JP5551204B2 - 自立袋 - Google Patents

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本発明は、補強材を備えた自立袋に関する。
特許文献1には、包装袋の両側縁及び上縁を熱可塑性樹脂からなる補強材で覆う自立袋が開示されている。特許文献1に記載の自立袋において、包装袋の両側縁及び上縁を覆う補強材は、熱可塑性樹脂からなることから包装袋の支柱として機能しているということができる。したがって、特許文献1に記載された自立袋では、充填された内容物が徐々に少なくなっていったとしても、自立袋が中折れすることや転倒するおそれは低い。
特開2003−191964号公報
特許文献1に記載された自立袋は、ただ単に支柱としての補強材を包装袋に付与しただけであって、その自立袋を実施するにあたっては解決しなければならない課題が多く、自立袋としての完成度は低いと言わざるを得ない。たとえば、特許文献1に記載された自立袋は、図2に示されているとおり、補強材の下端が包装袋の底縁を超えて延設されている。補強材の下端が包装袋の底縁を超えて延設されていると、自立袋を自立させたときに補強材の下端が載置面に当接して、自立袋の底縁全体が載置面に接触することを阻害するおそれがある。この場合、自立袋の載置面での安定的な自立は望めない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、安定的な自立を確保して、より完成度の高い自立袋を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を収納する包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなり前記包装袋の側縁の外面を覆う補強材とを備えた自立袋において、前記包装袋は、その側縁の上端に上切欠き面を有する上切欠きを設け、前記補強材は、該補強材の上端が前記上切欠き面よりも上方に位置し、前記補強材は、該補強材の下端が前記包装袋の底縁よりも上方に位置することを要旨とする。
この構成によれば、補強材の下端が包装袋の底縁よりも上方に位置しているため、自立袋を自立させたときに自立袋が補強材によってバランスを崩されることはない。したがって、補強材が自立袋を自立させる際の不安定要因となることはないため、自立袋の安定的な自立を確保して、より完成度の高い自立袋を提供することができる。
本発明の自立袋によれば、安定的な自立を確保して、より完成度の高い自立袋及びその製造方法を提供することができる。
本実施形態の包装袋の正面図。 本実施形態の自立袋の正面図。 本実施形態の自立袋の模式斜視図。 補強材の射出成形方法を説明する説明図。 (a)、(b)は、図2の自立袋に口具を取り付ける方法を説明する説明図。 他実施形態の自立袋の正面図。 他実施形態の自立袋の一部正面図。 他実施形態の自立袋の一部正面図。 他実施形態の自立袋の正面図
以下、本発明を具体化した自立袋の一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。図1は包装袋の正面図、図2は補強材が設けられた包装袋の正面図、図3は自立袋の模式斜視図である。自立袋1は、内容物を収納する包装袋2と、熱可塑性樹脂からなり包装袋2の側縁10の外面を覆う補強材3と、包装袋2の上部に位置する内容物流通口としての口具4とを備えて構成されている。
図1に示すように、包装袋2は、底面シート11と、下部で底面シート11を挟み込む一対の側面シート12とから構成されている。包装袋2は、各シート同士を接合させることでなる複数の接合部を有している。本実施形態では、それら接合部は熱融着されることで構成されているから、複数の熱融着部30を備えているということができ、包装袋2の側縁は、一対の側面シート12が底面シート11を挟みつつ互いに熱融着されることで構成されている。包装袋2の底縁は、底面シート11が折り線11aに沿って二つ折りにされ、折り線11aが内向き(図1の上向き)の状態となるように一対の側面シート12間に挟まれて熱融着されることで構成されている。
包装袋2は、底面シート11及び側面シート12の一部を切り欠くことで側縁10の下端に下切欠き13を設けている。下切欠き13は、側面シート12の側縁から連続するように延びて、側面シート12の側縁に対して交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に延びる下切欠き面13aを備えており、その下切欠き面13aから側面シート12(底面シート11)の底縁14にかけて円弧状に延びる角面13bを備えるように構成されている。下切欠き13は、その下切欠き面13aが底縁14よりも上方に位置するように設けられている。
