JP6002395B2 - 立ち上がり支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する立ち上がり支援装置に関するものである。
従来、この種の立ち上がり支援装置として特許文献1に開示されたものがある。これは、使用者が着座する座部(13)を上昇させて使用者が着座姿勢から立ち上がる動作を補助するものである。
この座部(13)は、前後に分割された前座部(13a)と後座部(13b)が回動可能に連結され、座部(13)が上昇する過程で、前座部(13a)が下方に回動するようになっている。
座部(13)の背後には、使用者の背中を支持する背もたれ部(40)が設けられている。
特開2005−137639号公報
しかしながら、このような従来の立ち上がり支援装置にあっては、使用者が体重の大部分を座部(13)にかけた状態で、座部(13)が上昇するため、使用者に健常者と同様に体重移動をさせることが難しいという問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、使用者の正面方向について使用者の体重移動を補助する立ち上がり支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する立ち上がり支援装置であって、使用者が着座する着座部と、この着座部を上昇させる支援昇降機と、この支援昇降機に対して着座部を使用者の正面方向に移動させる着座位置移動手段と、を備え、支援昇降機は、床に設置される基台と、着座部を支持する着座台と、着座台を支持する昇降台と、昇降台を基台に対して昇降させる昇降手段と、昇降台に対して着座台を使用者の正面方向に回動させる着座部回動手段と、使用者の背中を支持する背もたれ台と、背もたれ台を使用者の正面方向に回動させる背もたれ回動手段と、を備え、着座位置移動手段は、着座部を着座台に対して使用者の正面方向に移動可能に支持するスライド支持機構と、着座部を駆動するスライドアクチュエータと、を備え、背もたれ回動手段は、背もたれ台の下端部を着座台に回動可能に支持するピンと、着座台に設けられ、背もたれ台から上方に突出する支持部と、支持部に回動可能に連結されるとともに、背もたれ台に回動可能に連結され、着座台が回動する動きを背もたれ台に伝達する伝達部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、使用者が着座姿勢から立ち上がるときに、支援昇降機が着座部を上昇させて使用者の体重を支えるとともに、着座位置移動手段が着座部を使用者の正面方向に移動して、使用者の腰の位置を任意に移動させることが可能となる。
これにより、使用者の正面方向について使用者の体重移動を補助する立ち上がり支援装置を提供することできる。
本発明の第1実施形態に係る立ち上がり支援装置の斜視図である。 立ち上がり支援装置の側面図である。 立ち上がり支援装置の平面図である。 立ち上がり支援装置の正面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その1)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その2)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その3)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その4)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その5)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その1)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その2)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その3)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その4)を示す側面図である。 参考例に係る第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その1)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その2)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その3)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その4)を示す側面図である。 第一の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その5)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その1)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その2)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その3)を示す側面図である。 第二の支援モードにおける立ち上がり支援装置の動作(その4)を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、添付図面上に互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平横方向、Z軸が略鉛直方向に延びるものとして説明する。前後左右方向は、使用者を基準にし、例えば、前方向は使用者の正面方向、後方向は使用者の背後方向とする。
