JP4523817B2 - 無線中継装置 - Google Patents

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この発明は一般の無線通信方式における無線中継、特に移動無線通信方式における無線中継に適する無線中継装置に関する。
従来の無線中継伝送方法においては、送信装置から例えば垂直偏波の無線信号を送信し、無線中継装置では送信装置よりの無線信号を受信し、受信した無線信号を増幅して、垂直偏波の無線信号として受信装置へ送信している。つまり無線中継装置では受信した無線信号の偏波と同一の偏波の無線信号として送信している。従って受信装置では送信装置から送信する無線信号の偏波と同一偏波の無線信号を受信している。
このように無線中継装置において、その受信アンテナと、送信アンテナは同一の偏波特性をもっている。従って、無線中継装置の送信アンテナから送信された無線信号が再びその無線中継装置の受信アンテナに回り込み受信される。この回り込み信号を以下回り込み信号という。無線中継装置の受信周波数と送信周波数が同一の場合は無線中継装置の増幅利得を大きくすると、前記回り込み信号により発振を引き起してしまう。このため増幅利得を上げることに制限が生じる。
無線中継装置において、回り込み信号を推定して回り込み信号を抑圧する方法が従来より特許文献1及び2などで提案されている。従来の回り込み抑圧部を備える無線中継装置は例えば図1に示すように垂直偏波受信アンテナ1で受信された無線信号は回り込み抑圧部2を通じ増幅器3に入力され、増幅器3で増幅された無線信号は垂直偏波送信アンテナ4から送信される。受信アンテナ1の受信無線信号は回り込みチャネル推定部5に入力され、このチャネル推定部5において、送信アンテナ4から受信アンテナ1への回り込み信号の伝送路8の伝送路特性(インパルス応答)が推定され、この推定された伝送路特性がFIRフィルタ6に設定され、受信アンテナ1の受信無線信号にFIRフィルタ6で回り込み伝送路8の伝送特性が畳み込まれて回り込み信号のレプリカが生成され、このレプリカが受信無線信号から減算部7で差し引かれて増幅器3に入力される。
また水平(垂直)偏波空中線と垂直(水平)偏波空中線との複合空中線を用いてその一方で対向局からの送信波を受信し、他方で対向局へ送信することにより異偏波間の結合を40dB以上として送信波と受信波とを分離する多重無線中継装置が特許文献3に示されている。
無線中継装置の受信アンテナのアンテナ指向特性パターンは幅の狭いビーム状とされ、そのアンテナ指向特性ビームを送信装置のアンテナの方向とされている。
送信装置より同一周波数帯を用いて、複数の情報系列を無線送信し、受信装置でこれら同一周波数帯の無線信号を受信して、各情報系列に分離する多入力多出力(MIMO)方式が、非特許文献1に示されている。その概要は、図2に示すように送信装置10において、M個(Mは2以上の整数)の情報系列S1,…,SMが、送信アンテナAs1,…,AsMより、同一周波数帯の垂直偏波無線信号としてそれぞれ送信し、これらM個の無線信号を、L個(Lは1以上の整数)の無線中継装置201,…,20Lでそれぞれ受信し、一旦蓄積し、送信装置10より1通話分、1バーストなどの送信終了で送信が停止すると、蓄積した無線信号を増幅して垂直偏波無線信号とし、それぞれ受信装置30へ送信する。受信装置30ではN個(NはM以上の整数)の直線偏波受信アンテナAr1,…,ArNを受信し、受信信号に対し、MIMO等化処理してM個の情報系列S1,…,SMに分離する。送信装置10と受信装置30とが見通し環境においても、無線中継装置20を設けることにより、送信装置10と受信装置30との間を結ぶ直線的伝送路の他に無線中継装置20を介する伝送路が増加し、それだけ通信容量を向上させることができる。
特開2003−298548号公報 特開平8−331016号公報 特開昭55−26735号公報 酒井克己他、「MIMO方式による多地点中継伝送方式」電子情報通信学会、信学技報RCS2001−263
従来の無線中継装置はその受信アンテナと送信アンテナの偏波特性が同一であるため、回り込み信号による発振が生じないように、中継増幅利得を大きくとれない。また従来の無線中継装置はその受信アンテナの指向特性ビームが送信装置のアンテナ方向に向けているため、移動設置がやりにくかった。特許文献3に示す異偏波分離は対向局間の通信であり、移動通信のような通信方式での中継には適さない。
また従来のMIMO方式の無線中継伝送方法で、例えば図2に示した方法では伝送路数が増加するが、無線中継装置での回り込みの問題を避けるため、無線中継装置で、受信無線信号を一旦蓄積後、送信装置からの送信が停止されると、蓄積した無線信号を送信し、つまり、無線中継装置における受信と送信とを時分割で行うため、連続的に中継する場合と比較して伝送信号量が約半分になってしまう欠点があった。
この発明によれば、無線中継装置は、少なくとも第1及び第2中継系を含む無線中継装置であり、各中継系は無線信号を受信する受信アンテナと、その受信アンテナに接続され、受信された無線信号中の回り込み信号を抑圧する回り込み抑圧部と、回り込み抑圧された無線信号を増幅する増幅器と、受信アンテナと直交する偏波特性を有し、増幅器の出力を送信する送信アンテナ、とを含み、第1及び第2中継系の受信アンテナの偏波特性は互いに直交し、第1及び第2中継系の送信アンテナの偏波特性は互いに直交し、第1及び第2中継系の各回り込み抑圧部は、自中継系の送信アンテナから送信される無線信号を入力として、他方の中継系の送信アンテナから自中継系の受信アンテナに至る第1伝送路特性を推定するチャネル推定部と、推定された第1伝送路特性を他方の中継系の送信アンテナから送信すべき無線信号に畳み込んで第1レプリカを抑圧信号として生成する第1ファイナイトインパルスレスポンスフィルタ、以下FIRフィルタと呼ぶ、と、第1FIRフィルタからの第1レプリカを自中継系の受信無線信号から減算して受信無線信号中の回り込み信号を抑圧し、増幅器に与える減算部、とを含み、第1及び第2中継系の各チャネル推定部は更に他中継系の送信すべき無線信号を入力として、他中継系の送信アンテナから他中継系の受信アンテナに至る第2伝送路特性を推定し、各中継系の回り込み抑圧部は更に、自中継系のチャネル推定部が推定した第1伝送路特性と第2伝送路特性とを判別分離するチャネル分離部と、第2伝送路特性に対する第1伝送路特性の遅延量を検出する遅延量検出部と、他の中継系の送信すべき無線信号を検出された遅延量だけ遅延させて第1FIRフィルタに与える可変遅延部と、他の中継系のチャネル推定部により推定された第2伝送路特性を自中継系の送信すべき無線信号に畳み込んで第2レプリカを生成する第2FIRフィルタ、とを含み、自中継系の減算部は、第1レプリカの減算結果から更に第2レプリカを減算して増幅器に与えて受信無線信号中の回り込み信号を抑圧するように構成されている。
この発明の無線中継装置が用いられていることにより、送信装置から受信装置に至る伝送路数が増加し、しかもその無線中継装置ではその受信アンテナと送信アンテナの偏波特性が直交化している受信と送信を同時に行うことができ連続的に中継増幅をすることができ、それだけ通信容量を多くすることができ、また無線中継装置の受信アンテナ指向特性ビームを狭いものとする必要がなく、無線中継装置を移動させてもよい。
まずこの発明による無線中継装置の実施形態を説明する前にこの発明による無線通信方法に用いられる各種の無線中継装置を示す。
[想定中継装置]
中継装置としては、無線中継装置の受信アンテナと送信アンテナとに偏波特性が互いに直交化されたものが用いられる。図3に水平偏波アンテナと垂直偏波アンテナを用いる場合を示す。図3の例では受信アンテナ21として、水平に配されたターンスタイルアンテナよりなる水平偏波アンテナが用いられ、送信アンテナ22として、垂直に立てられたスリーブ(ダイポール)アンテナよりなる垂直偏波アンテナが用いられる。これらは支柱29上にターンスタイルアンテナ21を上側として上下に取り付けられている。水平偏波受信アンテナ21で受信された無線信号は筐体23内の増幅器24で増幅されるが、この例では受信アンテナ21としてターンスタイルアンテナが用いられているため、その2つのダイポール素子の受信信号が移相合成部25で互いに位相を90度ずらされて合成されて増幅器24へ入力される。増幅された無線信号は送信アンテナ22より送信される。
送信アンテナ22より送信された無線信号(電波)は垂直偏波であるため、水平偏波受信アンテナ21には受信されない。この直交した偏波に基づく分離、いわゆる交差偏波識別度は高く、回り込み信号を十分抑圧することができ、それだけ受信及び送信に同一偏波を用いる場合より中継増幅の利得を上げることができる。また、両アンテナ21及び22の水平面内での指向特性は共に無指向性である。しかし、この例では垂直面内ではターンスタイルアンテナ21の指向特性はスリーブアンテナ22の方向(下向き)にも向いているが、スリーブアンテナ22の垂直方向の指向特性はターンスタイルアンテナ21の方向ではヌルであり(落ち込んでおり)、この点でも送信アンテナ22から無線信号が受信アンテナ21に受信され難い。
受信アンテナ21として垂直偏波アンテナを、送信アンテナ22として水平偏波アンテナをそれぞれ用いてもよい。水平偏波アンテナとしては、ターンスタイルアンテナと同様に水平面内で無指向性に近いマイクロストリップアンテナなど他のアンテナを用いてもよく、垂直偏波アンテナとしては、スリーブアンテナと同様に水平面内で無指向性に近い、モノポールアンテナなど他のアンテナを用いてもよい。図3に示したような水平偏波アンテナと垂直偏波アンテナを用いる無線装置を中継装置1という。
互いに直交する斜偏波を受信アンテナと送信アンテナに用いる中継装置2として図4に示す。垂直面41内の垂直線42に対し、時計方向に45度傾斜したスリーブ(ダイポール)アンテナが受信アンテナ21として用いられる。垂直面41と平行な垂直面43内の垂直線44に対し反時計方向に45度傾斜したスリーブ(ダイポール)アンテナが送信アンテナ22として用いられる。垂直面41と43を重さねると、受信アンテナ21と送信アンテナ22の偏波面は互いに直交する。このような直交関係が成立てばよく、垂直軸に対する角度は逆方向に互いに異なる角度傾斜をさせ、その互いになす角度が直角であればよい。
この場合も、送信アンテナ22から送信された無線信号偏波面は受信アンテナ21の受信電波の偏波面とが互いに直交しているため、回り込み信号を抑圧することができ、それだけ中継増幅利得を上げることができる。受信アンテナ21の傾きを垂直線に対し反時計方向とし、送信アンテナ22の傾きを垂直線に対し時計方向としてもよい。スリーブアンテナではなく、モノポールアンテナなど他の偏波面に垂直な平面内では無指向性の斜め偏波アンテナを用いてもよい。
直交化偏波特性をもつアンテナとして右旋円偏波アンテナと左旋円偏波アンテナを用いる中継装置3を図5に示す。受信アンテナ21として垂直に設けられた右旋ターンスタイルアンテナを用い、送信アンテナ22として垂直に設けられた左旋ターンスタイルアンテナを用い、これら両ターンスタイルアンテナは正対させられる。受信アンテナ21のターンスタイルアンテナの2つの素子の受信無線信号は移相合成部25により水平素子信号より垂直素子信号が90度遅らされて合成され、増幅器24へ供給される。一方、送信アンテナ22のターンスタイルアンテナにおいては分離移相部26により増幅器24の増幅無線信号が2分され、一方が他方より位相が90度遅らされ、その遅らされた信号が水平素子に、遅らされない信号が垂直素子にそれぞれ給電される。
送信アンテナ22から送信された無線信号(電波)の円偏波の旋回方向が、受信アンテナ21の偏波特性の旋回方向と逆であるため、回り込み信号が抑圧され、それだけ中継増幅利得を上げることができる。受信アンテナ21として左旋円偏波アンテナを用い、送信アンテナ22として右旋円偏波アンテナを用いてもよい。円偏波アンテナとしてはターンスタイルアンテナのみならず、クロス八木アンテナ、マイクロストリップアンテナなどを用いてもよい。
[実施形態1]
この発明の無線中継装置の実施形態1は、無線中継装置に、第1偏波受信アンテナをU個、これと偏波特性が直交化した第2偏波受信アンテナをV個(U,Vはそれぞれ1以上の整数)備え、第1偏波受信アンテナ及び第2偏波受信アンテナとそれぞれ偏波特性が直交化したU個の第2偏波送信アンテナ及びV個の第1偏波送信アンテナを備える。
U=V=1の場合のこの実施例を図6に示す。偏波特性が互いに直交化した2つのアンテナとしては、図3〜図5を参照して説明したいずれの対の形式のもののいずれを使用してもよい。よって以下の説明では偏波特性が互いに直交化した2つのアンテナの一方を縦線の上に頂点を下とした三角形(逆三角形)を付けて表示し、他方を縦線の上に頂点を上とした三角形を付けて表示する。
