JP4524437B2 - 旋回作業車のターニングフレーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラ式旋回作業車のターニングフレームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クローラ式旋回作業車の旋回体は、ターニングフレームにエンジンや、コントロールバルブ等の油圧機器を載置する構成とするものが一般的である。前記ターニングフレームは、板金によるものが一般的である。板金によりターニングフレームを構成すると、曲げと溶接の加工が必要となり、部品点数が増加して、組立工数も増加する欠点があるため、小型の旋回作業車においては、同一出願人により鋳造のターニングフレームが提案されている。そして、このような鋳造のターニングフレームにおいては、旋回体バランスを考慮して、ブームが取付けられる側の肉厚を薄くする一方で、後部の肉厚を厚くするようにして、前後方向のバランスをとっている。
【0003】
また、ターニングフレームには、コントロールバルブ等の内部機器のメンテナンス用の小さな開口が設けられ、該開口より、工具等の挿入を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上に述べたごとく、肉厚を薄く構成してしまうと、剛性が低下して、割れやすくなることから、例えば、旋回時に壁等の障害物に擦る程度であっても、簡単に亀裂が入り、時には割れてしまうことになる。このような場合は、鋳物で構成しているため、溶接による修理ができず、交換することになっていた。以上に述べたターニングフレームの障害物との衝突は、該ターニングフレームが旋回体の平面視における外縁を形成していることから、頻繁に生じ得るのである。
【0005】
また、メンテナンス用の開口は、作業の効率上、大きく構成することが望ましいが、前述したごとくのターニングフレームの剛性を加味すると、開口面積は非常に小さい範囲に限られてしまう。さらに、該開口により、開口周囲の剛性が低いため、例えば、クローラとターニングフレームの間に石等をかみ込んで、ターニングフレームを旋回したり進行したりすると、直ちにターニングフレームに亀裂が入り、ひどい時には、ターニングフレームが割れてしまうという不具合が生じることとなる。
【0006】
本発明は、以上の問題点に鑑み、ターニングフレームの剛性の問題を解決するとともに、鋳造による成型の特性に着目し、旋回体全体のコンパクト化や、部品点数の削減を図ることできる、即ち、機能的なターニングフレームを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0008】
請求項1においては、旋回作業車のターニングフレーム(11)を鋳造により形成する構成であって、該ターニングフレーム(11)の床面を形成するベース(11a)より複数のボス(32a・・・)を立ち上げてエンジン(13)を支持するための支持脚を形成するとともに、各ボス(32a・・・)間にリブ(45a・45b・・・)を形成し、該リブ(45a・45b・・・)の上面を、エンジン(13)側に固定される振動規制体(43)のストッパーとしたものである。
【0009】
請求項2においては、旋回作業車のターニングフレーム(11)を鋳造により形成する構成であって、前記ターニングフレーム(11)の前部にブームブラケット(12)を枢結する突設部(11b)を形成し、該突設部(11b)と、床面を形成するベース(11a)との間の両側にボス(35・35)を立設し、該ボス(35・35)とベース(11a)間に、前後方向のリブ(38・38)を形成し、該リブ(38・38)で作業機油圧ホース(39)をガイドする構成としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明のターニングフレームを具備する旋回作業車の全体側面図、図2はターニングフレームに各種装置を搭載した状態を示す斜視図、図3はターニングフレームの斜視図である。
【0012】
図4はエンジンの振動防止機構を示す図、図5はターニングフレームの後面斜視図、図6は図3におけるD−D線一部断面図、図7はターニングフレームより作業機油圧ホースを取出す状態を示す図、図8は角部を立ち上げたターニングフレームの斜視図である。
【0013】
図9は同じく他の形態の斜視図、図10は図9の構成における角部の一部平面図、図11はクローラの左右幅を変更した場合の旋回の状態を示す図、図12は狭所での側溝掘りにおける平面図、図13は同じく後面図である。
【0014】
