JP4517806B2 - 便座昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、身体障害者や高齢者などが洋式便器を使用する際の肉体的負担を軽減するために用いられる便座昇降装置に関する。
身体障害者や高齢者などが洋式便器を使用する場合、便座に腰を下ろしたり、便座から立ち上がったりする際の肉体的負担は大きなものとなっている。そこで、このような肉体的負担を軽減するため、電動力を用いて便座を昇降させる機能を有する便座昇降装置が開発されている。従来の便座昇降装置においては、便座を昇降させるための駆動機構として様々な方式が採用されているが、本願発明に関連するものとして、四節リンク機構を用いたもの(例えば、特許文献1参照。)がある。
特許文献1に記載の便座昇降装置は、図12(a)に示すように、便器100の上面に固定された基部71と、基部71上に配置された便座101と、2本のアーム72,73の両端をそれぞれ基部71および便座101に軸支することによって形成された四節リンク機構75と、便座101を上向きに押し上げたり、降ろしたりするための伸縮駆動体74とを備えている。
特開2002−282168号公報
図12(a)に示す便座昇降装置70においては、伸縮駆動体74が若干傾斜した姿勢で上向きに配置されているため、伸縮駆動体74の最下部分と床面Fとの隙間S1が狭くなる結果、便器100周辺の床面Fの清掃がやり難いという問題がある。このような便座昇降装置70を必要とする身体障害者や高齢者などは、排泄の際に便器100周辺の床面Fを汚すことも多く、頻繁に床面Fの清掃を行う必要があるため、清掃がやり難いということはかなり深刻な問題となる。
また、この便座昇降装置70の場合、伸縮駆動体74は垂直に近い姿勢で配置されているため、便器側部の後方部分に貯湯タンクが配置された構造を有する、貯湯タイプの温水洗浄便座と組み合わせて使用することが困難である。このため、装置設計の際の自由度も少なくなる。
このような問題を解決するため、図12(b)に示すような便座昇降装置80とすることが考えられる。この便座昇降装置80は、便器100の上面に固定された基部81と、基部81上に配置された便座101と、2本のアーム82,83をX状に交差させるとともにそれぞれの両端を基部81および便座101に軸支することによって形成されたX状リンク機構(パンタグラフ機構)85と、このX状リンク機構85を駆動して便座101を昇降させるための伸縮駆動体84とを備えている。
この便座昇降装置80の場合、伸縮駆動体84が水平配置されているため、伸縮駆動体84の下端部と床面Fとの隙間S2を広くとることができる点、伸縮駆動体84の動作ストロークS3も短くてすむ点では優れている。しかしながら、便座101が上昇するにつれて、アーム82,83の上端による支持間隔が短くなっていくため、上昇位置においては便座101が不安定となる。
そこで、図12(c)に示す便座昇降装置90のように、アーム82,83よりも長いアーム92,93を用いて、基部91と便座101との間にX状リンク機構(パンタグラフ機構)95を形成することが考えられる。このような構造とすれば、便座101の上昇位置における支え部分の間隔を広くとることができるので、便座101の安定性は向上する。しかしながら、長いアーム92,93を用いているため、X状リンク機構の可動部分が大きくなり、装置の大型化を招く。また、便座昇降装置80の場合より、アーム92,93の支点が大きく移動するため、構造が複雑となる。
本発明が解決しようとする課題は、使用者の肉体的負担を軽減するという基本機能を維持しつつ、床面との隙間を広く確保して清掃性を向上させることができ、貯湯タイプの温水洗浄便座にも使用可能な便座昇降装置を提供することにある。
本発明の便座昇降装置は、便器上で便座を支える支持部材と、前記支持部材から前記便器の左右側部に垂下して設けられた昇降部材とを有する便座受け台と、
前記便器に係止された固定部材と、前記固定部材から前記便器の左右側部に垂下して設けられた側面部材とを有する便器固定台と、
前記便座受け台を上昇位置と下降位置との間で昇降可能に支持するため、起伏可能に配置された上アーム部材および下アーム部材を介して前記昇降部材と前記側面部材とを連接して形成された左右一対の四節リンクと、
前記四節リンクの下アーム部材を起伏させるため、前記側面部材の前記四節リンクより後方位置に略水平状態に配置された左右一対の電動式伸縮駆動体と、を備え、
前記上アーム部材および前記下アーム部材の前方支点を前記昇降部材に軸支し、前記上アーム部材および前記下アーム部材の後方支点を前記側面部材に軸支するとともに、前記下アーム部材の後方支点より下方に前記電動式駆動体の駆動力点を配置し
前記便座受け台の上昇位置での姿勢を前方下傾状態または水平状態に設定するため、前記上アーム部材の前方支点または後方支点の軸支位置を変更可能としたことを特徴とする。ここで、「左右」、「上」、「下」、「前方」および「後方」などの方向を示す語句は、それぞれ通常の使用姿勢で便座に腰掛けた人を基準にした方向を示している。
このような構成とすれば、略水平状態に配置された左右一対の電動式伸縮駆動体を略水平方向に伸縮させて下アーム部材を起伏させることによって四節リンクを駆動し、当該四節リンクを構成する上アーム部材および下アーム部材の前方支点に軸支された昇降部材を昇降させることが可能となる。即ち、略水平方向に伸縮する電動式伸縮駆動体で起伏する上アーム部材および下アーム部材で昇降部材を昇降させることによって便座を昇降させることができる。従って、便座に着座した使用者の腰部を便座とともに昇降させることが可能となり、肉体的負担を軽減することができる。また、略水平方向に伸縮する電動式伸縮駆動体を用いているため、電動式伸縮駆動体の最下部分と床面との隙間を広く確保することができ、床面の清掃性が向上する。また、電動式伸縮駆動体が略水平方向に伸縮することにより、当該電動式伸縮駆動体の垂直方向の占有スペースが小さくなるため、貯湯タンクの配置スペースも確保することができるようになり、貯湯タイプの温水洗浄便座にも使用可能となる。
また、前記便座受け台の上昇位置での姿勢を前方下傾状態または水平状態に設定するため、前記上アーム部材の前方支点または後方支点の軸支位置を変更可能な構造としたことにより、上アーム部材の前方支点または後方支点の軸支位置を変更するだけで、便座受け台の上昇位置での姿勢を前方下傾状態または水平状態に選択的に設定することができる。従って、上昇位置における便座姿勢を、使用者の希望に応じて、比較的容易に前方下傾状態または水平状態に選択的に設定することが可能となり、汎用性が向上する。

一方、前記電動式伸縮駆動体が、電動モータの回転運動を直線運動に変換する伸縮機構と、前記回転運動を検知するセンサとを有するとともに、前記センサからの信号に基づき左右一対の前記電動式伸縮駆動体を同期して作動させる同期手段を設けることもできる。
このような構成とすれば、2つの電動式伸縮駆動体でそれぞれ駆動される左右一対の四節リンク機構を同時かつ同じ状態で作動させることが可能となるため、便座受け台上の便座を安定した状態で昇降させることができるようになる。
本発明により、使用者の肉体的負担を軽減するという基本機能を維持しつつ、床面との隙間を広く確保して清掃性を向上させることができ、貯湯タイプの温水洗浄便座にも使用可能となる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態である便座昇降装置について説明する。図1は本発明の実施の形態である便座昇降装置を便器に取り付けた状態で示す側面図、図2は前記便座昇降装置の正面図、図3は前記便座昇降装置を構成する四節リンクを示す斜視図、図4は前記便座昇降装置を構成する電動式伸縮駆動体の内部構造を示す図、図5は前記四節リンク機構の動作状態を示す図、図6は前記便座昇降装置を水平状態で上昇させた状態を示す側面図、図7は前記便座昇降装置の正面図である。なお、図1,図5および図6においては、構造を明確に示すため、部材の裏側にあって実際には目視できず本来は隠れ線(破線)で示すべき部分も実線で描いている。
図1〜図3に示すように、本実施形態の便座昇降装置10は、洋式の便器11の便座12を電動力で昇降させるため、便器11に装着して使用するものである。便座昇降装置10は、便器11上で便座12を支える支持部材13と、この支持部材13の左右端部から便器11の左右側部に垂下して設けられた昇降部材14a,14bとを有する門形状の便座受け台15と、便器11に係止された固定部材16と、この固定部材16から便器11の左右側部に垂下して設けられた側面部材17a,17bとを有する便器固定台18と、を備えている。
