JP4513303B2 - シート成型容器 - Google Patents

シート成型容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4513303B2
JP4513303B2 JP2003351867A JP2003351867A JP4513303B2 JP 4513303 B2 JP4513303 B2 JP 4513303B2 JP 2003351867 A JP2003351867 A JP 2003351867A JP 2003351867 A JP2003351867 A JP 2003351867A JP 4513303 B2 JP4513303 B2 JP 4513303B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sheet
flange portions
sealing flange
unsealed region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003351867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005111920A (ja
Inventor
幸子 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2003351867A priority Critical patent/JP4513303B2/ja
Publication of JP2005111920A publication Critical patent/JP2005111920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513303B2 publication Critical patent/JP4513303B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、シート成型容器の分野、特にキャップを使用しない自立可能なシート成型容器であって、そのシート材の材質構成を工夫することにより、耐圧性、成型適性、酸素バリア性を付加することを可能にした成型容器に関する。
従来、シャンプー、リンス、化粧水等のコスメティック用液体や、トイレタリー用液体や、食器洗剤液などキッチン用液体を充填包装した使い切り液体容器や、試供品液体容器としては、例えば、実際の所定商品の形状を型取った形状に射出成型されたガラス瓶容器やプラスチックボトル容器があり、また小容量タイプの偏平パウチ形状容器や、シート成型容器とシート状蓋材とを組み合わせたピールオープン開封可能なポーション容器(ポーションパック)等がある。
しかしながら、実際の所定商品の形状を型取ったガラス瓶容器やプラスチックボトル容器では、容器本体に自立性はあるものの、容器本体とは別にキャップを必要とすることから包装コストが高くなり、また、充填が難しく、生産効率が低いという難点がある。
また、その容器本体の表面に商品情報の表示や、絵柄や彩色を施す場合は、簡単な商品情報や絵柄をシルクスクリーン印刷などにより容器本体の表面にポイント印刷するか、若
しくは予め商品情報や絵柄の印刷されたラベルを容器本体の表面に貼着するなどの対応に限定される。
特に、実際の所定商品の形状を型取った容器が、ガスバリア性を必要とするプラスチックボトル容器の場合には、プラスチック射出成型による容器成型おいてガスバリア性を付与することが難しく、現実には、ガスバリア層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体層(EVOH層)を中間層に積層してプラスチックボトル容器を射出成型する技術や、プラスチックボトル容器を射出成型後にボトル容器内面に化学蒸着(CVD)によりガスバリア性蒸着層を付与する技術はあるが、生産コストが非常に高くなるという問題があった。
また、小容量の偏平パウチ形状容器は、実際の所定商品の形状を型取った射出成型容器と比較して、生産コストが安価な長所はあるものの、容器本体に自立性がなく、また、その容器形状が実際の所定商品の形状とは大きく異なるために、容器の外観が顧客に目立ち難く、顧客の購買意欲を高めるための起因に結び付き難い面があり、また、特に粘性のある液体内容物を充填した場合には、偏平パウチ容器であるために容器から内容物を取り出し難いといった欠点があった。
また、シート成型容器とシート状蓋材との組み合わせによる、特に粘性の低い液体内容物を充填したポーションパックの場合は、蓋材をピールオープンして容器を開封する際に、内容物の垂れや跳ね、あるいは容器外への不用意な流出が発生して、衣服や周囲を汚したりして、ハンドリング性の悪さが問題になり、液体内容物を充填するために使用する場合は、クリーム状など高粘性の内容物に限定されるものである。
また、ポーションパックの場合は、蓋材をピールオープンして開封する際は、容器外への不用意な内容物の流出を避けるために、シート成型容器側を底面側にして開封する必要があり、容器成型の形状が限定されるものであり、また、シート成型容器の底面を起立させた状態で容器側面を下にして自立させることができないものである。
特開2002−179140号公報
本発明の課題は、特にキャップやシート状蓋材を使用しないシート成型容器であって、容器を開封する際に、内容物の垂れや跳ね、あるいは容器外への不用意な流出が発生して、衣服や周囲を汚したりすることのない成型容器を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
この未シール領域8の上周部と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフラン
ジ部と未シール領域の上周部とを切除し、容器開封できる
ことを特徴とするシート成型容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
この未シール領域8と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域とを切除し、容器開封できる、
