JPH08308886A - 起き上がりベッド装置 - Google Patents

起き上がりベッド装置

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JPH08308886A
JPH08308886A JP7145572A JP14557295A JPH08308886A JP H08308886 A JPH08308886 A JP H08308886A JP 7145572 A JP7145572 A JP 7145572A JP 14557295 A JP14557295 A JP 14557295A JP H08308886 A JPH08308886 A JP H08308886A
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JP
Japan
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plate member
leg
base frame
back plate
movable
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Application number
JP7145572A
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Inventor
Takashi Sakai
孝 坂井
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造であって、足裏が確実に床面に着
くようにして、立ち上がりの動作を介助することができ
るだけでなく腰掛け姿勢をとることにより楽に座姿勢を
維持することができる。 【構成】 固定基台フレーム11と、可動脚部16を
有する第1可動基台フレーム12と、第2可動基台フレ
ーム13を備え、背板部材21と、腰板部材22と、第
1脚板部材23と、第2脚板部材24とを含み、前記背
板部材は背板部作動機構Aによってその水平位置21H
と起き上がり位置21Uの間を上下動自在に構成されて
いるとともに、前記腰板部材22および第1脚板部材2
3ならびに第2脚板部材24は、下半部作動機構Bによ
ってそれらの水平位置25Hと脚下ろし位置25Dの間
を屈曲自在に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は起き上がりベッド装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、病人や老人など長い間ベッド
に寝たままの人が、上半身を起こしたりベッドから降り
て立ち上がろうとする場合、身体を起こすことが困難で
あったり足元が不安定となることがある。そのため、こ
のような動作の介助や訓練の便宜を図るため、ベッドの
上半部を適当な角度で起立させることのできるベッドが
知られている。従来のこのようなベッドの起き上がり構
造としては、ベッドのフレーム下部にジャッキ機構やウ
ォームギア機構を設け、これをモータなどによって作動
させるものが一般的である。
【0003】しかしながら、かかる従来構造では、ベッ
ド下部に大がかりで複雑な機構が必要となり、一般家庭
で使用するにはほとんど不可能であった。しかも、前記
したような従来のベッド装置ではそのほとんどが身体の
上半身を起こすだけなので、立ち上がり時には、介護人
が寝ている人の膝を立てたりベッドサイドから脚を降ろ
したりするなどして、足裏を床面に着けるための介助を
行なう必要があり、独りではその動作が行ないにくいと
いう問題がある。また、読書や食事など、上半身を起こ
す姿勢が長く保たれる所作の場合、足腰に負担がかかり
その座姿勢が安定しにくく不便を感じることがあった。
【0004】そのため、簡単な構造であって、独力でも
確実に足裏を床面に着けることのできるベッドがあれ
ば、立ち上がりの動作がしやすくなる。また、上半身を
起こす姿勢の場合、身体への負担の軽い腰掛け姿勢をと
ることができれば、長くその姿勢を安定して保つことが
でき、介護人の労力を大幅に軽減することができる。し
かも一般家庭で行なうリハビリや家族とのコミュニケー
ションなどにも大いに役立つのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
簡単な構造であって、上半身を起こすだけではなく、足