(第1実施形態)
図1〜5に示す立ち上がり支援装置10は、椅子等に座った着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助するものであり、例えば、病院やリハビリテーション施設等で用いられる。
図1に示すように、立ち上がり支援装置10は、使用者が着座する着座部23と、使用者の背中を支持する背もたれ台14と、使用者の肘を支持する左右の肘掛け台15と、着座部23を上昇させて着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する支援昇降機19と、を備える。
図2に示すように、支援昇降機19は、床に設置される基台11と、着座部23を支持する着座台13と、この着座台13を支持する昇降台12と、この昇降台12を基台11に対して昇降させる昇降手段と、昇降台12に対して着座台13を使用者の正面方向(前後方向)に回動させる着座部回動手段と、を備える。
昇降手段として、昇降台12が左右の平行リンク機構32を介して基台11に平行移動可能に支持され、平行リンク機構32を回動させる昇降アクチュエータ(電動シリンダ)42が設けられる。
平行リンク機構32は、互いに略平行に配置される上リンク52と、下リンク62と、を備える。この上リンク52と下リンク62は、それぞれの前端部が基台11に回動可能に連結され、それぞれの後端部が昇降台12に回動可能に連結される。
昇降アクチュエータ42は、その下端部が基台11に回動可能に連結され、その上端部が左右の上リンク52に渡って延びる連結部材12B(図3参照)に回動可能に連結される。
昇降アクチュエータ42が伸長作動することにより、上リンク52と下リンク62がそれぞれY軸まわりに回動し、昇降台12が斜め前方に上昇する。これにより、着座部23に着座した使用者の臀部が斜め前方に持ち上げられる。
着座部回動手段として、着座台13の前端部が左右のピン33を介して昇降台12に回動可能に支持され、着座台13を回動させる着座部傾倒アクチュエータ43(電動シリンダ)が設けられる。
着座部傾倒アクチュエータ43は、その下端部が基台11に回動可能に連結され、その上端部が着座台13に回動可能に連結される。着座部傾倒アクチュエータ43が伸長作動することにより、着座台13がピン33を介してY軸まわりに回動して、前方に向けて傾斜する姿勢になる。着座台13を前方向に回動することにより、着座部23に着座した使用者の臀部が前方に押し出される。
なお、支援昇降機19は、これに限らず、伸縮作動する複数のアクチュエータを用いて着座台13を駆動し、着座台13をX軸方向とZ軸方向について移動するとともに、Y軸まわりに回動する構成としてもよい。
着座台13は、フレーム材からなり、着座部23を支持するものである。着座部23は、図示しないフレーム材及びクッション材によって構成され、使用者の臀部がのせられるものである。
背もたれ台14は、フレーム材からなり、使用者の背中を支持するものである。背もたれ台14には、クッション材等からなる背もたれ部(図示せず)が装着される。
立ち上がり支援装置10は、使用者の上体を正面方向に移動させるために、背もたれ台14を使用者の正面方向に回動させる背もたれ回動手段を備える。
背もたれ回動手段として、背もたれ台14の下端部が左右のピン34を介して着座台13の後端部に回動可能に支持され、背もたれ台14を回動させる背もたれ傾倒アクチュエータ(電動シリンダ)44が設けられる。
なお、背もたれ回動手段は、これに限らず、背もたれ台14が昇降台12に回動可能に連結される構成としてもよい。
昇降台12には、背もたれ台14より上方に突出する支持部12Aが設けられる。背もたれ傾倒アクチュエータ44は、その上端部がこの支持部12Aに回動可能に連結され、その下端部が背もたれ台14に回動可能に連結される。背もたれ傾倒アクチュエータ44が収縮作動した状態では、背もたれ台14が後方または上方に起こされた位置に保持される。一方、背もたれ傾倒アクチュエータ44が伸長作動することにより、背もたれ台14がピン34を介してY軸まわりに回動し、前方に向けて傾倒する。
昇降台12が上昇するときに、背もたれ傾倒アクチュエータ44の伸長作動を停止しても、着座台13がピン33を介して回動する動きを背もたれ傾倒アクチュエータ44が背もたれ台14に伝達して、背もたれ台14がピン34を介して回動する。このときに、背もたれ傾倒アクチュエータ44を伸縮作動させることにより、背もたれ台14の傾斜角度を制御できる。
また、背もたれ回動手段として、傾倒アクチュエータ44に換えて、着座台13がピン33を介して回動する動作と昇降台12が昇降する動作を背もたれ台14に伝達する機構(図示せず)を設けて、背もたれ台14を使用者の正面方向に回動する構成としてもよい。
使用者が肘を掛ける左右の肘掛け部25が左右の肘掛け台15に取り付けられる。肘掛け部25は、肘掛け台15から上方に突出するロッド25Aと、このロッド25Aの上端に結合され略水平前後方向(X軸方向)に延びるロッド25Bと、を有するT字状に形成される。
