JP4806659B2 - アレーアンテナ装置、アレーアンテナの通信方法、リレー通信システム及びリレー通信方法 - Google Patents

アレーアンテナ装置、アレーアンテナの通信方法、リレー通信システム及びリレー通信方法 Download PDF

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本発明は、複数システムを同一周波数で運用する無線通信システムにおいて、優先権を持たない新規システム(Secondaryシステム)が、優先権を持つ従来システム(Primaryシステム)に干渉を与えないCognitive無線におけるアレーアンテナ装置、アレーアンテナの通信方法、リレー通信システム及びリレー通信方法に関する。
近年、携帯電話や無線LANなどの普及により、限られた周波数帯域でできるだけ高速な伝送を行うための技術が検討されている。限られた帯域で高速伝送を実現する手段としては近年MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が近年注目を集めている。MIMOとは、送信側と受信側にそれぞれアレーアンテナを用い、送信側において、アンテナごとに異なるデータを送信し、受信側では、何らかの干渉除去技術、復号技術により、この異なる信号を復元することで、単一アンテナ同士の送受信に対し、同一周波数で著しく伝送速度を向上する技術である。すでに、この技術は無線LANシステムなどでも導入されている。
しかしながら、MIMO技術においては、送受信のアンテナ数が高速伝送のキーとなる。したがって、非常に高い周波数利用効率を実現するためには、かなりのアンテナ素子数を必要とする。一方、小型の端末考えた場合、アンテナ素子数増加はハードウエア規模の向上になるため望ましくない。
そこで、このMIMO技術とは別の方法で、周波数の有効利用を図る手段として、Cognitive(コグニティブ)無線技術が注目されている。コグニティブ無線技術とは、無線機が周囲の電波環境を認識し、適切な周波数帯域を選択して利用することにより、空いている周波数帯域を有効に活用する技術である。Cognitive無線により、通常注目されていなかった周波数や時間を有効に活用できるため、単位面積あたりの周波数を大幅に向上させることができる。Cognitive無線の概要については、例えば、非特許文献1などで説明されている。
Cognitive無線技術の概要図を図9に示す。Cognitive無線では、もともと、ある通信帯域を使用する優先システム(Primaryシステム)と、Primaryシステムが使用していない周波数、時間などを監視して、この情報をもとに通信を行うCognitive(Secondaryシステム)が存在する。基本的には、Primaryシステムは、優先的に与えられた通信帯域を常に使用することが可能であり、Secondaryシステムは、自分自身の通信によって、Primaryシステムに干渉を与えることにより、Primaryシステムの効率を低下させないように通信する。また、通常、PrimaryシステムはSecondaryシステムの存在を知ることはできないことが前提となっている。
S.Haykin,"Cognitive radio:brajn-empowered wireless communications,2"IEEE Journal on J-SAC,no.2,vol.23,pp.201--220,Feb.2005
上記の環境において、基本的には、Primaryシステムからの干渉波を除去するとともに、Primaryシステムへの干渉を与えなければ問題なくCognitive無線を実現することができる。
Primaryシステムからの干渉を回避する手段として、アレーアンテナを用いたアダプティブアレーが知られている。アダプティブアレーの基本構成を図10に示す。図10に示すように、アダプティブアレーは複数本のアンテナに入力される信号に適切な重みづけを乗算し合成することで、干渉波を除去する技術である。この重みづけの設定方法については様々な方法が提案されており、詳しくは、文献「菊間,アレーアンテナによる適応信号処理,科学技術出版社,1998」などに開示されている。このアダプティブアレーは、受信時に用いれば、他システムからの干渉波を除去可能であるとともに、送信時に用いれば、他システムへの干渉を回避することができる。
図11にアダプティブアレーを用いてPrimaryシステムの干渉を回避もしくはPrimaryシステムへの与干渉を防ぐための一例を示した。図11に示す例では、簡単化のため、Primaryシステムの送信局がPrimaryシステムの受信局1、2へ信号を送ることを想定している。また、図11のSecondaryシステムにおいて、送信1と送信2は、送信を行う端末装置を示しており、受信1と受信2は、受信を行う端末装置を示しており、それぞれが通信を行っていることを想定している。
ここで、受信1、受信2は、それぞれPrimaryシステムの送信局からの信号を受けないようにアダプティブアレーアンテナの指向性を形成し、送信1、送信2は、Primaryシステムの受信局に干渉を与えないように指向性を形成する。図11に示す例では、送信1は近くにあるPrimaryシステムの受信局2への、送信2は近くにあるPrimaryシステムの受信局1へ干渉を与えないように指向性を制御している。この場合、一見干渉回避と干渉除去を同時に実現しているように思えるが、以下に述べる問題がある。
第1の問題として、指向性を形成したことによる、Secondaryシステムどうしの通信品質の劣化が生じる。
第2の問題として、受信局に対して必要とされる干渉回避の数がアンテナ数の数を超えた場合の与干渉回避の限界の問題が生じる。
第1の問題については、指向性のヌル方向とSecondaryシステムの通信方法がほぼ一致する場合、もしくは、指向性のグレーティングヌル方向とSecondaryシステムの通信方法がほぼ一致する場合に問題となる。直線アレーを用いた場合、指向性を制御できる領域は180度(アレーアンテナの直線について片側)となる。また、残りの片側は指向性を制御した180度方向と全く対称な指向性が形成される。指向性制御によりヌルを形成した際、この残りの片側に形成されるヌルをグレーティングヌルと呼ぶ。これは直線アレーを用いる限り必ず発生することになる。
第2の問題については、一般にダウンリンク回線やブロードキャスト回線を考えると、1個の基地局(送信局)に対し、多数の端末局(受信局)が接続される。例えば、図11に示す例の場合、受信局1がSecondaryシステムの送信1に近くても、受信局2は十分遠く、送信1から受信局2への与干渉が問題とならなければよいが、送信1から受信局2への与干渉が問題となる場合は、送信1から受信局2へ干渉を与えないようになんらかの制御が必要である。しかし、図11に示すように、2素子アレーで制御できる数は1であるため、送信1から受信局2は与干渉を回避することができない。
これらの問題を解決することが必要となるが、2素子に限らず直線上に配置されるリニアアレーを用いた場合は、干渉波にヌルを形成すると、アレーアンテナを介してその反対側には必ずヌルが形成される。これを回避するめには、円形アレーやRectangularアレーを用いることが提案されているが、全体の開口がリニアアレーに比べ結局小さくなるために、できるだけ少ない素子で干渉除去能力を向上させるためにはリニアアレーが基本的には有効である。また、2素子アレーは、本質的にグレーティングヌルの発生を回避できない。また、結局、直線アレー以外の方法でも、指向性のヌルの数以上の干渉波を回避もしくは除去できない.よって、リニアアレーを用いた場合のヌルとグレーティングヌルによるSecondaryシステムの通信品質の劣化と多数のPrimaryシステムへの干渉回避を実現する技術が必要となる。