JP2018002160A - 包装袋、および、その製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】粘着剤などの特殊な材料を使用せず、廃棄時にそのまま再生材料として使用できる素材によって製造可能で、さらに、高速で量産可能であり、かつ、安価で、注出口が閉鎖しにくい包装袋を提供する。【解決手段】少なくとも、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層(11)と、最内層にシーラント層(12)と、を有する積層フィルムからなり、端部に注出部(8)を有する包装袋(100)において、内側が凹形状をした開口維持部材(7)のポリエチレンテレフタレートからなる内面が、注出部根元の外面に融着し、常に流路(84)が開口した注出部を有することを特徴とする包装袋。【選択図】図1
Description
本発明は、包装袋の注出性を向上させると共に、使用後の再生を行ないやすく、かつ、生産性を向上させた包装袋の製造に関するものである。
シャンプー、リンス、ボディソープ、液体洗剤、柔軟剤に代表されるトイレタリー製品などの液体内容物を収納する包装袋があるが、通常の包装袋は注出口となる端部を切り取り、開封して、注出用ブローボトルなどに移し変えて使用している。
この時、注出口は単に前面フィルムと背面フィルムが細く未融着とした注出口を設けているだけなので、注出時に、注出口の前面フィルムと背面フィルム内面同士が密着し、充填しにくい問題があった。
この時、注出口は単に前面フィルムと背面フィルムが細く未融着とした注出口を設けているだけなので、注出時に、注出口の前面フィルムと背面フィルム内面同士が密着し、充填しにくい問題があった。
注出口の前面フィルムと背面フィルム内面同士を密着させず、充填しやすくした包装袋として、特許文献1では、
注出口の流出流路は、側壁の少なくとも一方の隅部の内側に予め成形され、充填空間側の上流端と充填空間から離れた側の下流端との間に延びた凹所により形成された筒状の中空スペースと、これら上流端側を除いて中空スペースの周りで、側壁相互を貼り合わせて形成された接合隅部と、前記中空スペース内に、一端が前記上流側に位置するように配置された補強用チューブとにより構成され、
前記補強用チューブの前記一端と充填空間との間には、補強用チューブと連通するように位置され、前記側壁の少なくとも一方に厚さ方向外方に膨らんだ膨出部が予め成形されており、
前記充填空間の、前記両側壁の部分は、充填物が充填されたときに、接した状態から充填物により厚さ方向に広がり、充填物が注出されたときに、もとに戻るように変形可能となっていることを特徴とする袋を提示している。
注出口の流出流路は、側壁の少なくとも一方の隅部の内側に予め成形され、充填空間側の上流端と充填空間から離れた側の下流端との間に延びた凹所により形成された筒状の中空スペースと、これら上流端側を除いて中空スペースの周りで、側壁相互を貼り合わせて形成された接合隅部と、前記中空スペース内に、一端が前記上流側に位置するように配置された補強用チューブとにより構成され、
前記補強用チューブの前記一端と充填空間との間には、補強用チューブと連通するように位置され、前記側壁の少なくとも一方に厚さ方向外方に膨らんだ膨出部が予め成形されており、
前記充填空間の、前記両側壁の部分は、充填物が充填されたときに、接した状態から充填物により厚さ方向に広がり、充填物が注出されたときに、もとに戻るように変形可能となっていることを特徴とする袋を提示している。
この包装袋は、袋の内部に形成された中空スペースに補強用チューブを配置するので、製造が複雑で、特殊な取り付け装置を製造ラインに組み入れる必要がある。その為、生産量の大きな製品でなければ対応できないと共に、設備を作成し包装袋を製造するまでに時間を要する問題があった。
さらに、特許文献2では、シートまたはフィルムからなり注出部を有する容器に対し、注出部の表フィルムと裏フィルムのそれぞれに固定する固定面を有する開閉可能な口栓であって、口栓は、おもて板とうら板からなり、固定面は、おもて板とうら板が合わさる内面にあって、おもて板とうら板は一端でヒンジによって繋がり、ヒンジ反対側におもて板とうら板双方が嵌合する嵌合部を有していることを特徴とする開閉可能な口栓を提案している。
この開閉可能な口栓では、注出部の表フィルムや裏フィルムと、口栓の固定面とを、粘着剤などで固定する必要がある。これらを固定する粘着剤は、はみ出して異物となってしまう問題があった。
そこで、本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、粘着剤などの特殊な材料を使用せず、廃棄時にそのまま再生材料として使用できる素材によって製造可能で、さらに、高速で量産可能であり、かつ、安価で、注出口が閉鎖しにくい包装袋を提供することが、本発明の課題である。