図4に示すように、左右の肘掛け部25は、着座台13及び背もたれ台14を挟むように配置される。着座台13及び背もたれ台14は、左右の肘掛け部25の間に設けられる空間において回動する。
立ち上がり支援装置10は、使用者の肘を移動させるために、左右の肘掛け部25を昇降させる肘掛け昇降手段を備える。
肘掛け昇降手段として、左右の肘掛け台15が左右の平行リンク機構35を介して昇降台12に平行移動可能に支持され、左右の平行リンク機構35を回動させる肘掛け昇降アクチュエータ(電動シリンダ)45が設けられる。
平行リンク機構35は、互いに略平行に配置される上リンク55と、下リンク65と、を備える。この上リンク55と下リンク65は、それぞれの前端部が左右の肘掛け台15に回動可能に連結され、それぞれの後端部が昇降台12に回動可能に連結される
肘掛け昇降アクチュエータ45は、その下端部が基台11に回動可能に連結され、その上端部が左右の上リンク55に渡って延びるリンク連結部材56に回動可能に連結される。図3に示すように、リンク連結部材56は、左右の上リンク55の後端部どうしを結ぶようにU字状に延びる。
肘掛け昇降アクチュエータ45が伸長作動することにより、上リンク55と下リンク65がそれぞれY軸まわりに回動し、左右の肘掛け台15が斜め前方に上昇する。これにより、使用者の両肘が左右の肘掛け部25によって持ち上げられる。
昇降台12が上昇するときに、肘掛け昇降アクチュエータ45の伸長作動を停止しても、昇降台12が昇降する動きを肘掛け昇降アクチュエータ45が平行リンク機構35に伝達して、肘掛け台15が昇降する。このときに、肘掛け昇降アクチュエータ45を伸縮作動させることにより、肘掛け部25の高さを制御できる。
なお、肘掛け昇降手段は、これに限らず、肘掛け昇降アクチュエータ45に換えてリンク部材(図示せず)を設けてもよい。このリンク部材は、その下端部が基台11に回動可能に連結され、その上端部がリンク連結部材56に回動可能に連結される。この場合に、昇降台12が昇降する動きをリンク部材が平行リンク機構35に伝達して、左右の肘掛け台15が昇降する。
立ち上がり支援装置10は、使用者の正面方向について使用者の体重移動を補助するために、着座台13に対して着座部23を使用者の正面方向に移動させる着座位置移動手段が設けられる。
着座位置移動手段は、着座部23を着座台13に対して使用者の正面方向(略X軸方向)に移動可能に支持するスライド支持機構26と、着座部23を駆動するスライドアクチュエータ46と、を備える。
左右のスライド支持機構26は、図示しないが、着座台13に設けられるガイドレールと、このガイドレールに案内されるローラと、を備え、このローラが着座部23に取り付けられる。
スライドアクチュエータ46は、図示しないが、着座台13に設けられるガイドレールと、このガイドレールに案内される可動部(ナット)と、この可動部に螺合するボールネジと、このボールネジを回転駆動するサーボモータと、を備えるリニアサーボモータによって構成され、可動部が着座部23に取り付けられる。スライドアクチュエータ46が収縮作動した状態では、着座部23が着座台13の上方に引き込まれた引込位置に保持される。一方、スライドアクチュエータ46が伸長作動すると、着座部23が着座台13から使用者の正面方向に突出する突出位置に移動する。
なお、これに限らず、スライドアクチュエータ46が、着座部23が着座台13に対して移動可能に支持されるスライド支持機構の機能を果たす構成として、左右のスライド支持機構26を廃止してもよい。
また、着座位置移動手段として、スライドアクチュエータ46に換えて、昇降台12が昇降する動作を着座部23に伝達する機構(図示せず)を設けて、着座部23を使用者の正面方向に移動させる構成としてもよい。
立ち上がり支援装置10は、各アクチュエータ42〜46の作動を制御するコントローラ40を備える。このコントローラ40は、複数の支援モードが設定され、各支援モードにて各アクチュエータ42〜46の作動を異なる手順で制御する制御プログラムが予め設定される。
コントローラ40には、例えば図5〜図9に示すリハビリテーションの訓練に有効な支援を行う第一の支援モードと、図10〜図13に示す使用者の負担が少ない支援を行う第二の支援モードと、が設定される。
使用者が操作パネル39を操作して支援モードを選択して、作動のスタートを指令すると、コントローラ40が各アクチュエータ42〜46を所定の手順で作動させ、使用者の動作を補助する。
図5〜図9は、第一の支援モードにおいて、立ち上がり支援装置10の作動を示す側面図である。以下、この作動を順に説明する。
図5に示すように、作動開始前の状況は、各アクチュエータ42〜46が所定のストローク位置に制御されることによって、各部が以下の姿勢になる。
・着座台13は、その後部が前部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・着座部23は、着座台13上に引き込まれた引込位置にある。
・背もたれ台14は、その上部が下部より後方にある上向きの傾斜位置にある。
この作動開始前の状況で、使用者は、着座部23に座って、背もたれ台14の背もたれ部に背中を当てることによって、体重の大部分を着座部23に預けた通常の着座姿勢になる。
図6に示すように、作動初期の行程では、各アクチュエータ43、44、46の作動が以下のように制御される。