裏が確実に床面に着くようにして、立ち上がりの動作を
介助することができ、腰掛け姿勢をとることにより楽に
座姿勢を維持することができる起き上がりベッド装置を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
固定脚部を有する固定基台フレームと、前記固定基台フ
レームにヒンジ結合され、支持位置と折り畳み位置の間
を折曲自在に設けられた可動脚部を有する第1可動基台
フレームと、前記第1可動基台フレームとヒンジ結合さ
れた第2可動基台フレームを備え、前記固定基台フレー
ムに軸支された背板部材と、前記固定基台フレームに軸
支された腰板部材と、前記第1可動基台フレームに載置
され前記腰板部材とヒンジ結合された第1脚板部材と、
前記第2可動基台フレームに固設された第2脚板部材と
を含み、前記背板部材は背板部作動機構によってその水
平位置と起き上がり位置の間を上下動自在に構成されて
いるとともに、前記腰板部材および第1脚板部材ならび
に第2脚板部材は、前記可動脚部および腰板部材を作動
する下半部作動機構によってそれらの水平位置と脚下ろ
し位置の間を屈曲自在に構成されていることを特徴とす
る起き上がりベッド装置に係る。
【0007】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の起き上がりベッド装置の作動
を段階的に示す概略側面図、図2はこの発明装置の一実
施例を示す一部を切り欠いた側面図、図3は同じく各フ
レーム部分および作動機構部分を示す一部を切り欠いた
平面図、図4は背板部作動機構による背板部材の作動状
態を示す要部の断面図、図5は下半部作動機構の一例を
示す要部の斜視図、図6は下半部が水平位置にある状態
を示す断面図、図7は下半部が脚下ろし位置に近い屈曲
状態を示す断面図、図8は下半部が脚下ろし位置にある
状態を示す断面図である。
【0008】この発明の起き上がりベッド装置は、図1
および図2に破線で示したようなマットレスMが敷設さ
れ、さらにこのマットレスMの上に敷ふとんが載置され
て使用されるものである。このマットレスMにはベッド
の起き上がり動作に必要な範囲でヒンジ部および滑り落
ち防止手段等が付される。
【0009】図1各図に示したように、この発明の起き
上がりベッド装置は固定基台フレーム11と第1可動基
台フレーム12と第2可動基台フレーム13を有する。
固定基台フレーム11は、複数の固定脚部15,15,
15によって支持されている。図の符号17は頭部板
(ヘッドボード)である。第1可動基台フレーム12
は、前記固定基台フレーム11に対して下方へ屈曲でき
るようにヒンジ部31を介してヒンジ結合されていると
ともに、前記ヒンジ部31と反対側の足部側Fには可動
脚部16が頭部側Hへ折曲できるようにヒンジ部32を
介して設けられている。この可動脚部16は、図1の
(1A)の支持位置16Sと図1の(1C)の折り畳み
位置16Fの間を折曲自在に設けられている。第2可動
基台フレーム13は、前記第1可動基台フレーム12に
対して上方へ屈曲できるようにヒンジ部33介してヒン
ジ結合されている。符号18は足部板(フットボード)
である。
【0010】前記各基台フレーム11,12,13には
次に述べる関係で、背板部材21と腰板部材22と第1
脚板部材23と第2脚板部材24が設けられる。まず、
背板部材21は、その頭部側Hが上下動できるように、
その足部側Fにおいて回動軸34によって固定基台フレ
ーム11に軸支されている。腰板部材22は、同じくそ
の足部側Fが上下動できるように、その頭部側Hにおい
て回動軸35によって固定基台フレーム11に軸支され
ている。また、第1脚板部材23は、前記第1可動基台
フレーム12に載置され、前記腰板部材22に対して上
方へ回動できるようにヒンジ部36を介してヒンジ結合
されている。さらに、第2脚板部材24は、前記第2可
動基台フレーム13に固設されている。
【0011】そして、このベッド装置にあっては背板部
作動機構Aおよび下半部作動機構Bが設けられていて、
まず、背板部作動機構Aによって、背板部材21が図1
の(1A)で示す水平位置21Hと、同図(1B)を経
て(1C)で示す起き上がり位置21Uとの間を回動自
在に構成されている。また、下半部作動機構Bによっ
て、腰板部材22と第1脚板部材23と第2脚板部材2
4(これら3つの部材からなる部分を下半部25と称す
る)は、図1の(1A)に示す下半部水平位置25H
と、同図(1B)を経て(1C)に示す下半部脚下ろし