本発明は、係る課題に鑑みなされたものであり、少なくとも、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と、最内層にシーラント層と、を有する積層フィルムからなり、端部に注出部を有する包装袋において、
内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面が、注出部根元の外面に融着し、常に流路が開口した注出部を有することを特徴とする包装袋である。
内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面が、注出部根元の外面に融着し、常に流路が開口した注出部を有することを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、注出部根元の外面に、内側に凹形状をした開口維持部材を有し、かつ、開口維持部材内面が包装袋の最外層と同じポリエチレンテレフタレートから構成されている。
その為、開口維持部材と包装袋最外層とを融着することができるので、粘着剤を使用しないで固定できる。
その為、開口維持部材と包装袋最外層とを融着することができるので、粘着剤を使用しないで固定できる。
また、本発明は、少なくとも、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と、最内層にシーラント層と、を有する積層フィルムからなり、端部に注出部を有する包装袋の製造方法において、
包装袋の注出部根元の外面、あるいは、内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面に、レーザーを予め照射して、それらの間に融着性を付与した後、
開口維持部材内面を注出部外面に融着することを特徴とする包装袋の製造方法である。
包装袋の注出部根元の外面、あるいは、内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面に、レーザーを予め照射して、それらの間に融着性を付与した後、
開口維持部材内面を注出部外面に融着することを特徴とする包装袋の製造方法である。
本発明である包装袋の製造方法は、包装袋の最外層である2軸延伸ポリエチレンテレフタレートと、開口維持部材の内面に用いられているポリエチレンテレフタレートとを、レーザーを照射することによって、それらの間に融着性を付与する。
この為、粘着剤などを使用しないで、包装袋の外面に開口維持部材の内面を融着できる。また、レーザー照射で融着性を付与できるので、高速で量産可能であり、大幅な改造しないで既存の生産ラインに簡単な設備追加で対応できるので、再封止可能な包装袋を安価に提供することができる。
この為、粘着剤などを使用しないで、包装袋の外面に開口維持部材の内面を融着できる。また、レーザー照射で融着性を付与できるので、高速で量産可能であり、大幅な改造しないで既存の生産ラインに簡単な設備追加で対応できるので、再封止可能な包装袋を安価に提供することができる。
本発明の包装袋、および、その製造方法は、注出部根元の外面に、内側に凹形状をした開口維持部材を有し、開口維持部材内面が包装袋の最外層と同じポリエチレンテレフタレートから構成されている。
開口維持部材内面と包装袋最外層とをレーザー照射し、融着性を付与し、それらを融着することができる。粘着剤を使用しないで融着できる。
開口維持部材内面と包装袋最外層とをレーザー照射し、融着性を付与し、それらを融着することができる。粘着剤を使用しないで融着できる。
以下、本発明について、図を用いて説明する。
図1は、本発明の包装袋100の一例で、その平面図と注出部近傍の断面を拡大した断面図である。
本発明の包装袋100は、少なくとも最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層、最内層にシーラント層を有する積層フィルムからなる前面フィルム1や背面フィルム2から構成されている。
図1−1に示すように、前面フィルム1と背面フィルム2のシーラント面を合わせ、周囲の四方を融着したフィルム製容器である。
そして、その上面の左右の内、一方の端部における角部近傍を、供給する容器の口径に入り込み易いように、細くした注出部8を形成している。この図では、左上端の隅を注出部8に加工している。
この図では、底面側には、中間フィルム60のシーラント側を外側にして前後に折り曲げ、前面フィルム1と背面フィルム2の間に入れて、それぞれ、前面フィルム1と中間フィルム60、背面フィルム2と中間フィルム60との間で底面シール部6を形成している。中間フィルム60が広がると、底面が形成されるが、中間フィルム60の有無は本発明の包装袋の要件ではない。
図1は、本発明の包装袋100の一例で、その平面図と注出部近傍の断面を拡大した断面図である。