・着座部傾倒アクチュエータ43をわずかに伸長作動させ、着座台13を図中矢印a1で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座台13がその前部が後部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・スライドアクチュエータ46を作動させて、着座部23を図中矢印a2で示すように前方へ移動させる。これにより、着座部23は、着座台13より前方に突出する。
・背もたれ傾倒アクチュエータ44を伸長作動させて、背もたれ台14を図中矢印a3で示すように前方へ回動させる。これにより、背もたれ台14は、傾倒し、その上部が下部より前方にある下向きの傾斜姿勢になる。
この作動によって、使用者は、腰が着座部23と共に前方へ移動するとともに、上半身が背もたれ台14と共に前かがみの姿勢になる。これにより、使用者の重心が膝寄り(前方に)に移動して、使用者が膝で体重を支えることが促される。
図7、図8に示すように、続く作動中期、作動後期の行程では、各アクチュエータ42〜44の作動が以下のように制御される。
・昇降アクチュエータ42を伸長作動させ、昇降台12を図中矢印a4、a8で示すように上昇させる。
・上記のように昇降台12が上昇するのに伴って、平行リンク機構35が上方に回動し、肘掛け部15が図中矢印a5、a9で示すように斜め前方に上昇する。
・着座部傾倒アクチュエータ43を引き続いて伸長作動させ、着座台13を図中矢印a6、a10で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座部23は、前方に傾斜しながら上昇する。
・上記のように着座台13が上方へ回動するのに伴って、背もたれ台14を図中矢印a7、a11で示すように後方へ回動する。同時に、背もたれ傾倒アクチュエータ44を収縮作動させて、背もたれ台14を図中矢印a7、a11で示すように後方へ回動させる。これにより、背もたれ台14が適度な速度で後方に回動し、鉛直線に対する背もたれ台14の傾斜角度が次第に小さくなる。
この作動によって、使用者は、腰が着座部23と共に斜め前方へ上昇するとともに、使用者の肘が肘掛け部25によって持ち上げられることにより、前かがみだった上半身が背もたれ台14と共に起こされ、立ち上がる途中の姿勢を無理なくとることができる。このときも、使用者の重心が引き続いて膝寄りにあるため、使用者が膝で体重を支えることが促される。
図9に示すように、作動終了時の行程は、各アクチュエータ42〜45の作動が以下のように制御されて停止する。
・昇降アクチュエータ42の伸長作動を停止し、昇降台12を所定の上昇位置に保持する。
・肘掛け昇降アクチュエータ45の収縮作動を停止し、肘掛け部25を所定の上昇位置に保持する。
・着座部傾倒アクチュエータ43の伸長作動を停止し、着座部23を鉛直線に対して小さな傾斜角度をもつ所定の傾倒位置に保持する。
・背もたれ傾倒アクチュエータ44の伸長作動を停止し、背もたれ台14を着座部23と共にやや上向きに傾斜する姿勢に保持する。
この作動によって、使用者は、着座部23と背もたれ台14に沿って上体を起こすとともに、膝と腰を伸ばして立ち上がることが促される。
以上のように、第一の支援モードでは、立ち上がり支援装置10が図5〜図9の順に作動し、使用者が着座姿勢から立ち上がる過程で、着座台13に対して着座部23を使用者の正面方向に移動させるとともに、背もたれ台14を使用者の正面方向に回動させた後に、基台11に対して昇降台12を上昇させる。これにより、使用者が腰を着座部23、83と共に正面方向へ移動させるとともに、上体を正面方向に倒す前屈みの姿勢をとるため、使用者の重心が膝の近くに保たれ、使用者が健常者と同様に体重を支えながら膝を伸ばして立ち上がる動作が促され、リハビリテーションの効果を高められる。
また、立ち上がり支援装置10は、上記の作動と逆に、図9〜図5の順に作動することにより、使用者が立ち上がっている起立姿勢から着座する動作を補助することができる。
以上、リハビリテーションの訓練を行うための第一の支援モードについて説明した。一方、足腰の弱くなった高齢者等の場合には、使用者の負担が少ない第二の支援モードが選択される。
図10〜図13は、第二の支援モードにおいて、立ち上がり支援装置10の作動を順に示す側面図である。以下、この作動を順に説明する。第二の支援モードでは、スライドアクチュエータ46の作動を停止して着座部23が着座台13上で移動することがなく、かつ背もたれ傾倒アクチュエータ44の作動を停止して、背もたれ台14を昇降台12の昇降作動に連動させるようになっている。
図10に示すように、作動開始前の状況は、各アクチュエータ42〜46が所定のストローク位置に制御されることによって、各部が以下の姿勢になる。これは、図5に示す状況と同じである。
・着座台13は、その後部が前部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・着座部23は、着座台13の上方に引き込まれた引込位置にある。
・背もたれ台14は、その上部が下部より後方にある上向きの傾斜位置にある。
この作動開始前の状況で、使用者は、着座部23に座って、背もたれ台14の背もたれ部に背中を当てることによって、体重の大部分を着座部23に預けた通常の着座姿勢になる。
図11、図12に示すように、作動初期、作動中期の行程では、各アクチュエータ42、43の作動が以下のように制御される。
・昇降アクチュエータ42を伸長作動させ、昇降台12を図中矢印b1、b3で示すように上昇させる。
