JP2001024570A - 中継装置,及び無線通信システム - Google Patents

中継装置,及び無線通信システム

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JP2001024570A
JP2001024570A JP19326699A JP19326699A JP2001024570A JP 2001024570 A JP2001024570 A JP 2001024570A JP 19326699 A JP19326699 A JP 19326699A JP 19326699 A JP19326699 A JP 19326699A JP 2001024570 A JP2001024570 A JP 2001024570A
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signal
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band
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JP19326699A
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Takuya Kusaka
卓也 日下
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Kobe Steel Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 準ミリ波帯又はミリ波帯の異なる周波数帯に
割り当てられた下りチャネル帯と上りチャネル帯とを用
いて親局と双方向無線通信を行う複数の子局のうち,親
局から直接見通せない特定子局と親局との間の無線通信
を行う従来の中継装置では,干渉防止のために一旦ベー
スバンドまで周波数を下げてチャネル変更をするなどの
必要があり,装置構成が複雑になるなどの問題があっ
た。 【解決手段】 本発明は,例えば所定上りチャネルを当
該所定上りチャネルと対応しない別の下りチャンルに変
更して親局から子局へ中継することにより,構成の簡素
化を図るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,中継装置,及び無
線通信システムに係り,詳しくは,準ミリ波帯の異なる
周波数帯に割り当てられた下りチャネル帯と上りチャネ
ル帯とを用いて親局と双方向無線通信を行う複数の子局
のうち,親局から直接見通せない特定子局と親局との間
で無線通信を行うための中継装置,及び無線通信システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば準ミリ波帯やミリ波帯のような高
周波数帯を用いて無線通信を行うと,通信に使用可能な
帯域を広く設定することが可能となるため,親局と複数
の子局との間で,音声や画像,データなどを双方向通信
することも可能となる。しかしながら,無線電波の周波
数が高くなると光と同様回折効果が期待できず,見通し
の出来ない場所間では通信ができないという問題があ
る。例えば高層ビルや山の裏側では,親局を望めないの
で直接通信を行うことができない。このような場合に
は,送受信アンテナを見通しが取れる所まで高くした
り,金属板等の電波の反射率の高いもので電波の方向を
変えたりして対処することも可能であるが,基地局と子
局との間の互いを見通せる位置に中継装置を配置する方
法が一般的である。上記中継装置を配置する場合,親局
から子局への下り方向への通信は,親局から中継装置,
中継装置から子局への2段階の無線通信となる。また,
上り方向への通信は,その逆である。ここで,親局−中
継装置間で使用する周波数チャネルと,中継装置−子局
間で使用する周波数チャネルには,異なる周波数チャネ
ルを割り当てることが必要となる。これは,親局−中継
装置間の周波数チャネルと,中継装置−子局間の周波数
チャネルとが同一の場合,多重反射や回折効果により,
2つの同一周波数の電波が干渉する恐れがあり,受信信
号のS/N比を低下させたり,通信が不可能になるとい
う問題が発生するのを回避するためである。さらに,F
DD(Frequency Division Duplex) 方式を採用する場
合,図7に示す如く,下り信号(親局から中継装置へ,
又は中継装置から子局への信号)のための下りチャネル
帯と上り信号(子局から中継装置へ,又は中継装置から
親局への信号)のための上りチャネル帯とが異なる周波
