JP4255112B2 - 背上げ可能なベッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、背上げ可能なベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般的に使用されている背上げ可能なベッドとして、第17図に示したような動作をするものがある。このベッドは、図示のようにベッドの床部を屈曲可能に接続された背側背床部、腰側背床部、腰床部、上腿床部、下腿床部とからなっている。そして、図示しない背上げ機構を用いて背側背床部及び腰側背床部を上方に押し上げることにより、床部が起伏するようになっている。なお、この図に示すベッドでは、背上げ機構に連動して膝上げ機構も駆動され、上腿床部及び下腿床部が起伏するようにもなっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、背上げ可能なベッドとして、前述と異なる第二の形態をとったものもある。これは、第18図に示すものである。このベッドは、床部を背ボトムを含む複数のボトムで構成し、隣接するボトムを屈曲可能に接続するとともに、前記背ボトムを起伏させる背上げ機構を有しており、背ボトムの背上げに連動して複数のボトムが頭側に移動し、ベッドサイドに置いてある物を無理なくとることができるように工夫されたものである(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、上記と異なる第三の形態をとったものもある。これは、第19図に示すものである。この形態のベッドでは、背上げを行うとともに、脚部パネルが大腿部パネルに回動自在に枢着されており、大腿部パネルが水平状態から垂下した状態に変更可能なものであり、ベッドの状態と椅子の状態とに形態を変更することができるものである(例えば、特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−113977号公報
【特許文献2】
特開2002−200122号公報
【特許文献3】
特表平9−508041号公報
【0004】
上記のように、背上げ可能なベッドとして様々な形態が提案されている。しかしながら、第一の形態における背上げ可能なベッドでは、腰床部がベッドフレームに対して相対的に固定された構成であり、背側背床部を起伏させ、背上げさせるにしたがって、ベッド上の使用者の頭部はベッドフレームに対して相対的に脚側に移動する。したがって、仰臥している状態で取りやすいベッドサイドに置いた物が背上げした状態では手の届かないところに位置してしまい不便を感じることが多かった。また、背上げした状態で、背側背床部とヘッドボードとの間に大きな空間が発生してしまい、この空間に異物が入り込んだ状態となったときにもベッド上の使用者が操作する場合には背後となっており気づかない状態で操作してしまう恐れもあり危険であった。
また、第二の形態における背上げ可能なベッドでは、背上げに連動して各ボトムが頭部側に移動するよう構成されており、前述のように頭側背床部とヘッドボードとの間の大きな空間の発生を防止できるように配慮されている。しかしながら、各ボトムが頭部側に移動することにより、ベッドフレームと脚ボトム間に隙間ができる構成となっている。そのため、この隙間に布団等が入り込みやすく、正常な動作の妨げとなる恐れがあった。
さらに、第三の形態における背上げ可能なベッドでは、背上げとともに脚部パネルが下方回動するよう構成されており、椅子状の形態をとることが可能となっている。すなわち、第一及び第二の形態における背上げ可能ベッドではベッドから離床する際に身体の向きを90度回転させて、ベッドサイドに端座位をとった姿勢から立ち上がらなければならないが、この第三の形態の背上げ可能なベッドでは、身体の向きを換えることなく、ベッドに寝た状態から椅子に腰掛けた状態まで自動的にベッド側の操作によって行われるので、離床することが容易であるという効果がある。しかしながら、このベッドも第一の形態と略々同様に頭部側には、背上げに伴い大きな空間が発生するという欠点を有している。また、椅子状態で着座した姿勢を楽なものとするためには、臀部から膝までの長さと略々同等の大きさの大腿部パネルとする必要があり、この大腿部パネルの大きさになると、脚部パネルは膝下の長さ以上の長さを有していないとベッド上で仰臥する際にベッドから脚がはみ出してしまう欠点がある。そのため、大きな脚部パネルとなり、座った状態では使用者の脚が床に届かない状態となるものであり、使用上においては、立ち上がり易さにかけるものである。
このように、従来の背上げ可能なベッドでは療養者のベッド上での療養に際しては好適であるが、療養者がベッドから離床し、何らかの活動をするにはあまり適していなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑み、背上げ可能なベッドにおいて、背上げの際の背受ボトムとヘッドボードとの隙間を可能な限りなくし、さらに、背上げした状態でベッドサイドに端座位をとることなく前方から離床できるベッドを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
まず、請求項1の発明では、左右一対のレール部材(10),(10)を備えた基部フレーム(2)と、該レール部材(10),(10)に沿って前後に移動自在な摺動フレーム(4)と、該摺動フレーム(4)を前後に移動させるために前記基部フレーム(2)と摺動フレーム(4)間に配した駆動手段(3)と、前記摺動フレーム(4)上に後端部を回動自在に軸着した腰受ボトム(5)と、前記腰受ボトム(5)に隣接するよう配した背受ボトム(6)及び脚受ボトム(7)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記背受ボトム(6)を起伏する起伏機構(8)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記脚受ボトム(7)を前記摺動フレーム(4)の下方に移動させる移動手段(9)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記腰受ボトム(5)を揺動させる揺動機構(49)とからなる背上げ可能なベッド(1)