JP4799228B2 - 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法 - Google Patents

通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4799228B2
JP4799228B2 JP2006069777A JP2006069777A JP4799228B2 JP 4799228 B2 JP4799228 B2 JP 4799228B2 JP 2006069777 A JP2006069777 A JP 2006069777A JP 2006069777 A JP2006069777 A JP 2006069777A JP 4799228 B2 JP4799228 B2 JP 4799228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
node
signal
interference
channel information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006069777A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007181166A (ja
Inventor
慧 時
孝浩 浅井
仁 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Original Assignee
NTT Docomo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Docomo Inc filed Critical NTT Docomo Inc
Priority to JP2006069777A priority Critical patent/JP4799228B2/ja
Priority to EP06256094.1A priority patent/EP1793510B1/en
Priority to EP12199672.2A priority patent/EP2575268A3/en
Priority to CN200910224607.7A priority patent/CN101714888B/zh
Priority to US11/565,958 priority patent/US7826337B2/en
Priority to CN 200610163337 priority patent/CN1983863B/zh
Publication of JP2007181166A publication Critical patent/JP2007181166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799228B2 publication Critical patent/JP4799228B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15564Relay station antennae loop interference reduction
    • H04B7/15585Relay station antennae loop interference reduction by interference cancellation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels

Description

本発明は、一般に無線通信の技術分野に関し、特にマルチホップ方式や中継方式および多入力多出力(MIMO: Multi Input Multi Output)方式を使用する通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法に関する。
従来の中継方法では、中継ノードにおいて送信信号と受信信号とがお互いに干渉しないように、時間で分けて、送受信が行われる。しかし、時間で分けることによって、通信容量は大きく落ちてしまい、中継システムの通信容量を制限する。
従来の中継方法について、図1を参照して説明する。ここでは、通信容量が大きく制限される要因について示す。
図1において、以下のパラメータを定義する。
s:送信ノードからの送信信号ベクトル
r:受信信号ベクトル
K:使用可能な中継ノード数
:k番目の送信ノード−中継ノード間チャネル(後方チャネル) 1≦k≦K
:k番目の中継ノード−受信ノード間チャネル(前方チャネル) 1≦k≦K
:k番目の中継ノードでのウエイト行列 1≦k≦K
:k番目の中継ノードでの電力制限係数 1≦k≦K(各中継ノードの最大電力を制限する)
:k番目の中継ノードのノイズ成分
z:受信ノードのノイズ成分
E(・):変数のアンサンブル平均値
図1に示すように、複数の送信アンテナを用いて送信ノード(ソースノード)1から送信された信号の、各中継ノード2における受信信号は式(1)で表すことができる。
=Hs+n (1)
中継ノード2では、この信号に電力制限係数Eおよびウエイト行列Wを乗算して中継送信信号を生成する。
=E (2)
その結果、宛先ノード3での受信信号は式(3)となる。
Figure 0004799228
ここで、中継ノード2において送信と受信を同時に行うと、ある中継ノードから送信された信号が他の中継ノードにおいて受信され干渉となる。その結果、中継ノードはソースノード1から送信された信号を正しく受信することができない。
そこで、従来の中継方法では、図1に示すように、ソースノード1が送信して中継ノードが受信するための時間スロットと、中継ノードが送信して宛先ノード3が受信するための時間スロットとを分けて用いる。そのため、ソースノード1から送信された情報が宛先ノード3に届くまでには、二つの時間スロットを使用することとなる。この場合の通信容量は以下の式(4)で表される。
upper=E{Hk,Gk}{(1/2)I(s;y,・・・,y,r|X,・・・,X)} (4)
式(4)に示される1/2の項は二つの時間スロットを使用することに起因するものである。このため、全体の通信容量を制限してしまう。
Rohit U.Nabar,et al.,"Capacity Scaling Laws in MIMO Wireless networks",Allerton Conference on Communication, Control, and Computing, Monticello, IL. pp. 378−389, Oct. 2003 Hui Shi, et al., "A Relaying Scheme using QR Decomposion with Phase Control for MIMO Wireless Networks," IEEE International Conference on Communications, Volume 4, 16−20 May 2005 Page(s):2705−2711 G.D.Golden, G.J.Foschini, R.A.Valenzuela, and P.W.Wolniansky, "Detection Algorithm and Initial Laboratory Results using the V−Blast Space−Time Communication Architecture", Electronic Letters, Vol.35, No.1, Jan.7, 1999.
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
上述したように、従来の中継システムでは、ソースノード1が送信して中継ノードが受信するための時間スロットと、中継ノードが送信して宛先ノード3が受信するための時間スロットとを分けて用いる。このように、中継ノードが送信する時間と、中継スロットが受信する時間とを分けることによって、中継ノードにおける複数アンテナ間の干渉および中継ノード間の干渉を避けることができる。しかし、通信容量を表す式(4)において、1/2の乗算に示されるように、通信容量が低下してしまう問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、MIMO方式を用いたマルチホップ方式または中継方式において、通信容量を改善することができる中継ノードおよび宛先ノード並びに通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本通信ノードは、
ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードであって、
受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段と、
ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段と、
前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出手段と、
前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉抑圧行列算出手段と
を備え、
前記中継信号生成手段は、
前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算する。
このように構成することにより、送信と受信する中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
また、本通信ノードは、
ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードであって、
受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段と、
ソースノードとの間のチャネル情報および他の中継ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段と、
前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去手段と、
を備え、
前記中継信号生成手段は、干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出する。
このように構成することにより、中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
また、本無線通信システムは、
ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードを備える無線通信システムであって、
前記通信ノードは、
受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段と、
ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段と、
前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出手段と、
前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉抑圧行列算出手段と
を備え、
前記中継信号生成手段は、
前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算する。
このように構成することにより、送信と受信する中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
また、本無線通信システムは、
ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードを備える無線通信システムであって、
前記通信ノードは、
受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段と、
ソースノードとの間のチャネル情報および他の中継ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段と、
前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去手段と、
を備え、
前記中継信号生成手段は、干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出する。
このように構成することにより、中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
また、本データ中継方法は、ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する中継ノードを備える無線通信システムにおけるデータ中継方法であって、
ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定ステップと、
前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出ステップと、
前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉行列算出ステップと、
前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する中継信号生成ステップと、
前記中継信号を送信する中継信号送信ステップと
を備える。
このようにすることにより、送信と受信する中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
このようにすることにより、中継ノード間の干渉を除去することができ、受信する中継ノードと送信する中継ノードとを共存させることができる。このため、通信容量を、従来の中継方法と比較して増大させることができる。
本発明の実施例によれば、MIMO方式を用いたマルチホップ方式または中継方式において、通信容量を改善することができる通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法を実現できる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
本発明の実施例において、干渉除去とは、干渉として受信される他通信ノードからの信号を除去することである。また、与干渉抑圧とは、ある中継ノードから送信される信号が干渉として他の中継ノードに与える影響を抑えることである。
また、本発明の実施例において、他の中継ノードからの信号を除去する行列(干渉除去行列)は、ソースノードとの間のチャネル情報(後方チャネル)および他の中継ノードとの間のチャネル情報(中継ノード間チャネル)を用いて、Moor−Penrose逆行列を求めることによって得られる。
また、本発明の実施例において、ある中継ノードから送信した信号が、干渉として他の中継ノードに与える影響を抑圧する行列(与干渉抑圧行列)は、中継ノード間チャネルを特異値分解することにより得られる。
また、本発明の実施例において、宛先ノードでの中継信号検出は、中継ノードとの間のチャネル情報(前方チャネル)のMoor−Penrose逆行列を受信信号に乗算することによって得られる。
また、本発明の実施例において、宛先ノードでの干渉除去は、受信信号から、前記記憶された推定中継信号に、中継ノード間チャネルと後方チャネルを乗算した結果を引くことによって得られる。
また、本発明の実施例において、中継ノードでの干渉除去は、中継受信信号に、後方チャネルと中継ノード間チャネルとの積のMoor−Penrose逆行列を乗算することによって得られる。
また、本発明の実施例において、宛先ノードでの信号検出は、例えば、逐次型干渉除去法を用いて検出できる(例えば、非特許文献3参照)。
本実施例にかかる無線通信システムを説明するに当たり以下のパラメータを定義する。
[n]:各変数に与えている時間の変数であり、n番目の時間スロットを表す。
s:送信ノードからの送信信号ベクトル
r:受信信号ベクトル
K:使用可能な中継ノード数
:k番目の送信ノード−中継ノード間チャネル(後方チャネル) 1≦k≦K
:k番目の中継ノード−受信ノード間チャネル(前方チャネル) 1≦k≦K
A:中継ノード間チャネル行列
:k番目の中継ノードでのウエイト行列 1≦k≦K
:k番目の中継ノードのノイズ成分
z:受信ノードのノイズ成分
σ :中継ノードのノイズ電力(全中継ノード共通)
σ :受信ノードのノイズ電力
P:送信電力
E(・):変数のアンサンブル平均値
−kM:干渉除去行列
:干渉抑圧行列
:k番目の中継ノードに送信されるパイロット信号
kl:k番目の中継ノードからl番目の中継ノードに送信されるパイロット信号
本実施例にかかる無線通信システムについて、図2を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、複数の通信ノードを備え、該複数の通信ノードは、ソースノード(送信ノード)、中継ノードおよび宛先ノード(受信ノード)に分類される。また、ソースノードから送信された送信信号は、1または複数の中継ノードを介して目的ノードに伝送される。
本実施例にかかる無線通信システムは、ソースノード100と、中継ノード(200、200)と、宛先ノード300とを備える。
本実施例においては、一例として、中継ノード数Kを2、ソースノード100と宛先ノード300のアンテナ本数をM、中継ノード200のアンテナ本数Nを2Mとして、中継ノード200のアンテナ本数NをMとする場合について説明するが、中継ノード数Kが1または3以上であってもよい。
図2に示すように、時間スロットn(Time slot n)では、中継ノード200はソースノード100から送信される信号を受信すると同時に、中継ノード200は宛先ノード300へ信号を送信する。
引き続き時間スロットn+1(Time slot n+1)では、中継ノード200は宛先ノード300へ信号を送信すると同時に、中継ノード200はソースノード100から送信された信号を受信する。
すなわち、各時間スロットにおいて、複数の中継ノードの少なくとも一つ以上の中継ノードはソースノードからの送信信号を受信し、ソースノードからの送信信号を受信する中継ノードとは異なる少なくとも一つ以上の中継ノードは同一の時間スロットで宛先ノードへ信号を送信する。
中継ノードにおいて、干渉除去および与干渉抑圧が行われない場合には、時間スロットnにおいて中継ノード200は、干渉信号成分として中継ノード200から送信される信号の影響を受ける。
また、時間スロットn+1において、中継ノード200は、干渉信号成分として中継ノード200から送信される信号の影響を受ける。
本実施例にかかる無線通信システムにおいては、中継ノード200が干渉除去機能および与干渉抑圧機能を有することにより、干渉の影響を低減する。
本実施例においては、中継ノード200が干渉除去機能および与干歩抑圧機能を有し、中継ノード200は干渉除去および与干渉抑圧の機能を必要としない構成について説明するが、中継ノード200が干渉除去機能および与干歩抑圧機能を必要とせず、中継ノード200が干渉除去機能および与干渉抑圧機能を有するようにしてもよいし、中継ノード200および中継ノード200が干渉除去機能および与干渉抑圧機能を有するようにしてもよい。
本実施例にかかる中継ノード200の構成について、図3を参照して説明する。
本実施例にかかるソースノードと宛先ノードとの間で信号を中継する通信ノードとしての中継ノード200は、ソースノード100から送信された信号が入力される干渉除去部202と、干渉除去部202の出力信号が入力される与干渉抑圧部204と、与干渉抑圧部204の出力信号が入力され、送信信号を出力するウエイト乗算部206と、ソースノード100から送信された信号が入力されるチャネル推定部208とを備える。チャネル推定部208の出力信号は、干渉除去部202および与干渉抑圧部204に入力される。
チャネル推定部208は、ソースノード100から送信された信号(中継受信信号)に基づいて、宛先ノード300との間のチャネル情報(前方チャネル)、ソースノード100との間のチャネル情報(後方チャネル)および他中継ノードとの間のチャネル情報(中継ノード間チャネル)を推定する。また、チャネル推定部208は、後方チャネルおよび中継ノード間チャネルを干渉除去部202に入力し、中継ノード間チャネルを与干渉抑圧部204に入力する。
干渉除去部202は、入力された後方チャネルおよび中継ノード間チャネルを用いて、他ノードからの信号を除去する行列(干渉除去行列B−kM)を求める。また、干渉除去部202は、干渉除去行列B−kMと中継受信信号とを与干渉抑圧部204に入力する。
与干渉抑圧部204は、入力された中継ノード間チャネルを用いて、自中継ノードから発信した信号が他中継ノードに干渉信号として受信されないように与干渉を抑圧する行列(与干渉抑圧行列C)を求める。また、与干渉抑圧部204は、干渉除去行列B−kMと、与干渉抑圧行列Cと、中継受信信号とをウエイト乗算部206に入力する。
ウエイト乗算部206は、干渉除去部202により求められた干渉除去行列と、与干渉抑圧部204により求められた与干渉抑圧行列とを中継受信信号に乗算する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける信号処理について、図4を参照して説明する。
本実施例においては、干渉除去行列および与干渉抑圧行列を生成するのは中継ノード200だけであるため、B−kM、Cにおけるkを省略して説明する。
最初に、ソースノード100は、パイロット信号Lを送信する(ステップS402)。また、中継ノード200は、パイロット信号Z21を送信する(ステップS404)。
中継ノード200のチャネル推定部210は、ソースノード100および中継ノード200から送信されたパイロット信号LおよびZ21に基づいてチャネル推定を行う(ステップS406)。
次に、n番の時間スロットにおいて、ソースノード100が中継ノード200に信号s[n]を送信する(ステップS408)。これと同時に、中継ノード200が宛先ノード300に対して、s[n−1]の情報を有する信号X[n]を送信する(ステップS410)。
中継ノード200は、ソースノード100から送信された信号s[n]を受信する。また、中継ノード200は、中継ノード200から送信された信号X[n]を受信する(ステップS412)。したがって、時間スロットnにおいて中継ノード200において受信される信号y[n]は、ソースノード100から送信された信号と、中継ノード200から送信された信号が足し合わされ、以下の式(5)で表される。
[n]=H[n]s[n]+n[n]+A[n]X[n] (5)
ここで、n[n]は中継ノード200の受信アンプにおいて付加される白色雑音成分である。
次に、中継ノード200の干渉除去部202では、後方チャネルおよび中継ノード間チャネルを用いて、干渉除去行列B−kMの算出が行われる(ステップS414)。中継ノード200の干渉除去部202は、干渉除去行列B−kMと中継受信信号とを与干渉抑圧部204に入力する。
次に、中継ノード200の与干渉抑圧部204では、中継ノード間チャネルを用いて、与干渉抑圧行列Cの算出が行われる(ステップS416)。また、与干渉抑圧部204は、干渉除去行列B−kMと、与干渉抑圧行列Cと、中継受信信号とをウエイト乗算部206に入力する。