また、便座受け台15を上昇位置と下降位置との間で昇降可能に支持するため、水平姿勢を含んで起伏可能に配置された上アーム部材19a(19b)および下アーム部材20a(20b)を介して昇降部材14a(14b)と側面部材17a(17b)とを連接することにより、左右一対の四節リンク21a,21bを形成している。上アーム部材19a(19b)は両端が半円形の板材で形成され、下アーム部材20a(20b)は、角部を円弧形状にした略三角形の板材で形成されている。
さらに、四節リンク21a(21b)の下アーム部材20a(20b)を、水平姿勢を含んで上下に起伏運動させるため、四節リンク21a(21b)より後方位置に略水平状態に配置された左右一対の電動式伸縮駆動体22a(22b)を備えている。そして、上アーム部材19a(19b)および下アーム部材20a(20b)の前方支点19ax(19bx),20ax(20bx)をそれぞれ昇降部材14a(14b)に軸支し、上アーム部材19a(19b)および下アーム部材20a(20b)の後方支点19ay(19by),20ay(20by)を側面部材17a(17b)に軸支するとともに、下アーム部材20a(20b)の後方支点20ay(20by)より下方に、電動式駆動体22a(22b)の駆動力点20az(20bz)を配置している。
ここで、図3を参照して、便座昇降装置10を構成する四節リンク21a(21b)について説明する。なお、図3に示す四節リンク21aは便器11の右側面に配置されているものであるが、便器11の左側面に配置される四節リンク21bは、この四節リンク21aと鏡面対称な構造であり、機能も同じであるため、説明を省略する。
図3に示すように、略水平状態に配置された電動式伸縮駆動体22aの伸縮部材22cを略水平方向に伸縮させ、下アーム部材20aを水平姿勢(前方支点20axと後方支点20ayとが水平に並ぶ姿勢)を含んで起伏運動させることによって四節リンク21aを駆動すると、四節リンク21aを構成する上アーム部材19aおよび下アーム部材20aの前方支点19ax,20axに軸支された昇降部材14aを昇降させることができる。
このように、略水平方向に伸縮する電動式伸縮駆動体22aの伸縮部材22cで起伏する上アーム部材19aおよび下アーム部材20aによって昇降部材14aを昇降させることにより、昇降部材14aの上方に連設された支持部材13に固定された便座12(図2参照)を昇降させることができる。
また、電動式伸縮駆動体22aの伸縮部材22cによって駆動される、下アーム部材20aの駆動力点20azを、前方支点20axおよび後方支点20ayから離れた位置に配置しているため、下アーム部材20aの回転モーメントを大きくすることができる。従って、電動式伸縮駆動体22aの推力は、比較的小さなものであってもよい。
一方、電動式伸縮駆動体22aは、図4に示すように、略ピストル形状をしたケーシング22d内に、基端部に雌ネジ部22fを有する円筒状の伸縮部材22cと、雌ネジ部22fに螺合した状態で伸縮部材22c内に挿入されたボールネジ22eと、ボールネジ22eの基端部に設けられたピニオンギア22gに噛合するウォームギア22hと、回転軸22iを介してウォームギア22hを回転駆動する電動モータ22jと、この電動モータ22jの回転運動を検知する回転センサ22kとを備えている。
これらのウォームギア22h、ピニオンギア22g、ボールネジ22eおよび雌ネジ部22fによって、電動モータ22jの回転運動を直線運動に変換する伸縮機構22mが形成されている。また、左右一対の電動式伸縮駆動体22a,22b内の回転センサ22kからの信号に基づいて、これらの電動式伸縮駆動体22a,22bを同期して作動させるため、図1に示すように、電動式伸縮駆動体22bの上方に配置された制御器25内に同期手段22tが設けられている。
図1,図2に示すように、便座受け台15が下降位置にある便座昇降装置10において、電動式伸縮駆動体22aの伸縮部材22cを伸展させると、図3,図5(a)から図5(b)に示すように、下アーム部材20aおよび上アーム部材19aがそれぞれ後方支点20ay,19ayを中心に時計方向に回転しながら起き上がっていき、図6,図7に示すように、便座受け台15が上昇位置に達した時点で停止する。
また、図6,図7に示すように、便座受け台15が上昇位置(立ち上がり位置)にある便座昇降装置10において、電動式伸縮駆動体22aの伸縮部材22cを縮退させると、図3,図5(b)から図5(a)に示すように、下アーム部材20aおよび上アーム部材19aがそれぞれ後方支点20ay,19ayを中心に反時計方向に回転しながら倒伏していき、図1,図2に示すように、便座受け台15が下降位置に達した時点で停止する。