第1偏波受信アンテナ211及び第2偏波受信アンテナ212が設けられ、これら第1及び第2偏波受信アンテナ211及び212でそれぞれ受信された無線信号はそれぞれ回り込み抑圧部271及び272で回り込み信号が抑圧されて増幅器241及び242へ供給される。増幅器241及び242でそれぞれ増幅された無線信号は、第2偏波及び第1偏波送信アンテナ221及び222により送信される。回り込み抑圧部271及び272としては例えば特許文献1や2などに示されているものを用いることができる。
この構成によれば、第2偏波送信アンテナ221より送信された無線信号(電波)はその偏波面が第1受信アンテナ211の偏波特性と直交化しているため、第1偏波受信アンテナ211には回り込み信号としてほとんど受信されないが、第2偏波受信アンテナ212には偏波面が同一であるため、回り込み信号が受信される。この回り込み信号は回り込み抑圧部272で抑圧されて、増幅部242へ供給されるため、回り込み信号により発振が生じることを防止でき、増幅器242の利得を上げることができる。同様に第1偏波送信アンテナ222より送信された無線信号による回り込み信号は第2偏波受信アンテナ211により受信されるが、これは回り込み抑圧部271で抑圧されるため増幅器241の利得を上げることができる。
このようにして偏波が互いに直交化した同一周波数帯の複数の無線信号をそれぞれ比較的高い利得で同時に中継増幅することができる。よって図2中の無線中継装置より中継できる通信容量を大きくすることができる。
実施例1
図6に示した中継装置において発振するおそれは次の理由に基づく。例えば第1偏波受信アンテナ211で受信された無線信号が第2偏波送信アンテナ221より送信され、この無線信号が回り込み伝送路41を通じて第2偏波受信アンテナ212に受信され、その受信された回り込み信号は増幅器242で増幅され、第1偏波送信アンテナ222より送信され、この送信された回り込み信号が、回り込み伝送路42を通じて第1偏波受信アンテナ211で受信され、この受信された回り込み信号が増幅器241で増幅されて第2偏波送信アンテナ221より再び送信される。つまり次の閉路を回り込み信号が巡回して発振が生じるおそれがある。
送信アンテナ221−伝送路41−受信アンテナ212−増幅器242−送信アンテナ222−伝送路42−受信アンテナ211−増幅器241−送信アンテナ221
このようなたすき掛けの複雑な回り込みに気付き、これを、図1に示した従来の回り込み抑圧部271と同様にして回り込み信号を抑圧することを考えて行ったとすると、回り込み抑圧部271では増幅器241を通じ、更に増幅器242を通じて増幅された回り込み信号を抑圧することになる。しかし一般に信号は増幅器で増幅されるごとに雑音が加算されるため、この回り込み抑圧部271では2回も増幅器を通過した回り込み信号を抑圧することになる。このため第1偏波受信アンテナ211の受信無線信号についての回り込み信号は増幅器242を通過した、つまり雑音が加算された状態になり、従って回り込み抑圧部271の出力信号も雑音が加算されたものとなる。第2偏波受信アンテナ212で受信した無線信号についての回り込み信号より発振が生じるおそれも、前記閉路を巡回することに基づくものであり、この閉路に最初に入る部分が第1偏波送信アンテナ222となる点が異なるだけである。回り込み抑圧部271及び272と好ましい例を図7を参照して説明する。
この実施例では例えば第2偏波受信アンテナ212の受信無線信号が第1偏波送信アンテナ222より送信され、回り込み信号として第1偏波受信アンテナ211で受信された時に、その回り込み信号を抑圧する。つまり回り込み信号が前記閉ループに入ると、増幅器を通過する前に抑圧する。このため第1偏波送信アンテナ222から送信され、第1偏波受信アンテナ211に受信される回り込み伝送路42の伝送路特性(インパルス応答、チャネル特性とも云われる)が回り込みチャネル推定部431で推定される。つまりこの回り込みチャネル推定部431は他の中継系への回り込み伝送路42の伝送路特性を推定する。この推定の手法が各種考えられるが、例えば受信すべき無線信号が一時的に断となっている時に、パイロット発生器441からパイロット信号を増幅器242に入力し、このパイロット信号が増幅され、第1偏波送信アンテナ222から送信され、回り込み伝送路42を通じて第1偏波受信アンテナ211で受信された回り込み信号とパイロット信号とから回り込み伝送路42の伝送路特性を推定する。なおパイロット信号として受信無線信号の帯域から少し外れているものを用いて、受信無線信号の断となる時を待つことなくチャネル特性推定を行ってもよい。
第2偏波受信アンテナ212で受信された信号、この例では増幅器242の入力信号に対しFIRフィルタ451において、回り込みチャネル推定部431で推定した回り込み伝送路42の特性を畳み込み、回り込み伝送路42の回り込み信号のレプリカを生成する。この回り込み信号レプリカを、第1偏波受信アンテナ211の受信無線信号から減算部461で差し引き、減算部461の出力信号を増幅器241に入力する。
このようにして第1偏波受信アンテナ211の受信無線信号中の、第2偏波受信アンテナ212の受信無線信号が回り込み伝送路42を通じて第1偏波受信アンテナ211に受信された回り込み信号が、FIRフィルタ451からの回り込み信号レプリカにより抑圧され、つまり第2偏波受信アンテナ212の受信無線信号が第1偏波送信アンテナ222から回り込み伝送路42を通じて回り込み信号として前記閉路に入力される部分で抑圧され、回り込み信号が増幅器により増幅され雑音が加算される問題は生じない。
回り込み抑圧部272も、回り込み抑圧部271と同様に、回り込み伝送路41の特性を推定する回り込みチャネル推定部432と、この推定した伝送路特性を第1偏波受信アンテナ211の受信無線信号に対して畳み込むFIRフィルタ452と、FIRフィルタ452により生成された回り込み信号レプリカを第2偏波受信アンテナ212の受信無線信号から差し引いて増幅器242に入力する減算器462とにより構成される。この結果第1偏波受信アンテナ211の受信無線信号が回り込み伝送路41を通じて前記閉路に入力されるのを、その入口部分で抑圧することができる。なお回り込みチャネル推定部431及び432における回り込み伝送路42及び41の各推定は、どちらか一方を先に行った後、他方を行う。