位置25Dとの間を屈曲自在に構成されている。
【0012】本装置においては、上のように背板部材2
1の作動と下半部25(腰板部材22、第1脚板部材2
3および第2脚板部材24)の作動は、それぞれ別個の
背板部作動機構Aおよび下半部作動機構Bによって独立
して行われる。しかしながら、実際には、背板部材21
の作動と下半部25の作動は、連動という意味ではない
までも(もちろん、連動も可能である)、同時に行われ
ることが多い。従って特に説明はしないが、背板部材2
1あるいは下半部25のみを単独で作動させることも、
あるいは背板部材21もしくは下半部25のみを作動し
た後に他を作動させてもよいことはいうまでもない。図
1各図では、説明の便宜上、背板部材21と、下半部2
5の作動を同時に行なう場合を一つの例として示す。
【0013】まず、図1の(1A)に示されるように、
この装置は、通常状態では背板部材21、腰板部材2
2、第1脚板部材23ならびに第2脚板部材24はベッ
ドとして水平状態に保持されている。同図の符号21H
は背板部材21の水平位置、25Hは下半部25の水平
位置を示し、16Sは水平位置25Hにある下半部25
を支持する可動脚16の支持位置を表わす。なお、図1
各図の上方の符号PA,PB,PCはそれぞれの図のベ
ッド状態における人の概略姿勢を示したものである。
【0014】図の(1B)は、ベッドに寝ている人が身
体を起こす場合、あるいは半起き状態を示し、背板部作
動機構Aによって背板部材21を起こすとともに、下半
部作動機構Bによって腰板部材22を持ち上げながら可
動脚部16を折り曲げて下半部25を屈曲させた状態で
ある。ベッドがこのような形状に屈曲することにより、
人PBの姿勢から理解されるように、膝が下側から押し
上げられ自然に立膝姿勢となる。そのため、身体の重心
が腰の位置にくるので、座姿勢を安定して長く楽に保つ
ことができるばかりか、背板部材を立てた時にベッドか
ら滑り落ちるような不安感が解消される。
【0015】さらに、図1の(1C)に示すように、人
がベッドから立ち上がる場合には、背板部作動機構Aに
よって背板部材21がさらに起き上げられるとともに、
下半部作動機構Bによって可動脚部16が折り畳み位置
16Fまで折曲され、腰板部材22および第1脚板部材
23ならびに第2脚板部材24からなる下半部25が脚
下ろし位置25Dへ屈曲される。これにより、人PCは
あたかも椅子に座っているような姿勢となり、ベッドサ
イドから自然に脚を降ろして、独力で足裏を床面に着け
ることができる。そのため、独りでも立ち上がりの動作
がしやすく、立ち上がりの際の介護人の労力を大幅に軽
減することができる。また、そのまま座っている場合で
も身体への負担が軽くなりリラックスすることができ
る。
【0016】以下、この発明構造の各部の詳細を実施例
に従って具体的に説明する。図2および図3に示される
ように、各基台フレーム11,12,13は木、金属あ
るいは樹脂などによって形成され、このうち、固定基台
フレーム11はベッドの腰から上の部分(臀部を含む)
を構成するとともに、その下側の適当な位置に複数の固
定脚部15を有している。
【0017】第1可動基台フレーム12は、図3からも
よくわかるように、固定基台フレーム11とヒンジ部3
1を介して下方向に屈曲可能に連結されている。また、
図2のように、この第1可動基台フレーム12の足部側
Fの端部下側には、ヒンジ部32によって頭部側Hに屈
曲可能とされた可動脚部16が設けられている。この可
動脚部16は、第1可動基台フレーム12の左右両側に
設けられ、可動脚作動部材100により、当該第1可動
基台フレーム12を水平に支持する支持位置16Sか
ら、当該第1可動基台フレーム12を前記固定基台フレ
ーム11に対してほぼ垂直に折曲される図1の(1C)
に示した折り畳み位置16Fまでの間を回動自在に構成
されている。なお、可動脚作動部材100については後
程説明する。符号16aはキャスターである。
【0018】また、第2可動基台フレーム13は、図3
のように、前記第1可動基台フレーム12とヒンジ部3
3を介して上方に屈曲可能に連結されている。前記第1
可動基台フレーム12と第2可動基台フレーム13はベ
ッドで寝ている人の脚部(ふくらはぎ部以下)を支持す
る部分となる。
【0019】そして、前記固定基台フレーム11の上面
には背板部材21および腰板部材22が軸支される。背
板部材21は寝ている人の背中に当たる部分で、背板部