・上記のように昇降台12が上昇するのに伴って、平行リンク機構35が図中矢印a5で示すように上方に回動し、肘掛け台15が斜め前方に上昇する。
・着座部傾倒アクチュエータ43を伸長作動させ、着座台13を図中矢印b2、b4で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座部23は、前方に傾斜しながら上昇する。
図13に示すように、作動終了時の行程は、各アクチュエータ42、43の作動が以下のように制御されて停止する。
・昇降アクチュエータ42の伸長作動を停止し、昇降台12を所定の上昇位置に保持する。
・着座部傾倒アクチュエータ43の伸長作動を停止し、着座部23を鉛直線に対して小さな傾斜角度をもつ所定の傾倒位置に保持するとともに、背もたれ台14を着座部23と共にやや上向きに傾斜する姿勢に保持する。
このように、第二の支援モードでは、図10〜図13示す作動によって、着座部23が着座台13より前方に突出することがなく、背もたれ台14が下向きの傾斜姿勢にならないため、使用者は体重の大部分を着座部23に預けた状態で立ち上がることができ、膝や腰にかかる負担が減らされる。
また、立ち上がり支援装置10は、上記の作動と逆に、図13〜図10の順に作動することにより、起立姿勢から着座する使用者の動作を補助することができる。
参考例
次に図14〜図22に示す参考例を説明する。これは第1実施形態と基本的に同じ構成を有し、相違する部分のみを説明する。なお第1実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
立ち上がり支援装置70は、基台71上にて昇降台72を昇降させる支援昇降機79と、使用者が着座する着座部83と、この着座部83を支持する着座台73と、使用者の背中を支持する背もたれ台74と、使用者の肘を支持する左右の肘掛け部75と、を備え、これらがアクチュエータ42〜46を介して所定の作動をすることによって、着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する。
立ち上がり支援装置70に設けられるコントローラ(図示せず)には、例えば図14〜図18に示すリハビリテーションの訓練に有効な支援を行う第一の支援モードと、図19〜図22に示す使用者の負担が少ない支援を行う第二の支援モードと、が設定される。
使用者が操作パネルを介して支援モードを選択して、作動のスタートを指令すると、コントローラが各アクチュエータ42〜46を所定の手順で作動させ、使用者の動作を補助する。
図14〜図18は、第一の支援モードにおいて、立ち上がり支援装置70の作動を順に示す側面図である。以下、この作動を順に説明する。
図14に示すように、作動開始前の状況は、各アクチュエータ42〜46が所定のストローク位置に制御されることによって、各部が以下の姿勢になる。
・着座台73は、その後部が前部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・着座部83は、X軸方向について着座台73と略同位置にある。
・背もたれ台74は、その上部が下部より後方にある上向きの傾斜位置にある。
この作動開始前の状況で、使用者は、着座部83に座って、背もたれ台74の背もたれ部に背中を当てることによって、重心が着座部83の中央部の上方に位置しており、体重の大部分を着座部83に預けた通常の着座姿勢になる。
図15に示すように、作動初期の行程では、各アクチュエータ43、44、46の作動が以下のように制御される。
・着座部傾倒アクチュエータ43をわずかに伸長作動させ、着座台73を図中矢印b1で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座台73がその前部が後部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・スライドアクチュエータ46を作動させて、着座部83を図中矢印c2で示すように前方へ移動させる。これにより、着座部83は、着座台73より前方に突出する。
・背もたれ傾倒アクチュエータ44を伸長作動させて、背もたれ台74を図中矢印c3で示すように前方へ回動させる。これにより、背もたれ台74は、傾倒し、その上部が下部より前方にある下向きの傾斜姿勢になる。
この作動によって、使用者は、腰が着座部83と共に前方へ移動するとともに、上半身が背もたれ台74と共に前かがみの姿勢になる。これにより、使用者の重心が膝寄り(前方に)に移動して、使用者が膝で体重を支えることが促される。
図16、図17に示すように、続く作動中期、作動後期の行程では、各アクチュエータ42〜44の作動が以下のように制御される。
・昇降アクチュエータ42を伸長作動させ、昇降台72を図中矢印c4、c8で示すように上昇させる。昇降台72は、基台71に対して略鉛直方向(Z軸方向)に移動可能に支持されている。
・上記のように昇降台72が上昇するのに伴って、平行リンク機構85が上方に回動し、肘掛け部75が図中矢印c5、c9で示すように斜め前方に上昇する。
・着座部傾倒アクチュエータ43を引き続いて伸長作動させ、着座台73を図中矢印c6、c10で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座部83は、前方に傾斜しながら上昇する。