において、前記起伏機構(8)は第一リンク(55),(55)を基部フレーム(2)の頭部側と前記背受ボトム(6)の前後方向中間部にそれぞれ回動自在に軸着し、第二リンク(56)を前記摺動フレーム(4)の後部と前記背受ボトム(6)の前部にそれぞれ回動自在に軸着するとともに、後方上がりに形成したカムプレート(29)を前記摺動フレーム(4)上に固着し、該カムプレート(29)上を転動するように押上ローラー(46)を前記背受ボトム(6)の前端部にブラケットプレート(45),(45)を介して支承して構成し、前記移動手段(9)は前側リンクアーム(51),(51)と後側リンクアーム(52),(52)を前記摺動フレーム(4)の前後と前記脚受ボトム(7)の支持パイプ(37),(37)に回動自在に軸着してなる左右一対の平行リンク機構から構成するとともに、前側リンクアーム(51),(51)の反脚受ボトム(7)側を延長してローラー(53),(53)を支承する一方、前記基部フレーム(2)のレール部材(10),(10)に凸部(17a),(17a)を設けてなるカムプレート(17),(17)をそれぞれ固着して該カムプレート(17),(17)の下面を前記ローラー(53),(53)が転動するよう構成し、前記ローラー(53),(53)が前記凸部(17a),(17a)よりも前側のカムプレート(17),(17)に沿って移動する際には前記前後のリンクアーム(51),(51),(52),(52)が前方上方に回動した状態で前記脚受ボトム(7)を支持し、前記ローラー(53),(53)が前記凸部(17a),(17a)に進入すると前記前後のリンクアーム(51),(51),(52),(52)が下方回動から後方回動するよう構成し、前記揺動機構(49)は前記腰受ボトム(5)の下面側に逆へ字状のカムパイプ(42)を固着し、該カムパイプ(42)が前記基部フレーム(2)の前部に位置する連結パイプ(14)に接するよう構成し、前記摺動フレーム(4)の前後移動により腰受ボトム(5)が上下に揺動するよう構成し、前記摺動フレーム(4)が基部フレーム(2)の前部に位置する状態では、前記腰受ボトム(5)と背受ボトム(6)及び脚受ボトム(7)がほぼ同一平面を形成するベッド状の形態となり、前記摺動フレーム(4)を前記駆動手段(3)により後方移動させると、前記起伏機構(8)により背受ボトム(7)が頭部側に押し上げられながら起立し、前記腰受ボトム(5)は前記揺動機構(49)により後部を回動の基端として前部が上方回動され、前記脚受ボトム(7)は前記移動手段(9)により下方回動された後、後方回動され前記摺動フレーム(4)の下方に前記脚受ボトム(7)が移動した状態となって椅子状の形態となるよう構成したことを特徴とする。
そして、請求項2の発明では、前記基部フレーム(2)に設けたカムプレート(17)の凸部(17a)を塞ぐようにプレート(63)を進退自在に設けてなる切替え装置(62)を具備し、前記ローラー(53)が前記凸部(17a)に進入する状態と、カムプレート(17)及び該プレート(63)により形成されるほぼ同一平面を転動する状態とに切替え自在とし、ベッド状の状態から椅子状の状態に姿勢変更する状態と、ベッド状の状態から脚を伸ばしたまま背上げされる状態とに適宜切替え可能に構成したことを特徴とする。
また、請求項3の発明では、少なくとも背受ボトム(6)と腰受ボトム(5)及び脚受 ボトム(7)とからなる床部に、少なくとも頭部側マットレス(48)と脚部側マットレス(38)とに分割構成したマットレスを敷設し、これら頭部側マットレス(48)及び脚部側マットレス(38)上に一体のシーツ(65)の前端部及び後端部を巻き掛けるように敷設するとともに、少なくとも腰受ボトム(5)の前端部から脚受ボトム(7)の中間部に掛かるシーツ(65)は固定しない状態とすることで、ベッド状の状態から椅子状の状態にする際に前記移動手段(9)による脚受ボトム(7)の作動により、この部位のシーツ(65)が腰受ボトム(5)及び頭側マットレス(48)の脚側を包み込むよう構成したことを特徴とする。
【0007】
請求項1の発明によれば、基部フレーム(2)上に床部が配置されている。そして、この床部は少なくとも、背受ボトム(6)と腰受ボトム(5)と、脚受ボトム(7)とに分割されており、互いに隣接するように配置されている。さらに、腰受ボトム(5)は基部フレーム(2)に対して相対的に前後移動可能に具備された摺動フレーム(4)に取り付けられている。また、背受ボトム(6)は前記腰受ボトム(5)の前後移動に連動して起伏するように起伏機構(8)を介して取り付けられるとともに、腰受ボトム(5)に隣接しているので、見かけ上、腰受ボトム(5)が背受ボトム(6)をヘッドボード(12)側に押すように移動しながら背受ボトム(6)が起立するので平面視においてヘッドボード(12)と背受ボトム(6)間に隙間を形成することがない。また、脚受ボトム(7)は前記摺動フレーム(4)の前後移動に連動して腰受ボトム(5)下方に移動するよう移動手段(9)を介して取り付けられている。そのため、ベッド状の形態(背受ボトム(6)と腰受ボトム(5)、脚受ボトム(7)がほぼ水平面を形成する状態)から、腰受ボトム(5)を基部フレーム(2)に沿って頭側に移動させることによって、背受ボトム(6)は起立し、脚受ボトム(7)は腰受ボトム(5)下方に移動し収納された状態となる。すなわち、ベッド(1)上で仰臥しているベッド(1)の使用者は、背上げ操作とともに椅子状態に形態が変更されるので、身体を向きを換えることなく前方に向かって立ち上がることができるよう構成されている。さらに、腰受ボトム(5)が頭側に移動しながら背受ボトム(6)が起立するのでヘッドボード(12)との間に隙間があまり開かない。
さらに、この起伏機構(8)は、基部フレーム(2)に対して相対的に前後移動可能な摺動フレーム(4)に取り付けられる第二リンク(56)と、基部フレーム(2)側に取り付けられる第一リンク(55)をそれぞれ背受ボトム(6)に回動自在に取り付けている。そして、背受ボトム(6)には押上ローラー(46)が支承されており、この押上ローラー(46)は背受ボトム(6)の起立あるいは倒伏により摺動フレーム(4)上に固着されたカムプレート(29)上を転動するよう構成されている。そして、このカムプレート(29)は背受ボトム(6)が起立するときには背受ボトム(6)が上方に押し上げるようにカム軌跡をとっている。このように取り付けられた背受ボトム(6)は摺動フレーム(4)の後方移動に伴って、第一リンク(55)及び第二リンク(56)の作用により腰受ボトム(5)から離間するとともに起立する。さらに、押上ローラー(46)の作用により背受ボトム(6)は上方に押し上げられるので、この背受ボトム(6)の相対的な回動の中心がベッド(1)上の使用者の腰部の屈曲点とほぼ同一個所とすることができた。このため、背受ボトム(6)の起伏により使用者の腹部に圧迫感が生じることがない。