数帯域にそれぞれ割り当てられることになる。上記下り
チャネル帯又は上りチャネル帯には,それぞれ複数のチ
ャネルが含まれるが,このチャネルの数は,無線通信に
利用できる周波数帯域と1チャネルの周波数帯域により
定められる。ここで,図8に上記中継装置の構成例を示
す。
【0003】図8に示す中継装置は,上記多重反射や回
折効果による電波の干渉を防止するために,下りチャネ
ルch1D にて親局から受信した信号を,下りチャネル
ch2D に変更して子局に中継し,上りチャネルch2
U にて子局から受信した信号を,上りチャネルch1U
に変更して親局に中継する。ただし,下りチャネルch
D とch2D ,又は上りチャネルch2U とch1U
との周波数差が狭いために,一旦1GHz程度のベース
バンドまで周波数をダウンコンバートした後に上記チャ
ネル変更を行う。より具体的には,上記中継装置におい
て,親局1から下りチャネルch1D にて送られてきた
電波は,受信アンテナ800により受信される。上記受
信アンテナ800により受信された下りチャネルch1
D の信号は,ダウンコンバータ801により準ミリ波帯
から1GHz程度のベースバンドにまで周波数が引き下
げられる。そして,上記ベースバンドにて周波数変換装
置802により周波数変換が行われ,下りチャネルch
D から下りチャネルch2D への変更が行われる。上
記周波数変換装置802から出力された信号は,アップ
コンバータ803により再び準ミリ波帯まで引き上げら
れ,下りチャネル2D として送信アンテナ804により
子局2に向けて送信される。一方,子局2から上りチャ
ンルch2U にて送られてきた電波は,受信アンテナ8
05により受信される。上記受信アンテナ805により
受信された下りチャネルch2U の信号は,ダウンコン
バータ806により準ミリ波帯から1GHz程度のベー
スバンドにまで周波数が引き下げられる。そして,上記
ベースバンドにて周波数変換装置807により周波数変
換が行われ,上りチャネルch2U から上りチャネルc
h1U への変更が行われる。上記周波数変換装置802
から出力された信号は,アップコンバータ808により
再び準ミリ波帯まで引き上げられ,上りチャネルch1
U として送信アンテナ809により子局2に向けて送信
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記中
継装置のように準ミリ波帯の信号を一旦ベースバンドま
で引き下げてチャネル変更した後再び準ミリ波帯に引き
上げる場合,中継装置の回路構成が複雑となり,設置費
用が増大すると共に,メンテナンスの労力も増加すると
いう問題があった。また,準ミリ波帯において直接チャ
ネル変更を行うことも不可能ではないが,その場合,バ
ンドパスフィルタに非常に急峻な特性が要求されること
になり,フィルタの段数を増加させる必要が生じる。こ
のため,挿入損失が増加し,やはり装置構成が複雑にな
ってしまう。本発明は,このような従来の技術における
課題を解決するために,中継装置及び無線通信システム
を改良し,一旦ベースバンドまで周波数を引き下げるこ
となく,しかも特性が比較的急峻でないフィルタを用い
て,オーバーリーチ等による干渉を防止することができ
る中継装置,及び無線通信システムを提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る発明は,準ミリ波帯又はミリ波帯の
異なる周波数帯に割り当てられた下りチャネル帯と上り
チャネル帯とを用いて親局と双方向無線通信を行う複数
の子局のうち,親局から直接見通せない特定子局と親局
との間の無線通信を,上記下りチャネル帯に含まれる所
定下りチャネルと上記上りチャネル帯のうち上記所定下
りチャネルに対応する所定上りチャネルとを親局との間
で用いて,中継する中継装置において,上記所定下りチ
ャネルを用いた親局からの下り信号を受信すると,該下
り信号を上記上りチャネル帯のうち上記所定上りチャネ
ルとは異なる別の上りチャネルの信号に周波数変換し,
上記特定子局に送信する下り信号処理部と,上記下りチ
ャネル帯のうち上記所定下りチャネルとは異なる別の下
りチャネルを用いた上記特定子局からの上り信号を受信
すると,該上り信号を上記所定上りチャネルの信号に周
波数変換し,親局に送信する上り信号処理部とを具備し
てなることを特徴とする中継装置として構成されてい
る。また,請求項2に係る発明は,上記請求項1に記載
の中継装置において,上記下り信号処理部,及び上り信
号処理部のいずれか一方又は両方が,周波数変換に加え