ことを特徴とするシート成型容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
共押し出しシーラント層が5層構成を有しており、この5層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(a)〜(e)で構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート成型容器である。
(a)厚さ10μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体層
(b)接着剤層
(c)厚さ10μmのナイロン6の層
(d)接着剤層
(e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
本発明の請求項4に係る発明は、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
共押し出しシーラント層が3層構成を有しており、この3層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(c)〜(e)で構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート成型容器である。
(c)厚さ10μmのナイロンMXD6の層
(d)接着剤層
(e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
(削除)
請求項1に記載の発明によれば、シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、この未シール領域8の上周部と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されていて、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域の上周部とを切除し、容器開封できるから、蓋材をピールオープンして容器を開封する従来の容器と異なり、粘度の低い液体内容物であっても、容器を開封する際に、液体の垂れや跳ねなどの発生なく、開封時における内容物の不用意な流出を回避できて、取り扱いが容易である、という効果がある。
請求項2に記載の発明においても、シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、この未シール領域8と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されていて、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域とを切除し、容器開封できるから、蓋材をピールオープンして容器を開封する従来の容器と異なり、粘度の低い液体内容物であっても、容器を開封する際に、液体の垂れや跳ねなどの発生なく、開封時における内容物の不用意な流出を回避できて、取り扱いが容易である、という効果がある。
請求項3に記載の発明においては、後述する実施例1及び2から分かるように、成型適性、耐圧性、開封性のいずれについても優れた性能を示す。
請求項4に記載の発明においては、後述する実施例3から分かるように、成型適性、耐圧性、開封性のいずれについても優れた性能を示す。
なお、本発明のシート成型容器は、偏平形状のパウチ容器と同様の工程数にて生産できるだけでなく、偏平形状のパウチ容器と比較して成型形状の自由度が高く、実商品に近似する形状の容器への成型が可能であり、顧客の購買意欲へのアプローチに結び付き易い容器を提供できるものである。
本発明のシート成型用積層シートを、図1(a)〜(d)の側断面図に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1(a)に示すように、樹脂フィルム基材層21と、接着層22と、共押し出しシーラント層23とからなる積層シートである。
前記共押し出しシーラント層23は、図1(b)に示すように層内側から順に、ナイロン層24と、接着層25と、ポリエチレン層26とからなり、例えば、前記ポリエチレン層26には、密度0.9g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレンが用いられ、前記ナイロン層24には、ナイロン6フィルム、ナイロン66フィルム、ナイロン12フィルム、ナイロンMXD6フィルムのうちのいずれかを用いることができるが、特に、酸素バリア性のある結晶性ポリアミドであるナイロンMXD6フイルムが好適である。
素バリア性のある結晶性ポリアミドとしてのナイロンMXD6フィルムは、メタキシレンジアミン(MXDA)とアジピン酸との重縮合反応から得られる結晶性のポリアミドであり、ナイロン6、ナイロン66などとは異なり、主鎖中に芳香族環を有するため、ガスバリア性が良く、強度があり、2次加工適性が良好である特性がある。ナイロンMXD6としては、例えば、三菱ガス化学(株)製、東洋紡(株)製等のMXD6フィルムが用いられる。
本発明のシート成型用積層シートは、また、図1(c)に示すように、前記共押し出しシーラント層23のナイロン層24と接着層25との間に、接着層27とガスバリア性のエチレン−ビニルアルコール共重合体層28とをこの順に積層されていてもよい。その場合に、前記エチレン−ビニルアルコール共重合体層28のエチレン含有率は30モル%以上であることが適当である。
本発明のシート成型用積層シートの前記樹脂フィルム基材層21は、例えばポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムが用いられる。
また、本発明のシート成型用積層シートは、図1(a)に示すように、前記樹脂フィルム基材層21の外面側若しくは内面側に、該シートを用いて成型された物品又は容器の内容に関する情報や絵柄、彩色を表示する印刷層29を施すようにしてもよい。
