JP4524506B2 - クロスカップリング反応用触媒及びそれを用いた芳香族アリル誘導体の製造方法 - Google Patents
クロスカップリング反応用触媒及びそれを用いた芳香族アリル誘導体の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機合成上、重要なクロスカップリング反応に対し、極めて有効な触媒及びそれを用いた有機化合物の製造方法に関するものである。殊に医農薬中間体、香料原料、機能性高分子用モノマ−、配位アニオン重合用分子量調節剤・助触媒、ポリカーボネート・ポリエステル・アクリル樹脂硬化剤として有用な芳香族アリル誘導体をクロスカップリング反応を用いて製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
芳香族アリル誘導体の製造法としては、これまでに種々のものが知られている。
【0003】
例えば、p−メトキシアリルベンゼンは別名エストラゴールと言われ、香料であるアネトールの原料となる。このp−メトキシアリルベンゼンの製造方法としては、
i)メボウキ油等の天然精油から分離抽出蒸留する方法
ii)2,6−ジターシャリブチルフェニルアリルエーテルのクライゼン転位反応と脱ブチル化反応により、p−ヒドロキシアリルベンゼンを合成し、アルカリ条件下にメチル化する方法
iii)トリ弗化ホウ素等とヨードソベンゼン触媒系共存下、アニソールとアリルトリメチルシランを反応させて得られるメトキシアリルベンゼンのオルト体とパラ体の混合物から蒸留分離する方法
等があるが、いずれも芳香環の修飾や合成後の異性体の分離抽出等、前処理や後処理の工程が煩雑であり、より効率的な合成方法の開発が望まれている。
【0004】
更にクロスカップリング反応等の有機金属を用いる方法についても報告されている。例えば、
iv)J.Am.Chem.Soc,95,7777(1973)においては、リチウムジフェニルキュプレート等の銅アート錯体とアリルトシレートを−20℃で反応させ、89%の収率でアリルベンゼンを得ていおり、
v)J.Am.Chem.Soc,106,4833(1984)においては、パラジウムホスフィン系触媒存在下、テトラヒドロフラン中、50℃の条件でフェニルトリメチル錫とアリルクロライドを反応させ、72%の収率でアリルベンゼンを得ている。また、
vi)富山工業高等専門学校紀要,20,45(1986)では、フェニルマグネシウムブロミドとアリルクロライドをニッケルアセチルアセトナート触媒存在下、ジエチルエーテル中で反応させ、アリルベンゼンを70%の収率で得ている。
【0005】
更にp−置換フェニルマグネシウムハライドとアリルハライドのクロスカップリング反応の例としては、
v)特公平05−43485号公報に記載の方法が挙げられる。同公報では、二座配位のホスフィン配位子を有するニッケル錯体を触媒として用い、p位がメチル、メトキシ、クロロ、フルオロ、ブトキシで置換されたフェニルマグネシウムクロライドとアリルクロライドをクロスカプリング反応させ、p−置換アリルベンゼンを80%以上の収率で得る方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したこれらのクロスカップリング反応を用いる製造方法は、活性種が熱的に不安定である為に低温条件が必要であったり、パラジウム等の効果な活性種を用いる等の経済的問題を有しており、また、副生成物としてホモカップリング物等が副生する等の反応選択性の問題を有していた。
【0007】
上記した技術は、現在でも、医農薬中間体、機能性高分子用モノマ−等の製造に応用されてはいるものの、更に効果的で、汎用性があり、経済的なクロスカップリング反応用触媒及びそれを用いたクロスカップリング反応が望まれていた。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、触媒効率が高く、目的物を溶媒種類等の反応条件によらず高収率かつ高選択率で得ることを可能とし、安価な成分によって構成されるクロスカップリング反応用触媒を提供し、これを用い、芳香族アリル誘導体を効率的に製造する方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、マンガン、鉄、コバルト及びニッケル化合物からなる群より選ばれた少なくとも一員と、三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物とから成る触媒系が、ハロゲン化アリルと芳香族マグネシウムハライド及び/又は芳香族リチウムとをクロスカップリング反応させ、芳香族アリル誘導体を製造するに極めて有効であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、マンガン、鉄、コバルト及びニッケル化合物からなる群より選ばれた少なくとも一員と、三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物とから成るクロスカップリング反応用触媒、及びそれらクロスカップリング反応用触媒を用いた芳香族アリル誘導体を高選択率かつ効率的に製造する方法である。
