JP4024065B2 - ベッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベッド、特に背上げ機能を有したベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
背上げ機能を有した従来のベッドの構造としては、図13(a),(b)に示すように、ベッドのボトムを、人の背中を載せる背部ボトム101と、人の腰部および脚部を載せる下半身ボトム102とに2分割し、これらの境界部に設けられた1つの支持回転軸103を中心として、背部ボトム102を図13(a)に示すような水平姿勢から、図13(b)に示すように、頭寄りの箇所が上となるように傾斜する背上げ姿勢になるように揺動可能に構成したものがある。
【0003】
しかしながら、この従来のベッド構造では、背上げした際に、人の腹部aに対応する箇所が縮小されるように変位するため、腹部aが圧迫されてしまう不具合がある。
【0004】
これに対処する従来の手法としては、特開平2−60609号公報、特開平7−16263号公報などに、図14(a),(b)に示すように、背上げ時に、背部ボトム101の背上げ姿勢時の下端部側を下半身ボトム102より少し離反させるように頭部側(H方向)にスライドさせる構造が開示されている。この種の構造によれば、背上げ時に人の背中bと脚部cとの間の距離が広がるので、腹部aの圧迫を軽減させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14(a),(b)に示すような、背上げ時に背部ボトム101の下端部側を下半身ボトム102より少し離反させるように頭側略水平方向(H方向)にスライドさせる従来構造のものでは、背上げ時において、人の腰部dの接地箇所が背部ボトム101における下方となる箇所に追随しないため、人の腰部dや脚部cが背上げ前の位置に留まって、人の背中bの接地箇所とベッドとの間に隙間xがあいてしまい、この人の腰部dから背中bにわたる部分がベッドから浮いたようになって、上半身の体ずれを生じてしまうという課題がある。
【0006】
本発明は上記課題を解決するもので、背上げ時に腹部の圧迫を良好に軽減させることができ、かつ上半身などの体のずれを生じてしまうことの少ないベッドを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のベッドは、人の背中を保持するための背部ボトムと、前記背部ボトムを、略水平な水平姿勢と、背部ボトムにおける人の頭部寄りの箇所を保持する部分が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で変化させ、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に移動させる背上げ機構と、略水平方向に移動可能に支持され、人の腰部を保持するための腰部ボトムと、人の大腿部を保持するための脚部ボトムと、前記腰部ボトムに連結され、前記背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの動きに連動させて前記腰部ボトムを頭側略水平方向に移動させるとともに下方に移動させる連動機構とを備え、前記腰部ボトムと前記脚部ボトムとは連結されておらず、前記背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの下端部および腰部ボトムは、頭側略水平方向に移動し、かつ腰部ボトムは下方に移動する一方、脚部ボトムは、頭側略水平方向に移動しないことを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させて背上げした際に、背部ボトムの下端部となる部分が背上げ機構により頭側略水平方向に移動されて、人の腹部の圧迫を良好に軽減させることが可能となるだけでなく、この際に、人の上半身の体重が主としてかかる腰部を支える腰部ボトムが連動機構により頭側略水平方向に連動して移動されるとともに下方に移動されるので、人の腰部が腰部ボトムとともに背部ボトムの下方となる部分に追随して移動し、この結果、腰部をベッド側に引きつけながら背上げを行うような状態となって、上半身の体のずれを生じてしまうことを防止できる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のベッドにおいて、略水平に設けられたメインフレームを有し、背上げ機構は、メインフレームまたはメインフレームに結合された部材に連結され、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に移動可能に支持する背部ボトム支持アームと、この背部ボトム支持アームにより支持された背部ボトムを押し上げる押し上げアームとを有することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、背部ボトムは、メインフレームおよび背部ボトム支持アームにより良好に支持され、この状態で背上げ時には押し上げアームによって押し上げられることとなる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載のベッドにおいて、背部ボトム支持アームは、一端をメインフレームに対して回動自在に取り付けられ、他端を背部ボトムに対して回動自在に支持されている2対のアームであることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させて背上げした際に、2対のアームからなる背部ボトム支持アームによって背部ボトムの下端部となる部分が頭側略水平方向に良好に移動される。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項2または3に記載のベッドにおいて、連動機構には、腰部ボトムを押し上げアームに連結し、押し上げアームの背部ボトムを押し上げる動きに連動させて腰部ボトムを頭側略水平方向に移動させるとともに下方に移動させる連動スライドアームが設けられていることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させて背上げした際に、腰部ボトムが連動アームにより押し上げアームの動きに連動して、頭側略水平方向および下方に移動される。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載のベッドにおいて、脚部ボトムは、腰部ボトム側の一端部を下方に、他端部を斜め上方に傾斜させる脚上げ機構を備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、背上げ動作と脚上げ動作とを並行して行うことができる。
請求項記載の発明は、請求項2〜の何れかに記載のベッドにおいて、電気により駆動される駆動源の駆動力により押し上げアームが駆動されることを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、電動式で、背上げ時に人に良好にフィットするベッドを構成できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
ここで、図1は本発明の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図、図2(a)は同ベッドを上方から見た全体平面図、(b)は同ベッドの左側面図、図3(a)〜(d)はそれぞれ同ベッドを用いた状態を概略的に示す側面図で、(a)はベッドの動きを概略的に示し、(b)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(c)は背上げ動作の途中の状態を示し、(d)は背上げ動作完了時の状態を示し、実際にはベッドと人との間にマットレスが敷かれているが、これらの図においては、ベッドと人との関係をわかりやすく示すために、マットレスを省いて示している。また、図4(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図5は同ベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)、図6(a)〜(c)はそれぞれ同ベッドの概略的な矢視正面図で、図6(a)は図4(a)におけるア−ア線矢視より見た正面図、図6(b)は図4(a)におけるイ−イ線矢視より見た正面図、図6(c)は図4(a)におけるウ−ウ線矢視より見た正面図である。また、図7は同ベッドの駆動ユニットを示す斜視図、図8(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの第1、サブ脚部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は第1、サブ脚部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は第1、サブ脚部ボトムが脚上げ姿勢である状態を示す。
【0021】
図1に示すように、ベッド1は、略水平に設けられ平面視して長方形をした外枠であるメインフレーム2と、このメインフレーム2を支持する支持台3と、人を実際に保持するボトム4と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合の頭部側端部から立設されているヘッドボード5と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合の脚部側端部から立設されているフットボード6と、メインフレーム2における一側部から立設されているサイドレール7と、背上げ動作および脚上げ動作を行わせるための複数の押しボタンなどを有する操作部8などを備えている。
【0022】
なお、以下の実施の形態にかかる説明においては、フットボード6の下端部からヘッドボード5の下端部に向けての、メインフレーム2にほぼ沿った略水平方向を頭側略水平方向(H方向)と称し、反対にヘッドボード5の下端部からフットボード6の下端部に向けての、メインフレーム2にほぼ沿った略水平方向を脚側略水平方向(F方向)と称す。なお、必ずしも、フットボード6の下端部やヘッドボード5の下端部の位置に方向が限定されるものではない。
【0023】
図1〜図3などに示すように、ボトム4は、人の背中bを保持するための背部ボトム11と、人の腰部d(人の腰、臀部を含む)を保持するための腰部ボトム12と、人の大腿部を保持するための脚部ボトム13と、人のふくらはぎ部などを保持するためのサブ脚部ボトム14とに分割されており、各ボトム11、12、13、14には、それぞれ内枠部11a、12a、13a、14aと、実際に人を保持するネット部11b、11c、12b、13b、14bなどが設けられている。また、背部ボトム11における腰部ボトム12寄りの箇所には横枠部11dやネット連結板部11fも設けられている。なお、ここで、腰部dとは人の腰、臀部等のことである。
【0024】