次に、中継ノード200のウエイト乗算部206では、入力された干渉除去行列と、与干渉抑圧行列とを中継受信信号に乗算することにより、中継信号X[n+1]を作成する。また、作成された中継信号は宛先ノード300へ送信される(ステップS418)。これと同時に、ソースノード100は、中継ノード200に対して、s[n+1]を送信する(ステップS420)。
具体的には、中継ノード200のウエイト乗算部206は、式(6)に示すように、受信信号y[n]に干渉除去行列を乗算し、干渉として中継ノード200から受信される信号成分を除去する。
Figure 0004799228
ここで、B[n]=(H[n] A[n])であり、行列の要素の数は2M×2Mとなる。また、式(7)は、行列B[n]をムーアペンローズ逆行列変換した後に、M+1番目の行から2M番目の行の要素を0に変換した行列である。
Figure 0004799228
その結果、干渉除去行列乗算後の受信信号は以下の式で表される。
Figure 0004799228
ここで、Tは転置行列を表す。
次に、中継ノード200のウエイト乗算部206は、中継ノード200からの送信信号を生成する上で、干渉として中継ノード200に影響を与えないために、式(9)に示されるように、干渉除去行列乗算後の受信信号に対して与干渉抑圧行列C[n]を乗算する。
Figure 0004799228
ここで、C[n]は、式(10)である。
C[n]=V[n] (10)
また、C[n]は、式(11)により示されるように、中継ノード間チャネルA[n+1]の信号部分空間を表す行列により定義される。また、C[n]は、中継ノード間チャネルA[n+1]を特異値分解することにより得ることができる。
Figure 0004799228
ここで、A[n+1]は時間スロットn+1において、中継ノード200が信号を送信する時の中継ノード間チャネルである。しかし、チャネルの時間変動が小さい場合は、A[n]を代わりに用いることができる。
以上より、中継ノード200における次の時間スロットにおける送信信号X[n+1]は、式(12)で表される。
Figure 0004799228
一方、宛先ノード300は、中継ノード200により送信されたs[n−1]の情報を有する信号X[n]を受信する(ステップS422)。この受信信号は、式(13)により表される。
r[n]=G[n]X[n]+z[n] (13)
宛先ノード300は、受信信号からS[n−1]を検出する(ステップS424)。
一方、ステップS420において、ソースノード100から送信された信号は、中継ノード200に受信される(ステップS426)。時間スロットn+1における中継ノード200の受信信号は式(14)により表される。
[n+1]=H[n+1]s[n+1]+n[n+1] (14)
ここで、H[n+1]は、ソースノード100と中継ノード200間の後方チャネルのチャネル状態を表す行列である。中継ノード200では、受信した信号y[n+1]をX[n+2]として送信する(ステップS428)。
一方、宛先ノード300は、ステップS418において中継ノード200から送信された中継信号X[n+1]を受信する(ステップS430)。この受信信号は、式(15)により表される。
r[n+1]=G[n+1]X[n+1]+z[n+1] (15)
宛先ノード300は、受信信号からS[n]を検出する(ステップS432)。
次に、宛先ノード300は、ステップS428において中継ノード200から送信された中継信号を受信する(ステップS434)。この受信信号は、式(16)により表される。
r[n+2]=G[n+2]X[n+2]+z[n+2] (16)
宛先ノード300は、受信信号からs[n+1]を検出する(ステップS436)。
上述したように、時間スロットn、n+1においてソースノード100から送信された信号の、宛先ノード300での受信信号はそれぞれ式(15)、式(16)により表される。
r[n+1]=G[n+1]X[n+1]+z[n+1] (15)
r[n+2]=G[n+2]X[n+2]+z[n+2] (16)
ここで、zは宛先ノード300の受信アンプにおいて付加される雑音成分である。宛先ノード300では、式(15)および式(16)から、信号s[n]、s[n+1]を検出する。
以上のように、中継ノード200に、中継ノード200からの信号の干渉除去(低減)機能および中継ノード200に与える干渉の与干渉除去機能を備えることにより、中継ノード200における受信と中継ノード200における送信とを同時に行うことができる。
また、中継ノード200における送信と中継ノード200における受信を同時に行うことができるため、中継ノードにおいて送信と受信を時間で分けて行う従来方法と比較して、通信容量を増大させることができる。
本実施例にかかる、干渉除去機能および与干渉抑圧機能を有する中継ノードの備えるアンテナの本数は多いほど望ましい。
例えば、ソースノード100と干渉除去機能および与干渉抑圧機能を持たない中継ノードのアンテナ本数をMとした場合、干渉除去機能および与干渉抑圧機能を有する中継ノードが、干渉除去機能および与干渉抑圧機能を実現する上でゼロフォーシング型の信号処理を行う場合は、アンテナ本数は(M×干渉除去機能および与干渉抑圧機能を持たない中継ノード数)以上である必要がある。
次に、本発明の第2の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例のかかる無線通信システムでは、中継ノード200は受信された信号をそのまま送信する。また、本実施例にかかる無線通信システムでは、一部の中継ノードが受信処理を行うのと同時に、残りの他の中継ノードは送信処理を行う。
このような状況において、本実施例にかかる宛先ノード300は、中継ノード間において生じる干渉を除去する。
本実施例にかかる無線通信システムの構成は図2を参照して説明した無線通信システムの構成と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例にかかる宛先ノード300の構成について、図5を参照して説明する。
本実施例にかかる中継ノードを介して、ソースノードから送信された信号を受信する通信ノードとしての宛先ノード300は、中継ノード200から送信された信号が入力される送信信号推定部302と、送信信号推定部302の出力信号が入力される推定信号保存部304と、推定信号保存部304の出力信号が入力される干渉除去部306と、干渉除去部306からの出力信号が入力されるソースノード信号検出部308と、中継ノード200から送信された信号が入力されるチャネル推定部310とを備える。チャネル推定部310の出力信号は、送信信号推定部302、干渉除去部306およびソースノード信号検出部308に入力される。
送信信号推定部302は、前方チャネルを用いて中継ノード200からの信号を推定し、推定された信号を推定信号保存部304に入力する。
推定信号保存部304は、受信信号推定部302により推定された信号を保存する。
干渉除去部306は、推定信号保存部304に記憶された信号および中継ノード間チャネルと後方チャネルを乗算したチャネル情報を用いて干渉を除去する。例えば、干渉除去部306は、前の時間スロットにおいて、推定信号保存部304に保存された信号を利用して、現在の時間スロットの干渉を除去する。
ソースノード信号検出部308は、ソースノード100からの信号を検出する。
チャネル推定部310は、前方チャネル、および中継ノード間チャネルと後方チャネルとを乗算したチャネル情報を推定する。例えば、チャネル推定部310は、中継ノード間チャネルと、中継ノードとのチャネルが乗算されたチャネル情報、および中継ノードとの間のチャネル情報を推定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける信号処理について、図6を参照して説明する。
本実施例では、中継ノード200は受信した信号の電力を調整した後に、干渉除去や与干渉抑圧などを行わずに、宛先ノード300に送信する。
時間スロットnにおいて、ソースノード100が中継ノード200に送信信号s[n]を送信する(ステップS602)。これと同時に、中継ノード200が中継信号X[n]を宛先ノード300に対して送信する(ステップS604)。
中継ノード200は、送信信号s[n]および中継信号X[n]を受信する(ステップS606)。この場合、中継ノード200の受信信号は式(17)となる。
[n]=H[n]s[n]+n[n]+A[n]X[n] (17)
中継ノード200はこの受信信号の電力調整後、送信信号X[n+1]=y[n]を宛先ノード300に送信する(ステップS608)。これと同時に、ソースノード100は、中継ノード200に送信信号s[n+1]を送信する(ステップS610)。
一方、宛先ノード300は、ステップS604において、中継ノード200から送信された中継信号を受信する(ステップS612)。
この受信信号は、式(18)により表される。
r[n]=G[n]X[n]+z[n] (18)
宛先ノード300の送信信号推定部302は、受信信号r[n]から、中継信号X[n]を検出し、推定信号保存部304に保存する(ステップS613)。
次に、宛先ノード300は、前の時間スロットにおける受信信号を利用して、中継ノード間に生じた干渉除去を行う(ステップS614)。例えば、式(18)に対して、一つ前の時間スロットnにおける受信信号は式(19)により表される。
r[n−1]=G[n−1]X[n−1]+z[n−1] (19)
ここで、チャネル情報G[n−1]を利用して、X[n−1]を推定する。
この推定値を利用して、時間スロットnの受信信号に含まれる中継ノード間に生じた干渉を除去することができる。具体的には、受信信号から干渉信号成分X[n−1]を除去する。
次に、ソースノード100からの送信信号s[n−1]を検出する(ステップS616)。
一方、ステップS608において送信された中継信号X[n+1]は、時刻n+1において、宛先ノード300に受信される(ステップS618)。この受信信号は、式(20)により表される。
r[n+1]=G[n+1]X[n+1]+z[n+1]
=G[n+1](H[n]s[n]+n[n]+A[n]X[n])+z[n+1] (20)
宛先ノード300の送信信号推定部302は、受信信号r[n+1]から、中継信号X[n+1]を検出し、推定信号保存部304に保存する(ステップS619)。
次に、宛先ノード300は、前の時間スロットにおける受信信号を利用して、中継ノード間に生じた干渉除去を行う(ステップS620)。例えば、式(20)に対して、一つ前の時間スロットnにおける受信信号は式(21)により表される。
r[n]=G[n]X[n]+z[n] (21)
ここで、チャネル情報G[n]を利用して、X[n]を推定する。例えばゼロフォーシング型の信号検出を行った場合、X[n]の推定値は式(22)により表すことができる。
Figure 0004799228
この推定値を利用して、時間スロットn+1の受信信号に含まれる中継ノード間に生じた干渉を除去することができる。具体的には式(20)と式(22)を用いて、受信信号から干渉信号成分X[n]を以下のように除去する。
Figure 0004799228
式(23)により、ソースノード100からの送信信号s[n]を検出する(ステップS622)。nerrは、X[n]の真値と推定値との誤差である。
中継ノード200は、ステップS610において送信されたs[n+1]およびステップS608により送信されたX[n+1]を受信する(ステップS624)。この場合、中継ノード200の受信信号は式(24)となる。
[n+1]=H[n+1]s[n+1]+n[n+1]+A[n+1]X[n+1] (24)
中継ノード200はこの受信信号の電力調整後、送信信号X[n+2]=y[n+1]を宛先ノード300に送信する(ステップS626)。
また、この送信信号X[n+2]は、中継ノード200にも受信される。
以上のように、宛先ノード300において中継ノード間で生じる干渉除去を行うことにより、中継ノード200における受信と中継ノード200における送信を同時に行うことができる。
また、中継ノード200における送信と中継ノード200における受信を同時に行うことができる。
このため、中継ノード200において送信と受信とを時間で分けて行う従来方法に比較して、通信容量を増大させることができる。
本実施例にかかる無線通信システムにおいては、第1の実施例とは異なりアンテナ本数NおよびMに対する制限はない。
次に、本発明の第3の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムでは、各中継ノードが信号検出を行うことにより中継ノード間の干渉除去を行う。このようにすることにより、中継ノードにおいて干渉除去後の信号は与干渉抑圧などを行う必要なく送信することが可能となる。また、宛先ノード300では中継ノード間の干渉除去を行う必要がない。
本実施例にかかる無線通信システムの構成は図2を参照して説明した無線通信システムの構成と同様であるため、その説明を省略する。
本実施例にかかる中継ノード200の構成について、図7を参照して説明する。
本実施例にかかるソースノードと宛先ノードとの間で信号を中継する通信ノードとしての中継ノード200は、受信信号が入力される干渉除去部202と、干渉除去部202の出力信号が入力される信号検出部210と、信号検出部210の出力信号が入力されるウエイト乗算部206と、受信信号が入力されるチャネル推定部208とを備える。チャネル推定部208の出力信号は、干渉除去部202および信号検出部210に入力される。
干渉除去部202は、ソースノード100と中継ノード200との間のチャネル情報(後方チャネル)および他中継ノードとの間のチャネル情報(中継ノード間チャネル)を用いて、ソースノードからの信号を受信する際に他ノードからの信号を除去する。また、干渉除去部202は、干渉除去後の受信信号を信号検出部210に入力する。
信号検出部210は、干渉除去後の信号を用いて信号判定を行うことによりソースノード100から送信された信号を検出する。例えば、信号検出部210は、後方チャネルのチャネル情報を用いて所望信号を検出する。
ウエイト乗算部206は、送信信号を生成するために信号検出部210の出力にウエイトを乗算する。
チャネル推定部208は、後方チャネルおよび中継ノード間チャネルのチャネル情報を推定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムの信号処理について、図8を参照して説明する。
上述した第1および第2の実施例では非再生中継について説明したが、本実施例では再生中継となる。
各中継ノード200のアンテナ本数をN(N=2M)と設定する。
最初に、ソースノード100は、パイロット信号Lを送信する(ステップS802)。また、中継ノード200は、パイロット信号Z21を送信する(ステップS804)。
中継ノード200のチャネル推定部210は、ソースノード100および中継ノード200から送信されたパイロット信号LおよびZ21に基づいてチャネル推定を行う(ステップS806)。
次に、中継ノード200は、パイロット信号Z12を送信する(ステップS807)。なお、中継ノード200は、このパイロット信号Z12をステップS806のチャネル推定前に送信するようにしてもよい。
次に、ソースノード100は、パイロット信号Lを送信する(ステップS808)。このパイロット信号Lは、パイロット信号Lと同様の信号であってもよい。
中継ノード200のチャネル推定部210は、ソースノード100および中継ノード200から送信されたパイロット信号LおよびZ12に基づいてチャネル推定を行う(ステップS809)。
次に、第1の実施例と同様に、時間スロットnにおいて、ソースノード100は、中継ノード200に信号s[n]を送信する(ステップS810)。これと同時に、中継ノード200は、宛先ノード300に対して、s[n−1]の情報を有する信号X[n]を送信する(ステップS812)。
中継ノード200は、ソースノード100から送信された信号s[n]を受信する。また、中継ノード200は、中継ノード200から送信された信号X[n]を受信する(ステップS814)。したがって、時間スロットnにおいて中継ノード200において受信される信号y[n]は、ソースノード100から送信された信号と、中継ノード200から送信された信号が足し合わされ、以下の式(25)で表される。
[n]=H[n]s[n]+n[n]+A[n]X[n] (25)
ここで、n[n]は中継ノード200の受信アンプにおいて付加される白色雑音成分である。
次に、中継ノード200の干渉除去部202では、後方チャネルおよび中継ノード間チャネルを用いて、他ノードからの信号を除去する。また、干渉除去部202は、干渉除去後の中継受信信号を信号検出部210に入力する(ステップ816)。
次に、信号検出部210では、干渉除去後の信号を用いて信号判定を行うことによりソースノード100から送信された信号s[n]を検出する(ステップS818)。
次に、ウエイト乗算部206において、送信信号を生成するために信号検出部210の出力にウエイトが乗算され、X[n+1]の作成が行われる。また、作成された中継信号は宛先ノード300へ送信される(ステップS820)。これと同時に、ソースノード100は、中継ノード200に対して、s[n+1]を送信する(ステップS822)。
具体的には、時間スロットnにおける中継ノード200からの送信信号X[n]は式(26)により表すことができる。
Figure 0004799228
[n]は、中継ノード200の送信ウエイトである。また、式(27)は、s[n−1]の判定値である。
Figure 0004799228
中継ノード200および200の送信ウエイトwおよびwは、式(28)により定義することができる。
Figure 0004799228
式(26)を用いて式(25)を変形することにより、中継ノード200の受信信号は式(29)により表すことができる。
Figure 0004799228
このように、式(26)に対して、逐次型干渉除去法などを用いて、s[n]を検出することができる。その後、中継ノード200では、検出されたs[n]に対して、ウエイト行列w[n]が掛けられ、送信信号X[n+1]が生成される。その結果、式(30)が得られる。
Figure 0004799228
一方、宛先ノード300は、ステップS812において中継ノード200により送信されたs[n−1]の情報を有する信号X[n]を受信する(ステップS824)。この受信信号は、式(31)により表される。
r[n]=G[n]X[n]+z[n] (31)
宛先ノード300は、受信信号からS[n−1]を検出する(ステップS826)。
一方、中継ノード200は、ソースノード100から送信された信号s[n+1]を受信する。また、中継ノード200は、中継ノード200から送信された信号X[n+1]を受信する(ステップS828)。したがって、時間スロットn+1において中継ノード200において受信される信号y[n+1]は、ソースノード100から送信された信号と、中継ノード200から送信された信号が足し合わされ、以下の式(32)で表される。
[n+1]=H[n+1]s[n+1]+n[n+1]+A[n+1]X[n+1] (32)
ここで、n[n+1]は中継ノード200の受信アンプにおいて付加される白色雑音成分である。
次に、中継ノード200の干渉除去部202では、後方チャネルおよび中継ノード間チャネルを用いて、他ノードからの信号を除去する。また、干渉除去部202は、干渉除去後の中継受信信号を信号検出部210に入力する(ステップS830)。
次に、信号検出部210では、干渉除去後の信号を用いて信号判定を行うことによりソースノード100から送信された信号s[n+1]を検出する(ステップS832)。
次に、ウエイト乗算部206において、送信信号を生成するために信号検出部210の出力にウエイトが乗算され、X[n+2]の作成が行われる。また、作成された中継信号は宛先ノード300へ送信される(ステップS834)。これと同時に、ソースノード100は、中継ノード200に対して、s[n+2]を送信する。
一方、宛先ノード300は、中継ノード200から送信された中継信号X[n+1]を受信する(ステップS836)。この受信信号は、式(33)により表される。
r[n+1]=G[n+1]X[n+1]+z[n+1] (33)
宛先ノード300は、受信信号からS[n]を検出する(ステップS838)。
次に、宛先ノード300は、中継ノード200から送信された中継信号を受信する(ステップS840)。以下、同様の処理が行われる。
本実施例では、干渉除去機能を有する中継ノードのアンテナ本数は多いほど望ましい。一例として、ソースノードと宛先ノードのアンテナ本数をMとした場合に、中継ノードが干渉除去機能を実現する上でゼロフオーシング型の信号処理を用いる場合は、アンテナ本数はソースノードの2倍以上である必要がある。
次に、本発明の第4の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムでは、中継ノードは二つの中継グループ1、2に分けられ、各グループは2以上の中継ノードを有する。各中継ノードは受信された信号をそのままもしくは、増幅して送信する。また、本実施例にかかる無線通信システムでは、一方の中継グループが受信処理を行うのと同時に、他方の中継グループは送信処理を行う。
本実施例にかかる無線通信システムを説明するに当たり以下のパラメータを定義する。
[n]:各変数に与えている時間の変数であり、n番目の時間スロットを表す。
s:送信ノードからの送信信号ベクトル
r:受信信号ベクトル
K:中継グループ1で使用可能な中継ノード数
L:中継グループ2で使用可能な中継ノード数
ij:ソースノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(後方チャネル) 1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:宛先ノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(前方チャネル) 1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:中継グループ1のi番目の中継ノードと、中継グループ2のj番目の中継ノード間のチャネル行列
ij:i番目の中継グループのj番目の中継ノードのノイズ成分
z:宛先ノードのノイズ成分
σ :中継ノードのノイズ電力(全中継ノード共通)
σ :宛先ノードのノイズ電力
P:送信電力
E(・):変数のアンサンブル平均値
本実施例にかかる無線通信システムについて、図9を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、複数の通信ノードを備え、該複数の通信ノードは、ソースノード(送信ノード)100、中継ノードおよび宛先ノード(受信ノード)300に分類される。また、ソースノード100から送信された送信信号は、1または複数の中継ノードを介して宛先ノード300に伝送される。
本実施例にかかる無線通信システムは、ソースノード100と、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ1、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ2、宛先ノード300を備える。
本実施例においては、一例として、中継グループ1及び2の中継ノード数を2、ソースノードのアンテナ本数をM、中継ノードのアンテナ本数をN,宛先ノードのアンテナ本数を2×Nとする場合について説明するが、各中継グループの中継ノード数K、Lが2以上であってもよい。