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
本発明において使用するマンガン、鉄、コバルト又はニッケル化合物としては、
Mn(0),Mn(I),Mn(II),Mn(III),Mn(IV),Fe(0),Fe(II),Fe(III),Co(0),Co(I),Co(II),Co(III),Ni(0),Ni(II)を金属種として有する無機、有機化合物及び有機金属錯体を使用することができる。
【0013】
Mn(II),Mn(IV)を有する化合物として、具体的には、弗化マンガン(II),塩化マンガン(II),臭化マンガン(II),沃化マンガン(II)等のハロゲン化物、硫酸マンガン(II),硝酸マンガン(II),硫酸アンモニウムマンガン(II),炭酸マンガン(II),ほう酸マンガン(II),酸化マンガン(IV)等の無機酸塩、蓚酸マンガン(II),ぎ酸マンガン(II),酢酸マンガン(II),酢酸マンガン(III),安息香酸マンガン(II),4−シクロヘキシル酪酸マンガン(II),2−エチルヘキサン酸マンガン(II),マンガン(II)アセチルアセトナート,マンガン(III)アセチルアセトナート等の有機酸マンガン塩を挙げることができる。これらの水和物の使用も、本発明の範囲に含まれる。
【0014】
更に、一般式(1)
LnMnXm (1)
(式中、nは、0乃至6の整数、mはMnの価数に相当する数であり、Mnは、零乃至四価である。Xは、ハロゲン原子,水素原子,炭素数1〜20の炭化水素基であり、同一であっても異なっても良い。Lは、カルボニル配位子、アミン配位子であり、同一であっても異なっても良い。)
の有機マンガン錯体、例えば、デカカルボニルマンガン(0),ビスシクロペンタジエニルマンガン(II)等を挙げることができる。
【0015】
Fe(II),Fe(III)を有する化合物として、具体的には、弗化鉄(II),塩化鉄(II),臭化鉄(II),沃化鉄(II),弗化鉄(III),塩化鉄(III),臭化鉄(III),沃化鉄(III)等のハロゲン化物、硫酸鉄(II),硫酸鉄(III),硝酸鉄(III),燐酸鉄(III),二燐酸鉄(III),過塩素酸鉄(III),硫化鉄(II)等の無機塩、蓚酸鉄(II),酢酸鉄(II),フマル酸鉄(II),乳酸鉄(II),グルコン酸鉄(II),クエン酸鉄(II)ナトリウム,クエン酸鉄(III),安息香酸鉄(II),ステアリン酸鉄(II),鉄(II)アセチルアセトナート,鉄(III)アセチルアセトナート等の有機酸鉄塩を挙げることができる。これらの水和物の使用も、本発明の範囲に含まれる。
【0016】
更に、一般式(2)
LnFeXm (2)
(式中、nは、0乃至6の整数、mはFeの価数に相当する数であり、Feは、零価、一価、二価又は三価である。Xは、ハロゲン原子,水素原子,炭素数1〜20の炭化水素基であり、同一であっても異なっても良い。Lは、亜燐酸エステル配位子、カルボニル配位子、アミン配位子であり、同一であっても異なっても良い。)
の有機鉄錯体、例えば、ビス(シクロオクタテトラエン)鉄(0)、二塩化ビス(亜燐酸トリフェニル)鉄(II)、二塩化ビス(亜燐酸トリエチル)鉄(II)、シクロペンタジエニルヒドリドジカルボニル鉄(II)、ブロモトリカルボニル(アリル)鉄(II)、シクロペンタジエニル(メチル)ジカルボニル鉄(II)、二塩化(2,2′−ビピリジル)鉄(II)、二臭化(2,2′−ビピリジル)鉄(II)、二沃化(2,2′−ビピリジル)鉄(II)、ジエチル(2,2′−ビピリジル)鉄(II)等を挙げることができる。
【0017】
また、これらの二種以上の混合物及びビス(シクロペンタジエニル)鉄(III)テトラクロロ鉄(III)酸塩の如き、複核錯体の使用も本発明の範囲に含まれる。
【0018】
Co(II),Co(III)を有する化合物として、具体的には、弗化コバルト(II),塩化コバルト(II),臭化コバルト(II),沃化コバルト(II),弗化コバルト(III),塩化コバルト(III),臭化コバルト(III),沃化コバルト(III)等のハロゲン化物、硫酸コバルト(II),硫酸コバルト(III),硝酸コバルト(III),燐酸コバルト(III),二燐酸コバルト(III),過塩素酸コバルト(III),硫化コバルト(II)等の無機塩、蓚酸コバルト(II),酢酸コバルト(II),フマル酸コバルト(II),乳酸コバルト(II),グルコン酸コバルト(II),クエン酸コバルト(III),安息香酸コバルト(II),ステアリン酸コバルト(II),コバルト(II)アセチルアセトナート,コバルト(III)アセチルアセトナート等の有機酸コバルト塩を挙げることができる。これらの水和物の使用も、本発明の範囲に含まれる。
【0019】
更に、一般式(3)
LnCoXm (3)
(式中、nは、0乃至6の整数、mはCoの価数に相当する数であり、Coは、零価、一価、二価又は三価である。Xは、ハロゲン原子,水素原子,炭素数1〜20の炭化水素基であり、同一であっても異なっても良い。Lは、亜燐酸エステル配位子、カルボニル配位子、アミン配位子であり、同一であっても異なっても良い。)
の有機コバルト錯体、例えば、ヒドリドテトラキス(ホスホン酸トリフェニル)コバルト(I)、ヒドリドテトラキス(ホスホン酸トリエチル)コバルト(I)、トリカルボニル(アリル)コバルト(I)、二塩化(2,2′−ビピリジル)コバルト(II)、二塩化ビス(亜燐酸トリフェニル)コバルト(II)、二塩化ビス(亜燐酸トリエチル)コバルト(II)、二臭化(2,2′−ビピリジル)コバルト(II)、二沃化(2,2′−ビピリジル)コバルト(II)、ジエチル(2,2′−ビピリジル)コバルト(II)トリス(アリル)コバルト(III)、沃化(シクロペンタジエニル)(シクロヘキサジエニル)コバルト(III)、二沃化(シクロペンタジエニル)(トリフェニルホスフィン)コバルト(III)等を挙げることができる。
【0020】
また、これらの二種以上の混合物及びビス(シクロペンタジエニル)コバルト(III)テトラクロロコバルト(III)酸塩の如き、複核錯体の使用も本発明の範囲に含まれる。
【0021】
Ni(II)を有する化合物として、具体的には、弗化ニッケル(II),塩化ニッケル(II),臭化ニッケル(II),沃化ニッケル(II)等のハロゲン化物、硫酸ニッケル(II),硝酸ニッケル(II),過塩素酸ニッケル(II),硫化ニッケル(II)等の無機塩、ぎ酸ニッケル(II),蓚酸ニッケル(II),酢酸ニッケル(II),フマル酸ニッケル(II),乳酸ニッケル(II),グルコン酸ニッケル(II),安息香酸ニッケル(II),ステアリン酸ニッケル(II),スルファミン酸ニッケル(II),アミド硫酸ニッケル(II),炭酸ニッケル(II),ニッケル(II)アセチルアセトナート等の有機酸ニッケル塩を挙げることができる。これらの水和物の使用も、本発明の範囲に含まれる。
【0022】
更に、一般式(4)
LnNiXm (4)
(式中、nは、0乃至6の整数、mはNiの価数に相当する数であり、Niは、零価、一価又は、二価である。Xは、ハロゲン原子,水素原子,炭素数1〜20の炭化水素基であり、同一であっても異なっても良い。Lは、亜燐酸エステル配位子、カルボニル配位子,アミン配位子であり、同一であっても異なっても良い。)
の有機ニッケル錯体、例えば、ビス(シクロオクタジエン)ニッケル(0)、(シクロドデカトリエン)ニッケル(0)、二塩化(2,2′−ビリジル)ニッケル(II)、二臭化(2,2′−ビピリジル)ニッケル(II)、二沃化(2,2′−ビピリジル)ニッケル(II)、ジエチル(2,2′−ビピリジル)ニッケル(II)、二塩化ビス(亜燐酸トリフェニル)ニッケル(II)、二塩化ビス(亜燐酸トリエチル)ニッケル(II)等を挙げることができる。
【0023】
また、これらの二種以上の混合物及び二臭化ビス[2−(エトキシカルボニル)アリル]二ニッケル塩の如き、複核錯体の使用も本発明の範囲に含まれる。
【0024】
三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物としては、少なくとも1つの三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物を使用することができる。
【0025】
具体的には、トリターシャリーブチルホスフィン、トリターシャリーアミルホスフィン、1,2−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス(ジターシャリーアミルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジターシャリーアミルホスフィノ)プロパン、1,2−ビス(ジターシャリーアミルホスフィノ)ブタン等を挙げることができる。
【0029】
芳香族アリル誘導体を製造する為のクロスカップリング反応は、下記一般式(7)
ArLi (7)
で示される芳香族リチウム化合物及び/又は一般式(8)
ArMgX (8)
(式中、Arは、アリール基及び置換アリール基を示し、Xは、ハロゲンを示す。)で示される芳香族マグネシウム化合物と、下記一般式(9)
CH2=CHCH2X (9)
(式中、Xは、ハロゲン原子を示す。)
で示されるアリルハライドとで行うことができる。
【0030】
芳香族マグネシウムハライド及び又は芳香族リチウム化合物として、具体的には、クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ヨードベンゼン、2−ジクロロベンゼン、2−ジブロモベンゼン、2−ジヨードベンゼン、3−ジクロロベンゼン、3−ジブロモベンゼン、3−ジヨードベンゼン、4−ジクロロベンゼン、4−ジブロモベンゼン、4−ジヨードベンゼン、2−ブロモクロロベンゼン、3−ブロモクロ