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、本発明の目的は、優先システム(Primaryシステム)への与干渉回避のためのアンテナ数が全干渉波の数よりも少ない場合でも、効率的に与干渉を回避でき、また、新規システム(Secondaryシステム)間での通信品質劣化も抑えることできるアレーアンテナ装置、アレーアンテナの通信方法、リレー通信システム及びリレー通信方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、N本のアンテナ素子と、前記アンテナ素子にそれぞれ接続されるN個(N≧2)の送信機とN個の受信機と、異なる軸上に直線状に配置されるN本(N≧2)のアンテナ素子を有するM個(M≧2)のアレーアンテナ群と、前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択するアレー選択部と、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定部と、前記伝達関数推定部より推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定部と、前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定部と、前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、前記他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算部と、前記ウエイト計算部で算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定部で推定した与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成部と、前記アレー選択部にて選択されるアレーアンテナに対応する前記ウエイト計算部で算出された重みづけ値を用いて送信信号に乗算する送信信号乗算部と、を備え、前記ウエイト計算部は、算出する前記重みづけ値として、前記最大干渉電力測定部で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出し、前記アレー選択部は、前記ウエイト乗算・合成部より得られる出力情報と、前記アレーアンテナごとに得られる前記他の通信システムの受信局への与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とに基づき、選択するアレーアンテナを判定する通信品質判定部を備えることを特徴とするアレーアンテナ装置である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記アレーアンテナ群は、直線上に配置される2素子からなる第1のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと1素子を共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナとからなり、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナのうち、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されない2素子のアンテナのうちから1素子のアンテナを選択する2分岐スイッチを備え、前記送信機と前記受信機は、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記2分岐スイッチにより選択されたアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、前記アレー選択部は、前記2分岐スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記アレーアンテナ群は、正三角形状に3本のアンテナ素子を配置し、前記正三角形の各辺のアンテナ素子により3つのアレーアンテナからなり、前記3本のアンテナ素子から2本のアンテナ素子を選択する3入力2出力スイッチを備え、前記送信機と前記受信機は、前記3入力2出力スイッチの一方の出力に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3入力2出力スイッチの他方の出力に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、前記アレー選択部は、前記3入力2出力スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記アレーアンテナ群は、2素子のアンテナを直線上に配置した第1のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第2のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナおよび第2のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1および第2アレーアンテナのそれぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第3のアレーアンテナとからなり、前記第1、第2および第3のアレーアンテナうち、前記第1、第2および第3のアレーアンテナで共有されない3つのアンテナ素子のうちから1つのアンテナ素子を選択する3分岐スイッチを備え、前記送信機と前記受信機は、前記第1、第2、および第3のアレーアンテナで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3分岐選択スイッチにより選択された1つのアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、前記アレー選択部は、前記3分岐スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択することを特徴とする。
また、本発明は、N本のアンテナ素子と、前記アンテナ素子にそれぞれ接続されるN個(N≧2)の送信機とN個の受信機とを有し、前記受信機に入力された入力信号の情報を基に、他の通信システムへの干渉波を除去するアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、異なる軸上に直線状に配置されるN本(N≧2)のアンテナ素子を有するM個(M≧2)のアレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択するアレー選択手順と、前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法である。
また、本発明は、直線上に配置される2素子からなる第1のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナ群と1素子を共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナのうち、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されない2素子のアンテナのうちから1素子のアンテナを選択する2分岐スイッチと、前記2分岐スイッチで選択された1素子のアンテナと接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されるアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法である。
また、本発明は、正三角形状に3本のアンテナ素子を配置し、前記正三角形の各辺のアンテナ素子により3つのアレーアンテナを形成すると共に、前記3本のアンテナ素子から2本のアンテナ素子を選択する3入力2出力スイッチと、前記3入力2出力スイッチの一方の出力に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3入力2出力スイッチの他方の出力に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法である。
また、本発明は、2素子のアンテナを直線上に配置した第1のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第2のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナおよび第2のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1および第2アレーアンテナのそれぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第3のアレーアンテナと、前記第1、第2および第3のアレーアンテナうち、前記第1、第2および第3のアレーアンテナで共有されない3つのアンテナ素子のうちから1つのアンテナ素子を選択する3分岐スイッチと、前記第1、第2、および第3のアレーアンテナで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3分岐選択スイッチにより選択された1つのアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法である。