その場合、宛先ノード300のアンテナ本数はMAX(K,L)×Nとする必要がある。ここで、MAX(K,L)は、KとLで大きい方の値を返す関数である。二つの中継グループの中継ノード数は異なってもよい。
図9に示すように、時間スロットn(Time slot n)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12はソースノード100から送信される信号を受信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21、22は宛先ノード300へ信号を送信する。
引き続き時間スロットn+1(Time slot n+1)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12は宛先ノード300へ信号を送信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21と22はソースノード100から送信された信号を受信する。
すなわち、各時間スロットにおいて、一方の中継グループに属する複数の中継ノードの少なくとも二つ以上の中継ノードはソースノード100からの送信信号を受信し、他方の中継グループに属する少なくとも二つ以上の中継ノードは同一の時間スロットで宛先ノード300へ信号を送信する。
時間スロットnにおいて中継グループ1に属する中継ノード11、12は、干渉信号成分として中継グループ2に属する中継ノード21、22から送信される信号の影響を受ける。
また、時間スロットn+1において、中継グループ2に属する中継ノード21、22は、干渉信号成分として中継グループ1に属する中継ノード11、12から送信される信号の影響を受ける。
本実施例にかかる宛先ノード300は、図5を参照して説明した宛先ノードと同様の構成であり、中継グループ1に属する中継ノード(11、12)、或いは中継グループ2に属する中継ノード(21,22)から送信された信号が入力される送信信号推定部302と、送信信号推定部302の出力信号が入力される推定信号保存部304と、推定信号保存部304の出力信号が入力される干渉除去部306と、干渉除去部306からの出力信号が入力されるソースノード信号検出部308と、中継ノードから送信された信号が入力されるチャネル推定部310とを備える。チャネル推定部310の出力信号は、送信信号推定部302、干渉除去部306およびソースノード信号検出部308に入力される。
送信信号推定部302は、宛先ノード300と各中継ノード間の前方チャネルを用いて各中継ノード(11、12、21、22)からの送信信号を推定し、推定された送信信号を推定信号保存部304に入力する。
推定信号保存部304は、送信信号推定部302により推定された信号を保存する。
干渉除去部306は、各中継ノードごとに推定信号保存部304に記憶された信号と、各中継ノードと他方中継グループのそれぞれの中継ノードとの間のチャネルと、該当中継ノードと宛先ノードとの間のチャネルの積を用いて、各中継ノードの推定信号保存部304に記憶された信号に複合チャネルを乗算した信号の和(推定値)を受信信号から差し引くことによって、干渉除去を実現する。
ソースノード信号検出部308は、干渉除去部306において受信信号から干渉除去が行われた信号を用いて、ソースノード100からの信号を検出する。
チャネル推定部310は、各中継ノード前方チャネル、各中継ノードと他方中継グループのそれぞれの中継ノードとの間のチャネルと、他方中継グループのそれぞれの中継ノードと宛先ノードとの間のチャネルの積を推定する。たとえば,中継ノード11に関する複合チャネル情報の推定として、中継ノード11と中継ノード21間のチャネルと、中継ノード21と宛先ノード間の前方チャネルの積、及び、中継ノード11と中継ノード22間のチャネルと中継ノード22と宛先ノード間の前方チャネルの積を推定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける信号処理について、図10を参照して説明する。
本実施例では、中継ノード11、12、21、22は受信した信号の電力を調整した後に、宛先ノードに送信する。
時間スロットnにおいて、ソースノードが中継グループ1に属する中継ノード11、12に送信信号s[n]を送信する。これと同時に、中継グループ2に属する中継ノード21、22が中継信号X21[n]、X22[n]を宛先ノードに対して送信する。
この時、中継グループ1に属する中継ノード11、12はともに、送信信号s[n]および中継グループ2からの中継信号X21[n]、X22[n]を受信する。この場合、中継ノード11の受信信号は式(34)となる。
Figure 0004799228
また、中継ノード12の受信信号は式(35)となる。
Figure 0004799228
以下、中継ノード11と12は同等な操作を行うため、以下では中継ノード11の処理過程だけを記述する。
中継ノード11は、電力調整のために受信信号にE11[n+1]を乗算した後に、時間スロットn+1において宛先ノード300に送信する。この時、送信信号はX11[n+1]=E11[n+1]y11[n]となる。これと同時に、ソースノード100は、時間スロットn+1において、中継ノード21、22に送信信号s[n+1]を送信する。
一方、宛先ノードにおける、時間スロットn、n+1、n+2における受信信号は、以下の式(36)、式(37)、式(38)により表される。
Figure 0004799228
Figure 0004799228
Figure 0004799228
次に、宛先ノードの送信信号推定部302は、受信信号r[n]から、中継信号X21[n]、X22[n]を推定し、推定信号保存部304に保存する。一例として、中継信号X21[n]、X22[n]の推定は式(39)のように、中継グループ2の前方チャネルのMoore−Penrose逆行列を利用することによって、推定できる。
Figure 0004799228
次に、宛先ノード300は、前の時間スロットにおける中継ノードからの受信信号を利用して、中継ノード間に生じた干渉除去を行う。例えば、式(37)に対して、(39)式から推定されたX21[n]、X22[n]を利用して、時間スロットn+1の受信信号に含まれる中継ノード間に生じた干渉を除去することができる。
具体的には、以下のように受信信号から干渉信号成分X21[n]、X22[n]を除去する。
Figure 0004799228
式(40)に示される処理を行うことにより、X21[n]、X22[n]に関する信号成分を除去することができるために、干渉が除去される。その後、干渉除去後の信号を用いて、ソースノード100からの送信信号s[n]を検出する。
次に、本発明の第5の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムでは、中継ノードは二つの中継グループ1、2に分けられ、各グループは2以上の中継ノードを有する。各中継ノードは受信された信号をそのままもしくは、増幅して送信する。また、本実施例にかかる無線通信システムでは、一方の中継グループが受信処理を行うのと同時に、他方の中継グループは送信処理を行う。
本実施例にかかる無線通信システムを説明するに当たり以下のパラメータを定義する。
[n]:各変数に与えている時間の変数であり、n番目の時間スロットを表す。
s:送信ノードからの送信信号ベクトル
r:受信信号ベクトル
K:中継グループ1で使用可能な中継ノード数
L:中継グループ2で使用可能な中継ノード数
ij:ソースノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(後方チャネル) 1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:宛先ノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(前方チャネル) 1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:中継グループ1のi番目の中継ノードと中継グループ2のj番目の中継ノード間のチャネル行列
ij:i番目の中継グループのj番目の中継ノードのノイズ成分
z:宛先ノードのノイズ成分
σ :中継ノードのノイズ電力(全中継ノード共通)
σ :宛先ノードのノイズ電力
P:送信電力
E(・):変数のアンサンブル平均値
本実施例にかかる無線通信システムについて、図9を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、複数の通信ノードを備え、該複数の通信ノードは、ソースノード(送信ノード)100、中継ノードおよび宛先ノード(受信ノード)300に分類される。また、ソースノード100から送信された送信信号は、1または複数の中継ノードを介して宛先ノード300に伝送される。
本実施例にかかる無線通信システムは、ソースノード100と、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ1、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ2、宛先ノード300を備える。
本施例においては、一例として、中継グループ1及び2の中継ノード数を2、ソースノード100及び宛先アンテナ300のアンテナ本数をM、中継ノードのアンテナ本数をNとする場合について説明するが、各中継グループの中継ノード数K、Lが2以上であってもよい。
図9に示すように、時間スロットn(Time slot n)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12はソースノード100から送信される信号を受信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21、22は宛先ノード300へ信号を送信する。
引き続き時間スロットn+1(Time slot n+1)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12は宛先ノード300へ信号を送信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21と22はソースノード100から送信された信号を受信する。
すなわち、各時間スロットにおいて、一方の中継グループに属する複数の中継ノードの少なくとも二つ以上の中継ノードはソースノード100からの送信信号を受信し、他方の中継グループに属する少なくとも二つ以上の中継ノードは同一の時間スロットで宛先ノード300へ信号を送信する。
時間スロットnにおいて中継グループ1に属する中継ノード11、12は、干渉信号成分として中継グループ2に属する中継ノード21、22から送信される信号の影響を受ける。
また、時間スロットn+1において、中継グループ2に属する中継ノード21、22は、干渉信号成分として中継グループ1に属する中継ノード11、12から送信される信号の影響を受ける。
本実施例にかかる宛先ノードの構成を図11に示す。中継ノードから送信された信号が入力されるチャネル推定部318と、チャネル推定部318の出力及び中継ノードから送信された信号が入力されるソースノード信号検出部312と、ソースノード信号検出部312の出力信号が入力される推定信号保存部314と、推定信号保存部314の出力とチャネル推定部318の出力が入力される干渉除去部316とを備える。干渉除去部316の出力信号はソースノード信号検出部312に入力される
ソースノード信号検出部312は、各中継ノードの前方チャネルを用いて各中継ノード(11、12、21、22)から送信された信号を用いて、ソースノード100から送信された信号を検出し、検出された信号を推定信号保存部314に入力する。
