JP2004181109A - ベッド - Google Patents

ベッド Download PDF

Info

Publication number
JP2004181109A
JP2004181109A JP2002354468A JP2002354468A JP2004181109A JP 2004181109 A JP2004181109 A JP 2004181109A JP 2002354468 A JP2002354468 A JP 2002354468A JP 2002354468 A JP2002354468 A JP 2002354468A JP 2004181109 A JP2004181109 A JP 2004181109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back bottom
raising
shaft
arm
push
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002354468A
Other languages
English (en)
Inventor
Munehiro Date
宗弘 伊達
Koichiro Tsuruoka
宏一郎 鶴岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002354468A priority Critical patent/JP2004181109A/ja
Publication of JP2004181109A publication Critical patent/JP2004181109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】背上げ時に腹部の圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部の圧迫も軽減させることができるベッドを提供する。
【解決手段】背上げ機構20は、取付板22を介してメインフレーム2に回転自在に取り付けられた背上げシャフト23と、この背上げシャフト23に固着されて背上げシャフト23とともに回転して背部ボトム11を押し上げる押し上げアーム25とを有し、逆反り機構30は、一端が背上げシャフト23に回転自在に連結された第1のリンク31と、一端が下背部ボトム11Bに回転自在に連結され、他端が第1のリンク31に回転自在に連結された第2のリンク32と、一端がヒンジ取付板37を介して上背部ボトム11Aに回転自在に連結され、他端が第2のリンク32に連結された第3のリンク33とを有する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
背上げ機能を有した従来のベッドの構造としては、図15(a)、(b)に示すように、ベッドのボトムを、人の背中を載せる背部ボトム101と、人の腰部および脚部を載せる下半身ボトム102とに分割し、これらの境界部に設けられた1つの支持回転軸103を中心として、背部ボトム101を図15(a)に示すような水平姿勢から、図15(b)に示すように、頭寄りの箇所が上となるように傾斜する背上げ姿勢になるように揺動可能に構成したものがある。
【0003】
しかしながら、この従来のベッド構造では、背上げした際に、人の腹部aに対応する箇所が縮小されるように変位するため、腹部aが圧迫されてしまう不都合がある。
【0004】
これに対処する従来の手法としては、図16(a)、(b)に示すように、背上げ姿勢時の下端部側を下半身ボトム102より少し離反させるように頭部側略水平方向(H方向)にスライドさせる構造が開示されている。この種の構造によれば、背上げ時に人の背中bと大腿部cとの間の距離が広がり、腰部d近傍箇所のスペースに余裕ができるので、腹部aの圧迫を軽減させることが可能となる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−60609号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平7−16263号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15(a)、(b)に示すような構造、ならびに図16(a)、(b)に示すような構造のいずれの場合においても、背上げ時に肩甲骨や鎖骨近傍などの人の背中bの上部背面部分b1が背部ボトム101に集中して押し付けられて密着しており、この背部ボトム101との接触箇所である上部背面部分b1と、人の上半身と下半身との屈曲点である大腿部cと腰部dとの接合部gとの距離が、図17や図18に示すように、水平姿勢の状態での距離L1よりも、背上げ姿勢の状態での距離L2が小さくなって、背部ボトム101と密着した人の背中bの上部背面部分b1を下方へずり下げようとする下向きの力が大きく働くため、これにより、腹部aや腰部dが圧迫されるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明は前記課題を解決するもので、背上げ時に腹部の圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部の圧迫も軽減させることができるベッドを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1に記載のベッドは、人の背中の頭部寄り箇所を保持する上背部ボトムと、人の背中の腰部寄り箇所を保持する下背部ボトムとが連結されている背部ボトムと、前記背部ボトムを、略水平な水平姿勢と、下背部ボトムに対して上背部ボトム側が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で移動させる第1の機構と、前記背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ動作に連動させて、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように前記背部ボトムを屈曲させる第2の機構とを備えたものである。
【0010】
この構成によれば、背上げ時に、第2の機構によって、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲されて、上背部ボトムが逆反り状態になることで、肩甲骨や鎖骨近傍などの背中の上部背面部分が、上背部ボトムから離れたり、この箇所の当接圧力が軽減されたりする。これにより、比較的、上部背面部分を含めた背中が上下方向に対して自由に移動できるようになる。そのため、腹部や腰部の圧迫を最小限に抑えることができる。また、第2の機構によって、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲されて、上背部ボトムが逆反り状態になることで、人の背中の上部背面部分が後方に反ったような姿勢となり、腹部が前方に伸ばされることになる。
【0011】
したがって、人の腹部の圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部の圧迫も軽減させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベッドにおいて、略水平に設けられたメインフレームを有し、第1の機構は、メインフレームまたは部材を介してメインフレームに回転自在に取り付けられた背上げシャフトと、この背上げシャフトに固定されて背上げシャフトとともに回転して背部ボトムを押し上げる押し上げアームとを有し、第2の機構は、一端が背上げシャフト、押し上げアームまたはメインフレームに回転自在に連結された第1のリンクと、一端が下背部ボトムまたは部材を介して下背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第1のリンクに回転自在に連結された第2のリンクと、一端が上背部ボトムまたは部材を介して上背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第2のリンクに連結された第3のリンクとを有するものである。
【0012】
この構成によれば、背部ボトムを、水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ動作と連動して、3つのリンクが動作することにより、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲される。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のベッドにおいて、略水平に設けられたメインフレームを有し、第1の機構は、メインフレームまたは部材を介してメインフレームに回転自在に取り付けられた背上げシャフトと、この背上げシャフトに固定されて背上げシャフトとともに回転して背部ボトムを押し上げる押し上げアームと、下背部ボトムの下面に設けられ、押し上げアームを案内するガイドレールとを有し、第2の機構は、連結ロッドを介して押し上げアームに連結された傾倒用ローラと、上背部ボトムの下面に設けられ、前記傾倒用ローラがスライド自在に当接する傾斜レールとを有するものである。
【0014】
この構成によれば、背部ボトムを、水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ動作と連動して、押し上げアームに連結された傾倒用ローラが傾斜レールをスライドすることにより、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図、図2(a)は同ベッドを上方から見た全体平面図、(b)は同ベッドの左側面図、図3(a)、(b)はそれぞれ同ベッドを用いた状態を概略的に示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背上げ姿勢である状態を示し、実際にはベッドと人との間にマットレスが敷かれているが、これらの図においては、ベッドと人との関係を分かりやすく示すために、マットレスを省いて示している。また、図4(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図5は同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。また、図6は同ベッドの駆動ユニットを示す斜視図である。また、図7(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの脚部ボトム、サブ脚部ボトムを示す側面図で、(a)は脚部ボトム、サブ脚部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は脚部ボトム、サブ脚部ボトムが脚上げ姿勢である状態を示す。
【0016】
図1に示すように、ベッド1は、略水平に設けられ平面視して長方形をした外枠であるメインフレーム2と、このメインフレーム2などのベッド1全体を支持する支持台3と、人を実際に保持するボトム4と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合の頭部側端部から立設されているヘッドボード5と、メインフレーム2における、人がボトム4に横たわった場合の脚部側端部から立設されているフットボード6と、メインフレーム2における一側部から立設されているサイドレール7と、背上げ動作および脚上げ動作を行わせるための複数の押しボタンなどを有する操作部8などを備えている。
【0017】
なお、以下の実施の形態にかかる説明においては、フットボード6の下端部からヘッドボード5の下端部に向けての、メインフレーム2に略沿った略水平方向を頭部略水平方向(H方向)と称し、反対にヘッドボード5の下端部からフットボード6の下端部に向けての、メインフレーム2に略沿った略水平方向を脚部略水平方向(F方向)と称する。なお、必ずしも、フットボード6の下端部やヘッドボード5の下端部の位置に方向が限定されるものではない。
【0018】
図1〜図3などに示すように、ボトム4は、人の背中bを保持するための背部ボトム11と、人の腰部d(人の腰、臀部を含む)を保持するための腰部ボトム12と、人の大腿部cを保持するための脚部ボトム13と、人のふくらはぎ部などを保持するためのサブ脚部ボトム14とに分割されており、背部ボトム11は、さらに、背中bの頭部寄り箇所を保持する上背部ボトム11Aと、背中bの腰部寄り箇所を保持する下背部ボトム11Bとに分割されている。
【0019】
各ボトム11A、11B、13、14には、それぞれ内枠部11a、11b、13a、14aと、実際に人を保持するネット部11c、11d、11e、13b、14bなどが設けられており、腰部ボトム12は、内枠部を有しておらず、ネット部12aがメインフレーム2に固定されている。なお、ここで、腰部dとは人の腰、臀部等のことである。
【0020】
前記上背部ボトム11Aと下背部ボトム11Bとは、上背部ボトム11Aと下背部ボトム11Bとの隣接した端部の両側部において、一対の連結軸15により回転自在に連結されている。また、背部ボトム11は、背上げ姿勢において背部ボトム11の下端部となる部分、すなわち下背部ボトム11Bの下端部となる部分(以下、単に下端部と称する)11fが、メインフレーム2における下背部ボトム11Bの腰部ボトム12寄り端部の両側部において、一対の背上げ回転支持軸21により、回転自在に支持されている。
【0021】
また、ベッド1には、背部ボトム11を、図3(a)に示すような略水平な水平姿勢と、図3(b)に示すように下背部ボトム11Bに対して上背部ボトム11A側が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で移動させる背上げ機構(第1の機構)20と、背部ボトム11が水平姿勢から背上げ姿勢に移動される際に、背上げ動作と連動して、上背部ボトム11Aの水平線(メインフレーム2と平行な線)に対する傾斜角度が下背部ボトム11Bよりも小さくなるように背部ボトム11を屈曲させる逆反り機構(第2の機構)30と、背部ボトム11を水平姿勢と背上げ姿勢とにわたって駆動させる駆動源としての背上げ駆動ユニット50と、脚部ボトム13を、図3(a)に示すような略水平姿勢と、図3(b)に示すように、腰部ボトム12側の一端部を下方に、腰部ボトム13における人のすね部寄りの箇所を保持する部分(ここでは、他端部)が上方となるように傾斜する脚上げ姿勢とにわたって往復移動させる脚上げ機構60と、脚部ボトム13を水平姿勢と脚上げ姿勢とにわたって駆動させる駆動源としての脚上げ駆動ユニット70とが設けられている。なお、このベッド1は、運搬などを行い易くすべく、メインフレーム2が、人の頭部寄り側部分(背部ボトム11や腰部ボトム12が設けられている部分)と、脚部寄り側部分(脚部ボトム13、サブ脚部ボトム14が設けられている部分)とに2分割され、組立て時に一体的に結合可能な構造とされている。