ロベンゼン、4−ブロモクロロベンゼン、2−ヨ−ドクロロベンゼン、3−ヨードクロロベンゼン、4−ヨードクロロベンゼン、2−ヨ−ドブロモベンゼン、3−ヨードブロモクロロベンゼン、4−ヨードブロモベンゼン、4−フルオロクロロベンゼン、4−フルオロブロモベンゼン、4−フルオロヨードベンゼン、4−トリルクロライド、4−トリルブロマイド、4−トリルアイオダイド、2−トリルクロライド、2−トリルブロマイド、2−トリルアイオダイド、2−メトキシクロロベンゼン、2−メトキシブロモベンゼン、2−メトキシヨードベンゼン、3−メトキシクロロベンゼン、3−メトキシブロモベンゼン、3−メトキシヨードベンゼン、4−メトキシクロロベンゼン、4−メトキシブロモベンゼン、4−メトキシヨードベンゼン、4−エトキシクロロベンゼン、4−エトキシブロモベンゼン、4−エトキシヨードベンゼン、2−t−ブトキシクロロベンゼン、2−t−ブトキシブロモベンゼン、2−t−ブトキシヨードベンゼン、3−t−ブトキシクロロベンゼン、3−t−ブトキシブロモベンゼン、3−t−ブトキシヨードベンゼン、4−t−ブトキシクロロベンゼン、4−t−ブトキシブロモベンゼン、4−t−ブトキシヨードベンゼン、4−n−オクチル−2,3−ジフルオロフェニルクロライド、4−n−オクチル−2,3−ジフルオロフェニルブロマイド、4−n−オクチル−2,3−ジフルオロフェニルアイオダイド、4−n−ペンチルビフェニルクロライド、4−n−ペンチルビフェニルブロマイド、4−n−ペンチルビフェニルアイオダイド3,4−ジフルオロクロロベンゼン、3,4−ジフルオロブロモベンゼン、3,4−ジフルオロヨードベンゼン、3,3,4−トリフルオロクロロベンゼン、3,3,4−トリフルオロブロモベンゼン、3,3,4−トリフルオロフェニルヨードベンゼン、4−トリフルオロメトキシクロロベンゼン、4−トリフルオロメトキシブロモベンゼン、4−トリフルオロメトキシヨードベンゼン、2,3−ジフルオロ−4−エトキシクロロベンゼン、2,3−ジフルオロ−4−エトキシブロモベンゼン、2,3−ジフルオロ−4−エトキシヨードベンゼン4−(2−ブテノキシ)クロロベンゼン、4−(2−ブテノキシ)ブロモベンゼン、4−(2−ブテノキシ)ヨードベンゼン等のハライドを原料とする芳香族リチウム化合物及び芳香族マグネシウム化合物を挙げることができる。
【0031】
アリルハライドとしては、アリルクロライド、アリルブロマイド、アリルアイオダイドを用いることができる。
【0032】
クロスカップリング反応の反応条件は、特に限定するものではないが、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、有機反応及び錯体合成で一般的な溶媒、例えば、n−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、n−デカン、ベンゼン、トルエン、アセトン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、n−ブチルメチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、シメチルスルホキシド、トリエチルアミン、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の溶媒中で、−50〜200℃、好ましくは、−20〜150℃の温度範囲で行うことができる。
【0033】
クロスカップリング反応の際に使用する触媒量は、特に限定されるものではないが、上記の芳香族リチウム化合物及び/又は芳香族マグネシウム化合物の1.0molに対し、マンガン、鉄、コバルト及びニッケル化合物からなる群より選ばれる少なくとも一員が0.0001〜1.0molとなるような範囲で使用することが好ましく、特に好ましくは、0.001〜0.1molの範囲である。
【0034】
また、触媒成分である三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物の使用量は、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル化合物からなる群より選ばれる少なくとも一員1.0molに対し、0.1mol〜100molとなるような範囲で使用することが好ましく、特に好ましくは、0.5mol〜50molの範囲である。
【0036】
触媒系の反応系への投入の条件は特に限定されないが、上記溶媒中で予め触媒成分を溶媒中で予め混合し、投入する方法、上記三成分を反応系に別々に投入する方法等の如何なる投入形態をも使用できる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の第一の効果は、アリル−アリールクロスカップリング反応を高効率かつ高選択的に行うことができることにあり、副生成物であるホモカップリング物や重合体を低減できることにある。よって、機能性高分子用モノマー、医農薬中間体、香料原料等を製造するに極めて有利である。
