成される連結用凹部69は、基準レール115に形成される連結用凹部69と略同形状となっている。また、増設レール117に形成される連結用凸条73は、図8に示すように、基準レール115の連結用凹部69或いは増設レール117の連結用凹部69に嵌合されるようになっている。
これら基準レール115及び増設レール117は、それぞれの断面形状と同形状の開口を有した口金を用いるアルミ押出し成形により製造することができる。すなわち、これら2種の金型で所望の数で構成する多重の引戸用レール91を得ることが可能となる。
図7には基準レール115の左右に、二つの増設レール117,117を示しているが、これらの増設レール117,117は、逆向きで示したもので同一のものである。
基準レール115と、増設レール117との連結順は任意である。また、図8に示すように、基準レール115を左端に配置し、必要数の増設レール117を、基準レール115の右方に連結するものであってもよい。
基準レール115及び増設レール117の基板119には、略幅方向の中央に長手方向に沿って、図示しない浅いガイド溝が形成され、基準レール115及び増設レール117は、このガイド溝をタッピングネジ等によって貫通螺着し開口枠129の上框131に固定される。
この引戸用レール91では、基準レール115の連結用凹部69に増設レール117の連結用凸条73が嵌合され、増設レール117の連結用凹部69に他の増設レール117の連結用凸条73が嵌合されて行くことで、任意の数のレール同士が、開口枠129の取り付け面に対して垂直な方向に位置規制されながら、任意のレール数の多重引きレールとして構成される。この際、特に引戸用レール91では、軌道板123,123が支持ローラ109の支持面となるので、上吊り引戸95の吊り下げ位置が高精度に定まる。また、完成品の基準レール115と増設レール117とが連結されるので、施工現場などでの既製レールの切断加工や、切断レールの連結が不要になる。
したがって、この引戸用レール91によれば、多重引きレールを構成する場合において、基準レール115の連結用凹部69に、増設レール117の連結用凸条73を嵌合し、増設レール117の連結用凹部69に他の増設レール117の連結用凸条73を嵌合して行くことで、任意のレール数の多重引きレールを容易に構成することができる。そして、連結用凹部69と連結用凸条73とを嵌合させて連結を行うので、基準レール115と増設レール117、或いは増設レール117同士が、開口枠129の取り付け面に対して垂直な方向に位置ずれせず、全ての軌道板123,123を同一位置に揃えて、上取り付けの多重引きレールを下から見た場合の見栄えをよくすることができる。
また、基準レール115に増設レール117を連結し、増設レール117には他の増設レール117を連結して行くので、切断加工や切断部の連結を不要にし、隣接レールの中心ピッチP(図8参照)を高精度に設定でき、上吊り引戸95に亘って施錠される例えば鎌錠の掛かり代を一定にして、施錠装置の動作信頼性を高めることができる。
なお、上記した引戸用レール55と、引戸用レール91とは、一つの上框に混用して連結してもよい。この場合、連結用凹部69と連結用凸条73とが同形状であるので、異種レールの連結が実現できる。これにより、戸車41付きの引戸35と、支持ローラ109付きの上吊り引戸95とを、容易にかつ見栄えよく同一の開口部に併設することができるようになる。
また、上述した各実施の形態では、各引戸用レール55,91を上框に固定し、引戸35等の上縁を収容する構成例について述べたが、下縁を収容してガイドする下レールとして構成してもよい。
本発明に係る第1の実施の形態(本願の参考例)の引戸用レールを採用した下車式引戸の縦断面図である。 図1に示した引戸用レールの拡大斜視図である。 図2に示した引戸用レールの基準レールと増設レールとを連結した多重引きレールの縦断面図である。 図1に示した引戸用レールを引戸及び欄間に採用した間仕切りの縦断面図である。 本発明に係る第2の実施の形態(本願の実施の形態)の引戸用レールを備えた間仕切りの縦断面図である。 図5に示した引戸用レールの拡大断面図である。 図5に示した引戸用レールの分解斜視図である。 図7に示した引戸用レールの基準レールと増設レールとを連結した多重引きレールの縦断面図である。 引戸用レールにより開閉自在となった引戸及び欄間の設けられた間仕切りの斜視図である。 従来の引戸用レールの縦断面図である。 従来の引戸用レールを加工して形成された多重引きレールの縦断面図である。
35…引戸
43,97…上縁
55,91…引戸用レール
59,115…基準レール
61,119…基板
63,121…ガイド板
69…連結用凹部
71,117…増設レール
73…連結用凸条
95…上吊り引戸
109…支持ローラ
123…軌道板
125…中空部
127…離間部

Claims (1)

  1. 上吊り引戸の開閉方向に延在し、前記上吊り引戸の支持ローラを内方に収容して該上吊り引戸の開閉を案内する引戸用レールであって、
    基準レールと、該基準レールに平行に連結されるとともに相互同士が任意の数で平行に連結される増設レールとを具備し、
    前記基準レール及び前記増設レールは、基板と、該基板の両端で同方向に垂設された一対のガイド板と、該一対のガイド板の下端で前記基板と平行に折曲された軌道板とによって断面略C字形状に形成され、
    前記基準レールの基板の両端には連結用凹部が形成され、
    前記増設レールの基板の一端には連結用凹部が形成されるとともに他端には連結用凸条が形成され、前記増設レールの基板の一端には前記基準レールの基板に接する所定形状の中空部を形成する離間部が連設され、該離間部の他端に前記基準レールの基板の前記連結用凹部に連結される前記連結用凸条が形成され、
    前記基準レールと前記増設レールとが前記中空部を形成する離間部を介して互いに連接された状態において、前記離間部の下部空間が、基準レールと増設レールとにより互いに平行に上吊り開閉される上吊り引戸間の厚み方向の間隔とされていることを特徴とする引戸用レール。
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