このように、電動式伸縮駆動体22a,22bを伸縮させて四節リンク21a,21bを駆動することにより便座受け台15とともに便座12を昇降させることが可能である。このため、便座12に着座した使用者の腰部を便座12とともに昇降させることができ、使用者の肉体的負担を大幅に軽減することができる。また、便座昇降装置10においては、略水平方向に伸縮する電動式伸縮駆動体22a,22bを用いているため、図1,図2に示すように、電動式伸縮駆動体22a,22bの最下部分と床面Fとの隙間Sを広く確保することができ、床面Fの清掃性も良好である。また、電動式伸縮駆動体22a,22bが略水平方向に伸縮することにより、当該電動式伸縮駆動体22a,22bの垂直方向の占有スペースは小さくなるため、貯湯タンクの配置スペースも確保することができ、貯湯タイプの温水洗浄便座にも使用可能となり、設計の自由度も増す。
次に、図8〜図10を参照して、便座昇降装置10における便座姿勢変更機構について説明する。図8(a)は便座昇降装置10の便座受け台15を水平状態で上昇位置にしたときの四節リンク21bを示す部分側面図、図8(b)は便座昇降装置10の便座受け台15を前方下傾状態で上昇位置にしたときの四節リンク21を示す部分側面図、図9は便座昇降装置10を前方下傾状態にセットしたときの四節リンク機構21bの動作状態を示す図、図10は便座昇降装置10の便座受け台15を前方下傾状態で上昇位置にしたときの側面図である。
なお、図8〜図10においては、構造を明確に示すため、部材の裏側にあって実際には目視できず本来は隠れ線(破線)で示すべき部分も実線で描いている。また、これから述べる便座姿勢変更機構は、四節リンク21bと鏡面対称な構造をなす四節リンク21aにおいても同様に設けられている。
便座昇降装置10においては、便座受け台15の上昇位置での姿勢を、図8(a)に示す水平状態または図8(b)に示す前方下傾状態に選択的に設定するため、上アーム部材19bの前方支点19bxの軸支位置を変更可能な構造としている。即ち、図8(b)に示すように、前方支点19bxを昇降部材14bに軸支するための軸受け23を、昇降部材14bに設けられた長孔24に沿って移動可能としている。
従って、軸受け23を長孔24の前端部分に配置すれば、図8(a)に示すように、便座受け台15は上昇位置において水平状態となるように設定され、図8(b)に示すように、軸受け23を長孔24の後端部分に配置すれば、図9(a)に示すように、上アーム部材19bの前方支点19bxの位置がX1からX2へ移動して、便座受け台15は上昇位置において前方下傾状態となるように設定される。
従って、上アーム部材19bの前方支点19bxの位置を図9(a)の状態に設定した後、電動式伸縮駆動体22bの伸縮部材22cを伸展させて、便座受け台15を上昇させると、図9(b)および図10に示すように、便座受け台15は、上昇位置において、便器12とともに前方下傾状態となる。また、この状態で電動式伸縮駆動体22bの伸縮部材22cを縮体させれば、座受け台15および便座12は、下降位置に戻って水平状態となる。
このように、上アーム部材19bの前方支点19bxの軸支位置を、図9に示すX1またはX2に設定することにより、便座受け台15の上昇位置での姿勢を、水平状態(図6参照)または前方下傾状態(図10参照)に選択的に設定することができる。従って、上昇位置における便座12の姿勢を、使用者の希望に応じて、比較的容易に、前方下傾状態または水平状態に設定することが可能であり、汎用性に優れている。
なお、便座受け台15の上昇位置での姿勢を、水平状態(図6参照)または前方下傾状態(図10参照)に選択的に設定する機構は、図9に示すものに限定されないので、例えば、図11に示すような設定機構を採用することもできる。即ち、図11(a)に示すように、上アーム部材19bの後方支点19bxの軸支位置をY1からY2の位置に変更すれば、便座受け台15の上昇位置での姿勢は、図11(b)に示すように、前方下傾状態(図10参照)となる。このように、上アーム部材19bの後方支点19byの軸支位置をY1またはY2の位置に設定することによっても、便座受け台15の上昇位置での姿勢を、水平状態(図6参照)または前方下傾状態(図10参照)に選択的に設定することができる。
