JPH08302746A - 作業機のカウンタウエイト装置 - Google Patents

作業機のカウンタウエイト装置

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Publication number
JPH08302746A
JPH08302746A JP7137370A JP13737095A JPH08302746A JP H08302746 A JPH08302746 A JP H08302746A JP 7137370 A JP7137370 A JP 7137370A JP 13737095 A JP13737095 A JP 13737095A JP H08302746 A JPH08302746 A JP H08302746A
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JP
Japan
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weight
counterweight
working machine
main
attaching
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Application number
JP7137370A
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English (en)
Inventor
Kiyoaki Maekawa
清明 前川
Kotsuto Arekisandaa
コット アレキサンダー
Tomonori Watanabe
智則 渡辺
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08302746A publication Critical patent/JPH08302746A/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/18Counterweights

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性の低下を招くことなくカウンタウエイ
トの重量を増大することができ、かつ、ウエイト昇降機
構を保護できるようにする。 【構成】 製缶構造体33内に重量調整物34が充填さ
れた主ウエイト32と、該製缶構造体33の下面部33
Cに固着された追加ウエイト36とからカウンタウエイ
ト31を構成し、かつ、追加ウエイト36にはウエイト
着脱機構20の下部を収容する収容凹部37を設ける。
これにより、後方視界を確保でき良好な作業性を確保し
たもとで、カウンタウエイト31の重量を増大できる。
また、カウンタウエイト31を上部旋回体2の後部側に
取付けた状態では、ウエイト着脱機構20の下部を、追
加ウエイト36の収容凹部37内に収容することによっ
て障害物等から確実に保護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル、
油圧クレーン等の作業機に好適に用いられるカウンタウ
エイト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の作業機では、作業機本体の前部側にショベル、クレー
ン等の作業装置を設け、作業機本体の後部側にはこの作
業装置とバランスさせるためのカウンタウエイトが着脱
可能に設けられている。
【0003】ところで、上述の如き作業機は、通常、ト
レーラ等に積載されて作業現場に搬入されるが、作業機
の総重量がトレーラの積載限度を越える場合には、作業
機本体とカウンタウエイトとをそれぞれ個別に作業現場
に搬入した後、作業現場においてカウンタウエイトを作
業機本体の後部側に取付ける作業を行い、また、作業機
を作業現場から搬出する場合には、作業機本体の後部側
からカウンタウエイトを取外す作業を行うようになって
いる。
【0004】このため、作業機本体に対するカウンタウ
エイトの着脱作業を迅速に行うために、カウンタウエイ
トを作業機本体に対して着脱するためのウエイト着脱機
構を備えた作業機が実用に供されている。
【0005】そこで、図4ないし図7に、この種のウエ
イト着脱機構を備えた作業機として油圧ショベルを例に
挙げて示す。
【0006】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は、旋回フレーム3と、該旋回フレーム
3上に設けられた運転室4、機械室5および後述するカ
ウンタウエイト13とからなる作業機本体を構成してい
る。そして、機械室5内には、下部走行体1や後述の作
業装置6を作動させるエンジンおよび油圧ポンプ(いず
れも図示せず)等が配設されている。
【0007】6は上部旋回体2の前部側に設けられた作
業装置を示し、該作業装置6は、旋回フレーム3の前部
に俯仰動可能に設けられたブーム7と、該ブーム7の先
端側に俯仰動可能に設けられたアーム8と、該アーム8
の先端側に回動可能に設けられたバックホウ式のバケッ
ト9とからなり、これらのブーム7,アーム8,バケッ
ト9はブームシリンダ10,アームシリンダ11,バケ
ットシリンダ12によってそれぞれ作動するようになっ
ている。そして、該作業装置6は土砂等の掘削作業時
に、ブームシリンダ10,アームシリンダ11によって
ブーム7,アーム8を俯仰動させつつ、バケットシリン
ダ12によってバケット9を回動させ、該バケット9に
より土砂等を掘削するようになっている。
【0008】13は上部旋回体2の後部側に着脱可能に
設けられたカウンタウエイトを示し、該カウンタウエイ
ト13は、例えば図5および図6に示すように、機械室
5と対向する段付きの前面部14A,所定の湾曲形状を
もって成型された後面部14B,前面部14Aと後面部
14Bの底部を形成する下面部14C等からなる中空の
製缶構造体14と、該製缶構造体14内に充填された鉄
屑やセメント等からなる重量調整物15とから構成さ
れ、該重量調整物15が充填された状態で製缶構造体1
4の上面部が蓋体14Dによって閉塞されている。
【0009】16はカウンタウエイト13の製缶構造体
14に設けられた収容凹部で、該収容凹部16は、製缶
構造体14の前面部14Aの幅方向(左右方向)中間部
に位置して上下方向に延びるように形成されている。こ
こで、製缶構造体14の前面部14Aは、その上下方向
の中間部が後方に屈曲した段部14A1 となり、収容凹
部16における該段部14A1 の上側に位置する部位
は、拡張凹部16Aとなっている。
【0010】17は製缶構造体14の拡張凹部16A内
に設けられた一対の取付板で、該取付板17は、製缶構
造体14の前面部14Aに設けられた段部14A1 上に
溶接等によって固着されている。
【0011】18は旋回フレーム3の後端側に配設され
た衝合板を示し、該衝合板18は旋回フレーム3の一部
をなし、カウンタウエイト13に対応する寸法をもって
旋回フレーム3の幅方向(左右方向)に延びている。そ
して、カウンタウエイト13が上部旋回体2の後部側に
取付けられた状態で、衝合板18の後面側にはカウンタ
ウエイト13の前面部14Aが衝合し、複数の長尺ボル
ト(図示せず)等を介して位置決めされる構成となって
いる。
【0012】19は旋回フレーム3の後端側に衝合板1
8と共に溶接等の手段で一体化して設けられた一対の支
持ブラケット(一方のみ図示)で、該支持ブラケット1
9は衝合板18の幅方向中間部に一定間隔をもって後方
に突出するように配設されている。
【0013】20は上部旋回体2の後部側に位置して旋
回フレーム3とカウンタウエイト13との間に設けられ
たウエイト着脱機構を示し、該ウエイト着脱機構20は
図5および図7に示すように、後述するリンク21およ
び昇降用シリンダ27等から大略構成され、カウンタウ
エイト13を旋回フレーム3に対して昇降させることに
より上部旋回体2の後部側に対して着脱する。そして、
該ウエイト着脱機構20は、カウンタウエイト13が上
部旋回体2の後部側に取付けられた状態では、カウンタ
ウエイト13の収容凹部16内に収容されるようになっ
ている。
【0014】21は旋回フレーム3とカウンタウエイト
13との間に位置して、支持ブラケット19と取付板1
7とを連結するリンクで、該リンク21は、基端側が支
持ブラケット19に支軸22を介して回動可能にピン結
合され、先端側に突出部23Aが形成された一対の回動
アーム23と、上端側が連結ピン24を介して回動アー
ム23の突出部23Aに、下端側が支持ピン25を介し
てカウンタウエイト13の取付板17に、それぞれ回動
可能にピン結合された一対の連結具26とから構成され
ている。
【0015】27はリンク21と共にウエイト着脱機構
20を構成し、回動アーム23を上,下に回動させる油
圧式の昇降用シリンダを示し、該昇降用シリンダ27は
チューブ27Aと、基端側が該チューブ27A内に摺動
可能に挿嵌されたピストン(図示せず)に固着し、先端
側がチューブ27A外に突出したロッド27Bとから構
成され、機械室5内に配設された油圧ポンプから油圧配
管27C等を介してチューブ27Aに圧油が給排される
ことにより、ロッド27Bが伸縮するようになってい
る。そして、チューブ27Aの基端側は、支持ピン28
を介して支持ブラケット19に回動可能にピン結合さ
れ、ロッド27Bの突出端側は、回動ピン29を介して
回動アーム23の突出部23Aに回動可能にピン結合さ
れている。
【0016】このように構成される従来技術では、ウエ
イト着脱機構20の昇降用シリンダ27に対する圧油の
給排によってロッド27Bを伸縮させ、図7中に示す円
弧状の軌跡aに沿って回動アーム23を上,下に回動さ
せることにより、連結具26を介してカウンタウエイト
13を二点鎖線で示す如く吊上げたり、実線で示す如く
吊下げたりするようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
ウエイト着脱機構20を備えたカウンタウエイト装置で
は、カウンタウエイト13にウエイト着脱機構20を収
容するための収容凹部16が形成されているため、該収
容凹部16が占める容積分だけカウンタウエイト13の
重量が不足してしまうという不具合がある。
【0018】これに対し、重量調整物15の比重を従来
技術によるものよりも大きくすることによりカウンタウ
エイト13の重量を増大させる方法や、製缶構造体14
の内容積を大きくすることによりカウンタウエイト13
の重量を増大させる方法等が考えられる。しかし、重量
調整物15の比重を大きくする方法では材料費との兼合
いで増大できる重量に限度があり、また、製缶構造体1
4の内容積を大きくする方法では、内容積を大きくした
缶構造体を成型するために新規に型を製作しなければな
らず、製造コストの上昇を招いてしまうという問題があ
る。
【0019】このため、従来技術によるカウンタウエイ
ト装置では、重量不足を補うために標準のカウンタウエ
イトに追加ウエイトを取付けたものが提案されている
(例えば、実開平4−31090号公報)。
【0020】しかし、追加ウエイトをカウンタウエイト
13の上面部に取付けた場合には、運転室4からの後方
視界が追加ウエイトの高さ分だけ狭められ、掘削作業等
の作業性が低下してしまうという問題が生じる。一方、
追加ウエイトを機械室5とカウンタウエイト13との間
に位置してカウンタウエイト13の前面部14A側に設
けた場合には、運転室4からの後方視界は確保できるも
のの、上部旋回体2の後部側の旋回半径が追加ウエイト
分だけ増大するから、狭い作業スペース内での上部旋回
体2の旋回動作等に支障をきたし、掘削作業等の作業性
が低下してしまうという問題が生じる。
【0021】また、ウエイト着脱機構20の昇降用シリ
ンダ27と機械室5内の油圧ポンプとを連結する油圧配
管27Cは、カウンタウエイト13の昇降動作に伴う昇
降用シリンダ27の移動を妨げないように、通常、図5
に示すように、昇降用シリンダ27の下部からカウンタ
ウエイト13の下面側に余裕をもって垂下するように配
設されている。このため、上部旋回体2の旋回動作時等
において、カウンタウエイト13の下面部が山積された
土砂等の障害物に接触した場合には、昇降用シリンダ2
7の下部や油圧配管27Cが破損してしまうという問題
がある。
【0022】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、作業性の低下を招くことなくカウンタウ
エイトの重量を増大することができ、かつ、ウエイト着
脱機構をも保護することができるカウンタウエイト装置
を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、前部側に作業装置が設けられた作業機
本体と、該作業機本体の後部側に着脱可能に設けられる
カウンタウエイトと、該カウンタウエイトをその着脱時
に前記作業機本体に対して昇降すべく、該作業機本体の
後部側に設けられたウエイト着脱機構とからなる作業機
のカウンタウエイト装置に適用される。
【0024】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記カウンタウエイトは前記作業機本体の後部
側に着脱可能に設けられ、前面側に前記ウエイト着脱機
構の一部を収容する収容凹部が形成された主ウエイト
と、該主ウエイトの下面側に設けられ、前面側で該主ウ
エイトの収容凹部と対応する位置に収容凹部が形成され
た追加ウエイトとから構成したことにある。
【0025】また、請求項2の発明は、前記ウエイト着
脱機構は、前記作業機本体の後部側に位置して前記主ウ
エイトの収容凹部との間で上下方向に変位可能に設けら
れたリンクと、前記作業機本体の後部側と該リンクとの
間に設けられ、圧油を給排することによって前記主ウエ
イトと追加ウエイトとを一体に昇降させる昇降用シリン
ダとから構成したことにある。
【0026】さらに、請求項3の発明は、前記主ウエイ
トは、中空の製缶構造体と、該製缶構造体内に充填され
た重量調整物とからなり、前記追加ウエイトは前記製缶
構造体の下面部に固着して構成したことにある。
【0027】
【作用】請求項1の構成によれば、主ウエイトの下面側
に固着した追加ウエイトによりカウンタウエイトの重量
が増大し、かつ、カウンタウエイトの重心位置が下がる
から、例えば作業機本体の旋回動作等を一層安定させる
ことができる。しかも、追加ウエイトを主ウエイトの下
面側に固着することにより、後方視界を確保でき、か
つ、作業機本体の後部側の旋回半径を増大させることな
く、カウンタウエイトの重量を増大することができる。
【0028】また、請求項2の構成によれば、昇降用シ
リンダに対する圧油の給排によってリンクが上下方向に
変位することにより、主ウエイトが追加ウエイトを伴っ
て昇降し、作業機本体の後部側に対する着脱が行われ
る。そして、カウンタウエイトが作業機本体の後部側に
取付けられた状態では、主ウエイトの下面側に突出する
ウエイト着脱機構の下部を、追加ウエイトに設けた収容
凹部内に収容できる。
【0029】さらに、請求項3の構成によれば、主ウエ
イトを構成する製缶構造体の下面部に追加ウエイトを固
着することにより、カウンタウエイトの重量を増大させ
たから、主ウエイトの製缶構造体を成型するための型を
利用することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図3に基
づき説明する。なお、実施例では前述した図4ないし図
7に示す従来技術と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0031】図中、31は上部旋回体2の後部側に着脱
可能に設けられた本実施例によるカウンタウエイトを示
し、該カウンタウエイト31は図2に示すように、後述
する主ウエイト32と、該主ウエイト32の下面側に固
着された追加ウエイト36とから構成され、ウエイト着
脱機構20を介して旋回フレーム3に連結されることに
より、上部旋回体2の後部側に対して着脱可能に設けら
れている。
【0032】32は主ウエイトを示し、該主ウエイト3
2は、機械室5と対向する前面部33A,所定の湾曲形
状をもって成型された後面部33B,前面部33Aと後
面部33Bの底部を形成する下面部33C等からなり、
従来技術によるカウンタウエイト13の製缶構造体14
と同一形状を有する中空の製缶構造体33と、該製缶構
造体33内に充填された鉄屑やセメント等からなる重量
調整物34とから構成され、該重量調整物34が充填さ
れた状態で製缶構造体33の上面部が蓋体33Dによっ
て閉塞されている。
【0033】35はウエイト着脱機構20を収容すべく
カウンタウエイト31の製缶構造体33に形成された収
容凹部で、該収容凹部35は、製缶構造体33の前面部
33Aの幅方向(左右方向)中間部に位置して上下方向
に延びるように形成されている。ここで、製缶構造体3
3の前面部33Aは、その上下方向の中間部が後方に屈
曲した段部33A1 となり、収容凹部35における該段
部33A1 の上側に位置する部位は拡張凹部35Aとな
っている。そして、該拡張凹部35A内には、一対の取
付板17が段部33A1 上に固着されて配設されてい
る。
【0034】36は主ウエイト32の下面側に設けら
れ、該主ウエイト32と共にカウンタウエイト31を構
成する追加ウエイトで、該追加ウエイト36は、例えば
帯鋼をレーザ加工することにより、主ウエイト32より
も一回り小さい相似形状をもって形成され、主ウエイト
32を構成する製缶構造体33の下面部33Cに溶接等
によって固着されている。このとき、主ウエイト32と
追加ウエイト36とからなるカウンタウエイト31の重
量は、主ウエイト32の形状を一定に保ったまま追加ウ
エイト36の圧さ寸法を変更することにより、適用され
る油圧ショベルの大きさに応じて決定される。
【0035】37は追加ウエイト36の幅方向中間部に
設けられた収容凹部を示し、該収容凹部37は、追加ウ
エイト36を主ウエイト32の下面側に設けた状態で、
該主ウエイト32の収容凹部35と対応する部位を矩形
に切欠くことにより形成され、該収容凹部37と主ウエ
イト32の収容凹部35とは、上下方向に連なるように
位置決めされている。
【0036】そして、主ウエイト32の拡張凹部35A
内に設けられた取付板17は、連結具26を介して回動
アーム23の突出部23Aに回動可能に連結され、主ウ
エイト32は、ウエイト着脱機構20を介して旋回フレ
ーム3に連結されている。これにより、主ウエイト32
は、ウエイト着脱機構20によって図3中に実線で示す
下降位置と二点鎖線で示す上昇位置との間で追加ウエイ
ト36を伴って昇降し、カウンタウエイト31が上部旋
回体2の後部側に対して着脱されるようになっている。
この際、カウンタウエイト31が上部旋回体2の後部側
に取付けられた状態では、図1中に示すように、主ウエ
イト32の下面側に突出した支持ブラケット19および
昇降用シリンダ27の下部、昇降用シリンダ27に接続
された油圧配管27C等が、追加ウエイト36の収容凹
部37内に収容される構成となっている。
【0037】本実施例によるカウンタウエイト装置は上
述の如き構成を有するもので、その基本的作動について
は従来技術によるものと格別差異はない。
【0038】然るに、本実施例によれば、従来技術によ
る製缶構造体14と同一形状を有する製缶構造体33内
に重量調整物34が充填された主ウエイト32と、該主
ウエイト32を構成する製缶構造体33の下面部33C
に固着された追加ウエイト36とからカウンタウエイト
31を構成し、かつ、追加ウエイト36には、カウンタ
ウエイト31が上部旋回体2の後部側に取付けられた状
態で、ウエイト着脱機構20の下部を収容する収容凹部
37を設けたから、以下の如き作用効果を得ることがで
きる。
【0039】まず、追加ウエイト36を主ウエイト32
の下面側に配設することにより、運転室4からの後方視
界を確保でき、かつ、上部旋回体2の後部側の旋回半径
が増大することがないから、良好な作業性を確保するこ
とができる。しかも、カウンタウエイト31全体の重心
位置が下がるから、作業機全体の安定化を図ることがで
きる。
【0040】そして、カウンタウエイト31が上部旋回
体2の後部側に取付けられた状態で、支持ブラケット1
9および昇降用シリンダ27の下部、昇降用シリンダ2
7に接続された油圧配管27C等が、追加ウエイト36
の収容凹部37内に収容されるから、例えば上部旋回体
2の旋回動作時においてウエイト着脱機構20の下部が
障害物等に干渉して破損するのを確実に防止することが
できる。
【0041】また、上部旋回体2に対する着脱時におけ
る、カウンタウエイト31の旋回フレーム3に対する昇
降移動量が、追加ウエイト36の高さ分だけ小さくなる
から、昇降用シリンダ27のストローク量や回動アーム
23の長手方向寸法等を小さく設定することができ、製
造コストの削減に寄与することができる。
【0042】さらに、従来技術によるカウンタウエイト
13の製缶構造体14と同一形状を有する中空の製缶構
造体33と、該製缶構造体33内に充填された鉄屑やセ
メント等からなる重量調整物34とから主ウエイト32
を構成し、該主ウエイト32の製缶構造体33の下面部
33Cに追加ウエイト36を固着することにより、重量
の大きいカウンタウエイト31を形成したから、内容積
の大きい缶構造体を成型するために新規に型を製作する
必要がない。従って、従来技術による製缶構造体14の
型をそのまま利用することにより、製造コストの上昇を
防ぐことができる上に、製缶構造体14を備えたカウン
タウエイト13の下面側に追加ウエイト36を後付けす
ることにより、既存のカウンタウエイト13の重量を簡
単に増大させることができる。
【0043】なお、上述した実施例では、主ウエイト3
2の下面側に追加ウエイト36を溶接により固着した場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えばボルト等の締結手段を介して追加ウエイ
ト36を主ウエイト32の下面側に固着するように構成
してもよい。
【0044】また、上述した実施例では、油圧ショベル
のカウンタウエイト装置を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等、種々の作業
機のカウンタウエイト装置にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、成型された中空の缶構造体内に重量調整物が充填
された主ウエイトと、該主ウエイトの下面側に固着され
た追加ウエイトとからカウンタウエイトを構成すること
により、カウンタウエイトの重量を、その重心位置を下
げた状態で増大させることができ、作業機の安定性を向
上することができる。しかも、追加ウエイトを主ウエイ
トの下面側に配設することにより、広い後方視界を確保
でき、かつ、作業機本体の旋回半径の増大を伴うことな
くカウンタウエイトの重量を増大できるから、良好な作
業性を確保することができる。
【0046】そして、請求項2の発明によれば、昇降用
シリンダに対する圧油の給排によってリンクが上下方向
に変位し、主ウエイトが追加ウエイトを伴って昇降する
ことにより、作業機本体の後部側に対するカウンタウエ
イトの着脱が行われる。このとき、カウンタウエイトが
作業機本体の後部側に取付けられた状態では、主ウエイ
トの下面側に突出するウエイト着脱機構の下部を、追加
ウエイトに設けられた収容凹部内に収容できるから、例
えば作業機本体の旋回動作時においてウエイト着脱機構
の下部が障害物等に干渉して破損するのを確実に防止す
ることができる。また、作業機本体の後部側に対するカ
ウンタウエイトの昇降移動量が、追加ウエイトの高さ分
だけ小さくなるから、ウエイト着脱機構の各構成部材を
コンパクトに形成することができ、製造コストの削減に
寄与することができる。
【0047】さらに、請求項3の構成によれば、主ウエ
イトを構成する製缶構造体の下面部に追加ウエイトを固
着することにより、カウンタウエイトの重量を増大させ
たから、内容積の大きい缶構造体を成型するために新規
に型を製作する必要がない。従って、従来技術による缶
構造体の型をそのまま利用することにより、製造コスト
の上昇を防ぐことができる上に、従来技術による缶構造
体の下面側に追加ウエイトを後付けすることにより、既
存のカウンタウエイトの重量を簡単に増大させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるカウンタウエイト装置を
示す縦断面図である。
【図2】図1中のカウンタウエイトの構成を示す分解斜
視図である。
【図3】実施例によるカウンタウエイト装置の動作状態
を示す縦断面図である。
【図4】従来技術による油圧ショベルを示す外観図であ
る。
【図5】従来技術によるカウンタウエイト装置を示す縦
断面図である。
【図6】図5中のカウンタウエイトを示す分解斜視図で
ある。
【図7】従来技術によるカウンタウエイト装置の動作状
態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(作業機本体) 6 作業装置 20 ウエイト着脱機構 21 リンク 27 昇降用シリンダ 31 カウンタウエイト 32 主ウエイト 33 製缶構造体 34 重量調整物 35,37 収容凹部 36 追加ウエイト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部側に作業装置が設けられた作業機本
    体と、該作業機本体の後部側に設けられるカウンタウエ
    イトと、該カウンタウエイトを前記作業機本体に対して
    着脱すべく、該作業機本体の後部側に設けられたウエイ
    ト着脱機構とからなる作業機のカウンタウエイト装置に
    おいて、 前記カウンタウエイトは前記作業機本体の後部側に着脱
    可能に設けられ、前面側に前記ウエイト着脱機構の一部
    を収容する収容凹部が形成された主ウエイトと、該主ウ
    エイトの下面側に設けられ、前面側で該主ウエイトの収
    容凹部と対応する位置に収容凹部が形成された追加ウエ
    イトとから構成したことを特徴とする作業機のカウンタ
    ウエイト装置。
  2. 【請求項2】 前記ウエイト着脱機構は、前記作業機本
    体の後部側に位置して前記主ウエイトの収容凹部との間
    で上下方向に変位可能に設けられたリンクと、前記作業
    機本体の後部側と該リンクとの間に設けられ、圧油を給
    排することによって前記主ウエイトと追加ウエイトとを
    一体に昇降させる昇降用シリンダとから構成してなる請
    求項1に記載の作業機のカウンタウエイト装置。
  3. 【請求項3】 前記主ウエイトは、中空の製缶構造体
    と、該製缶構造体内に充填された重量調整物とからな
    り、前記追加ウエイトは前記製缶構造体の下面部に固着
    してなる請求項1または2に記載の作業機のカウンタウ
    エイト装置。
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