推定信号保存部314は、ソースノード信号検出部312により推定された信号を保存する。
干渉除去部316は、ソースノード信号検出部312により推定された推定ソースノード送信信号および中継ノード間チャネルと前方チャネルを乗算したチャネル情報を用いて干渉となる信号を推定し、ソースノード信号検出部312に入力する。干渉除去部316は、干渉となるすべての中継信号の和(推定値)を受信信号から削除することによって、干渉除去を実現する。
ソースノード信号検出部312は、干渉除去後の信号を用いてソースノードからの信号を検出する。
チャネル推定部318は、中継グループ1の有する全中継ノードと中継グループ2の有するそれぞれの中継ノードとの間のチャネルと、中継グループ2の有するそれぞれの中継ノードとの間のチャネルとの積、および、ソースノード100と中継グループ2の有する全中継ノードとの間のチャネルと、中継グループ2の有する全中継ノードと中継グループ1の有するそれぞれの中継ノードとの間のチャネルと、中継グループ1の有するそれぞれの中継ノードとの間のチャネルの積、および、ソースノード100とそれぞれの中継ノードとの間のチャネルと、それぞれの中継ノードとの間のチャネルとの積、および、ソースノード100とそれぞれの中継ノード間のチャネルと、それぞれの中継ノードと宛先ノード間のチャネルの積を推定する。
たとえば,中継ノード11に関するチャネル情報の推定として、中継ノード11と中継ノード21間のチャネルと中継ノード11と中継ノード22間のチャネルとの和と、中継ノード11と宛先ノード間の前方チャネルの積、および、中継ノード11とソースノード間のチャネルと、中継ノード11と宛先ノード間の前方チャネルの積を推定する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける信号処理について、図12を参照して説明する。
本実施例では、中継ノード11、12、21、22は受信した信号の電力を調整した後に、宛先ノード300に送信する。
時間スロットnにおいて、ソースノード100が中継グループ1に属する中継ノード11、12に送信信号s[n]を送信する。これと同時に、中継グループ2に属する中継ノード21、22が中継信号X21[n]、X22[n]を宛先ノード300に対して送信する。
この時,中継グループ1に属する中継ノード11、12はともに、送信信号s[n]および中継グループ2からの中継信号X21[n]、X22[n]を受信する。この場合、中継ノード11の受信信号は式(41)となる。
Figure 0004799228
また、中継12の受信信号は式(42)となる.
Figure 0004799228
以下、中継ノード11と12は同等な操作を行うため、以下では中継ノード11の処理過程だけを記述する。
中継ノード11は,電力調整のために受信信号にE11[n+1]を乗算した後に、時間スロットn+1において宛先ノードに送信する。この時、送信信号はX11[n+1]=E11[n+1]y11[n]となる。これと同時に、ソースノード100は、時間スロットn+1において、中継ノード21、22に送信信号s[n+1]を送信する。
一方、宛先ノード300は、時間スロットn、n+1、n+2における受信信号は、式(43)、式(44)、式(45)により表される。
Figure 0004799228
Figure 0004799228
Figure 0004799228
次に、宛先ノード300は、保存された前の時間スロットの推定ソースノード送信信号を利用して、中継ノード間に生じた干渉除去を行う。
例えば、式(44)に対して、式(43)から推定されたs[n−1]を利用して、時間スロットn+1の受信信号に含まれる中継ノード間に生じた干渉を除去することができる。具体的には、以下のように受信信号から干渉信号成分を除去する。
Figure 0004799228
式(46)に示される処理を行うことにより、干渉信号成分が除去される。その後、ソースノードからの送信信号s[n]を検出する。この結果は信号s[n+1]の検出時に利用される。
次に、本発明の第6の実施例にかかる無線通信システムについて説明する。
本実施例にかかる無線通信システムでは、中継ノードは二つの中継グループ1、2に分けられ、各グループは2以上の中継ノードを有する。また、本実施例にかかる無線通信システムでは、一方の中継グループが受信処理を行うのと同時に、他方の中継グループは送信処理を行う。

本実施例にかかる無線通信システムを説明するに当たり以下のパラメータを定義する。
[n]:各変数に与えている時間の変数であり、n番目の時間スロットを表す。
s:送信ノードからの送信信号ベクトル
r:受信信号ベクトル
K:中継グループ1で使用可能な中継ノード数
L:中継グループ2で使用可能な中継ノード数
ij:ソースノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(後方チャネル)1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:宛先ノードと、i番目の中継グループのj番目の中継ノード間のチャネル(前方チャネル) 1≦i≦2、i=1の場合は1≦j≦Kであり、i=2の場合は1≦j≦L
ij:中継グループ1のi番目の中継ノードと中継グループ2のj番目の中継ノード間のチャネル行列.
ij:i番目の中継グループのj番目の中継ノードのノイズ成分
z:宛先ノードのノイズ成分
σ :中継ノードのノイズ電力(全中継ノード共通)
σ :宛先ノードのノイズ電力
P:送信電力
E(・):変数のアンサンブル平均値
本実施例にかかる無線通信システムについて、図9を参照して説明する。
本実施例にかかる無線通信システムは、複数の通信ノードを備え、該複数の通信ノードは、ソースノード(送信ノード)100、中継ノードおよび宛先ノード(受信ノード)300に分類される。また、ソースノード100から送信された送信信号は、1または複数の中継ノードを介して宛先ノード300に伝送される。
本実施例にかかる無線通信システムは、ソースノード100と、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ1、複数の中継ノード(2以上)を含む中継グループ2、宛先ノード300を備える。
本実施例においては、一例として、中継グループ1及び2の中継ノード数を2、ソースノード100及び宛先ノード300のアンテナ本数をM、中継ノードのアンテナ本数をN、ここで、NはMの2倍以上あるとする場合について説明するが、各中継グループの中継ノード数K、Lが2以上であってもよい。
図9に示すように、時間スロットn(Time slot n)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12はソースノード100から送信される信号を受信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21、22は宛先ノード300へ信号を送信する。
引き続き時間スロットn+1(Time slot n+1)では、中継グループ1に属する中継ノード11、12は宛先ノード300へ信号を送信すると同時に、中継グループ2に属する中継ノード21と22はソースノード100から送信された信号を受信する。
すなわち、各時間スロットにおいて、一方の中継グループに属する複数の中継ノードの少なくとも二つ以上の中継ノードはソースノード100からの送信信号を受信し、他方の中継グループに属する少なくとも二つ以上の中継ノードは同一の時間スロットで宛先ノード300へ信号を送信する。
時間スロットnにおいて中継グループ1に属する中継ノード11、12は、干渉信号成分として中継グループ2に属する中継ノード21、22から送信される信号の影響を受ける。
また、時間スロットn+1において、中継グループ2に属する中継ノード21、22は、干渉信号成分として中継グループ1に属する中継ノード11、12から送信される信号の影響を受ける。
本発明における中継ノードの構成を図13に示す。中継ノードはソースノード100と中継ノード間のチャネル、中継グループの異なる中継ノード間のチャネルを推定するチャネル推定部218と、推定されたチャネルを利用して、ソースノード100からの信号に対して干渉除去を行う干渉除去部210と、干渉除去部210の出力信号が入力され、ソースノード信号を検出するソースノード信号検出部(ソース信号検出部)212と、ソースノード信号検出部212の出力信号が入力される送信電力制御部214と、チャネル推定部218出力信号が入力されるウエイト計算部216とから構成される。ウエイト計算部216の出力信号は干渉除去部、ソースノード信号検出部212および送信電力制御部214に入力される。
一例として、複数の中継ノードが、2以上の中継ノードを有する中継グループ1と、2以上の中継ノードを有する中継グループ2に分けられた場合について説明する。この場合、中継ノードは、中継グループ1または前記中継グループ2に属する。
チャネル推定部218は、自中継ノードが中継グループ1に属する場合に、ソースノードとの間のチャネル情報、および中継グループ2の有する全中継ノードとの間のチャネル情報を推定し、自中継ノードが中継グループ1に属する場合に、ソースノードとの間のチャネル情報、および中継グループ1の有する全中継ノードとの間のチャネル情報を推定する。
干渉除去部210は、チャネル推定部218により推定されたチャネル情報に基づいて、他の中継ノードからの干渉信号を除去する。
ソースノード信号検出部212、干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出する。
次に、本実施例にかかる無線通信システムにおける信号処理について、図14を参照して説明する。
本実施例では、中継ノード11、12、21、22は受信した信号から、ソースノード送信を復元して、復元された信号を宛先ノードに送信する。
時間スロットnにおいて、ソースノード100が中継ノード11、12に送信信号s[n]を送信する。これと同時に、中継ノード21、22が電力調整後の中継信号X21[n]、X22[n]を宛先ノード300に対して送信する。ここで、式(47)、式(48)として、中継ノードは送信を行う。
21[n]=E21[n](s[n−1],s[n−1]) (47)
22[n]=E22[n](s[n−1] ,s[n−1]) (48)
つまり、中継ノードで保存されている一つ前のタイムスロットにおける、推定ソースノード送信信号s[n−1]について、ソースノード100が有するアンテナ本数Mの2倍以上のアンテナ本数Nを有する中継ノードは、アンテナ本数Mで送信された推定ソースノード送信信号s[n−1]をコピーして、アンテナ本数Nを用いて送信を行う。
中継ノード11、12はともに、送信信号s[n]および中継グループ2中継信号X21[n]、X22[n]を受信する。この場合、中継ノード11の受信信号は式(49)となる。
Figure 0004799228
中継ノード12の受信信号は式(50)となる。
Figure 0004799228
以下、中継ノード11と12は同等な操作を行うため、本実施例では中継ノード11の処理過程だけを記述する。
中継ノード11はこの受信信号の電力調整後、送信信号X11[n+1]=E11[n+1](s[n],s[n])を宛先ノード300に送信する。これと同時に、ソースノード100は、中継ノード21、22に送信信号s[n+1]を送信する。
式(47)、式(48)から、式(49)は以下のようにあらわすことができる。
Figure 0004799228
ここで、Bl1はN×Mのチャネル行列で、第i(1≦i≦M)列は、Al2(N×N)の第i列と第i+M列の和である。
次に、Bl1[n]に対して特異値分解(SVD)を行い、以下の形となる.
Figure 0004799228
Figure 0004799228
式(53)を受信信号(51)に乗算させることによって、干渉成分を削除することが可能である。
一方、時間スロットnにおける宛先ノード300の受信信号は、式(54)により表される。
Figure 0004799228
宛先ノード300では式(54)で示される受信信号を用いて,ソースノード100からの送信信号s[n−1]を検出する。
本発明にかかる通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法は、無線通信システムに適用できる。
無線通信システムを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる無線通信システムを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる中継ノードを示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる宛先ノードを示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる中継ノードを示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる無線通信システムを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる宛先ノードを示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。 本発明の一実施例にかかる中継ノードを示すブロック図である。 本発明の一実施例にかかるデータ中継方法を示すフロー図である。
符号の説明
1、100 ソースノード
、2、200、200 中継ノード
3、300 宛先ノード

Claims (7)

  1. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードであって:
    受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段;
    ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段;
    前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出手段;
    前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉抑圧行列算出手段;
    を備え、
    前記中継信号生成手段は、
    前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算することを特徴とする通信ノード。
  2. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードであって:
    受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段;
    ソースノードとの間のチャネル情報および他の中継ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段;
    前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去手段;
    を備え、
    前記中継信号生成手段は、干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出することを特徴とする通信ノード。
  3. 請求項2に記載の通信ノードにおいて:
    前記中継信号生成手段は、検出されたソースノードから送信された信号にウエイトを乗算することを特徴とする通信ノード。
  4. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードを備える無線通信システムであって:
    前記通信ノードは、
    受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段;
    ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段;
    前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出手段;
    前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉抑圧行列算出手段;
    を備え、
    前記中継信号生成手段は、
    前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算することを特徴とする無線通信システム。
  5. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する通信ノードを備える無線通信システムであって:
    前記通信ノードは、
    受信信号に対し、他の通信ノードからの干渉信号を低減し、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されない処理を行い、送信信号を生成する中継信号生成手段;
    ソースノードとの間のチャネル情報および他の中継ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段;
    前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去手段;
    を備え、
    前記中継信号生成手段は、干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出することを特徴とする無線通信システム。
  6. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する中継ノードを備える無線通信システムにおけるデータ中継方法であって:
    ソースノードとの間のチャネル情報、他の中継ノードとの間のチャネル情報および宛先ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定ステップ;
    前記ソースノードとの間のチャネル情報と他の中継ノードとの間のチャネル情報とに基づいて、他の通信ノードからの干渉信号を除去する干渉除去行列を求める干渉除去行列算出ステップ;
    前記他の中継ノードとの間のチャネル情報に基づいて、送信した信号が他の中継ノードに干渉信号として受信されないようにする与干渉抑圧行列を求める与干渉行列算出ステップ;
    前記干渉除去行列および前記与干渉抑圧行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する中継信号生成ステップ;
    前記中継信号を送信する中継信号送信ステップ;
    を備えることを特徴とするデータ中継方法。
  7. ソースノードと宛先ノードとの間で、信号を中継する複数の中継ノードのうちのひとつの通信ノードであって:
    前記複数の中継ノードは、2以上の中継ノードを有する中継グループ1と、2以上の中継ノードを有する中継グループ2に分けられ、
    前記通信ノードは、前記中継グループ1または前記中継グループ2に属し、
    前記通信ノードが前記中継グループ1に属する場合に、ソースノードとの間のチャネル情報、および中継グループ2の有する全中継ノードとの間のチャネル情報を推定し、前記通信ノードが前記中継グループ1に属する場合に、ソースノードとの間のチャネル情報、および中継グループ1の有する全中継ノードとの間のチャネル情報を推定するチャネル推定手段;
    前記チャネル推定手段により推定されたチャネル情報に基づいて、他の中継ノードからの干渉信号を除去する干渉除去手段;
    干渉信号が除去された信号から、ソースノードから送信された信号を検出する中継信号生成手段;
    を備えることを特徴とする通信ノード。
JP2006069777A 2005-12-02 2006-03-14 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法 Expired - Fee Related JP4799228B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069777A JP4799228B2 (ja) 2005-12-02 2006-03-14 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法
EP06256094.1A EP1793510B1 (en) 2005-12-02 2006-11-29 Communication node, wireless communication system and data relay method
EP12199672.2A EP2575268A3 (en) 2005-12-02 2006-11-29 Communication node, wireless communication system and data relay method
CN200910224607.7A CN101714888B (zh) 2005-12-02 2006-12-01 通信节点、无线通信系统和数据中继方法
US11/565,958 US7826337B2 (en) 2005-12-02 2006-12-01 Communication node, wireless communication system and data relay method
CN 200610163337 CN1983863B (zh) 2005-12-02 2006-12-01 通信节点、无线通信系统和数据中继方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005349727 2005-12-02
JP2005349727 2005-12-02
JP2006069777A JP4799228B2 (ja) 2005-12-02 2006-03-14 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011101367A Division JP5341131B2 (ja) 2005-12-02 2011-04-28 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007181166A JP2007181166A (ja) 2007-07-12
JP4799228B2 true JP4799228B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=37814591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069777A Expired - Fee Related JP4799228B2 (ja) 2005-12-02 2006-03-14 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7826337B2 (ja)
EP (2) EP1793510B1 (ja)
JP (1) JP4799228B2 (ja)
CN (1) CN101714888B (ja)

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4799228B2 (ja) * 2005-12-02 2011-10-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法
CN101106807B (zh) * 2006-07-12 2012-04-11 株式会社Ntt都科摩 一种基于中继器的蜂窝网络以及空分双工通信方法
EP1937006A1 (en) * 2006-12-22 2008-06-25 Siemens Networks GmbH & Co. KG Multi-antenna relay station with two-way channel
KR100941491B1 (ko) * 2007-08-31 2010-02-10 한국과학기술원 다중 안테나를 이용한 반향신호 제거 및 에코채널 추정시스템
KR101386188B1 (ko) * 2007-09-21 2014-04-18 삼성전자주식회사 사용자 협력 단말 장치 및 이를 이용한 사용자 협력 통신방법
KR101400240B1 (ko) * 2007-10-18 2014-06-30 포항공과대학교 산학협력단 공간 주파수 블록 부호화 중계 신호 생성 시스템 및 그방법
US8184737B2 (en) 2007-11-27 2012-05-22 Korea Advanced Institute Of Science And Technology Echo cancellation and echo channel estimation system using multiple antennas
US8064823B2 (en) * 2007-11-30 2011-11-22 Nokia Corporation Apparatus, method and computer program product for determining transmit weights in relay networks
CN101505206B (zh) * 2008-02-04 2013-03-13 上海贝尔股份有限公司 联合模拟网络编码的中继方法、基站和用户设备
US8855040B1 (en) * 2008-04-21 2014-10-07 Google Inc. Cross-cell MIMO
JP5149111B2 (ja) * 2008-09-09 2013-02-20 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線中継装置及び無線中継方法