また、本発明は、他の通信システムに与干渉を与えることなく通信を行う、送信局と、中継局と、受信局とで構成されるリレー通信システムであって、前記送信局、中継局と、および受信局は、それぞれ請求項1に記載のアレーアンテナ装置を備えており、それぞれの前記アレーアンテナ装置は、前記受信機に入力された入力信号の情報を基に、前記他の通信システムの受信局への干渉波を除去するように構成されており前記アレー選択部は、前記ウエイト乗算・合成部より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、選択するアレーアンテナを判定するリレー通信制御部と、を備え、前記送信局の前記リレー通信制御部が、前記アレー選択部にてアレーアンテナの選択を行った際に、いずれのアレーアンテナにおいても所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たさないと判定した場合は、前記中継局において、前記リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、前記受信局において、前記リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御部にて判定された場合は、該アレーアンテナを選択し、前記送信局から前記中継局、前記中継局から前記受信局へと通信を行うことを特徴とするリレー通信システムである。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御部にて判定されない場合は、前記アレー選択部は候補となる他の中継局を選択することを特徴とする。
また、本発明は、他の通信システムに与干渉を与えることなく通信を行う、送信局と、中継局と、受信局とで構成される通信システムにおけるリレー通信方法であって、請求項5に記載のアレーアンテナの通信方法に含まれる手順と、前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定するリレー通信制御手順と、を含み、前記送信局が、前記アレーアンテナの選択を行った際に、いずれのアレーアンテナにおいても所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たさないと前記リレー通信制御手順にて判定した場合は、前記中継局において、前記レー通信制御手順の判定に基づく前記アレー選択手順によるアレーアンテナの選択を行い、前記受信局において、前記レー通信制御手順の判定に基づく前記アレー選択手順によるアレーアンテナの選択を行い、前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択手順にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御手順にて判定された場合は、該アレーアンテナを選択し、前記送信局から前記中継局、前記中継局から前記受信局へと通信を行うことを特徴とするリレー通信方法である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御手順にて判定されない場合は、前記アレー選択手順にて候補となる他の中継局を選択することを特徴とする。
本発明のアレーアンテナ装置では、軸方向を互いに異ならせたアレーアンテナを複数組用い、他の通信システム(Primaryシステム:優先システム)から得られる受信信号の情報を基に、各アレーアンテナにおいて干渉波を除去するための重みづけを算出し、この重みづけ情報を基に、各アレーアンテナにおける他の通信システム(Primaryシステム)への与干渉信号量と、自システム、すなわち自装置が属する通信システム(Secondaryシステム:新規システム)における通信品質情報とを求め、どのアレーアンテナを選択するかを判定する。
これにより、複数の異なる軸上に複数のアレーアンテナを配置し、異なる軸に配置されるアレーアンテナは同じ方向に干渉除去のためのヌルを形成したとしても、異なる方向にグレーティングヌルが形成されることを逆に利用し、Secondaryノード間の通信品質と全体の与干渉電力を確認しながら、これらのアンテナを選択するようにしたので、他の通信システム(Primaryシステム:優先システム)への与干渉回避のためのアンテナ数が全干渉波の数よりも少ない場合でも、効率的に与干渉を回避できる。また、自システム(Secondaryシステム:新規システム)における通信品質劣化も抑えることができる。
また、本発明のアレーアンテナ装置は、直線上に配置される2素子からなる第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナ群と1素子は共有し、かつ第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナのうち、第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されない2素子のアンテナのうちから1素子のアンテナを選択する2分岐スイッチと、第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、2分岐スイッチにより選択されたアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のアレーアンテナ装置では、2素子からなる第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナとを備える。
これにより、与干渉回避と所望信号の保護を、最も簡単な構成で、かつ最も少ないアンテナ数で実現できる。
また、本発明のアレーアンテナ装置は、正三角形状に3本のアンテナ素子を配置し、正三角形の各辺のアンテナ素子により3つのアレーアンテナを形成すると共に、3本のアンテナ素子から2本のアンテナ素子を選択する3入力2出力スイッチと、3入力2出力スイッチの一方の出力に接続される第1の送信機と第1の受信機と、3入力2出力スイッチの他方の出力に接続される第2の送信機と第2の受信機と、備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のアレーアンテナ装置では、正三角形状に3素子のアンテナ(#1、#2、#3)を配置し、3種類のアレーアンテナ(#1,#2)、(#2,#3)、(#3,#1)を構成し、3入力2出力スイッチにより、所望のアレーアンテナを選択できるようにする。
これにより、与干渉回避と所望信号の保護を、最も簡単な構成で、かつ最も少ないアンテナ数でより効果的に実現できる。
また、本発明のアレーアンテナ装置は、2素子のアンテナを直線上に配置した第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第2のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナおよび第2のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ第1および第2アレーアンテナのそれぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第3のアレーアンテナと、第1、第2および第3のアレーアンテナうち、第1、第2および第3のアレーアンテナで共有されない3つのアンテナ素子のうちから1つのアンテナ素子を選択する3分岐スイッチと、第1、第2、および第3のアレーアンテナで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、3分岐選択スイッチにより選択された1つのアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えることを特徴とする。
上記構成からなる本発明のアレーアンテナ装置では、2素子のアンテナが直線上に配置される第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子の第2のアレーアンテナと、第1および第2のアレーアンテナと1素子は共有し、それぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子の第3のアレーアンテナを備える。