まず、本発明の実施例として、クローラ式走行装置を搭載した旋回作業車の構成について説明する。図1は、本発明のターニングフレーム11を具備する旋回作業車両を示したものである。該旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に旋回台軸受7を配置し、該旋回台軸受7により旋回体8を左右旋回可能に軸受支持している。該クローラ式走行装置1の前後一端部において、排土板10を上下回動自在に配設している。
【0015】
旋回体8は、ターニングフレーム11上にエンジン等を載置し、ボンネット15で覆い、該ボンネット15上方にキャノピー21を配設している。旋回体8の前端部へ左右回動自在に取付けられたブームブラケット12には、ブーム6の下端部が上下回動自在に枢支されている。該ブーム6の先端部には、アーム5の基部が枢支されており、該アーム5の先端部には、バケット4等の機器が装着される。ブームシリンダ23の下端はブームブラケット12に回動自在に枢支されており、該ブームシリンダ23を伸縮することにより、ブーム6をブームブラケット12に対して回動させる。ブーム6の上部にはアームシリンダ25が配設されており、該アームシリンダ25の伸縮によりアーム5がブーム6に対して回動する。アーム5の基部にはバケットシリンダ24が配設されており、該バケットシリンダ24の先端にはリンク機構を介して、バケット4が接続されている。該バケット4は、アーム5の先端部において回動自在に枢支されており、バケットシリンダ24の伸縮により、アーム5に対して回動する。
【0016】
そして、ターニングフレーム11の後部は、カウンタウェイト部11cで構成され、該カウンタウェイト部11cの前方にサイドカバー46を構成して、該サイドカバー46で覆われた空間に、後述するコントロールバルブや、エンジン等が内装されている。
【0017】
また、サイドカバー46の前部上側には、ステップ17が横設され、オペレータエリアが形成されている。
【0018】
図2は、ターニングフレーム11に載置する主な装置の配置を示すものである。機体進行方向を矢印Fとして、後方には、エンジン13が、ラバーマウントもしくは防振具積層ゴム等を介してターニングフレーム11上に配設されている。そして、エンジン13の側部に油圧ポンプ14が配置され、該エンジン13により油圧ポンプ14が駆動される。油圧ポンプ14は、図示せぬ油圧ホースを介して、ターニングフレーム11の左手略中央に載置固定されたマルチバルブ49や、その前方に載置固定されたコントロールバルブ16に作動油を供給している。該コントロールバルブ16は、オペレータエリアに配置した走行レバーや作業レバーやペダル等の操作により切り換えられ、図示せぬ油圧ホースを介して、旋回モータ34や前述のシリンダや走行油圧モータ等に作動油を供給して駆動できるようにしている。
【0019】
図3は、以上の装置を載置しない状態でのターニングフレーム11の形状を示すものである。該ターニングフレーム11は、鋳造により一体として形成されるものであって、ターニングフレーム11の床面を形成するベース11aの前方に前記ブームブラケット12を枢結するための突設部11bを形成し、後方に重量バランスをとるためのカウンタウェイト部11cを形成している。
【0020】
まず、図3に示すごとく、ベース11aには、複数の開口20a・20b・・・が形成されている。該開口20a・20b・・・は、メンテナンスのために、下方から工具を挿入できるように、その上方近傍に配置される機器、装置の形状に合わせて形成され、通気等の役目も果たしている。さらに、開口20a・20b・・・の周縁を上方に向けて立ち上げている。即ち、開口周縁部の肉厚を厚くしてリブ26を設けることで、開口部近傍の剛性を向上させるとともに、開口20a・20b・・・をできるだけ大きく形成して、スプール交換、ホース組み替えといったメンテナンスがしやすいようになっている。具体的には、図2に示すごとく、開口20a・20bをコントロールバルブ16用のメンテナンス窓として、開口20bをマルチバルブ49用のメンテナンス窓として、開口20cを油圧ポンプ14用のメンテナンス窓として機能させるのである。
【0021】
さらに、ベース11aの外縁も、上方に向けて立ち上げて肉厚を厚くしてリブを設けることで、障害物に衝突した際の「亀裂」、「割れ」が生じないように剛性をアップしている。図6は、図3のD−D線における一部断面図であり、ベース11aの外縁を立ち上げてリブ27を設けた構成を示している。尚、図中の26は、前述の開口20aの周縁を立ち上げて肉厚を厚くしたリブ26を示すものである。このように、開口を形成することによって剛性が弱まる部分や、障害物の衝突が予測され、高い剛性が必要となる範囲には、肉厚を大きくして、補強をする構成となっている。但し、前記リブ26及びリブ27は下方へ突出する構成とすることもできる。
【0022】
また、ベース11aの中央付近に、複数のボス32a・32b・・・を立ち上げて、重量物であるエンジン13(図4)を載置固定するための支持脚を形成している。
【0023】
ここで、エンジン13の載置固定の構造について詳述すると、図4に示すごとく、ボス32a・32b・32c・32dは、同一の高さに構成し、ボス32a・32bにはブラケット40aを、ボス32c・32dにはブラケット40bを橋架している。尚、一番高いボス32eには、図示せぬシートマウントを取付けるようにしている。そして、図3に示すごとく、各ボス32a・32b・32c・32dの間をリブ45a・45b・・・で連結するように連続して形成し、鋳造の際に溶湯が流れ易くなるようにして、ボス32a・32b・32c・32d・32eの形成を確実にさせるとともに、各ボス32a・32b・32c・32d・32eとベース11aとの間を接続させることで互いに支持し合い剛性を高めている。
【0024】
そして、エンジン13を支持固定するための取付部から前方に突設させたエンジンマウント41a・41bと、ターニングフレーム11に形成したボス32a・32b・32c上に固定したブラケット40a・40bの間に防振ゴム42a・42bを挟装して、振動防止機構を構成している。また、側面視略「コ」字型の振動規制体43の上面を、エンジンマウント41bの上面に固設する一方で、該振動規制体43の下面を、ブラケット40bの下面と、リブ45aの間に位置させることで、該振動規制体43の上下方向の移動を、上方はブラケット40bが、下方はリブ45aがストッパーとなって、その間で上下動を制限するようにし、エンジン13及び周辺の部材に損傷を与えないように構成している。このように、ターニングフレーム11の構造を工夫する(リブ45aを形成・利用する)ことによって、ターニングフレーム11にエンジン13の振動範囲を規制させるという機能を持たせているのである。言い換えるならば、エンジンの振動範囲を制限する部材が必要ないといえる。
【0025】
次に、図2、図5及び図6に示すごとく、前記ブームブラケット12を枢結する突設部11bには、その前端の上下方向に貫通孔33が形成されるとともに、ベース11aとの境界面には、ペダル台19(図6)の左右方向中途部を載置固定するための二本のボス35・35を、その上端が突設部11bにおいて最も高い位置にするようにして形成されている。
【0026】
ここで、二本のボス35・35と、ベース11aの間においては、略前後方向のリブ38・38を形成し、ベース11aとボス35・35及び突設部11bとの接続の剛性を充分に確保している。更に、図2及び図5に示すごとく、該リブ38・38との間を、ベース11aから緩やかに立ち上げて、前記貫通孔33の上部に辿りつく構成とすることで、リブ38・38間及びボス35・35間に空間29を形成し、該空間29に作業機油圧ホース39・39を通すことで、作業機油圧ホース39・39が煩雑とならないようにガイドして保護する構成している。図7aは、この構成における一部側面視であって、図7bに示すごとく、従来では別体の丸棒を「コ」字型に屈曲させたホースガイド72を突設部11bに備えていたものと同一の機能が実現できている。このように、ターニングフレーム11の構造から、部品点数の削減(ホースガイド72の削減)が図られている。
【0027】
次に、図3に示すごとく、カウンタウェイト部11cは、ベース11aの左右後方から緩やかに立ち上がって、内側に周りこむことで形成される空間をバランスウェイトとして機能させるとともに、該カウンタウェイト部11cの上方に配置される装置の形状に沿わせるようにして、凹凸73・73・・・を形成し装置の配置の自由度や、装置間の間隔の削減を図って、旋回体8(図1)のコンパクト化を図っている。このように、バランスウェイトとしての機能と、装置形状に沿わせることによる装置の配置自由度の向上及び旋回体8のコンパクト化を図らせる機能を持たせているのである。
【0028】
以上のように、ターニングフレーム11の形状から、様々な機能を呈させることができ、従来必要であった部品(「作業機油圧ホースのガイド」等)を削減し、製作工数の削減や、部品コストの削減が図られる。また、該ターニングフレーム11の製作においては、鋳物で構成されているため、従来の形状から、以上に述べた形状への移行は、鋳型の変更のみで容易に達成し得る。
【0029】
次に、サイドカバー46の損傷を考慮したターニングフレーム11の形状について説明する。まず、サイドカバー46は、板金製であって、ターニングフレーム11の前側から右側(または左側)に回り込ませて取付けられている。このように、サイドカバー46は、旋回体8の角部を形成するため、旋回の際に障害物に衝突しやすい位置に配置されている。そして、衝突した際には、板金であるため簡単に変形することから交換が必要となり、またひどい時には、内部に備えるコントロールバルブ16を損傷させてしまうことにもなる。
【0030】
この点に着目し、図8に示すごとく、ターニングフレーム11の左右前角部2L・2Rにおいて、ベース11aから上方に向けてガード47・47を立ち上げ、サイドカバー46の内側面にガード47・47が位置するようにする。該ガード47は平面視において所定厚み、所定幅で左右前角部2L・2Rの形状に合わせた形状としている。このガード47・47は衝突時のサイドカバー46L・46Rの変形(へこみ等)や、内部装置の損傷を防止できる剛性を有する厚みと幅を構成している。
【0031】
また、図9に示す構成では、サイドカバー46L・46R(図8)を、二つのカバー46a・46bで構成し、前記ガード47’・47’で左右前角部2L・2Rを形成した。言い換えれば、前記ガード47’・47’にて旋回体の外装の一部を構成するようにしたのである。こうして、左右前角部2L・2Rはターニングフレーム11で構成され、サイドカバー46の角部の変形という不具合を無くすことができる。尚、図10に示すごとく、ガード47’・47’の側端面には、段付形状として当接面78・78を形成し、サイドカバー46a・46bとガード47’・47’を取付けたときの表面側が連続面となるようにして、外観が滑らかになるように構成している。
【0032】
次に、旋回体8における旋回時の障害物との衝突を考慮した構成について説明する。図11では、左右のクローラ76L・76Rの左右幅を変更可能な可変脚構造を具備する旋回作業車のターニングフレーム11において、該ターニングフレーム11(図2)の平面視における前側(進行方向における前側)の角部2L・2Rの外周形状を円弧とし、該角部2L・2R端の旋回中心からの距離9aを、前記クローラ76L・76Rを縮小した状態における旋回中心からの左右側端部までの距離9bよりも短く構成した旋回作業車18を示している。また、図11aは、拡縮可能としたクローラの最大幅80Aとした状態を示し、図11bでは、拡縮可能としたクローラの最小幅80Bとした状態を示している。
【0033】
以上の構成で、図11bに示すごとく、最大幅80Aから縮小して最小幅80Bとした場合においては、旋回時に角部2L・2Rが左右のクローラ76L・76Rよりはみ出すことはなく、サイドカバー46の損傷や、後側のカウンタウェイト部11cと比較して剛性の弱い前側のベース11aの損傷を防止することができるのである。勿論、図11aの状態における最大幅80Aである場合は、角部2L・2R端の旋回中心からの距離9aが、旋回中心からクローラ76L・76Rまでの距離9kよりも短いので、旋回時に旋回体8がクローラよりはみ出すことはなく、旋回体8が壁等の障害物に衝突することはない。
【0034】
次に、側溝掘りにおける障害物との衝突を考慮したターニングフレーム11の形状について説明する。図12は、側溝掘りにおける旋回作業車の平面図を示すものである。図12aに示すごとく、旋回体8の平面視における旋回の円軌跡48の半径9cが、旋回中心からクローラ76L・76Rまでの距離9dよりも小さく構成される旋回作業車1Aにおいては、旋回体8を旋回させる際に、旋回体8が壁等の高い障害物74や、縁石等の低い障害物75に接触することがないため、側溝掘りが可能であるが、図12bに示すごとく、前記半径9cが、旋回中心からクローラ76L・76Rまでの距離9dよりも大きく構成される旋回作業車1Bにおいては、旋回体8が旋回する際に、クローラ最小幅81Bからはみ出るので、障害物74の存在により、旋回角度が制限され、側溝掘りが不可能であった。
【0035】
そこで、図12cに示すごとく、前記ターニングフレーム11の形状において、前記左右一側の角部2L(又は2R)端の旋回中心からの距離9eを、前記クローラを縮小した状態における旋回中心からの左右側端部までの距離9fよりも短く構成し、旋回時において片側方向(左旋回方向)の旋回角度を広範囲にすることで、側溝掘りを可能な構成とした。尚、図12cに示すごとく、障害物74の反対側に障害物75が存在する場合は、後部2Hの衝突にも注意を要するが、図13に示すごとくの高い壁等の障害物74と、低い縁石等の障害物75が存在する場合の側溝掘りであれば、たとえ後部2Hがクローラ76Rからはみ出ても、障害物75をかわせるので、問題はない。特に市街地や住宅街では、高い障害物74と、低い障害物75が存在する状況は数多く見受けられることから、左右一側の角部2L(若しくは角部2R)と、旋回中心との距離9e(若しくは距離9g)を短くする構成は、以上に述べた側溝掘りに有効である。
【0036】
即ち、旋回作業車のターニングフレームを鋳造により形成する構成において、該ターニングフレームの床面を形成するベースの外縁に、ベースの肉厚よりも厚く構成したリブを設けたので、障害物の衝突が予測され、高い剛性が必要となる範囲が補強され、ターニングフレームの「亀裂」や「割れ」といった不具合を防止できる。さらに、前記ベース全体の肉厚を厚くすることなく、上記補強が図れるので、基体バランスが損なわれることがない。
【0037】
また、前記ベースの左右前角部を上方に向けて立ち上げてガードを形成したので、該ガードにより、サイドカバーが障害物に衝突した際におけるサイドカバーの変形や、内部装置の損傷を防止することができる。
【0038】
また、前記ガードにて旋回体の外装の一部が構成されるので、左右前角部はターニングフレームで構成され、サイドカバーの角部の変形という不具合を無くすことができる。
【0039】
また、前記ターニングフレームにおいて、前記ベース面にメンテナンス窓として形成した開口の周縁に、ベースの肉厚よりも厚く構成したリブを設けたので、開口を形成することによって剛性が弱まる部分が補強され、ターニングフレームの「亀裂」や「割れ」といった不具合を防止できる。
さらに、前記ベース全体の肉厚を厚くすることなく、上記補強が図れるので、基体バランスが損なわれることがない。
【0040】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1に記載のごとく、旋回作業車のターニングフレームを鋳造により形成する構成であって、該ターニングフレームの床面を形成するベースより複数のボスを立ち上げてエンジンを支持するための支持脚を形成するとともに、各ボス間にリブを形成し、該リブ上面をエンジン側に固定される振動規制体のストッパーとしたので、エンジンの振動範囲を制限する部材が必要なくなる。
【0041】
請求項2に記載のごとく、旋回作業車のターニングフレームを鋳造により形成する構成であって、前記ターニングフレームの前部にブームブラケットを枢結する突設部を形成し、該突設部と床面を形成するベースとの間の両側にボスを立設し、該ボスとベース間に前後方向のリブを形成し、該リブで作業機油圧ホースをガイドする構成としたので、作業機油圧ホースが煩雑とならず、また、従来と比較すると、丸棒を「コ」字型に屈曲させたホースガイドと同一の機能を呈するので、該ホースガイドが要らなくなり、部品点数の削減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のターニングフレームを具備する旋回作業車の全体側面図である。
【図2】 ターニングフレームに各種装置を搭載した状態を示す斜視図である。
【図3】 ターニングフレームの斜視図である。
【図4】 エンジンの振動防止機構を示す図である。
【図5】 ターニングフレームの後面斜視図である。
【図6】 図3におけるD−D線一部断面図である。
【図7】ターニングフレームより作業機油圧ホースを取出す状態を示す図
【図8】 角部を立ち上げたターニングフレームの斜視図である。
【図9】 同じく他の形態の斜視図である。
【図10】 図9の構成における角部の一部平面図である。
【図11】 クローラの左右幅を変更した場合の旋回の状態を示す図である。
【図12】 狭所での側溝掘りにおける平面図である。
【図13】 同じく後面図である。
【符号の説明】
11 ターニングフレーム
11a ベース
20a 開口
20b 開口
20c 開口
26 リブ
27 リブ

Claims (2)

  1. 旋回作業車のターニングフレーム(11)を鋳造により形成する構成であって、該ターニングフレーム(11)の床面を形成するベース(11a)より複数のボス(32a・・・)を立ち上げてエンジン(13)を支持するための支持脚を形成するとともに、各ボス(32a・・・)間にリブ(45a・45b・・・)を形成し、該リブ(45a・45b・・・)の上面を、エンジン(13)側に固定される振動規制体(43)のストッパーとしたことを特徴とする旋回作業車のターニングフレーム。
  2. 旋回作業車のターニングフレーム(11)を鋳造により形成する構成であって、前記ターニングフレーム(11)の前部にブームブラケット(12)を枢結する突設部(11b)を形成し、該突設部(11b)と、床面を形成するベース(11a)との間の両側にボス(35・35)を立設し、該ボス(35・35)とベース(11a)間に、前後方向のリブ(38・38)を形成し、該リブ(38・38)で作業機油圧ホース(39)をガイドする構成としたことを特徴とする旋回作業車のターニングフレーム。
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