JP2895156B2 - ピール型液状物充填用プラスチック容器 - Google Patents

ピール型液状物充填用プラスチック容器

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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は液状物充填用プラスチック容器に関するもの
である。さらに詳しく言えば、該容器内に充填された液
状物を排出するための手段が容易に開封可能な開封機構
である容器、すなわち、要時、該液状物を排出するため
の手段を簡単に開封することにより該容器内に充填され
た液状物を排出することができる容器に関するものであ
り、例えば、ガラスアンプルが使用される分野の少なく
とも一部においても使用できるような容器に関するもの
である [従来技術] 液状物の充填用容器と言えば、以前は、ガラス容器で
あったが、近年のプラスチック関連技術の進歩に伴い、
落として割れば、軽くて操作性が良く、しかも、製造が
容易で安価なプラスチック容器がその代替として、ま
た、ガラス容器の性能を凌ぐ容器として採用されるよう
になってきた。
例えば、輸液用のプラスチック容器について言えば、
前者の例がプラスチック製のハードボトルであり、後者
の例がプラスチック製のソフトバッグである。
ところで、数あるガラス容器の中には、プラスチック
容器であるほうが合理的であると考えられるような容器
についても、今以てプラスチック容器に変更されていな
いか、変更されたものが一部あるものの全体としてはほ
とんど変更されていないものがある。
その一つにアンプルで代表されるような、比較的容易
の小さな、例えば、100ml以下の容量であって、操作性
を良くするため、すなわち、こぼれにくくするために、
また、開口部からのコンタミが少なくなるように、該容
器内に充填された液状物を排出する時の流路の最も狭い
部分の断面積が容器本体の断面積の平均に比べて小さ
く、しかも、別部品として開口用の部品を取り付けるこ
となく容易に開口または開封でき、さらに、生産性が良
い容器については、未だ、ガラス容器が主流を占めてい
る。
ところが、ガラス製の容器は割れ易く、重くて操作性
が悪く、しかも、現状以上の合理化を望むことができ
ず、結果として高価な容器であるばかりでなく、充填さ
れた液状物を排出する時にはどうしてもガラスを割る必
要があり、この時にガラスの破片が容器内に入り該容器
内に充填された液状物を汚染してしまったり、ガラスの
破片が該容器の外側に落ちた場合でも、手に付着して手
を傷つけるという問題点もあった。また、該容器に充填
する液状物によっては、ガラスから溶出されるアルカリ
が該液状物を変性させ該液状物の性能を落としてしまう
という問題点もあった。
一方、従来よりガラス製でない容器、すなわち、液状
物充填用プラスチック容器も採用されているが、該容器
は、ガラス製の容器の有する問題点の多くが解消されて
いるものの、未だに、多くの問題点を抱えているため、
ガラス容器にとって変わることができないのが現状であ
る。
従来技術による液状物充填用プラスチック容器のうち
最も完成度が高いと考えられるものは、ブロー成形法に
より得られている。
この容器の構造は、容器本体部分とその頂部に、該容
器部分と一体に形成され、充填された液状物を排出する
ための排出口とこれを密封するとともに使用時に容易に
開口するための開口手段を有している。
この開口手段は、ブロー成形時に開口部周辺に薄肉化
した部分を設け、使用時にこの薄肉化した部分を引きち
ぎることによって開口しようとするものである。
この容器の製造方法は、以下の通りである。
初めに容器本体部分のパソリンを型締めしてブローす
ることにより該容器の本体を成形し、その直後に成形機
内で液状物を充填する。次に、未だ開口部周辺のパリソ
ンが溶融している間に該開口部のパリソンを型締めして
該容器を密封すると同時に開口部の容易に開封可能な構
造を形成している。
ところが、上記従来技術にも以下のような問題点があ
った。
その一つは、使用時に手で容易に引きちぎることがで
き、しかも、それ以前には、すなわち、液状物充填以降
の製造工程を流動中、運搬時、ユーザーにおける保管時
または開封以外の取り扱いの最中等にはピンホールさえ
も開かないように該薄肉化した部分の均一性、安定性を
維持しなければならないが、この条件を満たすように成
形することは、成形する側にとっては非常に難しく、と
もすればピンホールが開いてしまったり、逆に引きちぎ
る強度が非常に大きくなってしまうことがあるものであ
り、まして、前記のように、肉厚の均一制御が難しいと
言われているブロー成形法で、しかも、容器本体と同時
にこの薄肉部分を成形するのではなく、容器本体を成形
し、さらに、該容器本体に液状物を充填してから成形す