また、ベッド1には、背部ボトム11を、図3(b)に示すような略水平な水平姿勢と、図3(d)に示すように背部ボトム11における人の頭部寄りの箇所を保持する部分が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で変化させ、背部ボトム11を水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトム11の下端部となる部分(以下、単に下端部と称す)11fを頭側略水平方向(図3(c)に示すH方向)に移動させる背上げ機構20と、腰部ボトム12に連結され、背部ボトム11が水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトム11の動きに連動させて腰部ボトム12を、頭側略水平方向(図3(c)に示すH方向)に連動させて移動させる連動機構40と、背部ボトム11を水平姿勢と背上げ姿勢とにわたって駆動させる駆動源としての背上げ駆動ユニット50と、脚部ボトム13を、図3(b)に示すような略水平な水平姿勢と、図3(d)に示すように、腰部ボトム12側の一端部を下方に、脚部ボトム13における人のすね部寄りの箇所を保持する部分(ここでは、他端部)が上方となるように傾斜する脚上げ姿勢とにわたって往復移動させる脚上げ機構60と、脚部ボトム13を水平姿勢と背上げ姿勢とにわたって駆動させる駆動源としての脚上げ駆動ユニット70とが設けられている。なお、このベッド1は運搬などを行い易くすべく、メインフレーム2が、人の頭部寄り側部分(背部ボトム11や腰部ボトム12が設けられている部分)と、脚部寄り側部分(脚部ボトム13、第2の脚部ボトム14が設けられている部分)とに2分割されて、組立て時に一体的に結合可能な構造とされている。
【0025】
図4〜図6に示すように、背上げ機構20は、1対のヒンジ取付板21と、第1、第2の背部ボトム支持アーム26、27と、背上げシャフト28と、駆動力伝達アーム31と、押し上げアーム30とを有する。
【0026】
ヒンジ取付板21は、メインフレーム2における背部ボトム11の腰部ボトム12寄り箇所の両側部に固着され、その内側(背部ボトム11側)に延設されかつ垂下するように屈曲された形状(図6(a),(b)参照)である。
【0027】
このヒンジ取付板21に取り付けられた軸心としての下回転用支持軸22または23を介して、第1、第2の背部ボトム支持アーム26、27の下端部がヒンジ取付板21に回転自在に枢支されている。第1、第2の背部ボトム支持アーム26、27は、背上げ姿勢において背部ボトム11の下端部11fとなる部分に取り付けられた上回転用支持軸24または25を介してその上端部が下端部11fに回転自在に枢支されて、上回転用支持軸24は下回転用支持軸22を中心にしてR1方向へ移動し、上回転用支持軸25は下回転用支持軸23を中心にしてR2方向へ移動することにより、背部ボトム11を水平姿勢から背上げ姿勢に移動可能に支持し、かつ略「く」の字形状である。
【0028】
背上げシャフト28は、対となったヒンジ取付板21間における下回転用支持軸22、23が設けられている箇所よりも水平方向頭側寄り位置に掛け渡され、対となったヒンジ取付板21に回動可能に取り付けられている。
【0029】
また、駆動力伝達アーム31は、背上げシャフト28に固着され、背上げ駆動ユニット50により駆動されることにより背上げシャフト28を軸として背上げシャフト28とともに回転する。
【0030】
押し上げアーム30は、背上げシャフト28の片側にその一端が固着され、背上げシャフト28の回転に伴って、他端に取り付けられた押し上げローラ29が背部ボトム11の内枠部11aに下方から当接して背部ボトム11を押し上げ可能とされている。
【0031】
ここで、背部ボトム11が略水平の姿勢である水平姿勢をとる場合は、背上げ姿勢において背部ボトム11の下端部11fとなる部分を支持する第1の背部ボトム支持アーム26と、背部ボトム11の下端部11fよりも少し頭部側寄りの部分を支持する第2の背部ボトム支持アーム27とは、以下のような位置関係とされている。第1の背部ボトム支持アーム26と第2の背部ボトム支持アーム27とは殆ど同じアーム長とされているが、第1の背部ボトム支持アーム26よりも第2の背部ボトム支持アーム27の方が寝た姿勢(水平線に対する傾斜角度が小さい姿勢)とされている。また、第1の背部ボトム支持アーム26の下回転用支持軸22よりも、第2の背部ボトム支持アーム27の下回転用支持軸22が少し高い位置に配置されているが、必ずしもこれに限らず、同じまたは低い位置であってもよい。
【0032】
したがって、第1の背部ボトム支持アーム26を図4(a)に示す状態からR1方向に回転させると、この下端部11fを支持する下回転用支持軸22の上方位置に、その上端部を支持する上回転用支持軸24が達するまでは、この上回転用支持軸24は少しずつ上昇し、上回転用支持軸24が下回転用支持軸22の上方位置に達した後は、下降しながら回転することとなる。
【0033】
一方、第2の背部ボトム支持アーム27は、図4(a)に示す状態で、第1の背部ボトム支持アーム26よりも寝た姿勢であるので、R2方向に回転させ始めた際に、比較的大きめに上方に移動しながら回転する。したがって、第1および第2の背部ボトム支持アーム26、27を図4(a)に示す状態からR1方向およびR2方向に回転させると、第1の背部ボトム支持アーム26の上回転用支持軸24は上下方向の移動距離よりも頭側略水平方向(H方向)に大きく移動するように回転し、また、第2の背部ボトム支持アーム27の上回転用支持軸25は頭側略水平方向(H方向)の移動距離よりも大きく上昇するように回転する。
【0034】
この結果、これらの第1および第2の背部ボトム支持アーム26、27がR1方向およびR2方向に回転するにつれて、図4(b)に示すような背上げ姿勢に傾斜しながら、第1の背部ボトム支持アーム26の下端部11fが頭側略水平方向(H方向)に移動することとなる。
【0035】
なお、図2(a),(b)および図4(a)に示すように、背部ボトム11が水平姿勢にある状態では、押し上げアーム30の押し上げローラ29が背部ボトム11から離反されて押し上げアーム30からの力を受けていない。そして、背部ボトム11における腰部ボトム12寄りの箇所に取り付けたゴム製の第1ストッパ体32がヒンジ取付板21上に当接し(図6(c)参照)、かつ、メインフレーム2におけるヘッドボード5寄りの箇所に掛け渡された第1規制用ロッド33に取り付けられた第2ストッパ体34に、背部ボトム11における人がボトム4に横たわった場合に人の頭寄り部分を保持する側の箇所が当接し、これにより、背部ボトム11を水平姿勢に保持するように構成されている。
【0036】
また、押し上げアーム30と一体的に回動することによりこの押し上げアーム30を押し上げる駆動力伝達アーム31は、背上げ駆動ユニット50により駆動される。
【0037】
図7に示すように、この背上げ駆動ユニット50は、ベッド1の中央部下方の所定位置に配設され、枠体をなすケース部51と、ケース部51の中央部下方に取り付けられた駆動源としての背上げ用電動モータ52と、ケース部51内に突入された背上げ用電動モータ52の回転軸に取り付けられたウォーム歯車53と、略水平方向に沿う姿勢で図示しない軸受により所定位置で回転自在に保持されたねじ軸54と、ねじ軸54の一端部に取り付けられてウォーム歯車53に噛合する伝達歯車55と、横方向にスライド自在に支持され、ねじ軸54に螺合されるとともに、その端部が駆動力伝達アーム31に当接するスライド体56とを備えている。
【0038】
そして、背上げ用電動モータ52を駆動させてウォーム歯車53を回転させると、ウォーム歯車53に噛み合う伝達歯車55とともにねじ軸54が回転することでスライド体56が横方向(Z1方向)に移動し、これに伴って、スライド体56に当接する駆動力伝達アーム31がZ2方向に回動するとともに、この駆動力伝達アーム31に固着されている背上げシャフト28がZ3方向に回転し、この背上げシャフト28に固着されている押し上げアーム30がj方向(図4(a)参照)に回動する。
【0039】
なお、ケース部51には脚上げ駆動ユニット70も配設され、背上げ駆動ユニット50の構成と同様の、脚上げ用電動モータ72と、ウォーム歯車73と、ねじ軸74と、伝達歯車75と、スライド体76とを備え、脚上げ用電動モータ72を駆動させることで、スライド体76が横方向に移動するようになっている。
【0040】
また、図示しないが、何れの駆動ユニット50、70においても、スライド体56、76の移動範囲を制御すべく、スライド体56、76が移動範囲の端部位置まで移動された際にこのスライド体56、76に当接するリミットスイッチがそれぞれ配設されている。そして、このような移動範囲端部までスライド体56、76が移動されてきた際には、前記リミットスイッチがこの状態を検知して、電動モータ52、72が停止され、上記移動範囲を越えてスライド体76が移動することがないように規制されている。
【0041】
腰部ボトム12を背部ボトム11の動きに連動させる連動機構40は、第1の背部ボトム支持アーム26の上端部を連結する上回転用支持軸24にその一端が連結され、他端が、腰部ボトム12に結合された第1ローラ支持用連結軸41に連結された連動スライドアーム42にて構成されている。第1ローラ支持用連結軸41には、メインフレーム2の内側下面に設けられたスライドレール2c上に沿って摺動する第1ガイドローラ43が取り付けられ、また、腰部ボトム12における、脚側略水平方向(F方向)寄り箇所には、第2ローラ支持用軸44が取り付けられ、この第2ローラ支持用軸44には、メインフレーム2のスライドレール2c上に沿って摺動する第2ガイドローラ45が取り付けられ、図4(a),(b)、図6(a)に示すように、腰部ボトム12は、第1、第2ガイドローラ43、45がメインフレーム2のスライドレール2c上に沿って摺動することでメインフレーム2に沿って水平方向に移動自在とされている。
【0042】
図8(a),(b)に示すように、脚部ボトム13の内枠部13aには、腰部ボトム12寄りの端部から頭側略水平方向(H方向)に延びる脚部ボトム第1取付板15と、部材を介して、または部材を介さず、脚部ボトム13に隣接されているサブ脚部ボトム14寄りの端部から脚側略水平方向(F方向)に延びる脚部ボトム第2取付板16とが固着され、脚部ボトム第1取付板15のH方向側端部は、メインフレーム2に回転自在に取り付けられた回転支持軸17によりメインフレーム2に取り付けられ、この回転支持軸17を中心として脚部ボトム13が回動自在に支持されている。
【0043】
また、脚部ボトム第2取付板16のF方向側端部には、脚部ボトム13とサブ脚部ボトム14とを連結する連結軸18が連結され、この連結軸18には、サブ脚部ボトム14の内枠部14aにおける脚部ボトム13寄りの端部から頭側略水平方向(H方向)に延びる第3取付板19が連結されている。
【0044】
さらに、メインフレーム2におけるフットボード6寄りの箇所に第2規制用ロッド35が掛け渡されているとともに、この第2規制用ロッド35に固着されたロッド用ブラケット35aと、サブ脚部ボトム14の足先側端辺部に固着された足先ブラケット14cとの間には、枢支軸36、37を介して連結リンク38が取り付けられている。
【0045】
脚上げ機構60は、図8(a),(b)に示すように、メインフレーム2における脚部ボトム13に臨む両側部内側にそれぞれ固着された一対の軸取付板61と、これらの軸取付板61間に掛け渡された脚上げシャフト62と、脚上げシャフト62に固着されて、脚上げ駆動ユニット70により駆動されることにより脚上げシャフト62を軸として脚上げシャフト62とともに回転する駆動力伝達アーム65と、この脚上げシャフト62の片側にその一端が固着され、脚上げシャフト62の回転に伴って他端に取り付けられた脚上げローラ63が脚部ボトム13の内枠部13aに下方から当接して脚部ボトム13を押し上げ可能とされた脚上げアーム64とを有する。
【0046】
また、脚上げアーム64を押し上げる駆動力伝達アーム65は、脚上げ駆動ユニット70のスライド体76に当接され、脚上げ駆動ユニット70の脚上げ用電動モータ72を駆動することで、脚上げアーム64がk方向(図8(b)参照)に押し上げられる。
【0047】
また、メインフレーム2には、脚部ボトム13やサブ脚部ボトム14が水平姿勢となった際にサブ脚部ボトム14の内枠部14aにおける連結軸18近傍の箇所下面に当接するストッパ部66が固着されており、これにより、脚部ボトム13やサブ脚部ボトム14が水平姿勢よりも下方には下がらないようになっている。さらに、脚部ボトム13やサブ脚部ボトム14が水平姿勢となっている際には、サブ脚部ボトム14における脚側略水平方向(F方向)の端部箇所が、第2規制用ロッド35に取り付けられた第3ストッパ体39に当接して、脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14が水平姿勢を維持できるように構成されている。
【0048】
上記構成において、背部ボトム11や脚部ボトム12、サブ脚部ボトム13を起こしていない状態では、図2、図4(a)に示すように、押し上げアーム30の押し上げローラ29が背部ボトム11の内枠部11aから若干離反している一方、背部ボトム11に取り付けた第1ストッパ体32がヒンジ取付板21上に当接し、かつ、第1規制用ロッド33に取り付けられた第2ストッパ体34に、背部ボトム11における人の頭部寄り側を保持する側の部分が当接して、脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14が水平姿勢に保持される。
【0049】
この水平姿勢から背上げ動作を行うべく、ベッド1の利用者が操作部8を操作して、背上げ動作を指示すると、背上げ駆動ユニット50の背上げモータ52が駆動されて、背上げ機構20において駆動力伝達アーム31や背上げシャフト28を介して押し上げアーム30が図4(b)に示すj方向に回転され、これにより、背部ボトム11の押し上げローラ29に当接している箇所がj方向に押し上げられる。ここで、背部ボトム11は、第1、第2の背部ボトム支持アーム26、27により揺動自在に支持されているので、背上げ時に、背部ボトム11の中央側が斜め上方(j方向)に押し上げられた際に、背部ボトム11の下端部11aとなる部分は、水平姿勢の際の位置よりも頭側略水平方向(H方向)に移動される。
【0050】
この際、連動機構40の連動スライドアーム42によって、背部ボトム11の下端部11aとなる部分と腰部ボトム12とが連結されているので、図3(c)、図4(b)に示すように、背部ボトム11の下端部11fとなる部分が頭側略水平方向(H方向)に移動されるとともに、連動スライドアーム42を介して腰部ボトム12が頭側略水平方向(H方向)に引かれて、背部ボトム11の下端部11aの移動量とほぼ同じ移動量だけ、移動する。
【0051】
この結果、背上げ機構20により頭側略水平方向(H方向)に移動されて、図3(d)に示すように、人の腹部aの圧迫を良好に軽減させることが可能となるだけでなく、この際に、人の上半身の体重が主としてかかる腰部dを支える腰部ボトム12が連動機構40により頭側略水平方向(H方向)に「連動して移動される」ので、人の腰部dが腰部ボトム12とともに背部ボトム11の下端部11f近傍箇所に追随して移動し、この結果、あたかも腰部dを背部ボトム11の下側となる部分に引きつけながら背上げを行うような状態となって、従来のように、人の腰部dが浮き上がって、上半身の体のずれを生じてしまうようなことを防止でき、人の背中bから腰部dにかけての箇所がベッド1にフィットした状態を良好に維持しながら、背上げ動作を極めて良好に行うことができる。
【0052】
なお、ここで腰部ボトム12が背部ボトム11の下端部11fのH方向への移動に際し、H方向へ移動することを「連動して移動される」状態とする。腰部ボトム12は必ずしも背部ボトム11の下端部11fに連結されている必要はなく、他の部材を介して連結されていてもよく、また連結されていなくても、背部ボトム11の下端部11fと連動して移動すればよい。
【0053】
また、背上げ動作を行った際に、脚上げ動作を同時に行ってもよく、例えば、操作部8を操作して、背上げ動作を指示する(背上げと脚上げとの両方の動作を行う操作ボタンなどを設けて、その操作ボタンを操作するようにしてもよい)と、脚上げ駆動ユニット70の脚上げモータ72が駆動されて、脚上げ機構60において駆動力伝達アーム65や脚上げシャフト62を介して脚上げアーム64が図3(c)、図8(b)に示すk方向に回転され、これにより、脚部ボトム13の脚上げローラ63に当接している箇所がk方向に押し上げられる。ここで、脚部ボトム13は、回転支持軸17によって回動自在に支持されているので、この回転支持軸17を中心として、脚部ボトム13におけるサブ脚部ボトム14寄り側の部分が斜め上方(k方向)に押し上げられ、また、連結軸18を介して連結されているサブ脚部ボトム14も、全体的には頭側略水平方向(H方向)に移動しながら、脚部ボトム13寄り側の部分が連結軸18に沿って斜め上方(m方向)に押し上げられる。この結果、脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14は、連結軸18の箇所を頂点とするように上方に向けて「く」の字形状に折曲する。
【0054】
ところで、背上げ動作時に脚上げ動作を行うことなく、背上げ動作だけを単に行った場合には、人の腰部d(骨盤)を起こすことができないため、人が脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14側にずり落ちることがある。
【0055】
これに対して、上記のように、背上げ動作時に脚上げ動作を行って脚部ボトム13を斜め上方に傾斜させることによって、人が脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14側にずり落ちることを防止することができる。
【0056】
そして、この場合には人が脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14側にずり落ちないため、人の腰部dの近傍箇所に圧迫を感じることがある。しかし、上記のように、背部ボトム11だけでなく腰部ボトム12も頭側略水平方向(H方向)に移動することで、人が第1、第2の脚部ボトム13、14側にずり落ちることを防止すると同時に、背上げ時に人の上半身が頭側略水平方向(H方向)に良好に移動するため、人の腹部a近傍箇所が良好に広げられながら、人の骨盤(腰部d)を起こすことができ、この結果、特に楽で安定した姿勢で背上げを行えることとなる。
【0057】
次に、図9、図10は本発明の他の実施の形態にかかるもので、図9の(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図10は、同ベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【0058】
このベッド1においては、腰部ボトム12が連動機構80により押し上げアーム30の動きに連動されて移動されるように構成されている。
つまり、図9、図10に示すように、押し上げアーム30が固着されている背上げシャフト28に、押し上げアーム30とは略反対方向に延びる回動アーム81が固着されており、この回動アーム81の端部に取り付けられた連動枢支軸82に、その一端が腰部ボトム12の第1ガイドローラ43に取り付けられた連動スライドアーム83の他端が枢支されている。
【0059】
この構成によっても、図9(a),(b)に示すように、背部ボトム11が水平姿勢から背上げ姿勢に背上げ動作された際に、回動アーム81がp方向に回動し、これに伴って、連動スライドアーム83に連結された第1ガイドローラ43がスライドレール2c上を頭側略水平方向(H方向)に移動するため、スライドレール2c上を摺動する第1、第2ガイドローラ43、45にて支持された腰部ボトム12が頭側略水平方向(H方向)に引かれて移動することとなる。この結果、人の腹部aの圧迫を良好に軽減させることが可能となるだけでなく、この際に、人の上半身の体重が主としてかかる腰部dを支える腰部ボトム12が連動機構40により頭側略水平方向(H方向)に連動して移動されるので、人の腰部dが腰部ボトム12とともに背部ボトム11の下端部11f近傍箇所に追随して移動し、この結果、あたかも腰部dを背部ボトム11の下側となる部分に引きつけながら背上げを行うような状態となって、上半身の体のずれを生じてしまうことを防止でき、人の背中bから腰部dにかけての箇所がベッド1にフィットした状態を良好に維持しながら、背上げ動作を極めて良好に行うことができる。
【0060】
また、この実施の形態においては、回動アーム81の長さを変更することにより、背上げ時における腰部ボトム12の頭側略水平方向(H方向)への移動量を調整することができる。つまり、図4に示すように、連動スライドアーム42を背上げ時に背部ボトム11の下端部11fとなる箇所に連結した場合は、背部ボトム11の下端部11fの頭側略水平方向(H方向)への移動量とほぼ同等の移動量だけ腰部ボトム12も移動することとなったが、この実施の形態においては、回動アーム81の長さを短めに設定することで、連動枢支軸82の頭側略水平方向(H方向)への移動量が小さくなるので、背上げ動作時における背部ボトム11の下端部11fの頭側略水平方向(H方向)への移動量よりも、腰部ボトム12の頭側略水平方向(H方向)への移動量を小さくすることができる。また、回動アーム81の長さを長めに設定することで、連動枢支軸82の頭側略水平方向(H方向)への移動量が大きくなるので、背上げ動作時における背部ボトム11の下端部11fの頭側略水平方向(H方向)への移動量よりも、腰部ボトム12の頭側略水平方向(H方向)への移動量を大きくすることも可能である。
【0061】
このように、この構成によれば、比較的簡単な構成でありながら、背部ボトム11の下端部11fとなる箇所と腰部ボトム12との頭側略水平方向(H方向)への移動量の比を調整できるので、例えば、人種による骨格の差や背の高さなどの傾向に応じて、最も背上げ動作時にフィットできるベッド1を製作できる利点がある。
【0062】
なお、図4などに示すように、腰部ボトム12を背部ボトム支持アーム26、27に連動させた機構においても、連動スライドアーム42を背部ボトム11の下端部11fとなる箇所より位置をずらすことで、背部ボトム11の下端部11fとなる箇所と腰部ボトム12との頭側略水平方向(H方向)への移動量の比を調整可能である。
【0063】
また、腰部ボトム12を背部ボトム支持アーム26、27の動きに連動させて移動させたり、腰部ボトム12を押し上げアーム30の動きに連動させて移動させたりすることで、腰部ボトム12を移動させるための駆動手段などを別途に設けなくても済むため、製造コストも最小限に抑えることができる。
【0064】
また、腰部ボトム12は必ずしも、水平に移動自在にでなくてもよく、例えば、背上げ時に、腰部ボトム12が若干傾斜するように構成してもよい。なお、傾斜角度は10度から15度の範囲であることが好ましい。図11(a)、(b)は、このような構成を示すその他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図12は、同ベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を示す平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【0065】
このベッド1においては、腰部ボトム12が連動機構90により押し上げアーム30の動きに連動されて移動されるように構成されている。
つまり、このベッド1においては、腰部ボトム12の脚側寄り箇所だけにローラ支持用軸91が設けられて、このローラ支持用軸91に、メインフレーム2の下面に設けられたスライドレール2c上を摺動するガイドローラ92が取り付けられるが、腰部ボトム12の頭側寄り箇所には、ローラ支持用軸やガイドローラが設けられていない。そして、図11、図12に示すように、押し上げアーム30が固着されている背上げシャフト28に、水平姿勢から背上げ姿勢をとる際にJ方向に回動する押し上げアーム30とは略反対方向に延びる回動アーム93が固着されており、この回動アーム93の端部に取り付けられた連動枢支軸94に、その一端が腰部ボトム12の頭側寄り箇所に固着された連動スライドアーム95の他端が枢支されている。
【0066】
この構成においては、図11(a),(b)に示すように、背部ボトム11が水平姿勢から背上げ姿勢に背上げ動作された際に、回動アーム93がq方向に回動し、これに伴って、連動スライドアーム93に連結された腰部ボトム12が頭側略水平方向(H方向)に引かれるとともに、腰部ボトム12の頭部側寄り部分が若干下方に傾斜しながら移動する。これによっても結果、人の腹部aの圧迫を良好に軽減させることが可能となるだけでなく、人の背中bから腰部dにかけての箇所がベッド1にフィットした状態を良好に維持しながら、背上げ動作を極めて良好に行うことができる。
【0067】
なお、上記実施の形態においては、電動モータ52、72を利用して背上げ動作や脚上げ動作を行うように構成したため、良好に背上げ量や脚上げ量を調節でき、手動で背上げ動作や脚上げ動作を行う場合のように比較的大きな力を必要とすることなく、容易に背上げ動作や脚上げ動作を行うことができる。なお、電動モータ52、72に代えて電磁式プランジャなどを用いてもよい。また、必ずしも電動ベッドである必要はなく、人力で駆動できるベッドであってもよい。
【0068】
また、上記実施の形態においては、脚上げ動作もできるベッド1の場合を述べたが、これに限るものではなく、背上げ動作のみしかできないベッドにも適用可能であることはもちろんである。
【0069】
また、上記実施の形態においては、メインフレーム2が昇降せずに所定の高さに保持されている場合を述べたが、これに限るものではなく、背上げや脚上げの機構およびメインフレーム、ボトムを含む箇所全体が昇降可能なものに適用できることは申すまでもない。
【0070】
なお、押し上げアーム30は背部ボトム11に固着されている構成であってもよく、例えば、押し上げアーム30の押し上げローラ29が背部ボトム11に固着されている構成であってもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に移動させる背上げ機構と、背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの動きに連動させて前記腰部ボトムを、頭側略水平方向に移動させるとともに下方に移動させる連動機構とを備え、前記腰部ボトムと前記脚部ボトムとは連結されておらず、前記背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの下端部および腰部ボトムは、頭側略水平方向に移動し、かつ腰部ボトムは下方に移動する一方、脚部ボトムは、頭側略水平方向に移動しないことにより、背上げした際に、人の腹部の圧迫を良好に軽減させることが可能となるだけでなく、腰部をベッド側に引きつけながら背上げを行うことができて、上半身の体のずれを生じてしまうことを防止でき、この結果、楽にかつ安定した姿勢で背上げ動作を行うことができる。
【0072】
また、略水平に設けられたメインフレームを設けて、このメインフレームまたはメインフレームに結合された部材に背部ボトム支持アームや押し上げアームを設けることで、比較的簡単な構成で安定して背上げ動作を行うことができる。また、これらの背部ボトム支持アームや押し上げアームがメインフレームに結合されているため、メインフレームの箇所を昇降させることでボトム全体も容易に昇降できる。
【0073】
また、背部ボトム支持アームを、メインフレームに対して回動自在に取り付けられた2対のアームで構成することで、比較的簡単な構成で、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させて背上げした際に、背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に良好に移動させることができる。
【0074】
また、腰部ボトムを押し上げアームの動きに連動させて移動させることで、腰部ボトムを移動させるための駆動手段などを別途に設けなくても済むため、製造コストも最小限に抑えることができる。
【0075】
また、脚上げ機能も備えることにより、人が脚部ボトム側にずり落ちることを防止しながら、人の腹部近傍箇所を良好に広げ、かつ、人の骨盤(腰部)を起こすことができ、この結果、特に楽で安定した姿勢で背上げを行える。
【0076】
また、電気により駆動される駆動源の駆動力により押し上げアームを駆動させる構成とすることで、良好に背上げ量や脚上げ量を調節でき、手動で背上げ動作や脚上げ動作を行う場合のように比較的大きな力を必要とすることなく、容易に背上げ動作や脚上げ動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図である。
【図2】(a)は同ベッドを上方から見た全体平面図、(b)は同ベッドの左側面図である。
【図3】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の実施の形態にかかるベッドを用いた状態を概略的に示す側面図で、(a)はベッドの動きを概略的に示し、(b)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(c)は背上げ動作の途中の状態を示し、(d)は背上げ動作完了時の状態を示し、実際にはベッドと人との間にマットレスが敷かれているが、これらの図においては、ベッドと人との関係をわかりやすく示すために、マットレスを省いて示している。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ本発明の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図5】本発明の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を示す平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図6】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施の形態にかかるベッドの概略的な矢視正面図で、図6(a)は図4(a)におけるア−ア線矢視より見た正面図、図6(b)は図4(a)におけるイ−イ線矢視より見た正面図、図6(c)は図4(a)におけるウ−ウ線矢視より見た正面図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかるベッドの駆動ユニットを示す斜視図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ本発明の実施の形態にかかるベッドの第1、サブ脚部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は第1、サブ脚部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は第1、サブ脚部ボトムが脚上げ姿勢である状態を示す。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図10】他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図11】(a)、(b)は、その他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図12】その他の実施の形態にかかるベッドの腰部ボトムおよび背部ボトムおよびその近傍箇所の要部を示す平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図13】(a)、(b)はそれぞれ従来のベッドを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図14】(a)、(b)はそれぞれその他の従来のベッドを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【符号の説明】
1 ベッド
2 メインフレーム
4 ボトム
11 背部ボトム
12 腰部ボトム
13 脚部ボトム
14 サブ脚部ボトム
20 背上げ機構
22、23 下回転用支持軸
24、25 上回転用支持軸
26 第1の背部ボトム支持アーム
27 第2の背部ボトム支持アーム
30 押し上げアーム
31 駆動力伝達アーム
40、80、90 連動機構
42、83、95 連動スライドアーム
50 背上げ駆動ユニット
52 背上げ用電動モータ
56 スライド体
60 脚上げ機構
64 脚上げアーム
65 駆動力伝達アーム
70 脚上げ駆動ユニット
72 脚上げ用電動モータ
76 スライド体
81、93 回動アーム
a 腹部
b 背部
c 脚部
d 腰部

Claims (6)

  1. 人の背中を保持するための背部ボトムと、
    前記背部ボトムを、略水平な水平姿勢と、背部ボトムにおける人の頭部寄りの箇所を保持する部分が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で変化させ、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に移動させる背上げ機構と、
    略水平方向に移動可能に支持され、人の腰部を保持するための腰部ボトムと、
    人の大腿部を保持するための脚部ボトムと、
    前記腰部ボトムに連結され、前記背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの動きに連動させて前記腰部ボトムを頭側略水平方向に移動させるとともに下方に移動させる連動機構と
    を備え、
    前記腰部ボトムと前記脚部ボトムとは連結されておらず、前記背部ボトムが水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背部ボトムの下端部および腰部ボトムは、頭側略水平方向に移動し、かつ腰部ボトムは下方に移動する一方、脚部ボトムは、頭側略水平方向に移動しないことを特徴とするベッド。
  2. 略水平に設けられたメインフレームを有し、
    背上げ機構は、メインフレームまたはメインフレームに結合された部材に連結され、背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ姿勢において背部ボトムの下端部となる部分を頭側略水平方向に移動可能に支持する背部ボトム支持アームと、この背部ボトム支持アームにより支持された背部ボトムを押し上げる押し上げアームとを有することを特徴とする請求項1に記載のベッド。
  3. 背部ボトム支持アームは、一端をメインフレームに対して回動自在に取り付けられ、他端を背部ボトムに対して回動自在に支持されている2対のアームであることを特徴とする請求項2に記載のベッド。
  4. 連動機構には、腰部ボトムを押し上げアームに連結し、押し上げアームの背部ボトムを押し上げる動きに連動させて腰部ボトムを頭側略水平方向に移動させるとともに下方に移動させる連動スライドアームが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のベッド。
  5. 脚部ボトムは、腰部ボトム側の一端部を下方に、他端部を斜め上方に傾斜させる脚上げ機構を備えたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のベッド。
  6. 電気により駆動される駆動源の駆動力により押し上げアームが駆動されることを特徴とする請求項2〜の何れかに記載のベッド。
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