また、この移動手段(9)は、基部フレーム(2)に前後に摺動自在に取り付けられた摺動フレーム(4)に平行リンク機構によって脚受ボトム(7)が支持されている。そして、基部フレーム(2)にはカムプレート(17)が止着されており、このカムプレート(17)及び摺動フレーム(4)の前後移動によって前記平行リンクが前後に回動するよう構成されており、脚受ボトム(7)のマットレス受面は水平面を維持しつつ摺動フレーム(4)に対して円弧状の軌跡で脚受ボトム(7)が腰受ボトム(5)下方へ移動するようになっている。そのため、椅子状態としたときにも座部の高さを低くすることができるので、使用者の足がしっかりと床面に着いた状態とすることができる。すなわち、安全に前方への立ち上がりができる。
請求項2の発明によれば、基部フレーム(2)に設けたカムプレート(17)の凸部(17a)を遮蔽するようにプレート(63)が設けられています。そして、このプレートを凸部に進退自在になっているので、移動手段のローラーがこの凸部に進入する状態と、カムプレート及びプレートにより形成される平面に沿って転動する状態とに切替えできるよう構成されています。したがって、前記凸部にローラーが進入する場合には、ベッド状の状態から椅子状の状態に姿勢変更できる。また、前記凸部を遮蔽した場合には、ベッド状の状態から脚を伸ばしたまま背上げされるように姿勢変更できる。このように、使用状態に合わせ、脚受ボトムの作動状態を切り替えできるので、便利である。
請求項3の発明によれば、背受ボトム(6)と腰受ボトム(5)上に頭部側マットレス(48)を敷設し、脚受ボトム(7)上に脚部側マットレス(38)を敷設するとともに、これらのマットレス(38),(48)上に一体のシーツ(65)を敷設し、脚受ボトム(7)を腰受ボトム(5)下方に移動させる際に、シーツ(65)のたるみ部分が自動的に折り畳まれるような軌跡をもって脚受ボトム(7)が移動するので、ベッド(1)を椅子状の形態としたときに、正面視においてベッド(1)を構成する躯体部分等がシーツ(65)によって包み込まれた状態とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明に係る背上げ可能なベッドの一実施形態について図面に基づいて説明する。まず、第1図は本発明に係る背上げ可能なベッドの作動状態を示す状態説明図であり、ベッド上で仰臥可能な状態から、背上げとともに椅子掛け状態となる状態を説明したものである。このように本発明に係る背上げ可能なベッドでは、椅子状態となったときに、ベッド状態での全長Lの約半分までコンパクトになり、前方への立ち上がりも難なくできるよう構成されたものである。
【0009】
本発明に係る背上げ可能なベッド1は、床上に設置される基部フレーム2と、この基部フレーム2に対して相対的に前後に移動自在となるよう駆動手段3を備えた摺動フレーム4と、該摺動フレーム4上に取り付けられる腰受ボトム5と、該腰受ボトム5に隣接するように配される背受ボトム6及び脚受ボトム7とから主に構成され、前記背受ボトム6には摺動フレーム4の前後移動に連動してこの背受ボトム6を起伏させる起伏機構8と、さらに、前記脚受ボトム7には摺動フレーム4の前後移動に連動してこの脚受ボトム7を腰受ボトム5下方へ移動させる移動手段9とを備えている。
【0010】
上記基部フレーム2は、一対のレール部材10,10を備えた前側フレーム11と、ヘッドボード12が取り付けられる後側フレーム13とからなるものであり、通常のベッドフレームと比較すると全長が約半分程度まで短く構成したものである。
まず、前側フレーム11について説明する(第2図参照)。この前側フレーム11は断面視矩形状かつ互いに対向する内側面に開口部を持つ左右一対のレール部材10,10を有し、該レール部材10,10の前端部と連結パイプ14両端部とを固着することにより平面視において後方側が開口したコ字状に構成し、さらに、レール部材10,10の前方部外側に支持パイプ15,15を固着し、該支持パイプ15,15の先端部にはベッド脚16,16を固着してなるものである。なお、このベッド脚16は設置部材16aを固着した内パイプ16bと支持パイプ15に固着された外パイプ16cとからなるもので、外パイプ16cに内パイプ16bを入れ子状に挿通固定可能に構成してなるもので、図示しない高さ調節機構により適宜高さ調節可能に構成されている。
そして、前記レール部材10,10後端部にはそれぞれ上下方向の空孔部10a,10aが穿たれている。さらに、レール部材10,10中間部から前方部にかけてカムプレート17,17が固着されている。このカムプレート17は後部側に上向きの凸部17aが設けられてなるものである。本実施形態においては、後端側が上方に曲折された前側カムプレート17bと、前端側が上方に曲折された後側カムプレート17cに分割構成し、それぞれを離間させるとともに、平面視においてレール部材10,10から内側にはみ出すように突出させた状態でレール部材10,10に固着している。
【0011】
次に、後側フレーム13について説明する(第2図参照)。この後側フレーム13は摺動フレーム4の駆動手段3の取付部となる空孔部18aを備えたプレート18と、後述する起伏機構8の取付部となる左右一対のブラケット19,19と、前記前側フレーム11の取付部となる左右一対のコ字状プレート20,20とをそれぞれ固着した横パイプ21の両端部にベッド脚22,22を固着してなるものである。なお、このベッド脚22も前側フレーム11と同様に設置部材22aを固着した内パイプ22bと横パイプ21に固着された外パイプ22cとからなるもので、外パイプ22cに内パイプ22bを入れ子状に挿通固定可能に構成してなるもので、図示しない高さ調節機構により適宜高さ調節可能に構成されている。また、横パイプ21にはヘッドボード12の取付部材23,23が固着されている。