[実施形態2]
次にこの発明の無線中継伝送方法の実施形態を説明する。
実施例2
この実施形態2が適用される通信システムの構成例を図8に示す。送信装置10に、偏波特性が直交化した第1偏波及び第2偏波送信アンテナ111及び112が設けられ、これら第1偏波及び第2偏波送信アンテナ111及び112から同一周波数帯の無線信号を同時に送信する。第1偏波及び第2偏波送信アンテナ111及び112により無線信号としてそれぞれ伝送する情報系列S1及びS2は異なるものでも同一のものでもよい。
無線中継装置20には第1偏波及び第2偏波送信アンテナ111及び112の一方、図示例では111の偏波特性と同一の偏波特性の第1偏波受信アンテナ21が設けられ、これと偏波特性が直交化した第2偏波送信アンテナ22が設けられる。つまり無線中継装置20として図3〜図5を参照して説明した無線中継装置のいずれかが用いられる。この場合、無線中継装置20の第1偏波受信テンアナ21と第2偏波送信アンテナ22の偏波特性を直交化させる偏波の形式は送信アンテナ111,112のこれと同一、つまり左旋と右旋偏波、共に直線偏波、共に円偏波、共に斜め偏波のいずれかとされる。
第1偏波送信アンテナ111からの無線信号を第1偏波受信アンテナ21で受信し、その受信無線信号を増幅して、第2偏波送信アンテナ22から受信無線信号と偏波面が直交した無線信号として送信する。
受信装置30には無線中継装置20の送信アンテナ22と直交化の形式も含めて同一の偏波特性をもつ、この例では第2偏波の2つの受信アンテナ311,312が設けられる。
受信装置30で送信装置10の第2偏波送信アンテナ112から送信された無線信号と無線中継装置20から送信された無線信号とを第2偏波受信アンテナ311,312で受信する。
送信装置10の第1偏波送信アンテナ111から送信された無線信号は実線611と、612,613で示すように無線中継装置20で中継増幅されると共に偏波面が直交的に変更されて受信装置30の2つの第2偏波受信アンテナ311及び312で受信される。つまり第1偏波送信アンテナ111からの無線信号は2つの伝搬路を通った信号として受信装置30に受信される。送信装置10の第2偏波送信アンテナ112から送信された無線信号は破線621,622で示すように、無線中継装置20で中継されることなく受信装置30の2つの第2偏波受信アンテナ311及び312に受信され、これも2つの伝搬路を通って受信される。
このように受信装置30に受信される信号は互いに異なる伝搬路を通り、その伝搬路の伝搬特性(インパルス応答)が異なるため、受信装置30で両アンテナ311及び312で受信された無線信号は等化部32で等化分離処理されて、送信装置10の送信アンテナ111及び112でそれぞれ送信された各情報系列が分離出力される。この等化部32では非特許文献1に示すMIMO(Multiple Input Multiple Output:多入力多出力)方式における信号分離処理と同様な手法の分離処理を行えばよい。送信アンテナ111及び112からの送信情報系列が同一の場合は等化部32で分離された両情報系列は合成部33で1つの情報系列に加算合成される。
無線中継装置20では受信アンテナ21と送信アンテナ22の偏波特性が直交化されているため、受信と送信を同時に連続的に行うことができ、かつ無線中継装置20を設けることにより伝搬路の数が増加し、通信容量を増加させることができる。図8中に破線で示すように、送信装置10の第1偏波送信アンテナ111は複数でもよく、同様に第2偏波送信アンテナ112も複数でもよく、更に無線中継装置20も複数でもよく、また受信装置30の第2偏波アンテナは3個以上でもよい。
実施例3
この発明の無線中継伝送方法をこれが適用されるシステム構成を示す図9を参照して説明する。
送信装置10の第1偏波送信アンテナ11から無線信号を送信し、その無線信号を無線中継装置20において第1偏波送信アンテナ11の偏波特性と同一の偏波特性の第1偏波受信アンテナ21で受信し、受信した無線信号を増幅して、受信アンテナ21と偏波特性が直交化した第2偏波送信アンテナ22により送信し、つまり受信無線信号と偏波面が直交化した偏波面の無線信号として送信する。受信装置30において無線中継装置20の第2偏波送信アンテナ22と同一の偏波特性の第2偏波受信アンテナ311と、第2偏波送信アンテナ22と直交化した偏波特性の第1偏波受信アンテナ312とにより無線信号を受信する。
送信装置10の第1偏波送信アンテナ11から送信された無線信号は実線611及び612で示すように無線中継装置20で中継増幅されて受信装置30の第2偏波受信アンテナ311で受信されると共に破線614で示すように無線中継装置20で中継されることなく受信装置30の第1偏波受信アンテナ312に受信される。
受信装置30で両受信アンテナ311及び312で受信された信号は合成部33で合成される。このような受信アンテナ311及び312に受信される信号の伝搬路の特性が異なり、つまり伝搬路が増加し、また無線中継装置20では受信信号を偏波面を直交化させて、同一周波数帯で送信しているため、受信と送信を同時に連続的に行うことができ、通信容量を増加させることができる。図9中に破線で示すように送信装置10の第1偏波送信アンテナ11を複数としてもよく、無線中継装置20も複数でもよく、更に受信装置30の第2偏波受信アンテナ311も複数でもよく、同様に第1偏波受信アンテナ312も複数でもよい。
実施例4
この発明方法の実施例4を図10のシステム構成を参照して説明する。送信装置10から偏波特性が互いに直交化した第1偏波送信アンテナ111と第2偏波送信アンテナ112により互いに異なる情報系列又は同一情報系列を同一周波数帯で同時に送信する。
無線中継装置20で第1偏波の受信アンテナ21により無線信号を受信し、その受信無線信号を回り込み抑圧部271に入力し、回り込み抑圧部271で回り込み信号が抑圧された無線信号を増幅して第2偏波の送信アンテナ22により受信信号に対し偏波面を直交化させた無線信号として送信する。