また、本発明のシート成型用積層シートは、図1(d)に示すように、前記樹脂フィルム基材層21の層外側に、接着層30を介して接着される延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム又は非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム(APET又はPETG)を基材31とする印刷層29を、該基材31の外面側、又は内面側に設けるようにしてもよい。
晶性ポリエチレンテレフタレート(APET)は、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸とエチレングリコールを重合したもの)と、イソフタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール(変性グリコール)等を共重合して、ポリエチレンテレフタレートのエチレングリコール成分の一部を、イソフタル酸、アジピン酸、シクロヘキサンジメタノール、変性グリコール等で代替することにより、ポリエチレンテレフタレートの結晶化をし難くした非晶性PETであり、通常のポリエチレンテレフタレート(結晶性PET)と比較して、より柔軟性と強靱性を併せもち、また、透明性とヒートシール性が良好であり、成型加工などの2次加工適性に優れている。
晶性ポリエチレンテレフタレート(PETG)は、ポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸とエチレングリコールを重合したもの)と、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール(変性グリコール)等を共重合して、ポリエチレンテレフタレートのエチレングリコール成分の一部を、1,4−シクロヘキサンジメタノール、変性グリコール等で代替することにより、ポリエチレンテレフタレートの結晶化をし難くした非晶性PETであり、通常のポリエチレンテレフタレート(結晶性PET)と比較して、より柔軟性と強靱性を併せもち、透明性とヒートシール性が良好で、成型加工などの2次加工適性に優れている。
次に本発明のシート成型容器を、図2、図3の全体斜視図に基づいて以下に詳細に説明すれば、本発明のシート成型容器は、上記の本発明のシート成型用積層シートを用いて、真空成型又は圧空成型方式にて成型された容器である。
本発明のシート成型容器は、図2に示すように、シート成型用積層シート1には、中間の二つ折目線aを介して両側に、その折目線aを対称軸線として線対称形に各々シート領域1A、1Aを備えている。
前記成型用積層シート1の各々シート領域1A、1Aには、折目線aを対称軸として線対称に周囲のシール用フランジ部として、上部フランジ部2、2、側部フランジ部3、3を残して各々収納用凹部4、4が成型され、その線対称の各々収納凹部4、4には、その折目線aに沿って垂直方向に、成型完成後の容器の底部となる底面部5、5が成型されて
いて、各々収納凹部4は前記底面部5と胴面部6と上面部7とにより構成されている。なお、本発明においては、例えば、容器の注出口(開封口)となる形状部分として、収納用凹部4に連続して注出口用の収納用凹部4A、4Aが、同様に線対称形に成型されていてもよい。
図2に示すように、前記成型用積層シート1の各々シート領域1A、1Aのシール用フランジ部2、2、3、3のうち、内容物取出口となる個所には、例えば収納用凹部4、4、又は注出口用の収納用凹部4A、4Aから連続して延設した未シール領域8が設けられている。
図3は、成型された収納用凹部4、4を備えた積層シート1の各々シート領域1A、1Aを折目線aに沿って折り曲げて、各々収納凹部4、4と、その周囲のシール用フランジ部(上部フランジ部2、2、側部フランジ部3、3)を重ね合わせた状態を示す。
重ね合わせられる各々収納凹部4、4内に内容物を充填した後、各々収納凹部4、4と、その周囲のシール用フランジ部を重ね合わせ、重ね合わせた周囲のシール用フランジ部2、2、3、3を、その内容物取出口となる未シール領域8を残してヒートシールすることにより、立体形状の成型容器(例えば、ボトル形状容器)として形成されている。
図3に示す容器形成後の成型容器は、各々収納凹部4、4の容器底面部5、5となる面が折目線aに沿って垂直に成型されているために、各々収納凹部4、4を重ね合わせた際に該シート成型容器の底部は、前記各々底面部5、5が折目線aを中心線とする平坦面を呈して平坦になり、そのために自立可能となっているものである。
また、図3に示すように、前記未シール領域8を挟んで両側のシール用フランジ部2、2と未シール領域8の上周部とに亘って、又は両側のシール用フランジ部2、2と未シール領域上とに亘ってハーフカット線bが施されており、開封時には前記ハーフカット線bを折り曲げてフランジ部の上部と未シール領域8の上周部、又はフランジ部の上部と未シール領域8の上部とを切除して、未シール領域8を開口部(注出口)として容器開封できるものである。
なお、ハーフカット線bは、図2に示すように成型されたシート1の折り曲げ前に施してもよいし、図3に示すように、シート折り曲げ後のフランジ部をヒートシールした後に施してもよい。
図4(a)は、本発明のシート成型容器の正面図、(b)はその側面図、(c)はその上面図であり、本発明のシート成型容器は、成型されたシート1の折り曲げ前に、図3、図4(a)に示すように、未シール領域8に、外側に折り出されるような縦方向の折目8aや横方向の折目8bを設けることにより、未シール領域8の開口部(注出口)を容易に開放して、内容物を注出し易くすることができ、図4(c)に示すように、重ね合わせシールされたフランジ部の一部に形成された未シール領域8は、厚さc(例えば1.5mm程度)だけ、外側に折り出されている。
本発明のシート成型容器の成型方法の一例を、図5(a)〜(b)に基づいて以下に説明する。
図5(a)に示すように、成型に用いる木製又は金属製の成型用型10は、その中間部の二つ折目線a相当部を挟んで両側に、その折目線a相当部を線対称軸として線対称形に、実商品の形状(例えばボトル形状)の各々凹部11、11を備え、また、必要に応じて容器の注出口の形状の凹部11A、11Aを備える。
該二つ折目線a相当部には、各々凹部11、11を区画するように、耐熱性プラスチック製又は金属製又はセラミック製の薄いプレート状の成型用板12(例えば厚さ0.5mm〜1mm程度)が垂直に取り付けられている。
また、成型用型10の凹部11、11(及び11A、11A)の壁面あるいは壁面同士の交差部分には、成型用型10の底面方向に連通する真空成型エアー吸引用の小孔が数個所に設けられている。
まず、成型用積層シート1を成型用型10の上面に被せ、加熱して軟化させた後、真空吸引し、必要に応じてシート1の上方よりエアーを吹き付けて圧空処理して、図5(b)に示すように、シート1を凹部11(及び11A)内に吸引して容器形状に成型し、その後、冷却処理した後、成型されたシート1を成型用型10から取り外すことにより、図2に示すようなシート成型容器が得られるものである。
以下に本発明の成型用積層シート及びその積層シートを用いて成型されたシート成型容器の具体的実施例について説明する。
<基本例>
樹脂フィルム基材層21として非晶性ポリエチレンテレフタレート(APET又はPETG)フィルムの片面に、接着剤層22として塗布膜厚2μmのドライラミネート用接着剤層を塗布し、共押し出しシーラント層23として、接着剤層22側から順に、ガスバリア性層24としてエチレン−ビニルアルコール(EVOH)樹脂層と、膜厚2μmの接着樹脂層27と、ナイロン層28と、膜厚2μmの接着樹脂層25と、ポリエチレン樹脂層26とを、共押し出しにて積層して、本発明の成型用積層シートを得た。
<実施例1〜実施例3>
上記基本例に基づいて、下記表1に示す実施例1〜3に示す樹脂フィルム基材層21、ガスバリア性層24、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の各層の膜厚と、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の樹脂組成、密度にて、本発明の成型用積層シート1を得た。
実施例4〜実施例10
上記基本例に基づいて、下記表1に示す実施例4〜実施例10に示す樹脂フィルム基材層21、ガスバリア性層24、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の各層の膜厚と、ナイロン層28、ポリエチレン樹脂層26の樹脂組成、密度にて、実施例4〜実施例10の成型用積層シートを得た。
Figure 0004513303
<評価手法>
上記実施例1〜3及び実施例4〜実施例10にて得られた各々成型用積層シートを用いて、図2及び図3に示すような、15mlの内容物を充填可能な自立性を有するボトル形状のシート成型容器のサンプルを各々100個ずつ作成した。この時、内容物はシャンプーを15mlずつ成型ラインで充填した。なお、開封部のハーフカット線bは、樹脂フィルム基材層21の厚みの5割まで刻切加工した。
<評価結果>
実施例1〜3及び実施例4〜実施例10の各々成型用積層シートを用いて成型充填され
た上記シート成型容器の評価結果を表2に示す。
Figure 0004513303
(a)〜(d)は、本発明の成型用積層シートの一例を説明する側断面図。 本発明のシート成型容器の折目線にて折り曲げる前の一例を説明する全体斜視図。 本発明のシート成型容器の折目線にて折り曲げて重ね合わせ密封シールした後の一例を説明する全体斜視図。 (a)は、本発明のシート成型容器の正面図、(b)は、その側面図、(c)は、その上面図。 (a)〜(b)は、本発明のシート成型容器の製造方法を説明する斜視図。
1…成型用積層シート 1A…線対称形のシート領域 2、3…シール用フランジ部
4…収納用凹部 5…底面部 6…胴部 7…上面部 8…未シール領域
10…成型用型部
21…樹脂フィルム基材 22…接着剤層 23…共押し出しシーラント層

Claims (4)

  1. 立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
    立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
    前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
    密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
    この未シール領域8の上周部と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域の上周部とを切除し、容器開封でき、
    かつ、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
    樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
    共押し出しシーラント層が5層構成を有しており、この5層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(a)〜(e)で構成されている、
    ことを特徴とするシート成型容器。
    (a)厚さ10μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体層
    (b)接着剤層
    (c)厚さ10μmのナイロン6の層
    (d)接着剤層
    (e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
  2. 立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
    立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域
    1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
    前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
    密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
    この未シール領域8と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域とを切除し、容器開封でき、
    かつ、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
    樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
    共押し出しシーラント層が5層構成を有しており、この5層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(a)〜(e)で構成されている、
    ことを特徴とするシート成型容器。
    (a)厚さ10μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体層
    (b)接着剤層
    (c)厚さ10μmのナイロン6の層
    (d)接着剤層
    (e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
  3. 立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
    立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
    前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
    密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
    この未シール領域8の上周部と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域の上周部とを切除し、容器開封でき、
    かつ、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
    樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
    共押し出しシーラント層が3層構成を有しており、この3層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(c)〜(e)で構成されている、
    ことを特徴とするシート成型容器。
    (c)厚さ10μmのナイロンMXD6(メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応から得られるポリアミド)の層
    (d)接着剤層
    (e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
  4. 立体成型された積層シート1を折目aを介して重ね合わせ、この積層シート1のシール用フランジ部2、2、3、3の重ね合わせ面を密封シールして構成されるシート成型容器
    であり、かつ、底面部が前記折目aを中心線とする平坦面を呈し、この底面部によって自立可能なシート成型容器であって、
    立体成型された前記積層シート1は、前記折目aを介して両側に線対称形のシート領域1A、1Aを備え、かつ、四方周囲に前記シール用フランジ部2、2、3、3を備えており、
    前記シート領域1A、1Aの各々は、前記シール用フランジ部2、2、3、3を残して立体成型された収納用凹部4、4を備え、
    密封シールされる前記シール用フランジ部2、2、3、3のうち内容物取出口となる個所に収納用凹部4、4側から延設した未シール領域8が設けられており、
    この未シール領域8と未シール領域8を挟む両側のシール用フランジ部とに亘ってハーフカット線が施されており、開封時には前記ハーフカット線を折り曲げてフランジ部と未シール領域とを切除し、容器開封でき、
    かつ、前記積層シート1が、樹脂フィルム基材層と接着層と共押し出しシーラント層とからなり、
    樹脂フィルム基材層が、厚さ250〜500μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムにて構成されており、
    共押し出しシーラント層が3層構成を有しており、この3層が樹脂フィルム基材層側から順に、次の(c)〜(e)で構成されている、
    ことを特徴とするシート成型容器。
    (c)厚さ10μmのナイロンMXD6(メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応から得られるポリアミド)の層
    (d)接着剤層
    (e)密度0.92、厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン
JP2003351867A 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器 Expired - Fee Related JP4513303B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351867A JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003351867A JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111920A JP2005111920A (ja) 2005-04-28
JP4513303B2 true JP4513303B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=34542981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003351867A Expired - Fee Related JP4513303B2 (ja) 2003-10-10 2003-10-10 シート成型容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513303B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037066A (ja) * 2006-08-10 2008-02-21 Toppan Printing Co Ltd 成形用積層シート及びシート成形容器
JP4888017B2 (ja) * 2006-09-29 2012-02-29 凸版印刷株式会社 成型用積層樹脂シート

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052494A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 成形用シート及びその製造方法
JP2000158610A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート及び密封容器
JP2001213451A (ja) * 1999-11-22 2001-08-07 Dainippon Printing Co Ltd 吊り下げ式パウチ
JP2003054580A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性袋
JP2003251775A (ja) * 2002-03-01 2003-09-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 多層構造体
JP2003275280A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Showa Denko Plastic Products Co Ltd 輸液容器用遮光カバー

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03200539A (ja) * 1989-12-27 1991-09-02 Material Eng Tech Lab Inc 液状物充填用プラスチック容器
JP2895156B2 (ja) * 1990-04-05 1999-05-24 株式会社新素材総合研究所 ピール型液状物充填用プラスチック容器
JPH08150678A (ja) * 1994-09-30 1996-06-11 Toppan Printing Co Ltd 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器
JP4043599B2 (ja) * 1998-05-19 2008-02-06 大日本印刷株式会社 ガスバリア性多層ヒートシールフィルムとその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000052494A (ja) * 1998-08-06 2000-02-22 Sekisui Chem Co Ltd 成形用シート及びその製造方法
JP2000158610A (ja) * 1998-11-27 2000-06-13 Sumitomo Bakelite Co Ltd 複合シート及び密封容器
JP2001213451A (ja) * 1999-11-22 2001-08-07 Dainippon Printing Co Ltd 吊り下げ式パウチ
JP2003054580A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 易開封性袋
JP2003251775A (ja) * 2002-03-01 2003-09-09 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 多層構造体
JP2003275280A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Showa Denko Plastic Products Co Ltd 輸液容器用遮光カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005111920A (ja) 2005-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112823127B (zh) 管容器及其制造方法
JP2011020709A (ja) 注出口付きピローガゼット包装体
JP2014227206A (ja) 筒型容器
JP2008037066A (ja) 成形用積層シート及びシート成形容器
JPH1179195A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2001018989A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2006027086A (ja) 容器成型用積層シート材及びシート成型容器
JP4513303B2 (ja) シート成型容器
JP7268304B2 (ja) Icチップ付き包装体
JP2018083635A (ja) 自立袋及びその製造方法
JPH1149186A (ja) 詰め替え用パウチ
JP2020128249A (ja) 液体用包装袋
JP6136134B2 (ja) 紙容器およびその製造方法
JP5239537B2 (ja) 円筒パウチ用注出口および注出口付きパウチ
JP4074001B2 (ja) 自立性パウチ
JP6776633B2 (ja) パウチ
JP4390978B2 (ja) バッグインカートン
JP4508367B2 (ja) パウチ
JP4448380B2 (ja) 自立袋
JP3953598B2 (ja) 透明バリア性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
WO2019187723A1 (ja) 包装体
JP3998764B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4357851B2 (ja) 複合容器
JP4303841B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP4427855B2 (ja) 注出口付包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees