JP2812416B2 - 旋回作業車 - Google Patents

旋回作業車

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JP2812416B2
JP2812416B2 JP418093A JP418093A JP2812416B2 JP 2812416 B2 JP2812416 B2 JP 2812416B2 JP 418093 A JP418093 A JP 418093A JP 418093 A JP418093 A JP 418093A JP 2812416 B2 JP2812416 B2 JP 2812416B2
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隆 宇野
多男 夜部
峰明 尾形
毅 古賀
透 坂井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、旋回フレーム、座
席、エンジン及びラジエータ等により構成した上部構造
体の前端部に、上下及び左右に作動可能な作業機を設
け、前記上部構造体の後方最大寸法部を走行装置の幅内
とし、走行装置の通過可能な路地で側溝掘りを可能とし
後方小旋回型のバックホー等の旋回作業車の構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のバックホー等の旋回作業車におい
て、標準型、及びそれを改良した超小旋回型の旋回作業
車の技術は公知とされている。 また、標準型バックホー
は、例えば、実開昭57−202461号公報の如く公
知とされており、超小旋回型バックホーは、例えば、実
開平1−164337号公報の如く公知とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から、実開昭57
−202461号公報に示すように、標準型バックホー
と呼ばれるものが存在したが、以下の問題点があった。
走行装置の上部の旋回フレームの後方部が旋回時に走行
装置の幅よりも突出していたので、該後方部が障害物に
衝突し易かった。 特に、壁際での側溝掘り時には、壁際
に機体を寄せて側溝掘りを行うので、壁とは反対側に停
車しているトラックに土砂を積み込むための旋回の際
に、旋回フレームの後方部が壁に当たることとなり、上
部の旋回フレームを旋回させることが出来なかった。従
って、狭い場所での掘削作業が不可能であった。
【0004】そこで、上記標準型バックホーの問題点を
解決するために、実開平1−164337号公報に示す
ような超小旋回型バックホーが開発された。 この超小旋
回型バックホーの場合には、走行装置の上部の旋回フレ
ームは、旋回時において走行装置の幅からはみ出さない
ので、その幅内に納まる。従って、狭い場所での作業が
可能になる。 しかし、側溝掘り時において、超小旋回型
バックホーは、作業機が上下方向にしか作動出来ないの
で、作業機を左右方向に作動させるために、ブームの上
部にオフセットブーム機構が必要になる。 このオフセッ
トブーム機構をブームの上部に設けることにより、側溝
掘りの際に、オフセットブーム機構のオフセットブーム
を左右方向で、側溝側へ傾けて、 アームの先端のバケッ
トで掘削したとき、該側溝の縁部に前記オフセットブー
ム機構が接触し、それ以上に深く側溝掘りをすることが
出来ないという不具合があった。 また、壁際での側溝掘
り時、側溝の土砂を掘り、作業機を上げて立てた後に、
この土砂をトラックの荷台に搬送するために旋回する際
において、側溝掘り時は作業機のブームをオフセットさ
せた状態であるので、この状態で作業機を上げて立てた
とき、前記偏在した位置のオフセットブーム機構からア
ームシリンダの後部が旋回フレームから突出する。 この
状態から旋回フレームを旋回させると、アームシリンダ
の後部が、旋回フレームの後方部から突出しているの
で、前記アームシリンダの後部が、走行装置の幅からは
み出す。よって、アームシリンダが側壁に接触し、旋回
が不可能となるという不具合があった。 また、作業機を
構成するブームの上部にオフセットブーム機構が存在す
るので、作業機の重量が重くなる。よって、作業機を前
方へ伸ばしたときは、作業機が重いので、作業車のバラ
ンスが悪くなる。また、作業機を上げて立てたときは、
作業機が重いので、作業車の重心位置が高くなり、安定
性が悪くなる。 また、実開平1−164337号公報に
記載の超小旋回型バックホーにおいては、エンジンは旋
回中心よりも後方に配置されているが、エンジンの上方
のボンネットに凹部が形成されておらず、また、エンジ
ンの上方に運転室が配設されていない。該運転室は平面
視で機体の左側に配設されている。よって、運転室が機
体の左右方向の略中央近傍に位置していないので、機体
の左右方向のバランスをよくすることは出来ない。
た、エンジンのラジエータ収納側上方のボンネットを凸
設していないので、ラジエータの熱交換部の面積を広く
することが出来ない。従って、エンジンの冷却性能が悪
い。 また、ラジエータとラジエータファンとは平面視で
対向した状態に配置されており、前記ラジエータは旋回
フレームの外周に沿って配置されていない。よって、ラ
ジエータとラジエータファンとの間隔を広くとることが
出来ず、ラジエータファンの冷却風をラジエータの全幅
に対して吹きつけることが出来ない。 この理由により、
速い速度で作業や走行が出来ないという不具合もあっ
た。 本願発明は、以上の超小旋回型バックホーの不具合
を解消するとともに、機体を安定性を確保し、また、ラ
ジエータの冷却効果を向上可能な旋回作業車を構成する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の解決しようと
する課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、走行装置に
旋回台軸受を介して旋回フレームを旋回可能に装着し、
該旋回フレーム、座席、エンジン及びラジエータ等によ
り上部構造体を構成し、該上部構造体の前端部に、上下
及び左右に作動可能な作業機を設け、前記上部構造体の
少なくとも後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回
作業車において、エンジンを旋回フレームの旋回中心よ
りも後方に配置し、前記エンジンの上方のボンネットに
凹部を形成し、該凹部に座席を設けたものである。
【0006】請求項2においては、走行装置に旋回台軸
受を介して旋回フレームを旋回可能に装着し、該旋回フ
レーム、座席、エンジン及びラジエータ等により上部構
造体を構成し、該上部構造体の前端部に、上下及び左右
に作動可能な作業機を設け、前記上部構造体の少なくと
も後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車に
おいて、エンジンを旋回フレームの旋回中心よりも後方
に配置し、前記エンジンの上方のボンネットに凹部を形
成し、該凹部に座席を設け、かつ、ラジエータ収納側上
方のボンネットを凸設したものである。
【0007】請求項3においては、走行装置に旋回台軸
受を介して旋回フレームを旋回可能に装着し、該旋回フ
レーム、座席、エンジン及びラジエータ等により上部構
造体を構成し、該上部構造体の前端部に、上下及び左右
に作動可能な作業機を設け、前記上部構造体の少なくと
も後方最大寸法部を走行装置の幅内とした旋回作業車に
おいて、ラジエータを旋回フレームの外周に沿わせて配
置したものである。
【0008】
【作用】次に作用を説明する。ボンネットの高さが高く
なるラジエータの上方位置を回避した部分で、上部に突
出部がないエンジンの上方部分に凹部を設け、該凹部に
座席を配置したことにより、座席が低い位置となり、旋
回作業車の作業時の重心が低くなることになり、上記の
如く重心位置を低くすることにより、後方小旋回型の旋
回作業車でありながら、作業時の安定性を向上し、作業
能率をよくしている。 また、エンジンを旋回フレームの
旋回中心よりも後方位置に配置し、前記エンジンの上方
に座席を配置することにより、座席も旋回中心よりも後
方位置となり、コンパクトな旋回フレーム及びボンネッ
トでありながら、操作コラムから座席までの距離が適正
な長さとなる。 また、旋回中心よりも後方位置に配置し
たエンジンの上方に座席を配置することにより、エンジ
ン及び座席が左右方向の略中央近傍に位置することにな
り、後方小旋回型の旋回作業車でありながら、機体の左
右バランスが良好となる。
【0009】ラジエータ収納側上方のボンネットに凸部
を構成したことにより、座席の位置が低いにもかかわら
ず、ラジエータの熱交換部の面積が広くなり、エンジン
の冷却効果の向上が図れる。 特に、後方小旋回型のコン
パクトなボンネット内に、エンジンを初めとする各機器
を密着状態で配置しても、エンジンの冷却効果の向上が
図れる。
【0010】そして、ラジエータを旋回フレームの外周
に沿わせて配置することにより、ボンネットのコンパク
ト化を図りながら、エンジンの配置場所を自由に選ぶこ
とができる。 また、ラジエータを旋回フレームの外周に
沿わせて配置することにより、ラジエータファンの冷却
風をラジエータの広い全幅に対して吹きつけることが可
能となるとともに、ラジエータとラジエータファンとの
間隔が広くなり、冷却風を層流化することが可能とな
る。
【0011】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は旋回作業車の
左側面図、図2は同じく側面図、図3は同じく後面
図、図4は上部構造体B内における平面配置図、図5は
上部構造体Bの後面配置断面図、図6はラジエータ7を
旋回フレームFの壁部に配置した実施例の平面図、図7
はカウンタウエイトWと吊りフック35と係止凹部36
の配置を示す図面、図8は同じく側面断面図、図9はカ
ウンタウエイトWの平面図、図10はメンテナンスカバ
ー34を開放した状態の平面図、図11は燃料タンク3
7と作動油タンク38とメンテナンスカバー34部分の
拡大平面図、図12はメンテナンスカバー34と点検窓
30の部分の側面断面図、図13は給油口33とボンネ
ット6とメンテナンスカバー34の関係位置を示す前面
断面図、図14はメンテナンスカバー34を開放した状
態の斜視図、図15はメンテナンスカバー34を閉じた
状態の斜視図である。
【0012】図1・図2・図3により掘削作業車の全体
構成を説明する。クローラ式走行装置3の上に、旋回台
軸受26を介して旋回フレームFを支持している。該旋
回フレームFの上にボンネット6と座席Sを配置し、該
座席Sの上に、キャノピ支柱11・12により支持した
キャノピCを設けている。前記キャノピ支柱11・12
は、座席Sに座ったオペレーターを転倒時において保護
する安全フレームをも兼用している。旋回フレームFの
前部には、メインブーム1とバケットアーム2により支
持され掘削作業を行うバケット4が支持されており
該バケット4は、上下及び左右に作動可能に構成されて
いる。
【0013】図4・図5に示す如く、上部構造体Bは、
旋回フレームF、座席S、エンジンE、油圧ポンプ装置
P、及びラジエータ7等により構成されており、前記上
部構造体Bの後方最大寸法部をクローラ式走行装置3の
幅内としている。前記エンジンEは、旋回フレームFの
旋回中心よりも後方に配置されている。 前記上部構造体
Bは、旋回台軸受26を中心とするクローラ式走行装置
3の幅と略同一の幅の旋回直径内に配置されており、前
記上部構造体Bの前端よりも前 方にメインブーム1、バ
ケットアーム2、及びバケット4等よりなる作業機が配
置され、前記エンジンEと重複した位置の上方に座席S
が配置されている。前記座席Sの前部には、操作コラム
5が立設されている。該操作コラム5の左右の位置に操
作ペダル25L・25Rが配置されている。15は左側
キャノピマウント9の部分に設けられた工具箱である。
【0014】ボンネット6が旋回フレームFの左右にわ
たり半円状に載置されており、該ボンネット6の中央に
座席Sを載置する凹部16が設けられている。該凹部1
6の左右に、キャノピ支柱11・12を支持するキャノ
ピマウント8・9が配置されている。該キャノピマウン
ト8・9は、ボンネット6の内部に立設収納されてい
る。キャノピ支柱11・12の基部には、キャノピブー
ツ11a・12aが付設されており、キャノピ支柱11
・12の基部が右側キャノピマウント8の上に突設され
たマウントブラケット8a・9aの上に載置されてい
る。
【0015】前記キャノピ支柱11・12の基部をキャ
ノピブーツ11a・12aにより被覆し、デザイン性の
向上と安全性を具備させている。また右側キャノピマウ
ント8と左側キャノピマウント9自体はボンネット6の
内部に配置されているが、マウントブラケット8a・9
aの部分がボンネット6の上面から突出されており、該
部分にキャノピ支柱11・12の下部がボルトにより固
定されている。そして、左右のキャノピ支柱11・12
の間に、補強杆17が架設されており、該補強杆17
は、座席Sの後部においてオペレーターの安全バーを兼
用している。
【0016】左右に設けられたキャノピマウントの中
で、右側キャノピマウント8は、エンジンEの側方のラ
ジエータ7の排風側に配置されている。そして該右側キ
ャノピマウント8は、ラジエータ7から吐出される排風
を後方へ案内する排風ガイドの役目を兼用させているの
である。故に、右側キャノピマウント8の内部は、空洞
であり、前面側がガイド板に構成されている。ラジエー
タ7には、ラジエータファン7aが付設されている。
【0017】また、左側キャノピマウント9は、進行方
向に対して斜めに配置されたエンジンEの左側の位置に
配置されており、該エンジンEのクランクシャフトによ
り駆動すべく延長上に固定した油圧ポンプ装置Pの周囲
を被覆するように構成されている。前記左側キャノピマ
ウント9により、高価な精密部品である油圧ポンプ装置
Pが、衝撃や衝突により変形破損することの無いように
構成している。また、図5において示す如く、座席Sは
エンジンEの上に構成した凹部16に設けられており、
高さの高いラジエータ7の部分を回避して凹部16を構
成することが出来、座席Sを低い位置に配置出来る。
して、前記ラジエータ7の収納側上方のボンネット6に
は、凸部が構成されている。
【0018】また、座席Sの前部に操作コラム5が配置
されており、該操作コラム5の前部にフロント手摺り2
7が設けられている。また座席Sの右側にメンテナンス
カバー34が配置され、座席Sの後部に点検窓30が開
口され、カウンタウエイトWも後部の旋回フレームFに
配置されている。図6においては、ラジエータ7を旋回
フレームFの外周のボンネット6に近接して配置してい
る。そしてラジエータ7は、ボンネット6に防振ゴム3
2を介して固定している。このラジエータ7を防振ゴム
32によりボンネット6の内面に固定したことにより、
ラジエータ7の為の取付ブラケットが必要無くなったの
である。また、ラジエータ7をエンジンEに直角に配置
した場合には、ボンネット6に開口する排風開口の面積
が狭くなるが、ボンネット6に接触状態に配置すること
により、排風開口をラジエータ7の面積いっぱいに構成
することが出来たのである。この実施例の場合には、エ
ンジンEとラジエータ7との間に右側キャノピマウント
8が配置されている。
【0019】次に、図7・図8・図9において、カウン
タウエイトWの構成を説明する。カウンタウエイトW
は、図1に示す如く、座席Sの後部の旋回フレームFの
上に載置固定されるが、該カウンタウエイトWを持ち上
げて、旋回フレームFの上に固定する場合に、吊りフッ
ク35とワイヤー29により持ち上げるのである。しか
し、通常のクレーン車等で吊り上げた場合には、カウン
タウエイトWが不安定であり、転倒したり、抜け落ちた
りして人身事故の元となるのである。本実施例において
は、吊りフック35とワイヤー29により確実にカウン
タウエイトWを吊り下げ出来るように、係止凹部36を
設け、該係止凹部36の部分に吊りフック35を嵌装し
たものである。これにより、カウンタウエイトWが倒れ
なくなったのである。図7において、カウンタウエイト
Wの上部には、係止金具28を嵌入しており、該係止金
具28にワイヤー29を通過して、上部の揺れを阻止し
ている。
【0020】次に、図10・図11・図12において説
明する。座席Sの左側前方でボンネット6の内部に、燃
料タンク37と作動油タンク38が配置されており、こ
の部分のボンネット6は開口されている。該開口部分に
メンテナンスカバー34が開閉可能に配置されている。
該メンテナンスカバー34は、上方に凸の蓋に構成され
ており、ボンネット6から突出した給油口33の状態
が、このメンテナンスカバー34の中に収納されるよう
に構成している。図13に示す如く、該燃料タンク37
の上部の給油口33が突出した部分は、ボンネット6が
抉れたように開口されており、給油口33の上端は、メ
ンテナンスカバー34を開放すると、ボンネット6から
突出した状態となっている。そしてメンテナンスカバー
34を閉じると、給油口33が被覆収納される。
【0021】
【発明の効果】本願発明は以上の如く構成したので、次
のような効果を奏するのである。 請求項1においては、
第1に、上部構造体の前端部に、作業機を上下方向及び
左右方向に作動可能に枢支し、上部構造体の少なくとも
後方最大寸法部を走行装置の幅内とするので、上部構造
体の後方最大寸法部が、走行装置の幅内に納まり 、旋回
時において、旋回台フレームの後方部が障害物に接触す
ることがなくなる。 第2に、特に側溝掘り時には、上部
構造体の前端部に、作業機を上下方向及び左右方向に作
動可能に枢支し、上部体構造の少なくとも後方最大寸法
部を走行装置の幅内とするので、オフセットブーム機構
の必要がなく、しかも、走行装置の幅内で、上部構造体
の後方部が旋回出来る。それにより、上部構造体の後方
部が走行装置の幅内で旋回出来て、しかも、側溝掘り時
の溝の縁部にオフセットブームが当たり深く掘れないと
いう不具合が生じない。 よって、旋回台フレームを旋回
させて、作業機を左右方向に作動させて、側溝掘りが出
来るので、作業機の全体を使って、深く側溝掘りが出来
る。 第3に、上部構造体の前端部に、作業機を上下方向
及び左右方向に枢支し、上部体構造の少なくとも後方最
大寸法部を走行装置の幅内とするので、オフセットブー
ム機構が不要となり、これにより、作業機を立てたとき
にアームシリンダが旋回フレームから突出することがな
い。よって、旋回の際に、該アームシリンダの後部が走
行装置の幅からはみ出さない。故に、壁際での側溝掘り
が出来て、しかも、掘った土砂を、壁とは反対側のトラ
ックに積み込むための旋回が可能となる。 第4に、作業
機にオフセットブーム機構が必要ないので、作業機が軽
くなり、よって、機体の前後バランスが悪くなることが
なく、作業機を立てたときも、重心位置が高くならず、
低くなり、よって速い速度で作業及び走行が出来る。
5に、ボンネットの高さが高くなるラジエータの上方位
置を回避した部分で、上部に突出部がないエンジンの上
方部分に凹部を設け、該凹部に座席を配置したので、座
席を低くすることが出来る。 さらに、座席を低くするこ
とが出来るので、旋回作業車の重心を低くすることが出
来る。すなわち、重心位置を低くすることにより、上部
構造体の後方最大寸法部を走行装置の幅内とした後方小
旋回型の旋回作業車でありながら、作業時の安定性を向
上することが出来、作業能率を上げることが出来る。
6に、エンジンを旋回フレームの旋回中心よりも後方位
置に配置し、前記エンジンの上方に座席を配置すること
により、座席も旋回中心よりも後方位置とな り、上部構
造体の後方最大寸法部を走行装置の幅内とした後方小旋
回型の旋回作業車のコンパクトな旋回フレーム及びボン
ネットであるにもかかわらず、操作コラムから座席まで
の距離が適正な長さとなる。また、操作コラムから座席
までの距離が適正な長さとなるので、操作部のスペース
を十分に確保することが出来、走行や作業等の操作がし
易くなり、作業能率の向上を図ることが出来る。 第7
に、旋回中心よりも後方位置に配置したエンジンの上方
に座席を配置することにより、エンジン及び座席が左右
方向の略中央近傍に位置することになり、機体の左右方
向のバランスが良好となるので、上部構造体の後方最大
寸法部を走行装置の幅内とした後方小旋回型の旋回作業
車でありながら、作業時の機体の安定性を向上すること
が出来、作業能率を上げることが出来る。
【0022】請求項2においては、請求項1の第1から
第7の効果に加えて、次のような効果を奏する。 第1
に、ラジエータ収納側上方のボンネットを凸設したこと
により、座席の位置が低いにもかかわらず、ラジエータ
の熱交換部の面積を広くすることが出来るので、エンジ
ンの冷却効果の向上することが出来る。 第2に、特に、
後方小旋回型の旋回作業車においては、ボンネットをコ
ンパクトにする必要があり、該コンパクトなボンネット
内にエンジン、油圧ポンプ、燃料タンク、作動油タンク
等の各機器を配置した場合、該各機器によって過密状態
となるが、ラジエータ収納側上方のボンネットを凸設す
ることにより、ラジエータの熱交換部の面積を広くする
ことが出来るので、エンジンの冷却効果の向上すること
が出来る。
【0023】請求項3においては、請求項1の第1から
第4の効果に加えて、次のような効果を奏する。 第1
に、ラジエータを旋回フレームの外周に沿わせて配置す
ることにより、ボンネットのコンパクト化を図りなが
ら、エンジンの設置場所を自由に選ぶことが出来る。
2に、ラジエータを旋回フレームの外周に沿わせて配置
することにより、ラ ジエータとラジエータファンとは、
平面視で平行状態に対向しないで、互いが傾斜して配置
されることになるので、ラジエータの排風面積を十分に
確保出来るとともに、ラジエータファンの冷却風をラジ
エータの全幅に対して吹きつけることが出来、エンジン
の冷却効果の向上することが出来る。 特に、ボンネット
のコンパクト化が望まれる後方小旋回型の旋回作業車に
おいては、エンジン、油圧ポンプ、燃料タンク、作動油
タンク等の各機器が過密状態で配置されることとなる
が、ボンネット内の配置空間の有効利用を図りながら、
エンジンの冷却効果の向上することが出来る。 第3に、
ラジエータを旋回フレームの外周に沿わせて配置するこ
とにより、ラジエータとラジエータファンとの間隔を広
くとることが出来るので、冷却風を層流化してラジエー
タに送り込むことが出来、ラジエータとラジエータファ
ンとを近づけて配置した場合に比べて、エンジンの冷却
効果を更に向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】旋回作業車の左側面図。
【図2】同じく右側面図。
【図3】同じく後面図。
【図4】旋回フレームFの上の上部構造体B内における
平面配置図。
【図5】上部構造体Bの後面配置断面図。
【図6】ラジエータ7を旋回フレームFの壁部に配置し
た実施例の平面図。
【図7】カウンタウエイトWと吊りフック35と係止凹
部36の配置を示す図面。
【図8】同じく側面断面図。
【図9】カウンタウエイトWの平面図。
【図10】メンテナンスカバー34を開放した状態の平
面図。
【図11】燃料タンク37と作動油タンク38とメンテ
ナンスカバー34部分の拡大平面図。
【図12】メンテナンスカバー34と点検窓30の部分
の側面断面図。
【図13】給油口33とボンネット6とメンテナンスカ
バー34の関係位置を示す前面断面図。
【図14】メンテナンスカバー34を開放した状態の斜
視図。
【図15】メンテナンスカバー34を閉じた状態の斜視
図。
【符号の説明】B 上部構造体 E エンジン S 座席 F 旋回フレーム W カウンタウエイト 6 ボンネット 7 ラジエータ 28 係止金具 29 ワイヤー 30 点検窓 32 防振ゴム 33 給油口 34 メンテナンスカバー 35 吊りフック 36 係止凹部 37 燃料タンク 38 作動油タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾形 峰明 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (72)発明者 古賀 毅 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (72)発明者 坂井 透 岡山市江並428番地 セイレイ工業株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭51−67602(JP,A) 実開 昭61−76850(JP,U) 実開 昭63−71257(JP,U) 実開 平4−4944(JP,U) 実開 平1−75169(JP,U) 実開 昭57−202461(JP,U) 実開 平1−164337(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/00 E02F 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回フレ
    ームを旋回可能に装着し、該旋回フレーム、座席、エン
    ジン及びラジエータ等により上部構造体を構成し、該上
    部構造体の前端部に、上下及び左右に作動可能な作業機
    を設け、前記上部構造体の少なくとも後方最大寸法部を
    走行装置の幅内とした旋回作業車において、エンジンを
    旋回フレームの旋回中心よりも後方に配置し、前記エン
    ジンの上方のボンネットに凹部を形成し、該凹部に座席
    を設けたことを特徴とする旋回作業車。
  2. 【請求項2】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回フレ
    ームを旋回可能に装着し、該旋回フレーム、座席、エン
    ジン及びラジエータ等により上部構造体を構成し、該上
    部構造体の前端部に、上下及び左右に作動可能な作業機
    を設け、前記上部構造体の少なくとも後方最大寸法部を
    走行装置の幅内とした旋回作業車において、エンジンを
    旋回フレームの旋回中心よりも後方に配置し、前記エン
    ジンの上方のボンネットに凹部を形成し、該凹部に座席
    を設け、かつ、ラジエータ収納側上方のボンネットを凸
    設したことを特徴とする旋回作業車。
  3. 【請求項3】 走行装置に旋回台軸受を介して旋回フレ
    ームを旋回可能に装着し、該旋回フレーム、座席、エン
    ジン及びラジエータ等により上部構造体を構成し、該上
    部構造体の前端部に、上下及び左右に作動可能な作業機
    を設け、前記上部構造体の少なくとも後方最大寸法部を
    走行装置の幅内とした旋回作業車において、ラジエータ
    を旋回フレームの外周に沿わせて配置したことを特徴と
    する旋回作業車。
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