【0012】
上記のように構成された前側フレーム11と後側フレーム13は、前側フレーム11のレール部材10,10に穿たれた空孔部10a,10aと、後側フレーム13に固着されたコ字状プレート20,20をねじ止め(図示省略)することにより連結固定して基部フレーム2としたものである。
【0013】
次に前記基部フレーム2のレール部材10,10に沿って前後に移動する摺動フレーム4について説明する(第3図参照)。
この摺動フレーム4は、平面視において後方側が開口した略々コ字状に構成されたメインパイプ24を備えている。このメインパイプ24には四隅に段付支軸25,25,・・・を固着している。26は補強パイプであり、駆動手段3を迂回する形状としている。また、このメインパイプ24の前側には駆動手段3の取付部となる空孔部27aを備えた取付プレート27,27が固着されている。さらに、補強パイプ26,26間には連結パイプ28が固着され、この連結パイプ28上部にカムプレート29が固着されている。また、メインパイプ24上面中間部前方寄りには腰受ボトム5を取り付けるための筒体30,30が固着されるとともに、メインパイプ24下面中間部後方寄りには背受ボトム6の起伏機構8を取り付けるための筒体31,31が固着されている。
【0014】
このように構成された摺動フレーム4を、前後移動可能とするための駆動手段3として、アクチュエータ32を用いている。このアクチュエータ32は一端部を基部フレーム2のプレート18にピン33により固定するとともに、他端部を摺動フレーム4の取付プレート27にピン34により固定している。このように基部フレーム2と摺動フレーム4間に駆動手段3を配することによって、駆動手段3であるアクチュエータ32の伸縮により、適宜摺動フレーム4が前後に移動自在となっている。なお、本発明においては駆動手段3として伸縮可能なアクチュエータ32を利用しているが、例えばネジと螺合体を用い、モーター等の駆動力によりネジを回転させ、摺動フレーム4に固定された螺合体が相対的に前後に移動するよう構成してもよく、本実施形態に限定するものではなく、摺動フレーム4が基部フレーム2に対して前後に移動可能とするものであれば何ら問題はない。
なお、本実施形態においては上記駆動手段3の制御装置を図示していないが、基部フレーム2に対して摺動フレーム4が任意の位置で伸縮作動及び停止できるよう構成されているものである。
【0015】
次に互いに隣接するように配置されベッド1の床部となる背受ボトム6と、腰受ボトム5及び脚受ボトム7について説明する。
まず、脚受ボトム7は、パイプを曲折して略々矩形状の枠体35を構成し、該枠体35内部に補強部材36,36を固着してなるマットレス受面を一体的に構成するとともに、この補強部材36,36下面には側面視において略々L字状の左右一対の支持パイプ37,37を固着してなるものである。なお、この支持パイプ37には後端部及び中間部にそれぞれ空孔部37a,37bを設けている(第3図参照)。38はマットレスであり、マットレス受面上でずれないように固定されるものである。
そして、腰受ボトム5は、パイプを曲折して矩形状の枠体39を形成し、この枠体39内部には補強パイプ40,40を固着してなるマットレス受面を備えている。なお、前記補強パイプ40,40は後方に突出しており、端部には取付用のブラケット41,41が固着されている。なお、このブラケット41には空孔部41aが穿たれている。さらに、この腰受ボトム5のマットレス受面の下面側には、側面視において略々逆ヘ字状のカムパイプ42が固着されている(第4図参照)。
また、背受ボトム6は、パイプを曲折して矩形状の枠体43を形成し、この枠体43内部には補強パイプ44,44を固着してなるマットレス受面を備えている。なお、この枠体43前端部適所にはブラケットプレート45,45が固着されており、押上ローラー46が支承されている。また、前記補強パイプ44,44には中間部には筒体44a,44aが固着され、枠体43下部には筒体47,47が固着されている(第5図参照)。
なお、48は背受ボトム6及び腰受ボトム5のマットレス受面上にずれないように固定されるマットレスである。
【0016】
次に、上記腰受ボトム5は前記摺動フレーム4上に取り付けられる。
なお、本実施形態においては、腰受ボトム5の前後移動に連動するように腰受ボトム5が後端部を回動の基点として前端側を上下に回動させる揺動機構49が備えられている。この揺動機構49は次のように構成されている。
まず、腰受ボトム5は、摺動フレーム4のメインパイプ24上面に固着された筒体30,30と腰受ボトム5に固着されたブラケット41,41とをピン50,50により回動自在に枢着して取り付けられている。このように取り付けられた腰受ボトム5は、摺動フレーム4の前後移動に連動して、腰受ボトム5下面に固着された逆ヘ字状のカムパイプ42が基部フレーム2の連結パイプ14に接当しながら腰受ボトム5が前後に移動することで、腰受ボトム5はピン50,50を回動の起端として上下に揺動するよう構成されたものである。
なお、本実施形態においては腰受ボトム5にカムパイプ42を固着してこのカムパイプ42と基部フレームの連結パイプ14によって腰受ボトム5を揺動させる構成としているが、基部フレーム2のレール部材10,10上面にカムプレートを固着して、腰受ボトム5下面にこのカムプレート上を移動する作動部材を取り付ける構成としても同様の効果を得ることができる。さらに、上述した揺動機構49は後述する起伏機構8によって背受ボトム6が起立するときの角度にあわせて効果的な角度をもって揺動するよう構成することにより、ベッド上の使用者が背上げ時に圧迫感やずれを感じないよう構成できるものである。
【0017】
次に、移動手段9を介して摺動フレーム4に取り付けられる脚受ボトム7について説明する(第3図参照)。
この移動手段9は、左右一対の前側リンクアーム51,51と後側リンクアーム52,52で構成される平行リンク機構を用いたものである。まず、後側リンクアーム52は、アームパイプ52aの一端部に軸受52bを固着し、他端部に支軸52cを固着してなるものである。そして、前側リンクアーム51は、アームパイプ51aの一端部に軸受51bを固着し、他端部に支軸51cを固着したもので、さらに、軸受51bには軸51dが固着された三角形状のプレート51eが固着されており、この軸51dには転動自在にローラー53が支承されている。