・上記のように着座台73が上方へ回動するのに伴って、背もたれ台74を図中矢印c7、c11で示すように後方へ回動する。同時に、背もたれ傾倒アクチュエータ44を収縮作動させて、背もたれ台74を図中矢印c7、c11で示すように後方へ回動させる。これにより、背もたれ台74が適度な速度で後方に回動し、鉛直線に対する背もたれ台74の傾斜角度が次第に小さくなる。
この作動によって、使用者は、腰が着座部83と共に斜め前方へと上昇するとともに、使用者の肘が肘掛け部75によって持ち上げられることにより、前かがみだった上半身が背もたれ台74と共に起こされ、立ち上がる途中の姿勢をとることが無理なく行える。このときも、使用者の重心が引き続いて膝寄りにあるため、使用者が膝で体重を支えることが促される。
図18に示すように、作動終了時の行程は、各アクチュエータ42〜45の作動が以下のように制御されて停止する。
・昇降アクチュエータ42の伸長作動を停止し、昇降台72を所定の上昇位置に保持する。
・肘掛け昇降アクチュエータ45の収縮作動を停止し、肘掛け部75を所定の上昇位置に保持する。
・着座部傾倒アクチュエータ43の伸長作動を停止し、着座部83を鉛直線に対して小さな傾斜角度をもつ所定の傾倒位置に保持する。
・背もたれ傾倒アクチュエータ44の伸長作動を停止し、背もたれ台74を着座部83と共にやや上向きに傾斜する姿勢に保持する。
この作動によって、使用者は、着座部83と背もたれ台74に沿って上体を起こすとともに、膝と腰を伸ばして立ち上がることが促される。
以上のように、第一の支援モードでは、立ち上がり支援装置70が図14〜図18の順に作動し、着座台73に対して着座部73を使用者の正面方向に移動させるとともに、背もたれ台74を使用者の正面方向に回動させた後に、基台71に対して昇降台72を上昇させる。これにより、使用者の重心が膝の近くに保たれ、使用者が健常者と同様に体重を支えながら膝を伸ばして立ち上がる動作が促され、リハビリテーションの効果を高められる。
また、立ち上がり支援装置70は、上記の作動と逆に、図18〜図14の順に作動することにより、使用者が立ち上がっている起立姿勢から着座する動作を補助することができる。
以上、リハビリテーションの訓練を行うための第一の支援モードについて説明した。一方、足腰の弱くなった高齢者等の場合には、使用者の負担が少ない第二の支援モードが選択される。
図19〜図22は、第二の支援モードにおいて、立ち上がり支援装置70の作動を順に示す側面図である。以下、この作動を順に説明する。第二の支援モードでは、スライドアクチュエータ46の作動を停止して着座部83が着座台73上で移動することがなく、かつ背もたれ傾倒アクチュエータ44の作動を停止して、背もたれ台74を昇降台72の昇降作動に連動させるようになっている。
図19に示すように、作動開始前の状況は、各アクチュエータ42〜46が所定のストローク位置に制御されることによって、各部が以下の姿勢になる。これは、図14に示す状況と同じである。
・着座台73は、その後部が前部より少し下がった緩やかな傾斜姿勢になる。
・着座部83は、X軸方向について着座台73と略同位置にある。
・背もたれ台74は、その上部が下部より後方にある上向きの傾斜位置にある。
この作動開始前の状況で、使用者は、着座部83に座って、背もたれ台74の背もたれ部に背中を当てることによって、体重の大部分を着座部83に預けた通常の着座姿勢になる。
図20、図21に示すように、作動初期、作動中期の行程では、各アクチュエータ42、43の作動が以下のように制御される。
・昇降アクチュエータ42を伸長作動させ、昇降台72を図中矢印d1、d3で示すように上昇させる。
・上記のように昇降台72が上昇するのに伴って、平行リンク機構85が上方に回動し、肘掛け部75が図中矢印c5で示すように斜め前方に上昇する。
・着座部傾倒アクチュエータ43を伸長作動させ、着座台73を図中矢印d2、d4で示すように上方へと回動させる。この作動に伴って、着座部83は、前方に傾斜しながら上昇する。
図22に示すように、作動終了時の行程は、各アクチュエータ42、43の作動が以下のように制御されて停止する。
・昇降アクチュエータ42の伸長作動を停止し、昇降台72を所定の上昇位置に保持する。
・着座部傾倒アクチュエータ43の伸長作動を停止し、着座部83を鉛直線に対して小さな傾斜角度をもつ所定の傾倒位置に保持するとともに、背もたれ台74を着座部83と共にやや上向きに傾斜する姿勢に保持する。
このように、第二の支援モードでは、図19〜図22示す作動によって、着座部83が着座台73より前方に突出することがなく、背もたれ台74が下向きの傾斜姿勢にならないため、使用者は体重の大部分を着座部83に預けた状態で立ち上がることができ、膝や腰にかかる負担が減らされる。
また、立ち上がり支援装置70は、上記の作動と逆に、図22〜図19の順に作動することにより、起立姿勢から着座する使用者の動作を補助することができる。
以下、本発明の要旨と作用、効果を説明する。
(ア)着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する立ち上がり支援装置10、70であって、使用者が着座する着座部23、83と、この着座部23、83を上昇させる支援昇降機19、79と、この支援昇降機19、79に対して着座部23、83を使用者の正面方向に移動させる着座位置移動手段と、を備える構成とした(図6、7、15、16参照)。
上記構成に基づき、使用者が着座姿勢から立ち上がるときに、支援昇降機19、79が着座部23、83を上昇させて使用者の体重を支えるとともに、着座位置移動手段が着座部23、83を使用者の正面方向に移動して、使用者の腰の位置を任意に移動させることが可能となる。