これにより、与干渉回避と所望信号の保護を、簡単な構成で、かつ少ないアンテナ数で効果的に実現できる。
また、本発明のアレーアンテナ装置は、通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムの受信局との伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定部と、伝達関数推定部より推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定部と、伝達関数推定部が推定した伝搬チャネル情報に対応する前記他の通信システムの受信局の与干渉電力を測定する干渉電力測定部と、干渉電力測定部の測定結果から、最大電力となる与干渉電力を測定する最大干渉電力測定部と、ウエイト計算部で算出された重みづけ値と、受信信号もしくは伝達関数推定部で推定した与干渉となる可能性を有する他の通信ステムの受信局との伝搬チャネル情報とを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成部と、アレー選択部にて選択されるアレーアンテナに対応するウエイト計算部で算出された重みづけ値を用いて送信信号に乗算する送信信号乗算部と、を備え、ウエイト計算部は、算出する前記重みづけ値として、最大干渉電力測定部で得られた最大電力に対応する信号を用いて、干渉波に対応する伝搬チャネル情報と当該重みづけ値を乗算して得られる値をゼロにするように重みづけ値を算出し、通信品質判定部は、ウエイト乗算・合成部より得られる出力情報と、与干渉信号量と通信品質情報とに基づき、選択するアレーアンテナを判定する構成を備える。
これにより、他の通信システム(Primaryシステム:優先システム)への与干渉回避のためのアンテナ数が全干渉波の数よりも少ない場合でも、効率的に与干渉を回避できる。また、干渉回避による自システム(Secondaryシステム:新規システム)における通信品質劣化も抑えることが可能となる。
また、本発明のリレー通信システムは、他の通信システムに与干渉を与えることなく通信を行う、送信局と、中継局と、受信局とで構成され、送信局が、アレー選択部にてアレーアンテナの選択を行った際に、いずれのアレーアンテナにおいても所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たさないと判定した場合は、前記中継局において、リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、前記受信局において、リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあるとリレー通信制御部にて判定された場合は、該アレーアンテナを選択し、前記送信局から前記中継局、前記中継局から前記受信局へと通信を行う構成を備える。
これにより、送信局、中継局、および受信局において、他の通信システム(Primaryシステム:優先システム)への与干渉回避のためのアンテナ数が全干渉波の数よりも少ない場合でも、効率的に与干渉を回避できる。また、自システム(Secondaryシステム:新規システム)における通信品質劣化も抑えることができ、送信局、中継局、および受信局において、与干渉回避と所望信号の保護を、簡単な構成で、かつ少ないアンテナ数で効果的に実現できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1と図2を用いて、本発明の第1の実施の形態に係るCognitive無線のSecondaryシステムの端末装置となるアレーアンテナ装置を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の構成例を示す図である。また、図2は、図1に示す第1の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
本発明のアレーアンテナ装置では、図1に示すように、複数の異なる直線上に配置された。アレーアンテナを複数用意し、これらを切り替えることでSecondaryノード間の通信品質を確保しながら効率よく与干渉を低減することを目的としている。
図1に示す例では、最も簡易なアンテナ構成として、アンテナ(#1)11、アンテナ(#2)12、アンテナ(#3)13の3本のアンテナ素子が、x軸上(#1と#2)と、y軸上(#3と#4)にアレーアンテナとして配置されている。ただし、x軸上とy軸上に必ずしもアンテナが配置されている必要はなく、例えば、x軸上の代わりに原点を1素子目、原点から60度方向に位置する素子を2素子目とし、これをアンテナ構成1とすると、アンテナ構成2の素子1は原点、素子2は、150度(90+60=150)度方向に位置するアンテナとしてよい。この場合、図1に示すように、アンテナ#1については切替は行われず、アンテナ#2か#3のいずれかを切替の対象とする。
図1に示すアレーアンテナ装置において、2分岐スイッチ21は、アンテナ(#2)12またはアンテナ(#3)13への接続を選択するスイッチである。アンテナ(#1)11は受信機(#1)22と送信機(#1)23に接続され、2分岐スイッチ21で選択されたアンテナ(#2または#3)は受信機(#2)24と送信機(#2)25に接続される。なお、前述したアレー選択部は2分岐スイッチ21が相当する。
受信機(#1)22および受信機(#2)24で受信された受信信号はメモリ31に記憶される。伝達関数推定部32は、メモリ31に記憶された受信信号から、通信相手先の送信機との間の伝達関数を求める。また、伝達関数推定部32は、与干渉となる可能性をもつ他システム(Primaryシステム)からの信号の伝搬チャネル情報を推定する。干渉波数推定部33は、観測可能なPrimaryシステムのユーザ数L(受信局の数)を推定する。
干渉電力測定部34は、伝搬チャネル情報を推定したPrimaryシステムのユーザ、すなわち受信局の受信電力Pを測定する。この測定は、実際にはPrimaryシステムの上り信号(端末→基地局)からの信号を用いて行われる。この受信電力より、Primaryシステムのユーザ、すなわち受信局が与干渉の対象かどうかを判定する。また、最大干渉電力測定部35は、受信電力Pが最大となる干渉波の電力を測定する。
干渉信号加算部36は、受信電力Pが所定の閾値α以上の場合に、受信機ごとの干渉信号の伝搬チャネル情報(h1N,・・・・,hIN)を通信相手の伝達関数に累積加算し、これを仮想受信信号とする。
ウエイト計算部37は、受信電力Pが最大となる干渉波に対し、干渉除去を行うウエイト(重みづけ値)を計算する。このウエイト情報はメモリ42に記憶される。これは、最も大きな受信電力となる干渉波に優先的に指向性のヌルを形成するためである。干渉除去を行うウエイト(重みづけ値)はゼロフォーシングやMMSE(Minimum Mean Square Error)法などの従来のアダプティブアレーで求められる簡易な方法で実現できる。
ウエイト乗算・合成部38は、ウエイト計算部37で求められたウエイトと、干渉信号加算部36で得た仮想受信信号と乗算し、また、干渉信号の伝搬チャネルとウエイトとを乗算し、これらを合成する。この合成結果は出力情報としてメモリ39に記憶される。
アンテナ選択部40は、2分岐スイッチ21を操作して、通信に使用するアレーアンテナを選択する機能を有する。また、アンテナ選択部40内の通信品質判定部41は、ウエイト乗算・合成部38で求めた出力情報を基に、どのアンテナが適切かを判定する。この通信品質判定部41における判定では、まず、与干渉信号量がすべてのPrimaryシステムの受信局にとって問題ないかを判定し、これを満たしたアレーアンテナを用いて仮想受信信号の品質を判定する。この仮想受信信号の品質がSecondaryシステムの要求条件を満たしている場合に、アンテナ選択部40は送信に使用するアンテナとして選択する。
送信ウエイト乗算部44は、アンテナ選択部40内の通信品質判定部41により選択されたアンテナに対応して、ウエイト計算部37で求めたウエイトを、送信信号生成部43により生成される送信信号に乗算する。送信ウエイト乗算部44から出力されるウエイト乗算された送信信号は、送信機(#1)23、および送信機(#2)25に送られ、アレーアンテナアンテナ(#1、#2)またはアレーアンテナ(#1、#3)により送信される。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、図1に示すアレーアンテナ装置の動作の流れについて説明する。