【0022】
図2、図4などに示すように、背上げ機構20は、一対のヒンジ取付板22と、背上げシャフト23と、駆動力伝達アーム24と、一対の押し上げアーム25とを有する。
【0023】
ヒンジ取付板22は、メインフレーム2における下背部ボトム11Bの腰部ボトム12寄り箇所の両側部に固着されており、背上げシャフト23は、対となったヒンジ取付板22間に掛け渡され、対となったヒンジ取付板22に回転自在に取り付けられている。
【0024】
また、駆動力伝達アーム24は、背上げシャフト23に固着され、背上げ駆動ユニット50により駆動されることにより、背上げシャフト23を軸として背上げシャフト23とともに回転する。
【0025】
押し上げアーム25は、背上げシャフト23の片側にその一端が固着され、背上げシャフト23の回転に伴なって、他端に取り付けられた押し上げローラ26が下背部ボトム11Bの内枠部11bに下方から当接して背部ボトム11(11A、11B)を押し上げ可能とされている。
【0026】
また、図4、図5に示すように、逆反り機構30は、一対の第1のリンク31と、一対の第2のリンク32と、一対の第3のリンク33とを有する。
各第1のリンク31は、下背部ボトム11Bの中央下方に配置され、一端が、背上げシャフト23に回転自在に支持されている。また、各第2のリンク32は、一端が、第2支持軸35により支持され、この第2支持軸35は下背部ボトム11Bの内枠部11b間に掛け渡された横枠部11gと11hと間に配置された縦枠部11iに回転自在に支持されている。そして、各第1のリンク31と各第2のリンク32とは、これらの他端が第1支持軸34により回転自在に連結されている。
【0027】
さらに、各第3のリンク33は、一端が、第4支持軸38により支持され、この第4支持軸38は上背部ボトム11Aの内枠部11a間に掛け渡された横枠部11jと内枠部11aの頭部略水平方向(H方向)の端部との間に配設された縦枠部11kに固着されたヒンジ取付板37に回転自在に支持されている。また、第3のリンク33の他端が、第3支持軸36により支持され、この第3支持軸36は第2のリンク32の第2支持軸35による支持部分より少し腰部ボトム12寄りの箇所において、第2のリンク32に回転自在に連結されている。
【0028】
この逆反り機構30により、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトム11Bよりも小さくなるように背部ボトム11が連結軸15の箇所で屈曲される。すなわち、下背部ボトム11Bに対して上背部ボトム11Aが連結軸15を頂点として逆反り状態になるように屈曲される。
【0029】
したがって、背上げ駆動ユニット50により、駆動力伝達アーム24を駆動させて、押し上げアーム25を、図4(a)に示す状態からP1方向に回転させると、押し上げアーム25により下背部ボトム11Bの内枠部11bが上背部ボトム11Aとともに押し上げられ、図4(b)に示す背上げ姿勢に移動する。
【0030】
そのとき、逆反り機構30における第1支持軸34を介して連結されている第1のリンク31および第2のリンク32は、押し上げアーム25により回転する下背部ボトム11B、および第2支持軸35の移動に伴ない、第1支持軸34が下背部ボトム11B側に近づくように移動する。それに伴って、第3のリンク33およびヒンジ取付板37が、第3支持軸36を介してQ1方向に移動して、下背部ボトム11B側に引寄せられる。その結果、上背部ボトム11Aが、連結軸15を中心としてP3方向に回転して、図4(b)に示すように、下背部ボトム11Bよりも水平線に対する傾斜角度が小さくなるように屈曲される。すなわち、上背部ボトム11Aが、下背部ボトム11Bの傾斜方向のヘッドボード5側延長線Uよりも下方となる方向に屈曲される。
【0031】
上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度θは、限定するものではないが、例えば、前記延長線Uに対して5〜10°が好ましい。この範囲の傾斜角度であれば、傾斜角度が適当であって、人の背中bの肩甲骨や鎖骨近傍などの上部背面部分b1が極端に後方へ反ることがなく、利用者が上背部ボトム11Aが屈曲されたことによる違和感を感じることも少ない。
【0032】
なお、図2(b)および図4(a)に示すように、背部ボトム11が水平にある状態では、押し上げアーム25の押し上げローラ26は背部ボトム11に当接しているが、押し上げアーム25からの力を受けていない。そして、メインフレーム2におけるヘッドボード5寄りの箇所に掛け渡された第1規制用ロッド40に取り付けた第1ストッパー体41に、上背部ボトム11Aにおける人がボトム4に横たわった場合に人の頭部寄り部分を保持する側の箇所が当接し、これにより、背部ボトム11を水平姿勢に保持するように構成されている。
【0033】
また、背上げシャフト23を介して押し上げアーム25と一体的に回転するように連結されている駆動力伝達アーム24は、背上げ駆動ユニット50により駆動される。
【0034】
図6に示すように、この背上げ駆動ユニット50は、ベッド1の中央部下方の所定位置に配設され、枠体をなすケース部51と、ケース部51の中央部下方に取り付けられた駆動源としての背上げ用電動モータ52と、ケース部51内に突入された背上げ用電動モータ52の回転軸に取り付けられたウォーム歯車53と、略水平姿勢に沿う姿勢で図示しない軸受により所定位置で回転自在に保持されたねじ軸54と、ねじ軸54の一端部に取り付けられてウォーム歯車53に噛合する伝達歯車55と、横方向にスライド自在に支持され、ねじ軸54に螺合されるとともに、その端部が駆動力伝達アーム24に当接するスライド体56とを備えている。
【0035】
そして、背上げ用電動モータ52を駆動させてウォーム歯車53を回転させると、ウォーム歯車53に噛み合う伝達歯車55とともにねじ軸54が回転することでスライド体56が横方向(Z1方向)に移動し、これに伴なって、スライド体56に当接する駆動力伝達アーム24がZ2方向に回転するとともに、この駆動力伝達アーム24に固着されている背上げシャフト23がZ3方向に回転し、この背上げシャフト23に固着されている押し上げアーム25がP1方向(図4(a)参照)に回転する。
【0036】
なお、ケース部51には脚上げ駆動ユニット70も配設され、背上げ駆動ユニット50の構成と同様の、脚上げ用電動モータ72と、ウォーム歯車73と、ねじ軸74と、伝達歯車75と、スライド体76とを備え、脚上げ用電動モータ72を駆動させることで、スライド体76が横方向に移動するようになっている。
【0037】