作動機構Aにより、回動軸34を中心に前記図1で示し
た水平位置21Hから起き上がり位置21Uまでの間を
回動する。
【0020】ここで、背板部作動機構Aについて説明す
る。この背板部作動機構Aは、図3のように、背板部駆
動軸40と第1駆動部50と背板部作動部材60とを含
んでいる。背板部駆動軸40は、第1駆動部50により
回動して背板部材21を上下動させるためのもので、前
記固定基台フレーム11の中枠部11a,11aに軸受
け部41,41を介して架設されている。この背板部駆
動軸40には背板部作動部材60のアーム61の一端が
取り付けられている。
【0021】第1駆動部50は固定基台フレーム11に
揺動可能に設けられたエアシリンダやオイルシリンダな
どのシリンダ装置からなり、そのピストンロッド51の
先端と前記背板部駆動軸40とが連結部材52によって
連結され、ピストンロッド51の前後動によって背板部
駆動軸40が所定角度を回動するように構成されてい
る。
【0022】背板部作動部材60は、前記背板部駆動軸
40の回転運動を背板部材21の上下動に変えるための
もので、そのアーム61の一端は前記したように背板部
駆動軸40に取り付けられ、アーム61の他端はローラ
62を介して背板部材21裏面に当接している。
【0023】そして、この背板部作動部材60は、図2
および図4各図から理解されるように、第1駆動部50
のピストンロッド51が矢印a1のように前進し背板部
駆動軸40が矢印a2のように回転することによって、
該背板部駆動軸40に取り付けられたアーム61が矢印
a3のように回転して、ローラ62を介して背板部材2
1を持ち上げる。これによって、背板部材21は回動軸
34を中心にその水平位置21Hから起き上がり位置2
1Uまでの間を移動する。
【0024】なお、これと逆に、起き上がり位置21U
にある背板部材21を水平位置21Hに戻す場合には、
第1駆動部50のピストンロッド51を後退させ背板部
駆動軸40を反対方向に回転させれば、該背板部駆動軸
40の逆回転とともに背板部作動部材60も一体に回転
し、背板部材21が下方へ降下し水平位置21Hに戻
る。
【0025】次に、腰板部材22、第1脚板部材23お
よび第2脚板部材23から構成される下半部25につい
て説明する。まず、腰板部材22は、寝ている人の概ね
臀部から大腿部辺りに当たる部分であって、図2のよう
に、その頭部側H端部の回動軸35を介して固定基台フ
レーム11上に軸支されている。なお、図2の符号26
は固定基台フレーム11に固着された補助腰板部材で、
前記した背板部材21と腰板部材22の屈曲に伴って形
成されるV字状の屈曲姿勢をやわらげるために設けられ
ている。
【0026】第1脚板部材23は、図2のように、前記
第1可動基台フレーム12上に載置され、寝ている人の
ふくらはぎ部が置かれる部分である。この第1脚板部材
23は、前記腰板部材22の足部側Fの端部にヒンジ部
36を介して下方に屈曲可能に連結されている。
【0027】また、第2脚板部材24は、同じく図2の
ように、第2可動基台フレーム13上に固設されてい
て、その水平位置では寝ている人のかかと部に当たり、
脚下ろし位置では人の足裏が当たる部分である。
【0028】上述した腰板部材22、第1脚板部材23
および第2脚板部材24から構成される下半部25の作
動について以下説明する。下半部作動機構Bは、図2、
図3ならびに図5に図示したように、下半部駆動軸70
と第2駆動部80と腰板部作動部材90と可動脚作動部
材100とを含む。
【0029】下半部駆動軸70は、図3のように、前記
固定基台フレーム11の足部側Fの端部に軸受け部71
を介して架設されている。この下半部駆動軸70にはそ
の両側に回動アーム72,72および該回動アームの間
に駆動軸側ギア74が設けられていて当該下半部駆動軸
と一体に回動する。
【0030】第2駆動部80は、本実施例においては前
記した上半部駆動機構Aと同様のシリンダ装置が用いら
れており、そのピストンロッド81先端は連結部材82
を介して前記下半部駆動軸70の両側の回動アーム7
2,72間に掛け渡された連結バー83と結合されてい
る。
【0031】腰板部作動部材90は、腰板部材22を上
下動させるためのもので、図5の斜視図からよく理解さ
れるように、腰板部作動軸91と腰板部作動ギア93と
腰板部持ち上げアーム94を有する。固定基台フレーム
11の内側フレーム11aに軸受け部92,92(図3