本発明の包装袋100は、少なくとも最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層、最内層にシーラント層を有する積層フィルムからなる前面フィルム1や背面フィルム2から構成されている。
図1−1に示すように、前面フィルム1と背面フィルム2のシーラント面を合わせ、周囲の四方を融着したフィルム製容器である。
そして、その上面の左右の内、一方の端部における角部近傍を、供給する容器の口径に入り込み易いように、細くした注出部8を形成している。この図では、左上端の隅を注出部8に加工している。
この図では、底面側には、中間フィルム60のシーラント側を外側にして前後に折り曲げ、前面フィルム1と背面フィルム2の間に入れて、それぞれ、前面フィルム1と中間フィルム60、背面フィルム2と中間フィルム60との間で底面シール部6を形成している。中間フィルム60が広がると、底面が形成されるが、中間フィルム60の有無は本発明の包装袋の要件ではない。
図1−1では、フィルム製容器の上側の左端部が、左側面と上面3部分で大きく内側に融着部を入り込ませた細い流路84を形成している。その分、外形も流路84に合わせて上面シール部窪み31と左側面シール部窪み41を設け、細く断裁して、充填用容器の口径内に入る細い幅の注出部8を形成している。
注出部8の先端は、融着して閉鎖しているが、注出部先端融着部80の直ぐ内側近傍には、前面フィルム1と背面フィルム2破断させて開封可能な開封切断線83が、流路84に直角に設定されている。
開封切断線83は、端部に切り欠き82を設けている。同時に、開封切断線が、線に沿ってレーザー照射し2軸延伸フィルムなどを一旦、溶融させて再度固化させ、結晶状態を変化させた再溶融状態を線状に加工したものとしたり、部分的に加熱気化させて薄肉部分を線状に加工しておいた加工線であっても良い。または、刃先の低いビク刃やロータリー刃で押し当てて、半抜きで基材を脆弱化してもよい。このように、開封切断線83を引き裂きしやすく加工しておくことが望ましい。
注出部8の先端は、融着して閉鎖しているが、注出部先端融着部80の直ぐ内側近傍には、前面フィルム1と背面フィルム2破断させて開封可能な開封切断線83が、流路84に直角に設定されている。
開封切断線83は、端部に切り欠き82を設けている。同時に、開封切断線が、線に沿ってレーザー照射し2軸延伸フィルムなどを一旦、溶融させて再度固化させ、結晶状態を変化させた再溶融状態を線状に加工したものとしたり、部分的に加熱気化させて薄肉部分を線状に加工しておいた加工線であっても良い。または、刃先の低いビク刃やロータリー刃で押し当てて、半抜きで基材を脆弱化してもよい。このように、開封切断線83を引き裂きしやすく加工しておくことが望ましい。
開封切断線83から内側の注出口根元には、内側が凹部となった開口維持部材7が融着されている。
図1−2は、注出部の流路に対し垂直に切断した図1−1におけるX−X面の拡大断面図と、開口維持部材の断面図である。
開口維持部材7の内側に凹部70があり、内面をポリエチレンテレフタレート樹脂層71で形成されている。開口維持部材7はポリエチレンテレフタレート樹脂単体でもかまわない。
また、注出部8は、少なくとも最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層11、最内層にシーラント層12からなる積層フィルムからなり、前記積層フィルムの前面フィルム側と背面フィルム側のシーラント層12が向かい合わされて、両端の注出シール部81を形成している。
両端の注出シール部81に挟まれた注出部8の中央は、開口維持部材7が最外層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層11に融着し、開口維持部材の凹部70が向かい合うので隙間が発生し、確実に開口できる流路84になっている。
図1−2は、注出部の流路に対し垂直に切断した図1−1におけるX−X面の拡大断面図と、開口維持部材の断面図である。
開口維持部材7の内側に凹部70があり、内面をポリエチレンテレフタレート樹脂層71で形成されている。開口維持部材7はポリエチレンテレフタレート樹脂単体でもかまわない。
また、注出部8は、少なくとも最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層11、最内層にシーラント層12からなる積層フィルムからなり、前記積層フィルムの前面フィルム側と背面フィルム側のシーラント層12が向かい合わされて、両端の注出シール部81を形成している。
両端の注出シール部81に挟まれた注出部8の中央は、開口維持部材7が最外層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層11に融着し、開口維持部材の凹部70が向かい合うので隙間が発生し、確実に開口できる流路84になっている。
図2−1は、開口維持部材を融着する前に、注出部8根元のレーザー照射部18をレーザー照射して融着性を付与する範囲を示した。
使用するレーザーは、赤外領域の波長を有するレーザーで、例えば、波長10.6μmの炭酸ガスレーザーで、出力30Wを使用し、照射範囲をスポット径0.14mm、走査速度4000mm/secで、走査間隔0.1mmのピッチで走査した。
使用するレーザーは、赤外領域の波長を有するレーザーで、例えば、波長10.6μmの炭酸ガスレーザーで、出力30Wを使用し、照射範囲をスポット径0.14mm、走査速度4000mm/secで、走査間隔0.1mmのピッチで走査した。
照射された2軸延伸ポリエチレンテレフタレート表面は、急激に高温になり、短時間の照射で、直ぐに急冷される。この為、部分的に配向性が消失し、融着性を持つことが出来る。
開口維持部材7の内面に使用しているポリエチレンテレフタレート樹脂層71が延伸していない樹脂で、融着性があれば、開口維持部材7へのレーザー照射は必要ない。もちろん、開口維持部材7が延伸されたポリエチレンテレフタレート樹脂層71の場合には、レーザー照射して融着可能な状態にする必要がある。
開口維持部材7の内面に使用しているポリエチレンテレフタレート樹脂層71が延伸していない樹脂で、融着性があれば、開口維持部材7へのレーザー照射は必要ない。もちろん、開口維持部材7が延伸されたポリエチレンテレフタレート樹脂層71の場合には、レーザー照射して融着可能な状態にする必要がある。
実際の包装袋における製造工程では、積層フィルムが巻き取り状態で、外形切断前に、注出部8最外層の2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層11面で、図2−1のレーザー照射部18にレーザー照射する。この時、合わせて、開口予定線を脆弱線に加工しても良い。
レーザー照射によって、積層フィルムへ部分的に融着性を持たせたてから、開口維持部材7の凹部70を上記レーザー照射部18に融着させる。
融着条件としては、例えば、加圧力2MPa、シール温度140℃、シール時間2秒間のような条件で融着することができる。
その後、積層フィルムの上面折り返し部30を折り返し、前面フィルム1と背面フィルム2として、シーラント側を向かい合わせ、その間に、中間フィルム60のシーラント側を外側になるように折った状態で、前面フィルム1と背面フィルム2との間に挿入する。その後、底面シール部6、左側面シール部4、注出シール部81、および注出部近傍の上面シール部や側面シール部の内側に切り欠いた部分のシール部も合わせて、右側面シール部5を除く外周周囲をシールする。右側面を上に向け、内容物を、右側面から充填する。充填後、右側面シール部5をシールし、その後、外形を断裁して、容器が完成する。
レーザー照射によって、積層フィルムへ部分的に融着性を持たせたてから、開口維持部材7の凹部70を上記レーザー照射部18に融着させる。
融着条件としては、例えば、加圧力2MPa、シール温度140℃、シール時間2秒間のような条件で融着することができる。
その後、積層フィルムの上面折り返し部30を折り返し、前面フィルム1と背面フィルム2として、シーラント側を向かい合わせ、その間に、中間フィルム60のシーラント側を外側になるように折った状態で、前面フィルム1と背面フィルム2との間に挿入する。その後、底面シール部6、左側面シール部4、注出シール部81、および注出部近傍の上面シール部や側面シール部の内側に切り欠いた部分のシール部も合わせて、右側面シール部5を除く外周周囲をシールする。右側面を上に向け、内容物を、右側面から充填する。充填後、右側面シール部5をシールし、その後、外形を断裁して、容器が完成する。
包装袋100の開封は、注出部先端融着部80をつかんで、切り欠き82をきっかけに、開封切断線83に沿って開封する。
開封された注出部81は、開口維持部材7が強固に前面フィルム1や背面フィルム2に融着し、その凹部70が内側に向かい合っているので、確実に流路84を形成している。
この為、内容物を注出する時に、注出口8が自然に閉じて、排出しにくくなったりせずに、充填容器に注入することができる。
開封された注出部81は、開口維持部材7が強固に前面フィルム1や背面フィルム2に融着し、その凹部70が内側に向かい合っているので、確実に流路84を形成している。
この為、内容物を注出する時に、注出口8が自然に閉じて、排出しにくくなったりせずに、充填容器に注入することができる。
本発明の包装袋に用いる前面フィルムや背面フィルムに使用する積層フィルムは、最外側に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層、最内層にシーラントとして、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂などが使用でき、内容物の保存性や強度が確保できれば、それらの中間にどのようなフィルム層を使用した構成であっても問題はない。
ただ、特に、図2−2のように、中間に光を反射する金属箔層14などを設けると、レーザー照射の効率が上がり、走査速度を向上できる。
積層フィルムの構成としては、例えば、外側から、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエ
チレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレン、
などの一般的な構成が考えられる。
これらのフィルムは、通常のドライラミネーション、エクストルーダーラミネーションなどの機械を使用して貼り合わせたり、多層インフレーション機などを用いて製造することができる。
ただ、特に、図2−2のように、中間に光を反射する金属箔層14などを設けると、レーザー照射の効率が上がり、走査速度を向上できる。
積層フィルムの構成としては、例えば、外側から、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/無機酸化物蒸着ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物/ポリエチレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン/接着樹脂/ポリアミド/接着樹脂/ポリエ
チレン、
ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド/接着樹脂/ポリエチレン/アルミ箔/ポリエチレン、
などの一般的な構成が考えられる。
これらのフィルムは、通常のドライラミネーション、エクストルーダーラミネーションなどの機械を使用して貼り合わせたり、多層インフレーション機などを用いて製造することができる。
開口維持部材7は、内面をポリエチレンテレフタレート樹脂層71とする。
したがって、開口維持部材7はポリエチレンテレフタレート樹脂単体でもかまわない。
断面形状としては、図3−1のように、くの字であっても良いが、図3−2のように半円形状であったり、図3−3のように台形のような形状であってかまわない。
いずれにしても、凹部70側がポリエチレンテレフタレート樹脂層71とする。
しかし、より開封して流路を確保する形状を保持しやすいように、図2−3のように、開口維持基材72には他の樹脂層を用いても良い。
例えば、ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン・エチレン共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリフェニルサイファイドなどを、厚みや結晶度などを加味して調整して、用いることができる。もちろん、上記開口維持基材72を着色したり、表面に印刷を施したりすることもできる。
このような樹脂層で多層化し、剛性をつけて、確実に注出部を変形させ、流路を確保することができる。
したがって、開口維持部材7はポリエチレンテレフタレート樹脂単体でもかまわない。
断面形状としては、図3−1のように、くの字であっても良いが、図3−2のように半円形状であったり、図3−3のように台形のような形状であってかまわない。
いずれにしても、凹部70側がポリエチレンテレフタレート樹脂層71とする。
しかし、より開封して流路を確保する形状を保持しやすいように、図2−3のように、開口維持基材72には他の樹脂層を用いても良い。
例えば、ポリスチレン、低密度ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリプロピレン・エチレン共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリフェニルサイファイドなどを、厚みや結晶度などを加味して調整して、用いることができる。もちろん、上記開口維持基材72を着色したり、表面に印刷を施したりすることもできる。
このような樹脂層で多層化し、剛性をつけて、確実に注出部を変形させ、流路を確保することができる。
以下に本発明の実施例について説明する。
<実施例>
積層フィルムとして、構成を外側から2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/延伸ポリアミドフィルム15μm/直鎖状低密度ポリエチレン70μmとした。
また、中間フィルムとして、構成を外側から2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム10μm/接着剤/延伸ポリアミドフィルム8μm/直鎖状低密度ポリエチレン50μmとした。
表面処理として、レーザー照射部に10.6μmの波長の炭酸ガスレーザーを30ワットの出力で、照射範囲をスポット径0.14mm、走査速度4000mm/secで、走査間隔0.05mmのピッチで走査した。
開口維持部材はポリエチレンテレフタレートシート単体で、熱プレス機で図3−1の形状に加工した部材を用いた。凹部側は融着性を付与する為に、包装袋おもてフィルム部表面のレーザー照射部と同じ照射を行って、融着性を付与した。
上記開口維持部材の凹部側をおもてフィルムのレーザー照射部に、加圧力2MPa、シール温度140℃、シール時間2秒間の条件で融着させた。
包装袋は図1の形状で、外形の大きさは、縦200mm、横120mmである。
上記、開口維持部材を融着した積層フィルムと中間フィルムを用意し、10袋の包装袋を作成した。
右端シールする前に、包装袋の中に、内容物としてシャンプーを100g入れた。
積層フィルムとして、構成を外側から2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム12μm/接着剤/延伸ポリアミドフィルム15μm/直鎖状低密度ポリエチレン70μmとした。
また、中間フィルムとして、構成を外側から2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム10μm/接着剤/延伸ポリアミドフィルム8μm/直鎖状低密度ポリエチレン50μmとした。
表面処理として、レーザー照射部に10.6μmの波長の炭酸ガスレーザーを30ワットの出力で、照射範囲をスポット径0.14mm、走査速度4000mm/secで、走査間隔0.05mmのピッチで走査した。
開口維持部材はポリエチレンテレフタレートシート単体で、熱プレス機で図3−1の形状に加工した部材を用いた。凹部側は融着性を付与する為に、包装袋おもてフィルム部表面のレーザー照射部と同じ照射を行って、融着性を付与した。
上記開口維持部材の凹部側をおもてフィルムのレーザー照射部に、加圧力2MPa、シール温度140℃、シール時間2秒間の条件で融着させた。
包装袋は図1の形状で、外形の大きさは、縦200mm、横120mmである。
上記、開口維持部材を融着した積層フィルムと中間フィルムを用意し、10袋の包装袋を作成した。
右端シールする前に、包装袋の中に、内容物としてシャンプーを100g入れた。
<比較例1>
実施例と同じ構成の積層フィルムで、開口維持部材が無く、積層フィルム表面にレーザー照射していない以外は実施例と同じ包装袋10袋を作成した。
実施例と同じ構成の積層フィルムで、開口維持部材が無く、積層フィルム表面にレーザー照射していない以外は実施例と同じ包装袋10袋を作成した。
<比較例2>
実施例と同じ構成の積層フィルムで、積層フィルムの表面にレーザー照射せず、粘着剤を使用して開口維持部材を貼り付けた包装袋で、それ以外は実施例と同じ包装袋10袋を作成した。
実施例と同じ構成の積層フィルムで、積層フィルムの表面にレーザー照射せず、粘着剤を使用して開口維持部材を貼り付けた包装袋で、それ以外は実施例と同じ包装袋10袋を作成した。
<評価方法>
シャンプー100gを充填した包装袋を各10個用意し、開口維持性と、異物の有無を確認した。
開口維持性は、注出用ブローボトルに充填する間、注出口が常に開口し、注入可能であったか、を確認する。1分以内に内容物の注出が完了したものを「○」、1分以上かかったものを「×」とした。
異物の有無は、開口維持部材付近に粘着剤由来の異物が無いか確認し、有無で評価した。
シャンプー100gを充填した包装袋を各10個用意し、開口維持性と、異物の有無を確認した。
開口維持性は、注出用ブローボトルに充填する間、注出口が常に開口し、注入可能であったか、を確認する。1分以内に内容物の注出が完了したものを「○」、1分以上かかったものを「×」とした。
異物の有無は、開口維持部材付近に粘着剤由来の異物が無いか確認し、有無で評価した。
<評価結果>
開口維持性は、比較例1では閉塞したが、実施例と比較例2では開口が確認された。
異物の有無は、実施例と比較例1では異物が見られなかったが、比較例2では、粘着剤由来の異物が確認された。
したがって、実施例だけが、注出口の閉塞もなく、異物の発生もなく、良好であった。
開口維持性は、比較例1では閉塞したが、実施例と比較例2では開口が確認された。
異物の有無は、実施例と比較例1では異物が見られなかったが、比較例2では、粘着剤由来の異物が確認された。
したがって、実施例だけが、注出口の閉塞もなく、異物の発生もなく、良好であった。
本発明の包装袋は以上のようなもので、注出部の根元に強固に開口維持部材を融着する。開口維持部材内面と包装袋外表面との融着面が、融着性を付与されたポリエチレンテレフタレート樹脂同士の融着になるので、粘着剤などの異物質を介在せず、廃棄後の再生時に分別する必要が無い。
また、内容物が付着して粘着強度が低下し、剥離してしまうなどの恐れも無い。
さらに、融着性を付与するのに、レーザー照射によって高速に処理できるので、生産性も高く、従来設備に追加することも容易であるなど、本発明の包装袋、および、その製造方法には、大きなメリットがある。
また、内容物が付着して粘着強度が低下し、剥離してしまうなどの恐れも無い。
さらに、融着性を付与するのに、レーザー照射によって高速に処理できるので、生産性も高く、従来設備に追加することも容易であるなど、本発明の包装袋、および、その製造方法には、大きなメリットがある。
100・・・・包装袋
1・・・・・・前面フィルム
11・・・・・2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
12・・・・・シーラント層
18・・・・・レーザー照射部
2・・・・・・背面フィルム
3・・・・・・上面
30・・・・・上面折り返し部
31・・・・・上面シール部窪み
4・・・・・・左側面シール部
41・・・・・左側面シール部窪み
5・・・・・・右側面シール部
6・・・・・・底面シール部
60・・・・・中間フィルム
7・・・・・・開口維持部材
70・・・・・凹部
71・・・・・ポリエチレンテレフタレート樹脂層
72・・・・・開口維持基材
8・・・・・・注出部
80・・・・・注出部先端融着部
81・・・・・注出シール部
82・・・・・切り欠き
83・・・・・開封切断線
84・・・・・流路
1・・・・・・前面フィルム
11・・・・・2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層
12・・・・・シーラント層
18・・・・・レーザー照射部
2・・・・・・背面フィルム
3・・・・・・上面
30・・・・・上面折り返し部
31・・・・・上面シール部窪み
4・・・・・・左側面シール部
41・・・・・左側面シール部窪み
5・・・・・・右側面シール部
6・・・・・・底面シール部
60・・・・・中間フィルム
7・・・・・・開口維持部材
70・・・・・凹部
71・・・・・ポリエチレンテレフタレート樹脂層
72・・・・・開口維持基材
8・・・・・・注出部
80・・・・・注出部先端融着部
81・・・・・注出シール部
82・・・・・切り欠き
83・・・・・開封切断線
84・・・・・流路
Claims (2)
- 少なくとも、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と、最内層にシーラント層と、を有する積層フィルムからなり、端部に注出部を有する包装袋において、
内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面が、注出部根元の外面に融着し、常に流路が開口した注出部を有することを特徴とする包装袋。 - 少なくとも、最外層に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート層と、最内層にシーラント層と、を有する積層フィルムからなり、端部に注出部を有する包装袋の製造方法において、
包装袋の注出部根元の外面、あるいは、内側が凹形状をした開口維持部材のポリエチレンテレフタレートからなる内面に、レーザーを予め照射して、それらの間に融着性を付与した後、
開口維持部材内面を注出部外面に融着することを特徴とする包装袋の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126503A JP2018002160A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 包装袋、および、その製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016126503A JP2018002160A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 包装袋、および、その製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018002160A true JP2018002160A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60945322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016126503A Pending JP2018002160A (ja) | 2016-06-27 | 2016-06-27 | 包装袋、および、その製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018002160A (ja) |
-
2016
- 2016-06-27 JP JP2016126503A patent/JP2018002160A/ja active Pending
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