JP2006148868A - 通信システム、通信ノード及び通信方法 - Google Patents

通信システム、通信ノード及び通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチホップ方式及びMIMO方式を用いてソースノードから目的ノードへ信号を伝送する場合において、目的ノードにおける受信信号品質の劣化を従来よりも抑制する通信システムを得ること。
【解決手段】 通信システムを構成する中継ノードは、ソースノードとの間のチャネル行列Hに基づいて、第1のユニタリ行列Qを求める手段と、目的ノードとの間のチャネル行列Gに基づいて、第2のユニタリ行列O(又はムーアペンローズ逆行列F)を求める手段と、ソースノード及び目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、変換行列Aを求める手段と、第1のユニタリ行列、変換行列及び第2のユニタリ行列(又はムーアペンローズ逆行列)を受信信号に乗算する手段と、乗算後の信号を目的ノードへ送信する手段とを備える。目的ノードは、受信信号から所望信号を検出する手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般に無線通信の技術分野に関し、特にマルチホップ方式及び多入力多出力(MIMO:Multi Input Mulit Output)方式を使用する通信ノード及び通信方法に関する。
この種の技術分野では、マルチホップ方式とMIMO方式(又はマルチアンテナ方式)を組み合せたシステム(MIMOマルチホップシステム)が近年注目されている。マルチホップ方式は、ソースノードと目的ノード(ターゲットノード又は宛先ノード等と呼んでもよい)との間に存在する1以上の中継ノードを通じて、ソースから宛先へ信号を伝送する。この方式は、中継することによりカバレッジが拡大し、通信可能な地域が理論上制限されないこと、無線ネットワークを速やかに構築できること等の利点を有する。MIMO方式は、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを用いて信号を送受信し、空間を多様に活用することで、通信容量を増やそうとするものである。
MIMOマルチホップシステムにおける信号伝送は、概して次のようにして行われる。先ず、ソースノードから送信された信号Sが、中継ノードにて受信され、その受信信号Yは次のように表現される。
Y=HS+n ・・・(1)
ここで、Hはソース及び中継ノード間のチャネル行列を表し、Sは送信信号ベクトルを表し、nは雑音を表す。次に、ゼロフォーシング(ZF:Zero−forcing)法により送信信号Sが検出される。この方法は、擬似的逆行列(pseudo inverse matrix)W=(HH)−1 を算出し、この擬似的逆行列Wを規格化係数と共に受信信号Yに乗算することで、送信信号Sを検出しようとするものである。上付き文字の「H」は共役転置を表す。
Y=S+Wn ・・・(2)
ここで、記号‖・‖は、ノルムを表し、任意の行列Aに関し、次式で定義される量である:
‖A‖=(Tr(E[AA]))1/2 ・・・(3)
ただし、Tr(・)は、括弧内の行列の対角成分の総和、即ちトレース(trace)を表し、E[・]は括弧内の量を平均化することを表す。特に、ベクトル量V=(v,v,...,vに関するノルム‖V‖は、
‖V‖=[|v+|v+・・・+|v1/2
となる。上付き文字の「T」は転置を表す。なお、上記のような擬似的逆行列はムーアペンローズ逆行列(Moore−Penrose inverse matrix)に該当する。一般にムーアペンローズ逆行列Bはn行m列の行列Aに対してABA=Aを成立させるm行n列の行列として定義される。上記の例では、行列Hに対してHWH=Hが成立している。
次に、擬似的逆行列W=(GG)−1 が算出される。Gは中継ノード及び目的ノード間のチャネル行列である。この擬似的逆行列Wが、規格化係数Eと共に(2)式の両辺に乗算される。
E(W)Y=EW(S+Wn) ・・・(4)
但し、E=1/(‖W‖‖W‖)×√(P/(P+σ ))であり、Pは送信電力であり、σは雑音に関する分散である。
このようにして算出された信号が、中継ノードから目的ノードへ送信される。目的ノードにおける受信信号Yは、次式で表現される。
=GEWY+n ・・・(5)
ここで、nは雑音を表す。(5)式は、W,Wの定義により、次のように表現できる:
=E(S+Wn)+n ・・・(6)
これにより、目的ノードにて、送信信号Sを直ちに得ることができる。このようなシステムについては、例えば非特許文献1に記載されている。
Rohit U.Nabar,et al.,"Capacity Scaling Laws in MIMO Wireless Wnetworks",Allerton Conference on Communication,Control,and Computing,Monticello,IL.pp.378−389,Oct.2003
(6)式を参照するに、受信信号は、送信信号Sに対する因子として1/(‖W‖‖W‖)を含んでいることが分かる。このような因子‖W‖,‖W‖は、中継ノードで行われる送信電力制御に不可欠である。しかしながら、W,Wはチャネル行列H,Gの逆行列に相当し、雑音増幅の影響を受けるので、信号品質が劣化してしまうという問題がある。更に、(6)式を参照するに、ソース及び中継ノード間で導入された雑音nが、受信信号に大きく寄与する形で含まれている。従って、ホップ数が増えるほどこの種の雑音に起因する信号劣化も大きくなってしまう問題もある。
本発明は、上記問題点の少なくとも1つに対処するためになされたものであり、その課題は、マルチホップ方式及びMIMO方式を用いてソースノードから目的ノードへ信号を伝送する場合において、目的ノードにおける受信信号品質の劣化を従来よりも抑制する通信システム、通信ノード及び通信方法を提供することである。
本発明では、ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる通信システムが使用される。前記中継ノードは、前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、1以上の変換行列を求める手段と、前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、QR分解を行うQR分解手段と、少なくとも変換行列を信号に乗算する手段と、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信する手段とを備る。前記目的ノードは、受信信号から所望信号を検出する手段を備える。
本発明によれば、マルチホップ方式及びMIMO方式を用いてソースノードから目的ノードへ信号を伝送する場合において、目的ノードにおける受信信号品質の劣化を従来よりも抑制することができる。