KR101495103B1 (ko) * 2008-09-10 2015-03-18 삼성전자주식회사 직교 부호화된 신호간의 간섭을 제거하는 장치 및 방법
JP5125988B2 (ja) * 2008-10-23 2013-01-23 富士通株式会社 無線中継装置
US8634769B2 (en) * 2008-10-23 2014-01-21 Qualcomm Incorporated Data reception with interference cancellation in a relay communication network
US9031053B2 (en) * 2008-10-23 2015-05-12 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for communicating in a relay communication network
KR101485808B1 (ko) 2008-11-28 2015-01-23 삼성전자주식회사 무선 통신 시스템에서의 중계기를 사용한 간섭 제거 기반 교대 전송 방법 및 이를 위한 시스템
KR101513528B1 (ko) * 2008-12-04 2015-04-21 삼성전자주식회사 다중 홉 릴레이 시스템에서 데이터 전송 방법, 데이터 송신장치, 및 통신 시스템
US7796630B2 (en) * 2009-02-05 2010-09-14 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Method for estimating channels in two-hop MIMO AF networks
WO2010105700A1 (en) * 2009-03-19 2010-09-23 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Mimo transceiver controlling a repeater according to performance parameters
US20120294202A1 (en) * 2010-01-27 2012-11-22 Jin Gon Joung Method of communication
EP2550757A4 (en) * 2010-03-23 2013-08-28 Ericsson Telefon Ab L M PARTIAL MESSAGE RELAY BASED ON INTERFERENCE IN A WIRELESS NETWORK
JP5765758B2 (ja) * 2010-10-20 2015-08-19 国立大学法人電気通信大学 通信装置、通信方法、および通信システム
WO2012119636A1 (en) * 2011-03-04 2012-09-13 Nokia Siemens Networks Oy Divide-and-conquer approach to mitigating relay-to-relay interference
JP5706283B2 (ja) * 2011-09-14 2015-04-22 日本電信電話株式会社 宛先局及びチャネル推定方法
KR20130036937A (ko) * 2011-10-05 2013-04-15 삼성전자주식회사 멀티 홉 네트워크에서 릴레이 노드가 간섭을 관리하는 방법 및 간섭을 관리하는 릴레이 노드
JP5810899B2 (ja) * 2011-12-26 2015-11-11 富士通株式会社 無線通信装置、無線通信プログラムおよび無線通信方法
KR101915473B1 (ko) 2012-06-29 2018-11-06 삼성전자주식회사 간섭 중화를 수행하는 멀티 홉 네트워크에서 대상 송신 노드 및 대상 수신 노드의 페어를 분산적으로 결정하는 방법 및 협력 헤더를 통하여 중앙 집중적으로 결정하는 방법
JP5753519B2 (ja) * 2012-07-24 2015-07-22 日本電信電話株式会社 無線通信システム及び無線通信方法
KR101756234B1 (ko) 2012-11-26 2017-07-10 삼성전자주식회사 복수의 릴레이 단말들을 이용하여 데이터를 중계하는 중계 방법 및 중계 시스템
CN104219021A (zh) * 2013-05-31 2014-12-17 中兴通讯股份有限公司 一种下行虚拟多天线系统的数据传输方法、装置及系统
US9491772B2 (en) * 2013-12-19 2016-11-08 Echostar Technologies L.L.C. Methods and systems for placeshifting data with interference mitigation
CN104244337A (zh) * 2014-09-02 2014-12-24 余凤莲 一种lte双模中继网络的优化传输系统
KR102129063B1 (ko) * 2015-12-31 2020-07-01 주식회사 쏠리드 중계기 및 이의 신호 감쇄 방법
US10389414B1 (en) 2016-08-24 2019-08-20 Marvell International Ltd. Methods and apparatus for matrix compensation to prevent rank deficiency
US10397933B1 (en) 2017-01-10 2019-08-27 Marvell International Ltd. Interference cancellation for receivers with multiple antennas
US10574312B2 (en) * 2018-02-13 2020-02-25 Nxp Usa, Inc. Apparatus and methods for interference cancellation in multi-antenna receivers
US10804945B1 (en) * 2018-06-29 2020-10-13 Nxp Usa, Inc. Apparatus and methods of dynamic interference cancellation for wireless receivers
JP2020195084A (ja) * 2019-05-29 2020-12-03 ルネサスエレクトロニクス株式会社 リレーノード、信号中継方法、および通信システム
KR102222671B1 (ko) * 2020-07-24 2021-03-04 세종대학교 산학협력단 신뢰성을 향상시키기 위한 mimo-ofdm 시스템

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001186073A (ja) * 1999-12-24 2001-07-06 Japan Radio Co Ltd 無線中継装置及び無線中継システム
JP2003174392A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Mitsubishi Electric Corp 無線中継装置
CN100442681C (zh) * 2002-10-11 2008-12-10 松下电器产业株式会社 环路干扰消除器、中继系统和环路干扰消除方法
JP3940062B2 (ja) * 2002-11-18 2007-07-04 株式会社神戸製鋼所 無線通信中継装置,無線通信システム
RU2340094C2 (ru) * 2003-05-15 2008-11-27 Телефонактиеболагет Лм Эрикссон (Пабл) Подавление помех в беспроводной ретрансляционной сети
US7430397B2 (en) * 2003-12-05 2008-09-30 Ntt Docomo, Inc. Radio repeater and radio relay transmission method
JP4523817B2 (ja) * 2003-12-05 2010-08-11 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線中継装置
US7308047B2 (en) * 2003-12-31 2007-12-11 Intel Corporation Symbol de-mapping methods in multiple-input multiple-output systems
KR100605861B1 (ko) * 2004-02-02 2006-08-01 삼성전자주식회사 다중 입력 다중 출력 방식을 사용하는 통신 시스템의 신호수신 장치 및 방법
JP4398752B2 (ja) * 2004-02-19 2010-01-13 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線中継システム、無線中継装置及び無線中継方法
JP4754906B2 (ja) 2004-08-31 2011-08-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信システム、通信ノード及び通信方法
US8462859B2 (en) * 2005-06-01 2013-06-11 Qualcomm Incorporated Sphere decoding apparatus
JP4799228B2 (ja) * 2005-12-02 2011-10-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2575268A2 (en) 2013-04-03
EP1793510A2 (en) 2007-06-06
CN101714888A (zh) 2010-05-26
EP2575268A3 (en) 2013-07-10
EP1793510B1 (en) 2014-11-05
JP2007181166A (ja) 2007-07-12
US20070129008A1 (en) 2007-06-07
CN101714888B (zh) 2014-03-19
US7826337B2 (en) 2010-11-02
EP1793510A3 (en) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4799228B2 (ja) 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法
JP5341131B2 (ja) 通信ノードおよび無線通信システム並びにデータ中継方法
Aubry et al. A new sequential optimization procedure and its applications to resource allocation for wireless systems
JP4680008B2 (ja) 通信システム、通信ノード及び通信方法
JP2006148868A (ja) 通信システム、通信ノード及び通信方法
US20030069045A1 (en) Radio receiving apparatus and radio receiving method
US20150124693A1 (en) Radio repeater apparatus and system, and operating method thereof
JP4990510B2 (ja) Cdmaシステムにおいて受信器がcdma信号を処理する方法
EP1267497B1 (en) Multiuser interference cancellation apparatus
EP1634389B1 (en) Joint optimization of pre and postfilter coefficients
EP3048739B1 (en) Interference cancellation method and apparatus
JP6506919B2 (ja) マルチホップネットワークにおける干渉制御方法、及び該干渉制御方法を用いたリレーノード
Lu Particle swarm optimization assisted joint transmit/receive antenna combining for multiple relays in cooperative MIMO systems
KR101756234B1 (ko) 복수의 릴레이 단말들을 이용하여 데이터를 중계하는 중계 방법 및 중계 시스템
Ximenes Unified joint symbol and channel estimation with interference subtraction for one-way and two-way MIMO relaying systems
JP6353375B2 (ja) 基地局装置、ウエイト生成方法、及び無線通信システム
JP6363962B2 (ja) 基地局装置、ウエイト生成方法、及び無線通信システム
JP2002280944A (ja) 偏差補償装置
Antonio-Rodríguez et al. Robust filter design for full-duplex relay links under limited dynamic range
KR100974870B1 (ko) 디지털 동일 채널 중계기를 위한 궤환 신호 제거 장치 및방법
JP2005109910A (ja) アダプティブアンテナ
JP2004201103A (ja) ビーム形成装置およびビーム形成装置における荷重制御方法
JP2013243424A (ja) 非線形処理型プリコーディング処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees