JP6913472B2 - パウチ、該パウチを用いた包装体、及び包装体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、シャンプーやリンス、液体洗浄剤といった液剤や、各種飲料や鍋つゆといった液体食品、粉石鹸や顆粒状漂白剤といった紛体等を充填するのに適したパウチであって、上隅部に注出路を有するパウチと、該パウチに内容物を充填した包装体、更には該パウチを用いて内容物が充填された包装体を製造する方法に関する発明である。
尚、本発明におけるパウチとは、液体や紛体などを充填するパウチ(袋)全般を意味し、例えば、合掌シール袋、三方シール袋、サイドシール袋、平袋、ガゼット袋、スタンディングパウチ等、全てを含むものである。
液剤や液体食品等の液体や紛体等は、しばしば上隅部に注出路を備えるスタンディングパウチと呼ばれる容器に充填され、販売されている。注出路を備えるスタンディングパウチの模式的斜視図を図6に示す。該スタンディングパウチは、前面フィルム61と背面フィルム62、底面フィルム63とからなり、上隅部に内容物を排出するための注出路Tを備える。該スタンディングパウチ60は、内容物を充填する前はほぼ扁平である為、保管や運搬に都合がよい。しかしながら該スタンディングパウチ60は注出路Tが扁平である為、内容物を注ぎ出し難いという問題があった。前面フィルム61と背面フィルム62とが注出路Tにおいて密着し、当該注出路T塞がれてしまうのである。
内容物の注ぎ出しを改善するために、注出路に円筒状のチューブを挿入したり、圧空成形等により注出路に型を付けたりしたスタンディングパウチも見受けられるが、これらのパウチは内容物を収納する前の状態で、既に注出路が膨らんでいるため、保管や運搬に大きな容積を必要とする。
特許文献1は前面フィルムと背面フィルム(一対の側壁フィルム)と底面フィルム(底壁フィル)とをシールして為なるパウチ(袋)に関する発明で、前面フィルムと背面フィルムとの間に、注出路(注出方向)と交差する熱収縮性テープ(収縮性フィルム)を配置することを特徴とする。内容物を収容する前、あるいは収容後に、熱収縮性テープを加熱して収縮させることにより、前面フィルムおよび/または背面フィルムを外側に湾曲するように変形させ、注出路(注ぎ口)におけるフィルムの密着を回避するものである。
特許文献2も内容物の注ぎ出しを改善したパウチ(収納袋)に関する発明である。該パウチは注出路(注出口)の長さ方向中間部に熱収縮性テープ(シュリンクフィルムから成るテープ)が介在することを特徴とする。熱収縮性テープを収縮させることにより注出路の幅を縮め、注出路を形成するフィルムを外側に膨らんだ形状にすることを特徴とする。
特開2000−118544号公報 特開2006−199329号公報
特許文献1記載のパウチは、従来のパウチの製造工程とは別に、前面フィルムおよび/または背面フィルムの内面に熱収縮性テープを固定する工程が必要であった為、連続生産することが困難であった。また該パウチにおいて、熱収縮性テープと注出路の位置関係がずれると、前面フィルムや背面フィルムの膨らみが注出口まで至らない恐れがあり、安定してパウチの注出性を高めることは困難であった。
特許文献2記載のパウチは、注出路を形作るシール部により、熱収縮性テープを注出路内に固定することができる為、熱収縮性テープを固定するための別工程を必要としない。しかしながら、該パウチにおいては、該熱収縮性テープが注出路(図6における部分T)の前面フィルムや背面フィルムを変形させることはできても、その根元部分(図6における部分B)を変形させることはできない。そのため根元部分Bにおいて前面フィルムと背面フィルムとが密着し、内容物の流路が塞がれてしまうことがあった。
本発明は、保管や運搬の際にはほぼ扁平でありながら、内容物をスムーズに注ぎ出すことができるパウチであって、比較的製造が容易なパウチの提供を目的とする。詳しくは、熱収縮性テープが配置された注出路を上隅部に有する注出路付きパウチにおいて、内容物注出性を改善することを課題とする。
本発明者らは、注出路に熱収縮性テープが配置された注出路付きパウチにおいて、内容物注出性を改善するためには、注出路と共に、注出路の根元部分も変形させる必要があることを見出した。そして注出路と共に、注出路の根元部分も変形させるためには、熱収縮性テープを、注出路を形成するシール部分と、内容物収納部を形成するシール部分とにより、パウチ内部に固定すればよいことを見出し、本発明に至った。