て偏波面の変更も行うものであることをその要旨とす
る。上記請求項1又は2に記載の中継装置では,準ミリ
波帯又はミリ波帯の異なる周波数帯に割り当てられた下
りチャネル帯と上りチャネル帯のうち,所定下りチャネ
ル及び所定上りチャネルを用いて親局と通信する場合
に,上記所定下りチャネルを用いた親局からの下り信号
が受信されると,該下り信号が上記上りチャネル帯のう
ち上記所定上りチャネルとは異なる別の上りチャネルの
信号に周波数変換されて上記特定子局に送信され,上記
下りチャネル帯のうち上記所定下りチャネルとは異なる
別の下りチャネルを用いた上記特定子局からの上り信号
が受信されると,該上り信号が上記所定上りチャネルの
信号に周波数変換されて親局に送信される。このため,
周波数変換の前後の周波数の差が,上りチャネル帯と下
りチャネル帯との間隔程度まで広がるから,特に急峻な
特性を有するフィルターを用いなくてもチャネル変更を
行うことが可能となる。また,一旦ベースバンドまで周
波数を引き下げ,その後準ミリ波帯やミリ波帯まで周波
数を引き上げる必要もない。従って,装置構成を簡素化
することができ,設置コストを大幅に低減することがで
きる。しかも,中継装置において使用される周波数は,
親局又は子局においても用いられる周波数であり,中継
装置を設けるのに際し特別な周波数を用いていないた
め,中継装置特有の部品を設計・製造する必要がなく,
親局や子局と共通の物品を用いて容易に実現することが
できる。さらに,割り当てられた周波数を有効に利用す
ることができる。さらに,上記請求項2に記載の中継装
置によれば,電波の偏波面を変更することにより,干渉
防止をより一層確実に行うことができる。
【0006】また,請求項3に係る発明は,準ミリ波帯
又はミリ波帯の異なる周波数帯に割り当てられた下りチ
ャネル帯と上りチャネル帯とを用いて親局と双方向無線
通信を行う複数の子局のうち,親局から直接見通せない
特定子局と親局との間の無線通信を中継するための中継
装置,又は上記中継装置及び上記特定子局以外の所定の
子局が,上記下りチャネル帯に含まれる所定下りチャネ
ルと,上記上りチャネル帯のうち上記所定下りチャネル
に対応する所定上りチャネルとを用いて,親局と無線通
信を行う無線通信システムにおいて,上記中継装置から
上記特定子局への中継装置・特定子局間の下り通信を,
上記上りチャネル帯のうち,上記所定上りチャネルとは
異なる別の上りチャネルを用いて行い,上記特定子局か
ら上記中継装置への中継装置・特定子局間の上り通信
を,上記下りチャネル帯のうち,上記所定下りチャネル
とは異なる別の下りチャネルを用いて行うことを特徴と
する無線通信システムである。また,請求項4に係る発
明は,上記請求項3に記載の無線通信システムにおい
て,上記中継装置が,上記所定下りチャネルを用いた親
局からの下り信号を受信すると,該下り信号を上記上り
チャネル帯のうち上記所定上りチャネルとは異なる別の
上りチャネルの信号に周波数変換し,上記特定子局に送
信する下り信号処理部と,上記下りチャネル帯のうち上
記所定下りチャネルとは異なる別の下りチャネルを用い
た上記特定子局からの上り信号を受信すると,該上り信
号を上記所定上りチャネルの信号に周波数変換し,親局
に送信する上り信号処理部とを具備してなることをその
要旨とする。また,請求項5に係る発明は,上記請求項
4に記載の無線通信システムにおいて,上記下り信号処
理部,及び上り信号処理部のいずれか一方又は両方が,
周波数変換に加えて偏波面の変更も行うものであること
をその要旨とする。上記請求項3〜5のいずれか1項に
記載の無線通信システムによれば,上記請求項1又は2
に記載の中継装置を備えることにより,中継装置の構成
の簡素化,設置コストの低減を図り,結果的にシステム
全体のコスト,運用労力を低減するができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体的な一例であっ
て,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の実施の形態に係る中継装置
を説明するための図,図2は上記中継装置が設置される
本発明の実施の形態に係る無線通信システムを説明する
ための図,図3は上記中継装置の設置例を説明するため
の図,図4は上記中継装置における周波数変換を説明す
るための図である。まず図2に示す如く,本発明の実施
の形態に係る無線通信システムは,例えば20GHz帯
を用いて,親局1となる基地局が半径約1kmの範囲
(図では便宜的に矩形状に表示)にある複数の子局2
と,音声,映像,データ等について双方向無線通信を行