最初に、(M−1)分岐スイッチをアンテナ#N側に選択する(ステップS1)。図1に示す構成の場合は、N(構成できるアレーアンテナの数)=2、M(アンテナ素子数)=3であり、2分岐スイッチ21となる。
次に、通信相手の伝達関数(h1d,・・・・,hId)を伝達関数推定部32で推定する(ステップS2)。ここで、IはN番目のアレーアンテナにおいて、I本のアンテナが存在することを示している。よって図1の場合はI=2となる。添え字dは所望信号の意味である。これは干渉回避ウエイトを作成した場合に、このウエイトを用いた場合の所望信号の特性を把握するためである。
次に、観測可能なPrimaryシステムのユーザ数L(受信局の数)を、図1の干渉波数推定部33で推定する(ステップS3)。この推定したPrimaryユーザ数(受信局の数)の伝搬チャネル情報(h1N,・・・hIN)と受信電力Pとを、図1の伝達関数推定部32と干渉波電力測定部34で推定する。これは、実際はPrimaryシステムの上り信号(端末→基地局)からの信号を用いて行われる。この受信電力Pより、Primaryシステムの受信局が与干渉の対象かどうかを判定する(ステップS4)。
ステップ5の閾値αは、Primaryシステムの受信局の干渉許容値がSecondaryシステムに予め記憶されていれば設定可能である。受信電力Pがこの閾値αより小さい場合は(ステップS5:No)、与干渉は問題にならないとして廃棄し、閾値α以上の場合は(ステップS5:Yes)、Primaryシステムの受信局ごとの干渉信号の伝搬チャネル情報(h1N、・・・・、hIN)を通信相手の伝達関数に累積加算し、これを仮想受信信号とする。この演算は、図1の干渉信号加算部36で行われる(ステップS6)。
この干渉信号加算部36では、Primaryシステムの受信局ごとに、
h1d+h1N+x1,h2d+h2N+x2,・・・・,hId+hIN+xI、
のそれぞれを順に、x1,x2,・・・・,xIに代入する。
上記ステップS4〜ステップS6のフローを、Kの値がLになるまでKを1ずつ加算することにより、推定したPrimaryシステムの受信局の数だけ繰り返す。
この後、ウエイト計算部37により、受信電力Pが最大となる干渉波に対し、干渉除去を行うウエイト(重みづけ値)を計算する(ステップS7)。これは、もっとも大きな受信電力となる干渉に優先的に指向性のヌルを形成するためである。干渉除去を行うウエイトはゼロフォーシングやMMSE法などの従来のアダプティブアレーで求められる簡易な方法で実現できる。
次に、図1のウエイト乗算・合成部38を用いて、ステップS7で求められたウエイトと、ステップS6で得た仮想受信信号x1,・・・・,xIと乗算し合成する。仮想受信信号とウエイトを乗算すると、理想的には、干渉波成分だけが除去され、所望信号だけが残ることになる。干渉信号と所望信号の伝搬チャネルの相関が高い場合,干渉信号の除去で所望信号の品質が劣化することが知られている。従って、これが推定した所望信号の品質を表すことになる。
また、ステップS6で使用すると判定した干渉波の伝搬チャネルとウエイトを乗算し合成する。干渉信号とウエイトを乗算した場合、理想的には全部の干渉信号を0にできるようにウエイトを制御できればベストであるが、前述したように、アンテナ本数が限られているため最大電力の干渉波を0にするようにウエイトを制御する。従って、最大電力であると推定された干渉波については、このウエイトを用いても必ずしも干渉信号とウエイトとの乗算値が0とならず、これにより乗算値が干渉電力に相当することになる(ステップS8)。
上記ステップS1〜ステップS8までのフローをアレーアンテナの組合せ数(図2の場合はN=M=3)まで繰り返し、出力信号をそれぞれ得る。
最後に、アンテナ選択部40内の通信品質判定部41により、どのアンテナが適切かを、ステップS8で求めた出力情報を基に判定する。まず、与干渉信号量がすべてのPrimaryシステムの受信局にとって問題ないかを判定する。次に、これを満たしたアレーアンテナを用いて仮想受信信号の品質を判定する。アンテナ選択部40では、この仮想受信信号の品質がSecondaryシステムの要求条件を満たしている場合のアンテナを選択する(ステップS9)。ここで、判定される通信品質は、前述したように仮想受信信号とウエイトを乗算した値そのものであり、この値は、SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)に対応しており、このSINRを用いて所望信号に対する通信品質が判定されることになる。
そして、送信ウエイト乗算部44および送信機(#1または#2)により、ステップS9の条件を満たすアンテナを用い、かつ、このアンテナに対応する、ステップS7で求めたウエイトを用いて送信を行う(ステップS10)。
図3に、あるPrimaryシステムの受信局とSecondaryシステムシステムを想定した場合の、本発明のアレーアンテナを用いたアンテナパターンの一例を示す。ここでは、アレーアンテナ数を2とし、図1に示すアンテナ構成を用いている。ここでは、3個のPrimaryシステムの受信局1、2、3を想定している。干渉波電力の関係は、受信局1がもっともSecondaryシステムに近く、干渉波a(Secondary送信局からPrimary受信局1に与える干渉波)を一番回避すべき干渉波と仮定する。干渉波b(Secondary送信局からPrimary受信局2に与える干渉波)と干渉波c(Secondary送信局からPrimary受信局3に与える干渉波)は、干渉波aほど大きくないが、与干渉となる可能性のある干渉であり、完全に指向性ヌルではなくてもある程度除去しないといけない。
これに対し、本発明では、y軸上にもアンテナが配置されている。最も回避したい干渉波1に対しヌルを形成するのは、従来と同じであるが、本発明では、干渉波を除去したことにより生じるグレーティングヌルが別の方向にできる。本発明では、これらx軸,y軸の異なるアンテナ配置の異なるグレーティングヌルの発生を利用して、各干渉波ができるだけ回避でき、かつ所望信号の劣化ができるだけ生じないようにアンテナを選択する。
図3に示す例では、実線で示すy軸のパターン1(Pattern1)が、明らかに破線で示すx軸のパータン2(Pattern2)よりも特性がよい。よって、y軸のアンテナを選択する。また、この発明のポイントは、必ずしもヌルを向ける必要のない干渉波は、グレーティングヌル付近に位置していれば十分に除去できることを示している。
以上説明したように、本発明のアレーアンテナ装置を用いれば、異なるグレーティングヌルの利用により、与干渉回避と所望信号の保護をより少ないアンテナ数で実現できる。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置のアンテナ部の構成例を示す図である。図1に示した第1の実施の形態では、切替がx,yの2個の軸であったが、図3で説明した効果をより得ることができるアンテナ構成を示す。
まず、図4(a)は、図1の場合とは異なり、正三角形状に配置された3種類のアレーアンテナ(#1,#2)、(#2,#3)、(#3,#1)を選択できる構成となっている。また、分岐スイッチは、3入力2出力のスイッチ21Aとなる。3入力2出力スイッチ21Aは、図1の2分岐スイッチ21よりも構成が複雑になるが、そのかわり、選択できるアレーアンテナ数が、図1の場合よりも多くなるという利点がある。
なお、図5に、図4(a)に示すアレーアンテナを使用した、アレーアンテナ装置の構成例を示す。図5に示す構成が、図1に示す第1の実施の形態のアレーアンテナ装置と構成上、異なるのは、図1に示したアレーアンテナ(#1、#2、#3)の構成が、図4(a)に示すアレーアンテナ(#1、#2、#3)に変更された点と、図1の2分岐スイッチ21の代わりに、3入力2出力スイッチ21Aを使用した点である。他の構成部分と動作は、図1に示すアレーアンテナ装置と同様であり、同一要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
また、図4(b)に、図4(a)とは異なるアンテナ配置とスイッチの構成を示す。この構成の特徴は、アレーアンテナの素子として#1を共通化する点は図4(a)の例と同じであるが、120度間隔で配置される3種類のアレーアンテナ(#1,#2)(#1,#3)(#1,#4)を選択できる構成となっている。このような構成とすることで、3入力1出力スイッチ21Bでスイッチが実現できる。アンテナ素子数は図4(a)の場合よりも多くなるが、端末のような小規模なアンテナの場合、アンテナのみだけだと設置スペースやハードの負担も少なく、3入力1出力スイッチ21Bは、図4(a)の3入力2出力スイッチ21Aよりも簡易に実現できるという利点がある。