参照)を介して設けられた腰板部作動軸91は、図5か
らわかるように、前記下半部駆動軸70に設けられた駆
動側ギア74と歯合する腰板部作動ギア93を備えてい
て、下半部駆動軸70の回動とともに所定角度を回動す
る。なお、駆動側ギア74と腰板部作動ギア93とのギ
ア比を調節することによって下半部駆動軸70に対する
腰板部作動軸91の回動角度を調節することができる。
この実施例では駆動側ギア74と腰板部作動ギア93と
のギア比は1対2に設定されていて、下半部駆動軸70
に対する腰板部作動軸91の回動角度が2倍となるよう
に設定されている。
【0032】そして、腰板部作動軸91の両側には、図
示のような腰板部持ち上げアーム94,94が固設され
ていて、ローラ95を介して腰板部材22下面に当接し
ている。
【0033】一方、可動脚作動部材100は、前記第1
可動基台フレーム12にヒンジ結合された可動脚部16
を支持位置16Sから折り畳み位置16Fの間で折曲さ
せるためのもので、図5のように、前記回動アーム72
先端と可動脚部16下部を連結する連結アーム101よ
りなる。図5の符号102および103は連結アーム1
01の軸ピンである。
【0034】ここで、腰板部作動部材90の回動と可動
脚作動部材100の回動との関係について説明すると、
図1の(1A)ないし(1C)各図の作動状態図から明
らかなように、この実施例では、一回の脚下ろし動作に
要する前記腰板部作動部材90の回転角度は、腰板部材
22を水平位置から押し上げ再び水平位置まで戻すため
のおよそ180°である。これに対して、可動脚作動部
材100が設けられた第1脚板部材23にあっては、そ
の水平位置(25H)から略直角下方の脚下ろし位置
(25D)へ移動するまでのおよそ90°である。従っ
て、このような腰板部作動部材90と可動脚作動部材1
00との作動関係を一時に行うためには、前記したよう
に、下半部駆動軸70の駆動側ギア74と腰板部作動軸
91の腰板部作動ギア93とのギア比を1対2に設定す
ることが望ましいのである。
【0035】次に、図6ないし図8に従って、この下半
部作動機構Bによる下半部25の動きについて説明す
る。まず、図6に示されるように、通常の状態では、腰
板部材22、第1脚板部材23ならびに第2脚板部材2
4からなる下半部25は水平位置25Hに保持されてい
る。可動脚部16は第1可動基台フレーム12を直立保
持する支持位置16Sにある。そして、寝ている人が脚
を床面に降ろしたい場合(図では上半身をも起こす起き
上がり状態を示す)には、第2駆動部であるシリンダ装
置80を駆動してそのシリンダロッド81を矢印b1方
向へ引く。シリンダロッド81の後退によって、連結バ
ー83を介して回動アーム72が矢印b2方向に回転す
る。回動アーム72の回転に伴い下半部駆動軸70と一
体に設けられた駆動軸側ギア74が矢印b3方向に回転
し、これと歯合する腰板部作動ギア93およびその作動
軸91を矢印b4方向に回転する。
【0036】腰板部作動軸91には持ち上げアーム94
が設けられているので、該アーム94が矢印b5方向へ
回転して腰板部材22を持ち上げるとともに、前記回動
アーム72には可動脚作動部材100が設けられている
ので、該回動アーム72の矢印b2方向への回転によっ
て可動脚部16が矢印b6のように移動する。
【0037】図7は下半部25が移動して脚下ろし位置
に近い状態を示すものである。図のように、腰板部作動
部材90(腰板部持ち上げアーム94)による腰板部材
22の上昇、および可動脚作動部材100による可動脚
部16の折曲に追従して、前記腰板部材22にヒンジ結
合されている第1脚板部材23、および可動脚部16が
設けられかつ固定基台フレーム11にヒンジ結合されて
いる第1可動基台フレーム12ならびに該第1可動基台
フレーム12にヒンジ結合されている第2可動基台フレ
ーム13は、図示のような屈曲状態となる。そして、図
8のように、可動脚部16がその折り畳み位置16Fま
で折曲されて、下半部25は脚下ろし位置25Dの状態
となる。また、下半部25を脚下ろし位置25Dからも
との水平位置25Hに戻す場合は、上と反対の作動とな
ることは明らかであるからその説明は省略する。
【0038】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明装
置によれば、ベッドの上半部が起き上がるばかりでな
く、ベッドの下半部が膝裏を下から押し上げながら折り