このように構成された前側リンクアーム51の軸受51bを摺動フレーム4の段付き支軸25の大径部25aに挿通するとともに、支軸51cを脚受ボトム7の前方の空孔部37bに枢支している。また、後側リンクアーム52の軸受52bを摺動フレーム4の後ろ側の段付き支軸25の大径部25aに挿通するとともに、支軸52cを脚受ボトム7の後方の空孔部37aに枢支している。さらに、それぞれの段付き支軸25の小径部25bには転動自在にローラー54が支承され、上記前側フレーム11のレール部材10,10内を転動するよう挿通されている。そして、前記摺動フレーム4を基部フレーム2に対して摺動フレーム4を前方部に移動させると、脚受ボトム7は上方位置、すなわち、隣接して配される腰受ボトム5と略々同一平面をなす位置にあり、この脚受ボトム7の自重により前側リンクアーム51及び後側リンクアーム52が下方回動する方向に回動しようとするが前側リンクアーム51のローラー53がカムプレート17の水平部下面に接しておりその位置を保持するように構成されている。
【0018】
次に、上記のように構成された脚受ボトム7及び移動手段9の作用について説明する。この脚受ボトム7は摺動フレーム4が基部フレーム2のレール部材10,10の前端部に位置する状態では、前側リンクアーム51,51上端部のローラー53,53がカムプレート17,17の水平部下面に接当した状態であり、前後のリンクアーム51,51,52,52は前方上方に振り上げられた状態で脚受ボトム7を支持している(第6図参照)。
この状態から摺動フレーム4を徐々に後方に移動させることによって脚受ボトム7は、まず水平面内を後方に移動する(第7図参照)。
さらに摺動フレーム4を後方に移動させると、カムプレート17、17の凸部17a,17aに沿ってローラー53,53が転動し、前後のリンクアーム51,51,52,52は下方回動することとなり脚受ボトム7も基部フレーム2の連結パイプ14を避けるように下方へ移動する(第8図参照)。
そして、さらに摺動フレーム4を後方移動させるとリンクアーム51,51,52,52はさらに後方回動するようになり脚受ボトム7が摺動フレーム4の下部へ移動した状態となる(第9,10図参照)。
【0019】
次に、前記摺動フレーム4の前後移動に連動して背受ボトム6を起立あるいは倒伏させる起伏機構8について説明する(第5図参照)。
この起伏機構8は、一端部を基部フレーム2の横パイプ21に固着したブラケット19,19に一端部を枢着した第一リンク55,55と、摺動フレーム4のメインパイプ24下面に固着された筒体31,31に一端部を枢着した第二リンク56,56とから主に構成されるものであり、各リンクは次のような構成となっている。
まず、第一リンク55は側面視において略々へ字状のパイプ両端部に空孔部55a,55aを備えてなるものであり、一端部を後側フレーム13のブラケット19,19にピン(図示せず)により回動自在に枢着しているものである。
そして、第二リンク56は左右一対のリンクプレート57,57にパイプ58を固着して一体的に構成したもので、前記リンクプレート57にはそれぞれ両端部に空孔部57a,57bが穿たれている。また、一方のリンクプレート57の中間部には別の空孔部57cが穿たれている。このリンクプレート57,57の下部に穿たれた空孔部57a,57aと摺動フレーム4の下面に固着された筒体31,31とをピン59,59により固定することにより、第二リンク56を回動自在として構成している。
上記のようにそれぞれ回動自在に取り付けられた第一リンク55,55及び第二リンク56をそれぞれ、第一リンク55,55の他端部は背受ボトム6中間部に固設された筒体44a,44aにピン60,60により枢着し、第二リンク56の空孔部57b,57bは背受ボトム6下端部近傍に固着された筒体47,47にピン61,61により枢着している。
そして、背受ボトム6に固着されたブラケットプレート45,45に支承された押上ローラー46は、摺動フレーム4に固着されたカムプレート29上を転動するよう配置されている。
【0020】
上述のように第一リンク55,55及び第二リンク56,56、さらに背受ボトム6下部に枢着された押上ローラー46からなる起伏機構8を介して基部フレーム2及び摺動フレーム4に取り付けられており、前記摺動フレーム4の前後移動により、第6図から第10図に示すように背受ボトム6は起立あるいは倒伏するよう構成されている。
詳述すると、上記摺動フレーム4の後方移動に伴い摺動フレーム4に枢支された第二リンク56を介して取り付けられた背受ボトム6も後方へ移動する。このとき、第二リンク56よりも長い第一リンク55,55が背受ボトム6後端部を上方に押し上げると同時に押上ローラー46がカムプレート29上を転動しながら相対的に背受ボトム6を上方へ押し上げるように作用する。なお、これら第一リンク55,55と第二リンク56及び押上ローラー46によって、背受ボトム6は腰受ボトム5後端部と離間しながら起立する軌跡をとるように作動する。そのため、腰受ボトム5及び背受ボトム6上に敷設されるマットレス48は各ボトム5,6とのずれが生じないように構成されている。すなわち、ベッド1上に仰臥された方は、背受ボトム6の起立あるいは倒伏により身体の屈曲状態が変化するが、マットレス48がその屈曲状態をうまく包み込むようになり、このベッド1の使用者が不快感を持つことなく、背上げ動作が行えるよう構成されている。
【0021】
このように構成されてなる背上げ可能なベッド1は、背受ボトム6と腰受ボトム5及び脚受ボトム7とからなる床部が摺動フレーム4の前後移動に連動して次のように作動する。
まず、このベッド1上で仰臥する場合には、摺動フレーム4を最前端まで移動させておく。摺動フレーム4がこの位置にあるとき、床部は略々同一水平面を形成する状態となっている。詳述すると、まず、背受ボトム6は第一リンク55,55及び第二リンク56で略々水平状態で保持されている。また、腰受ボトム5は裏面に固着されたカムパイプ42が基部フレーム2の連結パイプ14に接当する状態にあり、略々水平状で保持されている。さらに、脚受ボトム7は前側リンクアーム51,51の上端部のローラー53,53がカムプレート17,17の水平部下面に接当し、下端部を前方上方に振り上げた状態にある。この状態では、腰受ボトム5と略々同じ高さに脚受ボトム7が位置することとなっており、それぞれのボトムによって形成される床部が平面状態となっているものである(第6図参照)。
【0022】
この状態から背上げを行うには、駆動手段3であるアクチュエータ32を縮めるように作動させ、摺動フレーム4を後退させる。すると、起伏機構8である第一リンク55,55及び第二リンク56、さらに背受ボトム6に支承された押上ローラー46によって背受ボトム6が徐々に起立する。詳述すると、摺動フレーム4が後退すると背受ボトム6を第一リンク55,55が突っ支えた状態となり、背受ボトム6の頭部側を押し上げるように徐々に上方回動させる。このとき、第二リンク56と押上ローラー46の作用により、背受ボトム6の腰受ボトム5側を腰受ボトム5から徐々に離間させるとともに、カムプレート29上を押上ローラー46が転動し、背受ボトム6を徐々に上方へ移動させるよう構成されており、背受ボトム6の見かけ上の回動中心がベッド1上の使用者の腰の屈曲点と略々同一位置となるよう構成されたものである(第7図から第9図参照)。
また、これと同時に摺動フレーム4の後退に追従するように腰受ボトム5も基部フレーム2に対して相対的に後退する。この腰受ボトム5は揺動機構49、すなわち、後端部を回動自在に摺動フレーム4に枢着したものであるとともに、腰受ボトム5下面にはカムパイプ42が固着されており、このカムパイプ42が基部フレーム2の連結パイプ14に接当した状態にあり、徐々に腰受ボトム5を上方回動するように作動する(第6図から第8図参照)。
さらに、脚受ボトム7は移動手段9によって、すなわち、摺動フレーム4にそれぞれ回動自在に枢着された平行リンク機構によって支持されており、カムプレート17,17の水平部下面にローラー53,53が接当している間は脚受ボトム7の高さはそのままで、腰受ボトム5に追従するように後退する(第6図及び第7図参照)。
【0023】
そして、さらに摺動フレーム4を後退させると、背受ボトム6はさらに起立し、腰受ボトム5は上方回動された後、下方回動し水平状態となる。
このとき、脚受ボトム7は移動手段9によって、次のように作用している。まず、前側リンクアーム51,51のローラー53,53がカムプレート17,17の凸部17a,17aに沿って転動するため、前側リンクアーム51,51及び後側リンクアーム52,52が徐々に下方回動し始める。この下方回動により脚受ボトム7は、徐々に下方へ引き込まれる(第8図及び第9図参照)。
さらに、摺動フレーム4を後退させると、前側リンクアーム51,51のローラー53,53がカムプレート17,17の凸部17a,17aから水平部に沿って転動するため前側リンクアーム51,51はさらに後方回動する(第9図及び第10図参照)。そして、第10図に示すように腰受ボトム5の前端部と脚受ボトム7の前端部が揃うように構成されている。
【0024】
このように、本発明に係る背上げ可能なベッド1は、基部フレーム2に対して相対的に前後移動可能に具備された摺動フレーム4の前後移動によって、床部を形成する各ボトム(背受ボトム6,腰受ボトム5,脚受ボトム7)がそれぞれ作動するよう構成されている。そのため、それぞれのボトム5,6,7を作動させるための駆動力を一つの駆動手段3から得ることができる。したがって、複数の駆動手段を用いる必要がなく、ベッド1を安価に提供できる。
【0025】
さらに、この背上げ可能なベッド1の移動手段9に以下に説明する切替え装置62を具備することによって脚受ボトム7の下方移動をさせずに、摺動フレーム4に追従して後退するよう構成することも可能である。
この切替え装置62は、上記移動手段9のカムプレート17の凸部17aに前側リンクアーム51のローラー53が浸入しないようにプレート63等をカムプレート17の水平部と略々同一面を形成するように進入あるいは退出可能に設けたもので、例えば第11図に示すように、レバー64の水平回動操作によってプレート63を凸部17aに挿通あるいは退出させるもの、あるいは、後側カムプレート17cに沿って前後に摺動自在に設けたプレート63を図示しない操作手段によって前後に摺動させることによって凸部17aにローラー53が進入可能な状態と進入できない状態とに切り替え可能に構成したものである。
【0026】
上記の実施形態により左右の前側リンクアーム51,51のローラー53,53がカムプレート17,17の凸部17a,17aに進入できないようにプレート63,63が塞いでいるので、ローラー53,53はカムプレート17,17の水平部からプレート63,63の下面に沿って転動するため、前側リンクアーム51,51は上方に振り上げられた状態のまま摺動フレーム4の後方移動により後方へ引き込まれる(第6図乃至第10図参照)。
このように、移動手段9である前側リンクアーム51,51及び後側リンクアーム52,52を回動可能な状態と回動できない状態とに切替え可能に切替え装置62を具備することによって、脚を伸ばしたまま背上げできる状態と、背上げした際に脚受ボトム7が腰受ボトム5下方に収納された状態とに設定変更できるので、より効果的に療養することができる。
【0027】
また、本発明に係る背上げ可能なベッド1は、少なくとも頭部側のマットレス48と脚部側のマットレス38に分割してなるもので、このマットレス38,48には分割したシーツ等をそれぞれ巻き掛けるようにしても良い(第16図参照)が、床部がフラットな状態(第6図参照)で後端部及び前端部をそれぞれマットレス38,48に巻き掛けるように固定してなる一体のシーツ65を用いた場合には、第6図から第9図に示すようにシーツ65が脚受ボトム7の移動に際して前側フレーム11の連結パイプ14をカバーして直接使用者の脚がベッドフレーム(連結パイプ14等)に触れるのを防止することも可能であるとともに、このシーツ65は脚受ボトム7の移動に連動して自動的に折りたたまれ、整然とした状態となってこのベッド1を椅子の状態としたときに正面視においてソファーにカバーを掛けたようにすることができる(第15図参照)。すなわち、マットレス38,48を覆う一体のシーツ65を用いることによって、脚受ボトム7が腰受ボトム5の下方に収納されたとき、ベッド1の構造部、すなわち躯体部分を覆い隠すことができるよう構成されている。
【0028】
さらに、第13図及び第14図に示すように、上記背受ボトム6を頭部背受ボトム6aと腰部背受ボトム6bに分割し、互いを回動自在に連設するとともに、頭部背受ボトム6aには支持プレート66を固着し、該支持プレート66に設けた空孔部66aと起伏機構8を構成する第二リンク56の空孔部57c間に連結ロッド67を支承すると、腰部背受ボトム6bの起立時に頭部背受ボトム6aは腰部背受ボトム6bの頭部側端部を起端として回動し、頭部背受ボトム6aは水平状態を維持するよう構成することもできる。
このように構成することによって、枕元に小物等を置いておいても背受ボトム6の起伏操作を行うことができるのでより快適に療養することができる。
このように構成された背上げ可能なベッド1によれば、第16図に示すように側板が倒伏自在な車椅子Kをベッドサイドに配置しておき、ベッド1を背上げすることで使用者は自動的に着座姿勢をとることができる。然る後、車椅子Kの側板を倒し、車椅子K側へいざるように移動すれば車椅子Kへの移乗も容易に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る背上げ可能なベッドは、次のような効果を奏するものである。
請求項1の発明によれば、基部フレーム2上に床部が配置されている。そして、この床部は少なくとも、背受ボトム6と腰受ボトム5と、脚受ボトム7とに分割されており、互いに隣接するように配置されている。さらに、腰受ボトム5は基部フレーム2に対して相対的に前後移動可能に具備された摺動フレーム4に取り付けられている。また、背受ボトム6は前記腰受ボトム5の前後移動に連動して起伏するように起伏機構8を介して取り付けられるとともに、腰受ボトム5に隣接しているので、見かけ上、腰受ボトム5が背受ボトム6をヘッドボード12側に押すように移動しながら背受ボトム6が起立するので平面視においてヘッドボード12と背受ボトム6間に隙間を形成することがない。また、脚受ボトム7は前記摺動フレーム4の前後移動に連動して腰受ボトム5下方に移動するよう移動手段9を介して取り付けられている。そのため、ベッド状の形態背受ボトム6と腰受ボトム5、脚受ボトム7がほぼ水平面を形成する状態から、腰受ボトム5を基部フレーム2に沿って頭側に移動させることによって、背受ボトム6は起立し、脚受ボトム7は腰受ボトム5下方に移動し収納された状態となる。すなわち、ベッド1上で仰臥しているベッド1の使用者は、背上げ操作とともに椅子状態に形態が変更されるので、身体を向きを換えることなく前方に向かって立ち上がることができるよう構成されている。さらに、腰受ボトム5が頭側に移動しながら背受ボトム6が起立するのでヘッドボード12との間に隙間があまり開かない。
さらに、この起伏機構8は、基部フレーム2に対して相対的に前後移動可能な摺動フレーム4に取り付けられる第二リンク56と、基部フレーム2側に取り付けられる第一リンク55をそれぞれ背受ボトム6に回動自在に取り付けている。そして、背受ボトム6には押上ローラー46が支承されており、この押上ローラー46は背受ボトム6の起立あるいは倒伏により摺動フレーム4上に固着されたカムプレート29上を転動するよう構成されている。そして、このカムプレート29は背受ボトム6が起立するときには背受ボトム6が上方に押し上げるようにカム軌跡をとっている。このように取り付けられた背受ボトム6は摺動フレーム4の後方移動に伴って、第一リンク55及び第二リンク56の作用により腰受ボトム5から離間するとともに起立する。さらに、押上ローラー46の作用により背受ボトム6は上方に押し上げられるので、この背受ボトム6の相対的な回動の中心がベッド1上の使用者の腰部の屈曲点とほぼ同一個所とすることができた。このため、背受ボトム6の起伏により使用者の腹部に圧迫感が生じることがない。
また、この移動手段9は、基部フレーム2に前後に摺動自在に取り付けられた摺動フレーム4に平行リンク機構によって脚受ボトム7が支持されている。そして、基部フレーム2にはカムプレート17が止着されており、このカムプレート17及び摺動フレーム4の前後移動によって前記平行リンクが前後に回動するよう構成されており、脚受ボトム7のマットレス受面は水平面を維持しつつ摺動フレーム4に対して円弧状の軌跡で脚受ボトム7が腰受ボトム5下方へ移動するようになっている。そのため、椅子状態としたときにも座部の高さを低くすることができるので、使用者の足がしっかりと床面に着いた状態とすることができる。すなわち、安全に前方への立ち上がりができる。
請求項2の発明によれば、基部フレーム2に設けたカムプレート17の凸部17aを遮蔽するようにプレート63が設けられています。そして、このプレートを凸部に進退自在になっているので、移動手段のローラーがこの凸部に進入する状態と、カムプレート及びプレートにより形成される平面に沿って転動する状態とに切替えできるよう構成されています。したがって、前記凸部にローラーが進入する場合には、ベッド状の状態から椅子状の状態に姿勢変更できる。また、前記凸部を遮蔽した場合には、ベッド状の状態から脚を伸ばしたまま背上げされるように姿勢変更できる。このように、使用状態に合わせ、脚受ボトムの作動状態を切り替えできるので、便利である。
請求項3の発明によれば、背受ボトム6と腰受ボトム5上に頭部側マットレス48を敷 設し、脚受ボトム7上に脚部側マットレス38を敷設するとともに、これらのマットレス38,48上に一体のシーツ65を敷設し、脚受ボトム7を腰受ボトム5下方に移動させる際に、シーツ65のたるみ部分が自動的に折り畳まれるような軌跡をもって脚受ボトム7が移動するので、ベッド1を椅子状の形態としたときに、正面視においてベッド1を構成する躯体部分がシーツ65によってカバーされた状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る背上げ可能なベッドの作動状態を示す説明図
【図2】基部フレームを示す全体斜視図
【図3】摺動フレームと移動機構及び脚受ボトムを示す組立説明図
【図4】腰受ボトムの取付説明図
【図5】背受ボトムの取付説明図
【図6】本発明に係る背上げ可能なベッドのフラットな状態を示す側断面図
【図7】起伏機構と移動手段及び揺動機構の作用説明図(1)
【図8】起伏機構と移動手段及び揺動機構の作用説明図(2)
【図9】起伏機構と移動手段及び揺動機構の作用説明図(3)
【図10】起伏機構と移動手段及び揺動機構の作用説明図(4)
【図11】切替え機構を示す要部斜視図
【図12】切替え機構を作動させたときの脚受ボトムの移動状態を示す側断面図
【図13】頭部背受ボトムの水平機構を示す側断面図
【図14】その水平機構の作動状態を示す側断面図
【図15】シーツの状態を示す全体斜視図
【図16】車椅子への移乗方法説明図
【図17】従来技術の第一の形態を示す説明図
【図18】従来技術の第二の形態を示す説明図
【図19】従来技術の第三の形態を示す説明図
【符号の説明】
1 背上げ可能なベッド
2 基部フレーム
3 駆動手段
4 摺動フレーム
5 腰受ボトム
6 背受ボトム
7 脚受ボトム
8 起伏機構
9 移動手段
17 カムプレート(移動手段)
29 カムプレート(起伏機構)
42 カムパイプ
49 揺動機構
46 押上ローラー
55 第一リンク
56 第二リンク
62 切替え装置

Claims (3)

  1. 左右一対のレール部材(10),(10)を備えた基部フレーム(2)と、該レール部材(10),(10)に沿って前後に移動自在な摺動フレーム(4)と、該摺動フレーム(4)を前後に移動させるために前記基部フレーム(2)と摺動フレーム(4)間に配した駆動手段(3)と、前記摺動フレーム(4)上に後端部を回動自在に軸着した腰受ボトム(5)と、前記腰受ボトム(5)に隣接するよう配した背受ボトム(6)及び脚受ボトム(7)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記背受ボトム(6)を起伏する起伏機構(8)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記脚受ボトム(7)を前記摺動フレーム(4)の下方に移動させる移動手段(9)と、前記摺動フレーム(4)の前後移動によって前記腰受ボトム(5)を揺動させる揺動機構(49)とからなる背上げ可能なベッド(1)において、前記起伏機構(8)は第一リンク(55),(55)を基部フレーム(2)の頭部側と前記背受ボトム(6)の前後方向中間部にそれぞれ回動自在に軸着し、第二リンク(56)を前記摺動フレーム(4)の後部と前記背受ボトム(6)の前部にそれぞれ回動自在に軸着するとともに、後方上がりに形成したカムプレート(29)を前記摺動フレーム(4)上に固着し、該カムプレート(29)上を転動するように押上ローラー(46)を前記背受ボトム(6)の前端部にブラケットプレート(45),(45)を介して支承して構成し、前記移動手段(9)は前側リンクアーム(51),(51)と後側リンクアーム(52),(52)を前記摺動フレーム(4)の前後と前記脚受ボトム(7)の支持パイプ(37),(37)に回動自在に軸着してなる左右一対の平行リンク機構から構成するとともに、前側リンクアーム(51),(51)の反脚受ボトム(7)側を延長してローラー(53),(53)を支承する一方、前記基部フレーム(2)のレール部材(10),(10)に凸部(17a),(17a)を設けてなるカムプレート(17),(17)をそれぞれ固着して該カムプレート(17),(17)の下面を前記ローラー(53),(53)が転動するよう構成し、前記ローラー(53),(53)が前記凸部(17a),(17a)よりも前側のカムプレート(17),(17)に沿って移動する際には前記前後のリンクアーム(51),(51),(52),(52)が前方上方に回動した状態で前記脚受ボトム(7)を支持し、前記ローラー(53),(53)が前記凸部(17a),(17a)に進入すると前記前後のリンクアーム(51),(51),(52),(52)が下方回動から後方回動するよう構成し、前記揺動機構(49)は前記腰受ボトム(5)の下面側に逆へ字状のカムパイプ(42)を固着し、該カムパイプ(42)が前記基部フレーム(2)の前部に位置する連結パイプ(14)に接するよう構成し、前記摺動フレーム(4)の前後移動により腰受ボトム(5)が上下に揺動するよう構成し、前記摺動フレーム(4)が基部フレーム(2)の前部に位置する状態では、前記腰受ボトム(5)と背受ボトム(6)及び脚受ボトム(7)がほぼ同一平面を形成するベッド状の形態となり、前記摺動フレーム(4)を前記駆動手段(3)により後方移動させると、前記起伏機構(8)により背受ボトム(7)が頭部側に押し上げられながら起立し、前記腰受ボトム(5)は前記揺動機構(49)により後部を回動の基端として前部が上方回動され、前記脚受ボトム(7)は前記移動手段(9)により下方回動された後、後方回動され前記摺動フレーム(4)の下方に前記脚受ボトム(7)が移動した状態となって椅子状の形態となるよう構成したことを特徴とする背上げ可能なベッド。
  2. 前記基部フレーム(2)に設けたカムプレート(17)の凸部(17a)を塞ぐようにプレート(63)を進退自在に設けてなる切替え装置(62)を具備し、前記ローラー(53)が前記凸部(17a)に進入する状態と、カムプレート(17)及び該プレート(63)により形成されるほぼ同一平面を転動する状態とに切替え自在とし、ベッド状の状態から椅子状の状態に姿勢変更する状態と、ベッド状の状態から脚を伸ばしたまま背上げされる状態とに適宜切替え可能に構成してなる請求項1に記載の背上げ可能なベッド。
  3. 少なくとも背受ボトム(6)と腰受ボトム(5)及び脚受ボトム(7)とからなる床部に、少なくとも頭部側マットレス(48)と脚部側マットレス(38) とに分割構成したマットレスを敷設し、これら頭部側マットレス(48)及び脚部側マットレス(38)上に一体のシーツ(65)の前端部及び後端部を巻き掛けるように敷設するとともに、少なくとも腰受ボトム(5)の前端部から脚受ボトム(7)の中間部に掛かるシーツ(65)は固定しない状態とすることで、ベッド状の状態から椅子状の状態にする際に前記移動手段(9)による脚受ボトム(7)の作動により、この部位のシーツ(65)が腰受ボトム(5)及び頭側マットレス(48)の脚側を包み込むよう構成してなる請求項1あるいは請求項2に記載の背上げ可能なベッド。
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