また、図4(c)に、図1、図4(a)および図4(b)とは異なるアンテナ配置とスイッチの構成を示す。図1、図4(a)、図4(b)では平面にアンテナを配置することを考えていたが、図4(c)の具体的な構成として、x,y,z面にそれぞれアレーアンテナを配置することが考えられる。この場合、3次元平面でグレーティングヌル方向を補間するという利点がある。
[第3の実施の形態]
以上説明した例では、アンテナの切り替えのみにより、異なるグレーティングヌルを選択することで、できるだけ与干渉を回避しながら所望信号を保護することを示していた。
しかし、本発明では、各アレーアンテナは、図3に示すようにもっとも大きな影響を与えるPrimaryシステムの受信局の方向と同じ方向にヌルを形成する。このため、運が悪く、所望波方向と干渉方向が完全に一致する場合、やはり特性は劣化する。具体的には、図2のフローチャートの説明では、与干渉はすべて抑えることができても、所望波に対する品質が満たせない場合が該当する。
本発明の第3の実施の形態は、当該場合に対する対応として、図6に示すリレー技術を第1の実施の形態に適用したものである。図6に示すように、リレー通信とは、例えばセンサーネットワークのような、たくさんの通信端末が配置されている環境で、あるノード間の通信品質が悪くなった際に、他のノードを中継ノードとして通信品質を改善する方法である。
基本的には、通信品質が悪くない場合、もしくは第1の実施の形態や第2の実施の形態のみで十分に特性が得られる場合は、このような方法を用いるとスループットが低下するが、ここでの問題においては、干渉波のヌルを形成した方向への通信を回避するために有効である。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の構成を示す図である。図7に示すアレーアンテナ装置は、リレー通信システムを構成する、送信局、中継局、および受信局のそれぞれに設備されるアレーアンテナ装置である。
図7に示す構成が、図1に示す第1の実施の形態のアレーアンテナ装置と構成上、異なるのは、図1に示した第1の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置のアンテナ選択部40内の通信品質判定部41に代えて、図7に示すリレー通信制御部41Aを使用する点であり、他の構成部分は図1に示すアレーアンテナ装置と同様であるので、同一要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、使用するアレーアンテナとしては、図7に示す例では、2素子からなる第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に配置される第2のアレーアンテナとで構成されるアレーアンテナを使用しているが、図4(a)に示す正三角形状に3つのアレーアンテナ(#1,#2)、(#2,#3)、(#3,#1)を配置したアンテナを使用してもよい。また、図4(b)に示す、第1のアレーアンテナと、第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に配置される第2のアレーアンテナと、第1および第2のアレーアンテナとそれぞれ120度異なる角度に配置される第3のアレーアンテナとで構成されるアンテナを使用してもよい。さらに、図4(c)に示すアンテナを使用しもよい。
図8は、本発明の第3の実施の形態の動作の流れを示すフローチャートである。
以下、図8に示すフローチャートを参照して、リレー通信制御部43を使用した処理の流れについて説明する。
図8に示すように、最初のフロー(ステップS21)は、図2に示す第1の実施の形態におけるフローチャート(ステップS1〜S9)と同じである。ここでは、このフローをフローAと呼ぶ。このフローAの処理の後、リレー通信制御部41Aでは、通信品質がある所望の閾値β(本発明の所定の閾値)を満たすかどうかを判定する(ステップS22)。
この閾値βはシステムに依存するが、システムごとで定められる値となる。通信品質が所望の閾値βを満たす場合(閾値β以上の場合)は(ステップS22:No)、通信を開始する(ステップS23)。通信品質の値が閾値βを満たさない場合(閾値β未満の場合)は(ステップS22:Yes)、Secondaryシステムの送信局から受信局への方向と、Primaryシステムの受信局へ形成したヌル方向が完全に一致すると判定し、リレーを行うように判定する。
その後、送信局と中継局との間でフローAを行い(ステップS24)、中継局と受信局の間において同様にフローAを行う(ステップS25)。最後に、再度通信品質を判定し(ステップS26)、通信品質の値が閾値βを満たす場合(閾値β以上の場合)は(ステップS26:No)、選択した中継局およびアレーアンテナを使用して通信を開始する(ステップS27)。所望の閾値βを満たさない場合(閾値β未満の場合)は(ステップS26:Yes)、他の中継ノードを検索する。なお、候補となる中継局に所望品質を満たすものがない場合は、処理を終了する(ステップS28)。
このように、本発明の第3の実施の形態を適用すれば、第1の実施の形態および第2の実施の形態において、Secondaryシステムの送信局から受信局への方向と、Primaryシステムの受信局へ形成したヌル方向が一致する場合に生じる問題を解消することができる。
以上説明したように、本発明のアレーアンテナ装置においては、Primaryシステムの与干渉回避のためのアンテナ数が全干渉波の数よりも少ない場合でも効率的に与干渉を回避できる。また、干渉回避のために形成したヌルによるSecondaryシステム間の通信品質劣化も抑えることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の構成を示す図である。 図1に示すアレーアンテナ装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明のアレーアンテナを用いたアンテナパーンの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるアンテナ部の構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の構成を示す図である。 リレー通信の概念を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるアレーアンテナ装置の動作を説明するためのフローチャートである。 Cognitive無線の概念の一例を示す図である。 アダプティブアレーの動作原理を示す図面である。 指向性のヌルにより干渉回避を実現する例を示す図である。
符号の説明
11、12、13・・・アンテナ、21・・・2分岐スイッチ、21A・・・3入力2出力スイッチ、21B・・・3入力1出力スイッチ、31、36、42・・・メモリ、32・・・伝達関数推定部、33・・・干渉波数推定部、34・・・干渉波電力測定部、35・・・最大干渉電力測定部、36・・・干渉信号加算部、37・・・ウエイト計算部、38・・・ウエイト乗算・合成部、40・・・アンテナ選択部、41・・・通信品質判定部、41A・・・リレー通信制御部、43・・・送信信号生成部、44・・・送信ウエイト乗算部、

Claims (12)

  1. N本のアンテナ素子と、
    前記アンテナ素子にそれぞれ接続されるN個(N≧2)の送信機とN個の受信機と、
    異なる軸上に直線状に配置されるN本(N≧2)のアンテナ素子を有するM個(M≧2)のアレーアンテナ群と、
    前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択するアレー選択部と、
    通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定部と、
    前記伝達関数推定部より推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定部と、
    前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定部と、
    前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、前記他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算部と、