即ち本発明によると、プラスチックフィルムの端縁が内容物充填口を残してシールされたパウチであって、注出路の上端を形成する上側シール部と、前記注出路の下端を形成する下側シール部と、前記注出路の先端を形成する先端シール部とによって形作られた注出路と、他のシール部によって形作られた内容物収納部とを備え、前記注出路を形成するプラスチックフィルムの間に、熱収縮性テープが配置された注出路付きパウチにおいて、前記熱収縮性テープが、上側シール部と下側シール部と他のシール部とによりパウチ内面に固定されていることを特徴とする注出路付きパウチが提供される。
また前記上側シール部及び/又は前記下側シール部に開封の契機となり得る脆弱部が形成されており、該脆弱部は前記注出路の先端を形成する先端シール部と、前記熱収縮性テープの注口路側端部との間に形成されていることを特徴とする前記注出路付きパウチが提供される。
また前記パウチが、スタンディングパウチであることを特徴とする前記注出路付きパウチが提供される。
また前記注出路付きパウチに内容物が充填された包装体であって、前記熱収縮性テープによって、プラスチックフィルムの前記注出路を形成する部分と、前記注出路の根元部分を形成する部分とが湾曲させられていることを特徴とする包装体が提供される。
更に前記パウチを用いて、内容物が充填された包装体を製造する方法であって、熱収縮性テープを収縮させる熱収縮工程、内容物を充填する充填工程、内容物充填口をシールする密封工程を備えることを特徴とする包装体の製造方法が提供される。
本発明のパウチは、熱収縮性テープを加熱により収縮させる前はほぼ扁平である為、パウチの保管や運搬に大きな空間を必要としない。そして加熱により熱収縮性テープを収縮させると、プラスチックフィルムの注出路を形成する部分とその根元部分とを同時に湾曲させることができるため、簡単かつ確実に内容物の注出性を高めることができる。また熱収縮性テープが注出路を形作る上側シール部及び下側シール部と、内容物収納部を形作る他のシール部とによりをされているため、パウチを形成するフィルムに熱収縮性テープを固定する為だけのシール工程を別途設ける必要がない。
また注出路の先端を形成する先端シール部と、前記熱収縮性テープの注口路側端部との間に、開封の契機となり得る脆弱部が形成されていると、鋏やカッターといった別部材を用いることなく、注出口を形成することができる。また当該脆弱部からパウチを開封する際に、
熱収縮性テープにより開封がし難くなるといった問題もない。
また、該パウチがスタンディングパウチであると、内容物が充填された包装体を店頭で立てて販売することができる。
本発明の一実施形態を表すパウチの模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的矢視端面図(B)である。 本発明のパウチにおける脆弱部の一例を表す模式的平面図(A)(B)(C)である。 図1に示すパウチを用いた包装体の模式的平面図(A)とそのa−a’の矢視端面図(B)である。 本発明のパウチの別の実施形態を表す模式的平面図である。 本発明のパウチの別の実施形態を表す模式的平面図である。 従来のパウチを表す模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的矢視端面図(B)である。
以下、図面に基づき本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を表す注出路付きパウチ10の模式的平面図(A)とそのa−a’の模式的矢視端面図(B)である。図1に示すパウチ10はスタンディングパウチであり、前面フィルム11、背面フィルム12、底面フィルム13と、熱収縮性テープ14とからなり、上方には内容物を充填するための充填口15が形成されている。
[フィルム]
前面フィルム11、背面フィルム12、底面フィルム13はそれぞれ、従来、スタンディングパウチに用いられていたフィルムと同様のフィルムを用いることができ、例えば、基材層とシーラント層とを備えるラミネートフィルムを採用することができる。