る方法では、パリソンの温度条件を均一に保つことがさ
らに難しく、その結果として、該薄肉化した部分の肉厚
の均一性、安定性を維持することがさらに難しいもので
あった。
また、もう一つは、該容器の製造方法が、成形と同時
に充填する方式なので、一見、非常に合理的な製造ライ
ンのように見えるが、ガラスアンプルが生産性の悪い構
造物であるとは言え、長い間製造され続けた実績がその
製造ラインの合理化を完成しているのに対し、これを上
回るだけの合理化ラインを構築するまでに至っていな
い。
該容器は、比較的生産性の悪いブロー成形機により製
造されるため、特にアンプルのような生産数量の多い容
器については、生産性を上げることに限界があり、他の
方式と競合できなくなくなる恐れがあった。これを補う
ために該成形機に性能を付与し、トータルとしての生産
性の向上を計ろうとして、成形機内で充填、しかも、無
菌充填までしてしまうというものである。確かにある条
件下では、非常に合理的なラインが構築されるものの、
連続多量生産ラインとしては、ガラスアンプルで代表さ
れるような合理化された製造ラインに対抗できるもので
はないのが現状である。
これを解決すべく本発明者らは先に液状物充填用のプ
ラスチック製の容器を考察し特許出願(特願平1−3389
13)した。
すなわち、頂部の一部または全部にフランジ状部分を
有する真空成形または圧空成形された凹状成形物一対
を、凹部が対面するように重ね合わせて周縁、すなわ
ち、重ね合わされたフランジ状部分の一部または全部を
融着、すなわち、該容器内に充填された液状物を排出す
る時に開封しないことを前提にした確実なシールによっ
て密封するとともに、該容器を自立させた時、該フラン
ジ状部分の形成する面が床面に対して縦向きに位置する
ように形成された自立容器であって、該容器内に充填さ
れた液状物を排出するための手段が容易に開封可能なシ
ール、すなわち、イージーピールオープン性を有するシ
ールであるような液状物充填用プラスチック容器であ
る。
ところが、該液状物充填用の容器についても欠点があ
った。すなわち、該容器が、比較的硬質の素材から形成
されている場合、または、肉厚が厚く形成されている場
合には、該イージーピールオープン製を有するシールを
ピールオープンする時に該イージーピールシール部材が
曲がりにくいのでピールオープンしにくいばかりでな
く、開封した時の力が、開封しないことを前提にした確
実なシールによって密封された部分に瞬時的に集中し、
これを破壊してしまうことがあった。
また、該容器に液状物等を充填・シールする時には、
初めに充填口を隙間状に形成しておき、充填時に該容器
に無理な変形を強いて充填口を開いて充填し、該変形を
元に戻してから、該開口部をシールするか、該容器の充
填口を初めから広く開いておいて充填し、該開口部をシ
ールするときに無理な変形を強いる形でシールするか何
れかの方法を採らないと充填、シールができないので、
繁雑な工程が要求されるばかりでなく、製造工程中で不
良が発生しやすかったり、製品の品質が不安定になった
りしやすいものであった。
[発明が解決しようとする問題点] したがって、本発明は従来技術の有する欠点を解消し
ようとするものである。すなわち、落として割れず、軽
くて操作性が良く、生産性が良く、すなわち、充填・シ
ールが容易にでき、コストが安く、使用時に容易にかつ
安全に開封でき、開封時に該容器から発生した異物によ
り充填された液状物を汚染することがなく、該容器の開
口部以外の部分を力余って破損することが少ない液状物
充填用プラスチック容器を提供するものである。
[問題点を解決しようとする手段] 本発明者らは、上記諸目的を達成すべく、鋭意検討し
た結果、内容物の充填または排出するための排出口と、
該排出口を熱シールにより密封でき、且つピールオープ
ンして該排出口の開封可能な密封開封手段を供えたプラ
スチック製の容器において、該容器は、凹部及び該凹部
の周縁の全部または一部にフランジ状部分を有する真空
成形物または圧空成形物からなり、該成形物の同形の凹
部の一対同士を、互いの凹部が対面するように重ね合わ
せて互いの周縁を、該排出口を除いて、確実なシールに
よって密封して形成され、該密封開封手段は該排出口の
フランジ状部分同士を該ピールオープン可能にして形成
され、該排出口はフレキシブ構造を有すると共に、該フ
レキシブル構造の排出口の周辺で該フランジ状部分が曲
がることを特徴とする液状物充填用のプラスチック容器
であれば、前記問題点を解消できることを見出し本発明
に至った。
[構成の具体的な説明] 以下に、本発明の液状物充填用プラスチック容器を、
本発明者らが先に考案し特許出願した前記の液状物充填
用のプラスチック製の容器に適用したプラスチックアン
プルを例にとって図面を見ながら説明する。
第1図は、本発明の液状物充填用プラスチック容器で
あるプラスチックアンプルの側面図であり、第2図はそ
の正面図である。また、第3図は、該容器に液状物を充
填し、シールしたものの側面図であり、第4図は、その
正面図、第5図は、そのX−X′断面図である。また、
第6図は、最終的に該容器を形成する前段階の真空成形
または圧空成形された凹状成形物の正面図であり、第7
図はそのY−Y′矢視図である。
すなわち、本発明の液状物充填用プラスチック容器1
は、第6図および第7図に示す頂部にフランジ状部分12
を有し、凹部11の一部にその部分をフレキシブルにする
構造、すなわち、蛇腹様構造8を有する真空成形または
圧空成形された凹状成形物10一対を、該凹部11が対面す
るように重ね合わせて周縁3の一部、すなわち、凹状成
形物10でいうところのフランジ状部分12の一部を開封す
ることを前提としないシール、すなわち、確実なシール
9によって密封し、該フランジ状部分12、すなわち、確
実なシール9の形成する面が床面に対して縦向きに位置
するように形成された自立容器であり、その上部に形成
され、該容器内に充填された液状物2を排出するための
手段であって、該液状物を排出する時の流路の最も狭い
部分の断面積が、容器本体を床面に平行な面で切った時
の断面積の平均に比べて小さくなるように形成した排出
口4と、これを容易に開封可能なシール51、すなわち、
凹状成形物10でいうところのフランジ状部分12の残りの
一部を容易に開封可能なシール51、すなわち、イージー
ピールオープン性を有するシールで密封し、使用時に該
容易に開封可能なシール51をタブ52を両側に引っ張って
剥がすと同時に該凹部11に形成された蛇腹様構造8を伸
縮させることによって、該凹部11が該蛇腹様構造8の部
分、すなわち、排出口4周辺で曲がり、該排出口4の開
口部53が開いて、該容器内に充填された液状物2を該排
出口4から容易に排出することができる構造の密封開封
手段5とにより構成されるものである。
なお、該密封開封手段5は、充填時に、該排出口4の
開口部51が外部から力を加えることなしに充填するのに
十分な広さに開いているほうが充填しやすいので、充填
前は該開口部53は、充填するのに十分な広さに開口して
いて、シール時に弱い力で該蛇腹様構造8を伸縮させて
該容易に開封可能なシール9部を密着させ、シールする
ようにすれば、単純かつ安定した工程で製造することが
でき、さらに、品質の安定した液状充填物入りのプラス
チック容器ができる。
なお、ここで言う蛇腹様構造とは、一般に蛇腹状構造
またはベローズと言われる構造の全ての形態を整えてい
る必要はなく、該蛇腹状構造またはベローズと言われる
構造の少なくとも一部の構造を有し、該構造またはその
周辺が該構造が存在することによって、フレキシブルに
変形するようなものであれば良い。
さらに、該容器1は、自立させた時に該容器の底面に
なる部分(以下、底部6という)が、該フランジ状部分
12を密封する手段により密封したために繋がったもので
はなく、該容器の底部6において、該一対の凹状成形物
10相互が連続した成形物、すなわち、成形前の一対の凹
状成形物10が連結部13において繋がっていて、実質的に
一つの成形物となっているものである。
また、該底部の連結部13から離れた位置に、該容器を
自立させたときに座りが良くなるように凸部7が形成さ
れている。
上記のように、該容器1は、真空成形法または圧空成
形法で成形できるので、量産する容器であれば、これら
の成形法を採用したことにより大きなメリットを得るこ
とができる。すなわち、早いサイクルで成形できるので
生産スピードを上げることができ、しかも、個々の容器
が繋がったまま連続状態で成形できるので、後工程を含
め全工程のライン化が非常に効率良くできる可能性を有
するものである。
さらに、該容器1は、前記の可能性を十分に引き出す
ことができる形態を有するものである。すなわち、繋が
ったまま成形された凹状成形物をそのまま重ね合わせて
確実なシール9および容易に開封可能なシール51をする
ことができると共に、できた容器は繋がった状態のまま
得ることもでき、さらに、充填工程は勿論のこと、滅菌
工程を含めたほとんどの工程を繋がった状態のままで流
動させることが可能な形態を有しているので、生産ライ
ンの合理化が容易に且つ効率良くできるものである。
また、該容器は、自立させた時、該フランジ状部分12
の形成する面が床面に対して縦向きに位置する形態の自
立容器なので、深い深絞り真空成形を行うことなしに、
底が深く、すなわち、細くて背が高く、偏肉度合いの少
ないしっかりした容器を得ることができるものであり、
該容器内に充填された液状物2を該排出口4から排出す
るために開口する該密封開封手段5が、容易に開封可能
なイージーピールオープン性を有するシールなので、開
封強度および道封性を安定させることが容易にできるも
のである。すなわち、操作性の良い液状物充填用の容器
を製造することができるものである。
なお、該容器1の自立性を良くすると共に製造工程を
より合理的にするために該一対の凹状成形物10相互は連
続した成形物、すなわち、成形前の一対の凹状成形物10
が連結部13において繋がっていて、実質的に一つの成形
物となっているものであるのが好ましい。
また、該容器1の該底部6の連結部13から離れた位置
に、凸部7を形成することにより、該容器1の自立性を
良くするのが好ましい。
本発明の液状物充填用プラスチック容器1を構成する
材料、すなわち、凹状成形物の真空成形または圧空成形
する前の形態はシール状形成物であって、該シール状形
成物は単層シートまたは多層シート何れであっても構わ
ない。少なくとも、周縁3の開封しないことを前提とし
たシールが確実なシール9によって密封され、該容易に
開封可能なシール51が容易に開封できるようにシールす
ることができる構成の材料であれば良い。
例えば、該シートがポリプロピレン樹脂と直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物を内層とし、ポリプ
ロピレン樹脂を外層とする多層シートであって、同じ樹
脂同士のシールであっても、周縁3の開封しないことを
前提とした確実なシール9と容易に開封可能なシール51
をシール条件を変えることによって選定することができ
るようにすることもできるし、該シートがポリプロピレ
ン樹脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物
を内層の一部、すなわち、開封できるシール部だけと
し、ポリプロピレン樹脂を外層の一部または全層とする
多層シートであって、周縁3の開封しないことを前提と
した確実なシール9部はポリプロピレン樹脂同士のシー
ルとし、容易に開封可能なシール51をポリプロピレン樹
脂と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物同士
のシールとして、さらに、シール条件の安定化を図るこ
ともできる。
本発明の液状物充填用プラスチック容器を形成する樹
脂としては、前記の例では内層にポリプロピレン樹脂と
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂との樹脂混合物を、外層
にポリプロピレン樹脂を使用したが、内層外層ともそれ
らの樹脂に限ったものではなく、一般の熱可塑性樹脂か
ら選定できる、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、エチレン−酢酸ビニール共重合樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリブテン樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ス
チレン樹脂等およびそれらの樹脂の共重合体または混合
物の中から選定することができる。
また、本発明の液状物充填用プラスチック容器は医療
用薬液を充填する容器として使用することにより、本発
明の効果をより有効に発揮することができるが、それら
の用途に限らず食品用の容器等に使用しても有効な効果
が得られる。
また、説明を簡単にするために第1図ないし第5図に
記載の構造の容器について説明したが、本発明の液状物
充填用プラスチック容器、および、該フレキシブルにす
る構造は、それらに限定されるものではない。
また、シールする手段としては、開封を前提としない
確実なシール9、容易に開封可能なシール51の何れのシ
ールについても、一般の熱溶着方法または熱接着方法が
採用でき、例えば、ヒートシール法、インパルスシール
法、高周波誘導を用いたシール法、高周波誘電を用いた
シール法、超音波を用いたシール法等が採用できる。
[実施例] 次に、実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例 多層押出成形機により、内層がポリプロピレン樹脂
(商品名:チッソポリプロ、チッソ株式会社製、密度:
0.90g/cm2、MI:0.7)と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
(商品名:ニポロン−L、東ソー株式会社製、密度:0.9
25g/cm2、MI:0.8)とを1:1の割合で混合した樹脂混合物
50μmから成り、外層がポリプロピレン樹脂(商品名:
チッソポリプロ、チッソ株式会社製、密度:0.90g/cm2
MI:0.7)350μmから成る厚さ約400μmの多層シートを
作製した。
該多層シートを赤外線ヒーターで溶け始める直前まで
加熱し、予め作製した真空成形用の型に外層が型に接触
する方向で載せると同時に型内を減圧にして真空成形を
行った。
そして、容器の底面となる部分が連結し、該連結部を
通る平面が対称面であるような面対称構造の一対の凹状
成形物であって、該凹状成形物のフランジ状部分相互が
連結部を中心軸としてなす角度が120゜であるような成
形物を得た。
なお、該凹状成形物の凹状部分の一部、すなわち、該
凹状成形物から容器が形成される段階で排出口になる周
辺の一部に蛇腹様構造を形成した。
また、該凹状成形物には、容器にした時に自立するよ
うに底部になる面に凸部を形成した。
次に、開口部を除く周縁を自社製のヒートシール機に
より、160℃に加熱したシール金型をテフロンガラスク
ロス0.1mmを介して8秒間プレスすることによってシー
ルした。こうして形成された液状物充填用プラスチック
容器は、該開口部が充填するのに十分な程自然に開口
し、しかも、密封開封手段を両側から弱い力で挟めば、
容易に該開口部のシール面が密着し、力を除けばもとに
戻るものであった。
前記で形成した液状物充填用プラスチック容器に水道
水を充填後、開口部を140℃に加熱したシール金型をテ
フロンガラスクロス0.1mmを介して4秒間プレスするこ
とによってシールし、本発明の液状物充填用プラスチッ
ク容器を作製した。なお、周縁シールの外側部分で本発
明の容器として必要のない部分は鋏で切り去った。
上記のようにして作製した液状物が充填されたプラス
チック容器は、自立することはもちろん、開口部が手で
容易に開封でき、しかも、開封ミスが発生しにくいもの
であった。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、落として割れず、軽く
て操作性が良く、使用時に容易にかつ安全に開封でき、
開封時に該容器に充填された液状物を汚染することがな
く、該容器の開口部以外の部分を力余って破損すること
が少ない液状物充填用プラスチック容器を提供すること
ができ、しかも、生産性が良く、すなわち、充填・シー
ルが容易にでき、製造ラインに真空成形、または、圧空
成形およびヒートシール等のサイクルの短い、単純な加
工設備を採用するだけで良いので量産ライン化し易く、
コストが安い容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の液状物充填用プラスチック容器であ
るプラスチックアンプルの側面図であり、第2図はその
正面図である。また、第3図は、該容器に液状物を充填
し、シールしたものの側面図であり、第4図は、その正
面図、第5図は、そのX−X′断面図である。また、第
6図は、最終的に該容器を形成する前段階の真空成形ま
たは圧空成形された凹状成形物の正面図であり、第7図
はそのY−Y′矢視図である。 1……液状物充填用プラスチック容器 2……液状物、8……蛇腹様構造 3……周縁、9……確実なシール 4……排出口、10……凹状成形物 5……密封開封手段、11……凹部 6……底部、12……フランジ状部分 7……凸部、13……連結部 51……容易に開封可能なシール 52……タブ 53……開口部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内容物の充填または排出するための排出口
    と、該排出口を熱シールにより密封でき、且つピールオ
    ープンして該排出口の開封可能な密封開封手段を供えた
    プラスチック製の容器において、 該容器は、凹部及び該凹部の周縁の全部または一部にフ
    ランジ状部分を有する真空成形物または圧空成形物から
    なり、該成形物の同形の凹部の一対同士を、互いの凹部
    が対面するように重ね合わせて互いの周縁を、該排出口
    を除いて、確実なシールによって密封して形成され、 該密封開封手段は該排出口のフランジ状部分同士を該ピ
    ールオープン可能にして形成され、 該排出口はフレキシブ構造を有すると共に、該フレキシ
    ブル構造の排出口の周辺で該フランジ状部分が曲がるこ
    とを特徴とする液状物充填用のプラスチック容器。
  2. 【請求項2】該フレキシブルにする構造が、蛇腹構造で
    あることを特徴とする請求項1記載の液状物充填用プラ
    スチック容器。
  3. 【請求項3】該容器を形成する樹脂がポリオレフィン系
    樹脂または該樹脂の混合物であることを特徴とする請求
    項1または2記載の液状物充填用プラスチック容器。
  4. 【請求項4】該容器が、医療用薬液を充填する容器であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載液状物充填用
    プラスチック容器。
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