受信装置30で第2偏波の受信アンテナ311で無線信号を受信し、第1偏波の受信アンテナ312で無線信号を受信する。送信装置10の第1偏波アンテナ111から送信された無線信号については図10中に実線611及び612,613で示すように、無線中継装置30で中継されて受信装置30の第2偏波受信アンテナ311に受信される伝搬路と無線中継装置20を中継されることなく第1偏波受信アンテナ312に受信される伝搬路との互いに伝搬特性を異にする2つの伝搬路がある。送信装置10の第2偏波アンテナ112から送信された無線信号については破線621で示すように無線中継装置20で中継されることなく受信装置30の第2偏波受信アンテナ311に受信される。受信装置30では2つの受信アンテナ311及び312の受信信号がMIMO方式の等化信号分離手法により等化部32により処理されて送信装置10の送信アンテナ111及び112から送信された2つの情報系列に分離される。このように伝搬路数の増加と無線中継装置20での受信と送信の同時処理とにより通信容量を増加させることができる。この場合も送信装置10の第1偏波送信アンテナ111や第2偏波送信アンテナ112を複数としてもよく、同様に受信装置30の第1偏波受信アンテナ312や第2偏波受信アンテナ311を複数としてもよい。
実施例5
この発明方法の実施例3を図11のシステム構成を参照して説明する。送信装置10から偏波特性が互いに直交化した第1偏波送信アンテナ111と第2偏波送信アンテナ112により互いに異なる情報系列又は同一情報系列を同一周波数帯で同時に送信する。
無線中継装置20で第1偏波の受信アンテナ211及び第2偏波の受信アンテナ212により無線信号を受信し、受信アンテナ211の受信信号を回り込み抑圧部271で回り込み信号を抑圧して増幅部241により増幅し、第2偏波の送信アンテナ221より受信信号に対し偏波面を直交化させた無線信号として送信し、第2偏波受信アンテナ212の受信信号を回り込み抑圧部272で回り込み信号を抑圧して増幅部242で増幅し、第1偏波の送信アンテナ222より受信信号に対し偏波面を直交化させた無線信号として送信する。つまり無線中継装置20としては図6又は図7に示したものと同様のものが用いられる。
受信装置30で第2偏波の受信アンテナ311及び313で無線信号を受信し、第1偏波の受信アンテナ312及び314で無線信号を受信する。送信装置10の第1偏波アンテナ111から送信された無線信号については図11中に実線611と612,613で示すように、無線中継装置20で中継されて受信装置30の2つの第2偏波受信アンテナ311及び313に受信される2つの伝搬路と、実線614、615に示すように無線中継装置20を中継されることなく第1偏波受信アンテナ312及び314に受信される2つの伝搬路との互いに伝搬特性を異にする4つの伝搬路がある。同様にして送信装置10の第2偏波アンテナ112から送信された無線信号については破線623及び624,625で示すように無線中継装置20で中継されて受信装置30の第1偏波受信アンテナ312及び314に受信される2つの伝搬路と、破線621、622で示すように無線中継装置20で中継されることなく第2偏波受信アンテナ311及び313に受信される2つの伝搬路との互いに伝搬特性を異にする4つの伝搬路がある。受信装置30では4つの受信アンテナ311〜314の受信信号がMIMO方式の等化信号分離手法により等化部32により処理されて送信装置10の送信アンテナ111及び112から送信された2つの情報系列に分離される。無線中継装置20では第1偏波受信アンテナ211及び第2偏波受信アンテナ212でそれぞれ受信された無線信号はそれぞれ増幅されて各受信無線信号と偏波面が直交化された無線信号として送信されるため、同時連続的に受信送信を行うことができる。このように伝搬路数の増加と無線中継装置20での受信と送信の同時処理とにより通信容量を増加させることができる。
図12に図11と対応する部分に同一参照番号を付けて示すように、無線中継装置20として、第1偏波受信アンテナ211及び第2偏波送信アンテナ221を備える無線中継装置201と、第2偏波受信アンテナ212及び第1偏波送信アンテナ222を備える無線中継装置202とに分離したものを用いてもよい。この場合は第2偏波送信アンテナ221と第2偏波受信アンテナ212の結合及び第1偏波送信アンテナ222と第1偏波受信アンテナ211の結合が図11に示した場合より小さいため、無線中継装置201及び202内の回り込み抑圧部271及び272を省略してもよい。送信装置10で同一情報系列を送信アンテナ111及び112から送信する場合は受信装置30で分離された2つの情報系列を合成部33で加算合成する。受信装置30の受信アンテナとしては第2偏波受信アンテナ311と第1偏波受信アンテナ312のみでもよい。
送信装置11において第1偏波送信アンテナをMa個(Maは1以上の整数)、第2偏波送信アンテナをMb個設け(Mbは1以上の整数、好ましくは|Ma−Mb|≦1)、第1偏波受信アンテナ及び第2偏波送信アンテナを備える無線中継装置をLa個(Laは1以上の整数)、第2偏波受信アンテナ及び第1偏波送信アンテナを備える無線中継装置をLb個設け(Lbは1以上の整数、好ましくは|La−Lb|≦1)、受信装置30に第1偏波受信アンテナをNa個(Naは1以上の整数であるが、2〜4が好ましい、また好ましくはNa≧Mb)、第2偏波受信アンテナをNb個設けてもよい(Nbは1以上の整数、好ましくはNb≧Ma)。その例として、Ma=Mb=2、Na=Nb=3、各2組の受信アンテナ及び送信アンテナをもつ無線中継装置(図11中の無線中継装置20)を2個設けた、つまりLa=Lb=2の場合を図13に示す。なお前記La個及びLb個の各数は、1個の受信アンテナと1個の送信アンテナの組を1個の無線中継装置として数える。
図13に示した無線中継システム及び前記La,Lb,Ma,Mb,Na,Nbの各数を一般化した無線中継システムにおいて無線中継装置20としては互いに直交する偏波特性の受信アンテナと送信アンテナの一組を備えたもの、つまり図12中に示したものでもよく、あるいは互いに直交する偏波特性の受信アンテナと送信アンテナの一組を備えた無線中継装置と複数組を備えた無線中継装置が図13中に破線で示すように混在していてもよい。更に送信装置10は複数に分割、分離されていてもよく、無線中継装置20は一つに一体化されていてもよい。また受信装置30も複数に分割、分離されていてもよい。この場合は一般にはその受信装置30は第1偏波受信アンテナと第2偏波受信アンテナとの組を2〜4組が望ましく、信号等化分離を行う等化部32はその受信装置30に要求される1つ又は複数の信号のみを分離すればよい構成となる。
図12中の無線中継装置及び図13に示すシステムでは受信アンテナと送信アンテナの組が1つ及び複数の無線中継装置が混在している場合で、かつ反射波が存在し、その反射の際に1つの無線中継装置の受信無線信号(電波)とその無線中継装置から送信されて反射された無線信号(電波)との偏波面の直交性が崩れる場合は反射無線信号(電波)が、その無線中継装置に再び受信され、無線中継装置で発振が生じるおそれがある。また送信装置10の第2偏波送信アンテナ112から送信され、無線中継装置201の第2偏波受信アンテナ211に受信され、この受信無線信号が増幅されて第1偏波送信アンテナ221から送信され、その送信された無線信号が図12中に一点鎖線で示すように回り込み伝送路35を通じて無線中継装置202の第1偏波受信アンテナ212で受信され、この受信された回り込み信号が増幅され、第2偏波送信アンテナ222で送信され、この送信された回り込み信号が中継装置201の第2偏波受信アンテナ211で受信され、この受信回り込み信号が増幅されて第1偏波送信アンテナ221から送信されるというように、無線中継装置201と202は離れているが、図6を参照して説明したと同様な閉路を通じて発振が生じるおそれがある。
これら反射波に基づく発振と他の無線中継装置を経由する発振とを防止するために図1に示した従来の回り込み抑圧部2を、図12や図13中に示した1組の受信アンテナと送信アンテナを備える無線中継装置に用いることができる。この場合は無線中継装置を介さない回り込み信号に対し、無線中継装置を介する回り込み信号で、特に中継装置における中継処理が複雑なときは可成り時間的に遅れて同一の受信アンテナに受信される。このため回り込み信号レプリカを生成するためのFIRフィルタのタップ数が可成り多くなる。この問題を解決するためにこの発明の無線中継装置の実施例を以下に示す。
実施例6
この実施例6は図14に示すように第1偏波受信アンテナ21の受信無線信号は回り込み抑圧部27を通じて増幅器24に入力され、増幅器24よりの増幅された無線信号は第2偏波送信アンテナ22により送信される。回り込み抑圧部27においては受信アンテナ21の受信信号がチャネル推定・遅延量決定部51に入力され、そのチャネル推定部51aで回り込み信号の伝送特性が、例えば特許文献1に記載された方法により推定される。この推定された伝送特性は回り込み信号の例えばインパルス応答であって、図15に示すように、他の無線中継装置を介さない反射波などによる回り込み信号の伝送路のインパルス応答52とこれに遅れて、他の無線中継装置を介する回り込み信号の伝送路のインパルス応答53が求まる。
チャネル分離部51bで最初のインパルス応答52と後のインパルス応答53とを分離する。例えば最初に得られるインパルス応答52の値が所定値以下になってから次に現われるインパルス応答の値が所定値より大きくなることを検出して、これらを分離する。これら分離された最初に得られるインパルス応答52、つまり無線中継装置を介さない回り込み信号の伝送路特性の推定値はFIRフィルタ54に設定され、後に得られるインパルス応答53、つまり無線中継装置を介する回り込み信号の伝送路特性はFIRフィルタ55に設定される。また遅延量決定部51cで最初に得られるインパルス応答52の初めから、次に得られるインパルス応答53の初めまでの時間Dが検出され、この時間が可変遅延素子57にその遅延量として設定される。
受信アンテナ21の受信無線信号、この例では増幅器24の入力信号にFIRフィルタ54において最初のインパルス応答52が畳み込まれて、無線中継装置を介さない回り込み信号のレプリカが生成され、この回り込み信号レプリカが受信無線信号から減算部56で差し引かれ、また増幅器24の入力信号は可変遅延素子57で時間Dだけ遅延されてFIRフィルタ55に入力され、この遅延入力信号に、FIRフィルタ55において後に得られるインパルス応答53が畳み込まれて無線中継装置を介する回り込み信号のレプリカが生成される。この回り込み信号レプリカが受信無線信号から減算部56で差し引かれる。減算部56で両回り込み信号のレプリカが減算された受信無線信号が増幅器24に入力される。
インパルス応答52とインパルス応答53との時間差Dは、無線中継装置を介さない回り込み信号と無線中継装置を介する回り込み信号との時間差と一致している。従って、受信無線信号は両回り込み信号が抑圧されて増幅器24に入力される。しかも両FIRフィルタ54及び55はそれぞれインパルス応答52及び53の長さ分のタップ数があればよい。しかし従来の回り込み抑圧部のFIRフィルタの場合は、最初のインパルス応答52の初めから後のインパルス応答53の終りまでの時間に対するタップ数を必要とし、これと比較してこの実施例6におけるFIRフィルタ54及び55のタップ数の合計は可成り少なくなる。この回り込み抑圧部27及び図7に示した無線中継装置の回り込み部271及び272も同様であるが、各回り込み信号の伝送路特性の推定は周期的又は適宜になされ、その推定された伝送路特性(インパルス応答係数)により対応FIRフィルタの係数が設定される。
実施例7
図14に示した無線中継装置は図12中に示した例えば無線中継装置201にこの発明を適用した例であるが、図11に示した無線中継装置20や図13中の無線中継装置201や202などにも適用することができる。その例を図16に示す。図16において、図14と対応する部分に同一参照番号を付け、更にその各参照番号に、受信アンテナ211から送信アンテナ221への中継系には添字「1」を付け、受信アンテナ212から送信アンテナ222への中継系には添字「2」を付けて、重複説明を省略する。
図16では送信アンテナ221から送信した信号が受信アンテナ211、つまり自中継系に回り込む信号を抑圧し、また送信アンテナ222から受信アンテナ212、つまり自中継系に回り込む信号を抑圧した。送信アンテナ221から信号が反射などにより受信アンテナ211(自中継系)に回り込む信号と、図7に示したように受信アンテナ212(他中継系)に回り込む信号とを抑圧する例を図17に示す。チャネル推定・遅延量決定部581において、減算器561及び562の各出力信号の一部が入力され、送信アンテナ221から送信され、反射などにより偏波特性がくずれて受信アンテナ211(自中継系)に入力される回り込み伝送路特性の推定と、受信アンテナ212(他中継系)に入力される回り込み伝送路(図7中の回り込み伝送路41)特性とを推定し、推定した前者の回り込み伝送路特性をFIRフィルタ541に設定し、推定した後者の回り込み伝送路特性をFIRフィルタ452に設定し、決定した遅延量を可変遅延素子572に設定する。FIRフィルタ452には増幅器241の入力信号の一部が可変遅延素子572を通じて入力され、その出力は減算部562に入力される。
同様にチャネル推定・遅延量決定部582において減算部561及び562の各出力信号の一部が入力され、これに基づき、送信アンテナ222から送信し、反射により受信アンテナ212(自中継系)に受信される回り込み伝送路の特性の推定と、受信アンテナ211(他中継系)に受信される回り込み伝送路の特性を推定し、推定した前者の回り込み伝送路特性をFIRフィルタ542に設定し、推定した後者の回り込み伝送路特性をFIRフィルタ451に設定し、決定した遅延量を可変遅延素子571に設定する。
増幅器242の入力信号の一部が可変遅延素子571を通じてFIRフィルタ451に入力され、FIRフィルタ451の出力が減算部561に入力される。なおパイロット信号送信中は、発振防止のため、減算部561の出力信号を増幅器241には入力しない。
実施例1及び実施例8の無線中継装置や、実施例2〜5中で述べた無線中継装置においては各アンテナを、アンテナ素子1個として示した。しかし各アンテナは、アレーアンテナでもよい。その実施例を図18に示す。
第1偏波受信アンテナ211として複数の第1偏波アンテナ素子21e1によりアレーアンテナが形成され、第2偏波受信アンテナ212として、複数の第2偏波アンテナ素子21e2により受信アレーアンテナが形成され、第2偏波送信アンテナ221として複数の第2偏波アンテナ素子22e1によりアレーアンテナが形成され、第1偏波送信アンテナ222として複数の第1偏波アンテナ素子22e2によりアレーアンテナが形成される。
第1偏波受信アンテナ211の各第1偏波アンテナ素子22e1に受信された無線信号はそれぞれ重み付け加算部711内の乗算部71aで振幅及び位相の重みが与えられた後、加算部71bで加算されて廻り込み抑圧部271に入力される。同様に第2偏波受信アンテナ212の各第2偏波アンテナ素子21e2に受信された無線信号はそれぞれ重み付け加算部712で重み付けされた後、加算されて回り込み抑圧部272に入力される。
増幅器241よりの増幅出力信号は重み付け部721内で複数に分岐され、それぞれ乗算部72aで振幅及び位相の重みが与えられてそれぞれ第2偏波送信アンテナ221の対応する第2偏波アンテナ素子22e1へ供給され、電波として送信される。同様に増幅器242よりの増幅出力信号は重み付け部722で分岐されてそれぞれ重みが与えられ、それぞれ第1偏波送信アンテナ222の対応する第1偏波アンテナ素子22e2へ供給され、電波として送信される。
アンテナ重み生成部73より重みを重み付け加算部711及び712の各乗算部71aにそれぞれ設定し、第1偏波受信アンテナ211、また第2偏波受信アンテナ212にそれぞれ受信される各回り込み信号が小さくなるように、第1偏波受信アンテナ211及び第2偏波受信アンテナ212の各アンテナ指向特性パターンを制御する。同様に、アンテナ重み生成部73より重みを重み付け部721及び722の各乗算部にそれぞれ設定し、第1及び第2偏波受信アンテナ211及び212にそれぞれ受信される各回り込み信号が小さくなるように、第2及び第1偏波送信アンテナ221及び222の各アンテナ指向特性パターンを制御する。
重み付け加算部711及び712、重み付け部721及び722に対する各重みは、この無線中継装置を製作する際に、各アレーアンテナの指向特性パターンがそれぞれ回り込み信号を抑圧するように、計算、調整設定し、そのまま固定としても良く、また無線中継装置運用時に、周囲の環境に応じて、定期的に、例えば、第1及び第2偏波受信アンテナ211及び212に対する無線信号の受信が一時的に停止した時に、モニタ信号を第2及び第1偏波送信アンテナ221及び222より送信し、第1及び第2偏波受信アンテナ211及び212にそれぞれ受信される回り込み信号が小さくなるように各重みを補正設定しても良い。なお、重み付け加算部711及び712、重み付け部721及び722はそれぞれ対応するアレーアンテナの各アンテナ素子に対する重みを設定する重み付け部を構成しているといえる。
つまり、少なくとも第1及び第2偏波受信アンテナ211及び212の各アンテナ指向特性パターンにおける受信しようとする無線信号の到来方向の利得が、回り込み信号の入射方向の利得よりも大きくなるように重み付け加算部711及び712の各重みが設定され、同様に少なくとも第2及び第1偏波アンテナ221及び222の各アンテナ指向特性パターンにおける、その送信方向の利得が第1及び第2偏波アンテナ211及び212が受信しようとする無線信号の到来方向の利得よりも大きくなるように重み付け部721及び722の各重みが設定される。
この構成によれば、第1偏波受信アレーアンテナ211において、指向性を制御することにより、同一偏波面を有する第1偏波送信アレーアンテナ222からの回り込み信号の影響及び、偏波直交性に基づく分離の不完全性に起因する第2偏波送信アレーアンテナ221からの回り込みの影響を軽減することができる。同様にして、第2偏波受信アレーアンテナ212において指向性を制御することにより、同一偏波面を有する第2偏波送信アレーアンテナ221からの回り込み信号の影響及び、偏波直交性に基づく分離の不完全性に起因する第1偏波送信アレーアンテナ222からの回り込みの影響を軽減することができる。また、第2偏波送信アレーアンテナ221において指向性を制御することにより、同一偏波面を有する第2偏波受信アレーアンテナ212及び、偏波直交性に基づく分離の不完全性に起因する第1偏波受信アレーアンテナ211への回り込みの影響を軽減できる。同様にして、第1偏波送信アレーアンテナ222において指向性を制御することにより、同一偏波面を有する第1偏波受信アレーアンテナ211及び、偏波直交性に基づく分離の不完全性に起因する第2偏波受信アレーアンテナ212への回り込みの影響を軽減することができる。
以上より、この実施例7ではアレーアンテナの指向性と回り込み抑圧部を用いて、回り込み信号の影響を軽減するため、回り込み信号の発振が生じることを抑えることができ、増幅器の利得を上げることができる。なお受信アンテナ211及び212のみ又は送信アンテナ221及び222のみをアレーアンテナとしてもよい。