う無線通信システムとして具体化される。上記範囲(セ
ル)は,親局1の周り90度毎に4つのセクタに分割さ
れており,そのうちのセクタs1には,4つの建築物が
隣接する集合住宅3が存在する。この集合住宅3では,
加入者がアンテナを設置するベランダ側が親局1と反対
側に向いて建築物が建築されているため,上記建築物に
設置される子局2は親局1から直接見通せない。上記無
線通信システムでは,このような親局1から直接見通せ
ない子局2(特定子局)と親局1との間で無線通信を行
うために,図3に示す如く,上記建築物の屋上など,親
局1と上記特定子局2とを互いに見通せる位置に中継装
置4(4a,4b,4c,4d)が設けられ,該中継装
置4により親局1と上記特定子局2との間の無線通信が
中継される。各セクタs1,s2,s3,s4にあって
親局1から直接見通せる子局2,及び上記中継装置4
は,図2に示す如く,準ミリ波帯の異なる周波数帯に割
り当てられた下りチャネル帯と上りチャネル帯のうち,
各セクタ毎に割り当てられたチャネルch1(上りチャ
ネルch1U ,下りチャネルch1D ),チャネルch
2(上りチャネルch2U ,下りチャネルch2D ),
チャネルch3(上りチャネルch3U ,下りチャネル
ch3D ),及びチャネルch4(上りチャネルch4
U ,下りチャネルch4D )を用いて,親局1とそれぞ
れ双方向無線通信を行う。例えば上記中継装置4は,図
4(a)に示す如く,上記下りチャネル帯に含まれる所
定下りチャネルch1D と上記上りチャネル帯のうち上
記所定下りチャネルch1D に対応する所定上りチャネ
ルch1U とを用いて,親局1との間で双方向無線通信
を行う。
【0008】そして,本発明の実施の形態に係る無線通
信システムが,特徴とするところは,図4(b)に示す
如く,上記中継装置4から上記特定子局2への中継装置
・特定子局間の下り通信を,上記上りチャネル帯のう
ち,上記所定上りチャネルch1U とは異なる別の上り
チャネルch2U 又はch3U を用いて行い,上記特定
子局2から上記中継装置4への中継装置・特定子局間の
上り通信を,上記下りチャネル帯のうち,上記所定下り
チャネルch1D とは異なる別の下りチャネルch2D
又はch3D を用いて行う点である。このために,上記
中継装置4は,図1に示す如く,上記所定下りチャネル
ch1D を用いた親局1からの下り信号を受信すると,
該下り信号を上記上りチャネル帯のうち上記所定上りチ
ャネルch1U とは異なる別の上りチャネルch2U
はch3U の信号に周波数変換し,上記特定子局2に送
信する下り信号処理部41と,上記下りチャネル帯のう
ち上記所定下りチャネルch1D とは異なる別の下りチ
ャネルチャネルch2D 又はch3D を用いた上記特定
子局2からの上り信号を受信すると,該上り信号を上記
所定上りチャネルch1U の信号に周波数変換し,親局
1に送信する上り信号処理部42とを具備する。より具
体的には,上記信号処理部41は,上記下り信号を受信
するための受信アンテナ400と,上記受信アンテナ4
00により受信された上記下り信号を増幅するためのア
ンプ401と,下りチャネルch1D と上りチャネルc
h2U との周波数差又は下りチャネルch1D と上りチ
ャネルch3U との周波数差に相当する周波数の局部発
振信号を発振する局部発振器402と,上記アンプ40
1により増幅された上記下り信号と上記局部発振器40
2から発振された局部発振信号とを混合する混合器40
3と,上記混合器403から出力された信号のうち必要
成分のみを取り出すためのバンドパスフィルタ404
と,上記バンドパスフィルタ404から出力された信号
を増幅するアンプ405と,上記アンプ405により増
幅された信号を上記特定子局2に送信するための送信ア
ンテナ406とを備える。また,上記信号処理部42
は,上記特定子局2から送られてきた親局1への上り信
号を受信するための受信アンテナ407と,該受信アン
テナ407により受信された上記上り信号を増幅するた
めのアンプ408と,下りチャネルch2Dと上りチャ
ネルch1U との周波数差又は下りチャネルch3D
上りチャネルch1U との周波数差に相当する周波数の
局部発振信号を発振する局部発振器402′と,上記ア
ンプ408により増幅された上記上り信号と上記局部発
振器402′から発振された局部発振信号とを混合する
混合器409と,該混合器409から出力された信号の
うち必要成分のみを取り出すためのバンドパスフィルタ
410と,上記バンドパスフィルタ410から出力され