また、便座昇降装置10においては、図4で示したように、電動式伸縮駆動体22a,22b内に、電動モータ22jの回転運動を直線運動に変換する伸縮機構22mと、電動モータ22jの回転運動を検知する回転センサ22kとを設けるとともに、回転センサ22kからの信号に基づき左右一対の電動式伸縮駆動体22a,22bを同期して作動させる同期手段22tを制御器25(図1参照)に設けている。
従って、2つの電動式伸縮駆動体22a,22bによってそれぞれ駆動される左右一対の四節リンク機構21a,21bを、常に同時かつ互いに同じ状態で作動させることが可能である。これによって、便座受け台15上の便座12を安定した状態で昇降させることができるため、昇降動作中に使用者が不安感を抱くこともなくなり、使用者の肉体的負担を大幅に軽減することができる。
本発明は、身体障害者や高齢者などが洋式便器を使用する際の肉体的負担を軽減するための便座昇降手段として広く利用することができる。
本発明の実施の形態である便座昇降装置を便器に取り付けた状態で示す側面図である。 図1に示す便座昇降装置の正面図である。 図1に示す便座昇降装置を構成する四節リンクを示す斜視図である。 図1に示す便座昇降装置を構成する電動式伸縮駆動体の内部構造を示す図である。 図3に示す四節リンク機構の動作状態を示す図である。 図1に示す便座昇降装置を水平状態で上昇させた状態を示す側面図である。 図6に示す便座昇降装置の正面図である。 (a)は図1に示す便座昇降装置の便座受け台を水平状態で上昇位置にしたときの四節リンクを示す部分側面図、(b)は図1に示す便座昇降装置の便座受け台を前方下傾状態で上昇位置にしたときの四節リンクを示す部分側面図である。 図1に示す便座昇降装置を前方下傾状態にセットしたときの四節リンク機構の動作状態を示す図である。 図1に示す便座昇降装置の便座受け台を前方下傾状態で上昇位置にしたときの側面図である。 図1に示す便座昇降装置を他の機構で前方下傾状態にセットしたときの四節リンク機構の動作状態を示す図である。 従来の便座昇降装置の昇降機構を示す側面図である。
符号の説明
10 便座昇降装置
11 便器
12 便座
13 支持部材
14a,14b 昇降部材
15 便座受け台
16 固定部材
17a,17b 側面部材
18 便器固定台
19a,19b 上アーム部材
19ax,19bx,20ax,20bx 前方支点
19ay,19by,20ay,20by 後方支点
20a,20b 下アーム部材
20az,20bz 駆動力点
21a,21b 四節リンク
22a,22b 電動式伸縮駆動体
22c 伸縮部材
22d ケーシング
22e ボールネジ
22f 雌ネジ部
22g ピニオンギア
22h ウォームギア
22i 回転軸
22j 電動モータ
22k 回転センサ
22m 伸縮機構
22t 同期手段
23 軸受け
24 長孔
25 制御器
F 床面
S 隙間

Claims (2)

  1. 便器上で便座を支える支持部材と、前記支持部材から前記便器の左右側部に垂下して設けられた昇降部材とを有する便座受け台と、
    前記便器に係止される固定部材と、前記固定部材から前記便器の左右側部に垂下して設けられた側面部材とを有する便器固定台と、
    前記便座受け台を上昇位置と下降位置との間で昇降可能に支持するため、起伏可能に配置された上アーム部材および下アーム部材を介して前記昇降部材と前記側面部材とを連接して形成された左右一対の四節リンクと、
    前記四節リンクの下アーム部材を起伏させるため、前記側面部材の前記四節リンクより後方位置に略水平状態に配置された左右一対の電動式伸縮駆動体と、を備え、
    前記上アーム部材および前記下アーム部材の前方支点を前記昇降部材に軸支し、前記上アーム部材および前記下アーム部材の後方支点を前記側面部材に軸支するとともに、前記下アーム部材の後方支点より下方に前記電動式駆動体の駆動力点を配置し
    前記便座受け台の上昇位置での姿勢を前方下傾状態または水平状態に設定するため、前記上アーム部材の前方支点または後方支点の軸支位置を変更可能としたことを特徴とする便座昇降装置。
  2. 前記電動式伸縮駆動体が、電動モータの回転運動を直線運動に変換する伸縮機構と、前記回転運動を検知するセンサとを有するとともに、前記センサからの信号に基づき左右一対の前記電動式伸縮駆動体を同期して作動させる同期手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の便座昇降装置。
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