図7(a)、(b)に示すように、脚部ボトム13の内枠部13aには、腰部ボトム12寄りの端部から頭部略水平方向(H方向)に延びる脚部ボトム第1取付板42と、脚部ボトム13に隣接されているサブ脚部ボトム14寄りの端部から脚側略水平方向(F方向)に延びる脚部ボトム第2取付板43とが固着され、脚部ボトム第1取付板42のH方向側端部は、メインフレーム2に回転自在に取り付けられた回転支持軸44によりメインフレーム2に取り付けられ、この回転支持軸44を中心として脚部ボトム13が回転自在に支持されている。
【0038】
また、脚部ボトム第2取付板43のF方向側端部には、脚部ボトム13とサブ脚部ボトム14とを連結する連結軸45が連結され、この連結軸45には、サブ脚部ボトム14の内枠部14aにおける脚部ボトム13寄りの端部から頭側略水平方向(H方向)に延びる第3取付板46が連結されている。
【0039】
さらに、メインフレーム2におけるフットボード6寄りの箇所に第2規制用ドッド47が掛け渡されているとともに、この規制用ロッド47に固着されたロッド用ブラケット47aと、サブ脚部ボトム14の足先側端辺部に固着された足先ブラケット14cとの間には、支持軸48a、48bを介して連結リンク49が取り付けられている。
【0040】
脚上げ機構60は、図7(a)、(b)に示すように、メインフレーム2における脚部ボトム13に臨む両側部内側にそれぞれ固着された一対の軸取付板61と、これら軸取付板61間に掛け渡された脚上げシャフト62と、脚上げシャフト62に固着されて、脚上げ駆動ユニット70により駆動されることにより脚上げシャフト62を軸として脚上げシャフト62とともに回転する駆動力伝達アーム65と、この脚上げシャフト62の片側にその一端が固着され、脚上げシャフト62の回転に伴なって他端に取り付けられた脚上げローラ63が脚部ボトム13の内枠部13aに下方から当接して脚部ボトム13を押し上げ可能とされた脚上げアーム64とを有する。
【0041】
また、脚上げアーム64を押し上げる駆動力伝達アーム65は、脚上げ駆動ユニット70のスライド体76に当接され、脚上げ駆動ユニット70の脚上げ用電動モータ72を駆動することで、脚上げアーム64がk方向(図7(b)参照)に押し上げられる。
【0042】
また、メインフレーム2には、脚部ボトム13やサブ脚部ボトム14が水平姿勢となった際にサブ脚部ボトム14の内枠部14aにおける連結軸45近傍の箇所下面に当接するストッパ部40aが固着されており、これにより、脚部ボトム13やサブ脚部ボトム14が水平姿勢となっている際には、サブ脚部ボトム14における脚側略水平方向(F方向)の端部箇所が、第2規制ロッド47に取り付けられた第3ストッパ体47bに当接して、脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14が水平姿勢を維持できるように構成されている。
【0043】
この構成において、この水平姿勢から背上げ動作を行うべく、ベッド1の利用者などが操作部8を操作して、背上げ動作を指示すると、背上げ駆動ユニット50の背上げモータ52が駆動されて、背上げ機構20において駆動力伝達アーム24や背上げシャフト23を介して押し上げアーム25が、図4(a)に示すP1方向に回転され、これにより、下背部ボトム11Bの押し上げローラ26に当接している箇所がP1方向に押し上げられ、下背部ボトム11Bとともに、上背部ボトム11Aが背上げ姿勢に傾斜する。
【0044】
押し上げアーム25による下背部ボトム11Bの回転に伴なって、逆反り機構30における第1のリンク31がP2方向に回転するとともに第2のリンク32が下背部ボトム11B側に近づくように移動し、それに伴って、第3のリンク33がQ1方向に移動して、下背部ボトム11B側に引寄せられる。これにより、上背部ボトム11Aが連結軸15を中心にP3方向に回転して、図4(b)に示すように、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度θ1が、下背部ボトム11Bの水平線に対する傾斜角度θ2よりも小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。
【0045】
この構成によれば、上背部ボトム11Aが屈曲されて、逆反り状態になるので、図3(b)に示すように、肩甲骨や鎖骨近傍などの人の背中bの上部背面部分b1が上背部ボトム11Aから離れたり、あるいは上部背面部分b1の上背部ボトム11Aへの当接圧力が軽減されたりする。これにより、比較的、上部背面部分b1を含めた背中bが上下方向に対して自由に移動できるようになり、腹部aや腰部dの圧迫を最小限に抑えることができる。また、上背部ボトム11Aが屈曲されて、逆反り状態になることにより、人の背中dの上部背面部分b1が後方に反ったような姿勢となり、腹部aが前方に伸ばされることになる。
【0046】
したがって、人の腹部aの圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部dの圧迫も軽減させることができる。
また、背上げ動作を行った際に、脚上げ動作を同時に行ってもよく、例えば、操作部8を操作して、脚上げ動作を指示すると、脚上げ駆動ユニット70の脚上げモータ72が駆動されて、脚上げ機構60において駆動力伝達アーム65や脚上げシャフト62を介して脚上げアーム64が図7(b)に示すk方向に回転され、これにより、脚部ボトム13の脚上げローラ63に当接している箇所がk方向に押し上げられる。そして、回転支持軸44により回転自在に支持されている脚部ボトム13は、この回転支持軸44を中心として、脚部ボトム13におけるサブ脚部ボトム14寄り側の部分が斜め上方(k方向)に押し上げられ、また、連結軸45を介して連結されているサブ脚部ボトム14も、脚部ボトム13寄り側の部分が連結軸45に沿って斜め上方(m方向)に押し上げられる。この結果、脚部ボトム13およびサブ脚部ボトム14は、連結軸45の箇所を頂点とするように上方に向けて「く」の字状に屈曲する。
【0047】
ところで、背上げ時に上背部ボトム11Aを屈曲させることなく、脚上げ動作を行った場合には、人の大腿部cを屈曲させたことにより、大腿部cと腹部aとの間の間隔が狭くなって、特に腹部aが圧迫されるが、前記のように、背上げ動作時に上背部ボトム11Aを屈曲させることにより、大腿部cを屈曲させたことによる腹部aの圧迫も軽減させることができる。
【0048】
また、背上げ時に上背部ボトム11Aは、人の重心がかかる腰部d近傍から離れた位置である連結軸15の箇所で屈曲するため、人の上半身の動きが下背部ボトム11Bによって拘束され難くなり、上半身が自然な姿勢をとり易くなり、これによっても、腹部aの圧迫が軽減される。
【0049】
次に、図8、図9は本発明の第2の実施の形態にかかるもので、図8の(a)、(b)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図9は同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【0050】
この実施の形態においては、逆反り機構30を構成する3つのリンクが背部ボトム11の両側部とメインフレーム2との間にそれぞれ配置され、第1のリンク31がメインフレーム2に連結されているものである。
【0051】
図8、図9に示すように、各第1のリンク31は、一端が、腰部ボトム12側においてメインフレーム2の両側部下端にそれぞれ固着されたヒンジ取付板96に取り付けられた支持軸97により回転自在に支持されている。また、各第2のリンク32は、一端が、第2支持軸35に支持され、この第2支持軸35は下背部ボトム11Bの内枠部11bに回転自在に支持されている。そして、各第1のリンク31と各第2のリンク32とは、これらの他端が第1支持軸34により回転自在に連結されている。
【0052】
さらに、各第3のリンク33は、一端が、第4支持軸38により支持され、この第4支持軸38は上背部ボトム11Aの内枠部11aに固着されたヒンジ取付板37に回転自在に支持されている。また、第3のリンク33の他端が、第3支持軸36により支持され、この第3支持軸36は第2のリンク32の第2支持軸35による支持部分より少し腰部ボトム12寄りの箇所において、第2のリンク32に回転自在に連結されている。
【0053】
この実施の形態においては、押し上げアーム25および下背部ボトム11Bの回転に伴う第1のリンク31の支持軸97を中心とするP2方向への回転と、第2のリンク32の下背部ボトム11B側に近づくような回転により、上背部ボトム11Aが第3のリンク33により背部ボトム11B側に引寄せられ、図8(b)に示すように、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度θ3が、下背部ボトム11Bの水平線に対する傾斜角度θ4よりも小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。
【0054】
この実施の形態によっても、背上げ時に上背部ボトム11Aが逆反り状態に屈曲されるので、前記第1の実施の形態と同様に、背上げ時における人の腹部aの圧迫を良好に軽減することができるとともに、腰部dの圧迫も軽減させることができる。
【0055】
次に、図10、図11は本発明の第3の実施の形態にかかるもので、図10の(a)、(b)はそれぞれ本発明の第3の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図11は同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【0056】
このベッド1においては、逆反り機構30を構成する第1のリンク31が押し上げアーム25に連結されているものである。
図10、図11に示すように、第1のリンク31の一端は、押し上げアーム25の長さ方向の中央部で支持軸39により回転自在に支持されおり、第1のリンク31の長さは、第1の実施の形態よりも短く形成されており、第1の実施の形態と比べると、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度が小さくなるように構成されている。
【0057】
この実施の形態においては、押し上げアーム25および下背部ボトム11Bの回転に伴う第1のリンク31の支持軸39を中心とするP2方向への回転と、第2のリンク32の下背部ボトム11B側に近づくような回転により、上背部ボトム11Aが第3のリンク33により背部ボトム11B側に引寄せられ、図10(b)に示すように、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度θ5が、下背部ボトム11Bの水平線に対する傾斜角度θ6よりも小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。
【0058】
この実施の形態によっても、背上げ時に上背部ボトム11Aが逆反り状態に屈曲されるので、前記第1の実施の形態と同様に、背上げ時における人の腹部aの圧迫を良好に軽減することができるとともに、腰部dの圧迫も軽減させることができる。
【0059】
また、第1のリンク31の押し上げアーム25に対する連結位置を変えることにより、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度を変えることができる。つまり、連結箇所を背上げシャフト23寄りに位置させることにより、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度を大きくすることができ、連結箇所を押し上げローラ26寄りに位置させることにより、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度を小さくすることができ、このように連結位置を調整することで、最適な傾斜角度に設定することが可能になる。
【0060】
次に、図12、図13は本発明の第4の実施の形態にかかるもので、図12の(a)、(b)はそれぞれ本発明の第4の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。また、図13は同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【0061】
このベッド1においては、背上げ機構20と逆反り機構30とを前記第1の実施の形態とは異なる機構から形成するとともに、背上げ動作に連動させて、下背部ボトム11Bの下端部11fが、頭側略水平方向(H方向)に移動するように構成されている。
【0062】
図12、図13に示すように、背上げ機構20を構成する一対の押し上げアーム25は、下背部ボトム11Bの内枠部11bの少し内側に配置され、押し上げローラ26は、押し上げアーム25から内枠部11bの下面側に突出するように押し上げアーム25に取り付けられており、内枠部11bの下面に設けられたガイドレール81に沿ってスライドするようになっている。
【0063】
逆反り機構30は、一対の傾斜レール82と、一対の連結ロッド83と、一対のガイドローラ84と、一対の傾倒用ローラ85とを有する。
各傾斜レール82は、上背部ボトム11Aの下面に下向きに取り付けられ、下背部ボトム11B側に下り傾斜している。また、各連結ロッド83は、その一端が押し上げアーム25に連結されるとともに、他端には、傾倒用ローラ85が回転自在に取り付けられている。また、連結ロッド83の押し上げローラ26寄り箇所にはガイドローラ84が回転自在に設けられている。
【0064】
そして、押し上げローラ26およびガイドローラ84は、それぞれ下背部ボトム11Bの下面に当接してスライドするようにガイドレール81上に載置され、また、傾倒用ローラ85は、傾斜レール82の下面に当接してスライドするようになっている。
【0065】
したがって、押し上げアーム25を、図12(a)に示す状態からP1方向に回転させると、押し上げアーム25は、回転しつつガイドレール81上をR1方向にスライドし、押し上げアーム25により、下背部ボトム11Bが上背部ボトム11Aとともに押し上げられ、図12(b)に示す背上げ姿勢に移動する。
【0066】
押し上げアーム25がガイドレール81上をR1方向にスライドにつれて、連結ロッド83を介して傾倒用ローラ85が傾斜レール82上をR2方向にスライドする。その結果、図12(b)に示すように、上背部ボトム11Aが、下背部ボトム11Bよりも水平線に対する傾斜角度が小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。
【0067】
さらに、背上げ動作に連動させて、下背部ボトム11Bの下端部11fを、頭側略水平方向(H方向)に移動させるべく、一対の第1の背部ボトム支持アーム27と一対の第2の背部ボトム支持アーム28とを有する。
【0068】
各第1の背部ボトム支持アーム27と、第2の背部ボトム支持アーム28とは、ヒンジ取付板22に取り付けられている。
つまり、第1、第2の背部ボトム支持アーム27、28は、下端部が、ヒンジ取付板22に取り付けられた下回転用支持軸27aまたは28aを介してヒンジ取付板22に回転自在に支持され、また、下端部が、背上げ姿勢において下背部ボトム11Bの下端部11fとなる部分に取り付けられた上回転用支持軸27bまたは28bを介して下端部11fに回転自在に枢支されており、上回転用支持軸27bは下回転用支持軸27aを中心にしてS1方向へ移動し、上回転用支持軸28bは下回転用支持軸28aを中心にしてS2方向へ移動することにより、背部ボトム11を水平姿勢から背上げ姿勢に移動可能に支持している。
【0069】
そして、背部ボトム11が水平姿勢をとる場合は、背上げ姿勢において下背部ボトム11Bの下端部11fとなる部分を支持する第1の背部ボトム支持アーム27と、下背部ボトム11Bの下端部11fとなる部分よりも少し頭部側寄りの部分を支持する第2の背部ボトム支持アーム28とは、以下のような位置関係とされている。第1の背部ボトム支持アーム27と第2の背部ボトム支持アーム28とは、殆ど同じ長さとされているが、第1の背部ボトム支持アーム27よりも第2の背部ボトム支持アーム28の方が寝た姿勢(水平線に対する傾斜角度が小さい姿勢)とされている。また、第1の背部ボトム支持アーム27の下回転用支持軸27aよりも、第2の背部ボトム支持アーム28の下回転用支持軸28aが少し高い位置に配置されている。
【0070】
したがって、第1の背部ボトム支持アーム27を図12(a)の状態からS1方向に回転させると、下背部ボトム11Bの下端部11fを支持する下回転用支持軸27aの上方位置に、その上端部を支持する上回転用支持軸27bが達するまでは、この上回転用支持軸27bは少しずつ上昇し、上回転用支持軸27bが下回転用支持軸27aの上方位置に達した後は、下降しながら回転することになる。
【0071】
一方、第2の背部ボトム支持アーム28は、図12(a)に示す状態では、第1の背部ボトム支持アーム27よりも寝た姿勢であるので、S2方向に回転させ始めた際に、比較的大きめに上方に移動しながら回転する。したがって、第1および第2の背部ボトム支持アーム27、28を図12(a)に示す状態からS1方向およびS2方向に回転させると、第1の背部ボトム支持アーム27の上回転用支持軸27bは上下方向の移動距離よりも頭側略水平方向(H方向)に大きく移動するように回転し、また、第2の背部ボトム支持アーム28の上回転用支持軸28bは頭側略水平方向(H方向)の移動距離よりも大きく上昇するように回転する。
【0072】
この結果、背上げ動作に伴なって、これらの第1および第2の背部ボトム支持アーム27、28がS1方向およびS2方向に回転し、図12(b)に示すような背上げ姿勢に傾斜しながら、下背部ボトム11Bの下端部11fが頭側略水平方向(H方向)に移動することとなる。
【0073】
この構成において、背上げ動作を行うべく、押し上げアーム25を、図12(a)に示す状態からP1方向に回転させると、押し上げアーム25は、回転しつつスライドレール81上をR1方向にスライドし、押し上げアーム25により、下背部ボトム11Bが上背部ボトム11Aとともに押し上げられ、図12(b)に示す背上げ姿勢に傾斜し、それに伴って、連結ロッド83を介して傾倒用ローラ85が傾斜レール82上をR2方向にスライドし、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度θ7が、下背部ボトム11Bの水平線に対する傾斜角度θ8よりも小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。
【0074】
さらに、背上げ動作に伴なって、第1および第2の背部ボトム支持アーム27、28がそれぞれS1、S2方向に回転することにより、下背部ボトム11Bの下端部11fが頭側略水平方向(H方向)に移動される。
【0075】
この構成によっても、背上げ時には上背部ボトム11Aが逆反り状態に屈曲されるので、前記各実施の形態と同様に、背上げ時における人の腹部aの圧迫を良好に軽減することができるとともに、腰部dの圧迫も軽減させることができる。
【0076】
また、下背部ボトム11Bの下端部11fが頭側略水平方向(H方向)に移動されることにより、背上げ時に人の背中bと大腿部cとの間の距離が広がるので、人の腹部aの圧迫をより良好に軽減させることができる。
【0077】
さらに、傾斜レール83の傾斜角度と長さを変えることにより、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度を所望の種々の角度に変更することができる。
次に、図14は本発明の第5の実施の形態にかかるもので、図14の(a)、(b)はそれぞれ本発明の第5の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムおよび腰部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【0078】
このベッド1においては、前記第4の実施の形態と同様の背上げ機構20および逆反り機構30とを備え、さらに、腰部ボトム12が連動機構90により、背上げ動作に連動されて移動されるように構成されている。
【0079】
図14に示すように、腰部ボトム12の脚側寄り箇所にローラ支持軸91が設けられ、このローラ支持軸91には、メインフレーム2の下面に設けられたスライドレール2c上を摺動するガイドローラ92が取り付けられている。そして、押し上げアーム25が固着されている背上げシャフト23には、水平姿勢から背上げ姿勢をとる際にP1方向に回転する押し上げアーム25とは略反対方向に延びる回転アーム93が固着されており、この回転アーム93の端部に取り付けられた連動支持軸94に、その一端が腰部ボトム12の頭側寄り箇所に固着された連動スライドアーム95の他端が回転自在に支持されている。
【0080】
この構成においても、前記第4の実施の形態と同様に、上背部ボトム11Aの水平線に対する傾斜角度が、下背部ボトム11Bの水平線に対する傾斜角度よりも小さくなるように屈曲されて逆反り状態になる。さらに、背上げ動作に伴なって、図14(a)、(b)に示すように、回転アーム93がT1方向に回転し、これに伴なって、連動スライドアーム95に連結された腰部ボトム12が頭側略水平方向(H方向)に引かれるとともに、腰部ボトム12の頭部寄り部分が若干下に傾斜しながら移動する。
【0081】
この構成によっても、背上げ時には上背部ボトム11Aが逆反り状態に屈曲されるので、前記各実施の形態と同様に、腹部aの圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部bの圧迫を軽減させることができる。
【0082】
また、腰部ボトム12を背部ボトム11側に移動させることにより、人の背中bから腰部dにかけての箇所がベッド1にフィットした状態を極めて良好に維持しながら、背上げ動作を極めて良好に行うことができる。
【0083】
なお、前記実施の形態1〜5における構成を適宜組み合わせてもよい。例えば、実施の形態4、5において下背部ボトム11Bの下端部11fを支持する上回転用支持軸27b、28bに代えて、下背部ボトム11Bの下端部11fを実施の形態1における背上げ回転支持軸21により支持するようにしてもよい。
【0084】
また、前記実施の形態においては、電動モータ52、72を利用して、背上げ動作、逆反り動作などを行うようにしたが、人力でこれらの動作を行うようにしてもよい。
【0085】
また、前記実施の形態においては、脚上げ動作もできるベッド1の場合を述べたが、これに限るものではなく、背上げ動作のみしかできないベッドにも適用可能であることは勿論である。
【0086】
また、前記実施の形態においては、メインフレーム2を昇降せずに所定の高さに保持されている場合を述べたが、これに限るものではなく、背上げや脚上げの機構およびメインフレーム2、ボトム4を含む箇所全体が昇降可能なものに適用できることはいうまでもない。
【0087】
本発明のベッドにおいては、利用者のレベルで、例えばマットレスと敷布との間に、毛布などの布地を挟み、上背部ボトム11Aの屈曲による傾斜角度を微調整するようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、背上げ時に、第2の機構によって、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲されて、上背部ボトムが逆反り状態になることで、腹部や腰部の圧迫を最小限に抑えることができる。また、第2の機構によって、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムが屈曲されて、上背部ボトムが逆反り状態になることで、人の背中の上部背面部分が後方に反ったような姿勢となり、腹部が前方に伸ばされることになる。
【0089】
したがって、人の腹部の圧迫を良好に軽減させることができるとともに、腰部の圧迫も軽減させることができる。
また、第2の機構が、一端が背上げシャフト、押し上げアームまたはメインフレームに回転自在に連結された第1のリンクと、一端が下背部ボトムまたは部材を介して下背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第1のリンクに回転自在に連結された第2のリンクと、一端が上背部ボトムまたは部材を介して上背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第2のリンクに連結された第3のリンクとを有することで、比較的簡単な構成で、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムを屈曲させることができる。
【0090】
また、第2の機構が、連結ロッドを介して押し上げアームに連結されたガイドローラと、上背部ボトムの下面に設けられ、前記ガイドローラがスライド自在に当接する傾斜レールとを有することで、比較的簡単な構成で、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように背部ボトムを屈曲させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるベッドの全体斜視図である。
【図2】(a)は同ベッドを上方から見た全体平面図、(b)は同ベッドの左側面図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ同ベッドを用いた状態を概略的に示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背上げ姿勢である状態を示し、実際にはベッドと人との間にマットレスが敷かれているが、これらの図においては、ベッドと人との関係を分かりやすく示すために、マットレスを省いて示している。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図5】同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図6】同ベッドの駆動ユニットを示す斜視図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ同ベッドの脚部ボトム、サブ脚部ボトムを示す側面図で、(a)は脚部ボトム、サブ脚部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は脚部ボトム、サブ脚部ボトムが脚上げ姿勢である状態を示す。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第2の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図9】同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図10】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第3の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図11】同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図12】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第4の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムおよびその近傍箇所を示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図13】同ベッドの背部ボトムを上方から見た平面図(背部ボトムが水平姿勢である状態を示す)である。
【図14】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第5の実施の形態にかかるベッドの背部ボトムおよび腰部ボトムを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図15】(a)、(b)はそれぞれ従来のベッドを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図16】(a)、(b)はそれぞれ従来の他のベッドを示す側面図で、(a)は背部ボトムが水平姿勢である状態を示し、(b)は背部ボトムが背上げ姿勢である状態を示す。
【図17】図15に示す従来のベッドの作用説明図である。
【図18】図16に示す従来のベッドの作用説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド
2 メインフレーム
4 ボトム
5 ヘッドボード
6 フットボード
11 背部ボトム
11A 上背部ボトム
11B 下背部ボトム
12 腰部ボトム
13 脚部ボトム
14 サブ脚部ボトム
15 連結軸
20 背上げ機構
21 背上げ回転支持軸
23 背上げシャフト
24 駆動力伝達アーム
25 押し上げアーム
27 第1の背部ボトム支持アーム
28 第2の背部ボトム支持アーム
30 逆反り機構
31 第1のリンク
32 第2のリンク
33 第3のリンク
50 背上げ駆動ユニット
60 脚上げ機構
70 脚上げ駆動ユニット
81 スライドレール
82 傾斜レール
83 連結ロッド
84 ガイドローラ
85 傾倒用ローラ
90 連動機構
91 ローラ支持軸
92 ガイドローラ
93 回転アーム
94 連動支持軸
95 連動スライドアーム
a 腹部
b 背中
b1 背中の上部背面部分
c 大腿部
d 腰部

Claims (3)

  1. 人の背中の頭部寄り箇所を保持する上背部ボトムと、人の背中の腰部寄り箇所を保持する下背部ボトムとが連結されている背部ボトムと、
    前記背部ボトムを、略水平な水平姿勢と、下背部ボトムに対して上背部ボトム側が上方となるように傾斜する背上げ姿勢との間で移動させる第1の機構と、
    前記背部ボトムを水平姿勢から背上げ姿勢に移動させる際に、背上げ動作に連動させて、上背部ボトムの水平線に対する傾斜角度が下背部ボトムよりも小さくなるように前記背部ボトムを屈曲させる第2の機構とを備えた
    ベッド。
  2. 略水平に設けられたメインフレームを有し、
    第1の機構は、メインフレームまたは部材を介してメインフレームに回転自在に取り付けられた背上げシャフトと、この背上げシャフトに固定されて背上げシャフトとともに回転して背部ボトムを押し上げる押し上げアームとを有し、
    第2の機構は、一端が背上げシャフト、押し上げアームまたはメインフレームに回転自在に連結された第1のリンクと、一端が下背部ボトムまたは部材を介して下背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第1のリンクに回転自在に連結された第2のリンクと、一端が上背部ボトムまたは部材を介して上背部ボトムに回転自在に連結され、他端が第2のリンクに連結された第3のリンクとを有する
    請求項1に記載のベッド。
  3. 略水平に設けられたメインフレームを有し、
    第1の機構は、メインフレームまたは部材を介してメインフレームに回転自在に取り付けられた背上げシャフトと、この背上げシャフトに固定されて背上げシャフトとともに回転して背部ボトムを押し上げる押し上げアームと、下背部ボトムの下面に設けられ、押し上げアームを案内するガイドレールとを有し、
    第2の機構は、連結ロッドを介して押し上げアームに連結された傾倒用ローラと、上背部ボトムの下面に設けられ、前記傾倒用ローラがスライド自在に当接する傾斜レールとを有する
    請求項1に記載のベッド。
JP2002354468A 2002-12-06 2002-12-06 ベッド Pending JP2004181109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002354468A JP2004181109A (ja) 2002-12-06 2002-12-06 ベッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002354468A JP2004181109A (ja) 2002-12-06 2002-12-06 ベッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004181109A true JP2004181109A (ja) 2004-07-02

Family

ID=32755442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002354468A Pending JP2004181109A (ja) 2002-12-06 2002-12-06 ベッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004181109A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005052539A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Yoshitaka Asakuno ソフトギャッチベッド
JP2013236647A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Paramount Bed Co Ltd ベッド装置
CN108851745A (zh) * 2018-06-19 2018-11-23 佛山舒宜添科技有限公司 一种曲形智能调节床

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005052539A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Yoshitaka Asakuno ソフトギャッチベッド
JP2013236647A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Paramount Bed Co Ltd ベッド装置
CN108851745A (zh) * 2018-06-19 2018-11-23 佛山舒宜添科技有限公司 一种曲形智能调节床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009247628A (ja) ベッドにおける背部支持フレームのリクライニング装置
WO2006051705A1 (ja) サイドレールを備えたベッド
JP2001112582A (ja) ベッド
KR101216395B1 (ko) 접이식 침대
KR101223769B1 (ko) 다수의 세그먼트로 이루어진 의료용 침대
JP2004181109A (ja) ベッド
JP4024065B2 (ja) ベッド
JP5089785B2 (ja) リクライニングベッド
JP4255112B2 (ja) 背上げ可能なベッド
JP6581459B2 (ja) 寝台装置
JP6668179B2 (ja) 足ボトム支持構造および寝台装置
CN108464881B (zh) 脊柱多功能康复机器人
JP4269695B2 (ja) リクライニングベッド
JP2019198746A (ja) 寝台装置
JP6491988B2 (ja) 寝台装置
KR200288282Y1 (ko) 메트리스 지지장치
JP7125452B2 (ja) 寝台装置
JP7025516B2 (ja) 寝台装置
KR102561170B1 (ko) 모션베드
JP7000509B2 (ja) 寝台装置
JP7234338B2 (ja) 寝台装置
CN213757487U (zh) 一种平放型电动床架
JP4718277B2 (ja) 背上げ式ベッド装置
JP2002200122A (ja) ベッド
JP2004166987A (ja) 介護用ベッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111