た信号を増幅するアンプ411と,上記アンプ411に
より増幅された信号を親局1に送信するための送信アン
テナ412とを備える。
【0009】上記無線通信システムにおいて,上記中継
装置4は,図3に示す如く,上記集合住宅3の各建築物
のベランダ沿いに無線を配信する。上記中継装置4と子
局2との間の通信には,上記中継装置4と親局1との間
の通信に用いるチャネルch1とは別のチャネルch2
又はch3を用いる。これは,同じチャネルを使用する
と,親局1からの電波が多重反射したり,回折して子局
2に直接受信される場合があり,子局2にとっては本来
受信すべき中継装置4からの電波のS/N比を悪化させ
る恐れがあるからである。2チャネル使用する理由は,
図3の通り,集合住宅のA棟とC棟,B棟とD棟が並ん
で配置されており,例えばA棟にある子局2に向けた中
継装置4aからの電波が,上記C棟にある子局2にまで
及んで干渉するなど,複数の中継装置4の電波が干渉す
るのを防止するためである。上記中継装置4の信号処理
部41では,親局1からの上記所定チャネルch1 D
用いた下り信号が受信アンテナ400により受信され
る。上記受信アンテナ400により受信された上記下り
信号は,アンプ401により増幅された後,混合器40
3に供給される。上記混合器403には,上記アンプ4
01により増幅された上記下り信号の他,局部発振器4
02からの局部発振信号も供給される。上記局部発振器
402から発振される局部発振信号は,下りチャネルc
h1D と上りチャネルch2U との周波数差(ch1D
−ch2U )又は下りチャネルch1D と上りチャネル
ch3U との周波数差(ch1D −ch3U )に相当す
る周波数の信号である。この局部発振信号を上記混合器
403に供給することにより,上記アンプ401から供
給された下りチャネルch1D の下り信号が,上りチャ
ネルch2U 又はch3U の信号に周波数変換される。
この混合器403の出力には,上記上りチャネルch2
U 又はch3U の信号の他,例えば(2×ch1D −c
h2U )の周波数成分を有するイメージ雑音成分や,
(ch1D −ch2U )の局部発振器402の漏れ信号
や高調波などが混ざっているが,上記上りチャネルch
U 又はch3U に相当する周波数の信号のみが,バン
ドパスフィルタ404により取り出される。上記バンド
パスフィルタ404には,導波管型の周波数フィルター
を用いることができる。導波管型の周波数フィルターを
用いても,抽出したい信号成分(上りチャネルch2U
又はch3U )を取り除くべき雑音成分(イメージ雑音
成分や,漏れ信号,高調波など)から容易に抽出するこ
とができる。これは,隣接するチャネルに周波数変換す
るような従来の技術と異なり,本実施の形態に係る中継
装置4,及び無線通信システムでは,上記抽出したい信
号成分と上記取り除くべき雑音成分との周波数が,上記
下りチャネル帯と上りチャネル帯の間隔程度離れるため
である。そして,上記バンドパスフィルタ404により
取り出された上記上りチャネルch2U 又はch3U
相当する周波数の信号は,アンプ405により増幅され
た後,送信アンテナ406に供給され,特定子局2に向
けて送信される。
【0010】一方,特定子局2からの上記下りチャネル
ch2D 又はch3D を用いた上記上り信号は,受信ア
ンテナ407により受信される。上記受信アンテナ40
7により受信された上記上り信号は,アンプ408によ
り増幅された後,混合器409に供給される。上記混合
器409には,上記アンプ408により増幅された上記
上り信号の他,局部発振器402′からの局部発振信号
も供給される。上記局部発振器402′から発振される
局部発振信号は,下りチャネルch2D と上りチャネル
ch1U との周波数差(ch2D −ch1U )又は下り
チャネルch3 D と上りチャネルch1U との周波数差
(ch3D −ch1U )に相当する周波数の信号であ
る。この局部発振信号を上記混合器409に供給するこ
とにより,上記アンプ408から供給された下りチャネ
ルch2D 又はch3D の上り信号が,上りチャネルc
h1U の信号に周波数変換される。この混合器409の
出力には,上記上りチャネルch1U の信号の他,例え
ば(2×ch2D −ch1U)の周波数成分を有するイ
メージ雑音成分や,(ch2D −ch1U )の局部発振
器402の漏れ信号や高調波などが混ざっているが,上
記上りチャネルch1 U に相当する周波数の信号のみ
が,バンドパスフィルタ410により取り出される。上
記バンドパスフィルタ410により取り出された上記上