これにより、立ち上がり支援装置10、70は、使用者に健常者と同様に使用者の正面方向に体重移動をさせることが可能となり、リハビリテーションの効果を高められる。
(イ)支援昇降機19、79は、床に設置される基台11、71と、着座部23、83を支持する着座台13、73と、この着座台13、73を支持する昇降台12、72と、この昇降台12、72を基台11、71に対して昇降させる昇降手段と、昇降台12、72に対して着座台13、73を使用者の正面方向に回動させる着座部回動手段と、を備える構成とした(図6、7、15、16参照)。
上記構成に基づき、着座台13、73が使用者の正面方向に傾斜しながら上昇し、着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることが可能となり、使用者が立ち上がる動作を円滑に補助することができる。
(ウ)昇降手段は、昇降台12、72を基台11、71に対して平行移動可能に支持する平行リンク機構32と、平行リンク機構32を回動させる昇降アクチュエータ42と、を備える構成とした(図1、2参照)。
上記構成に基づき、昇降アクチュエータ42によって平行リンク機構32がY軸まわりに回動することにより、着座台13、73が使用者の正面方向に傾斜しながら斜め上方に平行移動し、着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることが可能となり、使用者が立ち上がる動作を円滑に補助することができる。
(エ)着座部回動手段は、着座台13、73の使用者の正面方向に位置する前端部を昇降台12に回動可能に支持するピン33と、着座台13、73をピン33を支点として回動させる着座部傾倒アクチュエータ43と、を備える構成とした(図1、2参照)。
上記構成に基づき、着座部傾倒アクチュエータ43によって着座台13、73がピン33を支点としてY軸まわりに回動することにより、着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることが可能となり、使用者が立ち上がる動作を円滑に補助することができる。
(オ)使用者の背中を支持する背もたれ台14、74と、この背もたれ台14、74を使用者の正面方向に回動させる背もたれ回動手段と、を備える構成とした(図1、2参照)。
上記構成に基づき、背もたれ回動手段が背もたれ台14、74を使用者の正面方向に倒すように回動させることにより、使用者の上体を健常者と同様に倒して重心を移動させることが可能となり、リハビリテーションの効果を高められる。
(カ)背もたれ回動手段は、背もたれ台14、74の下端部を着座台13、73に回動可能に支持するピン34と、背もたれ台14、74をピン34を支点として回動させる背もたれ傾倒アクチュエータ44と、を備える構成とした(図1、2参照)。
上記構成に基づき、背もたれ傾倒アクチュエータ44によって背もたれ台14、74がピン34を支点としてY軸まわりに回動することにより、着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることが可能となり、背もたれ台14、74を使用者の正面方向に回動させることが可能となり、使用者が上体を倒す動作を円滑に補助することができる。
(キ)使用者の肘を支持する肘掛け部25、75と、支援昇降機19、79に対して肘掛け部25、75を昇降させる肘掛け昇降手段と、を備える構成とした(図1、2参照)。
上記構成に基づき、支援昇降機19、79が着座部23、83を上昇させて使用者が着座姿勢から立ち上がる動作を補助するときに、肘掛け昇降手段が援昇降機19、79に対し肘掛け部25、75を昇降させることにより、使用者の脚、腰にかかる負担を軽減できる。
(ク)肘掛け昇降手段は、肘掛け台15、75を昇降台12、72に対して平行移動可能に支持する平行リンク機構35と、平行リンク機構35を回動させる肘掛け昇降アクチュエータ45と、を備える構成とした(図1〜6参照)。
上記構成に基づき、肘掛け昇降アクチュエータ45によって平行リンク機構32がY軸まわりに回動することにより、肘掛け台15、75が使用者の正面方向に傾斜しながら斜め上方に平行移動し、使用者の肘を斜め前方へと押し上げることが可能となり、使用者が立ち上がる動作を円滑に補助することができる。
(ケ)支援昇降機19、79と着座位置移動手段の作動を制御するコントローラ40を備え、このコントローラ40は支援昇降機19、79と着座位置移動手段の作動を異なる手順で制御する複数の支援モードが切り換えられる構成とした(図5〜22参照)。
上記構成に基づき、使用者の要求に応じて予め設定された支援モードが切り換えられることにより、支援昇降機19、79と着座位置移動手段の作動が異なる手順で制御される。
(コ)着座台13、73に対して着座部23、83を使用者の正面方向に移動させた後に、基台11、71に対して昇降台12、72を上昇させる第一の支援モードがコントローラ40に設定される構成とした(図6、7、15、16参照)。
上記構成に基づき、着座台13、73に対して着座部23、83を使用者の正面方向に移動させることにより、使用者が腰を着座部23、83と共に正面方向へ移動させた姿勢をとる。その後に、着座台13、73が上昇し、着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることにより、使用者が体重を支えることが促され、リハビリテーションの効果を高められる。