【0038】
第二の効果は、触媒系が従来技術のそれよりも、高性能かつ安価に、しかも大量に調達でき、経済的に極めて有利なことにある。
【0039】
【実施例】
以下に実施例を示すが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0040】
実施例1
[有機マグネシウム化合物の合成]
窒素雰囲気下、還流冷却器、滴下濾斗、攪拌装置を備えた500mlのフラスコに、マグネシウムの21.4g(0.880mol)とテトラヒドロフラン69.2g(0.960mol)を仕込み、攪拌開始後、これに滴下濾斗より、4−タ−シャリ−ブトキシクロロベンゼン149.2g(0.800mol)とエチルブロマイド4.36g(0.0400mol)をテトラヒドロフラン138.5g(1.92mol)で希釈した溶液を、テトラヒドロフラン還流条件下に、2時間かけて滴下し、引き続き、同還流条件下で4時間攪拌し、4−タ−シャリ−ブトキシフェニルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を得た。
【0041】
[クロスカップリング反応]
窒素気流下200mlのシュレンク管に、上記で調製した4−タ−シャリ−ブトキシフェニルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液45.0mmolを取り、氷浴により、内温を5℃まで冷却した。冷却後、マグネチックスタ−ラにより攪拌しつつ、塩化鉄(II)0.0285g(0.225mmol)とトリターシャリーブチルホスフィン0.0910g(0.450mmol)を添加し、内温が10℃以下となる様に滴下濾斗より、アリルクロライド4.31g(56.3mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解させた溶液を30分間で滴下し、更に室温にて2時間攪拌した。反応終了の後、1Nの塩酸水溶液を投入し、反応を停止させ、トルエンとジエチルエ−テル混合溶媒で目的物である4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンを抽出した。
【0042】
生成した4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンをガスクロマトグラフ内部標準法により定量したところ、8.13g(42.8mmol)であり、これは、収率95.0%に相当した。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
[4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの同定]
上記の4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの溶液からエバポレ−タにより、溶媒であるトルエンとジエチルエ−テルを留去させ、減圧蒸留により、77℃/1.2mmHgの主留分を6.42g(33.8mmol)を得た。これは、単離収率75.0%に相当した。得られた4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンのスペクトルデ−タを採取したところ以下のとおりであった。
【0045】
元素分析C13H18Owt%;
Found(C82.0,H9.4,O8.6)
Calcd(C82.1,H9.5,O8.4)
1H−NMR;1.35ppm(s,9H),3.38ppm(d,2H),5.07ppm(m,2H),5.99ppm(m,1H),7.02ppm(m,4H)
13C−NMR;29.3ppm(CH3),40.1ppm(CH2),78.6ppm(C),116.0ppm(CH2),124.7ppm(2CH),129.4ppm(2CH),135.4ppm(CH),138.2ppm(C),154.1ppm(C)
IR(cm-1);2978,1640,1608,1505,1390,1366,1236,1163,934,898,849,563
実施例2
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)0.0285g(0.225mmol)に変えて塩化コバルト(II)0.0292g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。結果は、収率83.9%であった。結果を表1にあわせて示す。
【0046】
実施例3
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)0.0285g(0.225mmol)に変えて塩化ニッケル(II)0.0292g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。結果は、収率84.6%であった。結果を表1にあわせて示す。