    前記ウエイト計算部で算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定部で推定した与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成部と、
    前記アレー選択部にて選択されるアレーアンテナに対応する前記ウエイト計算部で算出された重みづけ値を用いて送信信号に乗算する送信信号乗算部と、
    を備え、
    前記ウエイト計算部は、
    算出する前記重みづけ値として、前記最大干渉電力測定部で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出し、
    前記アレー選択部は、
    前記ウエイト乗算・合成部より得られる出力情報と、前記アレーアンテナごとに得られる前記他の通信システムの受信局への与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とに基づき、選択するアレーアンテナを判定する
    ことを特徴とするアレーアンテナ装置。
  2. 前記アレーアンテナ群は、
    直線上に配置される2素子からなる第1のアレーアンテナと、
    前記第1のアレーアンテナと1素子を共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナとからなり、
    前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナのうち、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されない2素子のアンテナのうちから1素子のアンテナを選択する2分岐スイッチを備え、
    前記送信機と前記受信機は、
    前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、
    前記2分岐スイッチにより選択されたアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、
    前記アレー選択部は、
    前記2分岐スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  3. 前記アレーアンテナ群は、
    正三角形状に3本のアンテナ素子を配置し、前記正三角形の各辺のアンテナ素子により3つのアレーアンテナからなり、
    前記3本のアンテナ素子から2本のアンテナ素子を選択する3入力2出力スイッチを備え、
    前記送信機と前記受信機は、
    前記3入力2出力スイッチの一方の出力に接続される第1の送信機と第1の受信機と、
    前記3入力2出力スイッチの他方の出力に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、
    前記アレー選択部は、
    前記3入力2出力スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  4. 前記アレーアンテナ群は、
    2素子のアンテナを直線上に配置した第1のアレーアンテナと、
    前記第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第2のアレーアンテナと、
    前記第1のアレーアンテナおよび第2のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1および第2アレーアンテナのそれぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第3のアレーアンテナとからなり、
    前記第1、第2および第3のアレーアンテナうち、前記第1、第2および第3のアレーアンテナで共有されない3つのアンテナ素子のうちから1つのアンテナ素子を選択する3分岐スイッチを備え、
    前記送信機と前記受信機は、
    前記第1、第2、および第3のアレーアンテナで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、
    前記3分岐選択スイッチにより選択された1つのアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、からなり、
    前記アレー選択部は、
    前記3分岐スイッチを切り替えることにより前記アレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のアレーアンテナ装置。
  5. N本のアンテナ素子と、前記アンテナ素子にそれぞれ接続されるN個(N≧2)の送信機とN個の受信機とを有し、前記受信機に入力された入力信号の情報を基に、他の通信システムへの干渉波を除去するアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、
    異なる軸上に直線状に配置されるN本(N≧2)のアンテナ素子を有するM個(M≧2)のアレーアンテナ群のうちから、通信に用いるアレーアンテナを選択するアレー選択手順と、
    前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、
    通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、
    前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、
    前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、
    前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、
    前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、
    前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、
    を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法。
  6. 直線上に配置される2素子からなる第1のアレーアンテナと、前記第11のアレーアンテナ群と1素子を共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略90度異なる方向に直線上に配置される2素子からなる第2のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナのうち、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されない2素子のアンテナのうちから1素子のアンテナを選択する2分岐スイッチと、前記2分岐スイッチで選択された1素子のアンテナと接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記第1のアレーアンテナと第2のアレーアンテナとで共有されるアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、
    対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、
    前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、
    通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、
    前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、
    前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、
    前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、
    前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、
    前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、