本明細書及び特許請求の範囲における「ユニタリ行列」は、正規行列であることは必須ではなく、行数と列数が異なってもよいことに留意を要する。本明細書及び特許請求の範囲における「ユニタリ行列」は、行列の各列(又は、行列の各行)が互いに直交する行列をいう。従って、ある正方行列Aを対角化する正規行列が「ユニタリ行列」に含まれるのはもちろんのこと、M×N型の非正方行列Bを対角化するN×M型の非正方行列も「ユニタリ行列」に含まれる。
本発明の一態様によれば、前記第1のユニタリ行列は、ソースノード及び中継ノード間のチャネル行列を三角行列を含む積に分解することによって得られ、前記第2のユニタリ行列は、中継ノード及び目的ノード間のチャネル行列を三角行列を含む積に分解することによって得られる。本発明の一態様によれば、前記変換行列のi行j列の行列要素は、i+jが所定値でないならば(行列要素の行番号及び列番号の合計が所定値でないならば)、0である。
本発明の一態様で使用される通信ノードは、ソースノードとの間のチャネル行列Hを第1の三角行列Rを含む積に分解する手段と、目的ノードとの間のチャネル行列Gを第2の三角行列Pを含む積に分解する手段と、前記第1及び第2の三角行列に基づいて変換行列Aを生成する手段と、ユニタリ行列、前記変換行列及び別のユニタリ行列を受信信号に乗算する手段と、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信する手段とを備える。前記変換行列Aのi行j列の行列要素は、i+jが所定値でないならば0である。
ユニタリ行列及び変換行列を用いて中継信号が生成されるので、信号損失及び信号品質劣化を抑制しつつマルチホップすることが可能になる。
本発明の一態様によれば、前記変換行列が、第1のユニタリ行列と、交換行列と、第2のユニタリ行列の共役転置行列との積に基づいて算出される。これにより、目的ノードにて複数の中継ノードからの中継信号を合成する際に、同相合成を行うことができる。合成係数に虚数成分(位相成分)が含まれていないので、合成時に相殺される成分はなく、各中継ノードからの中継信号を目的ノードにてコヒーレントに合成(同相合性)することができる。
本発明の一態様によれば、目的ノードにて、逐次型干渉キャンセル法を用いて、信号検出が行われる。
本発明の一態様によれば、前記中継ノードを介し、前記目的ノードから前記ソースノードに至るフィードバックチャネルを利用して、前記送信信号のレート及び送信電力の情報が、前記目的ノードから前記ソースノードに送信され、前記情報は前記目的ノードにおいてチャネル推定値に基づいて求められる。
本発明の一態様によれば、ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる方法が使用される。本方法は、前記中継ノードにおいて、前記ソースノードとの間のチャネル行列を第1の三角行列を含む積に分解し、前記目的ノードとの間のチャネル行列を第2の三角行列を含む積に分解するステップと、前記第1及び第2の三角行列に基づいて変換行列を生成するステップであって、前記変換行列のi行j列の行列要素は、i+jが所定値でないならば0であるところのステップと、ユニタリ行列、前記変換行列及び別のユニタリ行列を受信信号に乗算するステップと、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信するステップとを実行する。本方法は、前記目的ノードにおいて、前記第1,第2の三角行列及び前記変換行列に基づいて、第3の三角行列を生成するステップと、前記第3の三角行列を用いて受信信号から前記送信信号を検出するステップとを実行する。
本発明の一態様によれば、ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる方法が使用される。本方法では、前記中継ノードにおいて、前記ソースノードとの間のチャネル行列を第1の三角行列を含む積に分解し、前記目的ノードとの間のチャネル行列を第2の三角行列を含む積に分解するステップと、受信信号にユニタリ行列を乗算するステップと、前記第1の三角行列を用いて乗算後の信号から前記送信信号を検出するステップと、検出された送信信号に、変換行列及び前記第2のユニタリ行列を乗算するステップと、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信するステップとが実行される。本方法では、前記目的ノードにおいて、前記第2の三角行列を用いて受信信号から前記送信信号を検出するステップとが実行される。
中継ノードにて信号検出を行うので、中継ノードでホッピングする毎にノイズが加算されてしまうことを効果的に抑制することができる。目的ノードにてユニタリ変換を必要としないので、目的ノードにおける信号処理負担を軽減することができる。
本発明の一態様によれば、通信システムに使用される中継ノードが、前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて、ユニタリ行列を求める手段と、前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、ムーアペンローズ逆行列を求める手段と、前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて、対角行列を求める手段と、前記ユニタリ行列、対角行列及び前記ムーアペンローズ逆行列を受信信号に乗算する手段と、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信する手段とを備える。これにより、中継ノード数の多少によらず、中継ノードにおけるノイズの増幅度を小さくすることができる。
本発明の一態様によれば、通信システムに使用される中継ノードが、前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいてムーアペンローズ逆行列を求める手段と、前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいてユニタリ行列と対角行列求める手段と、前記ユニタリ行列、対角行列及び前記ムーアペンローズ逆行列を受信信号に乗算する手段と、乗算後の信号を前記目的ノードへ送信する手段とを備える。
以下に説明される本発明の実施例では、QR分解を行う際にQをユニタリ行列、Rを三角行列に変換しているが、本発明はこれに限られるものではなく、チャネル容量を増大させる他の変換が使用されてもよい。たとえば、Rが完全に三角行列でない場合、すなわち上三角行列又は下三角行列のゼロ成分が完全に0でない場合であっても、完全に0である場合と比較してチャネル容量が増大する行列Rが存在することを本発明者は発見した。
図11には、本発明による様々な実施例での主な特徴が示されている。図11の一覧表では比較のため従来例による手法も掲げられている。各実施例の手法は単独で使用されてもよいし、組み合せて使用されてもよい。