りチャネルch1 U に相当する周波数の信号は,アンプ
411により増幅された後,送信アンテナ412に供給
され,親局1に向けて送信される。このように,本実施
の形態に係る中継装置4,及び無線通信システムでは,
準ミリ波帯から1GHz程度のベースバンドにまで周波
数変換するダウンコンバータ及びその逆の変換を行うア
ップコンバータが不要となり,特に準ミリ波帯の高精度
な局部発振器を備える必要がないため,中継装置4の設
置コストを大幅に下げることが可能となる。また,バン
ドパスフィルタによって抽出する信号成分と取り除くべ
き雑音成分との周波数が,上記下りチャネル帯と上りチ
ャネル帯の間隔程度離れるため,安価な周波数フィルタ
を用いることが可能となり,さらに中継装置4の設置コ
ストを下げることができる。しかも,中継装置4におい
て使用される周波数は,親局又は子局においても用いら
れる周波数であり,中継装置を設けるのに際し特別な周
波数を用いていないため,中継装置特有の部品を設計・
製造する必要がなく,親局や子局と共通の物品を用いて
容易に実現することができる。さらに,割り当てられた
周波数を有効に利用することができる。
【0011】
【実施例】上記実施の形態では,集合住宅3の各建築物
毎に中継装置4を設けていたが,必ずしもその必要はな
く,例えば図3のA棟とC棟,B棟とD棟には共通の中
継装置を用いるようにしてもよい。A棟とB棟にのみ中
継装置を設けたとすると,A棟に設けられた中継装置の
電波は,B棟及びD棟の壁面によって遮蔽されるため,
A棟とB棟に設けられた中継装置は同じ周波数チャネル
(例えばチャネルch2)を用いて各建築物にある特定
子局2と無線通信を行うことも可能となる。即ち,親局
1から直接見通せない特定子局2と中継装置4との間で
無線通信を行うために用いられるチャネルは,上記実施
の形態のように2チャネル用いてもよいし,下りチャネ
ル帯又は上りチャネル帯にあるいずれか1チャネルや,
それらに含まれる3チャネル以上のチャネルを用いても
よい。また,上記実施の形態では,中継装置4において
周波数変換のみを行って干渉防止を行ったが,中継装置
4において電波の偏波面も変更するようにしてもよい。
例えば図5に示す如く,親局1から中継装置4への送信
波として,垂直偏波を利用し,中継装置から上記特定子
局までに水平偏波を用いる。即ち,中継装置にて,偏波
面を90度ずらす処理を行う。これにより,親局から本
来見通せない上記特定子局2に多重反射等により電波が
達してしまうオーバーリーチがあっても干渉をより一層
防止することができる。また,上記実施の形態では,上
記特定子局として集合住宅3にある子局を例にしたが,
これに限られるものではなく,例えば図6に示す如く,
建築物内の複数箇所に設けられた子局に対して,中継装
置を設置して,親局から直接通信を行うことができない
屋内にも通信路を広げるようにしてもよい。尚,上記実
施の形態では,準ミリ波帯を用いたが,もちろんミリ波
帯を用いてもよい。また,セクタs1において,チャネ
ルch1を用いて親局1と通信を行うのは,親局1から
直接見通せる子局2や,中継装置4であるが,親局1か
ら直接見通せる子局2が存在しない場合ももちろん考え
られる。また,親局1から直接見通せない子局2とは,
親局1との間が建築物等により遮られている子局2だけ
をいうのではなく,親局1との間が建築物等により遮ら
れていなくても本来の通信を行うのに十分な電波強度が
得られない子局を含むものである。
【0012】
【発明の効果】以上説明した通り,上記請求項1又は2
に記載の中継装置によれば,干渉防止のための周波数変
換の前後の周波数の差が,上りチャネル帯と下りチャネ
ル帯との間隔程度まで広がるから,特に急峻な特性を有
するフィルターを用いなくてもチャネル変更を行うこと
が可能となる。また,一旦ベースバンドまで周波数を引
き下げ,その後準ミリ波帯やミリ波帯まで周波数を引き
上げる必要もない。従って,装置構成を簡素化すること
ができ,設置コストを大幅に低減することができる。し
かも,中継装置において使用される周波数は,親局又は
子局においても用いられる周波数であり,中継装置を設
けるのに際し特別な周波数を用いていないため,中継装
置特有の部品を設計・製造する必要がなく,親局や子局
と共通の物品を用いて容易に実現することができる。さ
らに,割り当てられた周波数を有効に利用することがで
きる。また,上記請求項3〜5のいずれか1項に記載の
無線通信システムによれば,上記請求項1又は2に記載
の中継装置を備えることにより,中継装置の構成の簡素
化,設置コストの低減を図り,結果的にシステム全体の
コスト,運用労力を低減するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る中継装置を説明す
るための図。
【図2】 上記中継装置が設置される本発明の実施の形
態に係る無線通信システムを説明するための図。
【図3】 上記中継装置の設置例を説明するための図。
【図4】 上記中継装置における周波数変換を説明する
ための図。
【図5】 本発明の一実施例に係る中継装置,及び無線
通信システムを説明するための図。
【図6】 本発明の他の実施例に係る中継装置,及び無
線通信システムを説明するための図。
【図7】 FDD方式における周波数配置の一例を説明
するための図。
【図8】 従来の中継装置の概略構成例を説明するため
の図。
【符号の説明】
1…親局 2…子局,特定子局 4…中継装置 402,402′…局部発振器 404,410…バンドパスフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 準ミリ波帯又はミリ波帯の異なる周波数
    帯に割り当てられた下りチャネル帯と上りチャネル帯と
    を用いて親局と双方向無線通信を行う複数の子局のう
    ち,親局から直接見通せない特定子局と親局との間の無
    線通信を,上記下りチャネル帯に含まれる所定下りチャ
    ネルと上記上りチャネル帯のうち上記所定下りチャネル
    に対応する所定上りチャネルとを親局との間で用いて,
    中継する中継装置において,上記所定下りチャネルを用
    いた親局からの下り信号を受信すると,該下り信号を上
    記上りチャネル帯のうち上記所定上りチャネルとは異な
    る別の上りチャネルの信号に周波数変換し,上記特定子
    局に送信する下り信号処理部と,上記下りチャネル帯の
    うち上記所定下りチャネルとは異なる別の下りチャネル
    を用いた上記特定子局からの上り信号を受信すると,該
    上り信号を上記所定上りチャネルの信号に周波数変換
    し,親局に送信する上り信号処理部とを具備してなるこ
    とを特徴とする中継装置。
  2. 【請求項2】 上記下り信号処理部,及び上り信号処理
    部のいずれか一方又は両方が,周波数変換に加えて偏波
    面の変更も行うものである請求項1に記載の中継装置。
  3. 【請求項3】 準ミリ波帯又はミリ波帯の異なる周波数
    帯に割り当てられた下りチャネル帯と上りチャネル帯と
    を用いて親局と双方向無線通信を行う複数の子局のう
    ち,親局から直接見通せない特定子局と親局との間の無
    線通信を中継するための中継装置,又は上記中継装置及
    び上記特定子局以外の所定の子局が,上記下りチャネル
    帯に含まれる所定下りチャネルと,上記上りチャネル帯
    のうち上記所定下りチャネルに対応する所定上りチャネ
    ルとを用いて,親局と無線通信を行う無線通信システム
    において,上記中継装置から上記特定子局への中継装置
    ・特定子局間の下り通信を,上記上りチャネル帯のう
    ち,上記所定上りチャネルとは異なる別の上りチャネル
    を用いて行い,上記特定子局から上記中継装置への中継
    装置・特定子局間の上り通信を,上記下りチャネル帯の
    うち,上記所定下りチャネルとは異なる別の下りチャネ
    ルを用いて行うことを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 上記中継装置が,上記所定下りチャネル
    を用いた親局からの下り信号を受信すると,該下り信号
    を上記上りチャネル帯のうち上記所定上りチャネルとは
    異なる別の上りチャネルの信号に周波数変換し,上記特
    定子局に送信する下り信号処理部と,上記下りチャネル
    帯のうち上記所定下りチャネルとは異なる別の下りチャ
    ネルを用いた上記特定子局からの上り信号を受信する
    と,該上り信号を上記所定上りチャネルの信号に周波数
    変換し,親局に送信する上り信号処理部とを具備してな
    る請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 上記下り信号処理部,及び上り信号処理
    部のいずれか一方又は両方が,周波数変換に加えて偏波
    面の変更も行うものである請求項4に記載の無線通信シ
    ステム。
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