    を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法。
  7. 正三角形状に3本のアンテナ素子を配置し、前記正三角形の各辺のアンテナ素子により3つのアレーアンテナを形成すると共に、前記3本のアンテナ素子から2本のアンテナ素子を選択する3入力2出力スイッチと、前記3入力2出力スイッチの一方の出力に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3入力2出力スイッチの他方の出力に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、
    対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、
    前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、
    通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、
    前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、
    前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、
    前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、
    前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、
    前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、
    を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法。
  8. 2素子のアンテナを直線上に配置した第1のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1のアレーアンテナとは略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第2のアレーアンテナと、前記第1のアレーアンテナおよび第2のアレーアンテナと1素子は共有し、かつ前記第1および第2アレーアンテナのそれぞれと略120度異なる方向に直線上に配置される2素子のアンテナからなる第3のアレーアンテナと、前記第1、第2および第3のアレーアンテナうち、前記第1、第2および第3のアレーアンテナで共有されない3つのアンテナ素子のうちから1つのアンテナ素子を選択する3分岐スイッチと、前記第1、第2、および第3のアレーアンテナで共有されるアンテナ素子に接続される第1の送信機と第1の受信機と、前記3分岐選択スイッチにより選択された1つのアンテナ素子に接続される第2の送信機と第2の受信機と、を備えるアレーアンテナ装置におけるアレーアンテナの通信方法であって、
    対象とするアレーアンテナに前記2分岐スイッチを切り替えるアレー選択手順と、
    前記アレーアンテナ群に含まれるアレーアンテナごとに、前記アレーアンテナから得られるそれぞれの受信信号の情報を基に、前記アレーアンテナのそれぞれに対し、他の通信システムの受信局への干渉波を除去するための重みづけ値を算出するウエイト計算手順と、
    通信相手の伝達関数を推定すると共に、与干渉となる可能性を有する前記他の通信システムからの信号の伝搬チャネル情報を推定する伝達関数推定手順と、
    前記推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムの受信局数を推定する干渉数推定手順と、
    前記他の通信システムから受信した干渉波の最大電力測定する最大干渉電力測定手順と、
    前記ウエイト計算手順にて、前記最大干渉電力測定手順で得られた最大電力となる前記干渉波の干渉除去を行う前記重みづけ値を算出する手順と、
    前記算出された重みづけ値と記受信信号を乗算し、また、前記算出された重み付け値と前記伝達関数推定手順にて推定された与干渉となる可能性を有する前記他の通信ステムからの信号の伝搬チャネル情報とを乗算し、これらを合成して出力情報を生成するウエイト乗算・合成手順と、
    前記ウエイト乗算・合成手順より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定する判定手順と、
    を含むことを特徴とするアレーアンテナの通信方法。
  9. 他の通信システムに与干渉を与えることなく通信を行う、送信局と、中継局と、受信局とで構成されるリレー通信システムであって、
    前記送信局、中継局と、および受信局は、
    それぞれ請求項1に記載のアレーアンテナ装置を備えており、
    それぞれの前記アレーアンテナ装置は、
    前記受信機に入力された入力信号の情報を基に、前記他の通信システムの受信局への干渉波を除去するように構成されており、
    前記アレー選択部は、
    前記ウエイト乗算・合成部より得られる出力情報と、前記アレーアンテナ群から得られる他の通信システムへの与干渉信号量と、自装置が属する通信システムの通信品質情報とを基に、選択するアレーアンテナを判定するリレー通信制御部と、
    を備え、
    前記送信局の前記リレー通信制御部が、前記アレー選択部にてアレーアンテナの選択を行った際に、いずれのアレーアンテナにおいても所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たさないと判定した場合は、
    前記中継局において、前記リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、
    前記受信局において、前記リレー通信制御部の判定に基づく前記アレー選択部によるアレーアンテナの選択を行い、
    前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御部にて判定された場合は、該アレーアンテナを選択し、前記送信局から前記中継局、前記中継局から前記受信局へと通信を行う
    ことを特徴とするリレー通信システム。
  10. 前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御部にて判定されない場合は、前記アレー選択部は候補となる他の中継局を選択する
    ことを特徴とする請求項9に記載のリレー通信システム。
  11. 他の通信システムに与干渉を与えることなく通信を行う、送信局と、中継局と、受信局とで構成される通信システムにおけるリレー通信方法であって、
    請求項5に記載のアレーアンテナの通信方法に含まれる手順と、
    前記判定手順によって判定された結果に基づいて、前記アレー選択手順にて選択されるアレーアンテナを判定するリレー通信制御手順と、
    を含み、
    前記送信局が、前記アレーアンテナの選択を行った際に、いずれのアレーアンテナにおいても所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たさないと前記リレー通信制御手順にて判定した場合は、
    前記中継局において、前記リレー通信制御手順の判定に基づく前記アレー選択手順によるアレーアンテナの選択を行い、
    前記受信局において、前記リレー通信制御手順の判定に基づく前記アレー選択手順によるアレーアンテナの選択を行い、
    前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択手順にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御手順にて判定された場合は、該アレーアンテナを選択し、前記送信局から前記中継局、前記中継局から前記受信局へと通信を行う
    ことを特徴とするリレー通信方法。
  12. 前記中継局及び前記受信局の前記アレー選択部にて選択されたアレーアンテナを用いて、前記中継局を介することにより所望波に対する通信品質が所定の閾値を満たすアレーアンテナがあると前記リレー通信制御手順にて判定されない場合は、前記アレー選択手順にて候補となる他の中継局を選択する
    ことを特徴とする請求項11に記載のリレー通信方法。
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