図1は、本発明の一実施例による通信システムの全体図を示す。この通信システムは、マルチホップ方式及びMIMO方式を採用する。図1には、ソースノード12と、K(≧1)個の中継ノード14−k(1≦k≦K)と、目的ノード16とを有する。ソースノード及び中継ノード間の通信並びに中継ノード及び目的ノード間の通信は、MIMO方式で行われる。ソースノード12から目的ノード16への信号伝送は、マルチホップ方式で行われる。本実施例では、簡単のため、ソースノードから目的ノードへ1ホップで信号を中継できるK個の中継ノードが存在することが想定されている。ホップ数は更に多く設定されてもよい。
ソースノード12は、互いに区別される複数の信号を、例えばM個の複数のアンテナからそれぞれ送信する。本実施例では、MIMO方式が採用されるので、複数のアンテナは互いに独立に信号を送信する。各アンテナから送信される個々の信号は、それらをベクトル成分とする1つの送信信号ベクトルSを構成する。
K個の中継ノードの各々は、ソースノードからの信号を受信し、所定の信号処理を行うことで中継信号を生成し、中継信号を目的ノードにそれぞれ送信する。K個の中継ノードは、それぞれ同様な構成及び機能を有し、それについては後述される。
目的ノードは、K個の中継ノードから送信された中継信号を受信し、ソースノードから送信された送信信号ベクトルSの内容を検出する。
図2は、複数の中継ノードの内の1つ(14−k)に関するブロック図である。中継ノード14−kは、複数のアンテナ22−1〜Mと、受信手段24と、チャネル推定手段25と、中継信号生成手段26と、送信手段28とを有する。また、ソースノードや目的ノードも、中継ノードになる可能性があるので、このような基本的な構成は、中継ノードだけでなく、ソースノードや目的ノードにも備わっている。
本実施例では、ソースノード12、中継ノード14−1〜K、目的ノード16は、簡単のため、いずれも送受信にM個のアンテナを利用する。しかし、一般的には、各ノードで異なる本数のアンテナが使用されてもよいし、送信及び受信に異なる本数のアンテナが使用されてもよい。
受信手段24は、M個のアンテナ22−1〜Mから受信された受信信号yに関する適切な信号処理を行う。その信号処理には、例えば、周波数変換や帯域制限等の受信フロントエンドにおける処理や、アンテナ毎の重み付け等が含まれる。受信信号Yは、アンテナ数Mに対応するM個の成分を有する受信信号ベクトルでもある。また、受信手段24は、受信信号のヘッダを分析することで、目的ノードが何であるかを判別し、その目的ノードに受信信号が転送される。目的ノードが1ホップで到達可能でないならば、別の中継ノードに受信信号が転送される。
チャネル推定部25は、ソースノード12と中継ノード14−kとの間のチャネル行列Hを推定する。ソースノード12から送信された個々のパイロットチャネルを受信することで、チャネル行列Hの行列要素が導出される。同様に、チャネル推定部25は、中継ノード14−kと目的ノード16との間のチャネル行列Gも推定する。チャネル推定部25は必要に応じてチャネル状態の良否も推定する。例えば受信信号に基づいてSNRやSIRを測定することで、無線伝搬路の状態の良否を判別することができる。チャネル状態の良否は後述の実施例で特に使用される。
中継信号生成手段26は、受信信号Y及びチャネル推定結果に基づいて、中継信号Xを生成する。送信信号Xは、アンテナ数Mに対応するM個の成分を有する送信信号ベクトルでもある。中継信号生成手段26の詳細については、後述される。
送信手段28は、中継信号Xを複数のアンテナを通じて目的ノード16に送信するための信号処理を行う。信号処理には、例えば、周波数変換、帯域制限、電力増幅、アンテナ毎の重み付け等の処理が含まれる。
図3は、中継信号生成手段26の機能ブロック図を示す。中継信号生成手段は、QR分解部32と、ウエイト計算部34と、ウエイト設定部36とを有する。
QR分解部32は、チャネル推定部25から、チャネル行列H,Gに関する情報を受信する。QR分解部32は、チャネル行列Hを、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解する。言い換えれば、次式を満たすユニタリ行列Q及び三角行列Rが求められる。
=Q ・・・(7)
但し、三角行列Rの第i行の行列要素のうち、1乃至(i−1)番目の列の行列要素はゼロであり(2≦i≦M)、次の(8)式のように表現される。
Figure 2006148868
また、QR分解部32は、チャネル行列Gを、三角行列P とユニタリ行列O との積の形式に分解する(上付き文字の「H」は共役転置を表す)。
=P ・・・(9)
但し、三角行列Pの第i行(2≦i≦M)の行列要素のうち、1乃至(i−1)番目の列の行列要素はゼロであり、三角行列Pは、次の(10)式のように表現される。
Figure 2006148868
行列Pは上三角行列なので、行列P は下三角行列になる。
ウエイト計算部34は、チャネル行列H,G及びそれらのQR分解形式に関する情報に基づいて、受信信号Yに与えるウエイト又は重み係数を算出する。ウエイトの具体的な内容は、動作説明の際に説明される。
ウエイト設定部36は、所定の行列演算を実行し、受信信号Yを中継信号Xに変換する。
図4は、本実施例における動作を説明するフローチャートを示す。ソースノード12は、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードにM個のアンテナから無線送信する。ソースノード12から所定の範囲内の中継ノードは、その信号を受信することができる。この所定の範囲は、1ホップで到達可能な距離と呼んでもよい。説明の便宜上、K個の中継ノードが、ソースノードからの信号を受信し、それらが同様な信号処理を行って、目的ノードに信号を中継するものとする。図4では、k番目(1≦k≦K)の中継ノードの動作が主に説明されているが、他の中継ノードでも同様な信号処理が行われる。
まず、ソースノード12及び目的ノード16は、パイロット信号L,Zをそれぞれ送信する。ステップ401にて、中継ノード14−kは、受信したパイロット信号L,Zに基づいて、チャネル推定を行い、ソースノード12との間のチャネル行列H及び目的ノード16との間のチャネル行列Gを求める。
ステップ402では、ソースノード12が、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードにM個のアンテナから無線送信する。
ステップ404では、ソースノード12からの信号が中継ノードで受信され、受信信号Yは次式のように表現できる。
=HS+n ・・・(11)
ここで、Hは、上述したように、ソースノード12とk番目の中継ノードとの間のチャネル行列を表す。nは雑音成分を表す。
ステップ406では、チャネル行列に関するQR分解が行われる。これは、図3のQR分解部32にて行われる。これにより、チャネル行列Hは、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解される(H=Q)。また、チャネル行列Gは、三角行列P とユニタリ行列O との積の形式に分解される(G=P )。