(タ)着座部23、83を着座台13、73に引き込んだ状態で基台11、71に対して昇降台12、72を上昇させる第二の支援モードがコントローラ40に設定される構成とした(図11、12、20、21参照)。
上記構成に基づき、着座部23、83が使用者の腰を正面方向へ移動させることがなく、着座台13、73が上昇して着座部23、83が使用者の腰を斜め前方へと押し上げることにより、使用者が体重の大部分を着座部23、83に預けた状態で立ち上がることができ、膝や腰にかかる負担が減らされる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
10 立ち上がり支援装置
11 基台
12 昇降台
13 着座台
14 背もたれ台
15 肘掛け台
19 支援昇降機
23 着座部
25 肘掛け部
26 スライド支持機構(着座位置移動手段)
32 平行リンク機構(昇降手段)
33 ピン(着座部回動手段)
34 ピン(背もたれ回動手段)
35 平行リンク機構(肘掛け昇降手段)
40 コントローラ
42 昇降アクチュエータ(昇降手段)
43 着座部傾倒アクチュエータ(着座部回動手段)
44 背もたれ傾倒アクチュエータ(伝達部材、背もたれ回動手段)
45 肘掛け昇降アクチュエータ(肘掛け昇降手段)
46 スライドアクチュエータ(着座位置移動手段

Claims (9)

  1. 着座姿勢から立ち上がる使用者の動作を補助する立ち上がり支援装置であって、
    使用者が着座する着座部と、
    前記着座部を上昇させる支援昇降機と、
    前記支援昇降機に対して前記着座部を使用者の正面方向に移動させる着座位置移動手段と、を備え、
    前記支援昇降機は、
    床に設置される基台と、
    前記着座部を支持する着座台と、
    前記着座台を支持する昇降台と、
    前記昇降台を前記基台に対して昇降させる昇降手段と、
    前記昇降台に対して前記着座台を使用者の正面方向に回動させる着座部回動手段と、
    使用者の背中を支持する背もたれ台と、
    前記背もたれ台を使用者の正面方向に回動させる背もたれ回動手段と、を備え、
    前記着座位置移動手段は、
    前記着座部を前記着座台に対して使用者の正面方向に移動可能に支持するスライド支持機構と、
    前記着座部を駆動するスライドアクチュエータと、を備え
    前記背もたれ回動手段は、
    前記背もたれ台の下端部を前記着座台に回動可能に支持するピンと、
    前記着座台に設けられ、前記背もたれ台から上方に突出する支持部と、
    前記支持部に回動可能に連結されるとともに、前記背もたれ台に回動可能に連結され、前記着座台が回動する動きを前記背もたれ台に伝達する伝達部材と、を備えたことを特徴とする立ち上がり支援装置。
  2. 前記昇降手段は、
    前記昇降台を前記基台に対して平行移動可能に支持する平行リンク機構と、
    前記平行リンク機構を回動させる昇降アクチュエータと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の立ち上がり支援装置。
  3. 前記着座部回動手段は、
    前記着座台の使用者の正面方向に位置する前端部を前記昇降台に回動可能に支持するピンと、
    前記着座台を前記ピンを支点として回動させる着座部傾倒アクチュエータと、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の立ち上がり支援装置。
  4. 前記伝達部材は、伸縮作動して前記背もたれ台を前記ピンを支点として回動させる背もたれ傾倒アクチュエータであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の立ち上がり支援装置。
  5. 使用者の肘を支持する肘掛け部と、
    前記支援昇降機に対して前記肘掛け部を昇降させる肘掛け昇降手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の立ち上がり支援装置。
  6. 前記肘掛け昇降手段は、
    前記肘掛け台を前記昇降台に対して平行移動可能に支持する平行リンク機構と、
    前記平行リンク機構を回動させる肘掛け昇降アクチュエータと、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の立ち上がり支援装置。
  7. 前記支援昇降機と着座位置移動手段の作動を制御するコントローラを備え、
    前記コントローラは前記支援昇降機と前記着座位置移動手段の作動を異なる手順で制御する複数の支援モードを切り換えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の立ち上がり支援装置。
  8. 前記コントローラには、前記着座台に対して前記着座部を使用者の正面方向に移動させた後に前記昇降台を上昇させる第一の支援モードが設定されたことを特徴とする請求項7に記載の立ち上がり支援装置。
  9. 前記コントローラには、前記着座部を前記着座台に引き込んだ状態で前記昇降台を上昇させる第二の支援モードが設定されたことを特徴とする請求項7または8に記載の立ち上がり支援装置。
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