基材層は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム(PA)、ポリスチレンフィルム(PS)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリアクリロニトリルフィルム(PAN)、ポリイミドフィルム(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などからなるフィルムを用いることができる。基材層は、機械的強度や寸法安定性を有するものであれば、特に限定されないが、二軸延伸されたフィルムが好ましく、価格や強度を考慮するとPETやPAの二軸延伸フィルムが特に適する。更に基材層には、必要に応じ、蒸着層やコーティング層を設けることができる。基材層の厚みは、加工性を考慮すると、10〜50μmの範囲であることが好ましく、10〜30μmの範囲であればより好ましい。
シーラント層には、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン系樹脂からなるフィルムを使用することができる。シーラント層の厚みとしては10〜150μmの範囲であることが好ましく、15〜100μmの範囲であればより好ましい。該シーラント層により、前面フィルム11と背面フィルム12、更にはこれらのフィルムと底面フィルム13とがヒートシールされる。
基材層とシーラント層の積層方法は特に限定されないが、例えばドライラミネート用接着剤を用いて接着するとよい。ドライラミネート用接着剤としては、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤等を使用することができる。
前面フィルム11、背面フィルム12、底面フィルム13の諸物性を向上する必要があれば、基材層とシーラント層の間に中間層を設けることも可能である。内容物が空気に触れると変質し易い物である場合、中間層として、アルミニウム箔等を採用することもできる。また、これらのフィルムには、必要に応じて適宜印刷を行うことができる。尚、前面フィルム11、背面フィルム12、底面フィルム13は同一のフィルムであってもよいが、それぞれ異なる層構成のフィルムであっても良い。
[熱収縮性テープ]
本発明のパウチの最大の特徴は、その注出路Tとその根元部分Bに熱収縮性テープ14が挿入されている点である。熱収縮性テープ14としては、従来、シュリンクフィルムとして用いられていたフィルムを、例えば5〜70mm、好ましくは10〜30mmの幅に切断し、テープ状にしたものを採用することができる。熱収縮性テープ14の厚さは、特に限定されないが、収縮応力の観点から10〜80μmが好ましく、特に15〜30μmが好ましい。その材質は特に限定されるものではなく、PET、L−LDPE、LDPE、MDPE、HDPE、EVA、PP、PS等の熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物等を例示することができる。中でも、L−LDPEやLDPE、EVA等のエチレン系樹脂は、ヒートシール性に優れる為、熱収縮性テープ14の材質として適する。また内容物がホット充填される場合、熱収縮性テープ14が低温収縮性(100℃未満の温度で10%以上収縮する性質、特に90℃未満の温度で10%以上収縮する性質)を備えていると、内容物充填時の熱で、熱収縮性テープ14を収縮させ、注出路T及び根元部分Bを変形させることができる。尚、熱収縮性テープ14は単層のテープであってもよく、2層以上の多層テープであってもよい。
[脆弱部]
図1に示すパウチ10には、更に脆弱部16が設けられている。該脆弱部16は、前面フィルム11や背面フィルム12に、切れ目や傷痕等を入れることにより形成されるもので、パウチを開封する際の契機(開封開始部)となる部分である。本発明のパウチ10は、上側シール部S1および/または下側シール部S2に該脆弱部16を備えることが望ましい。そして該脆弱部16は、注出路の先端を形成する先端シール部S3と、熱収縮性テープ14の注出路側の側端部14αとの間に設けられることが望ましい。脆弱部16が、側端部14αよりも根元部分B側に設けられていると、脆弱部16からパウチ10を開封する際に、熱収縮性テープ14により開封が困難になる。
図2は脆弱部16の一例を表す模式的平面図である。図2(A)はV字状のノッチ(欠落部)16αにより、図2(B)は線状の切れ込み16βにより、図2(C)は多数の傷痕16γにより脆弱部が形成されている。
また本発明のパウチを形成する前面フィルムおよび/または背面フィルムは、当該脆弱部16を起点とし注出路Tを横断する方向に、線状のハーフカット加工がおこなわれていることが望ましい。当該ハーフカット加工は、例えばレーザーなどにより、フィルムに溝を設けることにより形成することができる。本発明のパウチにおいて注出口が歪んでしまうと、注出口から熱収縮性テープの側端部がはみ出す恐れがある。熱収縮性テープが注出口からはみ出すと、内容物が予想しない方向に注ぎ出される恐れがある。
[パウチの製造方法]
図1に示すパウチ10は、前面フィルム11と背面フィルム12の間に、底面フィルム13及び熱収縮性テープ14を介在させ、左右の側端縁をヒートシールして他のシール部(サイドシール部)S4を形成するとともにし、注出路Tの上端を形成する上端シール部S1と、注出路Tの下端を形成する下側シール部S2、注出路Tの先端を形成する先端シール部S3を形成し、更に底部を船底状にヒートシールし他のシール部(ボトムシール部)S4を形成することにより製造することができる。
尚、図1に示す熱収縮性テープ14は、上側シール部S1、下側シール部S2、該下側シール部に他のシール部S4により、前面フィルム11と背面フィルム12との間に固定されている。
[包装体]
図3は、図1に示すパウチ10の熱収縮性テープ14を加熱して収縮させた後、内容物(図示しない)を充填し、充填口をヒートシールした包装体10’である。図3(B)に示すように、該包装体10’は熱収縮後の熱収縮性テープ14’により、前面フィルム11と背面フィルム12の注出路Tを形成する部分が外側に凸となるように湾曲させられ、上側シール部S1と下側シール部S2との距離が縮められている。併せて、上側シール部S1と下側シール部に続く他のシール部S4との距離も縮められている。よって、注出路Tだけでなく、その根元部分Bにおいても、前面フィルム11及び背面フィルム12が外側に凸状になるように湾曲させられ、内容物の注出性が高められている。
[他の実施形態]
図4もまた、上側シール部S1、下側シール部S2、該下側シール部に続く他のシール部S4により、パウチに内面に熱収縮性テープ44が固定されたパウチ40の模式的平面図である。図4に示すパウチ40は、前面フィルム及び背面フィルムから成るパウチ(三方シール袋)で、充填口45を残して、両側と底部に他のシール部S4が形成されている。そして該パウチ40は、注出路Tの下側シール部S2から他のシール部S4がなだらかに続いている。
尚、本発明における注出路Tとは、内容物を注ぎ出すために幅が狭くなった部分であって、注出路Tの先端シールS3と幅がほぼ同じ部分、もしくは幅がなだらかに変化する部分を指す。注出路Tを形成するシール線が直線の場合、注出路Tの先端からシール線の傾きが変わる点までのシール線が形成する部分を注出路Tとする。また注出路Tを形成するシール線が曲線の場合、その曲がり方が変わる点までのシール線が形成する部分を注出路Tとする。そして上側シール部S1とは前記注出路Tの上端を形成するシール部を意味し、下側シール部S2とは前記注出路Tの下端を形成するシール部を意味する。図4に記すパウチ40は、線Lが注出路Tと内容物収納部Cとの境界であり、該線Lにより下側シール部S2と該下側シール部に続く他のシール部S4とが区分される。
図5は、本発明のパウチの別の実施形態を表す概略平面図である。該パウチ50では、上側シール部S1、下側シール部S2、上側シール部に続く他のシール部(トップシール部)S4、下側シール部に続く他のシール部(サイドシール部)S4により、パウチに内面に熱収縮性テープ54が固定されている。該パウチ50において熱収縮性テープ54が収縮すると、注出路Tの上側シール部S1と下側シール部S2との距離が縮まり、併せて上側シール部に続く他のシール部(トップシール部)S4と下側シール部に続く他のシール部(サイドシール部)S4との距離も縮まる為、注出路Tおよびその根元部分Bが共に大きく湾曲し、内容物注出性が高まる。しかしながら該パウチ50は、他のシール部(トップシール部)S4によって内容物の充填口55が狭められているので、パウチ50が小さなサイズの場合は、内容物の充填が困難となる。
尚、図5に示すパウチ50は、線Lが注出路Tと内容物収納部Cとの境界であり、該線Lにより上側シール部S1と該上側シール部に続く他のシール部(トップシール部)S4が区分され、下側シール部S2と該下側シール部に続く他のシール部(サイドシール部)S4とが区分される。
また本発明のパウチは、熱収縮性テープが、上側シール部、下側シール部、上側シール部に続く他のシール部により、パウチに内面に固定されていても良い。
[パウチを用いた包装体の製造方法]
次に本発明のパウチを用いて、内容物が充填された包装体を製造する方法について説明する。本発明の包装体の製造方法は、熱収縮工程、充填工程、密封工程を備える。
<熱収縮工程>
熱収縮工程は、熱収縮性テープを熱により収縮させ、その収縮応力によりパウチの注出路及びその根元部分を形成するプラスチックフィルムを湾曲させる工程である。その方法は特に限定されるものではないが、例えば内容物充填口を開き、該充填口よりパウチ内部に熱風を吹き付けるとよい。また該パウチをドライヤーに通すなどして、パウチ外側から熱収縮性テープを加熱しても良い。熱風の温度は熱収縮性テープの収縮温度に合せ、適宜決定するとよい。また熱風を充てる時間も特に限定されるものではないが、数秒〜十数秒程度が一般的である。
尚、熱収縮工程は、内容物を充填する充填工程の直前であることが望ましい。熱収縮工程後のパウチは扁平でない為、保管や輸送に大きな空間を要する。しかしながら、本発明における熱収縮工程は、内容物を充填する直前に限定されるものではない。例えは、パウチを製造する際に行うヒートシール加工の熱により熱収縮性テープを収縮させても良く、また内容物を充填した後の包装体を加熱することにより熱収縮性テープを収縮さても良い。
<充填工程・密封工程>
熱収縮性テープの収縮が安定したら、内容物充填口より内容物を充填する。最後に、ヒートシール等により充填口を密封すれば本発明の包装体は完成する。尚、内容物の充填方法や、充填口の密封方法は、従来と同様の方法を適宜採用することができる。
また、熱収縮性テープの収縮温度よりも、充填時の内容物温度が高い場合は、熱収縮工程と充填工程とを同時に行うことができる。パウチ内に内容物を充填させる際に、内容物の熱で収縮性テープを収縮させるのである。
10、40、50 本発明のパウチ
10’ 本発明の包装体
11、61 前面フィルム
12、62 背面フィルム
13、63 底面フィルム
14、44、54 熱収縮性テープ
14’ 熱収縮性テープ(熱収縮後)
14α 熱収縮性テープの注出路側の側端部
15、45、55 内容物充填口
15’ 内容物充填口(シール後)
16 脆弱部
60’ 従来のパウチ(スタンディングパウチ)
T 注出路
B (注出路の)根元部分
C 内容物収納部
S1 上側シール部
S2 下側シール部
S3 先端シール部
S4 他のシール部

Claims (5)

  1. プラスチックフィルムの端縁が内容物充填口を残してシールされたパウチであって、
    注出路の上端を形成する上側シール部と、前記注出路の下端を形成する下側シール部と、前記注出路の先端を形成する先端シール部とによって形作られた注出路と、他のシール部によって形作られた内容物収納部とを備え、前記注出路を形成するプラスチックフィルムの間に、熱収縮性テープが配置された注出路付きパウチにおいて、
    前記熱収縮性テープが、少なくとも前記上側シール部と前記下側シール部と、左右の側端縁をヒートシールしたサイドシール部とによりパウチ内面に固定されていることを特徴とする注出路付きパウチ。
  2. 前記熱収縮性テープが、少なくとも前記上側シール部と前記下側シール部と前記サイドシール部とトップシール部とによりパウチ内面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の注出路付きパウチ。
  3. 前記パウチが、スタンディングパウチであることを特徴とする請求項1または2に記載の注出路付きパウチ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の注出路付きパウチに内容物が充填された包装体であって、前記熱収縮性テープによって、プラスチックフィルムの前記注出路を形成する部分と、前記注出路の根元部分を形成する部分とが湾曲させられていることを特徴とする包装体。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載されたパウチを用いて、内容物が充填された包装体を製造する方法であって、
    熱収縮性テープを収縮させる熱収縮工程、内容物を充填する充填工程、内容物充填口をシールする密封工程を備えることを特徴とする包装体の製造方法。
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