ステップ408では、三角行列P,Rに基づいて、変換行列Aが算出される。変換行列Aの算出は、図3のウエイト計算部34にて行われる。変換行列Aのi行j列の行列要素は、i+jがM+1でないならばゼロであり、変換行列Aは(12)式のように表現される。
Figure 2006148868
即ち、変換行列Aは行又は列の並ぶ順序を反転すると対角行列になる行列(反転対角行列)である。i+jがM+1であるときの行列要素は(Ai,M−i+1=a は、以下の(13)式で表現される。
Figure 2006148868
但し、行列Πは交換行列を表し、以下の(14)式で表現される。
Figure 2006148868
ステップ410では、中継信号Xが算出される。中継信号Xは、
=E ・・・(15)
により算出される。ここで、係数Eは、以下の(16)式で定義されるスカラー量である。
Figure 2006148868
ここで、Pはソースノードにおける全送信電力を表し、σは雑音電力を表す。
ステップ412では、中継信号Xが、目的ノード16に送信される。
ステップ414では、その信号を中継する全ての中継ノードからの信号が、目的ノード16にて受信される。受信信号Yは次の(17)式のように表現できる。
Figure 2006148868
但し、n、nは雑音成分を表す。この場合において、(7)、(9)及び(11)式により、
=Q (HS+n
=Q (QS+n
=RS+Q
が成立することに加えて、(9)、(16)式及び上記の結果により、
=P ・E
=E
=E S+E
=ES+(雑音成分)
が成立することが用いられている。但し、T=P である。
行列Tは、(8)、(10)及び(16)式により、以下の(18)式のように表現できる。
Figure 2006148868
更に、(13)式を考慮すると、変換行列Aのゼロでない行列要素a は、pii(rM−i+1 M−i+1 /|pii(rM−i+1 M−i+1|であることが分かる。但し、上付き文字の「*」は複素共役を表す。従って、TSは、第1成分から第M成分までが順に
Figure 2006148868
ステップ416では、(17)、(18)式に基づいて、送信信号Sが検出される。信号検出は、逐次型干渉キャンセル法(Tの非対角成分を順に削除する方法)を用いて行われる。逐次型キャンセル法が理想的に行われると仮定した場合に、目的ノードにおいて、チャネル推定値に基づいて、各送信ストリームの等価的な信号対雑音比(λm)が、以下のように計算される:
Figure 2006148868
ここで、σ ,σ は、それぞれ雑音n,nの分散であり、Pはソースノードの全送信電力である。(20−1)式によれば、各ストリームS,...,Sのレートを独立に制御した場合のソースノード及び目的ノード間の通信容量は、以下のように表現できる:
Figure 2006148868
各ストリームのレートに関する情報は、目的ノードからソースノードへフィードバックすることで、ソースノードに伝えることができる。また、各ストリームの電力を個々に制御することも可能である。
(19)式に示されるように、Tの非対角成分が削除され、各中継ノードから得られる信号ベクトルの個々の成分S〜Sには、正の実数が乗算され、それらは信号成分が目的ノードで合成されている。合成時の係数に虚数成分(位相成分)が含まれていないので、合成時に相殺される成分はなく、同相の最大比合成を行うことができる。言い換えれば、目的ノードで、各中継ノードからの中継信号をコヒーレントに同相合成することができる。
また、スカラー量Eその他の係数は、主にユニタリ行列の変換に基づいて算出されるので、既存の技術と比べて雑音増大の影響が少ない。そのような処理は、信号損失を抑制する観点から好都合である。従って、本実施例によれば、信号品質を大きく劣化させていた従来の問題を軽減することができる。
図5は、第2実施例における中継ノードに使用される中継信号生成手段26の機能ブロック図を示す。中継信号生成部26は、QR分解部32と、ウエイト計算部34と、第1のウエイト設定部36と、信号検出部39と、第2のウエイト設定部62とを有する。本実施例における動作では、目的ノード16は、図5のような構成及び機能を有していてもよいし、図3に示されるような構成及び機能を有していてもよい。
QR分解部32は、チャネル推定部25から、チャネル行列H,Gに関する情報を受信する。QR分解部32は、チャネル行列Hを、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解する(H=Q)。また、QR分解部32は、チャネル行列Gを、三角行列P とユニタリ行列O との積の形式に分解する(G=P )。
ウエイト計算部34は、チャネル行列H,G及びそれらのQR分解形式に関する情報に基づいて、受信信号Yに与えるウエイトを算出する。
第1のウエイト設定部36は、ウエイト計算部で算出されたウエイトQ を受信信号Yに乗算し、その各成分を出力する。
信号検出部39は、ウエイト設定部36で重み付けされた受信信号と、三角行列に関する情報に基づいて、ソースノードから送信された送信信号S=(Sk1,...,SkMを検出し、出力する。
第2のウエイト設定部62は、ウエイト計算部で算出されたウエイトA を受信信号Sに乗算し、中継信号A の各成分を出力する。
図6は、本実施例における動作を説明するフローチャートを示す。まず、ソースノード12及び目的ノード16は、パイロット信号L,Zをそれぞれ送信する。ステップ701にて、中継ノード14−kは、受信したパイロット信号L,Zに基づいて、チャネル推定を行い、ソースノード12との間のチャネル行列H及び目的ノード16との間のチャネル行列Gを求める。
ステップ702では、ソースノード12が、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードに無線送信する。
ステップ704では、ソースノード12からの信号が受信され、受信信号yは次式のように表現できる。記号の意味は、(11)式で説明したものと同様である。
=HS+n
ステップ706では、チャネル行列に関するQR分解が行われる。これにより、チャネル行列Hは、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解される(H=Q)。チャネル行列Gは、三角行列Pとユニタリ行列Oとの積の形式に分解される(G=P)。
ステップ708では、受信信号Yにユニタリ行列Qを乗じることで、ユニタリ変換が行われる。ユニタリ変換後の受信信号zは、次式のように表現される。
=Q
=RS+Q
行列Rは上三角行列であるので、雑音を省略すると、次式が成立する。
k1=r11+r12+・・・+r1M
k2=r22+・・・+r2M
・・・・・
kM−1=rM−1M−1M−1+rM−1M
kM=rMM