下切欠き13の円弧状の角面13bは、その部位の底面シート11と一対の側面シート12とはそれぞれ熱融着されているものの、一対の側面シート12間は熱融着されていないため、平面上で内容物が充填密封された自立袋1を自立させたときに、包装袋2の表側の側面シート12側及び裏側の側面シート12側の角面13bが自重で開く方向に撓む。したがって、自立袋1を自立させた状態では、角面13bが包装袋2の底縁14の他の部分より下方に突出することがないので、包装袋2の底縁14全体が平面に均等に当接し、包装袋2の底縁14全体で支えることができ、自立させたときの安定性を良くすることができる。
側面シート12は、上方に向かうほど(包装袋2の上縁15に向かうほど)、そのシート幅が徐々に小さくなるように構成されて、側面シート12の上端の角部が緩やかな円弧状をなすように構成されている。包装袋2は、その円弧状をなす側縁10の上端に側面シート12の一部を切り欠く上切欠き17を設けている。上切欠き17は、側面シート12の側縁から連続するように延びて、側面シート12の側縁に対して交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に延びる上切欠き面17aを備えており、その上切欠き面17aから側面シート12の上縁15にかけて円弧状に延びる角面17bを備えるように構成されている。上切欠き17は、その上切欠き面17aが上縁15よりも下方に位置するように設けられている。包装袋2の上縁15については、一対の側面シート12の間を未融着とすることで開口部16が形成されている。
底面シート11及び側面シート12として用いられるフィルムは、少なくとも片面が熱融着性を有するプラスチックフィルムや、それらのプラスチックフィルムにアルミ箔、紙などとラミネートして構成されるラミネートフィルム等の基材を用いることができる。底面シート11は、側面シート12と同種の基材であってもよく、あるいは異なる基材であってもよい。
前記基材としては、熱融着性を有する単層のプラスチックフィルム、外層に熱融着性を有する樹脂層を備える共押出多層フィルム、熱融着性を有する樹脂層とアルミ箔などの金属箔、紙や各種プラスチックフィルムとをラミネートしたラミネートフィルムなどが例示される。樹脂層やプラスチックフィルムとしては、特に限定はないが、熱融着性を有しシーラント層ともなりうるものとしてはポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂が好適に用いられる。フィルムの強度を補強する樹脂としては、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、上記ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。補強用樹脂層は、一軸または二軸に延伸されたフィルムであると、強度や寸法安定性に優れ、好ましい。
底面シート11及び側面シート12として用いられるフィルムは、両者とも単層のプラスチックフィルムであっても差し支えないが、補強用樹脂層が積層されていることが好ましい。とくに、側面シート12は、両面に熱融着性樹脂層を備える積層フィルムとすると、片面をシーラント層として用いると共に、反対面(外表面)で後述する補強材3と強固に熱融着することができるので、好ましい。そして、底面シート11は、折り込まれたとき外面となる裏面に熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなるシーラント層が設けられ、シーラント層の反対側の面はシーラント層を熱融着する条件では熱融着性を示さない延伸フィルム等で構成されている。
前記基材は、必要に応じて酸素や水蒸気等のガスを遮断する機能を付与するため、ガスバリア層を設けることができる。ガスバリア層は、エチレンービニルアルコール共重合体(EVOH)層やポリ塩化ビニリデン系樹脂層の共押出、コーディングやラミネート、あるいは金属やセラミックの蒸着等によって形成することができる。
基材の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば20〜900μmが好ましい。袋体の保形性や自立性の点ではより厚い基材が適するが、柔軟性、軽量性や省資源の点では薄い基材が好ましい。特に本発明では自立袋1の両側部に補強材3を設けることにより、薄い基材であっても保形性、自立性を確保することができる。成形性や取り扱い性から特に望ましい厚みは、100〜200μmの範囲が好適である。