図8〜図13中の各無線中継装置20は頗る簡単な構成をしており、小形にかつ安価に作ることができる。よって例えば移動通信方式、放送方式において、この無線中継装置20を建物などに外部の電波を比較的受信し易く、かつ多くの各建物内に中継した電波を伝搬させ易い所に設けて、あるいはタクシーの車体、宅配便の車両、乗合バスなど比較的人が多く存在する場所で比較的狭い中継サービス領域を簡単に提供することができる。移動体に無線中継装置20を取り付け、その無線中継装置20として図4に示した斜め偏波を利用するものを用いた場合は、図4中に示す面41及び43が送信装置10の送信アンテナの対応する面と互いに平行する状態にあれば受信アンテナ21で受信する無線信号と、送信アンテナ22で送信する無線信号の偏波面の直交性が保たれるが、これらの面41及び43が送信装置10の送信アンテナの対応する面と直角な状態では受信アンテナ21で受信する無線信号と送信アンテナ22で送信する無線信号とは同一の垂直偏波面となってしまう。同様に図5に示した円偏波を利用する無線中継装置を使用する場合は、無線中継装置のアンテナと、送信装置10の送信アンテナとが正対する状態では受信アンテナ21が受信する無線信号と送信アンテナ22が送信する無線信号とは円偏波の旋回方向が互いに逆になるが、無線中継装置のアンテナと送信装置の送信アンテナとが互いに垂直な面内にそれぞれある状態になると、無線中継装置の受信アンテナ21が受信する無線信号と送信アンテナ22が送信する無線信号とは垂直偏波となり、直交性が保たれない。これらいずれの場合も、回り込み抑圧部を設けることにより、中継増幅を行うことができ、かつ無線中継装置を用いることによる伝搬路が増加する利点は失なわれない。
従来の回り込み抑圧部を備える無線中継装置の例を示す機能構成図。 従来のMIMO方式による多地点中継伝送システムを示す構成図。 この発明の無線中継伝送方法に用いることができる無線中継装置の例を示す図。 この発明の無線中継伝送方法に用いることができる無線中継装置の他の例を示す図。 この発明の無線中継伝送方法に用いることができる無線中継装置の更に他の例を示す図。 この発明による無線中継装置の一例を示す機能構成図。 図6に示した無線中継装置中の回り込み抑圧部271及び272の具体例を示す機能構成図。 この発明による無線中継伝送方法の実施例が適用される無線中継伝送システムの構成例を示す図。 この発明による無線中継伝送方法の他の実施例が適用される無線中継伝送システムの構成例を示す図。 この発明による無線中継伝送方法の更に他の実施例が適用される無線中継伝送システムの構成例を示す図。 この発明による無線中継伝送方法の更に他の実施例が適用される無線中継伝送システムの構成例を示す図。 図11に示したシステムの変形例を示す図。 この発明をMIMO中継伝送方法に適用したシステム構成例を示す図。 この発明による無線中継装置の他の実施例を示す機能構成図。 図14中のチャネル推定部51aで検出される回り込み信号の伝送路のインパルス応答の例を示す図。 図14に示した干渉用抑圧部を2系統の増幅中継系を備えた無線中継装置に適用した例を示す機能構成図。 2系統の増幅中継系を備えた無線中継装置に図7に示した抑圧と図14に示した抑圧を適用した例を示す機能構成図。 アンテナとしてアレーアンテナを用いたこの発明による無線中継装置の実施例を示す機能構成図。

Claims (2)

  1. 少なくとも第1及び第2中継系を含む無線中継装置であり、各中継系は
    無線信号を受信する受信アンテナと、
    上記受信アンテナに接続され、受信された無線信号中の回り込み信号を抑圧する回り込み抑圧部と、
    上記回り込み抑圧された無線信号を増幅する増幅器と、
    上記受信アンテナと直交する偏波特性を有し、上記増幅器の出力を送信する送信アンテナ、
    とを含み、
    上記第1及び第2中継系の受信アンテナの偏波特性は互いに直交し、上記第1及び第2中継系の送信アンテナの偏波特性は互いに直交し、
    上記第1及び第2中継系の各上記回り込み抑圧部は、
    自中継系の送信アンテナから送信される無線信号を入力として、他方の中継系の送信アンテナから自中継系の受信アンテナに至る第1伝送路特性を推定するチャネル推定部と、
    上記推定された第1伝送路特性を上記他方の中継系の送信アンテナから送信すべき無線信号に畳み込んで第1レプリカを抑圧信号として生成する第1ファイナイトインパルスレスポンスフィルタ、以下FIRフィルタと呼ぶ、と、
    上記第1FIRフィルタからの上記第1レプリカを自中継系の受信無線信号から減算して上記受信無線信号中の回り込み信号を抑圧し、上記増幅器に与える減算部、
    とを含み、
    上記第1及び第2中継系の各上記チャネル推定部は更に他中継系の上記送信すべき無線信号を入力として、上記他中継系の送信アンテナから上記他中継系の受信アンテナに至る第2伝送路特性を推定し、
    各中継系の上記回り込み抑圧部は更に、
    自中継系の上記チャネル推定部が推定した上記第1伝送路特性と上記第2伝送路特性とを判別分離するチャネル分離部と、
    上記第2伝送路特性に対する上記第1伝送路特性の遅延量を検出する遅延量検出部と、
    他の中継系の送信すべき無線信号を上記検出された遅延量だけ遅延させて上記第1FIRフィルタに与える可変遅延部と、
    上記他の中継系のチャネル推定部により推定された第2伝送路特性を自中継系の送信すべき無線信号に畳み込んで第2レプリカを生成する第2FIRフィルタ、
    とを含み、自中継系の上記減算部は、上記第1レプリカの減算結果から更に上記第2レプリカを減算して上記増幅器に与えるように構成されていることを特徴とする無線中継装置。
  2. 請求項1記載の無線中継装置において、上記第1及び第2中継系の上記受信アンテナ少なくとも一方及び送信アンテナの少なくとも一方は複数のアンテナ素子を有するアレーアンテナであり、
    回り込み信号を抑圧する指向特性に上記アレーアンテナの各アンテナ素子に対する重みを設定する重み付与部が設けられていることを特徴とする無線中継装置。
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