ステップ710では、ユニタリ変換後の受信信号から、送信信号Sが検出される。先ず、M番目の受信信号zkMに要素に着目し、既知のzkM及びrMMに基づいて、Sが検出される。次に、M−1番目の受信信号zkM−1に着目し、既知のrM−1M−1、rMM及びSに基づいて、SM−1が検出される。以下同様にして、送信信号成分が順に検出される。
ステップ712では、検出された送信信号Sに行列A を乗じることで、更なる変換が行われる。但し、行列Aは、
=diag(P
で表現される対角行列ある。
ステップ714では、変換後の信号O が、目的ノード16に送信される。
ステップ716では、その信号を中継する全ての中継ノードからの信号が、目的ノード16にて受信される。受信信号Yは次の(21)式のように表現できる。
Figure 2006148868
但し、nは雑音成分を表す。この場合において、チャネル行列Gが、G=Pのように分解できることが利用されている。Pは三角行列であるので、それらK個を合成しても三角行列になる。合成後の行列をD(行列要素をdij)としている。三角行列P及びユニタリ行列Oに関する情報は、目的ノードでQR分解を行うことで見出してもよいし、各中継ノードから通知を受けてもよい。(21)式は、雑音を省略すると、次のように表現できる。
R1=d11+d12+・・・+d1M
R2=d22+・・・+d2M
・・・・・
RM−1=dM−1M−1M−1+dM−1M
RM=dMM
ステップ718では、信号検出が行われる。信号検出は、ステップ510におけるものと同様な手順で行われる。先ず、M番目の受信信号YRMに要素に着目し、既知のYRM及びdMMに基づいて、Sが検出される。次に、M−1番目の受信信号YRM−1に着目し、既知のdM−1M−1、dM―1M及びSに基づいて、SM−1が検出される。以下同様にして、送信信号成分が順に検出される。
本実施例によれば、目的ノードにて、図5のステップ516のようなユニタリ変換を省略することができる。
図7は、本発明の一実施例により信号伝送を行なった際のシミュレーション結果を示す。(A),(B)の各図において、横軸は全送信電力対雑音電力比(PNR:Power to Noise Ration)を表し、縦軸は容量(bps/Hz)を表す。図7(A)は、送信及び受信アンテナ数が共に4本であり、1ホップで到達可能な2つの中継ノード(K=2)が、ソース及び目的ノード間に存在する場合のシミュレーション結果を示す。理論限界として示されるグラフは、理論的な容量の限界値を示す。従来例として示されるグラフは、ゼロフォーシング法を用いて信号を中継した場合のグラフを示す。実施例1として示されるグラフは、本発明の第1実施例による方法を実行することによって得られるグラフを示す。図7(B)の場合も同様であり、送信及び受信アンテナ数が共に4本であるが、4つの中継ノード(K=4)が存在した場合のシミュレーション結果を示す。(A),(B)のグラフを参照するに、送信電力が増えるにつれて、容量も多くなっていることが分かる。何れの場合も、本発明による方法が、従来例よりも優れた容量を与えることが示される。
図8は、本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。これは、図2の中継信号生成手段26に使用可能である。本実施例による中継信号生成手段は、QR分解部82と、ZF処理部83と、ウエイト計算部84と、ウエイト設定部86とを有する。
QR分解部82は、チャネル推定部25からチャネル行列H(ソースノードとk番目の中継ノードとの間のチャネル行列)に関する情報を受信する。QR分解部82は、チャネル行列Hを、次式のように、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解する。
=Q ・・・(41)
但し、三角行列Rの第i行(2≦i≦M)の行列要素のうち、1乃至(i−1)番目の列の行列要素はゼロであり、次の(42)式のように表現される。
Figure 2006148868
ZF処理部83は、チャネル推定部25からチャネル行列G(k番目の中継ノードと目的ノードとの間のチャネル行列)に関する情報を受信する。ZF処理部83は、ゼロフォーシング法で行われるような処理を行い、チャネル行列Gのムーアペンローズ逆行列Fを算出する。
=G (G −1 ・・・(43)
ウエイト計算部84は、各種の行列H,G,Rに関する情報に基づいて、受信信号Yに与えるウエイトを算出する。ウエイトの具体的な内容は、動作説明の際に説明される。
ウエイト設定部86は、所定の行列演算を実行し、受信信号Yを中継信号Xに変換する。
図9は、本実施例における動作を説明するフローチャートを示す。ソースノード12は、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードにM個のアンテナから無線送信する。ソースノード12から所定の範囲内の中継ノードは、その信号を受信することができる。説明の便宜上、K個の中継ノードが、ソースノードからの信号を受信し、それらが同様な信号処理を行って、目的ノードに信号を中継するものとする。図4では、k番目(1≦k≦K)の中継ノードの動作が主に説明されているが、他の中継ノードでも同様な信号処理が行われる。
まず、ソースノード12及び目的ノード16は、パイロット信号L,Zをそれぞれ送信する。ステップ901にて、中継ノード14−kは、受信したパイロット信号L,Zに基づいて、チャネル推定を行い、ソースノード12との間のチャネル行列H及び目的ノード16との間のチャネル行列Gを求める。
ステップ902では、ソースノード12が、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードにM個のアンテナから無線送信する。
ステップ904では、ソースノード12からの信号が中継ノードで受信され、受信信号Yは次式のように表現できる。
=HS+n ・・・(44)
ここで、Hは、上述したように、ソースノード12とk番目の中継ノードとの間のチャネル行列を表す。nは雑音成分を表す。
ステップ906では、チャネル行列に関するQR分解が行われる。これは、図8のQR分解部82にて行われる。これにより、チャネル行列Hは、ユニタリ行列Qと三角行列Rとの積の形式に分解される(H=Q)。また、このステップでは、ZF処理部83にて、チャネル行列Gに関するムーアペンローズ逆行列Fが算出される。
=G (G −1 ・・・(45)
ステップ908では、三角行列Rに基づいて、変換行列Aが算出される。次式に示されるように、変換行列Aは対角行列であり、ゼロでない行列要素は、三角行列Rの対角成分から導出される。
Figure 2006148868
但し、rmmは(42)式による三角行列Rの対角成分であり、*は共役複素数を表す。
ステップ910では、中継信号Xが算出される。中継信号Xは、
=E ・・・(48)
により算出される。ここで、係数Eは、以下の(49)式で定義されるスカラー量である。
Figure 2006148868
ここで、Pはソースノードにおける全送信電力を表し、σは雑音電力を表す。
ステップ912では、中継信号Xが、目的ノード16に送信される。
ステップ914では、その信号を中継する全ての中継ノードからの信号が、目的ノード16にて受信される。受信信号Yは次の(49)式のように表現できる。
Figure 2006148868
但し、n、nは雑音成分を表す。
ステップ916では、送信信号Sが検出される。(50)式に含まれている行列Aは対角行列であり、Rは三角行列であるので、それらの積も三角行列になる。従って、信号検出は、逐次型干渉キャンセル法(非対角成分を順に削除する方法)を用いて行われる。
(50)式に登場するAの表す行列の内で支配的な行列要素は対角成分であり、これらは正の実数になる。従って、各中継ノードから得られる信号ベクトルの個々の成分S〜Sには、正の実数が乗算され、それらは信号成分が目的ノードで合成されている。合成時の係数に虚数成分(位相成分)が含まれていないので、合成時に相殺される成分は少なく、同相の最大比合成を行うことができる。本実施例によっても、目的ノードで、各中継ノードからの中継信号をコヒーレントに同相合成することができる。しかも、本実施例では、変換行列である対角行列Aは、三角行列Rの行列要素から直ちに導出できる。従って、中継ノードでゼロフォーシング法を行っていた従来法と高々同程度の演算負担で、本実施例による演算処理を行うことができる。
本発明の第5実施例では第2実施例と同様に中継ノードで信号検出が行われる。中継ノードでは、受信信号Yにユニタリ行列Qを乗じることで、ユニタリ変換が行われる。ユニタリ変換後の受信信号zは、次式のように表現される。
=Q
=RS+Q
行列Rは上三角行列であるので、雑音を省略すると、次式が成立する。
k1=r11+r12+・・・+r1M
k2=r22+・・・+r2M
・・・・・
kM−1=rM−1M−1M−1+rM−1M
kM=rMM
このユニタリ変換後の受信信号から、送信信号Sが検出される。先ず、M番目の受信信号zkMに要素に着目し、既知のzkM及びrMMに基づいて、Sが検出される。次に、M−1番目の受信信号zkM−1に着目し、既知のrM−1M−1、rMM及びSに基づいて、SM−1が検出される。以下同様にして、送信信号成分が順に検出される。
本実施例では検出された信号S,...,Sが目的ノードにそのまま送信される。この点、変換行列A=diag(P )による信号処理が行われる第2実施例と異なる。
目的ノードでの受信信号Yは次式(54)のように表現できる。
Figure 2006148868
但し、nは雑音成分を表す。チャネル行列Gは、ΣG=OPのように分解できる。Oは1つのユニタリ行列であり、Pは1つの三角行列である。この関係を利用すると、受信信号は、次式(55)に示されるように、
Figure 2006148868
となる。
Pは三角行列であるので、説明済みの逐次型の信号検出法を利用することで、目的ノードで各信号成分が検出できる。
本実施例によれば、中継ノードでの処理を簡略化できる(特に、図7のステップ712の処理を省略できる)。但し、目的ノードで受信信号にユニタリ変換を施す必要がある(O)。
図10Aは、本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。これは、図2の中継信号生成手段26に使用可能である。本実施例による中継信号生成手段は、QR分解部82と、ZF処理部83と、ウエイト計算部84と、ウエイト設定部86とを有する。これらの要素の機能は図8で説明済みのものと同様であるが、演算内容が異なる。
QR分解部82は、チャネル推定部25からチャネル行列G(目的ノードとk番目の中継ノードとの間のチャネル行列)に関する情報を受信する。実施例4ではチャネル行列HがQR分解部に入力されていたことに留意を要する。QR分解部82は、チャネル行列Gを、次式のように、ユニタリ行列Oと三角行列Pとの積の形式に分解する。
=P
ZF処理部83は、チャネル推定部25からチャネル行列H(ソースノードとk番目の中継ノードとの間のチャネル行列)に関する情報を受信する。実施例4ではチャネル行列GがZF処理部に入力されていたことに留意を要する。ZF処理部83は、ゼロフォーシング法で行われるような処理を行い、チャネル行列Hのムーアペンローズ逆行列Jを算出する。
=(H −1
ウエイト計算部84は、各種の行列H,G,Pに関する情報に基づいて、受信信号Yに与えるウエイトを算出する。ウエイトの具体的な内容は、動作説明の際に説明される。
ウエイト設定部86は、所定の行列演算を実行し、受信信号Yを中継信号Xに変換する。
図10Bは、本実施例における動作を説明するフローチャートを示す。図9のフローと同様に、ソースノード12及び目的ノード16は、パイロット信号L,Zをそれぞれ送信する。ステップ1001にて、中継ノード14−kは、受信したパイロット信号L,Zに基づいて、チャネル推定を行い、ソースノード12との間のチャネル行列H及び目的ノード16との間のチャネル行列Gを求める。
ステップ1002では、ソースノード12が、M個1組の信号成分を有する送信信号ベクトルSを、周辺の中継ノードにM個のアンテナから無線送信する。
ステップ1004では、ソースノード12からの信号が中継ノードで受信され、受信信号Yは次式のように表現できる。
=HS+n
ここで、Hは、上述したように、ソースノード12とk番目の中継ノードとの間のチャネル行列を表す。nは雑音成分を表す。
ステップ1006では、チャネル行列に関するQR分解が行われる。これは、図10AのQR分解部82にて行われる。これにより、チャネル行列Gは、ユニタリ行列Oと三角行列Pとの積の形式に分解される(G=P )。また、このステップでは、ZF処理部83にて、チャネル行列Hに関するムーアペンローズ逆行列Jが算出される。
=(H −1
ステップ1008では変換行列Bが算出される。変換行列Bは対角行列であり、ゼロでない行列要素は、三角行列Pの対角成分から導出される。(Bの行列要素は実施例4の対角行列Aと同様に算出できる。)
ステップ1010では、中継信号Xが算出される。中継信号Xは、
=E
により算出される。ここで、係数Eは上記の(49)式で定義されるスカラー量である。
ステップ1012では、中継信号Xが、目的ノード16に送信される。
ステップ1014では、その信号を中継する全ての中継ノードからの信号が、目的ノード16にて受信される。受信信号Y
=ΣE S+n
のように表現できる。但し、nは雑音成分を表す。
ステップ1016では、送信信号Sが検出される。受信信号を表す式に含まれている行列Bは対角行列であり、Pは三角行列であるので、それらの積も三角行列になる。従って、信号検出は、逐次型干渉キャンセル法(非対角成分を順に削除する方法)を用いて行われる。