【0047】
実施例4
[クロスカップリング反応用触媒の調製]
100mlのシュレンク管にトルエン10ml、テトラヒドロフラン10ml及び亜リン酸トリエチル0.0523g(0.450mmol)を仕込み、これに攪拌しつつ、1.48mol/Lのターシャリーブチルリチウムのペンタン溶液を0.912ml(1.35mmol)を室温にてゆっくりと加えた。これに塩化鉄(II)0.0285g(0.225mmol)を添加し、室温で5分攪拌し、クロスカップリング反応用触媒とした。
【0048】
[クロスカップリング反応]
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)とトリターシャリーブチルホスフィンに変えて、上記で調製したクロスカップリング反応用触媒としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。結果は、収率89.7%であった。結果を表1にあわせて示す。
【0049】
比較例1
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)とトリターシャリーブチルホスフィンに変えて1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン二塩化鉄(II)0.118g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。結果は、収率39.6%であった。結果を表1にあわせて示す。
【0050】
比較例2
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)とトリターシャリーブチルホスフィンに変えて1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン二塩化コバルト(II)0.119g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。
結果は、収率19.8%であった。結果を表1に示す。
【0051】
比較例3
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)とトリターシャリーブチルホスフィンに変えて1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン二塩化ニッケル(II)0.119g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。
結果は、収率66.9%であった。結果を表1に示す。
【0052】
比較例4
実施例1のクロスカップリング反応において、塩化鉄(II)とトリターシャリーブチルホスフィンに変えて1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン二塩化パラジウム(II)0.130g(0.225mmol)としたこと以外は、実施例1と同様に4−アリル−ターシャリーブトキシベンゼンの合成を行った。結果は、収率42.0%であった。結果を表1に示す。
Claims (6)
- 鉄、コバルト及びニッケル化合物からなる群より選ばれた少なくとも一員と、三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物とから成るクロスカップリング反応用触媒。
- 三級炭素が燐原子に直結した構造を有するホスフィン化合物が、トリターシャリーブチルホスフィンである請求項1に記載のクロスカップリング反応用触媒。
- 請求項1乃至請求項2のいずれかに記載のクロスカップリング反応用触媒存在下に、ハロゲン化アリルと芳香族マグネシウムハライド及び/又は芳香族リチウムとをクロスカップリング反応させることを特徴とする芳香族アリル誘導体の製造方法。
- 芳香族マグネシウムハライド及び/又は芳香族リチウムが、p−置換フェニルマグネシウムハライド及び/又はp−置換フェニルリチウムであることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
- p−置換フェニルマグネシウムハライド及び/又はp−置換フェニルリチウムが、p−アルコキシフェニルマグネシウムハライド及び/又はp−アルコキシフェニルリチウムであることを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
- p−アルコキシフェニルマグネシウムハライド及び/又はp−アルコキシフェニルリチウムが、p−ターシャリーブトキシフェニルマグネシウムハライド及び/又はp−ターシャリーブトキシフェニルリチウムであることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
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