接合部としての熱融着部30は、底面シート11と側面シート12の下端部と熱融着させることで形成される底縁接合部としての底縁熱融着部31と、一対の側面シート12の側縁端部同士を熱融着させることで形成される側縁接合部としての側縁熱融着部32と、一対の側面シート12の上縁端部同士を後述する内容物流通口を備えつつ熱融着させることで形成される上縁接合部としての上縁熱融着部33とから構成されている。底縁熱融着部31の下部は、包装袋2(側面シート12)の底縁14に沿って形成されおり、底縁熱融着部31は、上下方向の幅が側方(左右の側縁熱融着部32)に近いほど大きくなっており、上部外縁は、略円弧状となっている。側縁熱融着部32は、側面シート12の側縁(包装袋2の側縁10)に沿って形成されており、側面シート12の上端角部に対応して側縁熱融着部32の幅が徐々に大きくなっている。
図2には、包装袋2に補強材3が配設された自立袋1が示されている。補強材3は、射出成形により、包装袋2の側縁に沿う形状に形成されている。そして、補強材3は、側縁熱融着部32の外側部分を覆いつつ、側縁熱融着部32の内側部分を覆うことなく表出させるように形成されている。補強材3は、その下端部3aが下切欠き13内に突出するように配設されている。つまり、補強材3の下端部3aは、下切欠き13の下切欠き面13aより下方に位置しつつ底縁14よりも上方に位置する。
補強材3は、その上端部3bが上切欠き17内に突出するように配設されている。つまり、補強材3の上端部3bは、上切欠き17の上切欠き面17aより上方に位置しつつ上縁15よりも下方に位置する。補強材3の上端部3bは、上縁熱融着部33との間において、包装袋2の幅方向において隙間S1を確保して互いに離間している。同様に、補強材3の上端部3bと上縁熱融着部33とは包装袋2の上下方向において隙間S2を確保して互いに離間している。
補強材3の厚さ(一対の側面シート12の重合方向における厚さ)は特に限定されるものではないが、包装袋2の保形性や自立性を向上させる点では、例えば0.1〜5.0mm程度とすることができる。熱融着によって補強材3を包装袋2に接合させる際には、補強材3を構成する樹脂として、側面シート12を構成する少なくとも一層の樹脂層(例えばシーラント層や外表面の樹脂層)と融着可能な樹脂を用いる。そして、射出成形時に溶融樹脂の熱によって側面シート12の該樹脂層を溶融させ、補強材3を側縁熱融着部32の端面32a及び側縁熱融着部32の表裏面の少なくとも一方に融着させる。
補強材3を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂の選択については、底面シート11及び側面シート12との熱融着性が確保されることを前提とするが、特に、補強材3を構成する熱可塑性樹脂として、側面シート12のシーラント層又は側面シート12の外表面を構成する熱可塑性樹脂と同種または同一の樹脂を選定すると、両者間で高い接合強度が得られる。
図3には、内容物流通口としての口具4が包装袋2の上部に設けられた自立袋1が示されている。口具4は、包装袋2内に収容された内容物の取り出しを容易にするため設けられたものであり、所定の大きさの開口50を備えるものである。また、口具4の上部には、開口50を閉鎖して、自立袋1を密封するためのキャップ5が設けられている。キャップ5は、所定の力が付与されて回動することにより、口具4に対して脱着自在である。
口具4は、包装袋2に融着させるため、側面シート12のシーラント層と融着可能な熱可塑性樹脂の層を少なくとも表面に有するものが好ましい。口具4を形成するための材質としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、ナイロン等のポリアミド、環状ポリオレフィン、ポリブチレンなどの熱可塑性プラスチックと用いることができる。口具4を樹脂で構成する場合、補強材3と同種または同一の樹脂としてもよい。
次に、上記のような自立袋1を製造する方法について説明する。口具4付きの自立袋1を製造する場合、包装袋2を金型にインサートして樹脂の射出成形により柱状の補強材3を設けた後、包装袋2の上部に口具4を取り付けるという順序で行う。なお、自立袋1への内容物充填は、口具4を取り付ける前に行う方が充填の容易性、自立袋の搬送効率性といった観点から有利である。
具体的な製造方法としては、帯状に延びる一対の側面シート12間に、折り線11aが内向きとなるように2つ折りされて帯状に延びる底面シート11を挟み入れて重合する。この重合状態で接合装置(シール装置)によって底面シートと一対の側面シートとが熱融着されて底縁熱融着部31及び側縁熱融着部32が付与され、底縁熱融着部31及び側縁熱融着部32を所定形状に裁断して袋状の包装袋2が得られる。なお、下切欠き13及び上切欠き17については、この裁断時に形成されるようにしてもよいし、底縁熱融着部31及び側縁熱融着部32の熱融着時よりも前の底面シート11及び側面シート12そのものに予め形成されるようにしてもよい。
この包装袋2を第1金型60にセットし、その後、第2金型70を下降させる。図4に示すとおり、第1金型60は第1凹部61を有しており、第1凹部61に包装袋2の側縁10を臨ませつつ、第2金型70の第2凹部72と第1金型60の第1凹部61とが対向配置されて1つのキャビティCを構築するように第1金型60及び第2金型70を接合する。なお、キャビティCを構築した際、キャビティCにおける長手方向の両端が、包装袋2の側縁10に接することはない。また、第2金型70に設けられた充填口71、第1金型60に設けられた図示しないエジェクト機構、キャビティCにつながる真空引き機構により、溶融、軟化させた熱可塑性樹脂をキャビティC内に射出して、包装袋2の両側側縁10となる箇所に補強材3を成形する。なお、充填口71はキャビティCの上方から連通するように形成されているが、これをキャビティCの側方から連通するように形成してもよい。
このようにして包装袋2に補強材3が配設された後、補強材3が設けられた包装袋2を充填機のホルダーやチャックにセットする。その後、包装袋2の開口部16を開口し、ノズル等から内容物を充填した後、パーツフィーダ等で口具4を供給し、開口部16に口具4を挟み込ませて熱融着させる。通常、充填機のシール金型や冷却金型の当接面は平坦であるが、口具4を開口部16に挟み込んで熱融着を行なう場合は、図5(a)に示すように融着基部51に対応した断面円弧状の曲面を有する凹部81を第1のシール金型80に設けておけばよい。
口具4の融着は確実に行なう必要がある。そのため、はじめに口具4の一部のみをヒートシールする幅の狭い第1のシール金型80を用いて口具4の融着基部51のみを開口部16に融着する。次に、図5(b)に示すように包装袋2の開口部16の周縁全体をヒートシールする幅の広い第2のシール金型90を用いて、未融着の側面シート12同士を融着すると同時に融着基部51の付け根を再度加熱加圧する。第2のシール金型90の開口部16に対応する長さであるが、本実施形態では、補強材3と上縁熱融着部33との間に隙間S2を有するように構成するため、口具4を挿入しつつ開口部16が封止できれば、とくにその長さ寸法は限定されない。この2段階融着であるが、上述の1段階目の融着が完了した後においても、一対の側面シート12間に開口が存在することから、内容物が充填された包装袋2から不要な空気等を排出することができるため有利である。また、口具4が挟み込まれた一対の側面シート12は応力が残るので、口具4の融着後、冷却金型で押圧して速やかに冷却することが好ましい。なお、図5において、第1のシール金型80及び第2のシール金型90を駆動する装置は、図示を省略する。
第2のシール金型90が一対の側面シート12の上縁部を互いに熱融着させることで、図2及び図3に示すような、包装袋2の上縁15に沿って、開口部16を密封する上縁熱融着部33が形成される。上縁熱融着部33の左右両端部は、各側縁熱融着部32の上端部と重なり合っており、開口部16の左右両端近傍のシールが不十分となることはない。以上の工程により、内容物が充填された自立袋1が完成される。
本実施形態の自立袋1は、図3に示すとおり、底面シート11を広げて下部を膨らませることにより、フレキシブルでありながら自立性に優れる。収納できる内容物の種類は特に限定はないが、流動性を有するものが好適であり、例えば液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などを好適に収容することができる。包装袋2の上部には、口具4が設けられているので、開封後に残った内容物を一時保管することも可能である。内容物の使用後に空となった自立袋1は、折り畳んだり丸めたりして容易に減容できるので廃棄性に優れ、環境保護に適している。また、補強材3が包装袋2の両側部に配設されることにより、保形性及び自立性が向上され、自立袋1が中ほどの高さで折れ曲がることが起こりにくくなる。そのため、残量が少ない場合であっても、自立袋1を傾けて内容物を注ぎ出したり、自立袋1を自立させたりすることが容易にでき、内容物の漏れ等を抑制することができる。
上記実施形態の効果としては次の点を挙げることができる。
(1)包装袋2には、補強材3が付与され、該補強材3の下端部3aは、底縁14よりも上方に位置する。したがって、自立袋1を自立させる際には底縁14によって安定的に自立させることができ、仮に補強材3の下端部3aが底縁14よりも下方に位置することによって自立袋1の自立バランスが崩れるという不都合が生じるおそれはない。
(2)上記(1)の効果を得るために、たとえば、補強材3を包装袋2の底縁14よりも下方に延設されないようにして不具合を解消するという考えもある。包装袋2の側縁10に沿って形成される補強材3を側縁10の最下端から所定の間隔を有するように形成することで、補強材3の下端が載置面に当接しないようにするのである。このように自立袋1を形成すれば、底縁14全体が載置面に接触して安定的に自立する。しかし、この場合、補強材3の下端でバリの発生が多発する。このバリを除去しなければ自立袋1として良品とみなすことはできないから、自立袋1を製造するにあたってバリの除去作業を強いられることとなり、製造効率が極端に悪化する。
しかしながら、包装袋2は、側縁10の下端に下切欠き13を設けている。そして、補強材3は、下切欠き13の下切欠き面13aより下方に位置しつつ底縁14よりも上方に位置するように下端部3aが位置決めされている。したがって、射出成形によって補強材3を自立袋1に付与する際には、包装袋2の下切欠き13の存在によって、バリの発生を抑制することができる。
(3)包装袋2は、側縁10の上端に上切欠き17を設けている。仮に、この上切欠き17が形成されず、補強材3を側縁10の最上端から所定の間隔を有しつつ包装袋2の側縁10に沿って形成されるように形成すると、補強材3の上端でバリが多発する。しかしながら、上切欠き17の存在によって、バリの発生を抑制することができる。
(4)キャビティCを構築した際、包装袋2の側縁10が第1金型60及び第2金型70においてキャビティCの長手方向の両端を構築する部位に挟まれることはない。したがって、第1金型60及び第2金型70の前記両端の部位において、包装袋2の側縁10が挟まれることはなく、金型同士を直接当接させてキャビティCの端部を構築するため、キャビティCに射出される熱可塑性樹脂が漏れ出ることを回避する。上記(2)又は(3)で述べた効果は、この熱可塑性樹脂の漏れの防止によって実現されるものである。
(5)口具4は、包装袋2に補強材3を設けた後、開口部16から内容物の充填を行い、充填後に自立袋1に取り付けられている。したがって、内容物の充填時に、包装袋2の上部の開口部16を大きく開口させて内容物の充填をすることができるので、充填のスピードを速くすることができる。また、口具4の取り付け工程を内容物の充填工程後に行うことにすれば、補強材3が付与された包装袋2と口具4とを別々に管理することができるため、保管・搬送の点で効率がよい。仮に、内容物充填前に包装袋2と口具4とが一体化すると、それを積み重ねた際に嵩張ることから、保管・搬送の点で不利である。
(6)上記(5)の効果は、補強材3が上縁熱融着部33と離間するように配置されるという構成をもって達成される。つまり、補強材3の上端部3bは、包装袋2の上切欠き17内に突出し、その上端部3bが一対の側面シート12の間の開口部16とは隙間S1及び隙間S2をもって離間しているから、補強材3がその開口部16を介した内容物の充填工程を実行する上で障害となることはない。本実施形態の補強材3の構成によってはじめて内容物の充填後に口具4の取り付け工程を可能にするのである。仮に、補強材3が上縁熱融着部33と離間することなく上縁熱融着部33も被覆することになれば、内容物の充填は、口具4を介するほかないため、上記(5)の効果は得られなくなる。したがって、内容物の充填工程のタイミングは、上縁熱融着部33の付与前であっても付与後であっても補強材3は上縁熱融着部33とは離間しているから、いずれのタイミングでも実現可能である。本実施形態の自立袋は、そうした意味において自立袋の汎用性向上に貢献する。
(7)側縁熱融着部32の内側部分は、所定の幅だけ補強材3で覆われることなく表出しており、包装袋2の上縁15には、側縁熱融着部32によって開口部16が現出されている。したがって、開口部16を封止する際に用いられる第2のシール金型90を備えたシール装置は、包装袋2の上縁の開口部16を対象として封止すればよい。したがって、包装袋2の上縁15の開口部16を接合(封止)する際に第2のシール金型90が補強材3に接触する状態を回避し、包装袋2の上縁15の接合工程が煩雑化することを抑制する。
実施の形態は上記構成に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
○ 一対の側面シート12同士の接合部の接合法は熱融着に限らない。たとえば、それらを、接着剤による接合、超音波接着、高周波接着等に変更してもよい。また、側面シート12と底面シート11との接合部の接合法についても同様に変更してもよいし、口具4を開口部16に挟み込んで側面シート12同士を接合する点についても同様に変更してもよい。なお、包装袋2を構成するシートの数であるが、上記実施形態では3枚のシートから構成したが、このシート数を変更することも可能である。
○ 熱融着部30の寸法構成であるが、これは上記実施形態の構成に限定されることはない。上記実施形態では、底縁熱融着部31は、上下方向の幅が側方(左右の側縁熱融着部32)に近いほど大きくなっているが、たとえばこれを側方では上下方向の幅を一定するように変更してもよい。また、側縁熱融着部32は、側面シート12の上端角部に対応して側縁熱融着部32の幅が徐々に大きくなっているが、たとえばこれを側縁熱融着部32の幅が常に一定となるように変更してもよい。
○ 図1では、側縁熱融着部32は包装袋2の上縁15まで形成されているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、上縁熱融着部33が側縁熱融着部32の上端部と重なり合わせることができるのであれば、側縁熱融着部32の上端を包装袋2の上縁15の下方までの高さにしておいても構わない。また、開口部16に十分な開口幅を確保して口具4を取り付ける工程等に不都合がない限り、側縁熱融着部32の領域を包装袋2の上縁15に沿って幅方向中央に向かって拡張しても構わない。
○ 補強材3と包装袋2との接合法は、熱融着に限らない。例えば、側縁熱融着部32を両面から挟み込むように、補強材3を断面コ字状に形成して、断面コ字状の溝により補強材3を包装袋2に物理的な嵌合力で嵌合させてもよい。また、接着材によって補強材3を包装袋2に固着させてもよい。
○ 包装袋2に対する口具4の装着は、2段階融着に限定されるものでない。たとえば、上縁熱融着部33を付与すると同時の1段階融着をもって口具4の装着を完了してもよい。また、口具4を包装袋2に固着するタイミングは、内容物が包装袋2に充填される前であっても後であってもよい。
○ 本実施形態では、内容物流通口として口具4を備えたが、これを限定されることはない。たとえば、包装袋2に内容物が充填された後、開口部16をシールするように一対の側面シート12の上縁15を熱融着させて封止するようにしてもよい。また、口具4の構成であるが、上記実施形態のものに限定されない。たとえば、開口50にキャップ5が一体化された1ピース型の口具4を採用することも、もちろん可能である。
○ 本実施形態では、下切欠き面13a及び角面13bをもって下切欠き13の構成としたが、これを変更してもよい。たとえば、図7に示すように、包装袋2の下側が底縁14に向かうほど幅が狭くなるように構成することで、緩やかな円弧状をなす円弧面として構成したり、図8に示すように、底縁14に対して直線状に傾斜して延びる傾斜面として構成したりすることも考えられる。つまり、補強材3の下端部3aが包装袋2の側縁の下端部よりも下方に位置することを可能にする形状であれば、その形状自体はとくに限定されるものでなく、本発明ではこうした形状を「切欠き」ということにする。
○本実施形態では、上切欠き面17a及び角面17bをもって上切欠き17の構成としたが、これを変更してもよい。具体例としては、図7及び図8に示されるような下切欠き13の場合と同様であり、また、切欠きとしての技術概念も上述の下切欠き13と同様であるということができるので、ここでの詳細な説明は省略する。
○ 本実施形態では、下切欠き13が設けられている位置は、包装袋2の側縁10の最下端であるが、これを変更してもよく、最下端よりも上方の位置に下切欠き13を設けるようにしてもよい。また、上切欠き17が設けられている位置は、包装袋2の側縁10の最上端であるが、これを変更してもよく、最上端よりも下方の位置に上切欠き17を設けるようにしてもよい。具体例としては、図9に示すとおりである。この場合、補強材3の上端部3bと上縁熱融着部33とは包装袋2の上下方向において隙間S2をもって互いに離間している。なお、この場合の切欠き形状についてはとくに限定されない。
○ 本実施形態では、補強材3は1本の柱状に形成されたが、これを分割して複数本の補強材3から構成することも可能である。この場合、上切欠き17及び下切欠き13も複数個、側縁10に付与されることになる。また、本実施形態では、補強材3は、上端部3bに向かうにつれて円弧状をなすようにカーブして構成されているが、これを一直線状に構成することも側面シート12の形状にしたがって可能である。
○ 本実施形態では、下切欠き13に円弧状の角面13bを備えたが、この形状はとくに円弧状に限定されない。たとえば、角状(正面視で約90度をなす形状)の角面13bに変更することも可能である。この変更例は、上切欠き17にも該当する。
○ 本実施形態では、口具4が包装袋2の中央上部に設けられていたが、配設位置は、これに限定されない。たとえば、包装袋2の中央上部から上縁15に沿って移動した位置に口具4を付与するようにしてもよい。図はその一例を示すが、側縁10と上縁15との間に傾斜縁18を設け、この傾斜縁18に口具4を付与するようにしてもよい。
○ 本実施形態では、補強材3の下端部3aは下切欠き13内に突出するように形成され、補強材3の上端部3bは上切欠き17内に突出するように形成されているが、これをそれぞれ突出するようにしないことも可能である。
○ 本実施形態では、補強材3の上端部3bは、包装袋2の上縁15よりも下方に位置するように構成したが、これを包装袋2の上縁15と同位置となるように変更してもよい。
上記実施の形態から把握できる技術思想を以下に列挙する。
○ 内容物を収納する包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなり前記包装袋の側縁の外面を覆う補強材とを備えた自立袋において、前記包装袋は、上縁に前記内容物流通口を備えるようにしつつ該上縁が上縁接合部によって封止され、前記補強材は、前記上縁接合部と離間していることを特徴とする自立袋。
○ 補強材は、包装袋の側縁接合部の一部を覆うことを特徴とする自立袋。
○ 補強材は、該補強材の上端が包装袋の上縁よりも下方に位置することを特徴とする自立袋。
○ 内容物を収納する包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなり前記包装袋の側縁の外面を覆う補強材とを備えた自立袋において、前記包装袋は、側縁に切欠きを設け、前記補強材の下端は、前記切欠き内に突出することを特徴とする自立袋。この技術思想によれば、補強材のバリ発生を抑制し、より完成度の高い自立袋を提供するという技術課題を解決する。
○ 内容物を収納する包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなり前記包装袋の側縁の外面を覆う補強材とを備えた自立袋において、前記包装袋は、側縁に切欠きを設け、前記補強材の上端は、前記切欠き内に突出することを特徴とする自立袋。この自立袋の製造方法であって、側縁に切欠きが形成された袋状の包装袋を形成し、第1金型に対して該第1金型の第1凹部内に前記包装袋の側縁が臨むように前記包装袋を装着した後、前記第1金型の第1凹部と第2金型の第2凹部とでキャビティが構築され、該キャビティを構築する前記第1凹部及び第2凹部の長手方向の上端に前記包装袋の側縁が接しないように第1金型と第2金型とを接合し、前記キャビティに熱可塑性樹脂を射出することで包装袋の側縁の外面を被覆する補強材を成形し、前記包装袋の上部に内容物流通口を配設することを特徴とする自立袋の製造方法。これらの技術思想によれば、補強材のバリ発生を抑制し、より完成度の高い自立袋を提供するという技術課題を解決する。
○ 袋状の包装袋を形成し、第1金型に対して該第1金型の第1凹部内に前記包装袋の側縁が臨むように前記包装袋を装着した後、前記第1金型の第1凹部と第2金型の第2凹部とでキャビティが構築されるように第1金型と第2金型とを接合し、前記キャビティに熱可塑性樹脂を射出することで包装袋の側縁の外面を被覆する補強材を成形し、前記包装袋の上縁の開口から内容物を充填し、内容物が充填された後に、前記包装袋の上縁の開口に内容物流通口を付与することを特徴とする内容物入り自立袋の製造方法。
C…キャビティ、1…自立袋、2…包装袋、3…補強材、3a…下端部、4…口具、10…側縁、11…底面シート、12…側面シート、13…下切欠き(切欠き)、13a…切欠き面、13b…角面、14…底縁、30…熱融着部(接合部)、32…側縁熱融着部(側縁接合部)、60…第1金型、61…第1凹部、70…第2金型、72…第2凹部。

Claims (1)

  1. 内容物を収納する包装袋と、前記包装袋の上部に配設される内容物流通口と、熱可塑性樹脂からなり前記包装袋の側縁の外面を覆う補強材とを備えた自立袋において、前記包装袋は、その側縁の上端に上切欠き面を有する上切欠きを設け、前記補強材は、該補強材の上端が前記上切欠き面よりも上方に位置し、前記補強材は、該補強材の下端が前記包装袋の底縁よりも上方に位置することを特徴とする自立袋。
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