この式に登場するPの表す行列の内で支配的な行列要素は対角成分であり、これらは正の実数になる。従って、各中継ノードから得られる信号ベクトルの個々の成分S〜Sには、正の実数が乗算され、それらは信号成分が目的ノードで合成されている。合成時の係数に虚数成分(位相成分)が含まれていないので、合成時に相殺される成分は少なく、同相の最大比合成を行うことができる。本実施例によっても、目的ノードで、各中継ノードからの中継信号をコヒーレントに同相合成することができる。しかも、本実施例では、変換行列である対角行列Bは、三角行列Pの行列要素から直ちに導出できる。従って、中継ノードでゼロフォーシング法を行っていた従来法と高々同程度の演算負担で、本実施例による演算処理を行うことができる。
第6実施例ではチャネルの状況に応じて、実施例1、4や6で記述された方法が適応的に変更される。変更する基準はチャネル状態の良否に準拠してもよい。例えば、中継ノードで送信元(ソースノード)との間のチャネル状態SNR、及び送信先(目的ノード)との間のチャネル状態SNRが算出される。この場合において、
SNR>>SNR
ならば、送信元及び中継ノード間のチャネル状態が非常に良好なので、チャネル行列H及びHから導出される行列を高精度に求めることができる。従って、中継ノードでゼロフォーシング法を実行しても雑音は過剰に大きくならない。このような場合は実施例6の方法が選択される。或いは、
SNR<<SNR
ならば、中継ノード及び送信先間のチャネル状態が非常に良好なので、チャネル行列G及びGから導出される行列を高精度に求めることができる。従って、目的ノードでゼロフォーシング法を実行しても雑音は過剰に大きくならない。このような場合は実施例4の方法が選択される。そして、上記以外の場合に実施例1の方法が選択されてもよい。
MIMO方式及びマルチホップ方式を採用する通信システムの全体図を示す。 中継ノードのブロック図を示す。 本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。 本発明の一実施例による動作を説明するフローチャートを示す。 本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。 本発明の一実施例による動作を説明するフローチャートを示す。 本発明に関するシミュレーション結果を示す図である。 本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。 本発明の一実施例による動作を説明するフローチャートを示す。 本発明の一実施例による中継信号生成手段の機能ブロック図を示す。 本発明の一実施例による動作を説明するフローチャートを示す。 各実施例及び従来例による手法を対比する一覧表を示す。
符号の説明
12 ソースノード; 14−1〜K 中継ノード; 16 目的ノード;
22−1〜M アンテナ; 24 受信手段; 25 チャネル推定手段; 26 中継信号生成手段; 28 送信手段;
32 QR分解部; 34 ウエイト計算部; 36 ウエイト設定部; 39 信号検出部;
62 ウエイト設定部;
82 QR分解部; 83 ZF処理部; 84 ウエイト計算部; 86 ウエイト設定部

Claims (15)

  1. ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる通信システムであって、前記中継ノードは、
    前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、1以上の変換行列を求める手段と、
    前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、QR分解を行うQR分解手段と、
    少なくとも変換行列を信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    前記中継信号を前記目的ノードへ送信する手段とを備え、
    前記目的ノードは、受信信号から所望信号を検出する手段を備える
    ことを特徴とする通信システム。
  2. ソースノード及び目的ノード間で信号を中継する通信ノードであって、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて、第1のユニタリ行列を求める手段と、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、第2のユニタリ行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    第1のユニタリ行列、変換行列及び第2のユニタリ行列の少なくとも1つを受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    前記中継信号を前記目的ノードへ送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信ノード。
  3. ソースノード及び目的ノード間で信号を中継する通信ノードであって、
    ソースノードから送信された送信信号を検出する手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    前記ソースノード及び目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、ユニタリ行列を求める手段と、
    変換行列、ユニタリ行列を送信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    前記中継信号を前記目的ノードへ送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信ノード。
  4. ソースノードから送信された送信信号を目的ノードに中継する通信ノードであって、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいてユニタリ行列を求める手段と、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいてムーアペンローズ逆行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    上記行列ユニタリ行列、ムーアペンローズ逆行列及び変換行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    前記生成された中継信号を前記目的ノードへ送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信ノード。
  5. ソースノードから送信された送信信号を目的ノードに中継する通信ノードであって、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいてユニタリ行列を求める手段と、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいてムーアペンローズ逆行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    上記行列ユニタリ行列、ムーアペンローズ逆行列及び変換行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    前記生成された中継信号を前記目的ノードへ送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信ノード。
  6. 前記第1のユニタリ行列は、ソースノード及び中継ノード間のチャネル行列を三角行列を含む積に分解することによって得られ、
    前記第2のユニタリ行列は、中継ノード及び目的ノード間のチャネル行列を三角行列を含む積に分解することによって得られる
    ことを特徴とする請求項1記載の通信ノード。
  7. 目的ノードにて、逐次型干渉キャンセル法を用いて、信号検出が行われる
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載の通信ノード。
  8. 前記中継ノードを介し、前記目的ノードから前記ソースノードに至るフィードバックチャネルを利用して、前記送信信号のレート及び送信電力の情報が、前記目的ノードから前記ソースノードに送信され、前記情報は前記目的ノードにおいてチャネル推定値に基づいて求められる
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載の通信ノード。
  9. 前記変換行列のi行j列の行列要素は、i+jが所定値でないならば0である
    ことを特徴とする請求項1,2又は3の何れか1項に記載の通信ノード。
  10. 請求項1に記載の通信システムであって、前記中継ノードは、
    前記ソースノードから受信した受信信号及び前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて前記送信信号を検出する手段を備え、検出後の送信信号に前記ユニタリ行列及び前記変換行列を乗算する
    ことを特徴とする通信ノード。
  11. 前記ユニタリ行列は、目的ノード及び中継ノード間のチャネル行列を三角行列を含む積に分解することによって得られる
    ことを特徴とする請求項10記載の通信ノード。
  12. ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる通信方法であって、
    前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、1以上の変換行列を求めるステップと、
    前記ソースノード及び/又は目的ノードの間のチャネル行列に基づいて、QR分解を行うステップと、
    少なくとも変換行列を信号に乗算し、中継信号を生成するステップと、
    前記中継信号を前記目的ノードへ送信するステップとを前記中継ノードで行い、
    受信信号から所望信号を検出するステップを前記目的ノードで行う
    ことを特徴とする通信方法。
  13. ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる通信方法であって、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて、第1のユニタリ行列を求めるステップと、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、第2のユニタリ行列を求めるステップと、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求めるステップと、
    第1のユニタリ行列、変換行列及び第2のユニタリ行列の少なくとも1つを受信信号に乗算し、中継信号を生成するステップと、
    前記中継信号を前記目的ノードへ送信するステップとを前記中継ノードで行い、
    受信信号から所望信号を検出するステップを前記目的ノードで行う
    ことを特徴とする通信方法。
  14. ソースノードから送信された送信信号を中継ノードを介して目的ノードに伝送させる通信方法であって
    無線伝搬路のチャネル行列に基づいてユニタリ行列及びムーアペンローズ逆行列を求めるステップと、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求めるステップと、
    上記行列ユニタリ行列、ムーアペンローズ逆行列及び変換行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成するステップと
    前記生成された中継信号を前記目的ノードへ送信するステップと、
    受信信号から所望信号を検出するステップを前記目的ノードで行う
    ことを特徴とする通信方法。
  15. 第1、第2及び第3の中継信号生成手段と、第1、第2及び第3の何れかの中継信号生成手段で生成された中継信号を選択する選択手段と、選択された中継信号を前記目的ノードへ送信する送信手段とを有し、ソースノード及び目的ノード間で信号を中継する通信ノードであって、前記第1の中継信号生成手段は、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいて、第1のユニタリ行列を求める手段と、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいて、第2のユニタリ行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    第1のユニタリ行列、変換行列及び第2のユニタリ行列の少なくとも1つを受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    を有し、前記第2の中継信号生成手段は、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいてムーアペンローズ逆行列を求める手段と、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいてユニタリ行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    上記行列ユニタリ行列、ムーアペンローズ逆行列及び変換行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    を有し、前記第3の中継信号生成手段は、
    前記ソースノードとの間のチャネル行列に基づいてユニタリ行列を求める手段と、
    前記目的ノードとの間のチャネル行列に基づいてムーアペンローズ逆行列を求める手段と、
    チャネル行列のQR分解から導出される三角行列に基づいて変換行列を求める手段と、
    上記行列ユニタリ行列、ムーアペンローズ逆行列及び変換行列を受信信号に乗算し、中継信号を生成する手段と、
    を有することを特徴とする通信ノード。
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