畳まれる。そのため、足が自然に降り、しかも重心が腰
の位置に保たれるので、独力でも足裏を床面に確実につ
けることができる。これによって、立ち上がりの動作が
しやすなり、介護人の労力を軽くすることができるほ
か、リハビリなどの効果も高くなる。また、身体を起こ
す際には腰掛け姿勢となるので、腰などへの負担が軽く
なり、その姿勢を長く楽に保つことができ、食事や読書
などを快適にすることができる。加えて、この発明装置
は機構的に簡略であるため、設備的にもコスト的にも一
般家庭での介護などに極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の起き上がりベッド装置の作動を段階
的に示す概略側面図である。
【図2】この発明装置の一実施例を示す一部を切り欠い
た側面図である。
【図3】同じく各フレーム部分および作動機構部分を示
す一部を切り欠いた平面図である。
【図4】背板部作動機構による背板部材の作動状態を示
す要部の断面図である。
【図5】下半部作動機構の一例を示す要部の斜視図であ
る。
【図6】下半部が水平位置にある状態を示す断面図であ
る。
【図7】下半部が脚下ろし位置に近い屈曲状態を示す断
面図である。
【図8】下半部が脚下ろし位置にある状態を示す断面図
である。
【符号の説明】
11 固定基台フレーム 12 第1可動基台フレーム 13 第2可動基台フレーム 15 固定脚部 16 可動脚部 21 背板部材 22 腰板部材 23 第1脚板部材 24 第2脚板部材 A 背板部作動機構 B 下半部作動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定脚部(15)を有する固定基台フレ
    ーム(11)と、 前記固定基台フレームにヒンジ結合され、支持位置(1
    6S)と折り畳み位置(16F)の間を折曲自在に設け
    られた可動脚部(16)を有する第1可動基台フレーム
    (12)と、 前記第1可動基台フレームとヒンジ結合された第2可動
    基台フレーム(13)を備え、 前記固定基台フレームに軸支された背板部材(21)
    と、 前記固定基台フレームに軸支された腰板部材(22)
    と、 前記第1可動基台フレームに載置され前記腰板部材とヒ
    ンジ結合された第1脚板部材(23)と、 前記第2可動基台フレームに固設された第2脚板部材
    (24)とを含み、 前記背板部材(21)は背板部作動機構(A)によって
    その水平位置(21H)と起き上がり位置(21U)の
    間を上下動自在に構成されているとともに、 前記腰板部材(22)および第1脚板部材(23)なら
    びに第2脚板部材(24)は、前記可動脚部(16)お
    よび腰板部材(22)を作動する下半部作動機構(B)
    によってそれらの水平位置(25H)と脚下ろし位置
    (25D)の間を屈曲自在に構成されていることを特徴
    とする起き上がりベッド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記背板部作動機構
    (A)が、 前記固定基台フレームに架設された背板部駆動軸(4
    0)と、 前記背板部駆動軸を所定角度回動する第1駆動部(5
    0)と、 前記背板部駆動軸の回動とともに所定角度を回動して前
    記背板部材を水平位置と起き上がり位置の間を上下動さ
    せる背板部作動部材(60)とを含む起き上がりベッド
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記下半部駆動機構
    (B)が、 前記固定基台フレームに架設された下半部駆動軸(7
    0)と、 前記下半部駆動軸を所定角度回動する第2駆動部(8
    0)と、 前記下半部駆動軸の回動とともに所定角度を回動して前
    記腰板部材を上下動させる腰板部作動部材(90)と、 前記下半部駆動軸の回動とともに所定角度を回動して前
    記可動脚部を折曲させる可動脚作動部材(100)とを
    含む起き上がりベッド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、腰板部作動部材の回
    動角度が下半部駆動軸の回動角度の2倍となるように構
    成された起き上がりベッド装置。
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